JPH0233408B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は含じんガス中の粉じんを渦流により遠
心分離させる方式の集じん機に、該機内に発生す
る気圧差によつて作動する揚水管を併設し、該管
による揚水を渦流中に噴霧させ、気流中の微粉じ
んを強制気液接触により凝集させて遠心分離する
湿式集じん機に係るものである。

本発明の構成を図面について説明すると、第１
図は本発明湿式集じん機の後面図、第２図は中央
縦断側面図である。

図面において、１は含じんガス導入管で、該管
の前方にそれぞれ放射状固定羽根３，５を内装し
た渦流室２及び集じん室４を順設し、該集じん室
４の前方に排出管６をまた内周面に環状の集じん
溝７をそれぞれ設けて集じん機本体を構成させ
る。

１１は前記本体に併設した洗じよう水槽で、該
水槽１１と前記渦流室２の中心に発生する低圧部
との間に揚水管１２を設け、前記導入管１の側面
の一部より空気取入管１３を引出して該管の末端
を揚水管１２の途中に開口させる。

１５は前記集じん溝７の下部付近に取付けた除
じん管で、該管の下端を前記水槽１１中に引入れ
て成るものである。

なお図中２１は洗じよう水槽１１の上部に配設
した給水槽で、該槽底部と洗じよう水槽１１との
間を給水管２２で連結し、該槽上部と洗じよう水
槽１１上部との間に通気管２３を配設し、洗じよ
う水槽１１の水位が通気管２３下端開口部より下
つたとき給水槽２１に通気し、該槽中の水を給水
管２２より洗じよう水槽１１に自働補給するよう
になつている。２４は沈でん物排出口を示す。

次に作用の説明をする。

導入管１より導入された含じんガスは、渦流室
２内の固定羽根３により渦流となつて前進すると
ともに該室中心部が低圧となる。

同時に高電圧の空気取入管１３より揚水管１２
上部を経て渦流室２の中心低圧部に向かう高速気
流が揚水管１２下部より揚水し、該管出口におい
て噴霧状となつて前記の渦流中に混入し、気液接
触が激しく行われ、気流中の微粉じんを霧粒面に
凝集させて集じん室に進入する。

集じん室４内で固定羽根５により渦流は更に増
勢されるとともに、霧粒面に凝集して大粒となつ
た粉じんは遠心分離されて集じん溝７に集めら
れ、除じん管１５を経て洗じよう水槽１１中に入
り該槽の底部に沈積し、除じん浄化されたガスは
排出管６より外部に送られる。

本発明湿式集じん機は、湿式方式で、捕集の困
難であつた微粉じんを外部に飛散させることなく
的確に機内で捕集し得るのみならず、普通の湿式
集じん装置、ベンチユリースクラバー等の方式に
比べて低電圧で使用ができる等の特長がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明湿式集じん機の後面図、第２図
は中央縦断側面図である。 １：導入管、２：渦流室、３，５：固定羽根、
４：集じん室、６：排出管、７：集じん溝、１
１：洗じよう水槽、１２：揚水管、１３：空気取
入管、１５：除じん管。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 含じんガス導入管の前方に、それぞれ放射状
   固定羽根を内装した渦流室及び集じん室を順設
   し、集じん室の前方に排出管をまた内周面に集じ
   ん溝を設けて集じん機本体を構成させ、該本体に
   併設した洗じよう水槽と前記渦流室中心低圧部と
   の間に揚水管を設け、前記導入管の一部より空気
   取入管を引出して該管の末端を揚水管の途中に開
   口させ、前記集じん溝に設けた除じん管末端を洗
   じよう水槽に引入れて成る湿式集じん機。