JPH023536A - 4輪駆動車用動力伝達装置 - Google Patents

4輪駆動車用動力伝達装置

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JPH023536A
JPH023536A JP24530887A JP24530887A JPH023536A JP H023536 A JPH023536 A JP H023536A JP 24530887 A JP24530887 A JP 24530887A JP 24530887 A JP24530887 A JP 24530887A JP H023536 A JPH023536 A JP H023536A
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JP
Japan
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pressure
wheel drive
differential
power transmission
valve
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Pending
Application number
JP24530887A
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English (en)
Inventor
Tatsuya Iwatsuki
岩附 龍矢
Yushi Matsumura
祐志 松村
Fumitomo Yokoyama
横山 文友
Masaharu Tanaka
雅晴 田中
Kojiro Kuramochi
倉持 耕治郎
Hiroya Nakamura
泰也 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aisin AW Co Ltd
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Aisin AW Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Publication of JPH023536A publication Critical patent/JPH023536A/ja
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (イ)産業上の利用分野 本発明は、自動変速機をtrIMシた自動車に用いられ
る4輪WE勅車用動力伝達装置に係り、詳しくは自動変
速機からのライン圧に基づく油圧による所定圧着力にて
接続する湿式摩擦材クラッチに基づき、前輪側及び後輪
側に所定トルクを分配してなる4輪駆動車用動力伝達装
置に関する。
(ロ)従来の技術 一般に、4hl駆gIJ車用動力伝達装置は、それがパ
ートタイム方式である場合は2輪駆動状態と4輪駆動状
態の切換え操作を、またフルタイム方式である場合はセ
ンターディファレンシャル装置を作動又は解除する操作
を必要とし、運転者は路面状態及びコーナ曲率等に対応
して上述操作を必要とし、4輪駆動の特性を充分に発揮
するには高いドライビングテクニックを必要としている
そこで、上述操作を必要としないものとして、湿式多板
クラッチ方式及びトラクションコントロール方式の4輪
駆動車用動力伝達装置が案出されている。
湿式多板クラッチ方式は、自動変速機とパートタイム方
式の4輪駆動車用動力伝達装置、例えば前輪駆動を基本
とした4輪駆動車用動力伝達装置を組合せ、自動変速機
におけるライン圧により圧着される湿式多板クラッチを
介して後輪側に動力伝達するものであり、これによりタ
イトコーナー時には該クラッチを滑らせて前後車輪の回
転差を吸収させようとするものである。
また、トラクションコントロール方式は、油圧クラッチ
とセンターディファレンシャル装置とを組合せて、通常
走行時はFR(フロントエンジン・リヤドライブ)等の
2輪駆動車として駆動し、駆動輪(後輪)が空転するよ
うな場合には車載コンピュータh< tl rlRして
