JPH0238881Y2 - - Google Patents

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JPH0238881Y2
JPH0238881Y2 JP1984096661U JP9666184U JPH0238881Y2 JP H0238881 Y2 JPH0238881 Y2 JP H0238881Y2 JP 1984096661 U JP1984096661 U JP 1984096661U JP 9666184 U JP9666184 U JP 9666184U JP H0238881 Y2 JPH0238881 Y2 JP H0238881Y2
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fabric
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white
tabi
lining
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JP1984096661U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案の足袋の甲部は、主に女性用の足袋に
適用するものである。
〔従来の技術〕
従来の女性の和服正装の足袋で実用されている
ものは無地の白足袋が普通であり、着物、帯、帯
締め、帯揚げ、草履、バツグなどが総て祝事用と
葬祭用とで明確に区別されているのに対して足袋
のみが両者共用である。
別に、実開昭51−101230号公報に見られるよう
に慶事用足袋が提案されているが、普及するには
至つていないようである。その慶事用足袋は、ゴ
ース地又は、任意の模様柄のレース地等の、裏地
部を透けて見えさせる生地の白地又はほぼ白地の
ものを表地とし、赤色の生地を裏地として足袋を
作つて成ることを特徴とするものである。
〔考案が解決しようとする問題点〕
従来の女性用の足袋が常に無地の白足袋である
ことは、着物や羽織によつては違和感が強く、不
似合なことが多い問題があつた。
この問題に対して前記公報記載の慶事用足袋の
考案は一つの解決策ではある。しかし、その足袋
は、表地と裏地の2種構造の甲部となつており、
表地に模様柄のレース地等の裏地部を透けて見え
させる生地の白地又はほぼ白地とし裏地を赤色の
生地としてある点によつて次の問題がある。すな
わち、その白系統の模様柄は赤色の裏地が透けて
見えることにより、赤色の地色から鮮明に浮上つ
て見える。このため、着物よりも足袋の方が目立
つことになり、本来着物の引立て役であるはずの
足袋があまり目立ち過ぎて好ましくない場合が多
い。また、表地に模様柄が存在することは、草履
などの履物のの緒によつてこすられて損傷し易い
問題もある。また別に、和服正装用の足袋として
は、その着物に似合う優雅さ、気品、高級感とい
つたようなものが必要である。このような要求を
満足する素材としては正絹が一般的である。しか
し、丈夫さに欠ける問題がある。例えば、前記慶
事用足袋のように2重構造のものの裏地に正絹を
用いると、履用により爪先の部分がきわめて短時
間で破れてしまう。また、赤色の裏地に代えて白
の正絹を用いた場合は、裏地が直接触れることか
ら、汗などにより黄ばみ、初期の良さが早急に失
われる問題がある。
この考案は、着物の引立て役として極端に目立
つことのないように表現された模様を有し、正絹
の秀れた点を生かすと共に欠点を補つた使用が可
能である足袋の甲部を提供することを目的とする
ものである。
〔問題点を解決するための手段〕
この考案による手段は、甲部を下生地とその下
生地の表側の上生地と下生地の裏側の裏生地との
3重構造とし、前記下生地を白色又は明度の高い
淡色の生地に模様を設けたものとし、前記上生地
を白色又は明度の高い淡色とすると共に前記下生
地が透けて見えるような透視性のある薄地の無模
様の生地としたことを特徴とする。
前記下生地の素材は、特に限定されるものでは
なく、従来使用されている綿、ブロードの他に
絹、麻、ポリエステル、ポリアミド系等でもよい
が、特に高級感を出すためには絹が適している。
前記上生地の素材は、絹、麻、ポリエステル、
ポリアミド系等である。
下生地に設ける模様としては、フランス刺繍、
スエーデン刺繍、クロス刺繍などの各種刺繍によ
るもの、手描絵、染抜き絵柄、ろうけつ染絵、そ
の他の染つけ絵柄などが適切である。
〔作用〕
下生地に模様を設け、上生地を透視性のある無
模様の生地としたものであるから、その模様が鮮
明なものであつても、上生地の存在によつて鮮明
度を適当に抑制され、柔らかい特徴的な美観を生
じる。しかも、足袋として履用時の足の動きによ
り、下生地と上生地とが相互にわずかにずれるこ
とにより、模様が浮き出たり沈んだりするという
風情がある。また、下生地及び上生地が白と白、
白と淡色の組合わせであるから、前記模様が鮮明
度を抑制されて現われることも加わつて、優雅さ
と気品が表現される。
下生地の生地色が背景色となるように飛び模様
又は部分的な模様を設けたことは、下生地の白色
又は明度の高い淡色を有効に生かすようにしたも
のである。
下生地は上生地によつて覆われているから、下
生地の模様が上生地によつて保護される状態が得
られ、特に履物の緒の当る部分の模様が刺繍の場
合に保護作用は大きい。
また、甲部が3重構造であることから、裏生地
に強度及び吸湿性に秀れた素材を用い、下生地に
