JPH0232602Y2 - - Google Patents

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JPH0232602Y2
JPH0232602Y2 JP1981067417U JP6741781U JPH0232602Y2 JP H0232602 Y2 JPH0232602 Y2 JP H0232602Y2 JP 1981067417 U JP1981067417 U JP 1981067417U JP 6741781 U JP6741781 U JP 6741781U JP H0232602 Y2 JPH0232602 Y2 JP H0232602Y2
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JP
Japan
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gasket
container body
top plate
container
section
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JP1981067417U
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JPS57180659U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、高気密性容器の蓋構造の改良に関す
る。
容器には、家庭用の小型のものから工業用の大
型のものまで、極めて多くの種類のものが利用さ
れているが、内容物の出し入れに便利なため容器
上面全面が広く開放されている形式の物が多く用
いられている。このような容器は前述のような利
点がある反面、密封性がおとるという欠点を有し
ている。
これに対し、シール用テープ等を必要としない
構造として、天板と緊締用帯との組合わせによる
ものが、比較的密閉性が優れているため広く使用
されている。そして、従来はこのような容器に収
納される内容物が、それ程高度の気密性を必要と
していなかつたために、容器本体上面と天板との
密着、又は嵌合を利用した気密構造で十分その目
的を達していた。しかし、更に高度の気密性を要
する場合には、ガスケツト等を接触面に介在せし
めて気密の向上を得ているのが現状である。この
事情を第1図に基づき詳述する。
第1図は従来の容器の蓋の一態様を示したもの
であり、天板2は容器本体1の上に載置され、緊
締用帯3を締めつけることにより本体1との密着
を得ている。通常同図中5で示す位置で天板と本
体とが嵌合して十分気密の目的を達している。そ
して、上記ガスケツト等を挿入する場合には、通
常同図中で示した天板2と本体1との空間に介在
せしめる方法がとられている。
しかしながら産業の発展と共に貯蔵すべき物品
に対する要求水準が急激に高くなり、減圧もしく
は加圧下(特に減圧下)で貯蔵しなければならな
い場合が多くなり、全面開放タイプの容器につい
てこの要求を十分満足すべしとの要望が大きくな
つている。
これに対し、これまでは蓋の構造をそのままに
して、ガスケツトの形状あるいは材質を変えるこ
とでこれに対処してきた。しかし、これまでの結
果では350mmHgの減圧(ゲージ圧力)に対しては
ほとんど実用し得る結果が得られないことが明ら
かとなつた。
本考案はかかる事情を背景になされたものであ
り、従来技術における不備を解消すること、即ち
容器の変形限界に近い値まで気密性を保持し得る
蓋構造を提供することを目的としてなされたもの
である。
上記目的を達成するために、本考案において
は、全体的に円筒形状を呈し、その上縁部には半
径方向外方に湾曲するカール部9が形成された容
器本体1と、該容器本体の開口を覆うのに十分な
大きさを有し、その外周縁には半径方向外方に湾
曲し前記カール部との間に環状空間を形成する懸
吊部8を有する円板状の天板2と、前記カール部
及び懸吊部を包囲して一体的に緊締する帯部材3
とを含む高気圧性容器において、 前記容器本体のカール部と前記天板の懸吊部と
を同心的に配置して、該両者間に形成される前記
環状空間を断面ほぼ逆J字形状にし;前記天板の
懸吊部には断面ほぼ三ケ月形状の第1のガスケツ
ト7を固着;前記容器本体の上端部から前記カー
ル部にかけて、環状で、かつ基部6aと、これか
ら伸びる断面ほぼC字形状の延長部6bとからな
る断面ほぼ逆J字形状の第2のガスケツト6を固
着し、前記基部から前記延長部に亙る部分は、前
記第1のガスケツトに密着すべく、その厚さが前
記延長部の先端に進むにつれて次第に減少してお
り;前記第1のガスケツトの硬度は、前記第2の
ガスケツトの硬度よりも小さくされている。
しかして、容器内の圧力が減少し前記天板が前
記容器本体に対して軸方向に移動するとき、前記
第1のガスケツトと前記第2のガスケツトとの密
着面に生じる楔作用により、前記容器本体のカー
ル部と前記天板の懸吊部との間の気密が保たれる
ようになつている。
以下、本考案の実施例を第2図をもとに説明す
るが、重複記載を避けるため、上記従来例に対応
する部分は同一符号を付して説明を省略し、異な
る部分を中心に説明する。
第2図に示すように天板2を第1図の嵌合形式
から、天板を容器1に対し適宣な間隔をもつて落
とし込む形式に変え、ガスケツトが広く介在し得
るようにし、更にガスケツト材を可撓性体の2層
で構成せしめることにより気密性の向上を得たも
のである。
ともに外方に湾曲するカール部9及び懸吊部8
を同心状に配置し、両者間に形成される環状空間
を断面逆J字形状にする。そして、天板に固着さ
れるガスケツト7は断面ほぼ三ケ月形状とし、容
器本体に固着されるガスケツト6は基部6aと、
これから伸びる断面ほぼC字形状の延長部6bと
からなる断面逆J字形状とし、その厚さは前記ガ
スケツト7に密着すべく、基部6aから延長部6
bの先端に進むにつれて漸減している。両ガスケ
ツトの材質は、適宜選択されるが、ガスケツト7
の硬度をガスケツト6のそれよりも小さくするこ
とが必要である。
第3図は本考案に係わる容器の減圧試験結果を
示したものである。試験サンプルとしてはJISZ
−1600に基づく鋼製ドラム缶を用い、第2図にA
