JPH0238489A - 液晶組成物およびこれを含む液晶素子 - Google Patents

液晶組成物およびこれを含む液晶素子

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JPH0238489A
JPH0238489A JP18970588A JP18970588A JPH0238489A JP H0238489 A JPH0238489 A JP H0238489A JP 18970588 A JP18970588 A JP 18970588A JP 18970588 A JP18970588 A JP 18970588A JP H0238489 A JPH0238489 A JP H0238489A
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JP18970588A
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Masataka Yamashita
眞孝 山下
Masahiro Terada
匡宏 寺田
Gouji Tokanou
門叶 剛司
Masanobu Asaoka
正信 朝岡
Yoshiko Kimura
木村 美子
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔技術分野〕 本発明は液晶表示素子や液晶−光シヤツター等に利用さ
れる液晶素子に用いる液晶組成物に関し、更に詳しくは
、電界に対する応答特性が改善された新規な液晶組成物
に関するものである。
〔背景技術〕
従来より、液晶は電気光学素子として種々の分野で応用
されている。現在実用化されている液晶素子はほとんど
が、例えばM、5chadtとW、)(e1frich
著“Applied Physics Letters
  Vo、18、No、4 (1971,2,15)、
P、127〜128の“VoltageSpenden
t  0ptical  Activity  of 
 aTwisted  Nematic  Liqui
d  Crystaビに示されたT N (t w i
 s t e d  n e m a t i c )
型の液晶を用いたものである。
これらは、液晶の誘電的配列効果に基づいており、液晶
分子の誘電異方性のために平均分子軸方向が、加えられ
た電場により特定の方向を向く効果を利用している。こ
れらの素子の光学的な応答速度の限界はミリ秒であると
いわれ、多くの応用のためには遅すぎる。一方、大型平
面デイスプレィへの応用では、価格、生産性などを考え
合せると単純マトリクス方式による駆動が最も有力であ
る。単純マトリクス方式においては、走査電極群と信号
電極群をマトリクス状に構成した電極構成が採用され、
その駆動のためには、走査電極群に順次周期的にアドレ
ス信号を選択印加し、信号電極群には所定の情報信号を
アドレス信号と同期させて並列的に選択印加する時分割
駆動方式が採用される。
しかしこのような駆動方式の素子に前述したTN型の液
晶を採用すると走査電極が選択され、信号電極が選択さ
れない領域、或いは走査電極が選択されず、信号電極が
選択される領域(所謂“半選択点″)にも有限に電界が
かかってしまう。選択点にかかる電圧と、半選択点にか
かる電圧の差が充分に太き(、液晶分子を電界に垂直に
配列させるのに要する電圧閾値がこの中間の電圧値に設
定されるならば、表示素子は正常に動作するわけである
が、走査線数(N)を増やして行った場合、画面全体(
1フレーム)を走査する間に一つの選択点に有効な電界
がかかっている時間(duty比)が1/Nの割合で減
少してしまう。このために、くり返し走査を行った場合
の選択点と非選択点にかかる実効値としての電圧差は、
走査線数が増えれば増える程小さくなり、結果的には画
像コントラストの低下やクロストークが避は難い欠点と
なっている。
このような現象は、双安定性を有さない液晶(電極面に
対し、液晶分子が水平に配向しているのが安定状態であ
り、電界が有効に印加されている間のみ垂直に配向する
)を時間的蓄積効果を利用して駆動する(即ち、繰り返
し走査する)ときに生ずる本質的には避は難い問題点で
ある。この点を改良するために、電圧平均化法、2周波
駆動法や、多重マトリクス法等が既に提案されているが
、いずれの方法でも不充分であり、表示素子の大画面化
や高密度化は、走査線数が充分に増やせないことによっ
て頭打ちになっているのが現状である。
この様な従来型の液晶素子の欠点を改善するものとして
、双安定性を有する液晶素子の使用がCl a r k
及びLagerwallにより提案されている(特開昭
56−107216号公報、米国特許第4367924
号明細書等)。双安定性液晶としては一般に、カイラル
スメクテイツクC相(SmC*)又はH相(SmH*)
を有する強誘電性液晶が用いられる。この強誘電性液晶
は電界に対して第1の光学的安定状態と第2の光学的安
定状態からなる双安定状態を有し、従って前述のTN型
の液晶で用いられた光学変調素子とは異なり、例えば一
方の電界ベクトルに対して第1の光学的安定状態に液晶
が配向し、他方の電界ベクトルに対しては第2の光学的
安定状態に液晶が配向される。また、この型の液晶は、
加えられる電界に応答して、上記2つの安定状態のいず
れかを取り、且つ電界の印加のないときはその状態を維
持する性質(双安定性)を有する。
以上のような双安定性を有する特徴に加えて、強誘電液
晶は高速応答性であるという優れた特徴を持つ。それは
強誘電液晶の持つ自発分極と印加電場が直接作用して配
向状態の転移を誘起するためであり、誘電率異方性と電
場の作用による応答速度より3〜4オーダー速い。
このように強誘電液晶はきわめて優れた特性を潜在的に
有しており、このような性質を利用することにより、上
述した従来のTN型素子の問題点の多くに対して、かな
り本質的な改善が得られる。特に、高速光学光シャッタ
ーや、高密度、大画面デイスプレィへの応用が期待され
る。このため強誘電性を持つ液晶材料に関しては広く研
究がなされているが、現在までに開発された強誘電性液
晶材料は、低温作動特性、高速応答性等を含めて液晶素
子に用いる十分な特性を備えているとは云い難い。
応答時間τと自発分極の大きさPsおよび粘度ηの間に
は の関係が存在する。したがって応答速度を速くするには
、 (ア)自発分極の大きさPsを大きくする(イ)粘度η
を小さくする (つ)印加電圧Eを高くする 方法がある。しかし印加電圧は、IC等で駆動するため
上限があり、出来るだけ低い方が望ましい。