センターディファレンシャル装置が油圧クラッチにより
接続され、前輪へ35%の駆動トルクを分配し、それで
も各車輪に空転が発生するような場合は、センターディ
ファレンシャル装置が直結状態となり、前後駆動トルク
G50:50に分配するものである。
(I→ 発明が解決しようとする問題点上述トラクシコ
ンコントロール方式は、車輪の回転速度を常にモニター
する等の高度のコンピュータを必要として、制御が極め
て面倒であり、複雑で高価な装置になってしまう。
また、上述湿式多板クラッチ方式は、ライン圧を常時多
板クラッチに供給すれば足り、構成は簡単ではあるが、
前輪が脱輪した場合、自動変速機は1速からスタートす
るので、多板クラッチへの入力トルクが大きすぎ、該ク
ラッチが滑って後輪への充分なトルク伝達ができずに脱
出不能になる虞れがある。
なお、上述スタッグ状態においてもクラッチの滑りが規
制されるように、クラッチのトルク容量を大きくすると
、綿製道路等の摩擦係数の高い路面【こおいても、路面
とタイヤとの間で常にスリップを生ずる傾向を生じ、燃
費特性を悪くすると共に、比較的早期にタイヤを摩耗し
てしまい、またタイトコーナにおいてクラッチ油圧は充
分に低下せず、前後車輪の回転差を充分に吸収し得ない
虞れを生ずる。
また、本出願人は、センターディファレンシャル装置の
差動制御装置の油圧アクチュエータにライン圧又は該ラ
イン圧を所定割合で減圧した所定油圧を常時供給し、多
板クラッチを所定圧着力にて接続して、前後車輪の回転
差を該多板クラッチがスリップすることにより吸収しつ
つ、センターディファレンシャル装置にて前後車輪にト
ルク分配する4輪駆動車用動力伝達装置を提案している
が、該装置にあっても、上述パートタイム方式の湿式多
板クラッチ方式のものと同様に、スタッグ時、差動制御
装置の多板クラッチが滑って、センターディファレンシ
ャル装置が作動し、脱出不能になる虞れがある。
そこで、本発明は、通常走行時、摩l察材、クラッチを
所定圧着力にて接続し、前後車輪の回転差を吸収し得る
安価な装置でありながら、スタッグ等の非常時には摩擦
材クラッチのスリップを防止し、もって上述問題点を解
消した4輪駆動車用動力伝達装置を提供することを目的
とするものである。
に)問題を解決するための手段 本発明は、上述事情に鑑みなされたものであって、例え
ば第2図を参照して示すと、自動変速機からのトルクを
前輪側及び後輪側に伝達する4輪駆動車用動力伝達装置
(U)において、前輪側及び後輪側へのトルク分配を制
御する湿式摩擦材クラッチ(26)及び油圧アクチュエ
ータ (27)からなるトルク分配制御装置(例えばセ
ンターディファレンシャル装置(18)の差動制御装置
)(10)を設け、前記自動変速m (A)からのライ
ン圧に基づく油圧を前記油圧アクチュエータ(27)に
供給して、前記摩擦材クラッチ(26)を所定圧着力に
て接続し、そして、前記自動変速機の2レンジにおいて
、該自動変速機が2速状態に保持されるように構成する
ことを特徴とするものである。
一例として、第1図に示すように、自動変速機の2レン
ジにおいて、マニュアルバルブ(55)の2・Lボート
(iilからのライン圧が2−3シフトバルブ(57)
を介して供給され、かつ該ライン圧を所定低圧に調圧し
てセカンドブレーキ油圧サーボ(B1)に供給するセカ
ンドコーストモジュレータバルブ(61)の調圧を、油
路(m)を介して、1−2レフトバルブ(56)の背圧
側に設けた背圧ボート(n)に供給する。
(ホ)作用 以上構成に基づき、車輌の通常走行状態では、油圧アク
チュエータ(27)には運転状況等により適宜変化する
ライン圧に基づく所定油圧が供給される。この状態では
、所定圧着力にて湿式摩1び材クラッチ(10)が接続
しており、路面の摩擦係数に関連してスリップしながら
係合して、所定割合の前後車輪へのトルク配分により前
後車輪にトルクが伝達される。即ち、雪道及びアイスバ
ーン等ではタイヤと路面との摩擦係数が小さく、摩擦材
クラッチ(26)は略々直結状態となって前後車輪に所
定割合のトルク分配でトルクを伝達し、また乾燥舗装路
