JPH0237586Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0237586Y2
JPH0237586Y2 JP1983021981U JP2198183U JPH0237586Y2 JP H0237586 Y2 JPH0237586 Y2 JP H0237586Y2 JP 1983021981 U JP1983021981 U JP 1983021981U JP 2198183 U JP2198183 U JP 2198183U JP H0237586 Y2 JPH0237586 Y2 JP H0237586Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cylinder
tip
coil spring
flange
rear end
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP1983021981U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS59129584U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP2198183U priority Critical patent/JPS59129584U/ja
Publication of JPS59129584U publication Critical patent/JPS59129584U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0237586Y2 publication Critical patent/JPH0237586Y2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Mechanical Pencils And Projecting And Retracting Systems Therefor, And Multi-System Writing Instruments (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本考案はペン先繰出し式筆記具に係り、筆記具
を筆記する状態で手に持つたままペン先を筆記具
先端に繰出し、又、筆記具を例えば服の胸ポケツ
ト等に仕舞う際に、クリツプを筆記具から引離し
て掛ける作動を行うことによりペン先を引込ませ
ることを可能にしたペン先繰出し式筆記具に関す
るものである。
従来、ボールペンやサインペン等でペン先を繰
出す方式の筆記具は、通称ノツク式と呼ばれ筆記
具後端を押圧してペン先を繰出す構造となつてい
るものが大部分を占めている。
従つて、ペン先を繰出す際には、筆記具を筆記
する状態から持ち変えて後端を押さなくてはなら
ず、非常に忙しい現状の事務作業においては面倒
な動作であつた。又、持ち変えないでもう一方の
手により筆記具の後端を押すにも、例えば右手に
筆記具を持ち筆記する状態で左手で前記後端を押
すことは非常に操作し難いものである。
そして、忙しい事務作業中に服の胸ポケツト等
に筆記具を仕舞う時、うつかりペン先を引込ませ
ないまま仕舞つてインキを服に付着させてしまう
という不注意事故が多発していて、この点につい
てもペン先繰出し式筆記具の改良が望まれてい
た。
そこで、特公昭37−16374号公報にて筆記具に
於ける筆端部の出入装置と、実開昭54−160248号
公報にて筆記具における筆記体出没装置とが提案
されている。
前者は、軸筒をほぼ中央にて二分し、後端側を
手でもつて先端側を引き伸ばした後元に戻すこと
でインキ筒を先端から突出するようにした構造で
ある。ところが、この構造を見ると、後端側の軸
筒に内蔵されているスプリングと先端側に内蔵さ
れているスプリングとは、後端側の軸筒に内蔵さ
れているスプリングの方を強い弾撥力となるよう
にしておき、このスプリングの弾撥力が先端側の
軸筒に内蔵されているスプリングの弾撥力に打ち
勝つて先端側軸筒を後端側軸筒のところへ戻すと
共に、インキ筒を先端側に内蔵されたスプリング
の弾撥力によつて軸筒内に引込ませる構造なの
で、先端側に内蔵されているスプリングと後端側
に内蔵されているスプリングとの強さにおいて極
端な差をもうけなければならないと共に、少なく
とも、先端側に内蔵されているスプリングの強さ
は、インキ筒が迅速に軸筒内へ引込ませるだけの
弾撥力を有するようにしなければならない。
従つて、先端側軸筒に内蔵されたスプリングは