よって、実際には粘度ηを小さくするか、自発分極の大
きさPsの値を大きくする必要がある。
−船釣に自発分極の大きい強誘電性カイラルスメクチッ
ク液晶化合物においては、自発分極のもたらすセルの内
部電界も太き(、双安定状態をとり得る素子構成への制
約が多くなる傾向にある。又、いたずらに自発分極を大
きくしても、それにつれて粘度も大きくなる傾向にあり
、結果的には応答速度はあまり速くならないことが考え
られる。
また、実際のデイスプレィとしての使用温度範囲が例え
ば5〜40℃程度とした場合、応答速度の変化が一般に
20倍程もあり、駆動電圧及び周波数による調節の限界
を越えているのが現状である。
以上述べたように、強誘電性液晶素子を実用化するため
には、粘度が低く高速応答性を有し、かつ応答速度の温
度依存性の小さな強誘電性カイラルスメクチック液晶組
成物が要求される。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明の目的は、強誘電性液晶素子を実用できるように
、応答速度が速く、しかもその応答速度の温度依存性が
軽減されたカイラルスメクチック液晶組成物および該液
晶組成物を使用する液晶素子を提供することにある。
〔問題を解決するための手段〕
本発明は下記一般式(1) (ただし、R2,R3は置換基を有していても良いC8
〜CI8の直鎖状又は分岐状のアルキル基であり、かつ
少なくとも一方は光学活性である。
(ただし、R1は置換基を有していても良いC1〜CI
8の直鎖状又は分岐状のアルキル基、X、はで示される
化合物の少なくとも一種と 下記一般式(m) で示される化合物の少なくとも一種と 下記一般式(II ) (ただし、R4,R5は置換基を有していても良いC1
〜CI8の直鎖状又は分岐状のアルキル基、X4.X5
は単結合。
O−−OC O− lもしくは2゜) で示される化合物の少なくとも1種とを含有することを
特徴とする強誘電性カイラルスメクチック液晶組成物な
らびに該液晶組成物を一対の電極基板間に配置してなる
液晶素子を提供するものである。
前述の一般式(I)で示される化合物において好ましい
化合物例として下記する(I−a)〜(1−b)式で表
わされる化合物を挙げることができる。
又、前述の一般式(If)で示される化合物におけるX
2.X3の好ましい例として、X2は一〇る。
又、さらに、R2+  R3のより好ましい例として下
記(II −i)〜(II−v)を挙げることができる
(■ R2が n〜アルキル基 CH3 R3が 千CH2)pCH * (II −1i) R2が CH3 モCH2ンqCH * R3が n−アルキル基 (]II−1ii)        CH3R2が 壬
CH2矢、CH−R7 * R3が CH3 (:CH2矢pCH−R6 * (II −1v) R2が n−アルキル基 CH3 R3が (:: CH2) rCH’c CH2) s* R8 R2が 子CH2ヂ低歴CH2ヂ。0R3 R3が アルキル基 R6−R8は直鎖状又は分岐状のアルキル基、pq、 
r、 tはO〜7、s、 uは0又は1゜又、前述の一
般式(m)で示される化合物において、より好ましい化
合物例として、下記(m −a)〜(m−f)式で表わ
される化合物を挙げることができる。
又、さらに、上述の(I[I−a)〜(m−f)におけ
るX4.X5のより好ましい例として(m −i)〜(
I[[−viii)を挙げることができる。
(I[I  +)   X、i  が 単結合、  X
、 が 単結合(m −1i)   X 4  が 単
結合、  X5 が −〇−(m −1ii)  X 
4  が 単結合、  X5 が −OC(m−iv)
X4  が 単結合、  x5 が −CaI2 (m −v)   X 4  が −0−1X5 が 
単結合(m −vi) X 4が−0−1X5が−0(
m −vii) X 4が−0−1X5が−OC(m 
−viii) X 4が−0−1X、が−CaI2 又、さらに上述の(m −a)〜(m−f)におけるR
4.R5のより好ましい例として(m−ix)〜(m−
xii)を挙げることができる。
(■ ix) CH3 前記−最大 で示される化合物の具体的な構 R4がn アルキル基 R5が (CH2矢 CH 8* IO 造式の例を以下に示す。
(■ X) R4がn アルキル基 R5が CH2CHCbH2b+1 * (■ xi) CH3 R4がn アルキル基 R5が (−CH2″)−CH−ecH2矢dOR、。
* Q −3) RIQ・ R11+ R12は直鎖状又は分岐状のアルキ ル基、a、 c、 eはO〜7、bは1〜12、dは0
又はl。
(以醤余−白) 一般式(1)で示される化合物は下記に示すような合成
経路A、B、Cで得ることができる。
合成経路A 合成経路B 合成経路C (X+ 一般式(1)で示される化合物の代表的な合成例を以下
に示す。
合成例1(化合物No、1−17の合成)p−2−フル
オロオクチルオキシフェノール1.oog(4、16m
 M )をピリジン10mA、 トルエン5mAに溶解
させ、トランス−4−n−ペンチルシクロヘキサンカル
ボン酸クロライド1.30g (6,OOmM)をトル
エン5mjl!に溶解した溶液を、5℃以下、20〜4
0分間で滴下した。滴下後、室温で一晩撹拌し、白色沈
殿を得た。
反応終了後、反応物をベンゼンで抽出し、さらにこのベ
ンゼン層を蒸留水で洗ったのち、ベンゼン層を硫酸マグ
ネシウムで乾燥し、ベンゼンを留去した。さらにシリカ
ゲルカラムクロマトグラフィーを用いて精製し、さらに
エタノール/メタノールで再結晶して、トランス−4−
n−ペンチルシクロヘキサンカルボン酸−p−2−フル
オロオクチルオキシフェニルエステル1 、20 g 
(2、85m M )を得た。(収率68.6%) NMRデータ(ppm) 0.83〜2.83ppm  (34H,m)4.00
〜4.50ppm (2H,q)7、llppm   
    (4H,5)IRデータ(c m ’ ) 3456、 2928. 2852. 1742. 1
508゜1470、 1248. 1200. 116
6、 1132゜854゜ 相転移温度(’C) (ここで、s3.s4.s5.s6は、SmC*よりも
秩序度の高い相を示す。) 合成例2(化合物No、1−29の合成)十分に窒素置
換された容器に、(−)−2−フルオロヘプタツール0
 、40 g (3、0m m o + )と乾燥ピリ
ジン1 、 OOg (13m m o l )を入れ
水冷下で30分間撹拌した。その溶液にp−トルエンス
ルホン酸りロリド0 、69 g (3、6m m o
 l )を加え、そのまま5時間撹拌を続けた。反応終
