JPH0238212B2 - - Google Patents

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JPH0238212B2
JPH0238212B2 JP56173526A JP17352681A JPH0238212B2 JP H0238212 B2 JPH0238212 B2 JP H0238212B2 JP 56173526 A JP56173526 A JP 56173526A JP 17352681 A JP17352681 A JP 17352681A JP H0238212 B2 JPH0238212 B2 JP H0238212B2
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JP
Japan
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eye
autorefractometer
examined
straight line
parallel straight
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JP56173526A
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English (en)
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JPS5873334A (ja
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Hiroshi Tamaki
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Tokyo Optical Co Ltd
Original Assignee
Tokyo Optical Co Ltd
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Publication date
Application filed by Tokyo Optical Co Ltd filed Critical Tokyo Optical Co Ltd
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Publication of JPS5873334A publication Critical patent/JPS5873334A/ja
Publication of JPH0238212B2 publication Critical patent/JPH0238212B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、被検眼の屈折特性、主に球面屈折
力、円柱屈折力及びその軸角度を自動的に測定す
るオートレフラクトメータに関する。
近年、被検眼の屈折特性を自動的に測定する言
わゆるオートレフラクトメータが種々実用化され
ている。
例えばモールマン(Mohrman)らの「オプテ
イカル・エンジニアリング」(Optical
Engineer)誌第15巻第4号第292〜295ページの
論文“Putting the Knife Edge to the Eme”
とマナリー(Munnerly)らの米国特許第3888569
号明細書には、被検眼眼底に一方向にスキヤンニ
ングするスリツト像を結像させ、これを測定用指
標として使用し、この指標を測定用光学系で眼外
に結像させ、この指標の動きが停止する位置まで
測定用光学系を動かし、その停止位置を遠点とし
てもとめ、その遠点距離から被検眼の屈折特性を
もとめる従来の検影法を自動化したものが開示さ
れている。
また、コーンスウイート(Cornsweet)らのジ
ヤーナル・オブ・ザ・オプテイカル・ソサエテ
イ・オブ・アメリカ(Journal of the Optical
Society of America)誌、第60巻、第4号、第
548〜554ページの論文“Servo−Controlled
Infrared Optometer”及び米国特許第3536383号
明細書には、少なくとも2つの交互に点滅する光
源からの光を1つの被検眼網膜と共役な開口を通
して被検眼光軸と平行に眼底に投影し、その投影
像を網膜と共役な位置におかれた少なくとも2つ
の光検出器で検出する構成とし、その検出器の差
動出力に応じて測定光学系を光軸内で移動させ、
2つの検出器の差動出力がゼロになつたとき、す
なわち2つの光源からの光が網膜上で一致したと
きの測定光学系の位置から被検眼屈折力を測定す
るものが示されている。
これら従来のオートレフラクトメータは、すべ
て被検眼眼底に測定用指標を投影し、この指標か
ら眼外に射出される光束を結像光学系で検出器上
に結像させ、その検出状態に応じて結像光学系を
駆動し、その位置関係から被検眼屈折力を測定す
るものであり、結像状態で測定する光学系となつ
ている。
さらに、測定光学系は、多くの可動部材から構
成されるため、装置は複雑化し、光学系の駆動系
の調整がむずかしいという欠点があつた。
これら結像光学系を使用するかわりに非結像系
をもちいて屈折力を測定する方法が米国特許第
3880525号明細書に示されている。これは、被検
眼の屈折特性測定用でなく、主に眼鏡用レンズの
屈折特性を測定するもので、被検レンズに平行光
束を入射させ被検レンズの屈折作用により偏向さ
れた光束を少なくとも3点の点開口を有するマス
ク手段で選択し、このマスク手段の点開口を通過
した光線を平面型のデイテクタで検出し、マスク
手段の点開口位置とデイテクタ面での光線の投影
検出位置の差から被検レンズの屈折特性を測定す
るものである。
この装置においては、その被測定対象である被
検レンズの屈折特性の定義付け、及び測定上の制
