JPH0238781Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は手指の神経刺激による記憶力向上器具
に関する。

従来の技術 手指には多数の神経が集中しており、この神経
を刺激することにより記憶力を抜群に向上させ、
さらにいわゆる手の「ツボ」を刺激することによ
り内臓の病気を治し、老化現象を防止できる等の
すぐれた効果があることが知られている。

指の神経を刺激することにより記憶力が向上す
ることについてさらに説明すると、古来、単語の
スペル、数字の公式等を記憶するに際し、それら
を繰返し書くことによつて記憶作業の能率を向上
させ得ることはよく知られている。

これを大脳生理学の観点から説明すると、指先
の感覚は機械をしのぐ精密さといわれるほどわず
かの圧力にも敏感で１平方センチメートル当り２
〜3gの力を感じることが知られている。したが
つて、三指（親指、人さし指、中指）をもつて後
に説明する本考案の外周面に多数の突起を有する
軸状本体を鉛筆を持つように挟み、該軸状本体の
先端をペン先或いは鉛筆の先端に擬して手の平や
空に英単語のスペリング等を連想して描きながら
三指の屈伸を繰返す場合、指先の皮膚感覚である
触覚受容器″マルチネル小体″、″圧覚受容器″、″
パツチニ小体″のキヤツチも軸状本体の外周の突
起による刺激により指頭より脳中枢に対する情報
伝達もよりダイナミツクに促進され、加えて手指
の筋肉内に多くあるとされている″筋紡錘″（感覚
器）の働きも活発になり、脳にゆさぶりをかけ、
筆記による記憶以上の皮膚。運動感覚による知覚
力を増大することは多くの心理学者、大脳生理学
者が認めるところである。

考案が解決しようとする問題点 従来、手に把持して手指の神経を刺激しながら
記憶効果を増大せしめ、同時に各ツボも指圧する
ことのできる器具は存在しなかつた。本考案はこ
のような問題点を解決するためになされたもので
ある。

問題点を解決するための手段 本考案に係る指圧器具兼用手指の神経刺激によ
る記憶力向上器具は、外周面に軸方向及び円周方
向に沿つて切込みを入れることにより多数個の四
角錐状の突起を設けてなる軸状本体を形成すると
共に、この軸状本体の内部に空胴を形成し、且つ
両端部にそれぞれ孔を形成し、前記空胴に軸状の
可動部材を配設して、可動部材と一体の指針部を
前記一方の孔から突出させ、他方の孔には指圧用
小突起を進退自在に配設し、且つ可動部材と指圧
用小突起との間にコイルバネを配設し、指針部の
押圧によりコイルバネに抗して可動部材の先端が
指圧用小突起の後端を押圧可能に構成したことを
特徴とする。

実施例 以下本考案の実施例を第１図〜第５図を参照し
て説明する。

１は本考案に係る軸状本体で、この軸状本体１
の外周には多数の角錐形状の突起２が形成されて
いる。この軸状本体１は硬質のプラスチツクスで
形成されており、胴体内部が空胴９としてあると
ともに、その中に可動部材４が収納されている。
可動部材４は、軸太部１３を有するとともに、軸
太部１３の一端に指針部３を設けてあり、この指
針部３は軸状本体１の一端部に形成した孔１４か
ら外方に突出している。また、軸太部先端には若
干の空間１７を介してツボ指圧用の多数の小突起
８を設けてあり、この小突起８は軸状本体１の先
端部に設けた孔７から進退自在に設けている。

すなわち、軸状本体１内の空間１７において、
前記軸太部１３の先端ガイド軸１５にはコイルバ
ネ５を巻装し、その一端をガイド軸１５の基端段
部に当てるとともに、他端を小突起８の内端面に
当てて、該小突起８が通常は軸状本体１の孔７か
ら外側に突出するように付勢している。

次に本考案に係る器具の使い方を説明すると、
軸状本体１を両手の手の平で挟み、回転させるこ
とによつて突起２で手の平を刺激し、さらに軸状
本体１を一方の手でにぎり、軸状本体１の孔７か
ら弾性的に突出している多数の小突起８を手のツ
ボや身体の各部のツボに押し当てることによつ
て、これらツボを適度に刺激し、痛み、しびれ、
むくみなど身体に現われるいろいろの症状を取除
き、神経やホルモンの働きが得られて全身の健康
を保つことができる。

例えば、手の平や手の背中にあるツボ（経穴）
１１の位置は第４図、第５図に黒丸で示すとおり
であり、これら各ツボ１１…はそれぞれ身体の内
臓と通じており、このツボ１１を多数の指圧用小
突起８で押圧することにより、内臓の疾患を治す
ことができる。なお、このとき指針部３を指で押
しておけばその先端ガイド軸１５が前進して小突
起８の後退を阻止し、よつて該小突起８が孔７か
ら突出している状態を確実に保持できる。

また、指針部３を先端側にして軸状本体１を三
指で挟み、該指針部３の先端をペン先或いは鉛筆
の先と想定して手の平や空に英単語のスペルや漢
子等記憶しようとする文字、記号等を繰返し書く
ことにより、既述したように軸状本体１の外周の
突起２が指の″筋紡錘″等の記憶力を助長する神経
を刺激するので記憶効果は著るしく向上する。

なお、軸状本体１は図ではタイコ状に膨んでい
るが、これは円柱状でもよい。

考案の効果 本考案に係る器具は、軸状本体の外周に設けた
多数四角錐状突起により第１に指先の神経を刺激
して記憶力の向上を助長し、第２の前記多数四角
錐状突起により手の平等の各神経やツボを刺激
し、第３に軸状本体の先端の多数の指圧用突起に
より前記と同様手の平の各神経を刺激してそれぞ
れ健康増進を来すというすぐれた効果があるもの
である。

【図面の簡単な説明】

第１図と第２図はそれぞれ本考案に係る器具の
正面図と断面図、第３図は底面図、第４図と第５
図は手の平と手の背中にあるツボを示す説明図で
ある。 １……軸状本体、２……突起、３……押圧操作
部、４……可動部材、８……指圧用小突起。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外周面に軸方向及び円周方向に沿つて切込みを
   入れることにより多数個の四角錐状の突起５を設
   けてなる軸状本体１を形成すると共に、この軸状
   本体１の内部に空胴９を形成し、且つ両端部にそ
   れぞれ孔７，１４を形成し、前記空胴９に軸状の
   可動部材４を配設して、可動部材４と一体の指針
   部３を前記一方の孔１４から突出させ、他方の孔
   ７には指圧用小突起８を進退自在に配設し、且つ
   可動部材４と指圧用小突起８との間にコイルバネ
   ５を配設し、指針部３の押圧によりコイルバネ５
   に抗して可動部材４が指圧用小突起８を押圧可能
   に構成したことを特徴とする手指の神経刺激によ
   る記憶力向上器具。