JP2519913B2 - 自動繰出式シヤ−プペンシル - Google Patents

自動繰出式シヤ−プペンシル

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JP2519913B2
JP2519913B2 JP62017363A JP1736387A JP2519913B2 JP 2519913 B2 JP2519913 B2 JP 2519913B2 JP 62017363 A JP62017363 A JP 62017363A JP 1736387 A JP1736387 A JP 1736387A JP 2519913 B2 JP2519913 B2 JP 2519913B2
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core guide
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、筆記により芯が一定量摩耗した時には、摩
耗した一定量分だけ芯が自動的に繰り出される自動繰出
式シャープペンシルに関する。
〔従来の技術〕
従来のものは、実公昭60−21273号公報に記載されて
いるように、芯ホルダーを内蔵しかつ前スプリングによ
り軸方向前方に付勢された芯ガイドパイプと、芯を繰り
出す方向には抵抗が少なく、芯が没入する方向には確実
に保持することができる芯保持体からなる自動繰出式シ
ャープペンシルが知られている。
〔発明が解決しようとする問題点〕
前記した従来のものは、本願出願人が以前に出願した
ものであるので、その内容は十分に熟知しているが、こ
のものは芯がわずかに摩耗しただけでも、筆記を止めて
芯ガイドパイプの先端を紙面より離せば、摩耗量だけ芯
が自動的に繰り出されてしまうものであった。従って頻
繁に筆記を繰り返すと、その都度芯保持体により保持さ
れる芯の位置が変化し、しかも芯保持体が開閉を繰り返
すために芯の表面を傷付けてしまうものであった。従っ
てこの傷付けられた芯の表面を芯保持体により保持した
場合には、芯に筆記圧が加えられると芯の表面が削られ
て芯が後退してしまうという欠点が生じるものであっ
た。
〔問題点を解決するための手段〕
この発明は前記問題点を解決するものであって、以下
にその内容を実施例に対応する第1図を用いて説明す
る。軸筒1内に軸方向に摺動可能に遊嵌された芯ガイド
パイプ2に、芯3を適宜の力で保持する芯ホルダー4を
内蔵する。該芯ガイドパイプ2は第1スプリング6によ
り軸方向前方に付勢されている。一方軸筒1の後部に
は、芯3を繰り出す方向には抵抗が少なく、芯3を没入
する方向には確実に保持する芯保持装置が内蔵されてい
る。さらに芯ガイドパイプ2には、芯3が一定量摩耗す
るまで芯ガイドパイプ2の前進を防ぐために、間欠係止
装置が設けられている。
この間欠係止装置としては、第1の発明では、第1図
に示したように、芯ガイドパイプ2の内面に軸方向後方
に行くに従って窄められた第2テーパー面2Cを設け、一
方締具の前部外面を軸方向に伸びた平坦面とし、該第2
テーパー面2Cおよび平坦面に第3スプリング10の弾発力
により第2ボール9を当接させて構成したり、あるいは
第9図に示したように、芯保持装置の一部材である締具
205の前部外面に軸方向後方に行くに従って窄められた
第2テーパー面205Jを設け、一方芯ガイドパイプ402の
前部内面402Hを軸方向に伸びた平坦面とし、該第2テー
パー面205Jおよび平坦面に第3スプリング10の弾発力に
より第2ボール9を当接させて構成したものである。
第2の発明では、第11図に示したように、芯ガイドパ
イプ502に固着された摺動体120に軸方向後方に行くに従
って広げられた第2テーパー面120Aを設け、一方軸筒30
1の内面301Dを平坦面とし、該第2テーパー面120Aおよ
び平坦面に第3スプリング10の弾発力により第2ボール
9を当接させて構成したり、第14図に示したように、軸
筒501の内面に軸方向後方に行くに従って広げられた第
2テーパー面501Hを設け、一方芯ガイドパイプ502に固
着された摺動体220の外面を軸方向に伸びた平坦面と
し、該第2テーパー面501Hおよび平坦面に第3スプリン
グ10の弾発力により第2ボール9を当接させて構成した
り、第15図に示したように、芯ガイドパイプ602の前部
外面に軸方向後方に行くに従って広げられた第2テーパ
ー面602Cを設け、一方軸筒601の前部内面601Jを軸方向
に伸びた平坦面とし、第2テーパー面602Cおよび平坦面
に第3スプリング10の弾発力により第2ボール9を当接
させて構成したものである。
第3の発明では、第17図に示したように、芯ガイドパ
イプ802の後部に固着された摺動体320の後部円筒部320F
に軸方向に切溝を設けて弾性を持たせ、該摺動体320の
後部円筒部320Fの外側に、先端側の傾斜面が急で後端側
の傾斜面が緩やかな外鍔320Gを設け、一方軸筒801の内
側に弾性体25を設け、摺動体320の外鍔320Gを弾性体25
に軸方向後方にはわずかな抵抗で移動するが軸方向前方
には強い力で係合可能に構成するとともに、摺動体320
の後部円筒部320Fの後方に位置した軸筒801内には、軸
方向に適宜摺動可能に締リング26が遊嵌されて構成した
り、第19図に示したように、軸筒901の内側に先端側の
傾斜面が急で後端側の傾斜面が緩やか鋸歯状係合部901M
を設けて構成し、一方芯ガイドパイプの後部に固着され
た摺動体320の後部円筒部320Fに軸方向に切溝を設けて
弾性を持たせ、該摺動体320の後部円筒部320Fの外側
に、先端側の傾斜面が緩やかな外鍔320Gを構成し、摺動
体320の外鍔320Gを軸筒901の鋸歯状係合部901Mに軸方向
後方にはわずかな抵抗で移動するが軸方向前方には強い
