JPH0235840Y2 - - Google Patents
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- JPH0235840Y2 JPH0235840Y2 JP1986084537U JP8453786U JPH0235840Y2 JP H0235840 Y2 JPH0235840 Y2 JP H0235840Y2 JP 1986084537 U JP1986084537 U JP 1986084537U JP 8453786 U JP8453786 U JP 8453786U JP H0235840 Y2 JPH0235840 Y2 JP H0235840Y2
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Description
【考案の詳細な説明】
産業上の利用分野
本考案は抄合せ装置に係り、殊に出願人のライ
センス所有する特許第1019068号(特公昭55−第
8640号)発明の改善に係る。
センス所有する特許第1019068号(特公昭55−第
8640号)発明の改善に係る。
従来技術と問題点
上記先行特許はワイヤーの直線移行部へ紙料液
を流しかけて湿紙形成と脱水を行い、更に該ワイ
ヤーとフエルトとをワイヤーを外側にしてフオー
ミングロールの下部から上部に向かう円弧面に重
合し掛け合せて抄合脱水区間を形成し、フエルト
に付着された前段の低湿湿紙とワイヤー上に形成
された高湿湿紙とをワイヤーとフエルトで挟みつ
つ該抄合脱水区間に導入してワイヤーテンシヨン
とフオーミングロールの遠心力との相乗作用によ
り通水性の良いワイヤー側へ脱水を進行させ、然
る後重ね合せを維持しながら上方に引上げてクー
チロールに掛け、該クーチロールにおいてフエル
トへ湿紙の転着を図らんとするものである。
を流しかけて湿紙形成と脱水を行い、更に該ワイ
ヤーとフエルトとをワイヤーを外側にしてフオー
ミングロールの下部から上部に向かう円弧面に重
合し掛け合せて抄合脱水区間を形成し、フエルト
に付着された前段の低湿湿紙とワイヤー上に形成
された高湿湿紙とをワイヤーとフエルトで挟みつ
つ該抄合脱水区間に導入してワイヤーテンシヨン
とフオーミングロールの遠心力との相乗作用によ
り通水性の良いワイヤー側へ脱水を進行させ、然
る後重ね合せを維持しながら上方に引上げてクー
チロールに掛け、該クーチロールにおいてフエル
トへ湿紙の転着を図らんとするものである。
上記抄合装置はフオーミングロールに沿う上記
抄合脱水区間での優れた脱水性能を有し抄速の高
速化を可能とすることに加え、フエルトによる各
段の湿紙形成装置の連繋、抄合せが容易に行え、
構造、スペース等の面で多層抄機構が合理的に設
計できる等の利点があり各種仕様に応じ多用され
ている。
抄合脱水区間での優れた脱水性能を有し抄速の高
速化を可能とすることに加え、フエルトによる各
段の湿紙形成装置の連繋、抄合せが容易に行え、
構造、スペース等の面で多層抄機構が合理的に設
計できる等の利点があり各種仕様に応じ多用され
ている。
しかしながら、上記抄合装置は、多数の運転結
果から次のような問題点を有することが指摘され
るに至つている。
果から次のような問題点を有することが指摘され
るに至つている。
即ち、上記フオーミングロールに沿う上記抄合
脱水区間でのワイヤー側への脱水が頗る良好であ
る反面、水分の一部が外側にあるワイヤーに保水
され水膜状になつて上方へ引上げられ、ワイヤー
側湿紙へ再湿してしまい、これがワイヤー側湿紙
のダレやヨレ、或いはクーチロールにワイヤー側
をかけた場合の加圧による湿紙の破損等の遠因と
なり有害である。殊に上記悪現象は抄速が200
m/分程度の低速の場合、遠心力が小さくなるた
めワイヤーテンシヨンで絞り出した水分を充分に
振り切ることができず、クーチロールへ向かう水
分引上げ、再湿が顕著である。
脱水区間でのワイヤー側への脱水が頗る良好であ
