JPH0237248Y2 - - Google Patents
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- JPH0237248Y2 JPH0237248Y2 JP1984148583U JP14858384U JPH0237248Y2 JP H0237248 Y2 JPH0237248 Y2 JP H0237248Y2 JP 1984148583 U JP1984148583 U JP 1984148583U JP 14858384 U JP14858384 U JP 14858384U JP H0237248 Y2 JPH0237248 Y2 JP H0237248Y2
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- damper material
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Landscapes
- Motor Or Generator Frames (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本考案はエラストマー中に粘着付与剤を混合し
たダンパー材をモータの側板と刷子に溶着した直
流モータの刷子防振装置に関する。
たダンパー材をモータの側板と刷子に溶着した直
流モータの刷子防振装置に関する。
従来この種の刷子防振装置では刷子にダンパー
材としてゴム材を両面粘着テープで張り付けてい
た。
材としてゴム材を両面粘着テープで張り付けてい
た。
従つて自動化が難しい。粘着テープは夏場
べとついて作業が困難になる。ゴム材を使用し
ている為整流子に悪影響を与える硫化ガスが出
る。粘着テープが高温使用時にダレを生じ、刷
子圧力が変化する等の不具合があつた。
べとついて作業が困難になる。ゴム材を使用し
ている為整流子に悪影響を与える硫化ガスが出
る。粘着テープが高温使用時にダレを生じ、刷
子圧力が変化する等の不具合があつた。
本考案は上記不具合に鑑み、ダンパー材を改良
してモータの側板と刷子への張り付けを機械で自
動化可能にして生産性を向上し、刷子や整流子等
の寿命を延長させ、防振効果の向上を図つた直流
モータの刷子防振装置を提案することである。
してモータの側板と刷子への張り付けを機械で自
動化可能にして生産性を向上し、刷子や整流子等
の寿命を延長させ、防振効果の向上を図つた直流
モータの刷子防振装置を提案することである。
本考案は、エラストマー中に粘着付与剤を混合
したダンパー材を側板の一面に溶着し、このダン
パー材に整流子に摺接させる刷子を保持する保持
板を取付けると共に、上記ダンパー材に一体形成
された突部を上記刷子に溶着してなることにあ
る。
したダンパー材を側板の一面に溶着し、このダン
パー材に整流子に摺接させる刷子を保持する保持
板を取付けると共に、上記ダンパー材に一体形成
された突部を上記刷子に溶着してなることにあ
る。
以下、図示の一実施例で本考案を説明する。第
1図で直流モータMは有底筒状のステータケース
1の内周面に円環状の永久磁石からなるステータ
2を嵌着し、このステータ2の内部に僅かな空隙
を介してロータ3を配設し、このロータ3には複
数の図示しないスロツトを設けて駆動コイル4を
巻回し、ロータ3の中心には回転軸5を装着し、
この回転軸5上に整流子6を並設固定し、整流子
6の周面には側板7にダンパー材8を介して取付
けた保持板9,9に一端を取り付けた一対の刷子
10,10の先端を摺接している。上記刷子1
0,10には第2図のようにダンパー材8の突部
8aを一体的に溶着固定して刷子防振装置を構成
している。
1図で直流モータMは有底筒状のステータケース
1の内周面に円環状の永久磁石からなるステータ
2を嵌着し、このステータ2の内部に僅かな空隙
を介してロータ3を配設し、このロータ3には複
数の図示しないスロツトを設けて駆動コイル4を
巻回し、ロータ3の中心には回転軸5を装着し、
この回転軸5上に整流子6を並設固定し、整流子
6の周面には側板7にダンパー材8を介して取付
けた保持板9,9に一端を取り付けた一対の刷子
10,10の先端を摺接している。上記刷子1
0,10には第2図のようにダンパー材8の突部
8aを一体的に溶着固定して刷子防振装置を構成
している。
上記側板7は第1図、第2図のように平板状の
鉄板からなり、中央に凹所7aを形成しこの凹所
7aに一方の軸受11を装着し、ステータケース
