JPH0233083Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は１缶２回路式循環給湯装置に関するも
のである。

（従来の技術と問題点） 従来、循環ポンプを有し、循環用熱交換器と給
湯用熱交換器とのフインを共用した１缶２回路式
循環給湯装置では、循環回路中に温度検出器を配
していた。そして循環湯温が設定温度になるよう
燃焼及び循環ポンプを制御していた。

しかしながら浴槽に湯を落とし込むのは自動で
はなく、自動化しようとすれば定量止水栓を給湯
栓に付設しなければならなかつた。

本考案は上記従来の欠点を解消したものであ
り、器具に浴槽への落とし込み機能を付加し、全
自動の１缶２回路式循環給湯装置を提供しようと
するものである。

（問題点を解決するための手段） この目的を達成させるために本考案は、１缶２
回路式循環給湯装置の給湯回路の出湯管から風呂
給湯管を分岐し、該風呂給湯管にはバーナによる
加熱を開始せしめる電磁弁と、設定量を計測して
電磁弁を閉成させる流量センサと、これらの下流
に大気開放のホツパーを設け、該風呂給湯管を循
環ポンプの入口側に接続すると共に、この接続部
の上流側循環回路に逆止弁を設け、該循環回路に
は設定温度を検出してバーナによる加熱を停止せ
しめる温度検出器を設けてある。

（実施例） 本考案の実施例を説明する。１は循環給湯装置
主体で、主体１内にはフイン２を共用してフイン
２の上部に循環用熱交換器３を、下部に給湯用熱
交換器４を設けた１缶式の缶体５と、この缶体５
を加熱するバーナ（図示せず）を設けてある。７
は給湯用熱交換器４に給水する給水路、８は給湯
用熱交換器４から温水を台所等に設けた給湯栓９
に送る給湯路である。１０は給水路７に設けた通
水検出器、６は水量制御器で、該検出器１０の通
水検出でバーナの燃焼を行うようにしてあり、上
述した給水路７、給湯用熱交換器４、給湯路８、
給湯栓９、通水検出器１０、水量制御器６とで先
止め式の給湯回路を構成してある。１１は循環用
熱交換器３に循環水を送る往き管で、該往き管１
１には循環ポンプ１２を介設してある。１３は戻
り管で、往き管１１並びに戻り管１３を負荷、本
実施例では浴槽１４と連結して循環回路を形成し
てある。尚、循環ポンプ１２は図示しないスイツ
チの投入により駆動せしめ、循環ポンプ１２の駆
動による循環流を検出器１５が検出すれば給湯時
と同様にガス弁を開いてバーナを燃焼させるよう
にししてある。１７は給湯回路の給湯路８と循環
回路の負圧部即ち本実施例では往き管１１の循環
ポンプ１２の入口側とを接続する風呂給湯管であ
る。該風呂給湯管には流量センサ１８と電磁弁１
９が設けてあり、これらの下流に大気開放のホツ
パー２０が設けてある。２１は循環回路と風呂給
湯管１７との接続部の上流側循環回路に設けた逆
止弁である。１６は給湯用熱交換器４出口に配さ
れ温度検出器、２２は循環回路に配された温度検
出器である。

次にこの構成の作用について説明する。自動運
転はまず、風呂給湯管１７の電磁弁１９を開ける
と共に循環ポンプ１２を駆動する。すると給湯回
路に通水流が生じ、これを通水検出器１０で検出
してバーナの燃焼を行なう。温度検出器１６で湯
温検出し、水量制御器６で設定温度になるよう水
量を制御する。又、流量センサ１８によつて風呂
給湯量を計測する。湯はホツパー２０で受けら
れ、循環ポンプ１２に吸入された後浴槽１４に送
られる。このとき逆止弁２１により戻り管１３側
へは流れない。このようにして落とし込みが行な
われ、流量センサ１８が設定量を計測すると電磁
弁１９が閉じ、給湯回路の通水流は停止する。し
かし循環回路に通水流が生じており、検出器１５
がこれを検出しているため、燃焼は引き続き温度
検出器２２が設定温度を検出するまで行なわれる
のである。

（考案の効果） 以上のように本考案は、１缶２回路式循環給湯
装置の給湯回路の給湯路から風呂給湯管をを分岐
し、該風呂給湯管にはバーナによる加熱を開始せ
しめる電磁弁と、設定量を計測して電磁弁を閉成
させる流量センサと、これらの下流に大気開放の
ホツパーを設け、該風呂給湯管を循環ポンプの入
口側に接続すると共に、この接続部の上流側循環
回路に逆止弁を設け、該循環回路には設定温度を
検出してバーナによる加熱を停止せしめる温度検
出器を設けたので、従来のように浴室内の給湯栓
に計量止水栓を付ける必要はなく、同時使用がで
きない１缶２回路式のものにおいても全自動の機
能を全て器具内で達成できる循環給湯装置を提供
できるのである。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の一実施例の回路図である。 ２……フイン、３……循環用熱交換器、４……
給湯用熱交換器、８……給湯路、１２……循環ポ
ンプ、１７……風呂給湯管、１８……流量セン
サ、１９……電磁弁、２０……ホツパー、２１…
…逆止弁。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 循環ポンプと、該ポンプによる循環水を加熱す
   る循環用熱交換器と、該熱交換器とフインを共用
   し通水を加熱する給湯用熱交換器と、これら両熱
   交換器を加熱する単一のバーナと、給湯用熱交換
   器で加熱された湯を給湯栓に供給する先止め式の
   給湯回路とを備えた１缶２回路式循環給湯装置に
   おいて、給湯回路の給湯路から風呂給湯管を分岐
   し、該風呂給湯管にはバーナによる加熱を開始せ
   しめる電磁弁と、設定量を計測して電磁弁を閉成
   させる流量センサと、これらの下流に大気開放の
   ホツパーを設け、該風呂給湯管を循環ポンプの入
   口側に接続すると共に、この接続部の上流側循環
   回路に逆止弁を設け、該循環回路には設定温度を
   検出してバーナによる加熱を停止せしめる温度検
   出器を設けたことを特徴とする１缶２回路式循環
   給湯装置。