面等のようにg!摩擦係数高い路面では、摩擦材クラッ
チ(26)がスリップして、前後車輪の回転差を吸収す
る。更に、タイトコーナ又は車庫入れ等では、ライン圧
に基づく油圧アクチュエータ(27)への供給油圧が減
圧して、摩擦材クラッチ(26)はスリップして、前後
車輪の大きな回転差をも吸収する。
そして、脱輪等によりスタッグ状態が発生するト、運転
者はマニュアルシフトレバ−を2レンジにシフトする。
すると、例えば、マニュアルバルブ(55)の2・Lポ
ート(II)からのライン圧が23シフトバルブ(57
)のボート(q)、(r)を介してセカンドコーストモ
ジュレータバルブ(61)に供給され、該ライン圧は該
モジュレータバルブ(61)にて調圧され、該調圧がホ
ード(I)、油路(m)を介して1−2シフトバルブ(
56)の背圧ポート(n)に作用し、1−2シフトバル
ブ(56)を左半間状態に保持する。この状態にあって
は、ボート(u)からのライン圧がボート(v)を介し
てセカンドブレーキ油圧サーボ(B2)に作用すると共
に、ボート(S)からの調圧がボート(【)を介してセ
カンドコーストブレーキ油圧サーボ(B1)に作用し、
2速状態に保持される。従って、第4図に示すように、
2速状態での入力トルクTi2は1速状態での入力トル
クTilより小さく、摩擦材クラッチ(26)のトルク
容量Tcよりも小さくなって、運転者はアクスルを踏み
込んで、−気にスタッグ状態から−・脱出し得る。
(へ)実施例 以下、図面に沿って本発明の詳細な説明する。
第2図に示すように、フルタイム方式の僧置き前エンジ
ン式4輪駆動車用動力伝達装MUは、図示しないエンジ
ンからトルクコンバータ及び自動変速機を介して動力伝
達される入力ギヤ1を有しており、該入力ギヤ1はギヤ
マウントケース2に固定されている。該マウントケース
2は、分割ケース片からなると共にポルト12により入
力ギヤ1と共線めされており、かつ支持ケース9にテー
パートローラベアリング9m、9bにより支持され、そ
してその内部に、フロントディファレンシャル装fi3
及び差動制御装置10が収納されている。更に、フロン
トディファレンシャル装M3は、マウントケース2内に
2個のニードルベアリング11a、llbにより回転自
在に支持されているフロントデフケース3Cを有してお
り、該デフケース3cばビニオン3pを支持するピニオ
ン軸3d4!H方向に支持してキャリヤを構成しており
、また左右サイドギヤ3a、3bが左右方向に延びて回
転自在に支持されており、そして各サイドギヤ3a、3
bにはそれぞれ左右フロントアクスル81.8rがそれ
ぞれ動力伝達可能に連結されている。
また、前記入力ギヤマウントケース2の右側、即ち、エ
ンジンの後方に左右二分割可能なトランスファーケース
13が組付けられていて、このトランスファーケース1
3内に入力ギヤマウントケース2、フロントディファレ
ンシャル4[3と同軸的にトランスファ一部15が組付
けられている。
該トランスファ一部15はリングギャマウン)・ケース
16を有しており、該リングギヤマウントケース16は
左右二分割可能であって、へイボイドギヤからなる後輪
駆動用のリングギヤ17を一体的に支承していると共に
、トランスファーケース13に一対のテーパートローラ
ベアリング19゜19を介して回転可能に支持されてい
る。そして、ギヤ17にはドリブンビニオンシャフト2
0に形成されたハイポイドギヤからなるギヤ21が常時
噛合しており、該ドリブンビニオンシャフト20は図示
されていないプ四ペラシャフト及びリヤディファレンシ
ャル装置を介して左右リヤアクスル軸に動力伝達可能に
連結されている。そして、リングギヤマウントケース1
6内にはセンターディファレンシャル装置18が配置さ
れており、センターディファレンシャル装置18は先端
が開放状態になっているデフキャリヤ18cを備えてい
る。
更に、該デフキャリヤ18cは入カギャマウン)・ケー
ス2から延びているスリーブ部2bに連結されていると
共に、連結ボス部180′の反対側が開口して開放端に
なっており、かつ該開放端部分及び連結ボス部180′
にニードルベアリング23゜23を介在してリングギヤ