1に設けた図示しない軸受とで上記回転軸5を軸
承している。又、凹所7aの底部にはスラスト座
板12を設けて回転軸5の先端を当接してスラス
ト軸受を構成している。
鉄板からなり、中央に凹所7aを形成しこの凹所
7aに一方の軸受11を装着し、ステータケース
1に設けた図示しない軸受とで上記回転軸5を軸
承している。又、凹所7aの底部にはスラスト座
板12を設けて回転軸5の先端を当接してスラス
ト軸受を構成している。
更に側板7にはターミナル9aを接触しないよ
うに挿通する長孔7bと螺子孔7cを穿設してい
る。側板7とダンパー材8を溶着しており、第3
図のようにダンパー材8の一部が溶解により長孔
7b内に入り込むので、ターミナル9aがダンパ
ー材8によつて包囲され、この結果両者の接触は
避けられる。
うに挿通する長孔7bと螺子孔7cを穿設してい
る。側板7とダンパー材8を溶着しており、第3
図のようにダンパー材8の一部が溶解により長孔
7b内に入り込むので、ターミナル9aがダンパ
ー材8によつて包囲され、この結果両者の接触は
避けられる。
上記ダンパー材8はベースポリマー(エラスト
マー)中に粘着付与剤及び補材(カーボンブラツ
ク、老化防止剤、酸化防止剤、耐候剤)を混合し
たもので、予め第3図に示す如く成型加工されて
いる。即ち、略円板状に形成され、刷子10,1
0に対応位置した部分には突部8a,8aが一体
に突出形成されている。さらに、中央には軸受1
1部分を退避させた透孔8bが形成される。ま
た、突部8aの近傍にはターミナル9aを挿通す
る割溝8cが形成されている。割溝8cの側方に
は小孔8d,8dが形成され、小孔8dは保持板
9を側板7に止着するためのビス13の挿通を許
容する小孔である。ビス13は2つの保持板9が
電気的に短絡することを防止する為に少なくとも
一方は合成樹脂製ビスが使用されている。上記小
孔8dと螺子孔7cは保持板9を第3図の如くダ
ンパー材8に溶着した場合には不要となる。
マー)中に粘着付与剤及び補材(カーボンブラツ
ク、老化防止剤、酸化防止剤、耐候剤)を混合し
たもので、予め第3図に示す如く成型加工されて
いる。即ち、略円板状に形成され、刷子10,1
0に対応位置した部分には突部8a,8aが一体
に突出形成されている。さらに、中央には軸受1
1部分を退避させた透孔8bが形成される。ま
た、突部8aの近傍にはターミナル9aを挿通す
る割溝8cが形成されている。割溝8cの側方に
は小孔8d,8dが形成され、小孔8dは保持板
9を側板7に止着するためのビス13の挿通を許
容する小孔である。ビス13は2つの保持板9が
電気的に短絡することを防止する為に少なくとも
一方は合成樹脂製ビスが使用されている。上記小
孔8dと螺子孔7cは保持板9を第3図の如くダ
ンパー材8に溶着した場合には不要となる。
上記ダンパー材8の材料例は次の通りである。
(1) ベースポリマー(エラストマー)としては次
の中から選定する。
の中から選定する。
(i) オレフイン系
(ii) スチレン系
(iii) 塩ビ系
(iv) 酢酸ビニル−エチレン共重合体系
(v) ポリエステル系
(vi) ポリノルボーネン系
(vii) ABS系
(viii) (i)〜(vii)の2種以上の組合わせによる混合
物 (2) 粘着付与剤としては次の中から選定する。
物 (2) 粘着付与剤としては次の中から選定する。
(i) 脂肪族系炭化水素
(ii) 脂環族系炭化水素
(iii) 水添脂肪族系炭化水素
(iv) 芳香族炭化水素
(v) (i)〜(iv)の2種以上の組合わせによる混合物
上記ダンパー材8の成形材料配合比の一例は次
の通りである。
の通りである。
ベースポリマー(エラストマー(i)〜(viii))
100phr 粘着付与剤(i)〜(v) 5〜80phr カーボンブラツク 適当量 老化防止剤、酸化防止剤、耐候剤 適当量 第2図、第3図の場合の組立工程を説明する
と、 ダンパー材8を予め第3図の如き形状にモー
ルド成型しておく。
100phr 粘着付与剤(i)〜(v) 5〜80phr カーボンブラツク 適当量 老化防止剤、酸化防止剤、耐候剤 適当量 第2図、第3図の場合の組立工程を説明する
と、 ダンパー材8を予め第3図の如き形状にモー
ルド成型しておく。
側板7にダンパー材8を位置決めして載置し
た後に熱溶着または超音波溶着により溶着し、
その後冷却する。
た後に熱溶着または超音波溶着により溶着し、
その後冷却する。
刷子10を取付けた保持板9のターミナル9
aを割溝8cに挿通すると共に、所定の位置に
位置決めし、さらに突部8aを刷子10に当接
