JPH0234843B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は容器の供給装置特に供給される容器を
分離するための搬送ウオームに関する。

搬送ウオームを具備して運転するびんなどの分
離装置は、たとえば充填機械やレツテル貼付機械
のような取扱機械の要求に応じてびん間隔を拡
げ、高速運転においても正確な間隔の割付けを可
能とする。しかしこれに関しては、容器は密に連
接して供給スクリユーの取入側にある程度の停滞
圧がかかり、これにより容器ができるだけ連続的
に「開いた」ねじ山内に進入可能であることが前
提となる。しかしながらこれまで最適なねじ山形
状においても、容器寸法の許容差を見込んだ容器
と搬送ウオームまたは容器とガイドとの間の必要
な遊びのために、搬送ウオームの前およびウオー
ム到達時の容器運動にある程度の不安定さは避け
られなかつた。この衝突により惹起される容器相
互間あるいは容器とウオームおよびガイドとの衝
突は大きな騒音発生の原因となり、したがつてび
ん取扱機械のウオーム運転は顕著な騒音源を提供
する。とくに、容器が搬送ウオームの始点ピツチ
と正確に合致して供給されずしたがつて「閉じ
た」ねじ山に当たつて一時停止させられたとき騒
音発生は大となる。この場合はさらにびんの破損
の危険性も大である。

冒頭記述の先行技術による装置は既知であり、
この場合搬送ウオームの取入部領域のガイドは揺
動可能に配設さればねで押さえられている（米国
特許第2692671号）。容器が搬送ウオームに正確に
供給されないときはガイドは弾性的に偏位し、し
たがつて当該容器の圧壊または挾壊は避けられ
る。しかしながらこのような弾性ガイドをもつて
しても容器の流れの安定およびこれによる騒音発
生の減少は可能ではない。さらにこの既知の装置
においては、金属製の核上に比較的硬いゴム製外
套を固定してねじ山を形成して搬送ウオーム自体
はやや弾性的に形成されている。これにより同時
に容器の損傷とくに擦傷は避けられる。この搬送
ウオームの場合衝突する容器に起因する騒音発生
はある程度減少するが、容器運動の安定あるいは
供給容器間の異なる間隔の補正はこの方法では不
可能で、間隔補正の方は全く不可能である。さら
に、はいり込んだ破片や破損びんは外套とコンベ
アベルトとの間に巻き込まれる可能性があるの
で、弾性外套はこれらによりとくに急速に損傷を
受けることとなる。したがつて、これらの既知の
装置は寿命および運転の確実性に関し実際的な要
求を満足していない。

容器の分離装置についても既知であり、この場
合、搬送ウオームに対向配設されたガイドは第２
の供給スクリユーあるいは回転軸で形成されてい
る（西独特許第1091940号）。第２の搬送ウオーム
の出口部領域において、容器を捕捉しているねじ
山間にあるいは軸の出口部領域にうず巻状の剛毛
が固定され、該剛毛は容器を搬送ウオームのねじ
山に押しつけこれにより安定を保持している。こ
の剛毛は供給機能または分離機能を有さず、搬送
ウオームの取入側の緩衝として機能することも可
能ではない。

本発明により例えば、コンベアベルト、側部ガ
イド、ガイドの反対側に位置する搬送ウオーム、
更に少くとも入口区域に於て多数の弾性変形可能
な個々の素子により与えられコンベアベルト上の
容器の間に突き出すねじを形成する弾性外套を有
する容器取扱装置に於ける容器分離のための装置
が提供される。

本発明による装置に於て、多数の独自に弾性の
個々の素子の配備はそれに対応する材料の撰択と
相俟つて弾性材料の単一外套に比してより大きな
弾性のみならず磨耗に対する大きな抵抗を与える
ことになる。極度に耐磨性の材料、例えば金属、
又は強靭で硬弾性を有するプラスチツク材料例え
ばポリアミドを問題なく使用出来る。所望の弾性
は個々の素子の形状により個々に制御出来る。

本発明による装置の一形態に於て、個々の素子
は円板型で回転的に固定され軸方向に移動可能で
あり、弾性素子により互いに、又は中央の核に対
して支持されている。個々の素子はそれ自体硬質
材料から作られていても、所望の弾性は弾性素子
により得られる。この様な配置に於て、個々の素
子は核に関してそれぞれの弾性素子により支持さ
れるか、又は個々の素子が互いに弾性素子を中間
に置いて直接に支持される。