約から、平行光束を被検レンズに入射させる必要
がある。すなわち、眼鏡レンズにあつては、その
屈折力の定義は、第1図Aに示すように平行光束
を入射させたときに出来る焦点Fまでの距離を眼
鏡レンズの後側頂点から測つた後側頂点距離fの
逆数D=1/fをもつて眼鏡レンズの屈折力を定
義している。従つて、眼鏡レンズの屈折力を測定
するためには、焦点Fの位置を知る必要があり、
そのために被検レンズには平行光束を入射させる
必要がある。
これに対し、レフラクトメータで測定される被
検眼屈折力は、第1図Bに示すように例えば遠点
FPが眼前有限距離にある近視眼Eについては、
中心窩Aに光源をおいたと仮定した場合、眼外に
射出する光束を平行光束とするには、眼前12mmの
位置にどれ程の屈折力をもつレンズを装用させた
らよいかを示すものである。従つて、レフラクト
メータとは、被検眼眼底に指標光を投影し、この
指標光の網膜における拡散反射光による発散光束
が被検眼光学系を通過して眼外に射出してくる光
束をもちいて測定するものであり、上述の眼鏡レ
ンズとは、屈折力の定義が大きく異なつている。
また、上記米国特許第3880525号の装置は、マ
スク上の開口と検出面上の到達点との間の点対点
の対応関係を正確に検出する必要があり、かつ各
開口は必ず平面的配置にして、かつ射出光束が非
共面光束となるようにせねばならない。このため
に、2次平面の走査を行なわねばならず、装置が
全体として高価にならざるを得ない。また、最低
3点の座標情報により5元連立方程式を解く必要
があり、演算機構も複雑かつ高価となる。また、
被検レンズにゴミ、ホコリ等があると、点開口を
通過すべき光束が欠落するため測定不能となるお
それもあるという欠点を有している。
同様の非結像形式の屈折力測定装置として米国
特許4275964号明細書に、マスク手段の開口を円
形開口とし、かつ検出手段を装置光軸を回転軸と
して回転するリニアセンサアレイを利用したレン
ズメーターが開示されているが、これもリニアセ
ンサアレイの回転駆動及びその回転角検出の必要
があり、装置の複雑化はまぬがれ得ない。更に、
被検レンズの屈折作用により楕円となつた円形開
口通過光束の楕円像の最低5点の位置座標を検
出、演算して、被検レンズの屈折力をもとめる必
要があり、その情報処理量も膨大であり、大きな
欠点となつていた。
そこで本発明の第一の目的は、上述の欠点を解
決した非結像形式のオートレフラクトメータを提
供することにある。
本発明の第二の目的は、可動光学系を有せず、
簡単な光学系の構成からなり、しかも高精度、高
速度の測定ができるオートレフラクトメータを提
供することにある。
本発明の第三の目的は、検出系の検出演算処理
が比較的簡単でかつ、高速演算処理が可能なオー
トレフラクトメータを提供することにある。
係る目的を達成するために、本発明の一つの特
徴によるならば、被検眼眼底に略点状の二次光源
を形成する照明手段と、この二次光源からの発散
光束で被検眼を射出してくる光束を選択するマス
ク手段と、該マスク手段により選択された光束を
被検眼眼底と非共役位置で検出する検出手段と、
この検出手段からの検出情報をもとに被検眼の屈
折特性をもとめるための演算手段からなるオート
レフラクトメータが提供される。
以上の如く本発明のオートレフラクトメータは
非結像形式であるため、結像光学系、特に従来の
ように可動光学系を必要としないため、装置の構
成が簡単でかつ組立て調整が簡単である。また、
測定速度が早くなるため、被検眼の測定中の調節
力の介入がなく正確な測定結果が得られる。
本発明のオートレフラクトメータの実施例にお
いては、前記マスク手段には直線開口パターンが
形成されてなり、この開口パターンで選択された
被検眼射出光束を互いに実質的もしくは仮想的に
交差する2本のリニアセンサアレイで検出し、こ
の検出座標値から前記開口パターンに対応した直
線パターン像の方程式をもとめ、この直線方程式
をもとに仮想交差点座標を演算でもとめ、この仮
想交差点の座標から被検眼レンズの屈折特性をも
とめる。従つて、検出できる情報量は、従来の装
置に比して多くとれ、かつ演算処理は、簡単、高
精度、高速度のオートレフラクトメータとするこ
とができる。
本発明の利点または効果は非結像形式であるた
め、結像光学系特に従来のように可動光学系を必
要としないため装置の構成が簡単でかつ組立て調
整が簡単になる点にある。また測定速度が早いた
め被検眼の測定中の調節力の介入がなく正確な測
定結果が得られる。
以下本発明の原理を説明する。
第2図は、点開口を形成してなるマスクを使用
した本発明の第1の原理を説明するための斜視図
である。
被検眼Eの中心窩に仮想光源Iがあるものと仮
定する。この被検眼Eの屈折作用は前眼部の屈折
面Lに全て集約されているものと仮定する。この
屈折面Lは、屈折力D1をもつ主径線と、屈折力
D2をもつ第2主径線とからなり、かつ第1主径
線はX0−Y0座標系のX0軸と角度θで交差してい
るものとする。この被検眼Eの眼前△dの距離に
点開口U,V,Wを有するマスクMが配置されて
いる。またマスクMから距離d離れて検出面Dが
配置されている。
今、仮想光源Iを射出した光束は、被検眼の屈
折面Lの屈折作用をうけ偏向され、その内の一部
はマスクMの点開口U,V,Wを通過して検面D
上に投影点U′,V′,W′を作る。この点開口と投
影点を結ぶ光束の方向は、被検眼Eの第1主径線
D1のつくる第1遠点F1、及び第2主径線の作り
第2遠点F2に向う方向にあることは言うまでも
ない。
今、マスクM上の点開口U,V,及びWの座標
をそれぞれU(X1、Y1)、V(X2、Y2)、W(X3
Y3)とし、また検出面D上の検出点U′,V′,
W′の座標をそれぞれU′(X1′、Y1′)、V′(X2′、
Y2′)、W′(X3′、Y3′)とし、さらに A12=(X1−X1′)−(X2−X2′) A13=(X1−X1′)−(X3−X3′) B12=(Y1−Y1′)−(Y2−Y2′) B13=(Y1−Y1′)−(Y3−Y3′) C12=X1−X2 C13=X1−X3 D12=Y1−Y2 D13=Y1−Y3 と定義すると、被検眼Eの2つの主径線の屈折力
