JPH0238685Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、調理中又は給仕する時の鍋ぶた等
の置場を容易にする為のものである。加熱調理中
のふたの裏には、多量の水滴が付着するものであ
るが、ふたを取る場合、従来は適当な場所に立て
かけたり、裏返したりしていたため回りを汚した
り手に勢いのが触れたりして不快な思いをする事
が多かつた。本案はその悩みを解決するために考
案されたもので、通常、ガスコンロ等加熱器に近
い壁面に本体を取付けて、それにふたを掛けて使
用する。それを図面について説明すれば、まず、
ふた掛け部１に水滴のついたふたを置いた場合、
水滴は水滴誘導部２を通つて水滴貯留部３に溜
る。溜つた水滴は、空気流通部４を通る加熱調理
時に出る排熱等により、蒸発乾燥する。その為、
ふたに限らづ水洗いしたまな板などにも応用でき
る。尚、取付け方法としては、第３図に示す様
に、まず、壁面の左右２箇所にフツク６を取付け
る。それに引掛部５を引掛けることにより本体中
央部に開口部がとつてある為、壁と接する面が小
さくなり、壁面に凹凸があつても、がたつきが無
く密着安定する。使用に際して、本体の前面に設
けたふた掛け部１は、上部を横長に大きく開口し
たのに加え椀を縦に二つ割りにした形状をしてい
るので、特にふたの形状や寸法を限定することな
くほぼ総てのふたに適合する。また水滴貯留部３
に向けて傾斜を帯びた椀状の曲面により水滴は導
かれ、更に屈折のない滑らかな曲面は本体を丸洗
いする際にも適している。尚、ふた掛け部１と水
滴貯留部３を中空で隔てる隔壁は、ふたを掛ける
際に誘導役を務めると同時にふたの先端が水滴貯
留部３に触れるのを防ぐ為のものである。即ち、
水滴貯留部３は滞水と乾燥を繰り返すことにより
汚れやすくその汚れを含んだ滞水にふたの先端が
触れるのは衛生上好ましくないとの理由によるも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は正面から見た斜視図、第２図は裏面か
ら見た斜視図、第３図は左側面から見た使用中の
断面図である。 図中の番号、１はふた掛部、２は水滴誘導部、
３は水滴貯留部、４は空気流通部、５は引掛部を
示している。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 鍋ぶた等を掛ける厨房用具において、本体の前
   面に椀状のふた掛け部を設け、その下後部に設け
   た水滴貯留部と上記ふた掛け部とを、下部を開口
   にして水滴誘導部を形成する隔壁により隔て、本
   体の後面左右に引掛部を設け、その引掛部と引掛
   部の間を全体に凹ませて、本体を壁面に取りつけ
   た際に形成する空気流通部とによつて構成された
   ことを特徴とする鍋のふた掛け。