として示した間隔を5mmとしたものを用いた。な
お、第3図に併記した破線のデータは、第1図に
示す状態で同じ材質のガスケツトを用いて従来の
ドラム缶について試験した値である。
本実施例におけるガスケツト材は容器本体1又
は天板2に夫々接着された2つの部分6,7から
なり、それらの接触によつて気密シールが形成さ
れる。即ち、減圧時に天板2即ちこれに固着され
たガスケツト7がガスケツト6に対して下方に移
動すると、両者間に生ずる楔作用により密着性が
増す。また、この時、ガスケツト7の方がガスケ
ツト6よりも硬度が大きいので、より密着性が増
す。即ち、容器に外圧が作用した場合、本体1が
固定側となり、天板2が可動側とされるので、仮
に外圧が均一に加わつた場合でも、ガスケツト6
と7同士のなじみ性が向上し、密着度が向上する
のである。
金属製物体とガスケツト材との単なる接触によ
つては十分な気密性の保持は困難であるが、接着
剤等により固着することにより、この問題は容易
に解決される。従つて、緊締用帯3の締付けによ
りガスケツト材同士の接触が行われ、従来に比べ
て勝れた気密性が保持される。
この結果から明らかなように、本実施例によれ
ば約350mmHgに減圧された容器は33日(792時間)
経過しても、殆ど減圧の低下は認められない。こ
れに対して、従来の容器では、10日(240時間)
で70mmHg程度まで戻つている。また、本実施例
によれば、350mHg以上の吸入圧(ゲージ圧力)
まで十分に保持可能であり、約400mmHgの破壊圧
力までの減圧に対して満足な結果が得られる。
尚、本考案にかかるガスケツト材は可撓性、弾
力性のあるエアータイトのものであれば良いが、
多孔性ゴム材を用いる場合には、密閉型気孔をも
つたものを使用せねばならない。考案者の実験に
よれば、容器本体側に用いるガスケツトを合成ゴ
ムシートとし、天板側に用いるガスケツトを多孔
性合成ゴムシートとしたとき、良好な結果が得れ
ることが判つている。その際、天板側のゴムシー
トは単一の密閉気孔を内在する、いわゆる中空体
物を用いると更に効果的である。
また、本考案にかかる蓋構造は、大形のものか
ら小形のものまで広く適用可能であり、特に全面
解放型のドラム缶に対して有効である。従来、ド
ラム缶のような大容量の貯蔵容器については完全
密封が極めて困難であり、特に繰り返し使用可能
な密封シールを得ることができない。しかし、本
考案の開発により全面解放タイプで高気密性が容
易にかつ確実に得られるようになり、各種粉対食
品等の長貯蔵に使用可能となつた。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来における容器の蓋構造の一例を示
す断面図、第2図は本考案にかかる容器の蓋構造
の一例を示す部分断面図、第3図は本考案にかか
る蓋構造による気密性試験結果を示すグラフであ
る。 主要部分の符号の説明、1:容器本体、2:天
板、3:緊締用帯、6,7:ガスケツト。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 全体的に円筒形状を呈し、その上縁部には半径
    方向外方に湾曲するカール部が形成された容器本
    体と、該容器本体の開口を覆うのに十分な大きさ
    を有し、その外周縁には半径方向外方に湾曲し前
    記カール部との間に環状空間を形成する懸吊部を
    有する円板状の天板と、前記カール部及び懸吊部
    を包囲して一体的に緊締する帯部材とを含む高気
    圧性容器において、 前記容器本体のカール部と前記天板の外周縁と
    を同心的に配置して、該両者間に形成される前記
    環状空間を断面ほぼ逆J字形状にし、 前記天板の懸吊部には断面ほぼ三ケ月形状の第
    1のガスケツトを固着し、 前記容器本体の上端部から前記カール部にかけ
    て、環状で、かつ基部と、これから伸びる断面ほ
    ぼC字形状の延長部とからなる断面ほぼ逆J字形
    状の第2のガスケツトを固着し、前記基部から前
    記延長部に亙る部分は、前記第1のガスケツトに
    密着すべく、その厚さが前記延長部の先端に進む
    につれて次第に減少しており、 前記第1のガスケツトの硬度は、前記第2のガ
    スケツトの硬度よりも小さくされ、 容器内の圧力が減少し前記天板が前記容器本体
    に対して軸方向に移動するとき、前記第1のガス
    ケツトと前記第2のガスケツトとの密着面に生じ
    る楔作用により、前記容器本体のカール部と前記
    天板の懸吊部との間の気密が保たれるようになつ
    ていることを特徴とする高気密性容器。
JP1981067417U 1981-05-12 1981-05-12 Expired JPH0232602Y2 (ja)

Priority Applications (1)

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JP1981067417U JPH0232602Y2 (ja) 1981-05-12 1981-05-12

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JP1981067417U JPH0232602Y2 (ja) 1981-05-12 1981-05-12

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JPS57180659U JPS57180659U (ja) 1982-11-16
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JP5430610B2 (ja) * 2011-05-25 2014-03-05 日鉄住金ドラム株式会社 オープン型ドラム缶
JP5486024B2 (ja) * 2012-01-13 2014-05-07 日鉄住金ドラム株式会社 オープン型ドラム缶

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JPS57180659U (ja) 1982-11-16

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