力で係合可能に構成するとともに、摺動体320の後部円
筒部320Fの後方に位置した軸筒901内には、軸方向に適
宜摺動可能に締リングが遊嵌されて構成したり、第20図
に示したように、摺動体420の後部円筒部420Fに軸方向
に切溝を設けて弾性を持たせ、該摺動体420の後部円筒
部420Fの外側に先端側の傾斜面が急で後端側の傾斜面が
緩やかな鋸歯状係合部420Hを設けて構成し、一方軸筒10
01の内側に先端側の傾斜面が緩やかで後端側の傾斜面が
急な内鍔1001Nを設け、該軸筒1001の内鍔1001Nを摺動体
420の鋸歯状係合部420Hに軸方向後方にわずかな抵抗で
移動するが軸方向前方には強い力で係合可能に構成する
とともに、摺動体420の後部円筒部420Fの後方に位置し
た軸筒1001内には、軸方向に適宜摺動可能に締リングが
遊嵌されて構成したものである。
〔作用〕
次にこの発明の作用を第1図に示した第1の発明にお
いて説明すると、芯3の摩耗とともに芯ガイドパイプ2
が後退し、筆記を止めて芯ガイドパイプ2を紙面より離
しても第2ボール9と第2テーパー面2Cのくさび作用に
より芯ガイドパイプ2の前進が阻止される。そして芯3
が一定量摩耗した時には、第2ボール9が第2テーパー
面2Cより離間してくさび作用が解除され、第1スプリン
グ6により芯ガイドパイプ2は前進する。この時芯3も
芯ホルダー4により保持されているので、芯保持体11内
を滑って前進する。
第2の発明は、第1の発明と同様に第2ボールと第2
テーパー面のくさび作用により芯ガイドパイプの間欠係
止装置が働き、又、第3の発明は、鍔部と弾性体あるい
は鋸歯状係合部とが係合して芯ガイドパイプの間欠係止
装置が働き、第1の発明と同様に芯が一定量摩耗した時
に、芯ガイドパイプが前進して一定量だけ芯が繰り出さ
れるものである。
〔実施例〕
以下本発明の実施例を説明する。
第1図および第2図は第1の発明の実施例に示したも
ので、軸筒1内に軸方向に摺動可能に芯ガイドパイプ2
を遊嵌する。該芯ガイドパイプ2には芯3を適宜の力で
保持する芯ホルダー4が内蔵されている。さらに軸筒1
の後部内には芯保持装置の一部品である締具5が軸方向
に摺動可能に遊嵌されている。この締具5の外段5Aと芯
ガイドパイプ2の前部外鍔2Aとの間には第1スプリング
6が張架され、芯ガイドパイプ2の外段2Bが軸筒1の内
段1Aに当接されるとともに、締具5の後部外段5Bが軸筒
1に螺合された鞘7の前端に当接されている。芯ガイド
パイプ2の後部内側に軸方向後方に行くに従って窄めら
れた第2テーパー面2Cを設け、該第2テーパー面2Cより
軸方向後方に位置する内面に、内方に突出した係合部2D
を構成する。一方締具5の前端外鍔5Cと前部外段5Dとの
間に、軸方向に摺動可能にリテーナー8を外嵌し、該リ
テーナー8の複数の支持孔8Aのそれぞれに第2図に示し
たように第2ボール9が回動自在に支持されている。か
つ芯ガイドパイプ2の内段2Eとリテーナー8の前端との
間には第3スプリング10が張架され、第2ボール9は芯
ガイドパイプ2の第2テーパー面2Cと締具5の軸方向に
伸びた平坦面からなる前部外面5Eとに当接されている。
リテーナー8の後端には係止外鍔8Bが設けられ、該係止
外鍔8Bは芯ガイドパイプ2の係合部2Dと第3スプリング
10の弾発力より強くかつ第1スプリング6の弾発力より
弱い力で係合可能に構成される。芯保持部が二つに分割
されわずかに拡開されたチャックからなる芯保持体11の
頭部凹陥部11Aに回動可能に第1ボール12を設けるとと
もに、芯保持体11の後部外段11Bと締具5の内段5Fとの
間に第1スプリング6より弱い弾発力の第2スプリング
13を張架して、第1ボール12を締具5の軸方向後方に行
くに従って窄められた第1テーパー面5Gに当接し、芯保
持体11により繰り出す方向には抵抗が少なく、没入する
方向には確実に保持するように芯3を挾持している。鞘
7の内段7Aと芯タンク14の外段14Aとの間には第1スプ
リング6より強い弾発力の第4スプリング15が張架さ
れ、芯タンク14の前部外段14Bが締具5の後端内鍔5Hに
当接されている。芯タンク14の前部には締具5の内面と
第2スプリング13の段発力より強い力で摩擦嵌合する弾
性体16が設けられている。
次に第1図の実施例の作用を説明すると、筆記するた
めに芯ガイドパイプ2および芯3の先端を紙面に押し付
けると、芯3は没入する方向には芯保持体11により確実
に保持されるので後退することなく筆記が行なえる。そ
して筆記により芯3が摩耗した量だけ芯ガイドパイプ2
が後退するが、芯3および芯ガイドパイプ2の先端を紙
面より離しても、芯ガイドパイプ2の第2テーパー面2C
と締具5の前部外面5Eとの間に位置する第2ボール9の
くさび作用により、第1スプリング6により前方に弾発
されているにもかかわらず芯ガイドパイプ2は軸方向前
方に移動することはない。そして筆記を繰り返し行ない
芯3が一定量摩耗すると、リテーナー8の後端が締具5
の前部外段5Dに当接され、リテーナー8の係止外鍔8Bが
芯ガイドパイプ2の係合部2Dを乗り越えるとともに第2
ボール9が芯ガイドパイプ2の第2テーパー面2Cより離
間して第3図に示した状態となる。この状態で芯ガイド
パイプ2の先端を紙面より離すと、第2ボール9による
くさび作用が働かないので第1スプリング6により弾発
されて芯ガイドパイプ2は前進する。この時芯ホルダー
4により保持された芯3も芯保持体11内を滑って前進す
る。そしてリテーナ8の前端が締具5の前端外鍔5Cに当
接されると、芯ガイドパイプ2の係合部2Dとリテーナー
8の係止外鍔8Bの係合が外れ第1図に示した状態とな
る。筆記を繰り返し行ない一本の芯3が終了した場合に
は、芯タンク14を前方に押圧すると、弾性体16と摩擦嵌
合した締具5も前進し、締具5の外段5Aが軸筒1の係止
