JPH0238710B2 - - Google Patents

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JPH0238710B2
JPH0238710B2 JP58028030A JP2803083A JPH0238710B2 JP H0238710 B2 JPH0238710 B2 JP H0238710B2 JP 58028030 A JP58028030 A JP 58028030A JP 2803083 A JP2803083 A JP 2803083A JP H0238710 B2 JPH0238710 B2 JP H0238710B2
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JP
Japan
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fibers
nonwoven fabric
fiber
sheet
sub
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Masahiko Minamide
Tadayoshi Koike
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Unitika Ltd
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Unitika Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は使い捨ておしめや失禁パツド等のトツ
プシートとして用いる液体吸収層との積層用の透
水性、湿潤抑制性長繊維不織布に関するものであ
る。本発明でいう積層とは単に重ねることを意味
し、積層用とは重ねて用いることを意味するもの
とする。 布製のおしめの上に積層して用いるライナーや
使い捨ておしめ、失禁パツド等の液体吸収層と積
層して用いるトツプシート等は部分的な多量の水
分に対して良好な透水性を有するとともに、いつ
たん透水して液体吸収層に蓄積された液体を吸い
上げることのないように湿潤抑制性を有している
ことが必要である。この透水性と湿潤抑制性は互
いに相互する性質であつて、この両者を同時に満
足することは極めて困難である。この両性能を同
時に満足する方法として従来から行われている方
法は、疎水性の合成繊維からなる厚手の編地を用
いる方法であり、ここでは湿潤抑制性を合成繊維
の疎水性に求めるとともに透水性を編地の編目の
空間に求めている。しかしながら、合成繊維を用
いた編地は臀部等の肌に直接接触すると肌ざわり
が特に悪く、不快感すら伴うものである。そこで
肌ざわりの良い素材として柔らかい不織布を用い
る方法が検討されるようになつてきたが、ナイロ
ン繊維を用いた不織布はナイロン自身の漏れやす
い性質上、透水性は良好であるが湿潤抑制性が悪
く、いつたん透過した水分を再度吸い上げる傾向
にあり、一方通常のポリエステル繊維(ポリエチ
レンテレフタレート繊維)やポリプロピレン繊維
を用いた長繊維不織布は繊維自体の疎水的性質
上、湿潤抑制性は良好であるが十分な透水性を満
足することができず、今日に至つてもいまだ透水
性と湿潤抑制性を同時に満足する液体吸収層との
積層用の柔らかい不織布は得られていない。 本発明者等は、このような現状に鑑がみ鋭意研
究の結果、ポリエチレンテレフタレート繊維にイ
ソフタレート共重合ポリエチレンテレフタレート
繊維を併用し、これに特殊エンボスロールによる
熱圧接手段を組合せてスパンボンド法で製造を行
えば、透水性と湿潤抑制性を同時に満足する液体
吸収層との積層用の柔らかい不織布を得ることが
できることを見出し、本発明に到達した。 すなわち、本発明は主構成繊維のポリエチレン
テレフタレート繊維と副構成繊維のイソフタレー
ト共重合ポリエチレンテレフタレート繊維が均一
に混在してなる目付10〜30g/m2、密度0.13〜
0.21g/cm3の長繊維不織布であつて、該不織布の
表面にエンボスロールによる非連続熱圧接微細柄
を無数に有するとともに、上記副構成繊維同士の
接点部分及び上記副構成繊維と主構成繊維の接点
部分の多くの点で該接点部分が副構成繊維の部分
的熱融着により接合されてなることを特徴とする
液体吸収層との積層用の透水性、湿潤抑制性長繊
維不織布である。 以下、本発明を詳細に説明する。 本発明の液体吸収層との積層用の不織布は、ま
ず第1に主構成繊維のポリエチレンテレフタレー