る反面、水分の一部が外側にあるワイヤーに保水
され水膜状になつて上方へ引上げられ、ワイヤー
側湿紙へ再湿してしまい、これがワイヤー側湿紙
のダレやヨレ、或いはクーチロールにワイヤー側
をかけた場合の加圧による湿紙の破損等の遠因と
なり有害である。殊に上記悪現象は抄速が200
m/分程度の低速の場合、遠心力が小さくなるた
めワイヤーテンシヨンで絞り出した水分を充分に
振り切ることができず、クーチロールへ向かう水
分引上げ、再湿が顕著である。
考案の目的及び問題を解決するための手段
而して本考案は上記抄合装置の長所を活用しつ
つ、上記問題の解決を目的として提供されたもの
であつて、上記抄合脱水区間において遠心力によ
りワイヤー側で振り切られる脱水を良好に進行さ
せながら、同ワイヤーによつて引上げられる上記
有害な誘導水分を、又上方のクーチロールで絞ら
れ立上げ区間に添い落流する水分をフオーミング
ロールに反曲しつつそのエツヂにて加圧接触する
可撓性水切板の設置によつて良好に除去し、該誘
導水分がもたらす上記悪現象の抑止改善を図らん
とするものである。
つ、上記問題の解決を目的として提供されたもの
であつて、上記抄合脱水区間において遠心力によ
りワイヤー側で振り切られる脱水を良好に進行さ
せながら、同ワイヤーによつて引上げられる上記
有害な誘導水分を、又上方のクーチロールで絞ら
れ立上げ区間に添い落流する水分をフオーミング
ロールに反曲しつつそのエツヂにて加圧接触する
可撓性水切板の設置によつて良好に除去し、該誘
導水分がもたらす上記悪現象の抑止改善を図らん
とするものである。
考案の実施例
以下本考案を図示の実施例に基いて説明する。
図において1は表面に水逃げ溝を切つたロール内
部への遮水性を有するフオーミングロール、2は
エンドレスフエルト、3はエンドレスワイヤーを
示す。第1図に示すように、上記エンドレスフエ
ルト2とエンドレスワイヤー3とをフオーミング
ロール1の下部へ向け導入して、該下部から上部
へ向かう円弧面域にワイヤー3が外側となるよう
に重合し掛け合せ、抄合脱水区間5を形成する、
該抄合脱水区間5の角度をフオーミングロール1
の縦中心線Yと交わる下死点付近から同横中心線
Xと交わる側死点付近に亘る略4分の1円弧とす
る。上記フオーミングロール1に対する抄合脱水
区間5を経た後、両者2,3を該重合状態を維持
しつつフオーミングロール1から略真上に引上げ
て上方に配したクーチロール4にフエルト2が外
側となるように掛け合せ、両者2,3をクーチロ
ール4の上死点を過ぎた位置より互いに離反し、
ワイヤー3より離れたフエルト2は次段のフオー
ミングロール1へ向かわせる。他方フエルト2よ
り離れたワイヤー3はブレストロール6へ向け回
走させ、該ブレストロール6に掛け合せてから上
記フオーミングロール1に向かわせてブレストロ
ール6とフオーミングロール1間の直線移行部に
て湿紙形成区間7を形成し、該湿紙形成区間7に
ブレストロール側始端において紙料液を流しかけ
る。紙料液は該湿紙形成区間7を経る間、該湿紙
形成区間の下面に配したフオーメーシヨンボツク
ス9及びサクシヨンボツクス10等によりワイヤ
ーを通して脱水され、且つ地合を整え湿紙aを形
成する。この湿紙aは前段で抄合された湿紙ab
に比べ高湿である。斯くしてワイヤー3上に形成
した高湿湿紙aとフエルト2に付着された前段の
抄紙装置で抄合された低湿湿紙abとを前者の高
含水率の湿紙aを外側にしてフエルト2とワイヤ
ー3間に挟みフオーミングロール1に沿面せる抄
合脱水区間5へと導入する。湿紙層abは該抄合
脱水区間5においてワイヤーテンシヨンによる面
圧を受け該面圧にて外側にあるワイヤー3へと水
分を押し出しつつ遠心力の作用で多量の脱水を促
す。上記フオーミングロール1における脱水を経
た後、抄合された湿紙abをクーチロール4へと
抱き上げ、該クーチロール4にフエルト2の外面
からタツチロール11を接触させてフエルト2の