マウントケース16に回転自在に支持されている。また
、該デフキャリヤ18cにはビニオン18pを支持する
ピニオン軸18dが取付けられており、右方のサイドギ
ヤ18bがリングギヤマウントケース16に直接スプラ
イン結合しており、また左方のサイドギヤ18aが、デ
フキャリヤ連結ボス部18C′内を嵌挿しかつ右フロン
)・アクスル軸8rに被嵌しているスリーブ部3c、′
を介してフロントディファレンシャル装置3のデフケー
ス3Cに連結している。
また、入力ギヤマウントケース2のスリーブ部2b先端
部分に形成されたスプラインにスプライン継手22が摺
動のみ自在に嵌合しており、該スプライン継手22は図
示しない操作レバーにより軸方向に操作され、リングギ
ヤマウントケース16のスリーブ部に形成されたスプラ
インに係合するロック位置(第2図上半図参照)と非係
合となる解放位置(第2図下半図参照)とに切換えられ
、メカデフロック機構を構成している。該メカデフロッ
ク機構は、通常時解放位置にあるが、サービス工場等に
おいてタイヤをローラ上に載置して各種検査を行う際に
ロック位置に切換えられる。
そして、差動制御装置10は、フロントディファレンシ
ャル装置3を覆うようにかつ該装置3と同軸的に設けら
れた入力ギヤマウントケース2内に配置されており、湿
式摩擦多板クラッチ26及びその油圧アクチュエータ2
7からなる。該クラッチ26はそのセパレータがマウン
トケース2に連結されかつその摩擦板がデフケース3C
に連結されており、更にこれらセパレータ及び摩擦板は
油圧アクチュエータ27にて押圧制御されろ。また、油
圧アクチュエータ27はマウントケース6に形成された
シリンダ内に油密状に収納されている第1ピストン28
及び第2ピストン29、そして両ピストン間に位置して
油密状に配置されている反力板30を有しており、これ
らピストンは、第1ピストン28が第2ピストン29の
外周鍔部に当接し、かつ反力板30がシリンダ端面に当
接して、ダブルピストンを構成している。また、!・ラ
ンスファーケース13には差動詞御装M10用のバルブ
ユニット31が設置されており、該ユニット31からの
制御油圧がバイブ36、油路37゜38を介して油圧ア
クチュエータ27の第1ピストン28及び第2ピストン
29に作用している。
そして、自動変速機は、第1図に示すように、マニュア
ルバルブ55.1−2シフトバルブ56.2−3シフト
バルブ57及びセカンドコーストモシュレークバルブ6
1を有している。なお、第1図;よ油圧回路の一部を示
すものであり、油圧回路の全体は第3図に示されている
が、Dレンジにおいてもライン圧を直接供給する場合は
レギュレータバルブ40を削除することは勿論である。
マニュアルバルブ55はシフトレバ−により各ポートが
表に示すように切換えられる。また、2−3レフトバル
ブ57は2・Lボート(iilからのライン圧が供給さ
れるポートqを有しており、該ポートqへの油圧供給に
よりスプールが右半図状態に保持されると共に、ポー1
− qがボー!・「に連通ずる。
セカンドコーストモジュレータバルブ61は上記ポート
rに連通ずる供給ポートに、調圧ポートl及びフィード
バックポートpを有しており、2レンジ時、ライン圧よ
り低い油圧を発生してセカンドコーストブレーキ油圧サ
ーボB1に供給する。
そして、1−2シフトバルブ56は、Dレンジボート(
ilに連通するライン圧ポートu1セカンドブレーキ油
圧サーボB2に連通するポートリ1前記セカンドモジュ
レータバルブ61の調圧ポートeに連通する調圧ポート
s及びセカンドコーストブレーキ油圧サーボB2に連通
するポートLを有しており、更にその背圧側にプラ°グ
56aが付設されており、該プラグ56a部分には油路
mを介して前記セカンドモジュレータバルブ61の調圧
が作用するポートnが形成されている。
ついで、上述構造に基づく作用について説明する。
エンジンの回転は、自動変速準にて適宜変速され、入力
ギヤ1を介して入力ギヤマウントケース2に伝達される
。そして、通常の走行時即ち運転者がシフトレバ−をD
レンジに入れた状態にあっては、ライン圧(又は該ライ
