JPH0237567B2 - - Google Patents

Description

請求の範囲 １ その間に投影すべき透明シートを挿入するた
めに少なくとも一方の側縁部に沿つて開放してい
る、透明プラスチツクシート材の概ね長方形のポ
ケツトを含み、このポケツトの長手方向の一方の
側縁部に沿つて折りたたみ可能に少なくとも１個
の不透明な垂れぶたが取り付けられており、該垂
れぶたは、折りたたまれていない位置において前
記長手方向の側縁部を覆い、かつ折りたたまれた
位置において前記長手方向の側縁部と、前記長手
方向の側縁部に形成された、バインダに収納する
のに用いる孔とを露出するように前記長手方向の
側縁部から一定距離を置いて取り付けられている
ことを特徴とするオーバヘツドプロジエクタ用透
明フイルムのカバー。

２ 請求の範囲第１項に記載のカバーにおいて、
前記ポケツトの長手方向の側縁部にそれぞれ設け
られる２個の垂れぶたを有することを特徴とする
オーバヘツドプロジエクタ用透明フイルムのカバ
ー。

３ 請求の範囲第１項または第２項に記載のカバ
ーにおいて、前記のポケツトがその２つの側縁部
に沿つて開放しており、該側縁部の一方は孔を設
けられていることを特徴とするオーバヘツドプロ
ジエクタ用透明フイルムのカバー。

４ 請求の範囲第１項または第２項に記載のカバ
ーにおいて、前記垂れぶたはその上に原稿の書け
る材料から作られていることを特徴とするオーバ
ヘツドプロジエクタ用透明フイルムのカバー。

５ 請求の範囲第１項または第２項に記載のカバ
ーにおいて、前記垂れぶたは一定長さの粘着テー
プにより前記ポケツトに取り付けられていること
を特徴とするオーバヘツドプロジエクタ用透明フ
イルムのカバー。

６ 請求の範囲第１項または第２項に記載のカバ
ーにおいて、前記垂れぶたは折り曲げ可能の融着
部により該ポケツトに取り付けられていることを
特徴とするオーバヘツドプロジエクタ用透明フイ
ルムのカバー。

７ 請求の範囲第２項に記載のカバーにおいて、
前記ポケツトが少なくとも前記孔とは反対側の長
手方向の側縁部において開放しており、垂れぶた
が該長手方向の側縁部に沿つて配設され、かつ折
りたたみ可能に前記シートの一方に取り付けられ
ており、該垂れぶたはその静止位置において前記
他方のシートの前側に向かつて前記ポケツトの開
放部分に被さつて折りたたまれるようにされてい
ることを特徴とするオーバヘツドプロジエクタ用
透明シートのカバー。

（産業上の利用分野） 本発明は投影すべき透明フイルムをその間に挿
入するために少なくとも一方の側縁部が開放して
いる透明プラスチツクシート材よりなる概ね長方
形のポケツトを含む、オーバヘツドプロジエクタ
等のプロジエクタ装置用の透明フイルムのカバー
に関する。

（従来の技術） 特に講演とか授業を行うときに、オーバヘツド
プロジエクタによつてスクリーン上に像を提供す
る透明フイルムを利用することは従来から周知で
ある。これら透明フイルムを専門家として公開す
るために、透明フイルムの収納や投影のための
種々形態のカバーが開発されてきた。従来の第１
の型式のカバーの一形態は、例えば米国特許第
3875693号を参照すると、透明フイルムがカート
ン、ボール紙等の材料で作られたフレームにはめ
込まれている。このフレームの目的は透明フイル
ム自体の周囲に形成された照射ギヤツプを覆うこ
とである。また、このフレームは講演者が必要と
する覚え書やその他のメモを記入するためにも利
用できる。

スエーデン国特許公開第382266号のような従来
の第２の型式の形態のカバーにおいては、一方の
側縁部に沿つて穿孔されたプラスチツクシート製
のポケツトがあり、このポケツトは投影すべき透
明フイルムを挿入するように頂部が開放してい
る。これらのカバーはプラスチツクシート製ポケ
ツトの外形寸法が標準バインダー、あるいはフア
イルに適合するため、取扱い、収納、運搬が簡単
である。さらに、透明フイルムはカバーによつて
保護されており、投影の際にカバーに覚え書を記
入することが可能で、講演後そのカバーを別のカ
バーに代えることができる。

