JPH0237310Y2 - - Google Patents
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- JPH0237310Y2 JPH0237310Y2 JP3136785U JP3136785U JPH0237310Y2 JP H0237310 Y2 JPH0237310 Y2 JP H0237310Y2 JP 3136785 U JP3136785 U JP 3136785U JP 3136785 U JP3136785 U JP 3136785U JP H0237310 Y2 JPH0237310 Y2 JP H0237310Y2
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- ribbed
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- rib
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Description
(産業上の利用分野)
本考案は、ベルト基帯に対して複数のリブ(突
条)がベルト長手方向において突設されたリブ付
Vベルトに関するものである。 (従来の技術) 一般にベルト基帯に対して複数のリブがベルト
長手方向において突設されたリブ付Vベルトが知
られている。そのようなリブ付Vベルトは、伝動
ベルトとして、例えば家庭用乾燥機において小径
のリブ溝プーリと大径の平プーリ(ドラム)とに
巻回して用いられる。 上記リブ付Vベルトは、リブ外表面に帆布を付
設すると、製造上リブが突出し難いことから、リ
ブを帆布で被覆することなくゴムのみで製造して
いるのが通例である。 (考案が解決しようとする課題) そのため、上述した如き家庭用乾燥機に用いた
場合、リブ側面の摩擦抵抗が大きくなり、起動時
およびストツプ時(過負荷時)ならびに、気温が
3℃以下となる冬場、ベルト走行50時間以上経過
したとき等に異音を発生させるという問題があ
る。 また、リブに短繊維を混入して摩擦抵抗を小さ
くする技術が知られているが、屈曲性が低下する
ので、小径のリブ溝プーリに小さい曲率半径でも
つて屈曲状態で繰返し係合すると、リブに早期に
亀裂が発生するという別の問題がある。 ところで、特公昭42−2066号公報において、リ
ブ外表面に、帆布に代えて、微細、密なかつ短か
い繊維からなる繊維毛屑を堆積かつ接着したリブ
付Vベルトが提案されているが、リブ外表面にお
いて繊維を一様に付着させることが困難で品質上
問題がある。すなわち、伝動能力が不安定で、走
行時に繊維分の多い所から割れが生じ、また、ベ
ルトがスムーズに走行せず、ベルト振れが起りや
すく、異音の発生を十分に防止することができな
い。 本考案は、亀裂、割れなどを早期に生じさせる
ことなく、異音の発生を防止することができるリ
ブ付Vベルトを提供することを目的とするもので
ある。 (課題を解決するための手段) 本考案は、ベルト基帯に対し複数のリブがベル
ト長手方向に沿つて突設されたリブ付ベルトの改
良に係るもので、リブがゴムのみから形成され、
上記リブの外表面に不織布または不織紙からなる
表面層が一体的に加硫接着されていることを特徴
とするものである。 上記不織布または不織紙としては、例えばポリ
エステル、ポリアミド、レーヨン、ビニロン、セ
ルロース、パルプ等の合成繊維、人造繊維、天然
繊維の単体またはそれらのブレンドが用いられ
る。その厚さは0.01〜0.3mm程度で、単位重量
(目付量)は3〜100g/m2である。 (作用) リブ表面を不織布または不織紙で構成すること
によつてプーリとベルトの摺動面の摩擦係数μが
下がり、このことにより、乾燥機等において、起
動時およびストツプ時(過負荷時)等に滑かなス
リツプとなり、異音の発生がなくなる。 (実施例) 以下、本考案の実施例を図面に沿つて説明す