段1Bに当接される。さらに芯タンク14を前方に移動させ
ると芯タンク14の前端が芯保持体11に当接し、芯保持体
11を前方に移動させて拡開し、次の芯3が自重により芯
保持体11内に落下する。次に芯タンク14の押圧力を解除
すると、第1スプリング6の弾発力により締具5が後退
されるとともに、第4スプリング15により芯タンク14が
後退されて第1図に示した状態となり次の芯3が追従さ
れる。
尚、リテーナーの係止外鍔と芯ガイドパイプの係合部
の係合は、必要によりリテーナーの後端より軸方向前方
に向かって数条の切溝を設けて弾性を持たせることも可
能である。
又、第4図に示した様に芯ガイドパイプ102の第2テ
ーパー面102C後方に磁石17を設けるとともに、リテーナ
ー108の後部外側に磁性体18を設け、該磁石17と磁性体1
8の吸着力が第3スプリング10の弾発力より強く構成し
ても良い。
更に、第5図に示した様に芯ガイドパイプ202の第2
テーパー面202C後方に弾性体19を設け、該弾性体19とリ
テーナー8の係止外鍔8Bは、第3スプリング10の弾発力
よりわずかに弱い力で摩擦嵌合させて構成しても良い。
この第5図の実施例の場合には、芯ガイドパイプ202が
後退し、リテーナー8の後端が締具5の前部外段5Dに当
接されて第2ボール9を第2テーパー面202Cより離間さ
せるとともに、弾性体19上を係止外鍔8Bが滑って前進す
る。次に芯ガイドパイプ202の先端を紙面より離せば、
芯ガイドパイプ202は第1スプリング6により瞬時に前
進させられるが、リテーナー8は係止外鍔8Bが弾性体19
に摩擦嵌合されているのでやや遅れて第3スプリング10
により後退され、第2ボール9が第2テーパー面202Cに
当接されて第5図に示した状態に復帰するものである。
尚、第5図における第3スプリングは必ずしも必要で
はなく、弾性体の摩擦嵌合力によりリテーナーを第2テ
ーパー面側に偏倚し、第2ボールを第2テーパー面に当
接させればくさび作用は十分に働くものである。この場
合にも前述した実施例と同様リテーナーを軸方向に移動
させれば第2ボールを第2テーパー面より離間させたり
当接させたりできるものである。
第6図・第7図はこの第1の発明の他の一実施例を示
したもので、軸筒101内に軸方向に摺動可能に芯ガイド
パイプ302を遊嵌する。該芯ガイドパイプ302には芯3を
適宜の力で保持する芯ホルダー4が内臓されている。軸
筒101内には締具105が具備され、芯ガイドパイプ302の
前部外鍔302Aと締具105の外断105Aとの間に第1スプリ
ング6を張架することにより、芯ガイドパイプ302の外
段302Bが軸筒101の内段101Aに当接されるとともに、芯
ガイドパイプ302の先端が軸筒101の先端開口孔より適宜
突出している。更に芯ガイドパイプ302の御部内側に軸
方向後方に行くに従って狭窄された第2テーパー面302C
を設け、該第2テーパー面302Cより軸方向後方に位置す
る内面に、内方に突出した係合部302Dを構成する。一方
締具105の前端外鍔105Cと前部外段105Dとの間に、軸方
向に摺動可能にリテーナー8を外嵌し、該リテーナー8
の複数の支持孔のそれぞれに第2ボール9が回動自在に
支持されている。かつ芯ガイドパイプ302の内段302Eと
リテーナー8の前端との間には第3スプリング10が張架
され、第2ボール9は芯ガイドパイプ302の第2テーパ
ー面302Cと締具105の軸方向に伸びた平坦面からなる前
部外面105Eとに当接されている。リテーナー8の後端に
は係止外鍔8Bが設けられ、該係止該鍔8Bは芯ガイドパイ
プ302の後部内面に構成された係合部302Dと第3スプリ
ング10の弾発力より強くかつ第1スプリング6の弾発力
より弱い力で係合可能に構成される。尚リテーナー8の
係止該鍔8Bは、必要により後端より軸方向前方に向かっ
て数条の切溝を設けて弾性を持たせることも可能であ
る。芯ガイドパイプ302の後部には棒状の連結部302Fが
設けられ、該連結部302Fは締具105の貫通孔105Iを挿通
して摺動体20に連結される。次に芯保持装置の説明をす
ると、締具105の軸方向後方に行くに従って狭窄された
第1テーパー面105Gには、芯保持体11の頭部凹陥部11A
に回動可能に設けられた第1ボール12が当接されるとと
もに、締具105の内段105Fと芯保持体11の後部外段11Bと
の間には第1スプリング6より弱い弾発力の第2スプリ
ング13が張架されている。従って芯ガイドパイプ302が
最前方に位置した第6図の状態では、摺動体20の前端が
芯保持体11の後端に当接され、芯保持体11はわずかに拡
開されている。軸筒101の後部には鞘107が連結され、該
鞘107の前部には内鍔107Aが設けられている。該内鍔107
Aの開口孔は芯3が1本通過可能に構成されているとと
もに、内鍔107Aの後方面は漏斗状に構成され、該内鍔10
7Aより後方の鞘107内には予備の芯3が収納されてい
る。この鞘107の後部内側には消しゴム21が嵌合される
とともに、鞘107の後部外側には消しゴム21を覆うよう
にキャップ22が嵌合されている。
このように構成された自動繰出式シャープペンシルに
より筆記を行うには、先ず第6図の状態より芯ガイドパ
イプ302の先端を紙面に押圧することにより、芯ガイド
パイプ302および芯3がわずかに後退する。この時芯ガ
イドパイプ302に連結された摺動体20も後退して、芯保
持体11の後端と摺動体20の前端と離間する。すると第2
スプリング13により後方に弾発された芯保持体11も後退
して、芯保持体11の頭部凹陥部11Aに設けらた第1ボー
ル12が締具105の第1テーパー面105Gに押圧され、芯保
持体11が閉じられて第7図に示した状態となり、芯3を
軸方向前方にはわずかな力で移動させるが、軸方向後方