オーバヘツドプロジエクタ用透明フイルムの収
納用カバーの従来の第３の型式の例は米国特許第
3253358号、同第3264936号、同第3438702号、同
第3438703号、同第3524703号、同第3536393号、
同第3537792号、同第3544211号および同第
3600079号、およびスエーデン国特許公開第
346166号に示されている。

（発明が解決しようとする課題） 前記従来の第１の型式のフレーム付きの透明フ
イルムの欠点はかさばることであつて、したがつ
て標準的なバインダ、フアイル、棚にそれぞれ適
合しないため収納と運搬が困難なことである。さ
らに、透明フイルムをフレームに取り付けること
も厄介である。

前記従来の第２の型式のカバーの欠点はその周
縁の照射を覆うことができず、講演者がカバーに
記入した覚え書もスクリーンに写し出されざるを
得ないことである。さらに、孔の形状もスクリー
ンに写し出されてしまう。したがつて、このカバ
ーはスクリーンに全体を写してしまい、オーバヘ
ツドプロジエクタの透明フイルムを専門家として
公開することに要求される要件を満足しない。

前記従来の第３の型式のカバーは取り扱いが複
雑であつて、従来のカバーについて述べた前述の
欠点の多くを示していることが容易に判る。さら
に、これらの特許の大部分は透明フイルムが所定
の順序で投影されることを前提としており、ほと
んどの透明フイルム用カバーは交換が困難であ
る。

（課題を解決するための手段） 本発明の目的は本明細書の導入部で述べた形式
のカバーを提供することであり、従来のカバーの
欠点を排除し、取扱い、収納、持ち運びが簡単
で、かつ信頼性のある構造と機能のカバーを提供
する。

この目的は、その間に投影すべき透明シートを
挿入するために少なくとも一方の側縁部に沿つて
開放している、透明プラスチツクシート材の概ね
長方形のポケツトを含み、このポケツトの長手方
向の一方の側縁部に沿つて折りたたみ可能に少な
くとも１個の不透明な垂れぶたが取り付けられて
おり、該垂れぶたは折りたたまれていない位置に
おいて前記長手方向の側縁部を覆い、かつ折りた
たまれた位置において前記長手方向の側縁部と、
前記長手方向の側縁部に形成された、バインダに
収納するのに用いる孔とを露出するように前記長
手方向の側縁部から一定距離を置いて取り付けら
れていることを特徴とするオーバヘツドプロジエ
クタ用透明フイルムのカバーによつて達成され
る。

本発明による透明フイルム用カバーは、その間
に透明フイルムを挿入するために少なくとも一方
の側縁部に沿つて分離可能な対向する長方形の表
面を画成する透明のシート材から形成された長方
形のポケツトを含む。該ポケツトの長手方向の側
縁部の１つに沿つて少なくとも１個の不透明な垂
れぶたが折りたたみ可能に取り付けられている。
垂れぶたはその折りたたまれていない位置におい
て側縁部を越えて延び、長手方向の側縁部を覆う
ように該長手方向の側縁部に、ある距離を置いて
取り付けられている。垂れぶたはその折りたたま
れた位置において長手方向の側縁部を露出する。
バインダ、フアイル等にカバーを収納できるよう
にシート材の側縁部に沿つて孔を穿孔してもよ
い。垂れぶたは通常の筆記用具により書けるプラ
スチツク材から形成されるのが好ましい。

（実施例） 第１図はスクリーンに像を投影する教育および
講演のため使用される種類のオーバヘツドプロジ
エクタ１を示す。本発明によるカバー２がオーバ
ヘツドプロジエクタの水平な台に置かれており、
該カバーは投影すべき透明フイルム３を囲んでい
る。前記カバー内の透明フイルムの位置は第３図
に示す。カバー２と透明フイルム３は概ね長方形
であり、カバーは透明フイルムより幅、好ましく
は長さも僅かに大きい。第１図、第２図および第
３図に示す実施例において、カバー２は透明プラ
スチツク材、好ましくは60ミリのポリプロピレン
製の２枚のシート４，５よりなるポケツトを含
み、該シートは少なくとも一つの側縁部に沿つて
一緒に接合されるか、あるいは大きなシートを折
り曲げてカバーの両面を形成することにより形成
される。前記プラスチツク材はほこりを吸着しな
いように、また透明フイルム３上の原稿がポケツ
トのシート４，５により剥されないように帯電防
止および対付着処理を施すことが好ましい。カバ
ーは、その長手方向の一つの側縁部に沿つて、好
ましくは一緒に接合されていない長手方向の側縁
部に沿つて、バインダやフアイル等に収納できる
ように孔６を設けることができる。

