JP2947880B2 - 吸収性物品の表面シート及びその製造方法 - Google Patents

吸収性物品の表面シート及びその製造方法

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、吸収性物品に用いるための表面シート及
びその製造方法に関し、更に詳しくは、生理ナプキン、
使い捨てオムツなどの体液を吸収する物品の表面を形成
するための表面シート及びその製造方法に関する。
(従来の技術、発明が解決しようとする課題) 従来、この種の表面シートとして、着用者の肌に対す
る体液湿潤感を少なくし、体液透過性も比較的高めるよ
うにすることなどのため、疎水性不織布に所与パターン
で配列した開孔を有するものが知られている。しかし、
この表面シートは、全体にわたって無数の繊維間隙
(目)を有しているため、体液が繊維間隙に残留したり
下面から上面へ滲出したりし、湿潤感の解消がいまだ不
十分である。
一方、こうした欠点を除去することなどを目的とする
表面シートとして、疎水性プラスチックフィルムに所与
パターンで毛細管を形成したものが知られている。しか
し、この表面シートは、着用者の肌に密着しすぎ、その
結果、表面シートと肌とに蒸れが生じて、肌に皮膚病の
原因となるかぶれ、ふやけを起こしたり、更には、不快
なべとつき、かゆみなどをも生じさせる。また、この表
面シートは、依然としてフィルム自体の性質を完全に保
っているから、繊維布に比較して外観や肌ざわりもよく
ない。
この発明の課題は、熱可塑性繊維が融着していて繊維
間隙をほとんど有していない開孔不織布からなる不織布
を吸収性物品の表面シートとして用いることにより、前
記欠点をなくすことにある。
(課題を解決するための手段) 前記課題を解決するための、この発明に係る表面シー
トは、所与パターンで配列する開孔を有し、熱可塑性繊
維から不織布に構成され、この不織布には繊維形態を保
っている繊維が全域に分布しているとともに、この繊維
形態を保っている繊維が繊維形態を失っている膜状化部
分を介して融着していて、各開孔が存在しない不織布の
領域、すなわち、前記不織布の非開孔領域が実質的に不
透液性である。
繊維形態を保っている繊維は、少なくとも20%である
ことが好ましい。
前記表面シートの製造方法は、融点の高い熱可塑性繊
維と融点の低い熱可塑性繊維とから繊維ウエブを構成す
る工程と、前記繊維ウエブを高速流体で繊維交絡処理し
て不織布化するとともに所与パターンで開孔を配列形成
する工程と、この不織布を熱処理して前記融点の低い熱
可塑性繊維を融かし繊維形態を失わせて膜状化させると
ともに、この膜状化部分を介して前記融点の高い熱可塑
性繊維を融着させ、この不織布の非開孔領域を実質的に
不透液性にする工程とからなる。
(作用、効果) 前記構成を有するこの発明に係る表面シートによれ
ば、表面シートは、繊維形態を保つ繊維を有していると
ともに、この繊維の間が膜状化部分で接合している。し
たがって、繊維不織布様の感触を有する。しかも、非開
孔領域の繊維の間が膜状化部分で実質的に不透液性にな
り(もとより開孔は体液が通る)、表面シートの上面に
体液が滞留することが極めて少ないとともに、その下面
から上面に体液が滲出することがない。それゆえに、既
述した従来技術が有する欠点をことごとく除去すること
ができる。
前述のように、この発明に係る表面シートは、非開孔
領域、すなわち、開孔以外の領域が実質的に不透液性を
有しているが、本発明に係るその製造方法によれば、そ
の最終工程における熱処理操作によって通気性をも有す
るようにすることもできる。この製造方法においては、
本来、通気性が極めて高い繊維ウエブの中の融点の低い
熱可塑性繊維だけを融かして膜状化するので、その膜状
化部分の割合を適宜調整すればよいからである。
(実施例) 図面を参照して、この発明に係る表面シートの実施例
を説明すると、以下のとおりである。
第1図は、この発明に係る表面シートを用いる吸収性
物品の一例としての、一部を破断した生理用ナプキンの
斜視図を示す。ナプキン1は、吸収性コア3と、その下
面からその両側にわたって位置する不透液性裏面シート
2と、これら全体を被覆する表面シート11とからなって
いる。この表面シート11は、所与パターンで配列する後
記開孔を有するがゆえに透液性である。
第2図及び第4図は、表面シート11の製造工程の一部
としての繊維ウエブの模式断面図を示す。第2図に示す
ように、融点の高い熱可塑性繊維ウエブ12と融点の低い
熱可塑性繊維ウエブ13とを交互に重ね合せて、被処理繊
維ウエブ14を形成する。この場合、繊維ウエブ12,13の
重ね合せ順序は、図示例とは逆にしてもよく、特に問わ
ないが、少なくとも一つの融点の高い熱可塑性繊維ウエ
ブ12を最上面(肌当面)に位置させて後記熱処理を施こ
した場合には、繊維形態を保つ繊維が肌当面に比較的多
く存在する不織布を得ることができる一方、少なくとも
一つの融点の低い熱可塑性繊維ウエブ13を最上面(肌当
面)に位置させて後記熱処理を施こした場合には、膜状
化部分が比較的多く存在する不織布を得ることができ
る。また、各繊維ウエブ12,13の重量(目付、密度)、
繊度は、同じにする場合と、異ならせる場合とがある。
以上の場合のいずれにするかの基準は、一般的に肌ざわ
り、強度などを考慮して決めることができる。
第4図に示すように、被処理繊維ウエブ14にかえて、
融点の高い熱可塑性繊維と、融点の低い熱可塑性繊維と
を混合して被処理繊維ウエブ14aを形成する。
融点の高い熱可塑性繊維と融点の低い熱可塑性繊維と
の間の融点差は、15℃以上であることが、後記熱処理の
安定性、融点の高い熱可塑性繊維の繊維形態に悪影響を
及ぼさないうえで好ましい。
被処理繊維ウエブ14,14aにおける融点の高い熱可塑性
繊維と融点の低い熱可塑性繊維との割合は、前者が20〜
80重量%、後者が80〜20重量%が好ましい。更には、前
者が40〜60重量%、後者が60〜40重量%であることが、
なかんずく、前者が後者よりも多いことが、本発明の所
期の目的を達成するうえで好ましい。
被処理繊維ウエブ14又は14aは、図示してないが、高
速流体、例えば高速水流による繊維交絡装置で処理を施
こして繊維を交絡させると同時に所与パターンの開孔15
又は15aを形成した被処理不織布16又は16aを得る(第3
図及び第5図)。
この方法にかえて、図示してないが、熱エンボス装置
で処理を施こして繊維を接合させると同時に開孔15又は
15aを形成した被処理不織布16又は16aを得てもよい(第
3図及び第5図)。
更に、被処理不織布16,16aを加熱カレンダー、サクシ
ョンドライヤー、超音波のいずれかの装置で、融点の低
い熱可塑性繊維の融点温度の加熱下に処理を施こして、
融点の低い熱可塑性繊維を融かして繊維形態を失わせて
膜状化させるとともに、この膜状化部分を介して融点の
高い熱可塑性繊維を融着させることで、表面シート11を
得る。したがって、この表面シート11においては、融点
の高い熱可塑性繊維が繊維形態を保ち、これが全域にほ
ぼ均一に分布することになる。
被処理繊維ウエブ14としては、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリエステル、ポリスチレン、ナイロン、ポ
リウレタンなどの合成樹脂を素材とする繊維からなるカ
ードウエブ、エアレイウエブなどの繊維未接合ウエブ
や、それら合成樹脂のメルトブロー繊維不織布などの繊
維接合不織布を適宜組み合せて用いることができる。ま
た、被処理繊維ウエブ14aとしては、前記繊維の2種類
以上を混合したものを用いることができる。これら繊維
は3デニール以下、特に1デニール以下であることが、
前記繊維交絡処理、前記膜状化、肌ざわりなどのうえで
好ましい。なお、図示してないが、前記平面的な開孔1
5,15aにかえて、既述した従来技術の一つのように、そ
の開孔の周縁から下方向に突出する導液管を形成するこ
ともできる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明に係る表面シートを用いる吸収性物
品の一例としての生理用ナプキンの一部破断斜視図であ
り、 第2図及び第4図は、被処理繊維ウエブの一部が模式断
面図であり、 第3図及び第5図は、開孔を形成した被処理不織布の一
部の模式断面図である。 11:表面シート 14,14a:被処理繊維ウエブ 15,15a:開孔 16,16a:被処理不織布