湿紙転着を図り、次段のフオーミングロール1へ
と導入する構成とする。
図において1は表面に水逃げ溝を切つたロール内
部への遮水性を有するフオーミングロール、2は
エンドレスフエルト、3はエンドレスワイヤーを
示す。第1図に示すように、上記エンドレスフエ
ルト2とエンドレスワイヤー3とをフオーミング
ロール1の下部へ向け導入して、該下部から上部
へ向かう円弧面域にワイヤー3が外側となるよう
に重合し掛け合せ、抄合脱水区間5を形成する、
該抄合脱水区間5の角度をフオーミングロール1
の縦中心線Yと交わる下死点付近から同横中心線
Xと交わる側死点付近に亘る略4分の1円弧とす
る。上記フオーミングロール1に対する抄合脱水
区間5を経た後、両者2,3を該重合状態を維持
しつつフオーミングロール1から略真上に引上げ
て上方に配したクーチロール4にフエルト2が外
側となるように掛け合せ、両者2,3をクーチロ
ール4の上死点を過ぎた位置より互いに離反し、
ワイヤー3より離れたフエルト2は次段のフオー
ミングロール1へ向かわせる。他方フエルト2よ
り離れたワイヤー3はブレストロール6へ向け回
走させ、該ブレストロール6に掛け合せてから上
記フオーミングロール1に向かわせてブレストロ
ール6とフオーミングロール1間の直線移行部に
て湿紙形成区間7を形成し、該湿紙形成区間7に
ブレストロール側始端において紙料液を流しかけ
る。紙料液は該湿紙形成区間7を経る間、該湿紙
形成区間の下面に配したフオーメーシヨンボツク
ス9及びサクシヨンボツクス10等によりワイヤ
ーを通して脱水され、且つ地合を整え湿紙aを形
成する。この湿紙aは前段で抄合された湿紙ab
に比べ高湿である。斯くしてワイヤー3上に形成
した高湿湿紙aとフエルト2に付着された前段の
抄紙装置で抄合された低湿湿紙abとを前者の高
含水率の湿紙aを外側にしてフエルト2とワイヤ
ー3間に挟みフオーミングロール1に沿面せる抄
合脱水区間5へと導入する。湿紙層abは該抄合
脱水区間5においてワイヤーテンシヨンによる面
圧を受け該面圧にて外側にあるワイヤー3へと水
分を押し出しつつ遠心力の作用で多量の脱水を促
す。上記フオーミングロール1における脱水を経
た後、抄合された湿紙abをクーチロール4へと
抱き上げ、該クーチロール4にフエルト2の外面
からタツチロール11を接触させてフエルト2の
湿紙転着を図り、次段のフオーミングロール1へ
と導入する構成とする。
本考案は第1図に示す如く、上記抄合装置を構
成するフオーミングロール1の抄合脱水区間5又
ははその終端付近に水切板12を設けたものであ
る。
成するフオーミングロール1の抄合脱水区間5又
ははその終端付近に水切板12を設けたものであ
る。
前記の如く、上記抄合装置はロール内部への遮
水性を有するフオーミングロール1の沿面におい
て、湿紙abをフエルト2とワイヤー3とで挟み、
ワイヤー3を遠心力が作用する外側となるように
めぐらせ、同ワイヤー3側に高湿の湿紙aが存在
するようにして同方向からワイヤーテンシヨンを
かけ同ワイヤー側への加圧脱水を促すようにした
ものであるから、各段の抄合せにおける脱水が合
理的に進行され、優れた脱水性能を発揮し、高速
化が可能であり、フエルト側低湿湿紙abへのワ
イヤー側高湿湿紙aの層間接着が良好に行なえる
等の効果を有する。反面、殊に遠心力が弱い低速
抄紙の場合、既述のように上記ワイヤー3側へ多
量に押出された水分の一部がワイヤーに付着し水
膜状となつて上方へ引上げられワイヤー側湿紙へ
再湿してしまい、その結果前記の不具合を招来す
るとの懸念が指摘されている。
水性を有するフオーミングロール1の沿面におい
て、湿紙abをフエルト2とワイヤー3とで挟み、
ワイヤー3を遠心力が作用する外側となるように
めぐらせ、同ワイヤー3側に高湿の湿紙aが存在
するようにして同方向からワイヤーテンシヨンを
かけ同ワイヤー側への加圧脱水を促すようにした
ものであるから、各段の抄合せにおける脱水が合
