JPH0234495B2 - Jushinzofukuki - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は複数のテレビ信号を受入れ、これを
夫々増幅して良質の複数のテレビ信号を次段に送
出し得るようにした受信増幅器に関するものであ
る。

従来の受信増幅器にあつては、第６図に示す如
く、夫々複数の入力回路１６ｆと、増幅回路２１
ｆと、出力用フイルタ３０ｆとを、夫々小ケース
に内蔵させて、ケース１ｆに対して回路順に配列
していた。従つてその占有容積は大きく嵩張る欠
点があつた。これを解決する為小ケースを除き、
各回路を裸にすることも考えたが、外傷を受ける
問題点が生じ好ましくない。

そこで本発明は、上述の問題点を除くようにし
たもので、各回路の配置に特段の配慮を加えるこ
とによりケースの小型化を可能ならしめた受信増
幅器を提供しようとするものである。

以下本願の実施例を示す図面について説明す
る。１はケースで、前面が開口した凹状のケース
本体２とその開口部を塞ぐようにした蓋体３とか
ら成る。これら本体２及び蓋体３はいずれも高周
波を遮蔽可能な金属材料で形成してある。４は本
体２に固定したシヤシで、本体２と同様に金属材
料（例えば鉄、アルミ）で形成してある。５は
夫々本体２に取付けられた複数の入力端子、６は
出力端子を夫々示す。次に７，８，９，１０は
夫々シヤシ４に取付けられた接続端子で、夫々同
軸構造のプラグ、ジヤツク、ジヤツク、プラグが
用いてあり、端子７は入力端子５に、端子８，９
は相互に夫々接続してある。１１は端子９と端子
１０との間に形成された空間を示す。１２はシヤ
シ４に固定された配線基板で、一例としてプリン
ト基板が用いてある。この基板１２には周知の如
く印刷配線手段でもつて接続回路が形成してあ
り、また混合回路１５が取付けてある。この混合
回路１５としては周知の４分配器の入力側を出力
端子、出力側を入力端子とした状態で用いてあ
り、その出力端子は前記出力端子６に接続してあ
る。１３，１４は基板１２に取付けた接続具で、
後述の出力用フイルタを抜差自在で、しかも差着
状態では機械的に保持し得るようになつている。
これらの接続具１３，１４は信号回路用接触子１
３ａ，１４ａとアース回路用接触子１３ｂ，１４
ｂとを備える。また接続具１３は配線基板１２を
介して接続端子１０に接続してあり、接続具１４
は基板１２上の混合回路１５の入力端子に接続し
てある。次に１６は入力回路ユニツトを示す。こ
れにおいて１７は小ケースで、高周波を遮蔽可能
な金属材料（例えばアルミ）で形成してあり、ま
た背面には夫々接続端子７，８に着脱可能な着脱
子１８，１９が取付けてある。これらの着脱子１
８，１９としては、同軸構造でしかも前記接続端
子７，８に夫々対応する構造のジヤツク及びプラ
グが用いてある。尚着脱子１８は入力端子、着脱
子１９は出力端子となつている。ケース１７内に
は入力回路１６ａ、例えば特定のテレビチヤンネ
ルの信号のみを通すようにした帯域フイルタ、あ
るいはUHFのテレビチヤンネルの信号をVHFの
テレビチヤンネルに変換又はVHFのテレビチヤ
ンネルの信号をVHFの他のチヤンネルに変換す
るようにした周波数変換回路等が納められてお
り、それらの入力端、出力端は上記入力及び出力
端子１８，１９に接続してある。２１は増幅回路
ユニツトを示す。これにおいて、２２は小ケース
で、前記小ケース１７と同様に形成され、また前
記と同様に着脱子２３，２４が取付けてある。こ
れらの着脱子２３，２４としては、同軸構造でし
かも前記接続端子９，１０と夫々対応する構造の
プラグ及びジヤツクが用いてある。ケース２２内
には広帯域のAGC増幅回路２１ａが納められて
おり、それらの入力端及び出力端は夫々入力及び
出力端子２３，２４に夫々接続してある。２５，
２６，２７は夫々出力レベル、AGCレベル、減
衰部等の種々の調整部、２８は固定用ねじを夫々
示す。次に３０は出力用フイルタで、回路基板
（プリント基板）３１にコイル３２、コンデンサ
３３、可変コンデンサ３４等の種々の回路素子を
取付けて、特定のテレビチヤンネルの信号のみを
通す帯域フイルタが構成してある。３５は入力端
子、３６は出力端子で、夫々前記接触子１３ａ，
１３ｄ，１４ａ，１４ｂに対応接続する信号回路
接続子３５ａ，３６ａとアース回路接続子３５
ｂ，３６ｂを有している。次に３７は出力用フイ
ルタ３０の納められた空間１１を覆うようにした
遮蔽板で、鉄、アルミ等の金属材料で形成すると
共に止付ねじ３８でシヤシ４に止付けてある。こ
れは出力用フイルタ３０のシールド効果を一層向
上させる為に用いられたものである。次に３９は
周知の電源部で、例えば100Vの交流入力を低圧
の直流に変換して、それを増幅回路２１に送るよ
うにしてある。

