JPH0236025Y2 - - Google Patents

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JPH0236025Y2
JPH0236025Y2 JP1985093584U JP9358485U JPH0236025Y2 JP H0236025 Y2 JPH0236025 Y2 JP H0236025Y2 JP 1985093584 U JP1985093584 U JP 1985093584U JP 9358485 U JP9358485 U JP 9358485U JP H0236025 Y2 JPH0236025 Y2 JP H0236025Y2
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  • Air Filters, Heat-Exchange Apparatuses, And Housings Of Air-Conditioning Units (AREA)
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Description

【考案の詳細な説明】 [考案の利用分野] この考案は空気調和機に係り、さらに詳しく言
えば、空気調和機の室内ユニツトにおける風向切
替板の改良に関するものである。
[考案の技術的背景] 一般に、ヒートポンプ式の空気調和機の室内ユ
ニツトにおいては、例えば急速冷房時に必要な領
域を速やかに冷房するため、また、暖房時におい
ても暖気の上方から下方への循環をより有効に行
なわせるようにするため、その空気吹出し方向を
通常の横吹出しから90度下に向けた下吹出し方向
に変更できるようにされている。
すなわち、第9図に示されているように、室内
ユニツトのハウジング1内には、熱交換器2とそ
の裏面側の下部に配置されたクロスフローフアン
3とを含み、そのフアン3により空気を下方に送
り出す空気流路が形成されているが、この場合、
その空気流路の出口にあたるハウジング1の下部
には、正面と底面に連なる空気吹出し口4が形成
されている。そして、この空気吹出し口4内に
は、その開口底面と開口正面との間において選択
的に回動される風向切替板5が設けられており、
この風向切替板5により、空気吹出し方向が所謂
横吹出し(水平方向)と下吹出し(垂直下方向)
とに変更されるようになつていて、第9図には、
風向切替板5が開口正面側にセツトされ、空気吹
出し方向を下吹出しとした状態が図解されてい
る。
この下吹出し状態は主として暖房運転時になさ
れるのであるが、このように空気吹出し口4の開
口正面側を風向切替板5にて塞いだ場合、フアン
3から送り出されてくる空気の一部は風向切替板
5の背面側に当接してうず流となるため、これが
抵抗となつて20〜30%程度の風量損失が発生す
る。したがつて、これに伴つて暖房能力も低下す
ることになる。また、上記のような下吹出し状態
では、吹出された温風が自然に上昇して室内の上
部空間に停滞する傾向を示すため、その室内を万
遍なく暖房するには別途にサーキユレータ等を必
要とする。さらには、空気吹出し口4の下方位置
においては、風速の速い温風を直接吹付けられる
ことになるため、温風をうけていながら寒い感じ
がするとともに、髪が乱れる等の不快感を生ずる
ことがあつた。
[考案の目的] この考案は上記した従来の問題点に鑑みなされ
たもので、その目的は、風向切替板を主風向切替
板と副風向切替板とに分割し、必要に応じて簡単
な操作によりその副風向切替板を開放することが
できるようにして、暖房運転時の下吹出し状態に
おける風量損失を極力小さな値に抑えて暖房能力
の向上を図るとともに、室内の温度分布を均一化
してより広い快適ゾーンが得られるようにした空
気調和機を提供することにある。
[実施例] 以下、この考案を添付図面に示されている一実
施例を参照しながら詳細に説明する。
この空気調和機は第1図に例示されている室内
ユニツトのハウジング10を備えており、このハ
ウジング10内には第9図に示されている従来例
と同様に熱交換器およびクロスフローフアン等か
らなる送風機を含む空気流路が形成されていると
ともに、このハウジング10には第2図に示され