了後、lNHCl10mβを加え、塩化メチレン10m
j!で2回抽出を行った後、その抽出液を蒸留水10m
、ffで1回洗浄した。得られた塩化メチレン溶液に無
水硫酸ナトリウムを適宜加えて乾燥したのち、溶媒を留
去しく+) −2フルオロヘプチルp−t−ルエンスル
ホン酸エステル0.59g (2,0mmol)を得た
収率は66%である。生成物の比旋光度およびIRデー
タは下記の通りである。
比旋光度[α]F+2.59゜ (c=IS CHCl  3)。
比旋光度[α]溜+9.58゜ (c=1.CHCl  3)。
IR(cm’−’)  : 2900、  2850、  1600、  1450
.1350、  1170、  1090、  980
.810、   660、   550゜上記のように
して得られた(+)−2−フルオロヘプチルp−トルエ
ンスルホン酸エステル0.43g(1、5m m o 
+ )と5−オクチル−2−(4−ヒドロキシフェニル
)ピリミジン0 、28 g (1、0m m o +
 )に1−ブタノール0.2mjl!を加えよく撹拌し
た。その溶液に、あらかじめ1−ブタノール1 、0 
m j1!に水酸化ナトリウム0.048g (1,2
mmol)を溶解させて調製しておいたアルカリ溶液を
速やかに注ぎ5時間半、加熱環流した。反応終了後蒸留
水10m1を加え、ベンゼン10mAおよび5mnでそ
れぞれ1回づつ抽出を行った後、その抽出液を無水硫酸
ナトリウムを適宜加えて乾燥した。乾燥後、溶媒を留去
し、シリカゲルカラム(クロロホルム)により目的物で
ある(+)−5−オクチル−2−[4(2−フルオロへ
ブチルオキシ)フェニル]ピリミジン0.17g (0
,43mmo+)を得た。
収率は43%であり、以下のような比旋光度およびIR
データが得られた。
比旋光度[α]25.6 + Q 、 44゜(c−1
、CHCl  3 )。
比旋光度[α比ば+4.19゜ (c=1、CHCl  3)。
IR(cm’): 2900、 2850、16.00、1580.142
0、 1250、1160、8001720、  65
0、 550゜ 前記−最大(II)で示される化合物の具体的な構造式
の例を以下に示す。
O O 前記一般式(II) で示される化合物、 例えば 合成経路で得ることができる。
(R 3は前述の通り) 前記一般式 で示される化合物の具体的な 構造式の例を以下に示す。
3−6ロ 前記−最大(I[[)で示される化合物は、例えば特開
昭60−149547 (1985年)、特開昭6l−
63633(1986年)に記載される合成法により得
られる。
代表的な合成例を以下に示す。
合成例1(化合物No、3−54の合成)30mji’
ナスフラスコに下記アルコール誘導体1.OgCe H
130+ CH20H (4,81mmol )を入れ、冷却下、塩化チオニル
3mAを加え、撹拌しながら室温まで昇温させ、さらに
冷却管を取りつけ、外浴70°C〜80℃で4時間加熱
環流を行った。反応後過剰の塩化チオニルを留去し、塩
化物を得た。これをトルエン15 m lに溶解した。
次に200mAの三つロフラスコに60%油性水素化ナ
トリウム0.33gを入れ乾燥n−ヘキサンで数回洗っ
た後、下記フェノール誘導体1.52g (4,81m
mol)のTHF溶液15 m I!を室温不満下し、
さらにDMSOを20rrl加え1時間撹拌した。これ
に、先に述べた塩化物のトルエン溶液をゆっくりと滴下
し、滴下終了後さらに室温にて16時間撹拌を続けた。
反応終了後約200mAの氷水にあけ、有機層を分離し
さらに水層をベンゼン50 m j!にて2回抽出を行
い、先に分離した有機層と共に5%塩酸水溶液で2回洗
った後、イオン交換水で1回、さらに5%NaOH水溶
液で1回洗いその後、水層のpH値が中性を示すまでイ
オン交換水で有機層を水洗した。
有機層を取り出し硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、溶
媒留去して粗製物を得た。これを展開液n−ヘキサン/
ジクロロメタン、3/10を用いて、シリカゲルカラム
クロマトグラフィーにて精製を行った。
溶媒留去して得た結晶を、n−ヘキサンを用いて再結晶
して精製目的物を得た。さらに室温にて減圧乾燥を行い
最終精製目的物を0.69g得た。収率は28.5%で
あった。
元素分析値(wt%) 計算値 測定値 78.33 78.96 8.57 8.69 0.00 0.02 相転位 合成例2(化合物No、3−68の合成)30mAナス
フラスコに下記アルコール誘導体1.25g(4,Ol
mmol)を入れ、冷却下、塩化チオニル4rrlを加
え、撹拌しながら室温まで昇温させ、さらに冷却管を取
りつけ、外温70°C〜80℃で4時間加熱環流を行っ
た。反応後過剰の塩化チオニルを留去し、塩化物を得た
。これをトルエン15mAに溶解した。
次に200mAの三つロフラスコに60%油性水素化ナ
トリウム0.31gを入れ乾燥n−ヘキサンで数回洗っ
た後、下記フェノール誘導体0.79g (4,Olm
mol)のT HF溶液15 m lを室温不満下し、
さらにDMSOを20 m I!加え1時間撹拌した。
これに、先に述べた塩化物のトルエン溶液をゆっくりと
滴下し、滴下終了後さらに室温にて16時間撹拌を続け
た。
反応終了後約200mAの氷水にあけ、有機層を分離し
さらに水層をベンゼン50 m I!にて2回抽出を行
い、先に分離した有機層と共に5%塩酸水溶液で2回洗
った後、イオン交換水で1回、さらに5%NaOH水溶
液で1回洗いその後、水層のpH値が中性を示すまでイ
オン交換水で有機層を水洗した。
有機層を取り出し硫酸マグネシウムを用いて乾燥し、溶
媒留去して粗製物を得た。これを展開液n−ヘキサン/
ジクロロメタン、3/10を用いて、シリカゲルカラム
クロマトグラフィーにて精製を行った。
溶媒留去して得た結晶を、n−ヘキサンを用いて再結晶
して精製目的物を得た。さらに室温にて減圧乾燥を行い
最終精製目的物を0.51g得た。収率は26.0%で
あった。
CHN分析値(wt%)     CHN計算値  7
8.33   8.63   0゜00理論値  78
.62   8.86   0.02相転位 IRスペクトル 2975゜ 1510゜ 1280゜ 1020゜ S2・ 53 2925゜ 1470゜ 1240゜ 1000゜ は未同定 2850、 1610゜ 1380、 1295゜ 1220、 1130゜ 810  cm 本発明の液晶組成物、前記一般式(I)で示される化合
物の少な(とも1種と、前記一般式(If)で示される
化合物の少なくとも1種と、及び一般式(m)で示され