２枚の不透明で概ね長方形の細長い垂れぶた
７，８が折りたたみ可能にポケツト、即ちカバー
の一方のシート５の外側に取り付けられている。
垂れぶたは通常の筆記用具で書いた原稿を受け入
れるような材料から作られている。さらに、前記
垂れぶたは第１図に示す折りたたまれていない状
態から第２図と第３図に示す折りたたんだ状態
へ、またその逆に容易に折りたたまれるようにカ
バーのシート５に取り付けられている。垂れぶた
７，８は可撓性の接着テープあるいは折りたたみ
可能な溶着部９またはひだ１０によりシート５に
取り付けられている。勿論、垂れぶたは、いわゆ
る蝶番効果を生じるのであればその他の手段によ
りシート５に取り付けることができる。第２図か
ら明らかなように、孔６を設けうる長手方向の側
縁部において、垂れぶた７は、カバーをバインダ
やフアイル等に収納可能なように前記孔６が垂れ
ぶたの折りたたみ状態で露出するように前記長手
方向の側縁部から離隔して前記シート５に結合さ
れる。垂れぶた７は折りたたまれていない状態で
は前記孔６を覆い、前記孔は投影時にスクリーン
に写し出されない。

折りたたまれていない状態では、カバーの表面
がオーバヘツドプロジエクタの台より大きいた
め、該台は広げられたカバーにより完全に覆われ
る。さらに、折りたたまれていない状態では、カ
バーの露出した表面部分はカバーに挿入される透
明フイルム３よりも少なくとも幅が小さい。この
ため透明フイルムがスクリーン上に投影される際
該透明フイルムの一側あるいは両側に照射ギヤツ
プが生じるのを防止する。

前記実施例は、２枚の垂れぶたを有し、各垂れ
ぶたがカバーの長手方向の一方の側縁部に取り付
けられているカバーに関する。別の好適実施例に
おいては、カバーは孔を設けた長手方向の側縁部
に取り付けられた一枚の垂れぶたのみを有し、該
垂れぶたは、その折りたたまれていない状態では
カバーがオーバヘツドプロジエクタの台を覆うほ
ど大きい。この実施例のカバーは、投影時、その
垂れぶたのない方の長手方向の側縁部がプロジエ
クタの台の隣接の境界縁部に整合するか、あるい
は境界縁部の外へ突出するようにオーバヘツドプ
ロジエクタの台上に置かれる。カバーが、このよ
うにプロジエクタの台に置かれた状態で、大きい
垂れぶたが孔を有する長手方向の側縁部において
照射ギヤツプを覆う。これは、専門家としての透
明フイルムの投影となり、投影された像は、２枚
の垂れぶたを有する第１の実施例によつて得られ
る像に対し側方に僅かにずれる。しかしながら、
この投影像の側方へのずれは、観察者からみれば
透明フイルムの同等に良好な投影をもたらす。一
枚の垂れぶたのみを有するカバーの実施例を第４
図と第５図に示す。透明フイルム３を挿入したこ
のカバー１２は二重に折り曲げた透明プラスチツ
クシート１４よりなり、その重ねられた長手方向
の側縁部は孔１６を設けることができる。前記カ
バーの一方の側縁部には不透明で概ね長方形の垂
れぶた１７が側方に折りたためるように接着テー
プ１９により取り付けられている。