ているようにその正面下部から底面にかけて上記
空気流路の出口に対応する横長の空気吹出し口1
1が設けられている。この空気吹出し口11内に
は、風向切替板12が回動可能に設けられてお
り、この実施例によると、風向切替板12には、
空気吹出し口11の正面側を閉塞して上記空気流
路からの空気をほぼ真下に向けて吹出させる第1
の作動位置と、上記空気吹出し口11の上壁面側
に回動される第2の作動位置とのいずれかに選択
的に切替えられるようになされている。
風向切替板12は、第3図に例示されているよ
うに、主風向切替板13と、副風向切替板14と
により構成されている。主風向切替板13は大体
において空気吹出し口11の正面開口部の下側2/
3程度を覆う大きさの帯状板からなり、副風向切
替板14は残りの上側空間1/3程度を覆うように
形成された帯状板からなる。この副風向切替板1
4は主風向切替板13に対して回動可能に支持さ
れ、第1の作動位置においては主風向切替板13
の上方に位置する。すなわち、この実施例による
と、主風向切替板13の背面側には、副風向切替
板14の背面側に向つて立上る垂直支軸15aと
この垂直支軸15aの上端から副風向切替板14
の長手方向に直角に折曲げられた水平支軸15b
とを有する回転支承部材15が複数個設けられて
いる。これに対して、副風向切替板14の背面側
には、上記水平支軸15bと嵌合する軸受孔16
aを有する軸受リブ16が同数設けられており、
この軸受孔16bを水平支軸15bに嵌合させる
ことにより、副風向切替板14が主風向切替板1
3に対して回動可能に支持されることになる。
主風向切替板13は、その側方上部から背面側
に突出する左右1対のアーム17,17を有し、
このアーム17の各基端部側には回転中心となる
回転支軸18が突設されているとともに、アーム
17の各先端部にはボス19,19がそれぞれ突
設されている。また、副風向切替板14にもその
側方上部から背面側に突出する左右1対のアーム
21,21が設けられており、このアーム21の
各先端部にはボス22がそれぞれ同軸的に突設さ
れている。これに対して、ハウジング10の空気
吹出し口11を画定している内側壁20には、上
記回転支軸18と嵌合する軸受孔23と、上記ボ
ス18および22と対応する第1および第2のガ
イド溝24,25とが形成されている。
この場合、第1および第2の各ガイド溝24,
25はともに軸受孔23を中心とする仮想の円弧
に沿つて形成されているが、第2のガイド溝25
の一方の端部(第2図において反時計方向側の端
部)は幅が広くなるように形成されていて、これ
により副風向切替板14の動作を制御するように
している。すなわち、この制御溝には、副風向切
替板14が閉じられた状態にあるときボス22が
当接する前縁段部25aと、副風向切替板14が
開かれたときにボス22が当接する下縁段部25
bと、副風向切替板14を主風向切替板13とと
もに空気吹出し口11の上方に回動させる際、ボ
ス22と当接して副風向切替板14を強制的に閉
じる係合段部25cとが形成されている。
第3図の−線断面図である第4図を参照す
ると、主風向切替板13の背面側には、副風向切
替板14の背面に沿つて立上る板バネ26が設け
られており、これに対して、副風向切替板14の
背面側には、その板バネ26により付勢されてこ
の副風向切替板14を閉位置に保持する第1のカ
ム面27aと、この副風向切替板14を開位置に
保持する第2のカム面27bとを含むカム部材2
7が設けられている。なお、この実施例において
は、このカム部材27は軸受孔16aを有し、軸
受リブ16の役割をも果している。
第6図には、主風向切替板13の一方の回転支
軸18のハウジング10に対する取付構造が例示
されており、これによると、この回転支軸18は
スペーサ筒31を介して空気吹出し口11を画定
しているハウジング10の一方の内側壁20に取
付けられるようになつている。すなわち、回転支
軸18にはその軸方向に延びるキー18aが設け
られており、スペーサ筒31にはその回転支軸1
8の先端部を回転自在に受け入れる軸受孔32
と、キー18aと協働して主風向切替板13の回
動範囲を規定する扇状の回動角制御溝33とが形
成されている。また、このスペーサ筒31の胴部
