JPH0235656A - 記録媒体規制装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野コ 本発明は記録媒体規制装置、詳しくは、円形シート状の
記録媒体に対して記録ヘッドにより、記録・再生を行な
う記録再生装置において、記録媒体に対して安定なヘッ
ドタッチが得られるようにした記録媒体規制装置に関す
る。

［従来の技術］ 周知のように、円形シート状の磁気シートからなる記録
媒体を用いて、画像情報等を記録し再生する磁気記録再
生装置においては、高品質な記録画像および再生画像を
得るために、記録媒体は磁気ヘッドに対して高速で回転
させるようになっていて、この高速回転（例えば３６０
０ｒｐｍ）している記録媒体の磁性面に対して磁気ヘッ
ドを摺接させて高画質な記録、再生動作を行なわせるよ
うになっている。また記録媒体をヘッドに一定の圧力で
摺接させ安定なヘッドタッチを得る手段には、記録媒体
の磁気ヘッドに対向する箇所に磁気ヘッドと反対側に硬
質エアパッドを配し、パッド・シート間に生じる空気流
によって正圧を発生させ、この正圧によってシートをヘ
ッドに圧接させる方法（以下、正圧方式と呼称する）と
、中央部に磁気ヘッドを埋設しその周囲にドーナッツ状
の凹陥部を有する吸着リングと呼ばれるパッド手段を記
録媒体の磁性面に対向して半径方向に移動し得るように
配設し、記録媒体が高速で回転するときに生じる空気流
の流れによって負圧を発生させ、この負正によって記録
媒体が上記ヘッドに吸引されるような吸引力を発生させ
る方法（以下、負圧方式と呼称する）とがある。

第４図は、上記負圧方式により記録媒体１を磁気ヘッド
９に摺接させて画像情報等を記録媒体１に記録し再生す
る従来の記録媒体規制装置の一例を示したものである。

図において、円形シート状に形成されていて、下面に磁
性面を有する記録媒体１は、その中央部にチャッキング
用のセンタハブ２１が設けられており、このセンタハブ
２１がスピンドルモータ２３のスピンドル軸２３ａにチ
ャッキングされるようになっている。そして、チャッキ
ングされた記録媒体１はモータ２３によって時計方向に
高速回転させられる。上記記録媒体１の下方には、同媒
体１の面に平行にキャリッジ２２が配設されていて、同
キャリッジ２２の一側縁部（図において左端部）寄りの
上面の位置にはパッド手段２が配設されており、同パッ
ド手段２の中央部に配設された磁気ヘッド９は記録媒体
１の下面の磁性面に摺接するようになっている。

上記キャリッジ２２はその下方に配設されたシャーシ基
板（図示されず）に固定されているアクセス用モータ２
４により、記録媒体１のラジアル方向、つまり図におい
て矢印ａ方向に移動するようになっている。即ち、アク
セス用モータ２４の回転軸にはリードスクリュ（図示せ
ず）が取り付けられていて、このリードスクリュがキャ
リッジ２２の移動用ねじ孔（図示せず）にねじ込まれて
いる。従って、モータ２４が駆動されるとリードスクリ
ュによって牛ヤリッジ２２は、その−側縁（図において
手前側）に配設されたガイドシャフト２５に沿って矢印
ａ方向に移動しこれによって、磁気ヘッド９を記録媒体
１のラジアル方向に摺動させ、所望のトラックにヘッド
アクセスさせる。

また、図示されないシャーシ基板に固定された支柱には
、記録媒体１のパッド手段２に対する摺接を容易にする
安定板２６が、上記パッド手段２より上流側で記録媒体
１の上面に摺接するようになっている。

第５図（Ａ）は上記パッド手段２の平面拡大図で、第６
図は上記第５図（Ａ）におけるＡ−Ａ断面を示した図で
ある。各図に示すようにパッド手段２を構成する吸着リ
ングは、外周リング２ａと内周リング２ｂとの二重のリ
ング構造になっていて、両すング２ａ、２ｂ間には負圧
発生用のリング状の凹陥部２Ｃが形成されている。また
、外周リング２ａの下流側に位置する一部２ｇは後述す
る長さｄ４に対応して欠損されている。そして、このパ
ッド手段２の中心部には、磁気ヘッド９が埋設された角
孔２ｄが形成されている。

