JPH0237546Y2 - - Google Patents

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JPH0237546Y2
JPH0237546Y2 JP1985038462U JP3846285U JPH0237546Y2 JP H0237546 Y2 JPH0237546 Y2 JP H0237546Y2 JP 1985038462 U JP1985038462 U JP 1985038462U JP 3846285 U JP3846285 U JP 3846285U JP H0237546 Y2 JPH0237546 Y2 JP H0237546Y2
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bearing
bearings
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Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案はトグル式射出成形機の回転摺動部や直
線摺動部を有する軸受において、特に無給油軸受
を基とした潤滑装置に関するものである。
「従来技術」 トグル式射出成形機では、その型締機構にトグ
ルリンクとトグルピンとの間の回転摺動部や、金
型を固定した可動盤とこれを案内するタイバーと
の間の直線摺動部など、高荷重高速の摺動部を有
する軸受が多数存在する。
これらの摺動部を有する各軸受には、多くの場
合、潤滑油が給油されているが、軸受と軸とのす
きまから漏れて出た廃油が垂れ落ちて、機械や金
型、さらには成形品や床面を汚し、このため、頻
繁な清掃が必要となるし、また成形品に付着する
廃油のため、成形品自体の価値が低下し、次工程
でこの成形品と接触する他の物の価値をも低下さ
せる、 という問題が生じでいる。
また潤滑油の代りに、グリースを使用する場合
には、高荷重高速の摺動に耐えるように、多量の
グリースが給脂されることになる。
そして、その劣化物は流動性が悪く、回収が困
難なため、これも、給脂箇所の周囲にはみ出し
て、前記潤滑油と同様の汚損の問題が生じてい
る。
これらの問題に対処するために、軸受に、多孔
質の含油金属を用いたり、あるいは軸受に黒鉛、
二硫化モリブデン粉などの固体潤滑剤を埋め込ん
で、潤滑油やグリースを使わない方法もある。
この方法は無潤滑ではなく、単に、給油をしな
いということから、一般に、無給油軸受と呼ば
れ、汚染の少ない環境下では、比較的長い期間、
その機能を果たすことができる。
しかし、ほとんどの射出成形現場は、機械の周
囲や空気中に、ほこりや樹脂くずなどの異物が飛
散・浮遊していて、これが軸受部分に容易に付着
侵入する。
このため、これらの異物を抱き込んで除去する
潤滑油やグリースのない無給油軸受の場合は、こ
の異物によつて軸受が軸が短期間に損傷したり、
異物と軸受ないし軸との擦過音が作業者を悩ま
す、 という不具合が生じていた。
「考案が解決しようとする問題点」 本考案は、従来のトグル式射出成形機の各軸受
の回転摺動部とか直接摺動部の潤滑のために、潤
滑油とかグリースを使用することにより生じる機
械周辺の汚損とか、成形品の汚損の問題とか、無
給油軸受とすることによる摺動部の損傷とか作業
者を悩ます擦過音などの問題で、解決せんとする
ものであつて、長期間にわたつて十分にその機能
を発揮せしめ作業環境の向上を図らんとするもの
である。
「問題点を解決するための手段」 本考案は、 トグル式射出成形機のトグルリンク自体に形成
されている、回転摺動部を有する軸受とか、金型
を固定している可動盤とこれを案内するタイバと
の間に形成されている。直線摺動部を有する軸受
において、 その軸受の内面に固体潤滑剤を散在させるべき
同剤の埋め込み部を設け、 また同軸受の内面のほぼ中央部にグリース保持
溝を形成し、このグリース保持溝と前記の固体潤
滑剤を散在させる埋め込み部とを連通せしめ、一
方、グリースポンプから導出されたグリース配管
を前記軸受のグリース保持溝に取り付け、そして
このグリース配管には、予め設定された比率でグ
リースを分配するための分配弁を設けたものであ
る。
「作用」 トグル式射出成形機の回転摺動部を形成する軸
受とか直線摺動部を形成する軸受の固体潤滑剤の
埋め込み部には、予め、黒鉛、二硫化モリブデン
粉などの固体潤滑剤が埋め込まれていて、同部
は、同剤で潤滑されている。
一方、グリースポンプから圧送されたグリース
は、軸受のグリース保持溝を満たし、そして軸受
の直線あるいは回転摺動部から漏れ出て、薄膜を
形成し、この薄膜は、ほこりや樹脂くずなどの外
部から侵入する異物を抱き込む。そして異物が各
摺動部の摺動面に直接強く押し付けられることを
防ぎながら、異物をグリース保持溝へ持ち込む。
次いで、3ケ月ないし6ケ月間の長期にわたる
稼働によつて、グリース保持溝内のグリースが劣
化し、かつ減少したとき、グリースポンプの稼働
で新しいグリースを圧送し、グリース配管、分配
弁を経て、グリース保持溝に、予め設定された必
要な量だけ分配供給される。
そうするとグリース保持溝内の、異物を抱き込
んだグリースは、同溝より押し出され、固体潤滑
剤の埋め込み部を通つて外部に排出される。
「実施例」 次に第1図ないし第4図に示す本考案の1実施
例について詳しく説明する。
同図においては1はトグルリンクを示し、9は
固定側の金型21に対応する移動側の金型22を
有する可動盤で、タイバー10に沿つて案内され
る。3はトグルリンク自体に形成されていて回転
摺動部を有する軸受、11は可動盤とタイバー1
0との間に形成されていて直線摺動部を有する軸
受である。
4は固体潤滑剤であつて、4′は同剤の埋め込
み部であり両軸受3,11の各内面にそれぞれ形
成される。
5は軸受3の内面のほぼ中央に形成されたグリ
ース保持溝、13は軸受11の内面のほぼ中央に
形成されたグリース保持溝で、各溝5,13には
グリースポンプ19(第4図参照)より、グリー
ス配管18に設けられた分配弁20を経てグリー
スが供給される。固体潤滑剤4の埋め込み部4′,
4′はグリース保持溝5,13とそれぞれ連通す
る。