には締具105の第1テーパー面105Gと芯保持体11の頭部
凹陥部11Aとの間に位置する第1ボール12のくさび作用
により強い力で芯3を保持する。この状態で筆記を行う
と、芯3の摩擦とともに芯ガイドパイプ302および摺動
体20は後退する。この時軸方向後方に対しては芯ガイド
パイプ302の第2テーパー面302Cと締具105の前部外面10
5Eとの間で第2ボール9のくさび作用が働かないので、
リテーナー8および第2ボール9は芯ガイドパイプ302
・摺動体20とともに抵抗なく後退する。しかも芯ガイド
パイプ302の先端を紙面より離した時には、芯ガイドパ
イプ302の第2テーパー面302Cと締具105の前部外面105E
との間に位置する第2ボール9のくさび力により、第1
スプリング6により前方に弾発されているにもかかわら
ず摺動体20は軸方向前方に移動することはない。従って
この状態で筆記により芯ガイドパイプ302を紙面に押し
付けても、芯保持体11は閉じているために芯3および芯
ガイドパイプ302はバウンドなく筆記が行える。筆記を
繰り返し行って芯3が十分摩耗すると、リテーナー8の
後端が締具105の前部外段105Dに当接され、芯ガイドパ
イプ302の係合部302Dがリテーナー8の係止外鍔8Bを乗
り越えかつ第2ボール9が芯ガイドパイプ302の第2テ
ーパー面302Cより離間して第8図に示した状態となる。
この後に芯ガイドパイプ302の先端を紙面より離すと、
リテーナー8の係止外鍔8Bが第3スプリング10の弾発力
より強い力で芯ガイドパイプ302の係合部302Dに係合し
ているので、第2ボール9は芯ガイドパイプ302の第2
テーパー面302Cより離間した状態を維持している。従っ
て第2ボール9によるくさび作用は働かず、第1スプリ
ング6の弾発力による芯ガイドパイプ302および摺動体2
0は軸方向前方に前進する。この時芯ホルダー4により
保持された芯3も、軸方向前方に対しては第1ボール12
と締具105の第1テーパー面105Gのくさび作用が働かな
いので芯保持体11内を滑って前進する。そして摺動体20
が十分前進すると、摺動体20の前端が芯保持体11の後端
に当接し、芯保持体11をわずかに前進させて芯3を通過
自在に拡開する。更に摺動体20がわずかに前進すると、
リテーナ8が締具105の前端外鍔105Cに当接され、芯ガ
イドパイプ302の係合部302Dがリテーナー8の係止外鍔8
Bを乗り越えて係合が外れるとともに、芯ガイドパイプ3
02の外段302Bが軸筒101の内段101Aに当接して芯ガイド
パイプ302および摺動体20の前進が止められる。と同時
に第3スプリング10の弾発力によりリテーナー8が軸方
向後方に弾発されて、第2ボール9が芯ガイドパイプ30
2の第2テーパー面302Cと締具105の前部外面105Bとの間
に当接され第6図の状態に復帰する。
第9図はこの第1の発明の他の一実施例を示したもの
で、締具205の前部外部に軸方向後方に行くに従って窄
められた第2テーパー面205Jを構成する。この締具205
の第2テーパー面205Jより軸方向後方に位置する外面に
外方に突出した係合部205Kを構成する。一方芯ガイドパ
イプ402の内段402Eと、芯ガイドパイプ402の内鍔402Gと
の間に、軸方向に摺動可能にリテーナー108を遊嵌し、
該リテーナー108の複数の支持孔にそれぞれ第2ボール
9を回動可能に支持する。リテーナー108の後端内鍔108
Cと締具205の外段205Aとの間に第3スプリング10が張架
され、第2ボール9は締具205の第2テーパー面205Jと
芯ガイドパイプ402の軸方向に伸びた平坦面からなる前
部内面402Hとの間に当接される。該リテーナー108の後
端内鍔108Cは締具205の係合部205Kより軸方向前方に位
置し、かつリテーナー108の後端内鍔108Cと締具205の係
合部205Kは、第1スプリング6の弾発力より弱くかつ第
3スプリング10の弾発力より強い力で係合可能に構成し
たものである。
尚、第9図における実施例は、筆記操作は前記した第
6図の実施例とほぼ同様であり、筆記による芯3の摩耗
とともに芯ガイドパイプ402が第2ボール9上を抵抗な
く後退する。又、芯ガイドパイプ402を紙面より離して
も、締具205の第1テーパー面205Gと第2ボール9のく
さび作用により芯ガイドパイプ402を軸方向前方に対し
ては強く保持するので、芯ガイドパイプ402および摺動
体20は前進することはない。従ってこの状態での筆記
は、芯保持体11が閉じているために芯3および芯ガイド
パイプ402はバウンドが生じない。そして筆記を繰り返
し行なうことにより芯3が摩耗し、十分芯ガイドパイプ
402が後退した場合には、芯ガイドパイプ402の内段402E
がリテーナー108の前端に当接し、リテーナー108を後退
させて後端内鍔108Cが締具205の係合部205Kを乗り越え
て係合させる。その後に芯ガイドパイプ402を紙面より
離せば、リテーナー108の後端内鍔108Cが締具205の係合
部205Kに第3スプリング10より強い力で係合されている
ので、締具205の第2テーパー面205Jと第2ボール9が
離間していてくさび作用が働かず、芯ガイドパイプ402
および摺動体20は第1スプリング6の弾発力により芯3
とともに前進する。そして芯ガイドパイプ402の内鍔402
Gがリテーナー108の後端内鍔108Cに当接すると、リテー
ナー108が前進して後端内鍔108Cと締具205の係合部205K
の係合が外れ第9図の状態に復帰するものである。
又、第10図に示した様に軸筒201の前部に口金23を螺
合するとともに、締具305を軸筒201の前方より挿入して
軸筒201内に具備することも可能である。
尚、上記した実施例はいずれも芯ガイドパイプに連結
部が一体に構成されるとともに、連結部に摺動体が固着
されているが、これらの部品は組立上の理由によりさら