あまり弱いものを用いるわけにはまいらず、そう
すれば、後端側軸筒に内蔵されているスプリング
は極端に強いものを用いなければならず、そのた
め、軸筒をほぼ中央にて二分し、後端側を手でも
つて先端側を引き伸ばすための力が非常に多く必
要となり、操作性において問題点がある。
そして、その操作性を良好にするためには、先
端側軸筒に内蔵されたスプリングの強さをインキ
筒が迅速に軸筒内へ引込ませ得る可能な限り弱い
ものとしても、上記関係を保持するためには後端
側軸筒に内蔵されているスプリングの方も可能な
限り弱いものとしてそのバランスを保つべくスプ
リングの細かい設計を必要とするものである。
又、使用頻度が高い場合に、後端側軸筒に内蔵さ
れているスプリングの方が長時間の使用で弱くな
つてしまつた場合には、先端側軸筒に内蔵された
スプリングとのバランスが崩れて先端側の軸筒が
元の位置に戻らなくなつてしまう欠点もある。
又、後者の場合には、筆記体を軸筒から突出さ
せる場合は、いわゆるノツク方式で、引き戻す場
合にはクリツプを軸筒から引き離すことで行うよ
うにした筆記具が開示されているのみで、単なる
クリツプを利用しただけのものであるから前述し
た欠点等はほとんど解消されていない。
本考案は、上述した点に鑑み案出されたもの
で、その要旨とする処は、筆記具の軸筒の先端側
から、底部より摺動自在に嵌入する有底円筒状
で、その外周の先端部分に係止フランジを設けて
それ以上の軸筒への嵌入を阻止すべく形成した摺
動体と、後端を該摺動体の先端面に連設した筒体
にてなる先金と、ペン先を有するインク筒を嵌入
保持可能で、且つ前記摺動体の底部に後端より摺
動自在に貫通させ、その先端外周に、摺動体内へ
摺動自在に嵌入可能なフランジを設けた作動筒体
と、前記軸筒の後端に底部を後方として連設した
有底円筒状の後軸筒と、該後軸筒内に底部にて挿
入する基部には後軸筒内に出没可能に突出させた
掛止爪を設け、少なくとも先端が後軸筒外に配し
てあつて且つ常時後軸筒外周に向つて押圧されて
いるクリツプと、前記作動筒体の後端に連結し、
且つ作動筒体が先端方向へ移動することで前記掛
止爪によつて掛止される掛止部を設けた掛止体と
からなり、前記作動筒体の先端部分に第1コイル
スプリングを外嵌することで作動筒体のフランジ
と摺動体の底部内面との間に介在させ、しかも作
動筒体の後端近傍には第1コイルスプリングの弾
撥力に抗して常時作動筒体を後方へ押圧する第2
コイルスプリングを外嵌し、第1コイルスプリン
グは、作動筒体のフランジに対して摺動体の底部
内面を離隔させるだけの弾撥力を有し、且つ、作
動筒体のフランジに対して摺動体の底部内面を接
近させる方向へ移動させることで密着するまで縮
みその後に第2コイルスプリングを縮む方向へ圧
縮して作動筒体を先端方向へ摺動させる強さに形
成したことに存するものである。
以下、図面を参照して本考案の実施例を説明す
ると次の通りである。
すなわち、図に示す符号1は筆記具の軸筒であ
り、該軸筒1の先端2からは、有底円筒状でその
開口部の外周先端部分に軸筒1と内径の係止フラ
ンジ3を設けた摺動体4を、その底部5より摺動
自在に嵌入してあり、摺動体4は係止フランジ3
によつてそれ以上軸筒1内に嵌入されないように
係止されている。
そして、前記摺動体4の底部5中心には、ペン
先6と一体になりインクを保持しているインク筒
7を嵌入保持可能な筒体で、且つ先端外周に摺動
体4内へ摺動自在に嵌入可能な径を有するフラン
ジ8を設けた作動筒体9を、後端10より摺動自
在に貫通させるものである。しかも、作動筒体9
の先端部分には、第1コイルスプリング11を外
嵌し、作動筒体9を摺動体4の底部5中心に貫通
させ、前記フランジ8を摺動体4内へ嵌入した際
に、フランジ8と摺動体4の底部5内面との間に
第1コイルスプリング11を介在させた状態とす
るものである。
尚、前記作動筒体9の内径は、インク筒7の外
径と同径或いは若干小さい径とし、作動筒体9内
にインク筒7を嵌入するだけで抜けないように保
持するものであり、41はインク筒7の嵌入を所
定長で停止させるストツパー突条である。
一方、摺動体4の先端面12には、係止フラン
ジ3と同径の外径を有する筒体で、略中間部から
は先端に向つて細くなるテーパー状に形成されて
いる先金13の後端14を、該後端14に設けた
ネジ部15を摺動体4の開口部近傍内周に螺刻し
たネジに螺合させることにより連設するものであ
る。
そして、前記軸筒1の後端16には、内径を前
記作動筒体9が嵌入可能な内径とし両端外周にネ
ジ部17,18を設けた筒体にてなるガイドリン
グ19における一方のネジ部17を螺合させて連