させて、突部8aと刷子10及び保持板9とダ
ンパー材8とを溶着し、その後冷却する。
aを割溝8cに挿通すると共に、所定の位置に
位置決めし、さらに突部8aを刷子10に当接
させて、突部8aと刷子10及び保持板9とダ
ンパー材8とを溶着し、その後冷却する。
上記ビス13により保持板9を止着する場合
は、止着後に溶着する。
は、止着後に溶着する。
上記ダンパー材8に突部8aを一体に成形して
上記側板7と刷子10に熱溶着または超音波溶着
により一体的に溶着すると、刷子10にダンパー
部材8を取付ける作業が非常に簡単になり、溶着
が自動化出来て生産性が大幅に向上され、上記粘
着付与剤によりターミナル9aとダンパー材8が
高温で接着出来て一体成形の為の特殊な形状を必
要としない。更にダンパー材8と刷子10との間
に従来の粘着テープのような粘着剤が介在しない
為、高温使用時におけるダレがなくなり、刷子圧
力の変化が少なく、適切な刷子圧が確保でき、従
来のゴム材を使用する場合に発生する硫化ガスが
ないので接点障害の危険性がなくなると共に刷子
の寿命が大幅に延長されて防振効果が向上され、
低価格のエラストマーが使用出来ると共に、従
来、刷子の保持板を側板に取付ける際に両者間に
絶縁板を介在していたが、突部8aを一体形成し
たダンパー材8を使用することにより、防振と絶
縁が共に行なわれ、部品点数が減少し安価にな
る。
上記側板7と刷子10に熱溶着または超音波溶着
により一体的に溶着すると、刷子10にダンパー
部材8を取付ける作業が非常に簡単になり、溶着
が自動化出来て生産性が大幅に向上され、上記粘
着付与剤によりターミナル9aとダンパー材8が
高温で接着出来て一体成形の為の特殊な形状を必
要としない。更にダンパー材8と刷子10との間
に従来の粘着テープのような粘着剤が介在しない
為、高温使用時におけるダレがなくなり、刷子圧
力の変化が少なく、適切な刷子圧が確保でき、従
来のゴム材を使用する場合に発生する硫化ガスが
ないので接点障害の危険性がなくなると共に刷子
の寿命が大幅に延長されて防振効果が向上され、
低価格のエラストマーが使用出来ると共に、従
来、刷子の保持板を側板に取付ける際に両者間に
絶縁板を介在していたが、突部8aを一体形成し
たダンパー材8を使用することにより、防振と絶
縁が共に行なわれ、部品点数が減少し安価にな
る。
第4図以下はダンパー材8の変形例で、第4図
は突部8eの一側面が逆L字形で他側面が三角形
に形成され、突部8e,8eの内側に割溝8c,
8cが形成されている。
は突部8eの一側面が逆L字形で他側面が三角形
に形成され、突部8e,8eの内側に割溝8c,
8cが形成されている。
第5図は突部8fの他側面が矩形に形成された
変形例である。
変形例である。
第6図はダンパー材8の側板7との溶着部分が
半円板状に形成された変形例である。
半円板状に形成された変形例である。
上記説明では刷子10が同方向で略並行に配設
されているが、回転軸5の中心を挾んで対称位置
に配設し、突部や割溝を刷子10に対応して形成
してもよい。
されているが、回転軸5の中心を挾んで対称位置
に配設し、突部や割溝を刷子10に対応して形成
してもよい。
本考案は上述のようにダンパー材に突部を一体
形成して側板と刷子に取付ける作業を非常に簡単
にすると共に機械で張り付ける自動化可能として
生産性を向上し、側板の一面に溶着したダンパー
材で絶縁板を省略して部品点数を削減し、ダンパ
ー材によつて従来のゴム材による硫化ガスの発生
がないので接点障害の危険性がなくなり、粘着テ
ープの高温時におけるダレがなくなつて刷子の寿
命が延長される。そして更に、ダンパー材を刷子
に溶着することにより、ダンパー材と刷子とは、
溶着面全体で接着されていることから防振効果が
向上される等実用上優れた効果を奏する直流モー
タの刷子防振装置を提供することが出来る。
形成して側板と刷子に取付ける作業を非常に簡単
にすると共に機械で張り付ける自動化可能として
生産性を向上し、側板の一面に溶着したダンパー
材で絶縁板を省略して部品点数を削減し、ダンパ
ー材によつて従来のゴム材による硫化ガスの発生
がないので接点障害の危険性がなくなり、粘着テ
ープの高温時におけるダレがなくなつて刷子の寿
命が延長される。そして更に、ダンパー材を刷子
に溶着することにより、ダンパー材と刷子とは、
溶着面全体で接着されていることから防振効果が
向上される等実用上優れた効果を奏する直流モー
タの刷子防振装置を提供することが出来る。
図面は本考案実施例が示され、第1図は直流モ
