JPH0237656Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0237656Y2
JPH0237656Y2 JP1985038092U JP3809285U JPH0237656Y2 JP H0237656 Y2 JPH0237656 Y2 JP H0237656Y2 JP 1985038092 U JP1985038092 U JP 1985038092U JP 3809285 U JP3809285 U JP 3809285U JP H0237656 Y2 JPH0237656 Y2 JP H0237656Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
joint
protrusion
tip
outer edge
joint cover
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1985038092U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS61153671U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1985038092U priority Critical patent/JPH0237656Y2/ja
Publication of JPS61153671U publication Critical patent/JPS61153671U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0237656Y2 publication Critical patent/JPH0237656Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Steering Controls (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本考案は、自動車の車室とエンジンルームとの
隔壁を貫通するステアリングシヤフトのジヨイン
ト部分を被覆するジヨイントカバーに関する。
《従来の技術》 第3図に一般的な従来例を示す。インストルメ
ントパネル51の進行方向前方下部に、車室Bと
エンジンルームAとの隔壁52が設けられ、これ
らを貫通するステアリングシヤフト53の車室内
部分に設けられたジヨイント54がジヨイントカ
バー55により被覆されている。ジヨイントカバ
ー55の側部には長手方向全長に割り溝56が形
成され、また、一端部にはフランジ57が形成さ
れている。フランジ57はクリツプなどにより隔
壁52へ止着されるとともに、隔壁52に設けら
れているシヤフト穴58を囲んでいる。このジヨ
イントカバー55は、ジヨイント54部分等の外
観をよくするほか、シヤフト穴58を経由してエ
ンジンルームAから車室B内へ侵入するエンジン
59の騒音を遮断している。
なお、実開昭56−33761号及び特開昭58−78864
号にもコラムカバー又はシヤフトカバーが記載さ
れている。前者には、長手方向に二分割されたカ
バー同志の端面を突き合せて係合一体化するもの
が示されている。後者には、ゴム製表皮とフエル
ト製吸音材の二層構造からなる筒状体の側部全長
にスリツトを設け、シヤフトへ被覆取付したと
き、スリツトに沿う吸音材の端面相互を突き合せ
るとともに、仮にスリツトが開いた状態(以下、
口開きという)が生じた場合、表皮の両端部が弾
性変形によりこの間隙を閉塞して騒音漏出を防止
するものが示されている。
《考案が解決しようとする問題点》 ところで、第3図に示したジヨイントカバー5
5の割り溝56は、取付時の変形並びに使用中の
熱又は振動で変形し、口開きすることがある。こ
の場合、エンジン59より発生する騒音は、矢印
Cのように、シヤフト穴58よりエンジンルーム
Aからジヨイントカバー55内へ入り、さらに割
り溝56から車室B内部へ漏れ出し、乗員を不快
にすることがある。このため、取付作業時及び使
用中に口開きにくい構造のものが望まれる。
これに対して、特開昭58−78864号のものは、
突き合せた吸音材の端面同志が口開きしても、ゴ
ム製表皮の端部で閉塞できるため、騒音の漏出防
止の点で改善が見られる。しかし、口開き部を閉
塞する部分が騒音防止の主体をなす吸音材でな
く、表皮であること、並びに表皮端部間全体が必
ずしも密着できず、一部に隙間ができれば、ここ
から騒音の漏れ出すおそれがあること、等の問題
が残る。
なお、実開昭56−33761号のものは、分割体の
端面同志を突き合せするものであるから、合せ部
の一部分で口開きする可能性がある。
本考案は、かかる問題点を解決することを目的
とし、分割部を口開きにくくして、より確実に騒
音の漏出を防止するものである。
《問題点を解決するための手段》 本考案のジヨイントカバーは、エンジンルーム
と車室との隔壁を貫通するステアリングシヤフト
の車室内にあるジヨイント部分を被覆するための
ものであつて、弾性を有し略筒状の本体部分を側
部一ケ所で長手方向全長へ割ることによりこの分
割部に沿う二つの端縁を形成したものにおいて、