設し、ガイドリング19の他方のネジ部18に
は、有底円筒状の後軸筒20の開口部21を外嵌
螺合させる。しかも、後軸筒20の底部22には
適宜切欠き23を設け、後記クリツプ24の基部
25を切欠き23から後軸筒20の内部に挿入す
るものである。
又、前記クリツプ24は、少なくとも先端が後
軸筒20外に配してあつて且つスプリング27に
よつて常時後軸筒20の表面に押圧され、例えば
服のポケツト等に仕舞う際にポケツトの端を後軸
筒20とクリツプ24の先端26とによつて挟ん
で落下を防止するものである。そして、クリツプ
24の基部25は、前記後軸筒20の切欠き23
に挿入可能な略四角状で、且つ略C字状の溝28
を設けたものである。そして、該溝28内には、
略C字状の開口部を形成している両側からの突条
29によつて溝28内から飛び出さないように係
止され、しかもスプリング30によつて常時掛止
爪31のみが溝28の外側に突出すべく押圧され
て出没可能に形成された掛止爪部32を設け、該
掛止爪部32における掛止爪31は後軸筒20内
に突出すべく配されている。
一方、前記作動筒体9の後端10近傍には、前
記第1コイルスプリング11が前記摺動体4の底
部5と作動筒体9のフランジ8とによつて圧縮さ
れた際の弾撥力に抗して打ち勝つ強さの第2コイ
ルスプリング33を外嵌する。
そして、その後作動筒体9の後端10には、第
5図に示すように、前記後軸筒20内に摺動自在
に嵌入可能な筒体で、その後端34を斜めに削ぎ
落とし、更に削ぎ落とした部分の鋭角な先端を延
長し、その最先端に掛止部35を設けると共に、
延長した部分36には延長方向に切欠き溝37を
刻設して形成した掛止体38の先端39を外嵌螺
合して連結する。しかも、掛止体38と前記ガイ
ドリング19における他方のネジ部18の端面4
0とによつて第2コイルスプリング33を圧縮
し、その弾撥力によつて常時作動筒体9を後方へ
押圧しているものである。
その時の第1コイルスプリング11と第2コイ
ルスプリング33とは、まず、第1コイルスプリ
ング11の強さを、作動筒体9のフランジ8に対
して摺動体4の底部5内面を離隔させるだけの弾
撥力を有するように形成する。つまり、第1コイ
ルスプリング11の弾撥力は摺動体4及びそれに
連設された先金13を摺動させるだけの力がある
弱いもので良い。そして、この第1コイルスプリ
ング11は、作動筒体9のフランジ8に対して摺
動体4の底部5内面を接近させる方向へ移動させ
ることで密着するまで縮みその後に第2コイルス
プリング33を縮む方向へ圧縮して作動筒体9を
先端方向へ摺動させる強さを有するように形成す
る。すなわち、第1コイルスプリング11は、非
常に弾撥力が弱いもので、且つ、容易に密着する
まで縮むものを用い、しかも、第1コイルスプリ
ング11が縮む方向に圧縮されても、第2コイル
スプリング33の方はほとんど縮まず、第1コイ
ルスプリング11が密着した段階で第2コイルス
プリング33をその弾撥力に抗して圧縮し作動筒
体9を先端方向へ摺動させるように、第1コイル
スプリング11と第2コイルスプリング33との
強さを設定するものである。
前記掛止部35は、その時後軸筒20内におい
てクリツプ24の切欠き溝37内に位置する掛止
爪31よりも後方に位置する。そして、更に掛止
部35は作動筒体9の先端方向への移動に伴なつ
て移動し、後軸筒20内周面と前記掛止爪31と
の間を掛止部35が通過する際に、掛止爪31を
引込ませながら通過し、掛止部35が掛止爪31
の部分を通過すると、再びスプリング30によつ
て掛止爪31は突出し、掛止部35は掛止爪31
によつて該掛止爪31の後方には移動できないよ
うに掛止されるものである。すなわち、掛止爪3
1の形状は、後方から押圧された場合には引込む
べく後方に面した部分はなだらかな面とし、又、
先方向から押圧された場合には引込まないで掛止
すべく先方に対して垂直な面を有する形状とする
ものである。
次に、これが作動を説明すると、先ず最初に、
第1図に示すように、ペン先6が引込んだ状態に
各部を装着するものである。
そして、ペン先6を繰出す操作は、第2図に示
すように、軸筒1はそのままで、先金13及び該
先金13が連設されている摺動体4を共に先端方
向へ引出す。その結果、作動筒体9のフランジ8
と摺動体4の底部5とによつて第1コイルスプリ
ング11が圧縮されて密着し、更にその段階で先
金13及び摺動体4を共に引出すと、作動筒体9
が第2コイルスプリング33の弾撥力に逆つて先
端方向へ移動する。従つて、作動筒体9の後端1
0に連設されている掛止体38も共に移動し、掛
止部35も掛止爪31の先方向に移動するもので
