JPH0236320Y2 - - Google Patents

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JPH0236320Y2
JPH0236320Y2 JP1983008816U JP881683U JPH0236320Y2 JP H0236320 Y2 JPH0236320 Y2 JP H0236320Y2 JP 1983008816 U JP1983008816 U JP 1983008816U JP 881683 U JP881683 U JP 881683U JP H0236320 Y2 JPH0236320 Y2 JP H0236320Y2
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thin
copper
iron
plate
shielding
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、空中電磁波を遮蔽する電磁波遮蔽材
に関し、その目的は遮蔽可能な電磁波の周波数帯
域を拡大し、良好な遮蔽効果を得ることができ、
かつ室内において露出する面に最適な電磁波遮蔽
材を提供することにある。
〔従来技術〕
従来電磁波遮蔽材として、鉄薄板、銅箔等が用
いられている。
ところでこの遮蔽材の遮蔽効果は 電界成分においては S=201log(E/E0) (dB) 磁界成分においては S=201log(H/H0) (dB) で表される。ここでE,Hは遮蔽室内の電界強度
及び磁界強度、E,Hは遮蔽室外の電界強度及び
磁界強度である。この遮蔽効c果Sは次式の損失
成分によつてなるとされる。
S=R(反射損失)+A(吸収損失) +B(反覆反射損失) ここで反射損失とは遮蔽材に入射したときに、
その表面での反射による損失をいい、吸収損失と
は遮蔽材内で吸収される損失をいい、さらに反覆
反射損失とは板厚内で反射を繰返えすことによつ
て生じる損失をいう。
ところで前記吸収損失は透磁率が高くなるに従
つて大となる傾向にあり、このため鉄は低周波数
帯域の電磁波に対しては透磁率が高く遮蔽効果が
高い。しかし一方鉄は周波数によつて透磁率が異
なり、このため周波数が高くなると50MHz〜
100MHzで急速に透磁率が低下し、これに伴つて
遮蔽効果が著減することが知られている。
また一方銅箔のような非磁性金属にあつては
60Hz〜10GHzの周波数帯域でほぼ一定で、比透
磁率μ=1の値をとり、吸収損失は低い。しか
し、前記反射損失Rは導電率が高くなるに従つて
大となる傾向があり、高周波数帯域にある電磁波
の遮蔽には反射損失が大きく作用する。このため
銅箔は導電率が高く、高周波数帯域の電磁波に対
して遮蔽効果が高く、略400KHz以下でその効果
が著減することが知られている。
そこで、前記した銅と鉄の特質を補い合うため
に、鉄薄板に銅メツキを施すようにして遮蔽板を
二重構造にし、遮蔽が有効な周波数帯域巾を広げ
るようにしたものがある。ところで、このような
鉄と銅とを媒質を介さず、電気的接続状態におい
たものは夫々の物理的特性が干渉しあつて遮蔽効
果を損なうことが予測される。
〔課題を解決するための手段〕
本考案は、前記知見に基いて銅薄板と、鉄薄板
とを絶縁性接着材を介して接合して積層すると共
に、その任意露出画に木目模様等を表した化粧薄
板を接合して積層して、銅と鉄とを電気的絶縁状
態において構成した電磁波遮蔽材であつて、この
構成により前記銅メツキ薄板に比して数10dB改
善するという画期的結果を得た。
以下実験例を示す。
・ 実験方法 第1図に示すように、電解銅箔2によつて構成
された遮蔽室1に、試料取付け用矩形開口3を形
成し、前記室内に受信器4を設置し、発振器5を
前記室外の開口部前方に設置する。而て下記の矩
形状にした試料6で前記開口3を覆い発振器5に
よつて周波数の異なる電磁波を多種発生させ、受
信器4によりこれを検出するようにした。
・ 試料 <比較試料> a 電解銅箔 b 鉄箔 c 銅メツキ薄板 <本考案に係る試料> d 第2図に示すように銅薄板7と鉄薄板8をポ
リエチレン等の絶縁性接着材9で接合したもの ・ 実験結果 遮蔽効果(dB)と周波数(Hz)の関係を第3
図に示す。
・ 考察 1 本考案試料dは広い周波数帯域に渡つて試料
cに比して遮蔽効果が10〜40dB向上した。尚
本実験装置は、開口部のみに試料を取付けて実
験したものであつて、遮蔽室を構成する銅箔の
影響が大きく、このため無限平面(遮蔽室全体
を当該試料によつて構成)によつて実験した場
合にはこれよりもさらに高い結果を生じるもの
と推測できる。
2 鉄箔bにおいて高周波数帯域で遮蔽効果の顕
著な下降がみられないのは、遮蔽室が銅箔によ
つて構成され、銅箔が該帯域で遮蔽効果を生じ
ていることによる。
前記の結果によつて明らかなように、銅薄板7
と、鉄薄板8とを絶縁性接着材9によつて接合し
て形成してなる本考案に係る電磁波遮蔽材は広周
波数帯域において遮蔽効果が顕著である。
前記接着材9は、アイオノマー樹脂、エポキシ
樹脂等任意の材料から選ぶことができる。また、
その接合に際しては、銅薄板7と、鉄薄板8との
接合内面に粗面を形成するようにすればその接合
が強固になる。
さらに、また銅薄板7と、鉄薄板8とを例えば
鉄−銅−鉄等の組合わせで絶縁性接着材9を介し
て多数枚積層するようにしてもよい。
そしてこのように銅薄板7と鉄薄板8を絶縁性
接着材9で接合したものに、さらに木目模様等の
模様を表した化粧薄板10をその任意露出面に接
合する。
この構成によつて、室内に露出する箇所に用い
られる電磁波遮蔽材において周囲雰囲気と調和し
た意匠感を呈することができるようになる。
〔効果〕
本考案は前記の説明によつて明らかにしたよう
に所要枚数の銅薄板7と鉄薄板8とを絶縁性接着
材9を介して接合し、さらにいずれかの表面に化
粧薄板10を接合して電磁波遮蔽材を構成したか
ら、遮蔽可能な電磁波の周波数帯域を拡大し、良
好な遮蔽効果を得ると共に、室内においても違和
感なく適用することができ、その用途を拡大し得
る等の優れた効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は実験装置を示す縦断平面図、第2図は
本考案に係る電磁波遮蔽材の縦断面図、第3図は
実験結果を示す遮蔽効果(dB)−周波数(Hz)
のグラフである。 7……銅薄板、8……鉄薄板、9……絶縁性接
着材、10……化粧薄板。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 銅薄板と、鉄薄板とを各一〜複数枚組合わせて
    絶縁性接着材を介して接合し、さらにその任意露
    出面に木目模様等を表した化粧薄板を接合して積
    層してなる電磁波遮蔽材。
JP881683U 1983-01-24 1983-01-24 電磁波遮蔽材 Granted JPS59115697U (ja)

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JP881683U JPS59115697U (ja) 1983-01-24 1983-01-24 電磁波遮蔽材

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JPS59115697U JPS59115697U (ja) 1984-08-04
JPH0236320Y2 true JPH0236320Y2 (ja) 1990-10-03

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JP4585918B2 (ja) * 2005-06-01 2010-11-24 東京計器株式会社 電磁波シールド部材の接合構造

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5731200A (en) * 1980-07-31 1982-02-19 Mitsubishi Electric Corp Flexible magnetic shielding plate

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JPS5731200A (en) * 1980-07-31 1982-02-19 Mitsubishi Electric Corp Flexible magnetic shielding plate

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