は (C13D12−C12D13)(d/z)2+(A12D13+B13D12−A
13D12−B12D13)(d/z)+(A13B12−A12B13)=0
…(2) の2次方程式で表現される。
さらに、上記係数のカツコ式を以下のもので再
定義する。
〔p、q〕≡p12q13−q12p13 〔p、q〕=−〔q、p〕 ここで、p、qはそれぞれA、B、C、Dのい
ずれかをとるものとすると、(2)式は 〔C、D〕(d/z)2 +{〔B、C〕−〔A、D〕}(d/z)2+〔A、
B〕= 0 …(3) として表わされる。
この(3)式においてdは第2図で示すようにマス
クMと検出面Dとの距離を、zはマスクMから遠
点までの距離をいう。
この第(3)式の2根z1、z2をもとめることにより
被検眼の屈折面の第1主径線の屈折力D1及び第
2主径線の屈折力D2(ここでεは被検眼とその屈折力補正用の眼鏡レ
ンズとの距離を表わし通常日本では12mmである。) で求められる。また乱視軸は第1主径線の傾き
角θとθ+90゜の関係があるので =1/2tan-1{〔B、D〕−〔A、C〕/〔A、D〕+
〔B、C〕}+90゜…(5) と表わされる。
第3a図及び第3b図は、マスク手段に交差す
る直線パターンを形成したときの被検眼屈折力を
測定する本発明の第2の原理を示す図である。上
記の第2図の原理で使用したと同等の構成要素に
は同一の符号を付して説明を省略する。
マスクMにはX軸と角度θ1で交差する直線開口
パターンAとX軸と角度θ2で交差する直線開口パ
ターンBとが交点uで、交差角γで交差してい
る。
被検眼の仮想光源Iから発散光束が射出され、
上記マスクの直線開口パターンA、Bで選択され
た光束は、検出面D上で直線像A′、B′をそれぞ
れ作る。ここで、被検眼Eの屈折力は、マスクM
の直線開口パターンAの長さをlA、傾きをmA
直線開口パターンBの長さをlB、傾きをmB、検出
面上の直線A′の長さをlA′、傾きをmA′、直線
B′の長さをlB′、傾きをmB′とそれぞれすると、AB(mA−mB)(d/z+1)2−〔A(mA−mB
)+B(mA′−mB)〕(d/z+1)+(mA′−mB
)=0…(6) 但し として表わされるので、この方程式の2根z1
z2、すなわち被検眼の第1遠点F1、第2遠点F2
マスクMとの距離をもとめ、これより被検眼の第
1主径線の屈折力D1及び第2主径線の屈折力D2
はそれぞれ で求められ、乱視軸は =θ+90゜ =tan-1〔mAA・(1+d/z1)−mA′/A(1
+d/z1)−1〕+90゜ として得られる。
測定にあたつては検出面Dを走査して直線A′,
B′をもとめてもよいし、第3b図に示すように
マスクMに直線開口パターンA、Bの両方に交差
する直線Cを形成し、これら直線開口パターン
A、B、Cの検出面Dの座標系X′−Y′の投影像
をA′,B′,C′とするときX′軸とY′軸を走査して
検出点x1′、x2′、x3′及びy1′、y2′、y3′を求めて

x1′とy2′とから直線A′の方程式を、x3′とy1′とか
ら直線B′の方程式を、x2′とy3′とから直線C′の方
程式をそれぞれもとめて、これら三つの直線A′,
B′,C′の交点u、v、wの座標を決定し、u′と
v′間の長さを前述のlA′、u′とw′間の長さを前述
のlB′またそれぞれの傾きをmA′、mB′とすれば前
述の第(6)〜(8)式を使つて被検眼の屈折力等をもと
めることができる。あるいは交点U′、V′及び
W′のそれぞれの座標U′(X1′、Y1′)、V′(X2′、
Y2′)及びW′(X3′、Y3′)から前述の原理でのべ
た第(1)〜(5)式を適用して、被検眼の屈折特性をも
とめてもよい。
第4図は本発明のマスクMに2組の平行直線群
を形成したときの被検眼の屈折特性をもとめる本
発明の第3の原理を示す斜視図である。マスクM
にはピツチP1でX軸からの傾きm1の平行直線群
L1が形成されている。被検眼Eから射出した光
束は、この平行直線群L1で選択透過されたのち、
検出面D上にX′軸との傾きm1′、ピツチP1′の平行
直線群L1′を形成する。この平行直線群L1′の傾き
m1′は m1′=m1{1−d(sin2θ/z1+cos2θ/z2)}+d(
1/z1−1/z2)sinθcosθ/m1d(1/z2−1/z1)s
inθcosθ−d(cos2θ/z1+sin2θ/z2)+1…(9) で表わされ、またピツチP1′は、 として表わされる。
ここで、この方程式(9)、(10)の未知数はz1、z2
θの3つであるため、1つの平行直線群の変化か
らだけではこれらの未知数はもとめられないの
で、第4図に示すように、もう一組の平行直線群
L2をマスクMに形成する。ここで平行直線群L2
はそのピツチをP2、X軸に対する傾きをm2とし
ており、検出面D上の投影像の平行直線群L2′は
そのピツチをP2′、傾きをm2′に変化されているも
のとする。
この平行直線群L2とその投影像L2′との間にも
上記(9)、(10)が成立するので、合計4つの方程式が
出来るので未知数z1、z2、θを解くことができ
る。
上記(9)、(10)式の解法が演算時間の増加をまねく
のであれば、以下第5a図、第5b図にもとずい
て説明するように仮想平行四辺形を作り、この4
頂点の座標位置変化から被検眼の屈折特性をもと
めてもよい。
第5a図は第4図のマスクMに形成された開口
パターン開口L1,L2を示している。L1の傾きは
m1でピツチはP1、L2の傾きはm2でピツチはP2
あることは第4図と同様である。今、平行直線群
L1のうちの1本L11からピツチP1のe倍の距離
eP1へだてて平行線と、距離fP1の平行線QW
を考える。
また平行直線群L2のうちの1本L21から距離
gP2の平行線と距離hP2の平行線UQを考え
る。これらの平行線,,,から仮