ある。
次に、第3図に示すように、先金13及び摺動
体4の引出す力を解放すると、第1コイルスプリ
ング11の弾撥力によつて先金13及び摺動体4
は第1図に示す位置まで戻されるが、作動筒体9
及び掛止体38は第2コイルスプリング33によ
つて後方へ戻ろうとする力が働くものの前記掛止
爪31によつて掛止部35が掛止され、ペン先6
は先金13より突出した状態となつてペン先6の
繰出しが完了する。
しかして、次に第4図に示すように、クリツプ
24を、その先端26が後軸筒20の外周面から
離れるべく引張ると、掛止爪31によつて掛止さ
れていた掛止部35が解放され第2コイルスプリ
ング33の弾撥力により作動筒体9及び掛止体3
8は共に第1図に示す位置まで移動し、それに伴
ないインク筒7及びペン先6も同様に移動するの
でペン先6が引込んで元の状態、すなわち、第1
図に示す状態に戻るのである。
従つて、本考案に係るペン先繰出し式筆記具
は、一方の手で筆記する状態に持ち、その状態に
おいて他方の手による取扱いが容易に行える先端
部分、つまり先金13を作動させることによりペ
ン先6を繰出すことができ、更に、ペン先6を引
込ます際には、クリツプ24を後軸筒20から引
離す作動、例えば、服の胸ポケツトに仕舞う際に
ポケツトの端にクリツプ24を引掛ける作動等に
よつて容易に行うことができる。
すなわち、筆記具の軸筒1の先端2側から、後
端より摺動自在に嵌入する有底円筒状で、その外
周の先端部分に係止フランジ3を設けてそれ以上
の軸筒1への嵌入を阻止すべく形成した摺動体4
と、後端14を該摺動体4の先端面12に連設し
た筒体にてなる先金13と、ペン先6を有するイ
ンク筒7を嵌入保持可能で、且つ前記摺動体4の
底部5に後端10より摺動自在に貫通させ、その
先端外周に、摺動体4内へ摺動自在に嵌入可能な
フランジ8を設けた作動筒体9とからなり、該作
動筒体9の先端部分に第1コイルスプリング11
を外嵌することで作動筒体9のフランジ8と摺動
体4の底部5内面との間に介在させ、しかも作動
筒体9の後端10近傍には第1コイルスプリング
11の弾撥力に抗して常時作動筒体9を後方へ押
圧する第2コイルスプリング33を外嵌したこと
により、先金13及び摺動体4を先端方向へ移動
させると、最初に第1コイルスプリング11が圧
縮され、該第1コイルスプリング11が密着した
段階で初めて第2コイルスプリング33が圧縮さ
れる。そして、作動筒体9が所定位置で係止され
た場合にも、第1コイルスプリング11の弾撥力
によつて先金13及び摺動体4を、該摺動体4の
フランジ8が軸筒1の先端2に当接して止まる位
置まで戻すものである。つまり、インク筒7と一
体になつているペン先6が、前記作動筒体9の掛
止によつて止金13の筒体内を通つて先端方向に
繰出されるのである。
そして、前記軸筒1の後端16に底部22を後
方にして連設した有底筒状の後軸筒20と、該後
軸筒20内に底部22にて挿入する基部25には
後軸筒20内に出没可能に突出させた掛止爪31
を設け、少なくとも先端26が後軸筒20外に配
してあつて且つ常時後軸筒20外周に向つて押圧
されているクリツプ24と、前記作動筒体9の後
端10に連結し、且つ作動筒体9が先端方向へ移
動することで前記掛止爪31によつて掛止される
掛止部35を設けた掛止体38とを設けたことに
より、後軸筒20を掛止爪31によつて容易に掛
止でき、しかも、クリツプ24を後軸筒20から
引離すことで掛止爪31は後軸筒20の切欠き2
3方向に移動するから、掛止爪31は掛止部35
から外れ、前記第2コイルスプリング33の弾撥
力によつて作動筒体9を後方へ移動させ、繰出し
たペン先6を引込ますことができるので、筆記具
におけるペン先6を容易に繰出すことができ、
又、引込ます作業も簡単に行うことができる。し
かも、その時に、第1コイルスプリング11を、
作動筒体9のフランジ8に対して摺動体4の底部
5内面を離隔させるだけの弾撥力を有し、且つ、
作動筒体9のフランジ8に対して摺動体4の底部
5内面を接近させる方向へ移動させることで密着
するまで縮みその後に第2コイルスプリング33
を縮む方向へ圧縮して作動筒体9を先端方向へ摺
動させる強さに形成してあるから、第1コイルス
プリング11は摺動体4を元の位置に戻すだけの
弾撥力を有するだけの非常に弱いもので良く、第
1コイルスプリング11と第2コイルスプリング
33との強さ関係は、上述したように第1コイル
スプリング11が非常に弱いものとして設定する
ので、第2コイルスプリング33をそれ程強いも
のにしなくとも十分第1コイルスプリング11と
第2コイルスプリング33とのバランスがとれる