ン圧に例して減圧されたレギュレータ圧)が油圧アクチ
ュエータ27の両ピストン28,29に作用し、湿式多
板クラッチ26が所定圧着力にて接続状態にある。従っ
て、センターディファレンシャル装置18はそのデフキ
ャリア18cと右サイドギヤ18mとが所定結合力で結
合され、その差動が所定規制力により制限されたことに
なる。これにより、路面とタイヤとの摩擦力が上述規制
力より小さい場合、例えば雪道、ダート道路等のように
摩擦係数の小さい路面の場合、クラッチ26の圧着力に
基づきセンターディファレンシャル装置18は略々直結
状態にあり、入力ギヤマウントケース2の回転は、摩擦
クラッチ26及び一体に回転するセンターディファレン
シャル族[18を介シてフロントディファレンシャル装
置3のデフケース30に伝達され、更にビニオン3pを
介して左右サンギヤ3m。
3bにトルク分配されて左右前輪をg1g!hすると共
に、センターディファレンレヤル装’f118に固定さ
れているリングギヤ17及びギヤ21を介してドリブン
ビニオンシャフト20に伝達され、更にリヤディファレ
ンシャル装置によりトルク分配がなされて左右後輪を駆
動する。また、路面とタイヤとの摩擦力が上述クラッチ
26による規制力と略々平衝している場合、例えば舗装
道路を比較的高速で走行している場合、路面の摩擦係数
の関係において、タイヤスリップが生じないようにクラ
ッチ26は滑りながら圧着する。即ち、センターディフ
ァレンシャル装置18は前後車輪へのトルク分配が50
:50に近づくように付勢した状態で、前後車輪の回転
差を吸収しながら前後車輪へトルク分配をする。
また、車庫入れ等で、低速で操舵角を大きく切る場合、
前輪及び後輪に回転差が生じるが、この場合スロットル
開度が小さく、従ってライン圧(又はライン圧に比例し
て減圧した油圧)も低いため、油圧アクチュエータ27
による押圧力も弱く、差動制御装置1110の摩擦クラ
ッチ26の係合力も弱い。このため、前輪及び後輪の回
転差に基づくセンターディファレンシャル装置18の左
右サイドギヤ18m、18bの相対回転を許容すべく、
*擦りラッチ26は滑って、タイトコーナーブレーキン
グ現象の発生を防止しながら、前後輪にトルクを伝達す
る。
一方、脱輪等により車輌がスタッグ状態になった場合、
運転者はシフトレバ−を2レンジに切換える。すると、
マニュアルバルブ55の2・Lポート(ii)Jζライ
ン圧が供給され、該ライン圧は2−3シフトバルブ57
のポー1”Q*rを介してセカンドコーストモジュレー
タバルブ61のボートkに供給される。更に、該バルブ
61に調圧された油圧はポー1−1から油路mを通って
1−2シフトバルブ56の背圧ボートnに供給され、該
バルブ56を左半位置に保持する。この状態にあっては
、Dポー) (i)からのライン圧がポー)u、vを介
してセカンドブレーキ油圧サーボB2に作用すると共に
、モジュレータバルブ61からの調圧がポー)s、tを
介してセカンドコーストブレーキ81に作用して、自動
変速機が2速状態に保持される。
従って、第4図に示すように、もし1速状態にあろと、
湿式多板クラッチ26のトルク容量Teよりも大きい入
力トルクTilが作用して、該クラッチ26を滑らせて
センターディファレンシャル装置18を差動させ、脱輪
車輪を空転して有効に他の車輪にトルク伝達できないこ
とになるが、上述したように2速状態に保持されている
ので、入力トルクTi2はクラッチ26のトルク容量T
eより低く、運転者はアクセルペダルを一杯に踏込んで
、−気にスタッグ状態から脱出し得ろ。
ついで、第3図に沿って、差動制御装置10の油圧アク
チュエータ271こライン圧を比例的に減圧したモジュ
レータ圧を供給する実施例を説明する。
図中、31は第2図で示したソレノイドバルブ32及び
切換えバルブ33からなるバルブユニットであり、この
部分のみがトランスファ一部に設けられ、以下説明する
各バルブは自動変m 機ノハルブボディ内tζ設置され
る。
該バルブユニット31は、ソレノイドバルブ32及び切
換えバルブ33からなり、切換文バルブ33は後述する
レギュレータバルブ40がらのレギュレータ圧並びにソ