想平行四辺形UVWQが形成され、これら4頂点
のx−y座標系の仮想座標を、U(x1、y1)、V
(x2、y2)、W(x3、y3)、Q(x4、y4)とする。
第5b図は、第5a図の開口パターンである平
行直線群L1,L2を通過した光線束による検出面
D上への投影平行直線群L1′,L2′を示す図で、こ
のL1′は傾きm1′ピツチP2′に、L2′は傾きm2′、ピ
ツチP2′に変化していることは第4図と同様であ
る。この投影平行直線群を、x′−y′座標の原点
O′からx′軸方向にξ、y′軸方向にηだけ平行移動
された点に原点O″を有する交差角γで交差する
X″−Y″座標系のそれぞれの軸上を走査して検出
するものとすると、X″軸の走査により検出点イ,
ロ,ハ,ニで投影平行直線群を検出し、Y″軸の
走査により検出点ホ,ヘ,ト,チで投影平行直線
群を検出する。そして検出点ロ,ヘから投影平行
直線群のうちの1本L11′の方程式を演算し、また
検出点ハ,トからL21′の方程式を演算する。また
同様に検出点イ,ホから投影平行直線群のうちの
他の1本L12′の、検出点ニ,チからL22′のそれぞ
れの方程式が演算できL11′,L12′のピツチP1′も、
L21′,L22′のピツチP2′も演算できる。そして
L11′からピツチP1′に第5a図でかけた倍率と同
じ倍率eをかけてeP1′のピツチの平行線′′を
考えることができ、同様にfP1′ピツチの平行線
Q′W′を、L21′からgP2′ピツチの平行線′′を
hP2′ピツチの平行線′′を考えることができ、
これら平行線′′,′′,′′,′′
から仮
想平行四辺形U′V′W′Q′をもとめることができ
る。この仮想平行四辺形の四頂点のx′−y′座標系
における仮想座標をU′(x′1、y′1)、V′(x′2、y
2)、
W′(x′3、y′3)、Q′(x′4、y′4)とすると、第5
a図
の仮想平行四辺形UVWQと第5b図の仮想平行
四辺形U′V′W′Q′は対応しており、これら8点の
座標から上述の第(1)〜(5)式を適用して被検眼の屈
折特性をもとめることができる。
上述した第5a図、第5b図では、仮想平行四
辺形をもとめるのに、ピツチP1、P2、P1′及び
P2′に任意の倍率e、f、g、hをそれぞれ掛け
たが実際にはe=1、g=1として仮想平行四辺
形U0V0W0Q、及びU0′V0′W0′Q′を使つて演算し
た方が、処理はその分簡略化できる。
また、仮想平行四辺形の各頂点の座標をx−y
直交座標系、x′−y′直交座標系を使つて説明した
が、斜交座標系x″−y″座標系の各軸上の走査を
考えると、x′、y′直交座標系とx″−y″斜交座標系
間の座標変換は第6図に示すようにx′軸とx″軸が
角度αで交差し、y′軸とy″軸が角度βで交差し、
かつx″−y″座標系の原点O2はx′−y′座標系の原点
O1からx′軸方向にξ、y′軸方向にηずれている。
このときx″−y″座標系からx′−y′座標系への座標
変換は x′=x″sinα+y″sinβ+ξ y′=y″cosβ−x″cosα+η …(11) 前記(1)式の一般式から Aij=(xi−x′i)−(xj−x′j) …(1′) これに(11)式を代入して Aij={x′isinα+y′isinβ+ξ)−(x″isinα+y
″sinβ+ξ)}−{(x′ysinα+y′jsinβ+ξ) −(x″jsinα−y″jsinβ+ξ)}=sinα{(x′i
−x″i)−(x′j−x″j)} +sinβ{y′i−y″i)−(y′j−y″j)}=A′ijsi
nα+B′ijsinβ…(12a) またBij=(y1−y′i)−(yj−y′j)で 上記同様の計算で Bij=cosβ{(y′i−y″i)−(y′j−y″j)}−cos
α{(x′i−x″i)−(x′j−x″j)} =B′ijcosβ−A′ijcosα …(12b) 以下同様に Cij=C′ijsinα+D′ijsinβ …(12c) Dij=D′ijcosβ−C′ijcosα …(12d) となる。
ここで〔C、D〕、〔B、C〕、〔A、D〕、〔A、
B〕を求めると、(12a)〜(12d)式から 〔C、D〕=CijDik−DijCik=(C′ijsinα+D′ijsin
β)(D′ikcosβ−C′ikcosα)−(D′ijcosβ −C′ijcosα)(C′iksinα+D′iksinβ)=(sin
αsinβ+cosαsinβ)(C′、D′〕 同様に〔B、C〕=(sinαsinβ+sinβcosα)(A
′、
B′〕 〔A、D〕=(sinαcosβ〔A′、D′〕−sinαcosα〔
A′、C′〕 +sinβcosβ〔B′、D′〕−sinβcosα〔B′、C′〕 〔A、B〕=(sinαcosβ+cosαsinβ)〔A′、B′〕 また 〔B、C〕−〔A、D〕=(sinαcosβ+cosαsinβ)
{(B′、C′〕−〔A′、D′〕} 従つて(3)式は sin(α+β)×{〔C′、D′〕(d/z)2+(B′、C
′〕−〔A′、D′〕(d/z)+〔A′、B′〕}=0 となり、{ }内は(3)式と同一形状の二次方程式
となり、このことから(3)式の二次方程式は、座標
系の取り方に無関係な不変方程式であることがわ
かる。このことは、検出面の走査方向、特にリニ
アセンサ等を使用する場合、そのセンサの配置の
自由度が非常に大きいことを示す。すなわち、2
本のリニアセンサをx′−y′座標系の直交座標軸上
におく必要はなく、x″−y″座標系においてもよ
いことを意味するもので、リニアセンサの直交精
度及び光軸合せはまつたく考えなくとも、測定精
度に無関係にすることができる。そして測定に際
しては被検眼を測定しない状態の平行直線群パタ
ーンL1、L2を斜交座標系x′−y′座標のx′軸、y′軸
に配したリニアセンサS1,S2で検出しておき、こ
の検出からつくられる仮想平行四辺形U、V、
W、Qを基準仮想平行四辺形とし、つぎに測定し
たい被検眼を測定光学系で測定し、このときの投
影仮想平行四辺形U′V′W′Q′をつくり、基準仮想