上記パッド手段２の各部のデイメンジョンは、第５図（
Ａ）、第６図に示す従来例の場合には、例えば外径ｄ１
が７ｉｌＩＩφ、外周リング２ａの内径ｄ２が６１１Ｉ
ＩＩφ、内周リング２ｂの外径ｄ３が３．５龍φ、磁気
ヘッド９が埋設されている角孔２ｄの一辺の長さｄ４が
２龍、となっている。また、凹陥部２ｃの深さｄ７は、
例えば５０ミクロン程度に設定されるのに対し、ヘッド
トップ９ａの寸法がｄ５Ｘｄ６の磁気ヘッド９の深さｄ
８は、数百ミクロンのオーダとなっている。そこで、後
述するシュミレーションにおいては、この磁気ヘッド９
のデイメンジョンをｄ５　＝　１ｍｍ、　ｄ６−０．５
　ｍｌＩ。

６８〜２００ミクロンとして解析を進めることにする。

このように構成された従来の記録媒体規制装置において
、記録媒体１に磁気ヘッド９によって画像情報等を記録
し、再生するには、第４図に示すように、記録媒体１の
センタハブ２１をスピンドルモータ２３のスピンドル軸
２３ａにチャッキングし同スピンドルモータ２３を回転
させると、これに伴って記録媒体１が高速で回転する。

すると、記録媒体１とパッド手段２との間には負圧が発
生し、この負圧によって記録媒体１がパッド手段２に吸
い寄せられ、同パッド手段２に埋設されている磁気へラ
ド９が記録媒体１に摺接する。このときの記録媒体１の
変位状悪は、第６図に示すように、パッド手段２の凹陥
部２ｃに対向する部分ｌａ、ｌｂが凹陥部２Ｃに向けて
吸引されるので、画部分１ａ、ｌｂの中間位置にある磁
気ヘッド９に対向するトラック部分ＩＣは磁気ヘッド９
に圧接し摺接することになる。また、この負圧による吸
引力は、記録媒体１の回転方向に対し、上流側に配置さ
れた上記安定板２６（第４図参照）で補助されている。

第５図（Ｂ）は、縦軸に上記発生負圧をとり、横軸に上
記第５図（Ａ）に示すバ・ノド手段２のＡ−Ａ断面に沿
った位置でそれぞれ目盛り、記録媒体１を剛体と仮定、
つまり記録媒体１の変形は無いものと仮定した上で、記
録媒体１が磁気へ・ノド９に対し所定の相対速度で回転
している場合に発生する負圧をシュミレートして得た結
果をプロ・ノドしたグラフ線図である。このグラフ線図
によってもパッド手段２の全域に亘って負圧が発生し、
記録媒体１が磁気ヘッド９に吸い寄せられていることが
明瞭に理解される。

一般に、第５図（Ｂ）に示される発生負圧の大きさは、
記録媒体１の磁気へノド９に対する相対速度によって変
化するが、発生負圧の分布のノくターンは、パッド手段
２の各部のデイメンジョンが定まると、相対速度に関係
なく略同−パターンとなる。

第７図は、上記第５図（Ｂ）と同じ方法で発生負圧をプ
ロットしたグラフで、所定の相対速度が７．５　ｍ／ｓ
ｅｃのときを実線１１で、半分の相対速度３．７５ｍ　
／　ｓｅｅのときを点線Ω２でそれぞれ示している。こ
の実線Ω　と点線ｇ２を比較すれば明かなように、発生
する負圧は比例関係にある。

［発明が解決しようとする課題］ ところで、上述のように記録媒体１と８．７１手段２と
の間に発生する負圧は、記録媒体１の磁気ヘプト９に対
する相対速度、つまり記録媒体１の回転数に比例するか
ら記録媒体１の回転数を下げていくと、発生する負圧が
減少し、それだけへ・ノドタッチが不安定になってしま
う。

即ち、通常の記録、再生における記録媒体１の回転数を
、例えば３６００ｒｐｍとしたとき、記録媒体１に記録
されている画像情報を消去するには記録媒体１の回転数
を半分の１８０Ｏｒｐｍに落として消去している。また
、ＳＶＦ　（スチル・ビデオ・フロッピ）の規格では１
トラ・ンクに１フイールドの画像情報を記録することに
なっているが、１トラツクに１フレームの画像情報を記
録する場合も生じ、この場合も記録媒体１の回転数を半
分に落とさねばならない。このように回転数を半分にす
ると、発生する負圧が半減するので、ヘッドタッチが不
安定になってしまう。