又他の可能な態様に於ては、個々の素子は可撓
性の板、プレード等から形成されこれらは中央の
核に担持される様に出来る。板、ブレードは靭
性、或いは硬質のプラスチツクで作ることが望ま
しく、半径方向内方区域にはスペーサー（間隔用
素子）として作用する突起を設けて、板の縁部が
自由に可動なスクリユーを形成する様にすること
も出来る。

本発明の可能な他の実施態様の場合弾性素子は
全方向に可動で、したがつて取入部領域は移動方
向にも、移動方向に斜交する方向にも、また円周
方向にも弾性的に可撓である。これにより最適な
緩衝、したがつてとくに静かな容器の供給を可能
とする。それにも拘らずたとえばポリアミドから
成る丸断面剛毛の使用により十分な耐摩耗性が得
られ、破片や破損びんの供給に対してもまた間違
つて供給された容器の到達に対しても影響されな
い。

本発明の目的に適した実施態様に於てはこのよ
うな搬送ウオームの２部分形成が示されていて、
これで通常取入部領域内で良好な緩衝を得るのに
十分である。２部分形成は、きわめて高速の場合
で容器の分離が行われ次に非弾性のウオーム本体
によつてのみ間隔拡大が行われる場合に適してい
るがウオームの全長に同様な構成とすることも出
来る。

更に他の実施態様は実際に実質的な利点を有す
る。弾性素子の疲労の場合供給スクリユー全体を
交換する必要はなく、そもそもとくに損傷を受け
た弾性素子を有する取入部領域のみを交換すれば
よい。このとき中実のスクリユー本体はさらに損
傷を受けることがないので本来の一体の供給スク
リユーとして実質的にさらに長期に使用可能であ
る。弾性素子を有する取入側部分が著しく損傷し
たとしてもこの方法でさらにバランスがとられ
る。

本発明による装置は取入部領域の大なる可撓性
を基礎としとくに剛毛状の個要素を使用したとき
はそのとおりで、さらに供給ベルトに供給された
容器のピツチあるいは間隔が規定値からわずか外
れてもそれを修正可能である。このとくに無騒音
の装置においてはびんの切離しに必要な停滞圧の
遮断は搬送ウオームの前に配設されたたとえば搬
送ウオームと同期して回転する移送スターホイー
ルのようなピツチ機構によつて行われ、該移送ス
ターホイールは容器を前もつてある一定間隔とな
し、したがつて相互に接触することなく搬送ウオ
ームへと供給する。ピツチ機構は搬送ウオームに
供給するコンベアベルトに直接かあるいはこのコ
ンベアベルトの前にあつてそれよりやや遅く移動
する他のコンベアベルト上に配設可能である。該
コンベアベルトは間隔をはなして供給される容器
を、たとえその相互間隔が多少変化しても柔軟に
無衝激に受け止め、所定の終局間隔となし、該終
局間隔をなして容器は取扱機械にはいり込む。

構造が簡単で信頼すべき機能を提供する本発明
のその他の好ましい実施態様も記載されている。

以下に本発明の種々の実施例を図面により説明
する。

第１図に示す容器の分離装置は部分的にのみ図
示されたびん取扱機械の中に一体に組込まれてい
る。

図は水平上面と側ガイド２，３とを有し矢印の
方向に連続的に駆動されるコンベアベルト１を示
し、該コンベアベルト上に取扱を受けるびん４が
〓間をつくることなく供給される。コンベアベル
ト１の一方のガイド２の反対側の２個の軸受台５
内に、回転可能に支持され搬送ウオーム６が配設
されている。該ウオームは鎖車７を介しコンベア
ベルト１と同期して矢印方向に、しかもその取入
部領域における移送速度がコンベアベルト１の速
度よりわずか小となるように駆動される。びん４
は、その下を移動するコンベアベルト１により惹
起されるある種の停滞圧を受ける。搬送ウオーム
６で分離され機械のピツチ上を相互にけん引され
または加速されるびん４は、搬送ウオーム６と同
期して矢印方向に回転し部分円としてのみ図示さ
れている取入スターホイール８に捕捉される。