と共に、第2コイルスプリング33の強さにおい
ても特に第1コイルスプリング11の強さ関係
で、設計の段階での細かい配慮を必要とせず通常
の強さのものであればほとんどのものを使用する
ことができる。
従つて、ペン先6の出入に際して、特公昭37−
16374号公報にて提案されている従来例が有した、
軸筒の後端側を手でもつて先端側を引き伸ばすた
めの力が非常に多く必要となる操作性の問題点を
解消できる。しかも、この従来例の場合には、そ
の操作性を良好にするために、先端側軸筒に内蔵
されたスプリングの強さをインキ筒が迅速に軸筒
内へ引込ませ得る可能な限り弱いものとし、後端
側軸筒に内蔵されているスプリングの方も可能な
限り弱いものとしてそのバランスを保つべくスプ
リングの細かい設計を必要とするものであるが、
この考案のペン先繰出し式筆記具はその必要もな
く、更には、使用頻度が高い場合に、後端側軸筒
に内蔵されているスプリングの方が長時間の使用
で弱くなつてしまつた場合に、先端側軸筒に内蔵
されたスプリングとのバランスが崩れて先端側の
軸筒が元の位置に戻らなくなつてしまう欠点も解
消できるものである。
又、上記従来例の場合には、ほぼ中央にて二分
となるのに対して、先端部分の引き伸しでペン先
6を繰出すことができるからデザイン的且つ機能
的にも非常に優れているものであり、更には、通
常は、後端側を何等か作動させることでペン先6
を繰出すことができるタイプの筆記具の使用に慣
れているので、操作が奇抜であることも相俟つ
て、需要者の興味も引くのである。
以上説明したように本考案は、筆記具を一方の
手で筆記する状態に持ち、その状態において他方
の手による取扱いが容易に行なえる先端部分、つ
まり先金13を作動させることにより容易にペン
先6を繰出すことができるから、いわゆるノツク
式の筆記具と比べて持ち変えるという面倒な作業
から事務作業者を解放し、更には、ペン先6の引
込みもクリツプ24の後軸筒20からの引離しに
よつて容易に行なうことができるから、忙しい事
務作業において、うつかりペン先6を引込ませな
いまま胸ポケツト等に仕舞つてインキを服に付着
させてしまうという不注意事故も防ぐことができ
る。又、通常ペン先6の出入は筆記具の一箇所に
おいて行つているため、その部分のみが非常に使
用頻度が高く長期間使用すると摩耗及び折曲破損
してしまうという欠点を、繰出しと引込みとの作
動箇所を別系統に分離することにより解消し、設
計段階での細かい配慮の必要もなく、スプリング
が長時間の使用で弱くなつたとしても確実に作動
し、耐久性を有するものに形成してあると共に、
デザイン的にも優れている等の実用上有益な効果
を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示すもので、第1図は
ペン先引込み時の正断面図、第2図はペン先を繰
出している際の正断面図、第3図はペン先の繰出
し完了時の正断面図、第4図は引込ませた時の要
部断面図、第5図は掛止体の斜視図である。 1……軸筒、2……先端、3……係止フラン
ジ、4……摺動体、5……底部、6……ペン先、
7……インク筒、8……フランジ、9……作動筒
体、10……後端、11……第1コイルスプリン
グ、12……先端面、13……先金、14……後
端、15……ネジ部、16……後端、17……ネ
ジ部、18……ネジ部、19……ガイドリング、
20……後軸筒、21……開口部、22……底
部、23……切欠き、24……クリツプ、25…
…基部、26……先端、27……スプリング、2
8……溝、29……突条、30……スプリング、
31……掛止爪、32……掛止爪部、33……第
2コイルスプリング、34……後端、35…掛止
部、36……延長した部分、37……切欠き溝、
38……掛止体、39……先端、40……端面。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 筆記具の軸筒の先端側から、底部より摺動自在
    に嵌入する有底円筒状で、その外周の先端部分に
    係止フランジを設けてそれ以上の軸筒への嵌入を
    阻止すべく形成した摺動体と、後端を該摺動体の
    先端面に連設した筒体にてなる先金と、ペン先を
    有するインク筒を嵌入保持可能で、且つ前記摺動
    体の底部に後端より摺動自在に貫通させ、その先
    端外周に、摺動体内へ摺動自在に嵌入可能なフラ
    ンジを設けた作動筒体と、前記軸筒の後端に底部
    を後方として連設した有底円筒状の後軸筒と、該
    後軸筒内に底部にて挿入する基部には後軸筒内に