る化合物の少な(とも1種と、さらに他の液晶性化合物
1種以上とを適当な割合で混合することにより得ること
ができる。また、本発明による液晶組成物は、強誘電性
液晶組成物、特に強誘電性カイラルスメクチック液晶組
成物が好ましい。
本発明で用いる他の液晶性化合物の具体的例を下記にあ
げる。
(以乍゛余−白) 1.−、、、−W C8H,70+CO3+ 0CI(2CHC2H5* υ 本発明の一般式(I)で示される液晶性化合物、一般式
(II)で示される液晶性化合物および一般式(m)で
示される液晶性化合物それぞれと、上述した他の液晶性
化合物一種以上、あるいは、それを含む強誘電性液晶性
組成物(強誘電性液晶材料と略す)との配向割合は、強
誘電性液晶材料100重量部当り、本発明一般式(1)
、一般式(II)および一般式(III)で示される液
晶性化合物それぞれを1〜300重量部より好ましくは
、2〜100重量部とすることが好ましい。
また、本発明の一般式(I)、一般式(n)および一般
式(II[)で示される液晶性化合物のいずれか、ある
いは全てを2種以上用いる場合も強誘電性液晶材料との
配合割合は前述した強誘電性液晶材料100重量部当り
、本発明一般式(1)、一般式(II)および一般式(
m)で示される液晶性化合物のいずれか、あるいは全て
の2種以上の混合物を1〜500重量部、より好ましく
は2〜100重量部とすることが好ましい。
第1図は強誘電性液晶素子の構成の説明のために、本発
明の強誘電性液晶層を有する液晶素子の1例の断面概略
図である。
第1図において符号lは強誘電性液晶層、2はガラス基
板、3は透明電極、4は絶縁性配向制御層、5はスペー
サー、6はリード線、7は電源、8は偏光板、9は光源
を示している。
2枚のガラス基板2には、それぞれIn2O3゜SnO
2あるいはITO(Indium−Tin  0xid
e)等の薄膜から成る透明電極が被覆されている。その
上にポリイミドの様な高分子の薄膜をガーゼやアセテー
ト植毛布等でラビングして、液晶をラビング方向に並べ
る絶縁性配向制御層が形成されている。また絶縁物質と
して例えばシリコン窒化物、水素を含有するシリコン炭
化物、シリコン酸化物、硼素窒化物、水素を含有する硼
素窒化物、セリウム酸化物、アルミニウム酸化物、ジル
コニウム酸化物、チタン酸化物やフッ化マグネシウムな
どの無機物質絶縁層を形成し、その上にポリビニルアセ
タール、ポリイミド、ポリアミドイミド、ポリエステル
イミド、ポリパラキシレン、ポリエステル、ポリカーボ
ネート、ポリビニルアセタール、ポリ塩化ビニル、ポリ
酢酸ビニル、ポリアミド、ポリスチレン、セルロース樹
脂、メラミン樹脂、ユリャ樹脂、アクリル樹脂やフォト
レジスト樹脂などの有機絶縁物質を配向制御層として、
2層で絶縁性配向制御層が形成されていてもよく、また
無機物質絶縁性配向制御層あるいは有機物質絶縁性配向
制御層単層であっても良い。この絶縁性配向制御層が無
機系ならば蒸着法などで形成でき、有機系ならば有機絶
縁物質を溶解させた溶液、またはその前駆体溶液(溶剤
0.1〜20重量%、好ましくは0,2〜10重量%)
を用いて、スピンナー塗布法、浸漬塗布法、スクリーン
印刷法、スプレー塗布法、ロール塗布法等で塗布し、所
定の硬化条件下(例えば加熱下)で硬化させ形成させる
ことができる。
絶縁性配向制御層の層厚は通常30人〜1μm、好まし
くは30人〜3000人、さらに好ましくは50人〜1
000人が適している。
この2枚のガラス基板2はスペーサー5によって任意の
間隔に保たれている。例えば所定の直径を持つシリカビ
ーズ、アルミナビーズをスペーサとしてガラス基板2枚
で挾持し、周囲をシール材、例えばエポキシ系接着材を
用いて密封する方法がある。その他スペーサーとして高
分子フィルムやガラスファイバーを使用しても良い。こ
の2枚のガラス基板の間に強誘電性液晶が封入されてい
る。
強誘電性液晶が封入された強誘電性液晶層は、一般には
0.5〜20μm1好ましくは1〜5μmである。
また、この強誘電性液晶は室温を含む広い温度域(特に
低温側)でSmC*相(カイラルスメクチックC相)を
有し、高速応答性を有することが望ましい。さらに、応
答速度の温度依存性が小さいこと、及び駆動電圧マージ
ンが広いことが望まれる。
又、特に素子とした場合に良好な均−配向性を示し、モ
ノドメイン状態を得るには、その強誘電性液晶は等吉相
からch相(コレステリック相)SmA相(スメクチッ
クA相)−3mC宰相(カイラルスメクチックC相)と
いう相転移系列を有していることが望ましい。
透明電極3からはリード線によって外部電源7に接続さ
れている。
またガラス基板2の外側には偏光板8が貼り合わせであ
る。
第1図は透明型なので光源9を備えている。
第2図は強誘電性液晶素子の動作説明のために、セルの
例を模式的に描いたものである。21aと21bはそれ
ぞれIn2O3,SnO2あるいはITO(Indiu
m−Tin  0xide)等の薄膜からなる透明電極
で被覆された基板(ガラス板)であり、その間に液晶分
子層22がガラス面に垂直になるよう配向したSmC*
相またはSmH*相の液晶が封入されている。太線で示
した線23が液晶分子を表わしており、この液晶分子2
3はその分子に直交した方向に双極子モーメント(P土
)24を有している。基板21aと21b上の電極間に
一定の閾値以上の電圧を印加すると、液晶分子23のら
せん構造がほどけ、双極子モーメント(P土)24がす
べて電界方向に向くよう、液晶分子23は配向方向を変
えることができる。液晶分子23は細長い形状を有して
おり、その長軸方向と短軸方向で屈折率異方性を示し、
従って例えばガラス面の上下に互いにクロスニコルの偏
光子を置けば、電圧印加極性によって光学特性が変わる
液晶光学変調素子となることは、容易に理解される。
本発明の光学変調素子で好ましく用いられる液晶セルは
、その厚さを充分に薄く(例えばlOμ以下)すること
ができる。このように液晶層が薄くなるにしたがい、第
3図に示すように電界を印加していない状態でも液晶分
子のらせん構造がほどけ、その双極子モーメントPaま
たはpbは上向き(34a)または下向き(34b)の
どちらかの状態をとる。このようなセルに、第3図に示
す如(一定の閾値以上の極性の異る電界EaまたはEb
を電圧印加手段31aと31bにより付与すると、双極
子モーメントは電界EaまたはEbの電界ベクトルに対
応して上向き34aまたは下向き34bと向きを変え、
それに応じて液晶分子は、第1の安定状態33aかある
いは第2の安定状態33bの何れか一方に配向する。