第８図（Ａ）　、　（Ｂ）は、記録媒体１に記録し再生
されるＲＦ倍信号一般に呼称される信号の記録媒体１回
転分のエンベロープを示す波形図で、（Ａ）はヘッドタ
ッチが正常な場合で平坦なエンベロープが得られるのに
対し、（Ｂ）はへノドタッチが不安定な場合で上側包絡
線と下側包絡線が一致する、所謂口空きと呼称されるエ
ンベロープとなる。このような口空きを生じる部分は、
画像情報を記録するときのヘッドタッチが悪いか、また
は再生するときのへノドタッチが不安定な場合に発生す
るが、記録、再生の両方ともにヘッドタッチが悪い場合
にも発生する。何れにしろ、このような大きな口空き現
象を生じた部分の信号は再生できないから、例えば画像
記録した場合には、その部分の画像情報が太き（失なわ
れてしまうことになる。

また、第８図（Ｂ）に示すようなエンベロープしか得ら
れない状態で記録媒体１に記録されている画像情報を消
去しても、この日空きに相当する部分だけ消去できず、
消し残りを生じてしまうことになる。

本発明は、上記の事情に鑑みてなされたもので、磁気記
録媒体１の回転数が変っても、安定したヘッドタッチが
得られる記録媒体規制装置を提供することを目的とする
。

［課題を解決するための手段および作用］本発明の記録
媒体規制装置は、流体動力学的に記録媒体をヘッドに向
けて吸引し、所望のへノドタッチを得るようにしたパッ
ド手段と、このパッド手段の上記媒体への対向面と媒体
走行方向とのなす角を、上記ヘッドと媒体との相対速度
に応じて変更可能とする手段と、を具備してなることを
特徴とするものである。

［実　施　例］ 以下、図面を参照して本発明を具体的に説明する。なお
、以下に述べる記録媒体規制装置の実施例において、前
記第４図〜第６図で説明した従来例における構成部材と
全く同一の構成部材についでは、同一符号を付すに止め
、その説明が重複するのを避けてこれを省略する。

第１図は、本発明の第１実施例を示したものであって、
磁気ヘッド９を有する吸着リングからなるパッド手段２
に摺接して回転する記録媒体１の回転する記録媒体１の
回転方向を矢印す方向に示す方向とすると、パッド手段
２は、その上流側の下端部２ｅが球状の受金具１５によ
って前記キャリッジ２２上に固定されたパッド支持部材
１６に片持て支持され、下流側の下端部２ｆには圧電素
子４が固着されている。この圧電素子４には回転数切換
信号Ｓ１がオペアンプ等で構成されているドライバ５を
介して供給されるようになっている。

この回転数切換信号は、Ｈ／Ｌの２値信号の他リニアな
切換信号であってもよい。

このように構成された本実施例、では、回転数切換信号
Ｓ　が供給されると、同信号Ｓ１はドライバ５で緩衝増
幅されたのち、圧電素子４に印加される。すると、同索
子４は、周知の圧電効果によって印加された回転数切換
信号Ｓ１の振幅に応じた機械的変位を発生する。この変
位が発生すると、パッド支持部材１６を支点として受金
具１５で片持支持されているパッド手段２は、上記記録
媒体１への対向面が記録媒体１の走行方向から離間して
、チルト角θ１を形成する位置に傾斜変位する。

上記回転数切換信号Ｓ１により記録媒体１の回転数を減
少させると、発生負圧が減少して安定なヘッドタッチが
得られなくなる。そこで、本実施例のように上記回転数
切換信号Ｓ１に応動してパッド手段２のチルト角を変え
、発生負圧を増大させれば、記録媒体１の回転数が変動
しても、系全体として見れば略一定の発生負圧が得られ
るようになる。次に、チルト角と発生負圧の関係を説明
する。