31aには例えば180度の間隔をもつて対向配置
された1対のキーフランジ34a,34bが形成
されているとともに、この胴部31aの端部には
Dカツト軸35が連設されている。これに対し
て、ハウジングの内側壁20には上記スペーサ筒
31の胴部31aが嵌合される軸受孔36が穿設
されているが、この場合、キーフランジ34a,
34bに対応して拡径状に切欠かれた扇状部分3
7の両端壁37a,37b間の角度間隔は180度
よりも角度αだけ大きくなされている。すなわ
ち、スペーサ筒31は軸受孔36内において角度
αだけ回動し得るように嵌合される。
このようにしてスペーサ筒31を軸受孔36内
に挿嵌したのち、そのDカツト軸35には、同形
のDカツト孔38を有するレバー39が取付けら
れるとともに、このレバー39と図示しないベー
スフレームとの間に引張りバネ40が介装され
る。
上記した構成において、引張りバネ40のバネ
力はレバー39およびDカツト軸35を介してス
ペーサ筒31に伝達され、これにより、スペーサ
筒31は第6図において反時計方向に回動付勢さ
れそのキーフランジ34bが扇状部分37の一方
の端壁37bに当接した状態に保持される。これ
に伴なつて、回転支軸18のキー18aが回動角
制御溝33の一方の端壁33aにより押されるこ
とになるため、主風向切替板13は第6図反時計
方向(第4図においては時計方向)に押圧付勢さ
れて空気吹出し口11の正面側を閉じた状態に保
持されることになるが、この場合、キーフランジ
34aと扇状部分37の他方の端壁37aとの間
には遊び角度αが生ずるため、主風向切替板13
を引張りバネ40に抗して若干押戻すことができ
る。
そこで、風向切替板12にて空気吹出し口11
の正面側を閉塞し、ハウジング10内にて生成さ
れた温風を専ら空気吹出し口11の底面側から吹
出すようにした第4図の状態において、主風向切
替板13の下端を反時計方向である矢印A方向に
若干回動させると、副風向切替板14の上端部は
ボス22が制御溝の前縁段部25aに当接してそ
れ以上前方に動き得ないため、板バネ26の自由
端が第1のカム面27aを乗り越えて第2のカム
面27b側に移行することになり、副風向切替板
14は板バネ26の付勢力にて水平支軸15bを
中心として時計方向に回動し第7図に示されてい
るように空気吹出し口11の正面側上部を自動的
に開く。なお、上記の操作後、主風向切替板13
から手を離すと、主風向切替板13は引張バネ4
0にて元の状態に戻される。これにより、ハウジ
ング10内から送り出される温風の大部分は空気
吹出し口11の底面側から下吹出し状態にて下方
に向けて吹出されるが、その一部の温風は副風向
切替板14より正面側に向けて吹出されることに
なる。したがつて、従来のように風向切替板12
の背面側にうず流が発生することが殆どないた
め、風量損失を小さな値に抑えることができると
ともに、この場合、副風向切替板14から吹出さ
れる温風は、図示しない熱交換器の熱交換面積の
小さな下部側を通る比較的温度の低い温風である
ため、空気吹出し口11の底面側から吹出される
温風は、従来のように室内の上部空間に舞上るこ
となくこの副風向切替板14からの比較的温度の
低い温風に抑えられるようにして室内の下部空間
に拡がることになり、より広い快適ゾーンが得ら
れる。また、この構成によると、上記のように空
気吹出し口11の底面側と副風向切替板14とか
ら温風が吹出されるため、空気吹出し口11の底
面側から吹出される温風の風速が相対的に弱めら
れることになり、その真下の位置においても従来
のような不快感を味わうようなことはない。
一方、副風向切替板14を閉じるには、手で強
制的に閉じてもよいが、この実施例によれば、主
風向切替板13を上方(第7図時計方向)に回動
させれば自動的に閉じられる。すなわち、副風向
切替板14が開かれた状態にあるときボス22は
制御溝の下縁段部25bに当接しているため、主
風向切替板13とともに副風向切替板14を回転
支軸18を中心として第7図時計方向に回動させ
ると、その過程においてボス22が制御溝の係合
段部25cに当接し、ついにはそれを乗り超え
る。これにより、副風向切替板14は水平支軸1
5bを中心として同図反時計方向に回動させられ