これら二つの端縁を互いに相手側へオーバーラツ
プするように本体部分から一体に延出させて重ね
合せるとともに、内側の端縁から半径方向へ突出
しかつ長手方向全長へ延びる突部を外側の端縁の
先端と若干の間隔をもつて並設し、この突部と外
側の端縁の先端との間に帯状弾性部材を介装した
ことを特徴とするものである。
《作用》 分割部分が端縁を重ね合せた重合部をなしてい
るので、エンジンルームよりジヨイントカバー内
へ入つたエンジンの騒音が、内側の端縁の先端と
本体部分との間から漏出しようとしても阻止され
る。また、各端縁は本体部分と一体に形成されて
いるから、騒音の透過が少なくなる。
さらに、仮に重合部における内外の端縁間に部
分的に隙間が生じた場合、ここを通つて騒音が漏
出しようとすると、突部と外側の端縁の先端との
間は、介装された帯状弾性部材によつてシールさ
れているので、最終的にこの帯状弾性部材のシー
ルによつて阻止される。ゆえに騒音の漏出は、端
縁の二重部分に加えて、帯状弾性部材のシールに
よつて二段構えで阻止される。
しかも、突部と外側の端縁の先端との間が部分
的に口開きようとすれば、これに追随して、介在
する帯状弾性部材がその厚さを自在に変えるの
で、口開きによる隙間は帯状弾性部材によつて自
動的に塞がれ、常時シールされる。
《実施例》 第1図及び第2図に本考案の実施例を示す。第
1図に示すように、被取付部材であるステアリン
グシヤフト10は、その途中にユニバーサルジヨ
イントからなるジヨイント12を設けてあり、エ
ンジンルームと車室との隔壁14に形成されてい
るシヤフト穴16を貫通している。また、ジヨイ
ント12の少くとも一つは車室内側に配置されて
いる。なお、予じめ、シヤフト穴16の周囲には
取付穴18が形成されている。図中の符号20,
22は、それぞれステアリングシヤフト10の端
部に取付けられるコラムカバー及びステアリング
ホイールである。
ジヨイントカバー24は、ジヨイント12部分
の屈曲形状に対応してその中程で鈍角に屈曲して
いる略筒状の部材であり、ポリエチレンなどの合
成樹脂を射出成形やブロー成形などの適宜方法で
成形することにより形成されている。但し、金属
など他の適当な弾性材料であつてもよい。ジヨイ
ントカバー24の側部には、その長手方向全長に
重合部26が設けられている。重合部26は、そ
の詳細構造を第2図に示すように、ジヨイントカ
バー24の側部を長手方向全長にわたつて分割し
た部分に形成されている。図中の符号28は割り
溝の一つを示す。この分割によつて形成された両
端縁30,32は、互いに相手側へオーバーラツ
プするよう、ジヨイントカバー24の本体部分か
らそれぞれ一体に延出して形成され、内外二重に
重ね合せられている。これら両端縁のうち、外側
の端縁30には外方へ出る段部34が設けられ、
内側の端縁32の上へ重なり合つている。また、
内側の端縁32には、半径方向へ突出しかつ長手
方向全長へ延びる突部36が形成されている。突
部36は、外側の端縁30の先端と若干の間隔を
保つて並設されるとともに、外側の端縁30の先
端に対するストツパーとなつている。一方、内側
の端縁32の先端は、段部34の屈曲部35に対
面しており、この屈曲部35が内側の端縁32の
ストツパーとなつている。
外側の端縁30の先端と突部36の間には、軟
質ポリウレタンフオーム等からなる帯状弾性部材
38が介装されている。帯状弾性部材38は吸音
性が良好かつ弾力があるスポンジ状物質で構成さ
れることが好ましく、両面接着テープ40などの
接着材で、外側の端縁30の先端と突部36のい
ずれか一方へ固定されている(本実施例では、端
縁32の突部36側)。
ジヨイントカバー24の長手方向における端部
のうち、隔壁14側には、取付用のフランジ42
が形成され、この適当位置にフランジ42と一体
又は別体の取付クリツプ44が複数設けられ、取
付穴16に係合している。フランジ42は隔壁1
4へ取付けられた状態のとき、シヤフト穴16を
囲んでいる。ジヨイントカバー24の他端はクリ
ツプ(図示省略)などを用いてステアリングシヤ
フト10に密着されている。
次に、ジヨイントカバー24の取付方法を説明
する。第1図に示すように、ジヨイントカバー2
4をジヨイント12へ被せる場合、まず重合部2
6の周囲にある端縁30,32を弾性変形させて
割り溝28を拡大して開口させ、この状態で割り
溝28をジヨイント12部分へ圧接する。する
と、ジヨイント12はジヨイントカバー24の本
体部分内へ容易に収納される。そこで、重合部2
6に加えていた力を除けば、ジヨイントカバー2
4の材料自体の弾性により復元し、端縁30と3
2が重なり合つた状態に戻る。このとき、端縁3
0の先端が帯状弾性部材38と接し、仮に端縁3
0が部分的に変形していても、その変形程度に応
じて帯状弾性部材38が圧縮又は拡大変形し、外
側の端縁30の先端と突部36の間を密にシール
し、この間に口開きが生じることを防止する。
次に、クリツプ44を取付穴18に係合させれ
ば、クリツプ44の弾性によりフランジ42がシ
ヤフト穴16の周囲の隔壁14に圧接されて固定
される。このときフランジ42と隔壁14の間に
適当な弾性材料を介在させてもよい。最後に、ジ
ヨイントカバー24の他端46をステアリングシ