このような強誘電性を光学変調素子として用いることの
利点は先にも述べたが2つある。
その第1は、応答速度が極めて速いことであり、第2は
液晶分子の配向が双安定性を有することである。第2の
点を例えば第3図によって更に説明すると、電界Eaを
印加すると液晶分子は第1の安定状態33aに配向する
が、この状態は電界を切っても安定である。また、逆向
きの電界Ebを印加すると、液晶分子は第2の安定状態
33bに配向してその分子の向きを変えるが、やはり電
界を切ってもこの状態に留っている。また与える電界E
aあるいはEbが一定の閾値を越えない限り、それぞれ
前の配向状態にやはり維持されている。
以下実施例により本発明について更に詳細に説明するが
、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
実施例1 下記例示化合物を下記の重量部で混合し、液晶組成物1
−Aを作成した。
例示化合物No、        構造式%式% 構  造  式 重量部 更に、この液晶組成物1−Aに対して、以下に示す例示
化合物を、各々以下に示す重量部で混合し、液晶組成物
1−Bを作成した。
例示化合物No。
構造式 次に、この液晶組成物1−Bを以下の手順で作成したセ
ルを用いて、素子特性等を観察した。
2枚の1 、1 m m厚のガラス板を用意し、それぞ
れのガラス板上にITO膜を形成し、電圧印加電極を作
成し、さらにこの上にSiO2を蒸着させ絶縁層とした
この基板上にポリイミド樹脂前駆体[東し■5P−71
0] 1.0%ジメチルアセトアミド溶液を回転数25
0Orpm、のスピンナーで15秒間塗布した。成膜後
、60分間、300℃加熱縮合焼成処理を施した。この
時の塗膜の膜厚は約200人であった。
この焼成後の被膜には、アセテート植毛布によるラビン
グ処理がなされ、その後イソプロピルアルコール液で洗
浄し、平均粒径1.5μmのシリカビーズを一方のガラ
ス板上に散布した後、それぞれのラビング処理軸が互い
に平行となる様にし、接着シール剤[リクソンボンド(
チッソ■)コを用いてガラス板を貼り合わせ、60分間
、100’cにて加熱乾燥し、セルを作成した。このセ
ルのセル厚をベレツク位相板によって測定したところ約
1.5μmであった。
このセルに上述の液晶組成物1−Bを等方性液体状態で
注入し、等吉相から20°C/hで25°Cまて徐冷す
ることにより、強誘電性液晶素子を作成した。この強誘
電性液晶素子を用いて、ピーク・トつ・ピーク電圧Vp
p=25Vの電圧印加により、直交ニコル下での光学的
な応答(透過光量変化O〜90%)を検知して応答速度
(以後、光学応答速度という)を測定した。その結果を
次に示す。
光学応答速度 lOoC25°C40°C 705μsec    246 μsec    95
 μsecまた、25℃におけるこの駆動時のコントラ
ストは12であり、明瞭なスイッチング動作が観察され
、電圧印加を止めた際の双安定性も良好であった。
比較例1 実施例1で使用した液晶組成物1−Bに代えて、例示化
合物No、 1−10. 1−49を混合せずに1−A
に対して例示化合物No、2−21.3−27のみを実
施例Iと同じ重量部で混合した液晶組成物1−C1およ
び例示化合物No、2−21を混合せずに1−Aに対し
て例示化合物No、1−10. 1−49.3−27の
みを実施例1と同じ重量部で混合した液晶組成物1−D
、さらに例示化合物No、3−27を混合せずに1−A
に対して例示化合物 No、1−10. 1−49゜2
−21のみを実施例1と同じ重量部で混合した液晶組成
物1−Eを作成した。
これらの液晶組成物 1−C,1−D、]−E及び1−
Aを用いた以外は、全〈実施例1と同様の方法でそれぞ
れ強誘電性液晶素子を作成し、実施例1と同様の方法で
光学応答速度を測定した。その結果を次に示す。
光学応答速度 10°0    25°0    40°CI−A  
   1155 μsec   362 μsec  
 133 p 5ec1−Cl020 μsec   
353 B sec   123 μ5ecl−D75
1μ5eC259μ5eC97μ5eC1−E    
 798 μsec   271 μsec   10
21t sec実施例1と比較例1より明らかな様に、
本発明による液晶組成物を含有する強誘電性液晶素子の
方が低温における作動特性、高速応答性が改善され、ま
た、応答速度の温度依存性も軽減されている。
実施例2 実施例1で使用した液晶組成物1−Aに対して、以下に
示す例示化合物を以下に示す重量部で混合して液晶組成
物2−Bを得た。
例示化合物No、      構 造 式この液晶組成
物を用いた以外は、全〈実施例1と同様の方法で強誘電
性液晶素子を作成し、実施例1と同様の方法で光学応答
速度を測定し、スイッチング状態等を観察した。
この液晶素子内の均−配向性は良好であり、モノドメイ
ン状態が得られた。測定結果を次に示す。
光学応答速度 10°C25°C40°C 763μsec    267μsec    100
 μsecまた、25°Cにおけるこの駆動時のコント
ラストは13であり、明瞭なスイッチング動作が観察さ
れ、電圧印加を止めた際の双安定性も良好であった。
比較例2 実施例2て使用した液晶組成物2−Bに代えて、例示化
合物No、 1−43. 1−57を混合せずに1−A
に対して例示化合物No、 2−26’、  3−13
. 3−37のみを実施例1と同じ重量部で混合した液
晶組成物2−Cを作成した。
これらの液晶組成物2−C及び1−Aを用いた以外は、
全(実施例1と同様の方法でそれぞれ強誘電性液晶素子
を作成し、実施例1と同様の方法で光学応答速度を測定
した。その結果を次に示す。
光学応答速度 10°0    25°0    40°CI −A 
    1155 μsec   362 μsec 
   133 μ5ec2−C999μsec   3
44 μsec    127 p sec実施例2と
比較例2より明らかな様に、本発明による液晶組成物を
含有する強誘電性液晶素子の方が低温における作動特性
、高速応答性が改善され、また、応答速度の温度依存性
も軽減されている。
実施例3 実施例1で使用した液晶組成物1−Aに対して、以下に
示す例示化合物を以下に示す重量部で混合して液晶組成
物3−Bを得た。
例示化合物No、      構 造 式この液晶組成
物を用いた以外は、全(実施例1と同様の方法で強誘電
性液晶素子を作成し、実施例1と同様の方法で光学応答
速度を測定し、スイッチング状態等を観察した。
この液晶素子内の均一配向性は良好であり、モノドメイ
ン状態が得られた。測定結果を次に示す。