る。 第1図において、1はリブ付Vベルトで、ベル
ト基帯2に対し複数のリブ3がベルト長手方向に
沿つて突設されている。 4は上帆布層で、例えば2層の綿帆布により構
成される。 5は抗張体層で、例えばポリエステルコード、
ガラスコード、芳香族ポリアミドコード等からな
る抗張体コード6が、例えば天然ゴム、クロロプ
レンゴム、スチレンナタジエンゴム、インプレン
ゴム、ニトリルブタジエンゴムまたは、それらの
ブレンドゴム等からなる接着ゴム7中に埋設され
ている。 8はリブゴム層で、例えば天然ゴム、クロロプ
レンゴム、スチレンナタジエンゴム、インプレン
ゴム、ニトリルブタジエンゴム、またはそれらの
ブレンドゴムからなり、その一部がリブ3を形成
している。 9は不織布または不織紙からなる一様密度の表
面層で、リブ3の外表面に一体的に加硫接着され
ている。 続いて、上記リブ付Vベルト1の製造方法につ
いて説明する。 (工程1) 先ず、従来より周知のリブ付Vベルトの成形方
法と同様に、成形金型11の外側に円筒状のゴム
スリーブ12を外嵌する。 (工程2) 工程1で外嵌したゴムスリーブ12の外周面上
に上帆布層4となる綿帆布4a、接着ゴム7とな
る比較的薄い末加硫ゴムシート13、抗張体コー
ド6およびリブゴム層8となる比較的厚い別の未
加硫ゴムシール14を順に巻付け、その後、その
上に、表面層9となる不織布15をベルト長手方
向(円周方向)に巻き付けて未加硫成形体16を
形成する(第2図参照)。 (工程3) 工程2の成形終了後、成形金型11よりゴムス
リーブ12とともに未加硫成形体16を取り外
し、それから、ゴムスリーブ12より未加硫成形
体16を取り外す。 (工程4) 内周面にリブ溝17aが形成された筒状の加流
金型17に対し、第3図に示すように、未加硫成
形体16を装入し、内側(すなわち綿帆布4a
側)に加硫スリーブ18を適用する。しかして、
加熱加圧により加硫スリーブ18の内側より熱と
圧力を加え、第4図に示すようにリブを突出させ
てベルト全体を加硫接着する。この場合、不織布
15は、織成された強度のある帆布とは異なり、
リブの突出変形を妨げることはない。 (工程5) 工程4で加硫接着された筒状の加硫成形体19
を加硫スリーブ18より取外し、所定のリブ数と
なるように幅切りを行い、所望のリブ付Vベルト
1を得る。 次いで、本考案例のリブ付Vベルト1(第1図
参照)と、第1および第2比較例のリブ付Vベル
ト21,31(第5図および第6図参照)とに対
して行つた試験につい説明する。 試験ベルト 第1比較例のリブ付Vベルト21は、本考案例
のリブ付Vベルト1とは表面層9を備えていない
点で異なる。第2比較例のリブ付Vベルト31
は、本考案例のリブ付Vベルト1とは、表面層9
を備えずかつリブゴム層32中にポリアミド繊維
33(2デニール、1mmカツトしたもの)が体積
含有率80%でもつて混入されている点で異なる。 寸法は、第1図、第5図および第6図において
L1=4.8mm,L2=2.3mm,L3=2.0mm,L4=0.97mm,
L5=1.6mm,θ=40゜、ベルト全長は2210mmで、リ
ブは3つである。なお、本考案例のリブ付Vベル
ト1の表面層9に用いた不織布は、パルプとレー
ヨンの混合繊維(パルプ15重量%、レーヨン85重
量%)からなり、単位重量が14g/m2である。 試験方法 異音試験 第7図に示す駆動系を有する乾燥機に用いて行
つた。すなわち、ドラム41(直径600mm)、モー
タプーリ42(直径17mm、回転数1650rpm)およ
びフアンプーリ43(直径10mm)に試験ベルト4
4を巻回し、アイドルプーリ45,46(直径40
mm)に適用し、乾布3.0Kgfの負荷でもつて走行
させた。 しかして、50時間走行後、室温5℃の室内に15
時間放置後、起動時およびストツプ時の異音の発
生について調べた。 摩擦係数測定試験 第8図に示すように、ロードセル51より駆動