レノイドバルブ32に連通ずる制御ポートa、モジュレ
ータ圧を供給する供給ポートb及び差動制御装置の油圧
アクチュエータ27に連通するポートC1そしてドレー
ンボートEXを有している。なお、図中35は所定径の
孔からなる絞りである。そして、40は差動制御装置用
のレギュレータバルブであり、該差動制御用レギュレー
タバルブ40は、ライン圧ポートe1スロットル圧ボー
1−f、2・Lレンジライン圧ボー)g、Rレンジライ
ン圧、1?−1−h、フィードバック圧ボートi1調圧
ポートj及びドレーンポー1−EXを備えており、更に
調圧スプール40a及び該スプールと断面積の異なる2
個のプラグ40b、40cからなる。また、41はロッ
クアツプクラッチ41aを備えたトルクコンバータであ
り、42はロックアツプリレーバルブ、43はロックア
ツプシグナルバルブである。45は油圧ポンプ、46+
よプライマリレギュレータバルブ、47はセカンダリレ
ギュレータバルブ、49はキックダンプラグを備えたス
ロットルバルブ、50はカットバックバルブ、51はデ
イテントレギュレータバルブ、52はスロットルモジュ
レータバルブである。そして第1図に基づき既に説明し
たように、55はマニュアルバルブ、56は1−2シフ
トバルブ、57は2−3シフトバルブ、61はセカンド
コーストモジニレータバルブである。また、59は3−
4シフトバルブ、60はローコーストモジュレータバル
ブ、62は3−4スイツチバルブ、63は該スイッチバ
ルブを操作するソレノイドバルブ、65はカバナパルブ
である。更に、66はアキニムレータコントロールバル
ブ、67ばC1アキュムレータ、69はB2アキュムレ
ータ、70はC2アキュムレータ、71はC3アキユム
レータ、72はB4アキュムレータである。そして、C
1はフォワードクラッチ、C2はダイレクトクラッチ、
C3はO/Dダイレクトクラッチ、B1は2ndコース
トブレーキ、B2は2ndブレーキ、B3は1st&R
evブレーキ、B4はO/Dブレーキの各油圧サーボを
示す。
本実施例は以上のような構成よりなるので、通常走行時
、即らマニュアルバルブ55がDレンジにある場合、差
動制御装置用レギュレータバルブ40の2・Lレンジラ
イン圧ボートg及びRレンジラ、イン圧ポー1− hに
は油圧が供給されない。この状態にあっては、レギュレ
ータバルブ40はそのライン圧ポートeにプライマリレ
ギュレータバルブ46からのライン圧PLが供給される
と共に、スロットル圧ポー1− fにスロットルバルブ
52からのスロットル圧が供給され、更にフィードバッ
クボートiに調圧ポー!・」からの調圧が作用する。
従って、レギュレータバルブ40は右半位置に示すよう
に、第1及び第2のプラグ40b、40cは底面に着座
した状態にあって、調圧スプール40aの下面にスロッ
トル圧及びスプリング付勢力が作用し、かつその上面に
調圧がフィードバックされて作用し、これら再圧力がバ
ランスしてライン圧ポートeのライン圧PLが所定割合
にて減圧し、該スロットル圧に比例した減圧(レギュレ
ータ圧)が調圧ポートjから前述したバルブユニット3
1の切換えバルブ33に供給される。
従って、この状態では、差動制御装置10の油圧7クチ
ユエータ27にはスロットル圧に比例して減圧した油圧
が作用し、湿式多板クラッチ26は弱い圧着力にて接続
している。このため、差動制御J’AW 10によるセ
ンターディファレンシャル装置18の差lIb規制力、
即ち前後車輪へのトルク分配を50:  50に近づけ
ようとする付勢力が小さくなり、前後車輪の回転差を確
実に吸収して、タイヤと路面のスリップによる燃費の損
失及びタイヤ摩耗の増大、並びにタイトコーナ時のブレ
ーキング現象等を一層確実になくすことができる。
また、脱輪等で1輪が空転状態となった場合、上述弱い
差動規制力ではセンターディファレンシャル装置18が
作動して脱出不能になる虞れがある。そこで、このよう
な場合、マニュアルバルブ55をLレンジ、2レンジ又
はRレンジに操作する。
Rレンジに操作した場合、マニュアルバルブのRポート
(lψからライン圧がレギュレータバルブ40のRレン
ジライン圧ポートhに供給される。この状態では、レギ