    出没可能に突出させた掛止爪を設け、少なくとも
    先端が後軸筒外に配してあつて且つ常時後軸筒外
    周に向つて押圧されているクリツプと、前記作動
    筒体の後端に連結し、且つ作動筒体が先端方向へ
    移動することで前記掛止爪によつて掛止される掛
    止部を設けた掛止体とからなり、前記作動筒体の
    先端部分に第1コイルスプリングを外嵌すること
    で作動筒体のフランジと摺動体の底部内面との間
    に介在させ、しかも作動筒体の後端近傍には第1
    コイルスプリングの弾撥力に抗して常時作動筒体
    を後方へ押圧する第2コイルスプリングを外嵌
    し、第1コイルスプリングは、作動筒体のフラン
    ジに対して摺動体の底部内面を離隔させるだけの
    弾撥力を有し、且つ、作動筒体のフランジに対し
    て摺動体の底部内面を接近させる方向へ移動させ
    ることで密着するまで縮みその後に第2コイルス
    プリングを縮む方向へ圧縮して作動筒体を先端方
    向へ摺動させる強さに形成したことを特徴とする
    ペン先繰出し式筆記具。
JP2198183U 1983-02-17 1983-02-17 ペン先繰出し式筆記具 Granted JPS59129584U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2198183U JPS59129584U (ja) 1983-02-17 1983-02-17 ペン先繰出し式筆記具

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2198183U JPS59129584U (ja) 1983-02-17 1983-02-17 ペン先繰出し式筆記具

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS59129584U JPS59129584U (ja) 1984-08-31
JPH0237586Y2 true JPH0237586Y2 (ja) 1990-10-11

Family

ID=30153101

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2198183U Granted JPS59129584U (ja) 1983-02-17 1983-02-17 ペン先繰出し式筆記具

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS59129584U (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS619739Y2 (ja) * 1978-04-28 1986-03-28

Also Published As

Publication number Publication date
JPS59129584U (ja) 1984-08-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4601599A (en) Ball-point pen
US3179087A (en) Writing instrument
US5967684A (en) Pen with push-button
JPH0237586Y2 (ja)
US4729684A (en) Mechanical pencil
US4378171A (en) Ball-point pen
JPS6331987Y2 (ja)
GB2100197A (en) Mechanical pencil with automatic lead advance
US3112734A (en) Writing implement
JPH0415517Y2 (ja)
JPH0615735Y2 (ja) ノック式筆記具
JPH0532312Y2 (ja)
JP2000079789A (ja) ノック式筆記具
JP2519913B2 (ja) 自動繰出式シヤ−プペンシル
JPS6237758Y2 (ja)
JPH04104494U (ja) 棒状物繰り出し装置
JPH0242470Y2 (ja)
JPH03138199A (ja) 押出し式筆記具
JP3333040B2 (ja) 触指繰り出し式シャープペンシル
JPH0133357Y2 (ja)
JPH0223427Y2 (ja)
US3409380A (en) Fountain pen
JPS6234793Y2 (ja)
JPH0453987Y2 (ja)
JPS591839Y2 (ja) シヤ−プペンシル