7,16はグリース供給孔、6,14はグリー
ス排出溝、8,17はグリース排出孔、15は軸
受11のダストシール、23は成形品落下口、2
4はクロスヘツドである。
グリース配管18に設けられた複数の分配弁2
0は、圧送されてきたグリースを、各々その下流
のグリース配管18に、一定の比率で分配するも
のであつて、その分配機構としては、絞りなどに
よつて下流配管への流出量を設定してもよいし、
複数の小さなプランジヤポンプを順次作動させ、
その繰り返しで、総量的にほぼ一定比率に分配す
るようにしてもよい。
第4図はグリースの分配状況を系統的に示した
もので、下流側配管への分配比はa〜eで示され
ている。ここで a=16 b=3 c=4 d=2 e=1 である。
なお、可動盤9の軸受11のダストシール15
は、同盤9のストロークは長く、しかも高速直線
摺動をするので、異物侵入防止とグリース漏出防
止のために設けたものであるが、摺動条件や環境
によつてはフエルト、を用いてもよい。
またさらに条件がよければ、摺動面圧低減のた
めに、タストシール15を設けないで、その分だ
けガイド部の長さを増すこともできる。
トグルリンク1の軸受3のグリース供給孔7
は、グリース排出孔8と同様に、トグルリンク1
の方に設けてもよいし、グリース排出孔8は、ト
グルピン2の方に設けてもよい。
可動盤の軸受11において、金型21,22
側、あるいは成形品落下口23に近い側からグリ
ースが漏出することを、より確実に防ぐために、
グリース排出溝14やダストシール15を、同側
にのみ設け(第2図において左側)、劣化グリー
スをその反対の右側からのみ漏出させるようにし
てもよい。
第4図で、可動盤の軸受11のグリース保持溝
131箇所へのグリース分配量は、トグルリンク
1の軸受3のグリース保持溝5への分配量の2〜
4倍に設定されている。
これは軸受11の方は、ストロークが長く高速
で摺動することを考慮したものである。
同様にトグルの軸受3の中でも軸径、軸受長
さ、摺動距離、摺動面圧などを考慮して、グリー
ス分配量を適宜設定するものである。
第4図は第1図と適合させ、かつ説明を容易に
するために、簡略化しているが、実際の潤滑装置
とはグリース分配個数、および分配比率が異な
る。
第1図で表示されていない、例えばクロスヘツ
ド24のガイド部の摺動箇所に対してもグリース
分配を行うことができる。
また分配弁20の複数のものとしたことは、配
管の長さを短くし、フレキシブル配管の本数を減
少し、トグル機構の複雑な動きと狭い空間に対応
できるようにしたものである。
今、グリースポンプ19を動かして、新しいグ
リースを、分配弁20を経て各軸受3,11のグ
リース保持溝5,13に供給すると、同溝5,1
3内の、異物を抱き込み、かつ劣化したグリース
を押し出し、同グリースは、グリース排出溝6,
14よりグリース排出孔8,17を経て外部へ排
出される。
グリースの補給作業は、通常3ケ月なし6ケ月
毎に行えばよいが、何かの異常事態、例えば急に
異物が侵入し、異常音を発したり、機械の異常動
作が発生したときは、その都度グリースの補給作
業を行うものである。
「考案の効果」 本考案においては、一定の相当の長期間毎に少
量のグリースを供給するだけで十分に軸受の潤滑
効果を挙げることができる。
すなわち本考案においては従来の潤滑装置のよ
うに、多量の潤滑油やグリースを消費、また潤滑
廃油や劣化グリースの滴下や落下による機械周辺
の汚損、成形品の汚損、無給油軸受における軸受
の損傷、擦過音発生による作業性の悪化、などと
いうような問題が発生することなく、これらの問
題が全て解消し、そして機械操作を円滑軽快に行
うことができ、保全費を軽減でき長期間にわたつ
て高精度の稼働を維持することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案装置全体の正面図、第2図は可
動盤の軸受の縦断側面図、第3図はトグルの軸受
の縦断側面図、第4図はグリース配管系統図であ
る。 1……トグルリンク、3……軸受、5……グリ
ース保持溝、4′……固体潤滑剤の埋め込み部、
9……可動盤、10……タイバー、11……軸
受、13……グリース保持溝、18……グリース
配管、19……グリースポンプ、20……分配
弁。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. トグルリンク自体に形成されている、回転摺動
    部を有する軸受とか、可動盤とタイバーとの間に
    形成されている、直線摺動部を有する軸受におい
    て、その内面に固体潤滑剤を散在させるべき埋め
    込み部を設けるとともに、同埋め込み部と連通す
    るグリース保持溝を、軸受内面のほぼ中央に形成
    し、一方、グリースポンプから導出されたグリー
    ス配管をグリース保持溝に取り付け、そしてグリ
    ース配管には、予め設定された比率でグリースを
    分配する分配弁を設けたトグル式射出成形機の無
    給油軸受を基とした潤滑装置。
JP1985038462U 1985-03-18 1985-03-18 Expired JPH0237546Y2 (ja)

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JP1985038462U JPH0237546Y2 (ja) 1985-03-18 1985-03-18

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JP1985038462U JPH0237546Y2 (ja) 1985-03-18 1985-03-18

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Publication Number Publication Date
JPS61155112U JPS61155112U (ja) 1986-09-26
JPH0237546Y2 true JPH0237546Y2 (ja) 1990-10-11

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