ュレータバルブ40は左半位置に示すように、プラグ4
0cの下面に作用するライン圧がプラグ40bの上面に
作用するスロットル圧及びスプール40aの上面に作用
するフィードバック圧(ライン圧)に打勝ち、プラグ4
0b。
40cと共に調圧スプール40aを上方に移動し、ライ
ン圧ポートeと調圧ボート」とを全通する。
従って、ポー1− jにはプライマリレギュレータバル
ブ46からのRレンジ時の高いライン圧が切換えバルブ
33を介して差動制御装置10の油圧アクチュエータ2
7に供給される。これにより、クラッチ26の圧着力は
大きくなってセンターディファレンシャル装置18の差
動規制力が増大し、車輪を脱出し得る。
また、マニュアルバルブ55を2レンジ又はLレンジに
入れると、マニュアルバルブ55の2・Lレンジポーh
 (ii)からのライン圧がレギュレータバルブ40の
2・しレンジライン圧ポートgに供給される。この状態
では、下方のプラグ40cが底面に着座し、上方のプラ
グ40bの下面に作用するボートgからのライン圧がス
プール40aの上面に作用するフィードバック圧等に打
勝ッてプラグ40bと共にスプール40mを上方に移動
し、ライン圧ポー1− eと調圧ポートjとを全通する
特に、2レンジにあっては、前述したように2速状態に
保持されているので、入力トルクTi2が、上記ライン
圧が直接油圧アクチュエータ27に作用して所定圧着力
からなる多板クラッチ26のトルク容量Teより確実に
小さくなっており、該クラッチ26を滑らすことな(、
従って前後車輪に50= 50のトルクを分配して、確
実にスタッグ状態から脱出し得る。
なお、山道等の急なカーブが連続して続く道を比較的高
速で走行する場合、運転者は好みにより4輪オートモー
ドをオフすることができろ。この状態では、バルブユニ
ット31のソレノイドバルブ32がオフ状態にあって、
切換えバルブ33の制御ボートaに所定油圧が作用し、
バルブ33が上半位置に切換えられて、ポー1− cが
ドレーンポ−1−E Xk連通する。すると、差動制御
装置10の油圧アクチュエータ27への油圧の供給は遮
断すi、jlfllクラッチ26は解放される。この状
態では、マウントケース2の回転はスリーブ部2bを介
してセンターディファレンシャル装置18のデフキャリ
ア18cに伝達され、更にデフピニオンから左右のサイ
ドギヤ18a、18bに分岐・伝達される。そして、左
サイドギヤ18aの回転はスリーブ部3 c、’を介し
てフロン)・ディファレンシャル装置3のデフケース3
cに伝達され、更にデフピニオン3pから左右のサイド
ギヤ3a。
3bに分岐・伝達されてそれぞれ左右フロントアクスル
軸81.Srに伝達される。一方、右サイドギヤ18b
の回転は該ギヤとスプライン結合しているギヤマウント
ケース16に伝達され、更に後輪駆動用リングギヤ17
及びギヤ21を介してドリブンビニオンシャフト20に
伝達され、そして図示しないプロペラシャフト及びリヤ
ディファレンシャル装置を介して左右後輪に伝達される
なお、バルブユニット31のソレノイドバルブ32は、
運転者による操作の外、4速時及び車速が100 ka
+/ H等のように、高速走行状態にある場合、断続的
にオン・オフ制御して、多板クラッチ26の摩擦板の放
熱を図るようにしている。
また、上述実施例は、ダブルピストンからなる油圧アク
ヅ・ユエータ27の第1油室及び第2油室に一つの糸路
からなる油圧を供給し、単なる倍力機構として用いるが
、これを別個の油路により個別に制御した油圧を供給し
、きめ細かいスリップ制御が可能になるように構成して
もよい。
なお、上述実施例は、センターディファレンシャル装置
の差動制御装置として湿式多板クラッチを用いているが
、前後一方の車輪を直接駆動すると共に、他方の車輪を
多板クラッチを介して駆動する、従来の湿式多板クラッ
チ方式の油圧クラッチとしても、同様に適用できること
は勿論である。
(ト)発明の詳細 な説明したように、本発明によると、車輌の通常走行時
、トルク分配制御装置(10)の油圧アクチュエータ 
(27)にライン圧に基づく所定油圧を供給して、湿式