理的に進行され、優れた脱水性能を発揮し、高速
化が可能であり、フエルト側低湿湿紙abへのワ
イヤー側高湿湿紙aの層間接着が良好に行なえる
等の効果を有する。反面、殊に遠心力が弱い低速
抄紙の場合、既述のように上記ワイヤー3側へ多
量に押出された水分の一部がワイヤーに付着し水
膜状となつて上方へ引上げられワイヤー側湿紙へ
再湿してしまい、その結果前記の不具合を招来す
るとの懸念が指摘されている。
本考案はこれを解消するために、上記ワイヤー
3の表面へ向け上記水切板12を設置し、上記脱
水区間5においてワイヤー3に付着し上方へ誘導
される水分15を同水切板12の設置位置で除去
する構成としたものである。
3の表面へ向け上記水切板12を設置し、上記脱
水区間5においてワイヤー3に付着し上方へ誘導
される水分15を同水切板12の設置位置で除去
する構成としたものである。
上記水切板12として第2図に示すようにポリ
ウレタンシートの如き弾性に富む可撓性を有する
シートを用いる。該可撓性水切板12Aは第3図
に拡大示するように水平に配向し、先端を抄合脱
水区間5を形成するワイヤー3の表面に喰い込み
長さを以つて接触させる。これによつて可撓性水
切板12Aを図示のように喰い込み長さだけフオ
ーミングロール1の回転方向へ反曲させ、エツヂ
13をワイヤー表面へ適度な弾力を以つて加圧接
触させる。可撓性水切板12Aは上記状態を以つ
て第2図に示すように、フオーミングロール下死
点付近から略四分の一円弧に亘りフエルト2と重
ね掛け合せたワイヤー3の略45゜回転角を過ぎた
位置に当接させる。
ウレタンシートの如き弾性に富む可撓性を有する
シートを用いる。該可撓性水切板12Aは第3図
に拡大示するように水平に配向し、先端を抄合脱
水区間5を形成するワイヤー3の表面に喰い込み
長さを以つて接触させる。これによつて可撓性水
切板12Aを図示のように喰い込み長さだけフオ
ーミングロール1の回転方向へ反曲させ、エツヂ
13をワイヤー表面へ適度な弾力を以つて加圧接
触させる。可撓性水切板12Aは上記状態を以つ
て第2図に示すように、フオーミングロール下死
点付近から略四分の一円弧に亘りフエルト2と重
ね掛け合せたワイヤー3の略45゜回転角を過ぎた
位置に当接させる。
他の実施例として、上記可撓性水切板12Aを
第4図に示すような位置に設置する。即ち、フエ
ルト2及びワイヤー3はフオーミングロール1の
縦中心線Yが交わる下死点付近(抄合脱水区間始
端P1)から同ロール1の横中心線Xが交わる側
死点付近へ亘つて掛け合わせ、これを抄合脱水区
間終端P2とする。この抄合脱水区間終端P2の
離れ際、即ち抄合脱水区間終端P2の直後に上記
可撓性水切板12Aを押圧接触させる。ワイヤー
3はフオーミングロール1の沿面に巻かれている
間は(抄合脱水区間5では)そのテンシヨンによ
る面圧を抄合湿紙ab及びフエルト3へ印加し密
着しているが、上記抄合脱水区間終端P2を過ぎ
立上げ区間14へ移行する部分においては上記印
圧は解放され、フエルト2側への(湿紙abのa
への)密着性を減退するか、又は遊離する傾向と
なる。このような傾向は抄合湿紙abの適切な担
持作用を阻害し、抄合湿紙abのaのダレやヨレ
の原因となる恐れがある。当該実施例は上記可撓
性水切板12Aを抄合脱水区間終端P2の直後
に、ワイヤー3側からフオーミングロール1へ向
け押圧するように配置することにより、その押圧
力でフエルト2側をフオーミングロール1へ接触
させるようにすることにより、上記抄合脱水区間
5から派生しワイヤー3にて引上げられる有害な
水分15を良好に除去すると共に、ワイヤー3が
抄合湿紙abのa側表面との密着性を阻害する傾
向となるのを抑制し、その弾性的押圧力でワイヤ
ー3を抄合湿紙ab及びフエルト2へ押し付け抄
合湿紙abの保持を適正にし上記湿紙aのダレや
ヨレを防止する。上記可撓性水切板12Aの接触
位置は抄合脱水区間終端P2から立上げ区間14