ヤフト10に密着させる。
このようにして、取り付けられたジヨイントカ
バー24は、重合部26、フランジ42と隔壁1
4の間及び他端44とステアリングシヤフト10
との間にいずれも隙間を形成しないから、エンジ
ンルームからジヨイントカバー24内部に侵入し
た騒音は、これらの端部42,44を通つてジヨ
イントカバー24の外部へ漏出しない。ゆえにエ
ンジンルームから車室内部に侵入しようとする騒
音は、重合部26から漏出しようとするが、仮に
内側の端縁32と本体部分の間で割り溝28が口
開きしていても、割り溝28の外方を外側の端縁
30が覆つているので、重合部26の二重構造に
よつて阻止される。このとき、各端縁30,32
は本体部分と一体に形成されているから、騒音の
透過も少なく、ジヨイントカバー24により有効
に遮音される。
また、重合部26の両端縁30と32間に仮に
部分的な間隙が形成された場合、騒音が割り溝2
8から両端縁30,32間の間隙を通つて外部へ
漏れ出ようとするが、外側の端縁30の先端と突
部36との間は、帯状弾性部材38の介在によつ
てシールされているから、ここで最終的に漏出が
阻止される。ゆえに騒音の漏出は、重合部26に
おける端縁30,32の二重構造部分と、帯状弾
性部材38のシールとによつて、二段構えで阻止
される。
そのうえ、帯状弾性部材38はスポンジ状物質
等からなるので、外側の端縁30の先端と突部3
6との間隔の変化に追随して、厚さを自在に変え
ることができ、取付時の作業誤差や使用中の振動
又は熱などによる変形で外側の端縁30の先端と
突部36との間に部分的な口開きを生じても、帯
状弾性部材38自体の部分的な変形によつて、自
動的にこれを塞ぐことができ、騒音の漏出をより
確実に阻止できるようになる。
また、ジヨイントカバー24の半径を縮少させ
る方向の変形は、ストツパーである屈曲部35及
び突部36が規制するから、重合部26が必要以
上に重なり合うことがなく、その結果、ジヨイン
トカバー24の側部がステアリングシヤフト10
やジヨイント12と干渉することがない。
なお、本考案は、上記実施例に限定されない。
重合部の構造は種々変更が可能である。例えば、
重合部は端縁同士を単に重なり合せただけでもよ
く、必ずしも段部やストツパーを要しない。重合
部が分離しにくいよう嵌合構造としてもよい。
さらに、ジヨイントカバーは角型断面などであ
つてもよい。
《考案の効果》 本考案のジヨイントカバーは、二つの端縁を互
いに相手側へオーバーラツプするように本体部分
から一体に延出させて重ね合せるとともに、内側
の端縁から半径方向へ突出しかつ長手方向全長へ
延びる突部を外側の端縁の先端と若干の間隔をも
つて並設し、この突部と外側の端縁の先端との間
に帯状弾性部材を介装したので、エンジンルーム
よりジヨイントカバー内へ入つた騒音が重合部か
ら漏出しようとしても、これを、重合部における
端縁の二重構造部分と、帯状弾性部材のシール部
によつて二段構えで阻止できる。また、二重構造
部分の端縁を本体部分と一体にしたので、騒音が
透過しにくくなり、遮音性能がよくなる。
そのうえ、取付時の作業誤差や使用中の振動又
は熱などによる変形で、外側の端縁の先端と突部
との間に部分的に口開きを生じても、この間隙の
変化に追随して帯状弾性部材が厚みを変え、自動
的にこれを塞ぐことにより騒音の漏出をシールで
きる。ゆえに、信頼性のある取付作業が容易とな
り、かつ、耐用性が向上する。
【図面の簡単な説明】
第1図から第2図は本考案の実施例を示し、第
1図は斜視図、第2図は第1図の−線断面
図、第3図は従来例の断面図である。 符号の説明、10……ステアリングシヤフト、
12……ジヨイント、14……隔壁、16……シ
ヤフト穴、18……取付穴、24……ジヨイント
カバー、26……重合部、28……割り溝、3
0,32……端縁、34……段部、36……突
部、38……帯状弾性部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. エンジンルームAと車室Bとの隔壁14を貫通
    するステアリングシヤフト10の車室内にあるジ
    ヨイント12部分を被覆するためのものであつ
    て、弾性を有し略筒状の本体部分を側部一ケ所で
    長手方向全長へ割ることによりこの分割部に沿う
    二つの端縁30,32を形成したものにおいて、
    これら二つの端縁30,32を互いに相手側へオ
    ーバーラツプするように本体部分から一体に延出
    させて重ね合せるとともに、内側の端縁32から
    半径方向へ突出しかつ長手方向全長へ延びる突部
    36を外側の端縁30の先端と若干の間隔をもつて
    並設し、この突部36と外側の端縁30の先端との
    間に帯状弾性部材を介装したことを特徴とするジ
    ヨイントカバー24。
JP1985038092U 1985-03-16 1985-03-16 Expired JPH0237656Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985038092U JPH0237656Y2 (ja) 1985-03-16 1985-03-16