ータの刷子防振装置の断面側面図、第2図は側板
と刷子の保持板とダンパー材の外観斜視図、第3
図は保持板と刷子と側板とにダンパー材が固定さ
れた要部断面斜視図、第4図はダンパー材の変形
例側面図イと他の側面図ロ、第5図はダンパー材
の他の変形例の他の側面図、第6図はダンパー材
の更に他の変形例平面図イと他の側面図ロであ
る。 M……直流モータ、6……整流子、7……側
板、8……ダンパー材、8a,8e,8f……突
部、9……保持板、10……刷子。
ータの刷子防振装置の断面側面図、第2図は側板
と刷子の保持板とダンパー材の外観斜視図、第3
図は保持板と刷子と側板とにダンパー材が固定さ
れた要部断面斜視図、第4図はダンパー材の変形
例側面図イと他の側面図ロ、第5図はダンパー材
の他の変形例の他の側面図、第6図はダンパー材
の更に他の変形例平面図イと他の側面図ロであ
る。 M……直流モータ、6……整流子、7……側
板、8……ダンパー材、8a,8e,8f……突
部、9……保持板、10……刷子。
Claims (1)
- エラストマー中に粘着付与剤を混合したダンパ
ー材を側板の一面に溶着し、このダンパー材に整
流子に摺接させる刷子を保持する保持板を取付け
ると共に、上記ダンパー材に一体形成された突部
を上記刷子に溶着してなる直流モータの刷子防振
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1984148583U JPH0237248Y2 (ja) | 1984-10-02 | 1984-10-02 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1984148583U JPH0237248Y2 (ja) | 1984-10-02 | 1984-10-02 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6165846U JPS6165846U (ja) | 1986-05-06 |
JPH0237248Y2 true JPH0237248Y2 (ja) | 1990-10-09 |
Family
ID=30706788
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1984148583U Expired JPH0237248Y2 (ja) | 1984-10-02 | 1984-10-02 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0237248Y2 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58179145A (ja) * | 1982-04-09 | 1983-10-20 | Hitachi Ltd | 刷子装置 |
JPS598454U (ja) * | 1982-07-09 | 1984-01-19 | 日本鋼管株式会社 | 耐震装置 |
JPS5941155A (ja) * | 1982-09-01 | 1984-03-07 | Hitachi Ltd | 車輛用発電機の集電環保護装置 |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58183058U (ja) * | 1982-06-01 | 1983-12-06 | カルソニックカンセイ株式会社 | フラツトモ−タ |
-
1984
- 1984-10-02 JP JP1984148583U patent/JPH0237248Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS58179145A (ja) * | 1982-04-09 | 1983-10-20 | Hitachi Ltd | 刷子装置 |
JPS598454U (ja) * | 1982-07-09 | 1984-01-19 | 日本鋼管株式会社 | 耐震装置 |
JPS5941155A (ja) * | 1982-09-01 | 1984-03-07 | Hitachi Ltd | 車輛用発電機の集電環保護装置 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS6165846U (ja) | 1986-05-06 |
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