へ向けての回転角αが10゜以内となる位置、好ま
しくは5゜以内の位置とする。
第4図に示すような位置に設置する。即ち、フエ
ルト2及びワイヤー3はフオーミングロール1の
縦中心線Yが交わる下死点付近(抄合脱水区間始
端P1)から同ロール1の横中心線Xが交わる側
死点付近へ亘つて掛け合わせ、これを抄合脱水区
間終端P2とする。この抄合脱水区間終端P2の
離れ際、即ち抄合脱水区間終端P2の直後に上記
可撓性水切板12Aを押圧接触させる。ワイヤー
3はフオーミングロール1の沿面に巻かれている
間は(抄合脱水区間5では)そのテンシヨンによ
る面圧を抄合湿紙ab及びフエルト3へ印加し密
着しているが、上記抄合脱水区間終端P2を過ぎ
立上げ区間14へ移行する部分においては上記印
圧は解放され、フエルト2側への(湿紙abのa
への)密着性を減退するか、又は遊離する傾向と
なる。このような傾向は抄合湿紙abの適切な担
持作用を阻害し、抄合湿紙abのaのダレやヨレ
の原因となる恐れがある。当該実施例は上記可撓
性水切板12Aを抄合脱水区間終端P2の直後
に、ワイヤー3側からフオーミングロール1へ向
け押圧するように配置することにより、その押圧
力でフエルト2側をフオーミングロール1へ接触
させるようにすることにより、上記抄合脱水区間
5から派生しワイヤー3にて引上げられる有害な
水分15を良好に除去すると共に、ワイヤー3が
抄合湿紙abのa側表面との密着性を阻害する傾
向となるのを抑制し、その弾性的押圧力でワイヤ
ー3を抄合湿紙ab及びフエルト2へ押し付け抄
合湿紙abの保持を適正にし上記湿紙aのダレや
ヨレを防止する。上記可撓性水切板12Aの接触
位置は抄合脱水区間終端P2から立上げ区間14
へ向けての回転角αが10゜以内となる位置、好ま
しくは5゜以内の位置とする。
考案の効果
本考案は、以上説明したように、フオーミング
ロールの遠心力が作用する抄合脱水区間において
外側となるようにめぐらせたワイヤー側に各段の
高湿湿紙を存在させ、同方向からワイヤーテンシ
ヨンをかけ、同ワイヤー側へ良好な脱水を得るよ
うにし脱水及び抄合せを合理的に進行させる上記
抄合装置の特徴を有効に活かしながら、上記フオ
ーミングロール沿面の抄合脱水区間から多量に押
出されワイヤーに付着して上方へ引上げられる有
害な水分を前記可撓性水切板設置位置において有
効に除去し、上記脱水性能を遺憾なく発揮させる
ことができるものであつて、該ワイヤーによる水
分誘導に伴なう前記問題、即ち、水分の一部が抄
合脱水区間から立上げ区間及びクーチロールへ誘
導されてワイヤー側湿紙へ再湿してしまう現象、
これによる殊にワイヤー側湿紙に生ずることがあ
るダレやヨレの解消に有効に寄与させることがで
きる。又可撓性水切板を抄合脱水区間終端直後に
配しワイヤー側から押圧力を与えるようにした場
合には、ワイヤーの離反傾向を抑止し、上記水切
効果に加えて、ダレやヨレの問題をより有効に解
消する。
ロールの遠心力が作用する抄合脱水区間において
外側となるようにめぐらせたワイヤー側に各段の
高湿湿紙を存在させ、同方向からワイヤーテンシ
ヨンをかけ、同ワイヤー側へ良好な脱水を得るよ
うにし脱水及び抄合せを合理的に進行させる上記
抄合装置の特徴を有効に活かしながら、上記フオ
ーミングロール沿面の抄合脱水区間から多量に押
出されワイヤーに付着して上方へ引上げられる有
害な水分を前記可撓性水切板設置位置において有
効に除去し、上記脱水性能を遺憾なく発揮させる
ことができるものであつて、該ワイヤーによる水
分誘導に伴なう前記問題、即ち、水分の一部が抄
合脱水区間から立上げ区間及びクーチロールへ誘
導されてワイヤー側湿紙へ再湿してしまう現象、
これによる殊にワイヤー側湿紙に生ずることがあ
るダレやヨレの解消に有効に寄与させることがで
きる。又可撓性水切板を抄合脱水区間終端直後に
配しワイヤー側から押圧力を与えるようにした場
合には、ワイヤーの離反傾向を抑止し、上記水切