側プーリ52(直径14mm、回転数72rpm)に角度
α(rad)でもつて試験ベルト53を巻付け、デ
ツドウエイトDW1=1.75Kgfを加えた。 しかして、ロードセル51の測定値Tを測定
し、 μ=n(T/DW1)/α により、摩擦係数μを計算した。 摩耗試験 第9図に示すように、平プーリ61(直径40
mm)とリブ溝付プーリ62(直径14mm、回転数
4800rpm)との間に試験ベルト63を巻回し、平
プーリ61にデツドウエイトDW2=18Kgfを加
えた状態で24時間走行させた後、摩耗量を測定し
た。 摩耗量={(初期重量)−(24時間走行後重量)}
/(リブゴム比重) 多軸屈曲試験 第10図に示すように、6つの平プーリ71
(直径76mm)と、駆動側リブ溝プーリ72(直径
16.5mm、回転数1780rpm)と、6つの従動側リブ
溝プーリ73(直径16.5mm)とに試験ベルト74
を多軸屈曲させて巻回し、デツドウエイトDW3
=13.5Kgfを加え、その状態で走行させ、リブに
亀裂が発生するまでの時間を測定した。 試験結果 試験結果は、次表に示す通りである。
条)がベルト長手方向において突設されたリブ付
Vベルトに関するものである。 (従来の技術) 一般にベルト基帯に対して複数のリブがベルト
長手方向において突設されたリブ付Vベルトが知
られている。そのようなリブ付Vベルトは、伝動
ベルトとして、例えば家庭用乾燥機において小径
のリブ溝プーリと大径の平プーリ(ドラム)とに
巻回して用いられる。 上記リブ付Vベルトは、リブ外表面に帆布を付
設すると、製造上リブが突出し難いことから、リ
ブを帆布で被覆することなくゴムのみで製造して
いるのが通例である。 (考案が解決しようとする課題) そのため、上述した如き家庭用乾燥機に用いた
場合、リブ側面の摩擦抵抗が大きくなり、起動時
およびストツプ時(過負荷時)ならびに、気温が
3℃以下となる冬場、ベルト走行50時間以上経過
したとき等に異音を発生させるという問題があ
る。 また、リブに短繊維を混入して摩擦抵抗を小さ
くする技術が知られているが、屈曲性が低下する
ので、小径のリブ溝プーリに小さい曲率半径でも
つて屈曲状態で繰返し係合すると、リブに早期に
亀裂が発生するという別の問題がある。 ところで、特公昭42−2066号公報において、リ
ブ外表面に、帆布に代えて、微細、密なかつ短か
い繊維からなる繊維毛屑を堆積かつ接着したリブ
付Vベルトが提案されているが、リブ外表面にお
いて繊維を一様に付着させることが困難で品質上
問題がある。すなわち、伝動能力が不安定で、走
行時に繊維分の多い所から割れが生じ、また、ベ
ルトがスムーズに走行せず、ベルト振れが起りや
すく、異音の発生を十分に防止することができな
い。 本考案は、亀裂、割れなどを早期に生じさせる
ことなく、異音の発生を防止することができるリ
ブ付Vベルトを提供することを目的とするもので
ある。 (課題を解決するための手段) 本考案は、ベルト基帯に対し複数のリブがベル
ト長手方向に沿つて突設されたリブ付ベルトの改
良に係るもので、リブがゴムのみから形成され、
上記リブの外表面に不織布または不織紙からなる
表面層が一体的に加硫接着されていることを特徴
とするものである。 上記不織布または不織紙としては、例えばポリ
エステル、ポリアミド、レーヨン、ビニロン、セ
ルロース、パルプ等の合成繊維、人造繊維、天然
繊維の単体またはそれらのブレンドが用いられ
る。その厚さは0.01〜0.3mm程度で、単位重量
(目付量)は3〜100g/m2である。 (作用) リブ表面を不織布または不織紙で構成すること
によつてプーリとベルトの摺動面の摩擦係数μが
下がり、このことにより、乾燥機等において、起
動時およびストツプ時(過負荷時)等に滑かなス
リツプとなり、異音の発生がなくなる。 (実施例) 以下、本考案の実施例を図面に沿つて説明す
る。 第1図において、1はリブ付Vベルトで、ベル
ト基帯2に対し複数のリブ3がベルト長手方向に