摩擦材クラッチ(26)を所定圧着力で接続したので、
高価でvl、雑な制御装置を用いることなく前後車輪の
回転差を吸収して、運転者は面倒な操作を必要とするこ
となく、適正な4輪駆動状態で車輌を運転でき、車輌の
発進加速性能、高速直進性能及び操安性等の諸性能を向
上することができろものでありながら、自動変速機の2
レンジでは2速状態に保持するように構成したので、シ
フトレバ−を2レンジに操作するだけの簡単な操作で、
入力トルク(Ti2)を摩擦材クラッチ(26)の!・
ルク容量(Te)より小さくして、クラッチ(26)の
滑9を防止して車輪の空転を阻止し、スタッグ等の非常
状態から容易に脱出することができる。
特に、トルク分配制御装置を、センターディファレンシ
ャル装置(18)の差動を制御する差動制御装置(10
)として、自動変速機のDレンジにおいて(よライン圧
を減圧した所定油圧を油圧アクチュエータ(27)に供
給し、かつ自動変速機の2レンジではライン圧等の高い
油圧を供給するように構成すると、前後車輪の回転差の
吸収が一層確実になり、燃費の低下、タイヤの早期摩耗
及びタ゛イトコーナブレーキング現象の発生等を確実に
防止できろと共に、スクラブ状態において、車輌を一層
確実に脱出することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る油圧回路の主要部を示す図、第2
図は本発明を適用し得る4輪駆動車用動力伝達装置を示
す断面図、そして、第3図は本発明に係る油圧回路を示
す図である。また、第4図はそのスロットル開度による
各トルクの変化を示す図である。 10・・・トルク分配制御装置(差動制御装置)26・
・・湿式yJwA多板クラッチ   27・・油圧アク
チュエータ   40・・レギュレークバルブ   5
5・・・マニュアルバルブ   56・・1−2シフト
バルブ   57・・2−3シフトバルブ   61・
・・セカンドコーストモジュレータバルブ   B1 
セカンドコーストブレ−キ油圧サーボ B ・・セカンドブレーキ 油圧サーボ ・・4輪駆動車用動力伝達値 置

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)自動変速機からのトルクを前輪側及び後輪側に伝
    達する4輪駆動車用動力伝達装置において、前輪側及び
    後輪側へのトルク分配を制御する湿式摩擦材クラッチ及
    び油圧アクチュエータからなるトルク分配制御装置を設
    け、 通常走行時において、前記自動変速機からのライン圧に
    基づく所定油圧を前記油圧アクチュエータに供給して、
    前記摩擦材クラッチを所定圧着力にて接続し、 また前記自動変速機の2レンジにおいて、自動変速機が
    2速状態に保持されるように構成してなる、 4輪駆動車用動力伝達装置。
  2. (2)前記2レンジ時における自動変速機の2速状態保
    持が、1−2シフトバルブの背圧側にセカンドコースト
    モジュレータバルブからのモジュレータ圧を供給してな
    る、 特許請求の範囲第1項記載の4輪駆動車用動力伝達装置
  3. (3)前記トルク分配制御装置が、センターディフアレ
    ンシャル装置の差動を規制する差動制御装置である、 特許請求の範囲第1項記載の4輪駆動車用動力伝達装置
  4. (4)前記トルク分配制御装置が、前輪及び後輪のいず
    れか一方にトルクを伝達する動力伝達用油圧クラッチで
    ある、 特許請求の範囲第1項記載の4輪駆動車用動力伝達装置
  5. (5)前記所定油圧が、前記ライン圧である、特許請求
    の範囲第3項又は第4項記載の4輪駆動車用動力伝達装
    置。
  6. (6)前記自動変速機のDレンジにおいて、前記ライン
    圧を所定割合にて減圧した所定油圧を前記油圧アクチュ
    エータに供給し、 かつ前記自動変速機の2レンジにおいて、前記ライン圧
    等の高い油圧を供給してなる、 特許請求の範囲第3項記載の4輪駆動車用動力伝達装置
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