効果に加えて、ダレやヨレの問題をより有効に解
消する。
更に上記可撓性水切板は先端をフオーミングロ
ールの回転方向に反曲しつつ、その先端エツヂを
ワイヤーに弾力的に加圧接触させるので、同エツ
ヂがワイヤー外表面に追随的に密着してワイヤー
外表面の水膜を掻き落し、掻き落し効果が頗る良
好であると共に、クーチロールにて絞られて重力
によりワイヤー立上げ区間に添い落下する水分を
も該可撓性水切板で水切りし排除することがで
き、前記ワイヤーを外側にしてフオーミングロー
ルに掛け合せた下掛け式の抄合せ装置の利点をそ
のまま活かしつつ、クーチロールへ向け立上る部
分で多量の水分を引き上げてクーチロールにおけ
る湿紙のつぶれを招来する問題を有効に解消し、
又水切板の加圧接触によるワイヤーの損傷も未然
に防止できる。又可撓性水切板はワイヤー外表面
へ弾力的に追随して密着するので、同水切板の加
圧接触により抄合湿紙を破壊する恐れを解消し前
記部位における所期の水分除去目的を達成するこ
とができた。
ールの回転方向に反曲しつつ、その先端エツヂを
ワイヤーに弾力的に加圧接触させるので、同エツ
ヂがワイヤー外表面に追随的に密着してワイヤー
外表面の水膜を掻き落し、掻き落し効果が頗る良
好であると共に、クーチロールにて絞られて重力
によりワイヤー立上げ区間に添い落下する水分を
も該可撓性水切板で水切りし排除することがで
き、前記ワイヤーを外側にしてフオーミングロー
ルに掛け合せた下掛け式の抄合せ装置の利点をそ
のまま活かしつつ、クーチロールへ向け立上る部
分で多量の水分を引き上げてクーチロールにおけ
る湿紙のつぶれを招来する問題を有効に解消し、
又水切板の加圧接触によるワイヤーの損傷も未然
に防止できる。又可撓性水切板はワイヤー外表面
へ弾力的に追随して密着するので、同水切板の加
圧接触により抄合湿紙を破壊する恐れを解消し前
記部位における所期の水分除去目的を達成するこ
とができた。
本考案は以上のように水切板を上記構成の抄合
装置に活用することにより、上記抄合装置の欠点
を解消し、その長所のみを助長させる改善が可能
であり、殊に比較的遠心力が弱く(水振り切り力
が弱く)ワイヤーによる水分誘導が顕著な低速抄
紙に実用して有効である。
装置に活用することにより、上記抄合装置の欠点
を解消し、その長所のみを助長させる改善が可能
であり、殊に比較的遠心力が弱く(水振り切り力
が弱く)ワイヤーによる水分誘導が顕著な低速抄
紙に実用して有効である。
第1図は本考案の実施例を示す抄合装置を線図
を以つて表す側面図、第2図は同抄合装置の一段
を摘示する側面図、第3図は同水切板設置部の拡
大側面図、第4図は他例を示す水切板設置部の拡
大側面図である。 1……フオーミングロール、2……エンドレス
フエルト、3……エンドレスワイヤー、4……ク
ーチロール、5……抄合脱水区間、7……湿紙形
成区間、12……水切板、12A……可撓性水切
板、14……立上げ区間、15……水分、P1…
…抄合脱水区間始端、P2……抄合脱水区間終
端。
を以つて表す側面図、第2図は同抄合装置の一段
を摘示する側面図、第3図は同水切板設置部の拡
大側面図、第4図は他例を示す水切板設置部の拡
大側面図である。 1……フオーミングロール、2……エンドレス
フエルト、3……エンドレスワイヤー、4……ク
ーチロール、5……抄合脱水区間、7……湿紙形
成区間、12……水切板、12A……可撓性水切
板、14……立上げ区間、15……水分、P1…
…抄合脱水区間始端、P2……抄合脱水区間終
端。
Claims (1)
- エンドレスフエルトとエンドレスワイヤーとを
フオーミングロールの下部から上部に向う円弧面
域にワイヤーを外側にし掛け合せてフオーミング
ロールに沿う抄合脱水区間を形成し、該抄合脱水
区間始端に向かう上記ワイヤー移行部で湿紙形成
区間を形成し、該湿紙形成区間で形成された高湿
湿紙と、上記フエルトに付着された前段の抄紙装
置で抄造された低湿湿紙とを高湿湿紙を外側にし