搬送ウオーム６はその中間部および終端部に中
実の耐摩耗性合成樹脂製のウオーム部９を具備す
ることが可能で、該スクリユー本体はピツチが増
加するねじ山１０を含有する。ねじ山１０の間の
領域はびん４の円形断面に応じて丸みを有し、こ
れによりやや半円状の断面の移送方向に移動する
供給ポケツトを形成し、その最終ピツチは取入ス
ターホイール８のピツチと一致する。搬送ウオー
ムの移送方向終端に軸腕１１が固定され、該軸腕
は付属の軸受台５内に回転可能に支持されてい
る。一方、ウオーム部９の反移送方向終端に軸１
２が固定され、該軸の自由端は付属の軸受台５内
に回転可能に支持され鎖車７を担持する。軸１２
上に管状核１３がピン１４により着脱可能に固定
され、該核はウオーム部９の平坦な前面と接して
いる。丸ブラシと同様に核１３の全周および全長
にわたり半径方向に伸長する多数の剛毛１５が該
核に固定されている。該剛毛はポリアミド製で、
びんの大きさおよび好ましい緩衝特性に応じたと
えば１ないし３mmの直径を有する。該剛毛は、ウ
オーム部９と同様にびん４の移送ポケツトとして
のねじ山間の丸みを付した領域を有するねじ山１
６を形成するよう異なる長さにしてある。ねじ山
１６は、搬送ウオームの受け入れ部の周面から次
第に現れ、徐々にその高さを増し、そして連続的
に、ウオーム部のねじ山１０に移行している。こ
の結果、ねじ山１６は到達するびん４の間に徐々
に進入し、連続する容器を無理なく分離する。こ
れによつて供給された容器がねじ山に衝突し、容
器の流れが妨げられて互いに衝突し、またガイド
に衝突して騒音が発生するということがなくな
る。また弾性外套を形成する剛毛１５の全方向可
撓性により、到達したびん４は該びんがたとえ
「開いた」ねじ山内に正確に到達しなかつたとし
ても、搬送ウオーム６によりきわめて柔軟に捕捉
される。騒音発生はそれに応じて少なく、びんの
損傷または圧壊はない。ガイド２とねじ山１６の
間の丸みを有する谷部との間隔はびん４の直径よ
りやや小に選択可能である。この場合ガイド２と
搬送ウオーム６との間のびんは弾性的に挾みつけ
られとくにしつかりと固定される。

長時間運転後、剛毛１５の残留変形あるいは弾
性の消失により搬送ウオーム６の緩衝作用が減じ
たとき、二部分からウオーム６が形成されている
場合にはウオーム全体の交換は必要ではない。そ
の場合にはウオーム６の分解後ピン１４のみを取
外し、核１３と剛毛１５から成るブラシ部材を軸
１２から抜取り、新しいブラシ部材と交換する。
該ブラシ部材はピン１４で固定され、搬送ウオー
ム６の再組立準備は完了する。

核１３と剛毛１５とから成るブラシスクリユー
の製作は問題ない。先ず十分大なる外径を有する
円筒状の丸ブラシから出発し、該ブラシの剛毛は
たとえば溶融ワツクスのような可溶性固着剤を注
入して固着される。その後ねじ切り盤上で通常の
方法で所定のねじ形状に切削加工で成形される。
切削後、たとえばブラシスクリユーを温水槽内で
加熱するなどにより固着剤を溶解して該ブラシス
クリユーは取付準備が完了する。かくして製作さ
れたブラシスクリユーは寸法精度の点で通常の中
実の搬送ウオームに決して劣らない。

第２図に示す装置においては軸１２上にたとえ
ばポリアミドのような粘弾性の耐摩耗性合成樹脂
から成る核１７が固定され、該核は一体に成形さ
れた多数個の半径方向伸長薄板１８を具備してい
る。薄板１８の厚みおよび間隔は、一方では移送
方向の好ましい可撓性が、他方ではびん４の正確
な供給のたの十分に密なるスクリユー表面が付与
されるように選択される。薄板１８で形成された
外套の外形は第１図の剛毛１５で形成された外套
と同一であり、すなわち、薄板１８の周縁はねじ
山１６を形成し、該ねじ山はびんの間に徐々に進
入し連続的にウオーム部９のねじ山１０に移行す
る。作動もまた全く同様である。ただ、薄板１８
で形成された素子は円周方向の弾性が欠ける。こ
の場合もねじの切削加工の前に薄板間の空間へ固
着剤を注入することにより製作が容易となる。