は強度面で劣るが優雅さ、気品、高級感の表現に
最適な素材である正絹を使用できる。すなわち、
裏生地が強度を補うようにすることで耐久性が得
られ、下生地が白色の正絹である場合でも裏生地
の存在のために下生地に足が直接触れないことか
ら、汗などによる黄ばみが生じ難く、初期の美観
が長期間保たれる。
〔実施例〕
第1実施例は第1図及び第2図に示すように、
甲部の下生地1が従来の白足袋と同様な明度の高
い白無地の絹に白の絹刺繍糸で小菊柄の刺繍によ
る模様10を施したものであり、上生地2が透明
度の高い薄地の無地である。前記模様10は、花
弁10aがサテンステツチ、花芯10bがチエン
ステツチの渦巻、葉部10cがロングアンドシヨ
ートステツチ、茎部10dがアウトラインステツ
チである。図中4は裏生地である。
この実施例の足袋は、結婚式等の祝事用に適し
ており、黒留袖の着物によく似合う。
第2実施例は第3図及び第4図に示すように、
甲部の下生地1′が淡青色の無地の絹又はブロー
ドに同色の濃淡で刺繍を施して紅葉絵飛柄の模様
10′を設けてあるものであり、上生地2′が透視
程度の高い白無地のレース状生地である。図中4
は裏地である。
この実施例の足袋は、茶会、パーテイ用に適し
ており、訪問着や付け下げによく似合うものであ
る。下生地1′の色は淡青色に限るものではなく、
着物や帯の色と同系統に統一するのがよく、淡い
色がよい。
第3実施例は第5図及び第6図に示すように、
甲部の下生地1″′が手書絵による模様6を描かれ
たものであり、上生地2″′が紗である。
〔考案の効果〕
この考案によれば、下生地の模様が上生地によ
つてその鮮明度を適切に抑制されて柔らかい美観
を生じるものであるから、着物の引立て役として
あまり目立たず、着物によく似合つた足袋が得ら
れる。また、足袋として履用時に動きによる模様
部の外観の微妙な変化があること、模様が鮮明度
を抑制されていること、下生地と上生地とが白又
は明度の高い淡色の組合せであることから、優雅
さ、気品、奥ゆかしさを備えたものとなる。
また、下生地の表面が上生地で覆われた構造で
あるから、模様の保護作用があり、模様が刺繍で
ある場合に特に耐久性が向上する。
また、甲部が3重構造であるから、裏生地で重
点的に強度を、下生地と上生地とで重点的に美観
を得るようにすることができ、従つて下生地や上
生地に比較的強度やしみ除去に難点のある絹を使
用して優雅さ、気品、高級感等をいつそう高める
ことが可能であり、その場合に下生地を白色正絹
としても汗等による黄ばみが生じ難いものとな
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案の第1実施例を示す斜視図、
第2図は同実施例に甲部の模様部分を通る断面の
部分拡大概略図、第3図は第2実施例を示す斜視
図、第4図は同実施例の甲部の模様部分を通る断
面の部分拡大概略図、第5図は第3実施例を示す
斜視図、第6図は同実施例の甲部の模様部分を通
る断面の部分拡大概略図である。 1,1′,1″′……下生地、2,2′,2″′……
上生地、10,10′,6……模様。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 甲部を下生地とその下生地の表側の上生地と下
    生地の裏側の裏生地との3重構造とし、前記下生
    地を白色又は明度の高い淡色の生地にその生地色
    が背景色となるように飛び模様又は部分的な模様
    を設けたものとし、前記上生地を白色又は明度の
    高い淡色とすると共に前記下生地が透けて見える
    ような透視性のある薄地の無模様の生地としたこ
    とを特徴とする足袋の甲部。
JP9666184U 1984-06-26 1984-06-26 足袋の甲部 Granted JPS6111706U (ja)

Priority Applications (1)

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JP9666184U JPS6111706U (ja) 1984-06-26 1984-06-26 足袋の甲部

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JP9666184U JPS6111706U (ja) 1984-06-26 1984-06-26 足袋の甲部

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JPS6111706U JPS6111706U (ja) 1986-01-23
JPH0238881Y2 true JPH0238881Y2 (ja) 1990-10-19

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JP9666184U Granted JPS6111706U (ja) 1984-06-26 1984-06-26 足袋の甲部

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS51101230U (ja) * 1975-02-10 1976-08-13

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JPS6111706U (ja) 1986-01-23

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