に分割したり、あるいは一体で構成することも機能上何
ら問題はないものである。
第11図は第2の発明の実施例を示したもので、軸筒30
1の前部に口金23を螺合し、口金23内に軸方向に摺動可
能に芯ガイドパイプ502を遊嵌する。該芯ガイドパイプ5
02には芯ホルダー4が内蔵されている。軸筒301の前部
内面には締具405が固着され、芯ガイドパイプ502の前部
外鍔502Aと締具405の外段405Aとの間に第1スプリング
6が張架されている。芯ガイドパイプ502の後部に設け
られた棒状の連結部502Fは、締具405の貫通孔405Iを挿
通して摺動体120に連結される。締具405内には前述した
実施例と同様に、芯3を繰り出す方向には抵抗が少な
く、芯3が没入する方向には確実に保持する芯保持装置
が設けられている。しかも芯保持体11の後端と摺動体12
0の前端が当接された携帯状態では、芯保持体11はわず
かに前方に移動されて拡開している。摺動体120の後部
外面には軸方向の後方に行くに従って隆起した第2テー
パー面120Aを設け、かつリテーナー208の複数の支持孔
にそれぞれ第2ボール9を回動可能に支持する。該リテ
ーナー208を、軸筒301の後部内段301Cと軸筒301の後部
に螺合された鞘107の前端との間に遊嵌し、かつ摺動体1
20の外段120Bとリテーナー208の前端との間に第1スプ
リング6より弱い弾発力の第3スプリング10を張架し
て、第2ボール9を摺動体120の第2テーパー面120Aお
よび軸筒301の後部内面301Dに当接させる。更に摺動体1
20の第2テーパー面120Aより軸方向後方に位置しかつ外
方に突出した係合部120Cを設けるとともに、リテーナー
208の後端内鍔208Cに後端より軸方向前方に向かって数
条の切溝を設けて弾性を持たせ、摺動体120の係合部120
Cとリテーナー208の後端内鍔208Cを第3スプリング10の
弾発力より強くかつ第1スプリング6の弾発力より弱い
力で係合可能に構成する。
この実施例により筆記を行うには、先ず第11図の状態
より芯ガイドパイプ502の先端を紙面に押圧することに
より、芯ガイドパイプ502および芯3がわずかに後退す
る。この時芯ガイドパイプ502の連結部502Fに固着され
た摺動体120も後退して、芯保持体11の後端と摺動体120
の前端とが離間する。すると第2スプリング13により後
方に弾発された芯保持体11も後退して、芯3を軸方向前
方にわずかな力で移動させるが、軸方向後方には強い力
で芯3を保持する。この状態で筆記を行うと、芯3の摩
耗とともに芯ガイドパイプ502および摺動体120は後退す
る。この時芯ガイドパイプ502の先端を紙面より離して
も、摺動体120の第2テーパー面120Aと軸筒301の後部内
面301Dとの間に位置する第2ボール9のくさび作用によ
り摺動体120は前方に移動することはない。筆記を繰り
返し行なって芯3が十分摩耗すると、リテーナー208の
後端が鞘107の前端に当接され、摺動体120の係合部120C
がリテーナー208の後端内鍔208Cを乗り越えかつ第2ボ
ール9が摺動体120の第2テーパー面120Aより離間して
第12図に示した状態となる。この後に芯ガイドパイプ50
2の先端を紙面より離すと、リテーナー208の後端内鍔20
8Cが第3スプリング10の弾発力より強い力で摺動体120
の係合部120Cに係合しているので、第2ボール9は摺動
体120の第2テーパー面120Aより離間した状態を維持
し、第2ボール9によるくさび作用が働かず、第1スプ
リング6の弾発力により芯ガイドパイプ502および摺動
体120は前進する。そしてリテーナー208が軸筒301の後
部内段301Cに当接され、摺動体120の係合部120Cがリテ
ーナー208の後端内鍔208Cを乗り越えて係合が外れると
第11図の状態に復帰する。
第13図は第11図に示した実施例における締具の取付構
造を変更したもので、軸筒401の前部前段401Eと前部後
段401Fとの間に締具505の外鍔部505Lを遊嵌し、締具505
の外鍔部505L後端と軸筒401の前部後段401Fとの間に、
第1スプリング6および筆記圧より強い力で筆記スプリ
ング24を張架し、締具505を軸方向前方に付勢したもの
である。
このように構成することにより、芯3の摩耗とともに
後退した芯ガイドパイプ502を第13図に示した最前方位
置に突出した状態に戻したい場合には、芯ガイドパイプ
502の先端を筆記圧以上の力で押圧し、筆圧スプリング2
4を圧縮させるとともに、芯ガイドパイプ502・摺動体12
0・リテーナー208および締具505を後退させ、リテーナ
ー208の後端を鞘107の前端に当接させて摺動体120の係
合部120Cをリテーナー208の後端内鍔208Cを乗り越えさ
せれば、第2ボール9が摺動体120の第2テーパー面120
Aより離間して第13図に示した状態にいつでも復帰させ
ることができるものである。
第14図は第2の発明の他の一実施例を示したもので、
軸筒501の後部内面に内鍔501Gを設け、該内鍔501Gの後
方面が後方に行くに従って広がった第2テーパー面501H
を構成する。この軸筒501の第2テーパー面501Hより軸
方向後方に位置する内面に、内方に突出した係合部501I
を構成する。一方芯ガイドパイプ502の後部に固着され
た摺動体220の外段220Dと後端外鍔220Eとの間にリテー
ナー8を遊嵌し、該リテーナー8の複数の支持孔にそれ
ぞれ第2ボール9を回動可能に支持する。リテーナー8
の係止外鍔8Bと軸筒501の後部に螺合された鞘107の内鍔
107Aとの間に第3スプリング10が張架され、第2ボール
9は軸筒501の第2テーパー面501Hと摺動体220の外面と
の間に当接される(図示してないが第3スプリングの代
わりにリテーナーと軸筒とを弾性体により摩擦嵌合させ