平行四辺形と投影仮想平行四辺形とから被検眼の
屈折特性を求めるものである。そしてこのとき両
平行四辺形は任意に選択できる斜交座標系x″−
y″座標系に対してのみ座標系を考えていることと
なり、かつこの斜交座標系x″−y″は、上述した
ようにその選択は被検眼の屈折特性演算の内屈折
力計算のための二次方程式に対し、無関係な不変
式であり、本発明によればリニアセンサS1,S2
配置に対して、何ら組立上も、メンテナンス上も
調整を必要としないという非常に有利な効果をも
つ。
被検眼の乱視軸即ち円柱軸方向は、(5)式で与え
られる。(5)式は直交座標系時の式であるが、斜交
座標系x″−y″にセンサがある場合は、以下の式
を使つて斜交座標系で求めた結果を直交座標系を
使用したときの円柱軸として計算することができ
る。
θ=1/2tan-1×{cos2β〔B′、D′〕−cos(α−β
)・(〔A′、D′〕+〔B′、C′〕+cos2α〔A′、C′
〕/sin2α〔B′、D′〕+sin(α−β)(〔A′、D′
〕+〔B′、C′〕)−sin2α〔A′、C′〕} となり、円柱軸は、 =θ+90゜ としてもとめられる。
第7図は、マスクMに半径φ/2の円周開口パタ ーンSを形成したときの本発明の測定原理を示す
斜視図である。
被検眼Eを射出した光束は、この円周開口パタ
ーンSで選択透過されると、検出面D上には被検
眼Eの屈折特性に応じた楕円に変形されて投影さ
れる。この楕円は (H2sin2θ+V2cos2θ)(x−α)2+(H2cos2θ+V2s
in2θ)(y−β)2 −(H2−V2)sin2θ+H・V(φ/2)2=0…(13
) 但し の方程式で表わすことができる。
ここでD1は第1主径線の屈折力、D2は第2主
径線の屈折力、θは第1主径線のマスクMのX−
Y座標系のX軸と交わる角度であることは上述の
第1から第3の原理と同様である。なお、α、β
はそれぞれ楕円中心の水平、垂直方向のズレ量で
ある。このように上記方程式(13)(14)には、
5つの未知数があるため、この楕円上の5点を検
出すれば上記方程式を解くことができ、これより
被検眼の屈折力は測定できる。
実際の測定にあたつては、検出面Dに平面型セ
ンサを利用し走査したり、あるいはリニアセンサ
を装置光軸を回転軸として検出面D内で回転して
楕円投影像中の5点を検出してもよいが、より構
成を簡単にするためには、第8図に示すようにマ
スクMの円周開口パターンSに変わる少なくとも
一本の直線開口パターンを形成するとよい。この
構成により、第9図に示す如く、検出面Dには2
本のリニアセンサS1,S2を交差させて配置するだ
けで、楕円投影像S′の4点と、直線投影像の2点
が検出できるので、構成を非常に簡単にできる。
第8図では直線開口パターンをl1、l2の互いに平
行な二本の直線パターンとしたのは、リニアセン
サS1,S2の交点に直線投影像のうちの1本が重な
つても他の1本の投影像の2点が検出できるよう
にしたためである。なお、X軸との傾き角αの直
線開口パターン投影像の傾きをα′とすると、直線
パターンと直線投影像の間には、 (H・α−V・α′)tan2θ+(H−V)(1−α・α
′)tanθ+(V・α′−H・α)=0…(15) の関係がある。但し、ここでH、Vは第(14)式
を表わしている。そして、第9図に示すように検
出点(X1′、Y1′)〜(X4′、Y4′)を第(13)に代
入し、検出点(X5′、Y6′)(X6′、Y6′)を第(15)
式に代入して、これら2つの方程式を解法すれば
被検眼の屈折特性は測定できる。
以下本発明の実施例を説明する。
第10図は上述の第1〜第4の測定原理を適用
できるオートレフラクトメータの光学系配置を示
す概略図及び検出演算処理装置のブロツク図であ
る。
本実施例のオートレフラクトメータの光学系
は、大きく測定光学系1、固視標光学系2、照準
用光学系3a,3b及び光源投影用光学系4とか
ら構成される。
測定光学系1の光軸O1に垂直な平面内には、
上述の第1〜第4の原理で説明したいずれかのマ
スク開口パターンを形成して成るマスクMが配置
されている。またその後方に光軸O1にそつて離
れた位置に平面型センサアレイDが配置されてい
る。この平面形センサアレイDは、光電子倍増用
のマルチチヤネルブレート層D1と、蓄積効果型
センサ素子を平面状に多数配列してなるCCD層
D2と、ペルチエ効果を利用して上記CCD層を電
子冷却するための電子クーラー層D3とから構成
されている。平面型センサアレイDの代りに公知
の光電子増倍管を使用してもよい。また、マスク
M、平面型センサアレイDは、リレーレンズ5に
より、その共役像M′,D′をそれぞれ被検眼眼前
に形成される。ここでマスクMの共役像M′は、
被検眼眼前から距離△d離れた位置に配置される
ことは上述の原理と同様である。
光源投影光学系4は、GaAa半導体レーザから
なる光源6と、コリメーターレンズ7、アパーチ
ヤー8、ミラー9a,9bより構成され、光源6
からの900nmの近赤外光が装置光軸O1にそつて
被検眼Eに細いビーム光として照射され、被検眼
Eの網膜上にスポツト光を投影する。この投影さ
れたスポツト光が二次光源Iとして働く。
また、被検眼の視線を装置光軸O1と一致させ
るために利用される固視目標光学系3は、光源1
0で照明される。第12図Cに示すような固視目
標11及び、この固視目標を被検眼に投影するレ
ンズ12と、このレンズ12から光束を装置光軸
O1方向に反射させるための光軸O1に対し、斜設
されたハーフミラー13aから構成されている。
ここでハーフミラー13aは光源6からの900n
mの近赤外光を透過し、レンズ12からの可視光
を反射する可視光反射赤外光透過型のミラーであ
る。
照準用光学系は、照準ターゲツト投影系3aと
照準受光系3bとからなり、照準ターゲツト投影
系3aは、装置光軸O1を含む垂直面内に配置さ
れ、その光軸O2は光軸O1と交点Pで交わるよう
に配置される。この照準ターゲツト投影系3a