光学応答速度 10°C25°C40℃ 645μsec    226μsec    85μ
secまた、25℃におけるこの駆動時のコントラスト
は14であり、明瞭なスイッチング動作が観察され、電
圧印加を止めた際の双安定性も良好であった。
(以、・下−余白) −A 比較例3 実施例3で使用した液晶組成物3−Bに代えて、例示化
合物No、1−16. 1−20を混合せずに1−Aに
対して例示化合物No、 2−3.2−38.3−47
のみを実施例1と同じ重量部で混合した液晶組成物3−
Cを作成した。
これらの液晶組成物3−C及び1−Aを用いた以外は、
全〈実施例1と同様の方法でそれぞれ強誘電性液晶素子
を作成し、実施例1と同様の方法で光学応答速度を測定
した。その結果を次に示す。
光学応答速度 lO°025°0    40°C I −A     1155 p sec   362
 μsec    133 μ5ee3−C859μs
ec   291 μsec   108 μsec実
施例3と比較例3より明らかな様に、本発明による液晶
組成物を含有する強誘電性液晶素子の方が低温における
作動特性、高速応答性が改善され、また、応答速度の温
度依存性も軽減されている。
実施例4 下記例示化合物を下記の重量部で混合し、液晶組成物4
−Aを作成した。
例示化合物No、        構造式%式% 式 重量部 更に、この液晶組成物4−Aに対して、以下に示す例示
化合物を、各々以下に示す重量部で混合し、液晶組成物
4−Bを作成した。
例示化合物No。
構 造 式 この液晶組成物を用いた以外は、全(実施例1と同様の
方法で強誘電性液晶素子を作成し、実施例1と同様の方
法で光学応答速度を測定し、スイッチング状態等を観察
した。
この液晶素子内の均一配向性は良好であり、モノドメイ
ン状態が得られた。測定結果を次に示す。
光学応答速度 10°C25°C40°C 777μsec    268 μsec    10
0 p secまた、25℃におけるこの駆動時のコン
トラストは13であり、明瞭なスイッチング動作が観察
され、電圧印加を止めた際の双安矩性も良好であった。
比較例4 実施例4で使用した液晶組成物4−Bに代えて、例示化
合物No、1−10. 1−49を混合せずに4−Aに
対して例示化合物No、2−21.3−27のみを実施
例1と同じ重量部で混合した液晶組成物4−C1および
例示化合物No、 2−21を混合せずに4−Aに対し
て例示化合物No、 1−10. 1−49.3−27
のみを実施例1と同じ重量部で混合した液晶組成物4−
Dlさらに例示化合物No、3−27を混合せずに4−
Aに対して例示化合物 No、1−10. 1−49゜
2−21のみを実施例1と同じ重量部で混合した液晶組
成物4−Eを作成した。
これらの液晶組成物 4−C,4−D、4−E及び4−
Aを用いた以外は、全〈実施例1と同様の方法でそれぞ
れ強誘電性液晶素子を作成し、実施例1と同様の方法で
光学応答速度を測定した。その結果を次に示す。
光学応答速度 10℃    25℃    40’C4−A    
l360 μsec   430 μsec    1
47 μsec4−C1137μsec   382 
μsec    138 μ5ec4−D    82
7 μsec   278 μsec   104 μ
5ec4−E    876 μsec   292 
μsec 、   109 μsec実施例4と比較例
4より明らかな様に、本発明による液晶組成物を含有す
る強誘電性液晶素子の方が低温における作動特性、高速
応答性が改善され、また、応答速度の温度依存性も軽減
されている。
実施例5 実施例4で使用した液晶組成物4−Aに対して、以下に
示す例示化合物を以下に示す重量部で混合して液晶組成
物5−Bを得た。
例示化合物No、      構 造 式この液晶組成
物を用いた以外は、全〈実施例1と同様の方法で強誘電
性液晶素子を作成し、実施例1と同様の方法で光学応答
速度を測定し、スイッチング状態等を観察した。
この液晶素子内の均一配向性は良好であり、モノドメイ
ン状態が得られた。測定結果を次に示す。
光学応答速度 10°C25°C40°C 716μsec    233 μsec     9
2 μsecまた、25℃におけるこの駆動時のコント
ラストは12であり、明瞭なスイッチング動作が観察さ
れ、電圧印加を止めた際の双安定性も良好であった。
(以工深1) −4,−p」 比較例5 実施例5て使用した液晶組成物5−Hに代えて、例示化
合物No、 2−42.3−62を混合せずに4−Aに
対して例示化合物No、1−23. 1−24のみを実
施例1と同じ重量部で混合した液晶組成物5−Cを作成
した。
これらの液晶組成物5−C及び4−Aを用いた以外は、
全(実施例1と同様の方法でそれぞれ強誘電性液晶素子
を作成し、実施例1と同様の方法で光学応答速度を測定
した。その結果を次に示す。
光学応答速度 10°C25°C40°C 4−A     1360 μsec   430 μ
sec   147 μ5ec5−C938p sec
   331μsec   121μsec実施例5と
比較例5より明らかな様に、本発明による液晶組成物を
含有する強誘電性液晶素子の方が低温における作動特性
、高速応答性が改善され、また、応答速度の温度依存性
も軽減されている。
実施例6 実施例4で使用した液晶組成物4−Aに対して、以下に
示す例示化合物を以下に示す重量部で混合して液晶組成
物6−Bを得た。
例示化合物No、      構 造 式の液晶組成物
を用いた以外は、全〈実施例1と同様の方法で強誘電性
液晶素子を作成し、実施例1と同様の方法で光学応答速
度を測定し、スイッチング状態等を観察した。
この液晶素子内の均−配向性は良好であり、モノドメイ
ン状態が得られた。測定結果を次に示す。
光学応答速度 lOoC25°C40°C 901μ5ec318μ5ec121μsecまた、2
5℃におけるこの駆動時のコントラストは13であり、
明瞭なスイッチング動作が観察され、電圧印加を止めた
際の双安定性も良好であった。
−A 比較例6 実施例6で使用した液晶組成物6−Bに代えて、例示化
合物No、1−5. 1−7.3−18.3−38を混
合せずに4−Aに対して例示化合物No、2−76のみ
を実施例1と同じ重量部で混合した液晶組成物6−Cを
作成した。
これらの液晶組成物6−C及び4−Aを用いた以外は、
全〈実施例1と同様の方法でそれぞれ強誘電性液晶素子
を作成し、実施例1と同様の方法で光学応答速度を測定
した。その結果を次に示す。
光学応答速度 10°C25°C40°C 4−A     1360 p sec   430 