て第2ボールを第2テーパー面に当接させてもよい)。
該リテーナー8の係止外鍔8Bは軸筒501の係合部501Iよ
り軸方向前方に位置し、かつリテーナー8の係止外鍔8B
と軸筒501の係合部501Iは芯ガイドパイプ502前方に弾発
する第1スプリングの弾発力より弱くかつ第3スプリン
グ10の弾発力より強い力で係合可能に構成したものであ
る。
尚、筆記操作は前記した第11図の実施例とほぼ同様で
あり、筆記による芯の摩耗とともに摺動体220が第2ボ
ール9上を抵抗なく後退する。又、芯ガイドパイプ502
を紙面より離しても、軸筒501の第2テーパー面501Hと
第2ボール9のくさび作用により摺動体220を軸方向前
方に対しては強く保持するので、芯ガイドパイプ502お
よび摺動体220は前進することはない。従ってこの状態
での筆記は、芯保持体が閉じているために芯および芯ガ
イドパイプ502のバウンドがなく行える。そして筆記を
繰り返し行なうことにより芯が摩耗し、十分芯ガイドパ
プ502が後退した場合には、摺動体220の外段220Dがリテ
ーナー8の前端に当接し、リテーナー8を後退させて係
止外鍔8Bが軸筒501の係合部501Iを挿通して係合させ
る。その後に芯ガイドパイプ502を紙面より離せば、軸
筒501の第2テーパー面501Hと第2ボール9のくさび作
用が働かないので、芯ガイドパイプ502および摺動体220
は芯とともに前進する。そして摺動体220の後端外鍔220
Eがリテーナー8の後端に当接されると、リテーナー8
が前進して係止外鍔8Bと軸筒501の係合部501Iとの係合
が外れ第14図の状態に復帰されるものである。
第15図は第2の発明の他の一実施例を示したもので、
軸筒601内に軸方向に摺動可能に芯ガイドパイプ602を遊
嵌する。該芯ガイドパイプ602には芯3を適宜の力で保
持する芯ホルダー4が内蔵されている。軸筒601内には
締具605が具備され、芯ガイドパイプ602の内段602Eと締
具605の前端との間に第1スプリング6を張架すること
により、芯ガイドパイプ602の外段602Bが軸筒601の内段
601Aに当接されるとともに、芯ガイドパイプ602の先端
が軸筒601の先端開口孔より適宜突出している。更に芯
ガイドパイプ602の後部外側に軸方向後方に行くに従っ
て広げられた第2テーパー面602Cを設け、該第2テーパ
ー面602Cより軸方向後方に位置する外面に、外方に突出
した係合部602Dを構成する。一方芯ガイドパイプ602の
前部外鍔602Aと締具605の外段605Aとの間に、軸方向に
摺動可能にリテーナー208を外嵌し、該リテーナー208の
複数の支持孔のそれぞれに第2ボール9が回動自在に支
持されている。かつ芯ガイドパイプ602の前部外鍔602A
とリテーナー208の前端との間には第3スプリング10が
張架され、第2ボール9は芯ガイドパイプ602の第2テ
ーパー面602Cと軸筒601の軸方向に伸びた平坦面からな
る前部内面601Jとに当接されている。リテーナー208の
後端には後端内鍔208Cが設けられ、該後端内鍔208Cは芯
ガイドパイプ602の後部外面に構成された係合部602Dと
第3スプリング10の弾発力より強くかつ第1スプリング
6の弾発力より弱い力で係合可能に構成される。尚、リ
テーナー208の後端内鍔208Cは、必要により後端より軸
方向前方に向かって数条の切溝を設けて弾性を持たせる
ことも可能である。芯ガイドパイプ602の後部には棒状
の連結部602Fが設けられ、該連結部602Fは締具605の貫
通孔605Iを挿通して摺動体20に連結される。次に芯保持
装置の説明をすると、締具605の軸方向後方に行くに従
って狭窄された第1テーパー面605Gには、芯保持体11の
頭部凹陥部11Aに回動可能に設けられた第1ボール12が
当接されるとともに、締具605の内段605Fと芯保持体11
の後部外段11Bとの間には第1スプリング6より弱い弾
発力の第2スプリング13が張架されている。従って芯ガ
イドパイプ602が最前方に位置した第15図の状態では、
摺動体20の前端が芯保持体11の後端に当接され、芯保持
体11はわずかに拡開されている。
尚、筆記操作は前記した第11図の実施例とほぼ同様で
あり、筆記による芯の摩耗とともに芯ガイドパイプ602
が後退する。この時芯ガイドパイプ602の第2テーパー
面602Cに当接されている第2ボール9も、第3スプリン
グ10により後方に弾発されているので、軸筒601の前部
内面601J上を芯ガイドパイプ602とともに後退する。
又、芯ガイドパイプ602を紙面より離しても、芯ガイド
パイプ602の第2テーパー面602Cと軸筒601の前部内面60
1Jとの間に位置する第2ボール9のくさび作用により芯
ガイドパイプ602は前方に移動することはない。そして
筆記を繰り返し行うことにより芯3が摩耗し、十分芯ガ
イドパイプ602が後退した場合には、芯ガイドパイプ602
とともに後退するリテーナー208の後端が締具605の外段
605Aに当接され、芯ガイドパイプ602の係合部602Dがリ
テーナー208の後端内鍔208Cを乗り越えて係合させる。
その後に芯ガイドパイプ602を紙面より離せば、芯ガイ
ドパイプ602の第2テーパー面602Cと第2ボール9のく
さび作用が働かないので、芯ガイドパイプ602および摺
動体20は芯3とともに前進する。そしてリテーナー208
の前端が軸筒601の前部内段601Kに当接されると、芯ガ
イドパイプ602の係合部602Dがリテーナー208の後端内鍔
208Cを乗り越えて、リテーナー208の後端内鍔208Cと芯
ガイドパイプ602の係合部602Dとの係合が外れ第15図の
状態に復帰されるものである。
第16図は、第15図における第2の発明の第2テーパー
面と平坦部を入れ替えたもので、軸筒701の前部内側に