は、光源13と、この光源13から光束の内赤外
光成分のみを透過させる赤外フイルター14と、
この赤外光により照明されるターゲツト板15
と、ターゲツトを交差点Pを含む面内に投影する
投影レンズ16,17及び、レンズ16と17の
間に配置され、光源13から光を光軸O3にそつ
て反射するミラー18とから構成されている。こ
こでターゲツト板15には、第12図Aに示すよ
うに水平な2本の平行スリツト線15a,15b
が形成されている。
一方、照準受光系3bは、第11図に示すよう
にその光軸O3が装置光軸O1を含む水平面内にあ
り、かつ光軸O1と点Pで交差するようになつて
いる。受光系3bは、対物レンズ19とその焦点
面におかれるスプリツトプリズム20、リレーレ
ンズ21、絞り22、結像レンズ23及び撮像管
24とから構成されている。ここで撮像管24は
CRTデイスプレイ100に接続されており、ま
たスプリツトプリズム20の後面は第12B図に
示すような垂直な2本の平行なスリツト線20
a,20bが形成されている。
また平面型センサアレイDはマイクロプロセツ
サ101のクロツクパルス201の制御を受けて
センサ素子を順次走査駆動する駆動回路102に
接続されている。また、センサアレイDは、その
出力端をアナログスイツチ103に接続してお
り、このアナログスイツチはA/D変換器104
に接続されている。A/D変換器104はマイク
ロプロセツサ101に接続される。
マイクロプロセツサ101には、またRAM
(ランダム・アクセス・メモリー)等からなる記
憶回路105と、インターフエース回路106が
接続されている。インターフエース回路106は
CRTデイスプレイー100に接続されている。
そして更に、マイクロプロセツサ101は、プロ
グラムメモリ108に記憶されたプログラムに従
つて処理を行う。
次に本実施例の作用を説明する。まず光源13
を点燈し、被検眼Eの前眼部を照明する、この被
検眼前眼部像を照準受光系で受光し、その像を
CRTデイスプレーに画像表示する。
ここで受光系3bにはスプリツトプリズム20
が配置されているので、被検眼と装置との距離が
予め定められた距離△dと異つているとCRTデ
イスプレイ100の前眼部画像はスプリツトプリ
ズム20の作用により第13図Aに示すように左
右にズレを生じた画像として受像される。そこ
で、装置を前後方向に微少移動させ、スプリツト
イメージが合致するようにワーキングデイスタン
スを調整する。またCRTデイスプレイの前眼部
画像には、スリツト線15a,15b及び20
a,20bも同時に撮されており、上記のワーキ
ングデイスタンス調整をすると第13B図に示す
ようにスリツト線は、視野中央で交差し、四辺形
を形成する。この四辺形内に被検眼の瞳孔がくる
ように装置を上下、左右に微小移動しアライメン
トをする。次に光源10を点燈し被検眼に固視標
11を固視させる。以上の準備操作が完了したら
光源6を点燈しスポツト光を被検眼網膜に照射す
る。網膜からの反射発散光束は被検眼瞳孔を通し
て、眼外に射出され、このとき射出光束は被検眼
の屈折特性により偏向されて射出される。この射
出光束は、マスクMの開口で選択透過され、セン
サアレイDに入射する。センサアレイDは、マス
クの開口パターンに対応しかつ被検眼の屈折特性
に応じて変形された投影像を検出する。そして、
プログラムメモリ108のプログラムに従つて、
センサアレイDは、マイクロプロセツサ101の
クロツクパルスに周期して駆動回路102により
順次センサ素子が走査され、各センサ素子出力は
クロツクパルスに同期してアナログスイツチ10
3に入力される。アナログスイツチ103はマイ
クロプロセツサの制御でセンサアレイからの検出
出力をA/D変換器104に入力する。A/D変
換器104は入力された各センサ素子の検出アナ
ログ出力をデジタル値に変換し、マイクロプロセ
ツサ105の制御により記憶回路105のあらか
じめ定められた番地に順次書込まれる。この記録
されたデータをもとに、マイクロプロセツサ10
1の演算部で前述の原理説明でのべた検出点座標
をもとめ、この座標値をもとに上記の方程式をも
とに被検眼の屈折特性を計算する。この計算結果
はインターフエース回路を介してCRTデイスプ
レイ100に表示される。また必要に応じてプリ
ンター107で印字出力される。
第14図は、上述の第1の原理を利用する場合
のマスクMの開口パターンを示す図であり、点開
口201が複数十字型に配列したマスクを用いる
とよい。
また、検出器としては第15図に示すような多
数のセンサ素子を直線状に配列してなるリニアセ
ンサアレイLDを使用し、これを光軸O1を回転中
心としてパルスモータ210で回転してもよい。
このパルスモータ210はマイクロプロセツサの
制御を受けるパルスモーター駆動回路211で駆
動制御される。
第16図は本発明の第2の原理を利用した場合
のマスクMの開口パターンの一例を示すものであ
る。
マスクMには、太い直線開口パターン220a
と220bとからなる第1平行直線群220と、
これに直交する細い3本の直線から成る平行直線
群221aと221bからなる第2平行直線群2
21とが形成されている。
また、測定光学系の検出器としては第17図に
示すように2本のリニアセンサアレイLD1,LD2
を使用される。マスクMの後方には、はね上げミ
ラー230が配置されている。はね上げミラー2
30の反射光軸O1′上には、図面に対して直角な
方向に延在するリニアアレイLD2が配置され、ま
た、はね上げミラーがはね上げられたときの光軸
O1の延長上にはリニアセンサアレイLD1がそれぞ
れ共役検出面D′上で直交するように配置されて
いる。共役検出面D′上での投影像は第18図に
示すように被検眼の屈折特性により変形される。
測定に際しては、まずはね上げミラー230を
第17図に実線で示す位置におき、リニアセンサ
アレイLD2を走査し、マイクロプロセツサで検出