p see   147 p 5ec6−CI285 
p sec   413 μsec   142 μs
ec実施例6と比較例6より明らかな様に、本発明によ
る液晶組成物を含有する強誘電性液晶素子の方が低温に
おける作動特性、高速応答性が改善され、また、応答速
度の温度依存性も軽減されている。
実施例7 下記例示化合物を下記の重量部で混合し、液晶組成物7
−Aを作成した。
例示化合物No、        構造式%式% 構  造  式 重量部 更に、この液晶組成物7−Aに対して、以下に示す例示
化合物を、各々以下に示す重量部で混合し、液晶組成物
7−Bを作成した。
例示化合物No。
構造式 この液晶組成物を用いた以外は、全〈実施例1と同様の
方法で強誘電性液晶素子を作成し、実施例1と同様の方
法で光学応答速度を測定し、スイッチング状態等を観察
した。
この液晶素子内の均−配向性は良好であり、モノドメイ
ン状態が得られた。測定結果を次に示す。
光学応答速度 10°C25°C40°C 560μsec      207 μsec    
   82 μsecまた、25℃におけるこの駆動時
のコントラストは14であり、明瞭なスイッチング動作
が観察され、電圧印加を止めた際の双安定性も良好であ
った。
比較例7 実施例7で使用した液晶組成物7−Bに代えて、例示化
合物No、 1−10. 1−49を混合せずに7−A
に対して例示化合物No、2−21. 3−27のみを
実施例1と同じ重量部で混合した液晶組成物7−Cを作
成した。
これらの液晶組成物7−C及び7−Aを用いた以外は、
全〈実施例1と同様の方法でそれぞれ強誘電性液晶素子
を作成し、実施例1と同様の方法で光学応答速度を測定
した。その結果を次に示す。
光学応答速度 10°C25°C40°C 7−A     8721t see   285 μ
sec   115 μ5ec7−C804μsec 
  274 p sec   111 p sec実施
例7と比較例7より明らかな様に、本発明による液晶組
成物を含有する強誘電性液晶素子の方が低温における作
動特性、高速応答性が改善され、また、応答速度の温度
依存性も軽減されている。
実施例8 実施例7で使用した液晶組成物7−Aに対して、以下に
示す例示化合物を以下に示す重量部で混合して液晶組成
物8−Bを得た。
例示化合物No、      構 造 式この液晶組成
物を用いた以外は、全(実施例1と同様の方法で強誘電
性液晶素子を作成し、実施例1と同様の方法で光学応答
速度を測定し、スイッチング状態等を観察した。
この液晶素子内の均−配向性は良好であり、モノドメイ
ン状態が得られた。測定結果を次に示す。
光学応答速度 100C25°C40°C 473μsec     1801t sec    
 74 p secまた、25℃におけるこの駆動時の
コントラストは14であり、明瞭なスイッチング動作が
観察され、電圧印加を止めた際の双安定性も良好であっ
た。
−A 比較例8 実施例8で使用した液晶組成物8−Bに代えて、例示化
合物No、2−42を混合せずに7−Aに対して例示化
合物No、 1−23. 1−24.3−62のみを実
施例1と同じ重量部で混合した液晶組成物8−Cを作成
した。
これらの液晶組成物8−C及び7−Aを用いた以外は、
全〈実施例1と同様の方法でそれぞれ強誘電性液晶素子
を作成し、実施例1と同様の方法で光学応答速度を測定
した。その結果を次に示す。
光学応答速度 100C25°C40°C 7−A     872μsec   285μsec
   115μ5ec8−C621p see   2
29 μsec    91 μsec実施例8と比較
例8より明らかな様に、本発明による液晶組成物を含有
する強誘電性液晶素子の方が低温における作動特性、高
速応答性が改善され、また、応答速度の温度依存性も軽
減されている。
実施例9 実施例7で使用した液晶組成物7−Aに対して、以下に
示す例示化合物を以下に示す重量部で混合して液晶組成
物9−Bを得た。
例示化合物No、      構 造 式この液晶組成
物を用いた以外は、全(実施例1と同様の方法で強誘電
性液晶素子を作成し、実施例1と同様の方法で光学応答
速度を測定し、スイッチング状態等を観察した。
この液晶素子内の均−配向性は良好であり、モノドメイ
ン状態が得られた。測定結果を次に示す。
光学応答速度 10°C25°C40°C 583μsec    285 μsec     1
15 μsecまた、25℃におけるこの駆動時のコン
トラストは13であり、明瞭なスイッチング動作が観察
され、電圧印加を止めた際の双安定性も良好であった。
比較例9 実施例9で使用した液晶組成物9−Bに代えて、例示化
合物No、1−75. 1−80.2−24.2−70
を混合せずに7−Aに対して例示化合物No、3−33
のみを実施例1と同じ重量部で混合した液晶組成物9−
Cを作成した。
これらの液晶組成物9−C及び7−Aを用いた以外は、
全〈実施例1と同様の方法でそれぞれ強誘電性液晶素子
を作成し、実施例1と同様の方法で光学応答速度を測定
した。その結果を次に示す。
光学応答速度 10°C25°C40°C 7−A     872 μsec   285 μs
ec   115 μ5ec9−C799μsec  
 282 μsec    110 p sec実施例
9と比較例9より明らかな様に、本発明による液晶組成
物を含有する強誘電性液晶素子の方が低温における作動
特性、高速応答性が改善され、また、応答速度の温度依
存性も軽減されている。
実施例10〜17 実施例1で用いた例示化合物、及び液晶組成物に代えて
、表1に示した例示化合物、及び液晶組成物を各重量部
で用い、10−B〜17−Bの液晶組成物を得た。これ
らを用いた他は全(実施例1と同様の方法により強誘電
性液晶素子を作成し、実施例1と同様の方法で光学応答
速度を測定し、スイッチング状態等を観察した。この液
晶素子内の均一配向性は良好であり、モノドメイン状態
が得られた。
測定結果を表1に示す。
実施例10〜17より明らかな様に本発明による液晶組
成物1O−B−17−Bを含有する強誘電性液晶素子は
低温における作動特性、高速応答性が改善され、また応
答速度の温度依存性も軽減されたものとなっている。
実施例18 実施例1及び比較例1で使用した液晶組成物を5i02
を用いずに、ポリイミド樹脂だけで配向制御層を作成し
た以外は全〈実施例1と同様の方法で強誘電性液晶素子
を作成し、実施例1と同様の方法で光学応答速度を測定
した。その結果を次に示す。
光学応答速度 10°C25°0    40°C I −B   685 p sec   231 μs