第３図に示す容器の分離装置もまた第１図に示
す装置と部分的に一致する。したがつて相違点の
み説明する。管状核１３上に固定された剛毛１５
の領域における始点ピツチまたは搬送ウオーム１
９のピツチはびん直径より大であることが必要で
ある。したがつてびん４はあらかじめ規定の相対
間隔を有して供給されなければならない。さらに
移送スターホイール２０が搬送ウオーム１９の前
に配設され、該移送スターホイールは搬送ウオー
ム１９と同期して矢印方向に駆動される。移送ス
ターホイール２０のポケツトは密に連接して到達
するびん４と正確に噛み合えるように形成されて
いる。搬送ウオーム１９の始点ピツチ上へのびん
４の個別引き込みは、その初期速度で正確に回転
し移送スターホイール２０と結合しているコンベ
アベルト１により行われる。したがつて移送スタ
ーホイールは直接コンベアベルト１上に配設可能
である。しかしながら、コンベアベルト１の前に
これよりやや遅く走る他のコンベアベルト２１を
配設し移送スターホイール２０をこのコンベアベ
ルト２１上に配設することは騒音発生の減少の意
味から好ましい。該移送スターホイールにかかる
停滞圧はこれにより減少する。前置されたコンベ
アベルト２１からコンベアベルト１へのびんの移
行はガイド２および３の適切な形状により行われ
る。この装置においては搬送ウオーム１９には停
滞圧はかからない。停滞圧は高速で走行するコン
ベアベルト１と結合する移送スターホイール２０
により除去される。ただ搬送ウオーム１９は、び
ん４を機械ピツチ上に相互に分離して移動するこ
との課題を有するのみである。この場合、コンベ
アベルト２１からコンベアベルト１への移行の際
に派生的に発生する到達びんの設定間隔の多少の
変化は、搬送ウオーム１９に到達したとき弾性剛
毛１５から成るねじ山１６により修正される。こ
の装置の騒音発生はきわめて少ない。一方寿命は
搬送ウオーム１９の負荷軽減によりきわめて長く
なる。

尚剛毛の変形可能性により横断面が円形の容器
以外の容器も取扱いが可能である。

【図面の簡単な説明】

第１図はびん取扱機械の供給部の平面図で部分
的に断面で示し、第２図は第１図の供給部からの
部分図で搬送ウオームの変更態様を有したもので
部分的に断面で示し、第３図はびん取扱機械の供
給部で別に形成されたものの平面図である。 １…コンベアベルト、９，１９…搬送ウオー
ム、１０…ねじ山、１２…軸、１３，１７…核、
１５，１８…弾性個要素（１５…剛毛、１８…薄
板）、２０…ピツチ機構（移送スターホイール）。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 周囲に一条のねじ山が螺旋状に形成されるこ
   とにより全体としてねじ形状とされると共に、ね
   じ谷の幅は全長を通じて一定にされている一方、
   前記ねじ山の幅は容器の搬送方向に向けて徐々に
   広がるようにされ、これによつて隣合う前記ねじ
   谷の間の間隔は容器の搬送方向に向けて徐々に広
   がるようにされ、ガイドに沿つて供給される容器
   を前記ねじ谷に保持した状態で回転して、同容器
   を搬送しつつ、搬送する隣合う容器の間隔を徐々
   に広げてスターホイールに受け渡す搬送ウオーム
   において、 前記搬送ウオームの少なくとも一部は、円柱形
   の中心核と、同中心核の全周囲及び長さに亙り、
   実質的に均一にかつ放射状に植設された弾性変形
   可能な複数の素子とからなり、同素子の先端が前
   記ねじ形状面を形成し、かつ容器の受け入れ部に
   おいて前記ねじ山は次第に高くなるように現れ、
   前記ガイドに沿つて供給される容器の間に突出す
   ることを特徴とする搬送ウオーム。 ２ 前記素子は板状の形態であることを特徴とす
   る請求の範囲第１項記載の搬送ウオーム。 ３ 前記素子は剛毛または他のフイラメントの形
   態であることを特徴とする請求の範囲第１項記載
   の搬送ウオーム。 ４ 前記素子は少なくとも前記容器受け入れ部に
   植設され、同植設部分の前記ねじ形状のみが弾性
   変形可能にされている一方、他の部分の前記ねじ
   形状部分は弾性変形不能な部材によつて形成され
   ていることを特徴とする請求の範囲第１項ないし
   第３項いずれか記載の搬送ウオーム。