点X1′、X2′、X3′、X4′を決定する。次にはね上げ
ミラー230を破線で示す位置にはね上げ、リニ
アセンサLD1を走査して、検出点Y1′、Y2′、Y3′、
Y4′を決定する。そしてX′とY2′で投影直線22
1′aの方程式を、X2′とY4′で投影直線220′a
の方程式を、X3′とY1′で投影直線220′bの方
程式を、X4′とY3′で投影直線221′bの方程式
をそれぞれ演算し、これら4つの直線の方程式の
から、4直線の交点U′,V′,W′,Q′の座標を算
出し、この座標値と、あらかじめ設計値としてメ
モリーされているマスク上の直線開口パターンの
交点U,V,W,Qの座標値とをもとに、上述の
第(1)式から第(5)式を利用して、被検眼の屈折特性
がもとめられる。
第3の原理を第10図あるいは第17図の実施
例に適用する場合のマスクMの開口パターンは第
19図に示すような開口パターンにすればよい。
第19図においてマスクMには、ピツチPで傾き
m1の平行直線群300aと、ピツチは同一で傾
きm2の平行直線群300bとが形成されている。
また、それぞれの平行直線群には、他の直線開口
パターンと区別するための太さ、あるいは透過率
の異なる直線パターン301a,301bが形成
してある。この様に多数の平行直線からなる平行
直線群をマスクパターンとして使用すると、リニ
アセンサアレイでの投影像検出点数が多くとれ投
影直線の方程式の傾き、及びピツチが平均化で
き、より測定精度をあげることができる。また直
線パターン301a,301bを形成したのは、
検出点の2点を結び投影直線の方程式をもとめる
とき、どの検出点を結ぶかを決定する基準とする
ためである。このマスクパターンを通過した検出
面D上での投影パターンを上述と同様の平面型セ
ンサアレイDやリニアセンサアレイLD1,LD2
検出し、以下同様の演算処理をほどこして被検眼
の屈折特性を算出する。尚、第17図の実施例を
適用させる場合はリニアセンサアレイLD1,LD2
はそれぞれ共役検出面D′で角度γで交差するよ
うに配置する必要がある。
第20図は、第3の原理を適用する他の実施例
を示す部分光学配置図である。第10図、第17
図と同様の構成要素には同一の符号を附して説明
は省略する。
はね上げミラーの反射光軸上にはミラー310
が配置され、このミラー310で反射された光束
はマスクM1を通過後、ハーフミラー312の半
透過膜312aで2分割され、2分割された光束
のそれぞれがリニアセンサアレイLD1,LD2に入
射する。また、はね上げミラー230をはね上げ
たときの装置光軸O1の延長上にはミラー311
が配置されており、その反射光束はマスクM2
通過後ハーフミラー312の半透過膜312aで
2分割され、それぞれリニアセンサアレイLD1
LD2に入射する。なお、本実施例のマスクM1
は、第19図に示した第1平行直線群300aの
みがマスクM2には、第2平行直線群300bの
みがそれぞれ全面に形成されており、且つこれら
平行直線群300a,300bはリレーレンズ5
によりその共役マスク面M′で互の配列方向が異
なるようにマスクM1,M2は配置されている。測
定に際しては、まずはね上げミラー230を実線
の位置に保持し、リレーレンズ5を通る被検眼E
からの射出光束をマスクM1で選択させる。マス
クM1で選択された光束はリニアセンサアレイ
LD1,LD2の両方に投影され、リニアセンサアレ
イLD1をまず走査し、検出点をもとめる。つぎ
に、リニアセンサアレイLD2を走査し、検出点を
もとめ、これら検出点によりマスクM1に形成さ
れた第1平行直線群300aに対応した投影像の
方程式を決定する。
次に、はね上げミラー230をはね上げ、被検
眼Eからの射出光束をマスクM2で選択させ、リ
ニアセンサアレイLD1,LD2に入射させる。以下
同様にリニアセンサアレイLD1,LD2で検出点を
得たのちマスクM2に形成された第2平行直線群
300bに対応した投影像の直線の方程式をもと
める。これら2回の測定で得られた直線像の方程
式から、ピツチP′と傾きM1′、M2′をもとめ、以
下、前述の第5a図、第5b図の方法にしたがつ
て第(1)式から第(5)式を使つて被検眼の屈折特性を
もとめる。
第21図は、第20図の実施例では2枚のマス
クM1,M2を使用したかわりに、マスクM1を一
枚のみ使用し、マスクM1をパルスモータ210
で回転させ、第20図の実施例と同様の作用効果
をもたせた実施例である。
また、第22図は、マスクM1を固定して、そ
のかわりにマスクM1で選択された光束自身をパ
ルスモータで回転されるイメージロテータ400
で回転し、同様の作用・効果をもたせた実施例で
ある。
このイメージロテータ400を使用する方法
は、第15図のリニアセンサLDを回転する方法
のかわりに使用することも出来る。
なお、第4の原理である円形開口パターンを使
用する実施例は、記載しないが、第10図、第1
5図の実施例をそのまま利用でき、また、円形開
口パターンと直線開口パターンの両方を有するマ
スクの場合は第16図以下の他の実施例が利用で
きることは理解出来るであろう。また、以上述べ
た原理、実施例が開口パターンを使用している
が、これに限定されずに、マスクのパターンは反
射型パターンでよいことも当業者であれば理解さ
れよう。また、リニアセンサアレイあるいは平面
型センサアレイを検出手段としてもちいたが、こ
れに限定されずに、すでに公知の直線内あるいは
平面内を走査し、光検知できる走査手段を利用し
てもよい。
【図面の簡単な説明】
第1図A,Bは、レンズ屈折力と眼の屈折力の
定義を説明するための図、第2図は、本発明の第
1の原理を説明する光学系の斜視図、第3a図
は、本発明の第2の原理を説明する光学系の斜視
図、第3b図は、第2の原理のマスクパターンの
他の例を示す図、第4図は、本発明の第3の原理
を説明するための光学系の斜視図、第5a図及び
第5b図は、本発明の第3の原理の他の方法を示
す図、第6図は、直交座標系と斜交座標系の関係