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所与パターンで配列する開孔を有する吸収
    性物品の表面シートにおいて、熱可塑性繊維から不織布
    が構成され、前記不織布には繊維形態を保っている繊維
    が全域に分布しているとともに、この繊維形態を保って
    いる繊維が繊維形態を失っている膜状化部分を介して融
    着していて、前記不織布の非開孔領域が実質的に不透液
    性であることを特徴とする前記表面シート。
  2. 【請求項2】繊維形態を保っている繊維が少なくとも20
    %である請求項1記載の表面シート。
  3. 【請求項3】融点の高い熱可塑性繊維と融点の低い熱可
    塑性繊維とから繊維ウエブを構成する工程と、前記繊維
    ウエブを高速流体で繊維交絡処理して不織布化するとと
    もに所与パターンで開孔を配列形成する工程と、かくし
    て得た不織布を熱処理して前記融点の低い熱可塑性繊維
    を融かし繊維形態を失わせて膜状化させるとともに、こ
    の膜状化部分を介して前記融点の高い熱可塑性繊維を融
    着させて、前記不織布の非開孔領域を実質的に不透液性
    にする工程とからなることを特徴とする吸収性物品の表
    面シートの製造方法。
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JPS53111170A (en) * 1977-03-03 1978-09-28 Mitsubishi Rayon Co Production of gauze like porous nonnwoven sheet
JPS59157366A (ja) * 1983-02-21 1984-09-06 ユニチカ株式会社 透水性、湿潤抑制性長繊維不織布
AU588057B2 (en) * 1985-10-07 1989-09-07 Kimberly-Clark Worldwide, Inc. Multilayer nonwoven fabric

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