第２図は、縦軸に発生負圧をとり、横軸に前記第５図（
Ａ）に示すパッド手段２のＡ−Ａ断面に沿った位置でそ
れぞれ目盛り、記録媒体１を剛体、つまり記録媒体１の
変形がないと仮定した上で、チルト角が０″、つまりパ
ッド手段２が記録媒体１の走行方向に平行なときの発生
負圧を実線ｇ３で、チルト角がθ　のときの発生負圧を
点１１ｇ４で示している。この第２図からも明らかなよ
うに、記録媒体１の磁気ヘッドに対応した箇所で発生す
る負圧は、チルト角を与えた場合にはチルト角なしの場
合に比較して、数倍に上昇していることがわかる。そし
て、チルト角を０″より増していくと、θ１−０．０１
’で発生負圧が最大となり、このときの発生負圧の上昇
倍率は、概略４〜５倍となる。従って、このチルト角を
適宜に選択すれば、記録媒体１の回転速度に対応した適
切な吸引用負圧を得ることができる。

第３図は本発明の第２実施例を示す記録媒体規制装置の
要部の構成図である。本実施例が前記第１実施例と異な
る点は、パッド手段２にチルト角を与えるのに圧電素子
４に代えて偏芯カム１１を使用して純機械的な手段でチ
ルト角を与えている点である。

図において、パッド手段２の上流側の下面は、前記第１
実施例と同じように球状の受金具１５とパッド支持部材
１６とで片持て支持されているが、下流側の下端部は、
オフセンタ位置に回転軸１２を有する偏芯カム１１に当
接するようになっている。この偏芯カム１１は、モータ
やソレノイド等で構成されているアクチュエータ１７に
よってその回転軸１２が回転されることにより回動変位
し、アクチュエータ１７は回転数切換信号Ｓ２により偏
芯カム１１の変位量を決定する。これによってパッド手
段２は記録媒体１から離間してチルト角θ１を形成する
ことになる。

以上の説明では、パッド手段２の上流側の下端部を支持
しておいて、下流側を移動させることによってチルト角
を与えるように構成した。この場合、発生負圧を増大さ
せるために必要とするチルト角は、ｏ、ｏｉ’と住少な
ので、上流側の支持方法は、本実施例で開示したように
、パッド支持部材１６に球状の受金具１５で支えるとい
う構造が好ましい。

しかしながら、支持方法等については、本実施例に限定
されるものでなく、パッド手段にチルト角を与えること
により、記録媒体の回転数が変っても安定なヘッドタッ
チが得られるという作用。

効果を発揮する構造のものであればよいこと勿論である
。

［発明の効果］ 以上述べたように本発明によれば、パッド手段の記録媒
体への対向面を同媒体の走行方向から僅少角度だけチル
トさせるという簡単な手段で、記録媒体の回転数が変っ
ても同媒体のｌｉ！気ヘッドに対するヘッドタッチが安
定して得られるという顕著な効果が発揮される。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の第１実施例を示す記録媒体規制装置
の要部の構成図、 第２図は、上記第１実施例の装置において、パッド手段
をチルトさせたときに発生する負圧を示す線図、 ＴＳ３図は、本発明の第２実施例を示す記録媒体規制装
置の要部の構成図、 第４図は、従来の記録媒体規制装置の一例を示す分解斜
視図、 第５図（Ａ）はパッド手段の平面図、第５図（Ｂ）は上
記第５図（Ａ）におけるＡ−ＡｔＪｆｒ面図上での発生
負圧を示す線図、 第６図は、上記第５図（Ａ）に示したパッド手段におけ
るＡ−Ａ断面図、 第７図は、上記第５図（＾）のＡ−Ａ断面において、記
録媒体の磁気ヘッドに対する相対速度を変えた場合に得
られる発生負圧を示す線図、第８図（Ａ）、（Ｂ）は、
記録媒体に記録再生されるＲＦ倍信号エンベロープで、
（Ａ）はヘッドタッチが正常な場合を、（Ｂ）はヘッド
タッチが不安定な場合をそれぞれ示す波形図である。 １・・・・・・・・・記録媒体 ２・・・・・・・・・パッド手段 ９・・・・・・・・・磁気ヘッド

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）流体動力学的に記録媒体をヘッドに向けて吸引し
   、所望のヘッドタッチを得るようにしたパッド手段と、 このパッド手段の上記媒体への対向面と媒体走行方向と
   のなす角を、上記ヘッドと媒体との相対速度に応じて変
   更可能とする手段と、 を具備してなる記録媒体規制装置。