沿つて突設されている。 4は上帆布層で、例えば2層の綿帆布により構
成される。 5は抗張体層で、例えばポリエステルコード、
ガラスコード、芳香族ポリアミドコード等からな
る抗張体コード6が、例えば天然ゴム、クロロプ
レンゴム、スチレンナタジエンゴム、インプレン
ゴム、ニトリルブタジエンゴムまたは、それらの
ブレンドゴム等からなる接着ゴム7中に埋設され
ている。 8はリブゴム層で、例えば天然ゴム、クロロプ
レンゴム、スチレンナタジエンゴム、インプレン
ゴム、ニトリルブタジエンゴム、またはそれらの
ブレンドゴムからなり、その一部がリブ3を形成
している。 9は不織布または不織紙からなる一様密度の表
面層で、リブ3の外表面に一体的に加硫接着され
ている。 続いて、上記リブ付Vベルト1の製造方法につ
いて説明する。 (工程1) 先ず、従来より周知のリブ付Vベルトの成形方
法と同様に、成形金型11の外側に円筒状のゴム
スリーブ12を外嵌する。 (工程2) 工程1で外嵌したゴムスリーブ12の外周面上
に上帆布層4となる綿帆布4a、接着ゴム7とな
る比較的薄い末加硫ゴムシート13、抗張体コー
ド6およびリブゴム層8となる比較的厚い別の未
加硫ゴムシール14を順に巻付け、その後、その
上に、表面層9となる不織布15をベルト長手方
向(円周方向)に巻き付けて未加硫成形体16を
形成する(第2図参照)。 (工程3) 工程2の成形終了後、成形金型11よりゴムス
リーブ12とともに未加硫成形体16を取り外
し、それから、ゴムスリーブ12より未加硫成形
体16を取り外す。 (工程4) 内周面にリブ溝17aが形成された筒状の加流
金型17に対し、第3図に示すように、未加硫成
形体16を装入し、内側(すなわち綿帆布4a
側)に加硫スリーブ18を適用する。しかして、
加熱加圧により加硫スリーブ18の内側より熱と
圧力を加え、第4図に示すようにリブを突出させ
てベルト全体を加硫接着する。この場合、不織布
15は、織成された強度のある帆布とは異なり、
リブの突出変形を妨げることはない。 (工程5) 工程4で加硫接着された筒状の加硫成形体19
を加硫スリーブ18より取外し、所定のリブ数と
なるように幅切りを行い、所望のリブ付Vベルト
1を得る。 次いで、本考案例のリブ付Vベルト1(第1図
参照)と、第1および第2比較例のリブ付Vベル
ト21,31(第5図および第6図参照)とに対
して行つた試験につい説明する。 試験ベルト 第1比較例のリブ付Vベルト21は、本考案例
のリブ付Vベルト1とは表面層9を備えていない
点で異なる。第2比較例のリブ付Vベルト31
は、本考案例のリブ付Vベルト1とは、表面層9
を備えずかつリブゴム層32中にポリアミド繊維
33(2デニール、1mmカツトしたもの)が体積
含有率80%でもつて混入されている点で異なる。 寸法は、第1図、第5図および第6図において
L1=4.8mm,L2=2.3mm,L3=2.0mm,L4=0.97mm,
L5=1.6mm,θ=40゜、ベルト全長は2210mmで、リ
ブは3つである。なお、本考案例のリブ付Vベル
ト1の表面層9に用いた不織布は、パルプとレー
ヨンの混合繊維(パルプ15重量%、レーヨン85重
量%)からなり、単位重量が14g/m2である。 試験方法 異音試験 第7図に示す駆動系を有する乾燥機に用いて行
つた。すなわち、ドラム41(直径600mm)、モー
タプーリ42(直径17mm、回転数1650rpm)およ
びフアンプーリ43(直径10mm)に試験ベルト4
4を巻回し、アイドルプーリ45,46(直径40
mm)に適用し、乾布3.0Kgfの負荷でもつて走行
させた。 しかして、50時間走行後、室温5℃の室内に15
時間放置後、起動時およびストツプ時の異音の発
生について調べた。 摩擦係数測定試験 第8図に示すように、ロードセル51より駆動
側プーリ52(直径14mm、回転数72rpm)に角度
α(rad)でもつて試験ベルト53を巻付け、デ