ト繊維と副構成繊維のイソフタレート共重合ポリ
エチレンテレフタレート繊維が均一に混在してな
る目付10〜30g/m2、密度0.13〜0.21g/cm3の長繊
維不織布であることが必要である。 不織布が主構成繊維のポリエチレンテレフタレ
ート繊維のみからなる場合には、前述のごとく透
水性が悪く、この透水性の改良のために各種のス
ルホン酸塩やアンモニウム塩等の界面活性剤を付
着させると透水性はよくなるものの湿潤抑制性を
損ねてしまうので、この両性能を同時に満足する
ことは不可能であつたが、本発明ではポリエチレ
ンテレフタレート繊維を主構成繊維とし、これに
イソフタレート成分の共重合されたポリエチレン
テレフタレート繊維(以下、イソフタレート共重
合ポリエステル繊維という。)を副構成繊維とし
て混用することにより、透水性と湿潤抑制性の両
性能を同時に満足することに成功した。なにゆえ
に、イソフタレート共重合ポリエステル繊維を主
構成繊維のポリエチレンテレフタレート繊維に併
用すると透水性と湿潤抑制性を同時に満足するこ
とができるのか、その理由については必ずしも明
確ではないが、本発明者等は次のように推察して
いる。当然のことながら、後述の目付、密度、非
連続的熱圧接等との関連のうえに成立つものでは
あるが、一般にイソフタレート共重合ポリエステ
ル繊維は疎水性の繊維であるから湿潤抑制性を有
しているにもかかわらず、その疎水性がポリエチ
レンテレフタレート繊維ほど強くはないので、部
分的な多量の水に対してはこれをささえる力が働
かずそのまま不織布中の透過を許してしまうため
良好な透水性を示すものと考えられる。 本発明でもちいるイソフタレート共重合ポリエ
ステル繊維におけるイソフタレート成分の共重合
割合については、不織布の性能の面からはなんら
制限を必要とするものではないが、該不織布の製
造面からみれば6〜15モル%の範囲で共重合され
ている方が望ましいことである。すなわち、イソ
フタレートの共重合割合が多いと共重合体の軟化
点は低くなりすぎて、紡糸前のチツプの乾燥時に
融着が発生するのであまり高温で乾燥が行えない
ため、例えば60℃程度の低温で24ないし48時間と
いう長い時間を要するうえ、平衡水分率が紡糸性
を損なわない程度の限界、すなわち0.01%
(100ppm)にすら到達しないという不都合があ
り、さらにはイソフタレート成分の割合が多いほ
ど熱的性質は劣り、例えば不織布を構成する繊維
を固着させるために行う加熱加圧時に大きな熱収
縮が発生して、製品中の制御がしにくかつたり、
シワが発生したり等、紡糸直結型のスパンボンド
法不織布の製造に不適である等の理由による。 しかしながら、イソフタレートの割合が6モル
%以下であまり少なすぎると主構成繊維であるポ
リエチレンテレフタレートとの軟化点の差が少な
すぎて加熱加圧時に高い温度を必要とするので、
接着繊維をいれることの特徴も出ないし、本発明
の効果も出ない。 本発明の不織布に混用されるイソフタレート共
重合ポリエステル繊維の割合は不織布全重量の10
〜30%であることが好ましい。イソフタレート共
重合ポリエステル繊維は繊維同士の接点の接着用
の繊維でもあり、この接着繊維の割合が少なすぎ
て接着が十分でないシートは、繊維が綿状のふわ
ふわした構造をしているため、液体の表面張力に
より透水性が劣るし、かといつて接着繊維の割合
が不織布に要求される強力を得るに十分な量以上
に多いと風合の硬いぱりぱりしたものになつてし
まう。 以上のことから、接着繊維の割合はその重量に
おいて不織布全重量の10ないし30%が適してい
る。 接着繊維の割合については、接着繊維の繊度と
の関係も見逃すわけにはいかない。なぜなら、接
着繊維の繊度が細い場合には同じ重量で比較する
と繊維長が長いことになり、繊維の交絡点、すな
わち接着点の数も増大し、接着が有効に行われる
ため、接着繊維の割合は少なくとも十分強力のあ
る不織布が製造可能となるが、逆に太い場合には
割合をおおくくしないと接着力が不足し、十分な
強力が得られない。 ところで、不織布を構成する繊維のデニールに
ついては細いほど一般に風合の柔らかいシートに
なるが、紡糸性の面からみると、細いほど紡糸性
が悪いうえ、紡糸口金の製作上、同一面積に開孔
できる孔数に限界があり、それほど多くの本数を
紡出できず、したがつて同じ孔数で太い糸を紡糸
する場合にくらべて生産性が落ちる。 これらのことから、通常、柔らかい風合を要求
される不織布では1ないし3デニールの繊度が採
用されるが、このような条件の中では、接着繊維