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985038092U JPH0237656Y2 (ja) 1985-03-16 1985-03-16

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61153671U JPS61153671U (ja) 1986-09-24
JPH0237656Y2 true JPH0237656Y2 (ja) 1990-10-11

Family

ID=30544779

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1985038092U Expired JPH0237656Y2 (ja) 1985-03-16 1985-03-16

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0237656Y2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5633761B2 (ja) * 1974-07-23 1981-08-06
JPS5878864A (ja) * 1981-11-04 1983-05-12 Nissan Motor Co Ltd シヤフトカバ−

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6030139Y2 (ja) * 1979-03-27 1985-09-10 神菱電機製造株式会社 ステアリングコラムカバ−

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5633761B2 (ja) * 1974-07-23 1981-08-06
JPS5878864A (ja) * 1981-11-04 1983-05-12 Nissan Motor Co Ltd シヤフトカバ−

Also Published As

Publication number Publication date
JPS61153671U (ja) 1986-09-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3384256B2 (ja) グロメットおよび該グロメットの製造方法
CA2256475C (en) Sound insulating layer with integral boot
JPH0720875A (ja) 内張りエレメント
JP4000852B2 (ja) ホールカバー
JPH0237656Y2 (ja)
JPH0237655Y2 (ja)
JPH0237657Y2 (ja)
JP3629170B2 (ja) ワイヤーハーネスの車体貫通構造
JPS5878864A (ja) シヤフトカバ−
JP2937038B2 (ja) グロメット
JPH08308067A (ja) グロメット
JPH11115551A (ja) インストルメントパネル
JPH10250602A (ja) ステアリングシャフトのコラムホールカバー構造
JPS6134896Y2 (ja)
JPS639462Y2 (ja)
JPH09156431A (ja) ダッシュサイレンサの取付け構造
JPS6124228B2 (ja)
JPH023965Y2 (ja)
JP3092895B2 (ja) 内装材取付構造
JPH11321719A (ja) 自動車のフェンダ構造
JP2005145235A (ja) ステアリング装置
JPH07117582A (ja) 自動車用ウエザストリップ
JP3458488B2 (ja) 車両用ドア構造
JPH0225718Y2 (ja)
JPH0542956Y2 (ja)