軸方向後方に向かって広げられた第2テーパー面701Hを
設けるとともに、芯ガイドパイプ702に軸方向に伸びた
平坦面からなる前部外面702Iを構成する。さらに軸筒70
1の第2テーパー面701Hより前方には内方に突出した係
合部701Lを構成し、かつリテーナー308の後端と締具605
の外段605Aとの間に第3スプリング10を張架することに
より、リテーナー308の支持孔に設けられた第2ボール
9が軸筒701の第2テーパー面701Hおよび芯ガイドパイ
プ702の前部外面702Iに当接させて構成したものです。
第17図は第3の発明の実施例を示したもので、軸筒80
1の前部に口金23を螺合し、口金23内に軸方向に摺動可
能に芯ガイドパイプ802を遊嵌する。該芯ガイドパイプ8
02には芯ホルダー4が内蔵されている。軸筒801の前部
内面801Jには締具605が固着され、芯ガイドパイプ802の
前部外鍔802Aと締具605の外段605Aとの間には第1スプ
リング6が張架されている。芯ガイドパイプ802の後部
に設けられた棒状の連結部802Fは、締具605の貫通孔605
Iを挿通して摺動体320に連結される。締具605内には前
記した実施例と同様に、芯3を繰り出す方向には抵抗が
少なく、芯3が没入する方向には確実に保持する芯保持
装置が設けられている。しかも芯保持体11の後端と摺動
体320の前端が当接された携帯状態では、芯保持体11は
わずかに前方に移動されて拡開している。摺動体320の
後部円筒部320Fには、前端側が垂直面で後端側が後方に
行くに従って窄められたテーパー面からなる外鍔320Gが
構成され、該外鍔320Gを有する後部円筒部320Fは後端よ
り軸方向前方に向かって数条の切溝が設けられ、弾性を
有して構成されている。一方軸筒801の後部内側にはゴ
ム製の弾性体25が具備され、該弾性体25の内側に摺動体
320の外鍔320Gが突き刺さり、外鍔320Gは軸方向前方に
は強い力で係合され、かつ軸方向後方にはわずかな抵抗
で移動できるように係合されている。更に軸筒801の後
部には鞘107が螺合され、弾性体25の後端と鞘107の内鍔
107Aとの間には軸方向に摺動可能に締リング26が遊嵌さ
れている。
このように構成された自動繰出式シャープペンシルに
より筆記を行うには、第17図の状態より芯ガイドパイプ
802の先端を紙面に押圧することにより、芯ガイドパイ
プ802および芯3がわずかに後退する。この時芯ガイド
パイプ802の連結部802Fに固着された摺動体320も後退し
て、芯保持体11の後端と摺動体320の前端とが離間す
る。すると第2スプリング13により後方に弾発された芯
保持体11も後退して、芯保持体11の頭部凹陥部11Aに設
けられた第1ボール12が締具605の第1テーパー面605G
に押圧され、芯保持体11が閉じられ、芯3を軸方向前方
にわずかな力で移動させるが、軸方向後方には強い力で
保持する。この状態で筆記を行うと、芯3の摩耗ととも
に芯ガイドパイプ802および摺動体320は後退する。この
時摺動体320の外鍔320Gは、軸方向の後端側がテーパー
面になっているために、抵抗なく弾性体25の内面を滑っ
て後退する。しかも芯ガイドパイプ802の先端を紙面よ
り離した時には、摺動体320の外鍔320Gの先端側が垂直
面に構成されているために、外鍔320Gは弾性体25に突き
刺さって前進することはない。従ってこの状態で筆記に
より芯ガイドパイプ802を紙面に押し付けても、芯保持
体11は閉じているために芯3および芯ガイドパイプ802
のバウンドがなく筆記が行える。筆記を繰り返して行な
って芯3が十分摩耗すると、摺動体320の後部円筒部320
Fが締リング26内に嵌り込んで窄められ、摺動体320の外
鍔320Gが弾性体25より外れて第18図に示した状態とな
る。この後に芯ガイドパイプ802の先端を紙面より離す
と、締リング26により後部円筒部320Fが窄められた摺動
体320は芯ガイドパイプ802とともに第1スプリング6の
弾発力より前進する。この時芯ホルダー4により保持さ
れた芯3も、芯保持体11内を滑って前進する。そして摺
動体320が十分前進すると、摺動体320の前端が芯保持体
11の後端に当接し、芯保持体11をわずかに前進させて芯
3を通過自在に拡開する。さらに摺動体320がわずかに
前進すると、締リング26の前端が弾性体25の後端に当接
されて摺動体320の後部円筒部320Fが締リング26から外
れ、摺動体320の後部円筒部320Fは自らの弾力により拡
開して外鍔320Gが弾性体25の内面に突き刺さり、第17図
の状態に復帰する。
第19図はこの第3の発明の他の一実施例を示したもの
で、軸筒901の後部内面に先端側の傾斜は急とし後端側
の傾斜は緩くした鋸歯状係合部901Mを形成し、該鋸歯状
係合部901Mに摺動体320の後部円筒部320Fに設けられた
外鍔320Gを係合したものである。
第20図はこの第3の発明の他の一実施例を示したもの
で、軸筒1001の後部内面に先端側が軸方向後方に向かっ
て窄められたテーパー面とし、かつ後端側を垂直面とし
た内鍔1001Nを構成する。一方摺動体420の後部円筒部42
0Fの外面に先端側の傾斜は緩く後端側の傾斜は急とした
鋸歯状係合部420Hを形成し、後部円筒部420Fを後端より
軸方向前方に向かって数条の切溝を設けて弾性を有する
ように構成されている。この摺動体420の鋸歯状係合部4
20Hが軸筒1001の内鍔1001Nに係合したものである。
以上説明した第3の発明は、いずれも芯ガイドパイプ
に摺動体が固着されているが、第1の発明および第2の
発明と同様、芯ガイドパイプと摺動体を組立上の理由に
より更に分割したり、あるいは一体に構成することもも
ちろん可能であるし、摺動体に設けられた外鍔や鋸歯状
係合部は芯ガイドパイプの後部を延長して設けることも