ec    90 μsec1−A   1135 μ
sec   350 μsec   128 μ5ec
1−C1010μsec   342μsec   1
17μ5ec1−D   744 p sec   2
381t see    94 μ5ec1−E779
μsec   265 μsec   100 μse
c実施例18より明らかな様に、素子構成を変えた場合
でも本発明に従う強誘電性液晶組成物を含有する素子は
、他の液晶組成物を含む素子に比べ実施例1と同様に低
温作動特性が改善され、さらに、応答速度の温度依存性
も軽減されたものとなっている。
〔発明の効果〕
本発明の強誘電性液晶組成物を含有する素子は、スイッ
チング特性が良好で、低温作動特性の改善された液晶素
子、及び応答速度の温度依存性の軽減された液晶素子と
することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は強誘電性液晶を用いた液晶素子の一例の断面概
略図。 第2図および第3図は強誘電性液晶素子の動作説明のた
めに、素子セルの一例を模式的に表わす斜視図。 第1図において、 1 ・・・・・・・・・・・・・・強誘電性液晶層2・
・・・・・・・・・・・・・・・ガラス基板3・・・・
・・・・・・・・・・・・・・透明電極4・・・・・・
・・・・・・・絶縁性配向制御層スペーサー リード線 電源 偏光板 光源 入射光 透過光 第2図において、 21a・・・・・・・・・・・・・・・・・・基板21
b・・・・・・・・・・・・・・・・・・基板22・・
・・・・・・・・・・・・強誘電性液晶層23・・・・
・・・・・・・・・・・・・液晶分子24 ・・・・・
・・・・双極子モーメント(P土)電圧印加手段 電圧印加手段 第1の安定状態 第2の安定状態 上向きの双極子モーメント 下向きの双極子モーメント a b 上向きの電界 下向きの電界

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記一般式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (ただし、R_1は置換基を有していても良いC_1〜
    C_1_8の直鎖状又は分岐状のアルキル基、X_1は
    単結合、−O−、▲数式、化学式、表等があります▼、
    Z_1は単結合、▲数式、化学式、表等があります▼、
    ▲数式、化学式、表等があります▼は▲数式、化学式、
    表等があります▼もしくは▲数式、化学式、表等があり
    ます▼ lは1〜120) で示される化合物の少なくとも一種と 下記一般式(II) ▲数式、化学式、表等があります▼(II) (ただし、R_2、R_3は置換基を有していても良い
    C_1〜C_1_8の直鎖状又は分岐状のアルキル基で
    あり、かつ少なくとも一方は光学活性である。 X_2は単結合、−O−、▲数式、化学式、表等があり
    ます▼、▲数式、化学式、表等があります▼、▲数式、
    化学式、表等があります▼、X_3は単結合、−O−、
    ▲数式、化学式、表等があります▼、▲数式、化学式、
    表等があります▼)で示される化合物の少なくとも一種
    と 下記一般式(III) ▲数式、化学式、表等があります▼(III) (ただし、R_4、R_5は置換基を有していても良い
    C_1〜C_1_8の直鎖状又は分岐状のアルキル基、
    X_4、X_5は単結合、−O−、▲数式、化学式、表
    等があります▼、▲数式、化学式、表等があります▼、
    ▲数式、化学式、表等があります▼、Z_2は−CH_
    2O−又は−OCH_2−、m、nは1もしくは2。) で示される化合物の少なくとも1種とを含有することを
    特徴とする強誘電性カイラルスメクチツク液晶組成物。
  2. (2)下記一般式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (ただし、R_1は置換基を有していても良いC_1〜
    C_1_8の直鎖状又は分岐状のアルキル基、X_1は
    単結合、−O−、▲数式、化学式、表等があります▼、
    Z_1は単結合、▲数式、化学式、表等があります▼、
    ▲数式、化学式、表等があります▼は▲数式、化学式、
    表等があります▼もしくは▲数式、化学式、表等があり
    ます▼、 lは1〜12。) で示される化合物の少なくとも一種と 下記一般式(II) ▲数式、化学式、表等があります▼(II) (ただし、R_2、R_3は置換基を有していても良い
    C_1〜C_1_8の直鎖状又は分岐状のアルキル基で
    あり、かつ少なくとも一方は光学活性である。 X_2は単結合、−O−、▲数式、化学式、表等があり
    ます▼、▲数式、化学式、表等があります▼、▲数式、
    化学式、表等があります▼、X_3は単結合、−O−、
    ▲数式、化学式、表等があります▼、▲数式、化学式、
    表等があります▼。)で示される化合物の少なくとも一
    種と 下記一般式(III) ▲数式、化学式、表等があります▼(III) (ただし、R_4、R_5は置換基を有していても良い
    C_1〜C_1_8の直鎖状又は分岐状のアルキル基、
    X_4、X_5は単結合、−O−、▲数式、化学式、表
    等があります▼、▲数式、化学式、表等があります▼、
    ▲数式、化学式、表等があります▼、Z_1は−CH_
    2O−又は−OCH_2−、m、nは1もしくは2。) で示される化合物の少なくとも1種とを含有する強誘電
    性カイラルスメクチツク液晶組成物を一対の電極基板間
    に配置してなることを特徴とする液晶素子。
JP18970588A 1988-06-24 1988-07-28 液晶組成物およびこれを含む液晶素子 Pending JPH0238489A (ja)

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ES89111487T ES2058402T3 (es) 1988-06-24 1989-06-23 Composicion de cristal liquido ferroelectrico quiral esmectico y dispositivo de cristal liquido que utiliza la misma.
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