JPH0235030Y2 - - Google Patents

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JPH0235030Y2
JPH0235030Y2 JP1986020128U JP2012886U JPH0235030Y2 JP H0235030 Y2 JPH0235030 Y2 JP H0235030Y2 JP 1986020128 U JP1986020128 U JP 1986020128U JP 2012886 U JP2012886 U JP 2012886U JP H0235030 Y2 JPH0235030 Y2 JP H0235030Y2
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spoiler
diaphragm
spoiler plate
vehicle
actuator
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JP1986020128U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、例えば自動車が横風を受けたとき
の走行安定性を向上させるためのリヤスポイラ装
置に関する。
〔従来の技術〕
自動車の空力特性、特に高速走行時における走
行安定性を確保するために、車体の前端下部やト
ランクリツド後端上部などにエアスポイラなどの
空力装置を設ける場合がある。
例えば実公昭47−34969号公報記載のものは、
主に競走用自動車の前後車輪間における車体上部
に左右一対の可動安定翼を設けている。この安定
翼は、コーナリング時にはコース内側の翼を前傾
させ、他方の翼は水平にして車体の片側浮上を防
止し、制動時には両方の翼を同時に前傾させて制
動効果を高め、さらにスタート時両翼を前傾させ
ておくことにより、翼に当たる風圧で接地圧を高
めて駆動輪のスリツプを防ぐ、などの効果があ
る。そして、上記安定翼の作動装置は、電磁弁の
切換え操作で作動する油圧シリンダで構成し、そ
のピストンロツドの先端を安定翼の後部に連結し
て安定翼の前部を車体側に固定してある。
また、特開昭58−22767号公報記載のものは、
車体の前端下部にエアバランスパネルを設けてい
る。このエアバランスパネルは高速走行時に突出
姿勢として高速安定性を確保し、通常走行時には
収納姿勢として路上の障害物から受ける損傷度合
いを低下させている。そして、上記エアバランス
パネルの作動装置は、スプリングにより常時付勢
されているダイヤフラムを備えたアクチユエータ
およびこれに連結されるリンク機構により構成さ
れている。エアバランスパネルは、常時はダイヤ
フラムがスプリングに付勢された状態で収納姿勢
を保ち、高速走行時にはインテークマニホールド
の吸入負圧をアクチユエータに導くことでスプリ
ングに抗してダイヤフラムが変位し、これととも
にエアバランスパネルは突出姿勢となる。
ところで、上記いずれのものも、自動車が走行
するとともに発生する、いわゆる走行風がエアス
ポイラに作用することで、車体の路面への接地圧
を高めて高速安定性を向上させている。
ところが自動車の走行中には、上記走行風に加
え、自然発生する風が車体に作用する場合があ
り、これが例えば車体の側方から作用する横風と
なつた場合には、車体には走行風と横風との合成
風が作用し、この合成風は車体の重心回りに回転
させる偏揺モーメントを発生させ、特に車体の側
面投影面積の大きいワンボツクスカーでは走行安
定性が大きく損なわれるという問題がある。
そこでこの対策を図つたものとして従来では実
開昭57−143985号公報に記載されているようなも
のがある。これは、自動車のリヤピラー部に収納
姿勢と突出姿勢とに車室内より回動操作可能なス
ポイラ板を設け、横風のない通常走行時にはスポ
イラ板を収納姿勢として空気抵抗を低減し、横風
が強い走行時にはスポイラ板を突出姿勢として空
気抵抗を増大させることで横風力に対する走行風
力を相対的に大きくし、これにより横風と走行風
との合成風の向きを走行風側に近づけ、車体を重
心回りに回転させる偏揺モーメントを小さくして
横風に対する走行安定性の向上を図つている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
しかしながら、このような従来のリヤスポイラ
装置にあつては、車室内の操作部とスポイラ板と
を連結する部材として衝撃吸収性のほとんどない
剛体を使用しているため、突出姿勢でのスポイラ
板に車体外方から何等かの障害物が接触した場
合、その接触物あるいはスポイラ板等のスポイラ
装置が受ける損傷の度合が大きく、またスポイラ
板の受けた衝撃力がそのまま車体側に伝わり車体
の受ける衝撃力も大きなものとなるので安全性の
面でも問題がある。
そこでこの考案は、横風に対する走行安定性を
保持する機能を備えたスポイラ板が車体より突出
した姿勢のとき、このスポイラ板に車体の外方か
ら何等かの障害物が接触しても、障害物あるいは
スポイラ装置の損傷を少なくすると共に、この接
触による衝撃力が車体側へ伝わりにくいようにし
た車両用リヤスポイラ装置の提供を目的とする。
〔問題点を解決するための手段〕
この目的を達成するためにこの考案は、車体の
バツクドア両サイドに収納姿勢と突出姿勢とに、
車室内に設けた操作部により操作可能なスポイラ
板を設け、このスポイラ板に連結する作動ロツ
ド、作動ロツドに連結するダイヤフラム、ダイヤ
フラムに接する密閉された空気室からなるアクチ
ユエータ部と、前記空気室に対し空気を圧送ある