を示す図、第7図は、本発明の第4の原理を説明
する光学系の斜視図、第8図及び第9図は、第4
の原理の他の例を示す図、第10図は、本発明の
第1の実施例を示す光学配置図、第11図は、第
1実施例の光学配置を示す部分平面図、第12図
A及びBは、ターゲツト板を示す図、第12図C
は固視標を示す図、第13図A及びBは、照準方
法を説明するための図、第14図は、マスクパタ
ーンの第1の実施例を示す図、第15図は、本発
明の第2の実施例を示す部分図、第16図は、マ
スクパターンの第2の実施例を示す図、第17図
は、本発明の第3の実施例を示す部分図、第18
図は、検出方法を説明するための図、第19図
は、マスクパターンの第3の実施例を示す図、第
20図は本発明の第4の実施例を示す光学系配置
の部分図、第21図は本発明の第5の実施例を示
す光学配置の部分図、そして、第22図は本発明
の第6の実施例を示す光学配置の部分図である。 M……マスク、D……平面型センサアレイ、
LD,LD1,LD2……リニアセンサアレイ、E…
…被検眼、1……測定光学系、2……固視標光学
系、3a,3b……照準光学系、4……光源投影
光学系、210……パルスモーター、400……
イメージロテータ。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 被検眼の屈折力に関わり無く略点状の二次光
    源を前記被検眼の眼底に形成するための細い赤外
    ビーム光を装置光軸上に沿つて前記被検眼に向け
    て照射する照明手段と、 前記被検眼眼底で反射された前記二次光源から
    の発散光束で前記被検眼を射出してくる光束を選
    択するマスク手段と、 前記マスク手段により選択された光束を前記被
    検眼眼底と非共役位置で検出する検出手段と、 前記検出手段の検出情報に基づいて前記被検眼
    の屈折特性を演算する演算手段と から構成されたことを特徴とするオートレフラク
    トメータ。 2 前記マスク手段と被検眼の間には前記マスク
    手段及び前記検出手段のそれぞれの光学的共役像
    を前記被検眼眼前に形成するためのリレー光学手
    段が配置されていることを特徴とする特許請求の
    範囲第1項記載のオートレフラクトメータ。 3 前記マスク手段は前記光束を選択的に透過す
    る開口パターンが形成されていることを特徴とす
    る特許請求の範囲第1項または第2項記載のオー
    トレフラクトメータ。 4 前記開口パターンは少なくとも3点の点状開
    口であることを特徴とする特許請求の範囲第3項
    記載のオートレフラクトメータ。 5 前記開口パターンは少なくとも2本で少なく
    とも1点で実質的もしくは仮想的に交差する直線
    開口パターンであることを特徴とする特許請求の
    範囲第3項記載のオートレフラクトメータ。 6 前記直線開口パターンのうち少なくとも1本
    は他の直線開口パターンとその太さもしくは透過
    率を異にしていることを特徴とする特許請求の範
    囲第5項記載のオートレフラクトメータ。 7 前記直線開口パターンは少なくとも2本の平
    行な直線開口パターンからなる第1の平行直線群
    と、該第1の平行直線群に交差しかつ該直線開口
    パターンとその本数を異にする少なくとも2組の
    平行直線パターンから成る第2の平行直線群とか
    ら構成されていることを特徴とする特許請求の範
    囲第5項記載のオートレフラクトメータ。 8 前記マスク手段は、少なくとも2本の平行な
    直線開口パターンからなる第1の平行直線群と、
    該第1の平行直線群の配列方向と異なる方向に配
    列された複数の平行な直線開口パターンからなる
    第2の平行直線群とを有することを特徴とする特
    許請求の範囲第3項記載のオートレフラクトメー
    タ。 9 前記マスク手段は第1と第2のマスク手段か
    らなり、第1のマスク手段には前記第1の平行直
    線群が、第2のマスク手段には第2の平行直線群
    がそれぞれ形成され、前記リレー光学手段による
    共役面内で該第1及び第2の平行直線群が交差す
    ることを特徴とする特許請求の範囲第8項記載の
    オートレフラクトメータ。 10 前記開口パターンは円形開口パターンであ
    ることを特徴とする特許請求の範囲第3項記載の
    オートレフラクトメータ。 11 前記円形開口パターンはさらにこれに実質
    的に又は仮想的に交差する少なくとも1本の直線
    開口パターンを有してなることを特徴とする特許
    請求の範囲第10項記載のオートレフラクトメー
    タ。 12 前記照明手段は赤外光を照射する半導体レ
    ーザであることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項ないし第11項のいずれかに記載のオートレフ
    ラクトメータ。 13 前記検出手段は多数の受光素子を平面状に
    配列してなる平面型センサーアレイであることを
    特徴とする特許請求の範囲第1項ないし第12項
    いずれかに記載のオートレフラクトメータ。 14 前記検出手段は多数の受光素子を直線状に
    配列してなりかつ実質的もしくは前記共役面内で
    仮想的に互いに交差する少なくとも2本のリニア
    センサアレイからなることを特徴とする特許請求
    の範囲第5項ないし第13項いずれかに記載のオ
    ートレフラクトメータ。 15 前記検出手段は実質的もしくは前記共役面
    内で仮想的に平行な少なくとも2本のリニアセン
    サアレイであることを特徴とする特許請求の範囲
    第5項ないし第13項いずれかに記載のオートレ
    フラクトメータ。
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