るため、第8図に示されているように、板バネ2
6のカム部材27に対する当接部が第2のカム面
27bから第1のカム面27aに変り、副風向切
替板14は主風向切替板13とともに1枚の風向
切替板12を形成するように閉じられた状態に保
持されることになる。
[効果] 上記した実施例の説明から明らかなように、こ
の考案によれば、風向切替板12を主風向切替板
13と副風向切替板14とに分割し、暖房運転時
には副風向切替板14を開いてそこから比較的温
度の低い温風を吹出させるようにしたことによ
り、風量損失を小さくして暖房能力の向上が図れ
るとともに、空気吹出し口11の底面側から吹出
される温風を室内の下部空間のより遠い領域にま
で拡散して室内温度の均一化が図れるようにな
る。しかも、この考案によれば、主風向切替板1
3を若干押圧するだけの操作で副風向切替板14
が自動的に開かれるため、使用上きわめて便利で
ある。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案による空気調和機の室内ユニ
ツトの一実施例を示した外観斜視図、第2図は同
室内ユニツトの空気吹出し口の部分を示す断面
図、第3図は第1図に示されている風向切替板の
背面図、第4図は第3図における−線断面
図、第5図は風向切替板の一方の端部とそれに対
応する空気吹出し口の側壁との関係を示す斜視
図、第6図は風向切替板の他方の端部をそれに対
応する空気吹出し口の側壁に取付ける状態を示し
た分解斜視図、第7図は副風向板を開いた状態を
示す断面図、第8図は主風向切替板の回動操作に
関連して副風向切替板が閉じられる状態を示す断
面図、第9図は従来の室内ユニツトを示す概略的
な要部断面図である。 図中、10はハウジング、11は空気吹出し
口、12は風向切替板、13は主風向切替板、1
4は副風向切替板、15は回転支承部材、16は
軸受リブ、17,21はアーム、19,22はボ
ス、23は軸受孔、24,25はガイド溝、26
は板バネ、27はカム部材、31はスペーサ筒、
33は回動角制御溝、34はキーフランジ、35
はDカツト軸である。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 熱交換器および送風機を含む空気流路を有す
    る室内機ハウジングと、上記空気流路の出口に
    対応して上記ハウジングの正面下部から底面に
    かけて開口された空気吹出し口と、該空気吹出
    し口内において回動可能に設けられた風向切替
    板とを備えてなる空気調和機において、 上記風向切替板は、上記空気吹出し口の正面
    側を閉塞する第1の作動位置において下方に位
    置する主風向切替板と、その上部に配置される
    副風向切替板とを備えてなり、上記主風向切替
    板の背面側には、上記副風向切替板の背面に沿
    つて立上る垂直支軸と該垂直支軸の上端から上
    記副風向切替板の長さ方向に沿つてほぼ直角に
    折曲げられた水平支軸とを有する回転支承部材
    が複数設けられているとともに、上記副風向切
    替板の背面側には、上記水平支軸と嵌合する軸
    受孔を有する軸受リブが同数設けられていて、
    上記副風向切替板は、上記軸受リブおよび回転
    支承部材を介して上記主風向切替板に対して回
    動可能に保持されていることを特徴とする空気
    調和機。 (2) 実用新案登録請求の範囲(1)において、上記副
    風向切替板は、上記主風向切替板をその回転軸
    線を中心として上記第1の作動位置から上記空
    気吹出し口の上壁側に回動する際それとともに
    上壁側に格納される第2の作動位置に向けて回
    動されることを特徴とする空気調和機。
JP1985093584U 1985-06-20 1985-06-20 Expired JPH0236025Y2 (ja)

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JPS622944U JPS622944U (ja) 1987-01-09
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