のデニールの範囲は主構成繊維と同じかいくら細
くしてもせいぜい主構成繊維の繊度の50%程度が
限界である。 不織布の目付及び不織布を構成する繊維のうち
の接着繊維の割合については、シートの風合や強
力、透水性及び湿潤抑制性、さらには生産コスト
等を総合して決定されるが、その1つである目付
については10ないし30g/m2、好ましくは15ない
し25g/m2が適当である。 当然のことながら、目付が多いと強力は高くな
るが、風合が硬くなり、コスト的にも不利である
うえ、30g/m2を越えると特に液体の浸透性につ
いても抵抗となりよくないし、さらに不思議なこ
とに、これを使い捨ておしめのトツプシートとし
て用いた場合には湿潤抑制性が劣るということが
判明した。 本発明の不織布の繊維密度は上記目付とも関係
するが、概ね0.13〜0.21g/cm2の範囲にあること
が望ましく、要求性能や風合にあわせてこの範囲
で適宜選択するようにすればよい。なお、不織布
の繊維密度は、単位面積当りの重量を該単位面積
と荷重240fg/cm2のダイアルシツクネスゲージに
て測定した厚さとの積にて除した値として求めら
れる。 さらに、本発明の不織布はその表面にエンボス
ロールによる非連続的熱圧接微細柄を無数に有し
ている。この微細柄は、不織布の熱圧接工程でエ
ンボスロールにより施されるものであるが、この
エンボス模様は第1図a及びbのように圧接(斜
線部分)が連続したものより、圧接が連続してい
なくて、かつ圧接面積の少ないもの、例えば第2
図のc,d,e及びfのような点状、波線状等が
適している。 なぜなら、圧接が不織布全面積に及びフラツト
ロールで圧接されたもの、あるいはエンボスロー
ルであつても圧接面積の多いものや圧接面積が少
なくても、連続したものは一般に風合が硬く、フ
イルム的な不織布となり、肌ざわりが悪いばかり
でなく、透水性もよくない。 一方、圧接面積が少なすぎても圧接が不足し、
強力のない弱い、かつ毛羽の立ちやすい不織布に
なるうえ、液体の表面張力により透水性も悪くな
る。 よつて、圧接面積は全面積の8%から25%、望
ましくは10%から20%が適している。 また、本発明の不織布はイソフタレート共重合
ポリエステル繊維である副構成繊維動詞の接点部
分や該副構成繊維と主構成繊維(ポリエチレンテ
レフタレート繊維)の接点部分がその多くの点で
副構成繊維の部分的熱融着により接合されてい
る。この熱融着による接合は副構成繊維の接点の
すべての接点で接合されている必要はなく、要求
される不織布の風合や強力等に合わせてエンボス
ロールの温度や線圧を調節し、その接合割合を適
宜選択することができる。 本発明の不織布においては、透水性の面から副
構成繊維自体が繊維の状態で存在していることが
必要であり、したがつて該副構成繊維の熱融着に
よる接合は繊維の接点における部分的な熱融着に
よる接合であることが必要であるが、本発明の効
果を損なわない範囲であれば多少の完全熱融着は
いつこうさしつかえない。 以上の構成を有する本発明の液体吸収層との積
層用の不織布は透水性と湿潤抑制性の両性能を同
時に兼ねそなえており、したがつてその良好な透
水性により部分的な多量の水を容易に透過せしめ
るとともに、湿潤抑制性によりいつたん透過して
液体吸収層に蓄積された水をほとんど吸い上げる
ことができないので、不織布の表面をあたかも乾
燥しているかのごとき状態に保つておくことがで
きる。 本発明の不織布の製造に際しては、スパンボン
ド法を採用し、ポリエチレンテレフタレート繊維
が主構成繊維、イソフタレート共重合ポリエステ
ル繊維が副構成繊維となるように紡糸孔数や紡糸
孔径等を調節した状態で同一紡糸口金の別々の孔
から溶融紡糸、延伸、開繊堆積したあと、続いて
第2図c〜fに示すごとき非連続微細圧接パター
ンを有するエンボスロールにてその表面温度を調
節しつつ繊維の部分的熱融着を伴う温度で熱圧接
を行うことにより本発明の不織布を製造すること
ができる。 本発明に不織布は透水性と湿潤抑制性を有して
おり、液体吸収層との積層用に開発されたもので
ある。したがつて、本発明の不織布は使い捨てお
しめのトツプシートや一般おしめのライナーある
いは失禁パツド、ベツドパツド、月経帯等におけ
るトツプシートとして極めて有用であり、特に使
い捨ておしめ用としての実用価値が高い。 本発明の不織布を用いて使い捨ておしめを製造
する場合には、液体不透過性バツクシートとして
厚さ約0.025〜0.05mmのポリエチレンフイルム、
ポリプロピレンフイルム、ナイロンフイルム、ポ