いは吸引する電動ポンプとをそれぞれバツクドア
内に設け、この電動ポンプと前記車室内の操作部
とを電気的配線により接続する構成とした。
〔作用〕
通常走行時にはスポイラ板を車体側に収納し、
車体に対し横風が吹いているときは、操作部を操
作することで電動ポンプを作動させ、これにより
ダイヤフラムに接する空気室に空気が圧送されて
ダイヤフラムが撓み連結ロツドを移動させてスポ
イラ板を車体から突出させる。この突出姿勢時に
車体の外方からスポイラ板に何等かの障害物が接
触した場合、この接触による衝撃力は、作動ロツ
ドを介してダイヤフラムに伝わつた後、ダイヤフ
ラムが撓むと同時に空気が圧縮されることにより
吸収され、障害物やスポイラ装置の損傷が抑えら
れると共に、この衝撃力は車体側に伝わりにくく
なつて安全性も向上する。
〔実施例〕
以下、この考案の一実施例を図面に基づき詳細
に説明する。
第1図〜第6図はこの考案の一実施例に係わ
り、第1図に上面図として示すワンボツクスカー
のバツクドア1の窓枠両サイドには、車体に対し
車両走行時の空気抵抗を小さくする収納姿勢と、
空気抵抗は大きくなるが車体に横風が吹きつけて
いるときの車体重心回りの偏揺モーメントを小さ
くする突出姿勢(第1図の状態)とに、車室内よ
り回動操作可能なスポイラ板3が取付けられてい
る。
スポイラ板3は縦長であつて、第1図に示すよ
うに車体の外方側の長手方向部位を中心として回
動するもので、その外表面は流線型状となつてお
り、このスポイラ板3は圧縮性流体である空気を
作動流体として用いた駆動源に連動している。駆
動源は第3図に示すように電動ポンプからなるポ
ンプ部5とダイヤフラム装置からなるアクチユエ
ータ部7とから主に構成されており、アクチユエ
ータ部7は第4図に示すように、バツクドア1の
窓枠両サイド内の前記スポイラ板3の内部側に配
設され、各アクチユエータ部7は空気通路を形成
するチユーブ9によりバツクドア1内部に設けら
れたポンプ部5に接続されている。
アクチユエータ部7はポンプ部5側から密閉さ
れた空気室10に対して圧送あるいは吸引される
空気(圧縮性流体)の作用により撓んで上昇ある
いは下降するダイヤフラム11及びダイヤフラム
11に連動する作動ロツドとしてのアクチユエー
タ13から成る。
アクチユエータ13の先端には、第5図に示す
ように先端にジヨイント部15aを備えた作動杆
15が実線位置と一点鎖線位置とに移動可能に設
けられている。一方、スポイラ板3の内面側には
前記ジヨイント部15aとの連結部17が形成さ
れている。連結部17は、第6図に示すようにス
ポイラ板3側にスポイラ板3の幅方向に向けて長
孔19が形成され、かつこの長孔19内を連結体
21が移動可能に設けられている。そして、この
連結体21にジヨイント部15aが取付けられ、
これによりスポイラ板3はスポイラ板3と一体成
型された樹脂ヒンジ部23を中心に収納姿勢(実
線位置)と突出姿勢(二点鎖線位置)とに回動可
能となる。
ポンプ部5はモータ25,モータ25により上
下動させられるダイヤフラム29、弁31,3
3、車室内に設けられた操作部である操作スイツ
チに連動してアクチユエータ側の空気通路を弁3
1側の通路と弁33側の通路とに切替える切替え
スイツチ35等から成り、スポイラ板3を突出姿
勢にする場合にはモータ25の作動により空気が
実線矢印方向に流れることでダイヤフラム11は
第3図中で上方に移動し、またスポイラ板3を収
納姿勢にする場合には空気が破線矢印方向に流れ
ることでダイヤフラム11は第3図中で下方に移
動する構成となつている。
モータ25と、モータ25の作動を行う車室内
の操作部とは電気的配線により接続され、バツク
ドア1と車両本体との間の配線はバツクドア1の
開閉用のヒンジ部2の近傍としてある。
このような構成のリヤサイドスポイラ装置にお
いて、停車時あるいは低速走行時等横風がなく、
あるいは横風の影響を強く受けない状態では、車
室内の操作スイツチによりモータ25を作動させ
てダイヤフラム29を下降させ、これにより空気
室10内の空気が吸引されてアクチユエータ13
側のダイヤフラム11は下降し、これに連動する
アクチユエータ13はスポイラ板3を収納姿勢に
する。
一方、高速走行時車体に吹きつける横風の影響
が大きい場合には、車室内の操作スイツチにより
モータ25を作動させてダイヤフラム29を上昇
させ、これによりダイヤフラム室27内の空気が
チユーブ9を通つてアクチユエータ13側のダイ
ヤフラム11を押し上げ、これによりアクチユエ
ータ13が作動してスポイラ板3を突出姿勢にす
る。
このようなスポイラ板3の突出姿勢状態で、ス
ポイラ板3に何等かの障害物が外方から接触した
場合、この接触による衝撃力はアクチユエータ1
3を介してダイヤフラム11に伝わつた後、ダイ
ヤフラム11が撓むと同時に空気が圧縮されるこ
とである程度吸収するので、スポイラ板3を含む
スポイラ装置あるいは障害物の損傷を小さくする
ことができると共に、この衝撃力は車体側にも伝
わりにくくなるので安全性も向上する。
スポイラ板を作動させるアクチユエータ部7及
びアクチユエータ部7を作動させるポンプ部5
は、スポイラ板3が取り付けられているバツクド
ア1の内部に収納してあるので、スポイラ板3及
びその駆動系がコンパクトにまとめられることに
なり、外観品質的にも優れたものとなります。コ
ンパクト化されたポンプ部5のモータ25と、モ
ータ25を作動させる車室内の操作部とは、電気
的な配線で接続すればよいので、機械的な接続、
例えばケーブルなどにより接続する場合に比べて
配線作業は容易であり配線スペースも小さくて済