上記構成のものは、工場から出荷するに当り、
注文者の要求する複数のテレビチヤンネル（例え
ばチヤンネル１、３、５、９）に夫々適合する各
入力回路ユニツト１６及び各出力用フイルタ３０
が夫々対応接続端子７，８、接続具１３，１４に
接続され、その状態で出荷される。（尚、上記各
入力回路ユニツトのうちの一部あるいは全部は、
例えば35チヤンネルを７チヤンネルに変換する周
波数変換器が用いられる場合もあり、その場合、
対応出力用フイルタ３０としてはその変換した後
のチヤンネルの信号を通すものが用いられる。） 使用現場においては、上記ケースは電柱その他
の固定物に取付けられる一方、各入力端子５に
は、各チヤンネルのテレビ信号を独立して受信す
る専用アンテナに一端が接続された入力ケーブル
４０の他端がコネクタ４１を介して接続され、ま
た出力端子６には幹線ケーブル４２がコネクタ４
３を介して接続される。

上記の状態において、各専用アンテナで受信さ
れたテレビ信号は夫々専用の入力端子５から専用
の入力回路１６ａを通り、次に専用の増幅回路２
１ａで増幅される。増幅された信号は専用の出力
用フイルタ３０を通つた後混合回路１５で混合さ
れ、出力端子６からケーブル４２へ送り出され
る。

尚図示された実施例はチヤンネル数が４局の場
合を示しているが、より多数チヤンネルの受信を
行なう場合には、対応個数の上記入力回路、増幅
回路、出力用フイルタ等が第１図において左右方
向に並設されることは言うまでもない。

以上のようにこの発明にあつては、ケース１に
は複数の入力端子５と、出力端子６とを備え、さ
らに、上記の両端子間に直列状に介設せられる
夫々の入力回路１６ａと、増幅回路２１ａと、出
力用フイルタ３０とを備えさせたものであるか
ら、 (イ) 各入力端子５に相互に異なるテレビ信号が入
来しても夫々個々に増幅して出力端子６に送出
することができ、良質の各テレビ信号を次段に
送出するに役立つ。また本発明は、 上記入力回路１６ａと、増幅回路２１ａとは
夫々小ケース１７，２２に内蔵させると共に該
小ケース１７，２２に備える着脱子１８，１
９，２３，２４を介して上記ケースの奥部に対
して着脱自在に装着してあり、上記出力用フイ
ルタ３０は上記ケースの奥部と上記小ケース２
２との空間１１に配設したものであるから、 (ロ) 上記(イ)の効果を発揮させる為の入力回路１６
ａと、増幅回路２１ａの着脱交換は迅速、簡便
容易となる利点がある。このことは回路１６
ａ，２１ａの故障を修理したり、交換するとき
の時間を短時間化する上に役立つ。

(ハ) さらに出力用フイルタ３０を備えさせるもの
であつても、これは上記の空間１１に配設する
ものであるから、周囲のもので保護（電気的に
も、また機械的にも保護）されており、その外
装は簡易、小型にできる利点があり、これの占
有容積を小型化して、ケース１の外形形状を小
型化する上に画期的効果がある。

【図面の簡単な説明】

図面は本願の実施例を示すもので、第１図は蓋
体を取除いた状態の正面図、第２図は縦断面図、
第３図は回路図、第４図は一部を取外して示す正
面図、第５図は一部を破断及び取外して示す斜視
図、第６図は従来例を示す第１図と同様の図。 １……ケース、５……入力端子、６……出力端
子、１６ａ……入力回路、２１ａ……増幅回路、
３０……出力用フイルタ、１８，１９，２３，２
４……着脱子。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ ケースには複数の入力端子と、出力端子とを
   備え、さらに、上記複数の入力端子の夫々と出力
   端子間には夫々直列状に介設せられる入力回路
   と、増幅回路と、出力用フイルタとを各々備えて
   成る受信増幅器において、上記各入力回路と、各
   増幅回路とは夫々小ケースに内蔵させると共に該
   小ケースに備える着脱子を介して上記ケースの奥
   部に対して着脱自在に装着してあり、上記各出力
   用フイルタは上記ケースの奥部と上記夫々の小ケ
   ースとの空間に配設したことを特徴とする受信増
   幅器。