設計変更上何ら問題が生じないものである。
〔発明の効果〕
以上説明したように、この発明は軸筒内に軸方向に摺
動自在に内蔵され、かつ第1スプリングにより軸方向前
方に付勢された芯ガイドパイプと、芯を繰り出す方向に
は抵抗が少なく、芯が没入する方向には確実に保持する
芯保持装置からなる自動繰出式シャープペンシルにおい
て、芯ガイドパイプに芯が一定量摩耗するまで芯ガイド
パイプの前進を防ぐ間欠係止装置を設けた点に特長があ
る。
このことにより一定量芯が摩耗するまでは芯保持体が
閉じて芯の同じ位置を保持しているので、芯の表面を傷
付けることがなく、しかも一定量芯が繰り出された時に
は常に傷付けられていない芯の表面を保持できるので、
芯の保持が確実になる効果が得られるものである。
【図面の簡単な説明】
第1図および第6図はそれぞれ第1の発明の実施例を示
す縦断面図、第2図は第1図のA−A線を示す横断面
図、第3図は第1図の実施例において芯が一定量摩耗し
た状態を示す主要部縦断面図、第4図・第5図・第9図
および第10図はそれぞれ第1の発明の他の一実施例を示
す主要部縦断面図、第7図は第6図の実施例の筆記状態
を示す主要部縦断面図、第8図は第6図の実施例におい
て芯が一定量摩耗した状態を示す主要部縦断面図、第11
図・第13図・第14図・第15図および第16図はそれぞれ第
2の発明の一実施例を示す主要部縦断面図、第12図は第
11図の実施例において芯が一定量摩耗した状態を示す主
要部縦断面図、第17図・第19図および第20図はそれぞれ
第3の発明の一実施例を示す主要部縦断面図、第18図は
第17図の実施例において芯が一定量摩耗した状態を示す
主要部縦断面図である。 1・101・201・301・401・501・601・701・801・901・1
001……軸筒 2・102・202・302・402・502・602・702・802……芯ガ
イドパイプ 3……芯 4……芯ホルダー 5・105・205・305・405・505・605……締具 6……第1スプリング 7・107……鞘 8・108・208・308……リテーナー 9……第2ボール 10……第3スプリング 11……芯保持体 12……第1ボール 13……第2スプリング 14……芯タンク 15……第4スプリング 16……弾性体 17……磁石 18……磁性体 19……弾性体 20・120・220・320・420……摺動体 21……消しゴム 22……キャップ 23……口金 24……筆圧スプリング 25……弾性体 26……締リング

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】軸筒内に軸方向に摺動自在に内蔵されかつ
    第1スプリングにより軸方向前方に付勢された芯ガイド
    パイプと、芯ガイドパイプと連動しかつ芯を適度の力で
    保持する芯ホルダーと、軸筒内に内蔵されるとともに、
    芯を繰り出す方向には抵抗が少なく芯が投入する方向に
    は確実に保持することができる芯保持装置とからなる自
    動繰出式シャープペンシルにおいて、芯ガイドパイプの
    内面と、芯保持体の一部品である締具の前部外面の、ど
    ちらか一方に軸方向後方に行くに従って窄められた第2
    テーパー面を構成するとともに他方の軸方向に伸びた平
    坦面を構成し、該第2テーパー面および平坦面に第2ボ
    ールを当接可能に構成した芯ガイドパイプの間欠係止装
    置とからなる自動繰出式シャープペンシル。
  2. 【請求項2】軸筒内に軸方向に摺動自在に内蔵されかつ
    第1スプリングにより軸方向前方に付勢された芯ガイド
    パイプと、芯ガイドパイプと連動しかつ芯を適度の力で
    保持する芯ホルダーと、軸筒内に内蔵されるとともに、
    芯を繰り出す方向には抵抗が少なく芯が没入する方向に
    は確実に保持することができる芯保持装置とからなる自
    動繰出式シャープペンシルにおいて、芯ガイドパイプに
    固着された摺動体の外面と、軸筒の内面の、どちらか一
    方に軸方向後方に行くに従って広げられた第2テーパー
    面を構成するとともに他方に軸方向に伸びた平坦面を構
    成し、該第2テーパー面および平坦面に第2ボールを当
    接可能に構成した芯ガイドパイプの間欠係止装置を設け
    た自動繰出式シャープペンシル。
  3. 【請求項3】軸筒内に軸方向に摺動自在に内蔵されかつ
    第1スプリングにより軸方向前方に付勢された芯ガイド
    パイプと、芯ガイドパイプと連動しかつ芯を適度の力で
    保持する芯ホルダーと、軸筒内に内蔵されるとともに、
    芯を繰り出す方向には抵抗が少なく芯が没入する方向に
    は確実に保持することができる芯保持装置とからなる自
    動繰出式シャープペンシルにおいて、芯ガイドパイプあ
    るいは芯ガイドパイプに固着された摺動体の後部円筒部
    に軸方向に切溝を設けて弾性を持たせ、後部円筒部の外
    側と軸筒の内側のどちらか一方に鍔部を設けるととも
    に、他方に鍔部と直接あるいは弾性体を介して当接可能
    な係合部を設け、鍔部が係合部に軸方向後方にはわずか
    な抵抗で移動できるが軸方向前方には強い力で係合可能
    に構成し、さらに芯ガイドパイプの後部円筒部の後方に
    位置した軸筒内に、軸方向に適宜摺動可能な締リングを
    遊嵌して構成した芯ガイドパイプの間欠係止装置を設け
    た自動繰出式シャープペンシル。
JP62017363A 1987-01-29 1987-01-29 自動繰出式シヤ−プペンシル Expired - Lifetime JP2519913B2 (ja)

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