む。したがつて、バツクドア1のような開閉体に
スポイラ板3を取り付ける場合であつても容易に
対応できる。
第7図は他の実施例を示す。この実施例はスポ
イラ板3の突出姿勢時にスポイラ板3と車体側と
の間に形成される空間内への塵埃の侵入を防止す
る蛇腹37を設けたものである。その他の構成お
よび作用は前述の実施例と同様である。
〔考案の効果〕
以上のようにこの考案によれば、バツクドア両
サイドのスポイラ板に連結したを作動ロツド、作
動ロツドに連結するダイヤフラム、ダイヤフラム
に接する密閉された空気室からなるアクチユエー
タ部と、前記空気室に対して空気を圧送あるいは
吸引する電動ポンプをバツクドア内に設けたの
で、突出姿勢でのスポイラ板に車体外方から何等
かの障害物が接触しても、この接触時の衝撃力
は、ダイヤフラムが撓むのと同時に空気が圧縮さ
れることで吸収され、スポイラ装置および障害物
の損傷を小さくすることができると共に、車体側
にも伝わりにくくなるので安全性が向上する。
スポイラ板を作動させるアクチユエータ部及び
アクチユエータ部を作動させる電動ポンプは、ス
ポイラ板が取り付けられているバツクドア内部に
収納してあるので、スポイラ板及びその駆動系が
コンパクトにまとめられることになり、外観品質
的にも優れたものとなる。コンパクト化された駆
動系の電動ポンプと車室内の操作部とは電気的配
線による接続で済むので、機械的な接続、例えば
ケーブルなどにより接続する場合に比べて配線作
業は容易であり、配線スペースも小さくて済み、
したがつてバツクドアのような開閉体にスポイラ
板を取り付ける場合であつても、容易に対応でき
る。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第6図はこの考案の一実施例に係わ
り、第1図はワンボツクスカーの上面図、第2図
はスポイラ板のバツクドアへの取付け状態を示す
斜視図、第3図は駆動源の概略的な構成図、第4
図は駆動源であるポンプ部とアクチユエータ部と
のバツクドアへの取付け状態を示す斜視図、第5
図は要部の説明図、第6図は第5図の−断面
図、第7図は他の実施例の第5図に相当する説明
図である。 1……バツクドア、3……スポイラ板、5……
ポンプ部(電動ポンプ)、7……アクチユエータ
部、10……空気室、11……ダイヤフラム、1
3……アクチユエータ(作動ロツド)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 車体のバツクドア両サイドに収納姿勢と突出姿
    勢とに、車室内に設けた操作部により操作可能な
    スポイラ板を設け、このスポイラ板に連結する作
    動ロツド、作動ロツドに連結するダイヤフラム、
    ダイヤフラムに接する密閉された空気室からなる
    アクチユエータ部と、前記空気室に対し空気を圧
    送あるいは吸引する電動ポンプとをそれぞれバツ
    クドア内に設け、この電動ポンプと前記車室内の
    操作部とを電気的配線により接続したことを特徴
    とする車両用リヤスポイラ装置。
JP1986020128U 1986-02-17 1986-02-17 Expired JPH0235030Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986020128U JPH0235030Y2 (ja) 1986-02-17 1986-02-17

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986020128U JPH0235030Y2 (ja) 1986-02-17 1986-02-17

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Publication Number Publication Date
JPS62131982U JPS62131982U (ja) 1987-08-20
JPH0235030Y2 true JPH0235030Y2 (ja) 1990-09-20

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ID=30815349

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1986020128U Expired JPH0235030Y2 (ja) 1986-02-17 1986-02-17

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JP (1) JPH0235030Y2 (ja)

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4734969U (ja) * 1971-05-13 1972-12-19
JPS5822767A (ja) * 1981-08-05 1983-02-10 Aisin Seiki Co Ltd 可動式エアバランスパネル

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4734969U (ja) * 1971-05-13 1972-12-19
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JPS62131982U (ja) 1987-08-20

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