リエステルフイルム等を用い、その上に液体吸収
層として粉砕木材パルプ又は多層状のトイレツト
ペーパー・濾紙等を重ね、その上から本発明の透
水性、湿潤抑制性不織布を重ね、常法により一体
に成型して使い捨ておしめを製造することができ
る。 本発明は以上の構成を有するものであり、透水
性と湿潤抑制性を兼ねそなえた本不織布を液体吸
収層との積層用に用いれば、尿や排泄液等を容易
に液体吸収層へ移行せしめるのみならず、その逆
流をも阻止するので、極めて着用感のよい各種衛
生製品を得ることができ、産業上の利用価値は極
めて大きいものである。 次に実施例によつて本発明の不織布の具体例と
ともにその効果の説明を行うが、実施例中におけ
る透水性及び湿潤抑制性の測定方法は以下のとお
りで、それぞれ実際のおしめ着用時を想定したも
のである。 試料、すなわちシートの上面には内径3cm、高
さ1cmのステンレス製リングをのせ、シートの下
面には直径9cmの定性用No.2(東洋科学産業製)
の濾紙5枚を敷いておき、この状態でシートの上
方2cmの高さよりビユレツトから5c.c.の水を落下
させ、試料上に落ちた瞬間から水が完全にシート
を通貨してシート上面に特別の反射(鏡面反射)
をしなくなるまでの時間を測定し、その時間の長
さにより透水性の評価を行つた。 一方、湿潤抑制性については直径9cmの定性用
No.2(東洋科学産業製)濾紙5枚の重量を測定し
て、大きさ20cm×20cmのガラスの上にのせ、その
4倍の重量の水をビユレツトより濾紙に添加した
のち15cm×15cmの大きさに切断した試料をその上
にのせ、さらに重量を測定した直径12.5cmの定量
用No.6(東洋科学産業製)の濾紙5枚を試料の上
にのせる。以上の準備ができたら、直ちに大きさ
10cm×10cm、重さ4Kgの荷重を全体の中心付近に
ゆつくりとのせて3分間静置し、その後荷重を除
去し、試料の上にのせた直径12.5cmの定量用No.6
の濾紙5枚の重量を秤量し、濾紙に吸収された水
の重量の多さによりシートの湿潤抑制性の評価と
した。 測定に際して、濾紙及び試料は温度20±2℃、
湿度60±5℃に調整された室内に24時間以上静置
するとともに、測定は同じ室内で行つた。 実施例 1 主構成繊維として繊度3デニールのポリエチレ
ンテレフタレート繊維が75重量%、副構成繊維と
して繊度2デニールのイソフタレート共重合ポリ
エステル繊維(イソフタレート成分とテレフタレ
ート成分の共重合割合は12:88)が25重量%の割
合で均一に混合されるように、スパンボンド法に
より同一紡糸口金の別々の孔からそれぞれの繊維
を同時に溶融紡糸、延伸、開繊しながら1cm2当り
15gの割合で堆積し、続いてエマルジヨンタイプ
接着材等をいつさい使用せず第2図dに示す縦
2.5mm、横0.4mmの長方形の非連続微細圧接パター
ンを有するエンボスロール(ロール上の微細圧接
パターンの面積は11.0%)を用いて表面温度195
℃、線圧25Kg/cm、布速48m/分にて熱圧接を行
うことにより、本発明の液体吸収層との積層用の
長繊維不織布を得た。この不織布は目付15g/
m2、密度0.15g/cm3にてその表面に無数の非連続
的熱圧接微細柄を有するとともに、副構成繊維の
接点部分の多くの点でその一部が熱融着により接
合されて安定化した不織布(シートNo.4とする。)
であつた。しかもエンボスロールの非圧接部分で
は主構成繊維同士の接点においては、接合がほと
んど行われていないので非常に風合の柔らかい不
織布であつた。 本発明の不織布について透水性と湿潤抑制性を
前述の方法で測定し、其の結果を第1表に示し
た。 本発明の不織布との比較のため、下記不織布シ
ートNo.1〜3の比較試料を用意し、同様に透水性
と湿潤抑制性の測定を行い、其の結果を合わせて
第1表に示した。 まず、ポリアクリル酸エステルのエマルジヨン
タイプ接着剤を用いて接着した繊度3デニールの
ポリエチレンテレフタレートよりなる目付15g/
m2、密度0.16g/cm3の不織布(シートNo.1)につ
いて透水性と湿潤抑制性を測定した。 其の結果は第1表、シートNo.1のとおりであ
り、透水性は非常に良好で、すばやく水を通過さ
せるが、湿潤性に対しては抑制力がなく、多量の
水分を浸み出させることがわかつた。 一方、シートNo.1と同じ不織布にフツ素系の撥
水剤を0.15重量%付着させたシートNo.2及びエマ
ルジヨンタイプの接着剤を用いないで、ポリエチ
レンテレフタレート繊維のみを熱圧接しただけの
目付15g/m2、密度0.14g/cm3の不織布(シートNo.