本発明の別の実施例において、孔１６を設ける
ことのできるカバーのポケツトの長手方向の側縁
部は、ポケツトの残りの部分よりも厚さを僅かに
大きくされている。これは第５図から明らかであ
る。その結果、カバーがより安定する。カバーを
さらに安定させ、かつその中に挿入される透明シ
ートをさらに良好に保持するために、孔を設ける
ポケツトの長手方向の側縁部の部分を一緒に接合
したままにすることが可能である。本発明の意図
する目的を満足させるには、少なくとも一方の側
縁部は一緒に接合する必要がある。製作費および
製作上の利点をもたらすために一方の側縁部のみ
を一緒に接合させるとすれば、その側縁部は孔を
設けない方の長手方向の側縁部であるべきであ
る。

しかしながら、第６図に示す本発明のさらに別
な実施例においては、孔を設けない方の長手方向
の側縁部３９は開放している。この場合、不透明
な垂れぶた３８はカバーの一方のシート３４に取
り付けられ、それによりカバーをバインダ、フア
イル等に収納する場合、垂れぶた３８は他方のシ
ート３５の前側に向かつて２枚のシートの間の開
口に被さつて折りたたみ可能であり、このように
カバーを収納中に該カバーに挿入された透明フイ
ルム３を満足に固定する。

勿論、本発明の提案した実施例による垂れぶた
は、図示のように、カバーの前側に設けるか、後
側に設けることができる。垂れぶたがカバーの後
側すなわち底側に位置する場合、プロジエクタ上
に置かれたとき、第１の実施例によるカバーの垂
れぶたはプロジエクタの台からある距離でカバー
を落とすことにより自動的にその展開状態に開か
れ、それにより空気抵抗がカバーのいづれかの側
で垂れぶたを自動的に開かせ、シート４，５の間
に挿入された透明フイルムを露出させる。

孔６，１６は通常のフアイリングシステムのほ
とんどに適合するように国際的な形式にすべきで
ある。勿論、孔はまた本発明の範囲から逸脱する
ことなくある種のフアイリングシステムに適合さ
せることができる。

さらに、垂れぶたの形状は本発明の範囲内で変
更可能である。垂れぶたは、さもなければポケツ
トの片側あるいは両側で発生する照射ギヤツプを
覆うことが必須である。

（発明の効果） 本発明によるカバーによつて得られる利点は数
多くある。垂れぶたが内方に折りたたまれた位置
にあるとき、カバーは全ての標準的なフアイリン
グシステムに適合し、簡単な収納と持ち運びを保
証する。垂れぶたは好ましくはしつかりしたプラ
スチツクあるいはボール紙で形成されるので投影
時の取り扱いが容易で、かつ効率的である。カバ
ーは、一側は穿孔した長手方向の側縁部である
が、好ましくは両側に沿つて開放していることに
よつて、透明フイルムの挿入がしやすくなる。こ
れは、フアイルあるいはバインダに収納されると
きカバー内での透明フイルムの保持が良好にな
る。さらに、講演者は外方に折りたたみ可能の垂
れぶたに覚え書や重要なメモを書くことができ、
さらに前記垂れぶたが外方へ折りたたまれると、
さもなければスクリーンに写し出される透明シー
トの周囲の照射を覆うという点で専門家としての
投影を可能とする。ポケツト付きカバーに透明フ
イルムが入れられることによつて、ゴミやほこり
から保護され、講演者は講演中にカバーの上にメ
モすることができ、カバーは次の投影の前に別の
カバーと取りかえることができる。さらに、本発
明によるカバーはそこに穿孔された孔を国際的に
標準的なものにするか、あるいは各使用者に対し
て個別に穿孔できるため多くの国で使用可能であ
る。帯電防止および粘着防止処理をすれば、ほこ
りを吸着したり別のカバーにくつついたり、透明
シートの記入事項を剥したりすることはない。

さらに、本発明によるカバーは、その連続生産
に従来技術を利用できるため製作費が安くつく。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明によるカバーを折りたたまれて
いない状態で台上に置いたオーバヘツドプロジエ
クタの傾斜図、 第２図は折りたたまれた状態のカバーの平面
図、 第３図は第２図の線―に沿つた断面図、 第４図は本発明の別の実施例の平面図、 第５図は第４図の線―に沿つた断面図、 および 第６図は本発明のさらに別の実施例の部分断面
図である。

図において、 ２，１２……カバー、３……透明フイルム、 ４，５，１４，３４，３５……シート、 ６，１６……孔、 ７，８，１７，３８……垂れぶた、 ２９，３９……側縁部。