ツドウエイトDW1=1.75Kgfを加えた。 しかして、ロードセル51の測定値Tを測定
し、 μ=n(T/DW1)/α により、摩擦係数μを計算した。 摩耗試験 第9図に示すように、平プーリ61(直径40
mm)とリブ溝付プーリ62(直径14mm、回転数
4800rpm)との間に試験ベルト63を巻回し、平
プーリ61にデツドウエイトDW2=18Kgfを加
えた状態で24時間走行させた後、摩耗量を測定し
た。 摩耗量={(初期重量)−(24時間走行後重量)}
/(リブゴム比重) 多軸屈曲試験 第10図に示すように、6つの平プーリ71
(直径76mm)と、駆動側リブ溝プーリ72(直径
16.5mm、回転数1780rpm)と、6つの従動側リブ
溝プーリ73(直径16.5mm)とに試験ベルト74
を多軸屈曲させて巻回し、デツドウエイトDW3
=13.5Kgfを加え、その状態で走行させ、リブに
亀裂が発生するまでの時間を測定した。 試験結果 試験結果は、次表に示す通りである。
【表】
ただし、異音は、×印が起動時およびストツプ
時にキユツという異音あり、△印が異音がかすか
にあり、〇印は異音なしである。また、摩擦係数
μは第1比較例が基準で100とし、指数表示した。 したがつて、上記試験結果より、リブ表面を不
織布(または不織紙)で構成することによつてプ
ーリとベルトの摺動面の摩擦係数μを下げ、この
ことにより、乾燥機等において、起動時およびス
トツプ時(過負荷時)等に滑かにスリツプさせ、
異音をなくすことができるとともに、耐摩耗性を
向上させることもできる。 また、不織布又は不織紙は、伸縮性のあるカバ
ーとは異なり、リブ側面に埋め込まれた状態とな
るので、ベルトが屈曲作用を受けても、ベルトを
構成するゴム部材のみが屈曲された状態となり、
不織布又は不織紙は屈曲作用による歪をほとんど
生じないので、結果として伸縮性のあるカバーを
用いる場合に比して屈曲寿命がよく、リブがゴム
のみからなる場合と同程度ある。 なお、本考案リブ付Vベルトは、上述した乾燥
機用のほか、自動車補機駆動用、洗濯機用など各
種の用途に用いることができる。 (考案の効果) 本考案は、上記のように、リブ外表面に不織布
または不織紙からなる表面層を一体的に加硫接着
したので、屈曲性を損うことなく、摩擦係数を低
下させ、異音の発生を防止することができ、ま
た、表面層が一様となり、安定した摩擦力が得ら
れ、安定した伝動能力を発揮するとともに、耐摩
耗性の向上を図ることができる。
時にキユツという異音あり、△印が異音がかすか
にあり、〇印は異音なしである。また、摩擦係数
μは第1比較例が基準で100とし、指数表示した。 したがつて、上記試験結果より、リブ表面を不
織布(または不織紙)で構成することによつてプ
ーリとベルトの摺動面の摩擦係数μを下げ、この
ことにより、乾燥機等において、起動時およびス
トツプ時(過負荷時)等に滑かにスリツプさせ、
異音をなくすことができるとともに、耐摩耗性を
向上させることもできる。 また、不織布又は不織紙は、伸縮性のあるカバ
ーとは異なり、リブ側面に埋め込まれた状態とな
るので、ベルトが屈曲作用を受けても、ベルトを
構成するゴム部材のみが屈曲された状態となり、
不織布又は不織紙は屈曲作用による歪をほとんど
生じないので、結果として伸縮性のあるカバーを
用いる場合に比して屈曲寿命がよく、リブがゴム
のみからなる場合と同程度ある。 なお、本考案リブ付Vベルトは、上述した乾燥
機用のほか、自動車補機駆動用、洗濯機用など各
種の用途に用いることができる。 (考案の効果) 本考案は、上記のように、リブ外表面に不織布
または不織紙からなる表面層を一体的に加硫接着
したので、屈曲性を損うことなく、摩擦係数を低
下させ、異音の発生を防止することができ、ま
た、表面層が一様となり、安定した摩擦力が得ら
れ、安定した伝動能力を発揮するとともに、耐摩
耗性の向上を図ることができる。
第1図は本考案の一実施例であるリブ付Vベル