3)についても同様に透水性と湿潤抑制性を測定
したところ、ともに透水性が著しく悪く(第1表
参照)、使い捨ておしめのトツプシートとしては
不適当であつた。 これに対して本発明の不織布は、エマルジヨン
タイプの接着剤を用いたシートNo.1と同程度の良
好な透水性を示すとともに、シートNo.2及び3の
ような湿潤性が抑制されて水ぬれしにくいシート
であつた。
【表】 ここで、上述した本発明不織布を使い捨ておし
めのトツプシートとして用い、厚さ0.03mmのポリ
エチレンフイルムのバツクシートとの間に粉砕木
材パルプよりなる液体吸収層(目付350g/m2
をもうけて常法により一体に成型し、使い捨てお
しめを製造したところ、着用者より排出された尿
等の液体はすばやくトツプシート下面の吸収層へ
吸収され、しかも着用者の体重がかかつて圧縮さ
れた後をトツプシート表面への水分のしみ出しの
ない表面乾燥性の良好な使い捨ておしめが得られ
た。 実施例 2 実施例1における本発明の不織布の製造に際し
て、副構成繊維であるイソフタレート共重合ポリ
エステル繊維の混用割合をそれぞれ10重量%、18
重量%、25重量%、40重量%とし、エンボスロー
ルの圧接パターンを点状パターン(圧接面積13
%)としてロール表面温度195℃にて熱圧接を行
うほかは実施例1と全く同一の方法で本発明の不
織布を4種類製造(それぞれシートNo.5,6,
7,8とする。)した。得られた不織布の性能を
測定し、その結果を第2表に示した。第2表から
明らかなごとく、イソフタレート共重合ポリエス
テル繊維(接着繊維)の割合が多くなるにしたが
つて、透水性及び湿潤抑制性が良くなる傾向を示
すとともに、接着繊維の割合が少ないものはやや
強力及び透水性が不足し、多いものは風合がやや
硬くてぱりぱりした感じがしたが、すべて使い捨
ておしめのトツプシートとしての要求性能を満足
していた。
【表】 実施例 3 本発明の不織物の性能と目付との関係を調べる
ため、実施例2における本発明の不織布シートNo.
7(接着繊維の混用割合25重量%)の製造に際し
て目付をそれぞれ10g/m2、20g/m2、25g/m2
30g/m2、40g/m2とし、その他の点については
シートNo.7の場合と全く同一の方法で製造し、そ
れぞれNo.9,10,11,12,13の不織布を得た。 これらの不織布について透水性及び湿潤抑制性
を測定し、シートNo.7のものと合わせて第3表に
示した。第3表からあきらかなごとく、目付が増
えるにしたがつて透水性及び湿潤抑制性が劣るこ
とがわかつた。このことから、使い捨ておしめの
トツプシートとしては目付はせいぜい30g/m2
望ましくは25g/m2が限度であるといえるととも
に、目付10g/m2でも十分使用可能ではあるが、
やや強力が不足するといえる。
【表】 【図面の簡単な説明】
第1図及び第2図は、エンボスロールの圧接パ
ターンの例であり、すべて斜線を施した部分がシ
ートの圧接部分である。第1図a及びbは圧接部
分が連続したものであり、第2図c,d,e及び
fは圧接部分が連続しない点状あるいは破線状等
の例で、本発明においては第2図のようなパター
ンが望ましいのである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 主構成繊維のポリエチレンテレフタレート繊
    維と副構成繊維のイソフタレート共重合ポリエチ
    レンテレフタレート繊維が均一に混在してなる目
    付10〜30g/m2、密度0.13〜0.21g/cm3の長繊維不
    織布であつて、該不織布の表面にエンボスロール
    による非連続的熱圧接微細柄を無数に有するとと
    もに、上記副構成繊維同士の接点部分及び上記副
    構成繊維と主構成繊維の接点部分の多くの点で該
    接点部分が副構成繊維の部分的熱融着により接合
    されてなることを特徴とする液体吸収層との積層
    用の透水性、湿潤抑制性長繊維不織布。
JP58028030A 1983-02-21 1983-02-21 透水性、湿潤抑制性長繊維不織布 Granted JPS59157366A (ja)

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