て同フエルトとワイヤー間に挟み上記抄合脱水区
間へ導入し、フオーミングロールに沿う上記外側
のワイヤー面圧により、脱水と両湿紙の層間接着
を行なわせ、フエルトとワイヤーによる湿紙の挟
持を保持しつつフオーミングロールから離し上方
へ移行しクーチロールにフエルトが外側となるよ
うに掛け合せ、該クーチロールにフエルトの外面
からタツチロールを接触させて同フエルトへの湿
紙添着を図るようにした抄合装置において、上記
フオーミングロールに沿う抄合脱水区間又は同区
間終端直後に水切り板を配し、該水切板を可撓性
シートで構成し、該可撓性水切板の先端を上記フ
オーミングロールの回転方向に反曲させて先端の
エツヂを上記ワイヤーに弾力的に加圧接触する構
成としたことを特徴とする抄合装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986084537U JPH0235840Y2 (ja) | 1986-06-03 | 1986-06-03 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1986084537U JPH0235840Y2 (ja) | 1986-06-03 | 1986-06-03 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS62194798U JPS62194798U (ja) | 1987-12-11 |
JPH0235840Y2 true JPH0235840Y2 (ja) | 1990-09-28 |
Family
ID=30939129
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1986084537U Expired JPH0235840Y2 (ja) | 1986-06-03 | 1986-06-03 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0235840Y2 (ja) |
Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5330803A (en) * | 1976-09-03 | 1978-03-23 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | Voice communication system |
JPS558640A (en) * | 1978-07-04 | 1980-01-22 | Masamitsu Kawakami | Magnetic recording and reproducing system |
-
1986
- 1986-06-03 JP JP1986084537U patent/JPH0235840Y2/ja not_active Expired
Patent Citations (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5330803A (en) * | 1976-09-03 | 1978-03-23 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | Voice communication system |
JPS558640A (en) * | 1978-07-04 | 1980-01-22 | Masamitsu Kawakami | Magnetic recording and reproducing system |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS62194798U (ja) | 1987-12-11 |
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