トの縦断面図、第2図ないし第4図は本考案の一
実施例であるリブ付Vベルトの製造方法の説明
図、第5図は第1比較例のリブ付Vベルトの縦断
面図、第6図は第2比較例のリブ付Vベルトの縦
断面図、第7図は異音試験に用いたシステムの説
明図、第8図は摩擦係数測定試験に用いたシステ
ムの説明図、第9図は摩耗試験に用いたシステム
の説明図、第10図は多軸屈曲試験に用いたシス
テムの説明図である。 1……リブ付Vベルト、2……ベルト基帯、3
……リブ、4a……綿帆布、6……抗張体コー
ド、9……表面層。
トの縦断面図、第2図ないし第4図は本考案の一
実施例であるリブ付Vベルトの製造方法の説明
図、第5図は第1比較例のリブ付Vベルトの縦断
面図、第6図は第2比較例のリブ付Vベルトの縦
断面図、第7図は異音試験に用いたシステムの説
明図、第8図は摩擦係数測定試験に用いたシステ
ムの説明図、第9図は摩耗試験に用いたシステム
の説明図、第10図は多軸屈曲試験に用いたシス
テムの説明図である。 1……リブ付Vベルト、2……ベルト基帯、3
……リブ、4a……綿帆布、6……抗張体コー
ド、9……表面層。
Claims (1)
- ベルト基帯に対し複数のリブがベルト長手方向
に沿つて突設されたベルトであつて、上記リブが
ゴムのみから形成され、上記リブの外表面に不織
布または不織紙からなる表面層が一体的に加硫接
着されていることを特徴とするリブ付Vベルト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3136785U JPH0237310Y2 (ja) | 1985-03-04 | 1985-03-04 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP3136785U JPH0237310Y2 (ja) | 1985-03-04 | 1985-03-04 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS61146645U JPS61146645U (ja) | 1986-09-10 |
JPH0237310Y2 true JPH0237310Y2 (ja) | 1990-10-09 |
Family
ID=30531912
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3136785U Expired JPH0237310Y2 (ja) | 1985-03-04 | 1985-03-04 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0237310Y2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1996035062A1 (fr) * | 1995-05-01 | 1996-11-07 | Bando Chemical Industries, Ltd. | Courroie trapezoidale crantee |
-
1985
- 1985-03-04 JP JP3136785U patent/JPH0237310Y2/ja not_active Expired
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1996035062A1 (fr) * | 1995-05-01 | 1996-11-07 | Bando Chemical Industries, Ltd. | Courroie trapezoidale crantee |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS61146645U (ja) | 1986-09-10 |
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