JPH0231557Y2 - - Google Patents

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JPH0231557Y2
JPH0231557Y2 JP15025685U JP15025685U JPH0231557Y2 JP H0231557 Y2 JPH0231557 Y2 JP H0231557Y2 JP 15025685 U JP15025685 U JP 15025685U JP 15025685 U JP15025685 U JP 15025685U JP H0231557 Y2 JPH0231557 Y2 JP H0231557Y2
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wave
depth
piston
oil film
cylinder liner
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は、舶用デイーゼルエンジンで代表され
る主に低速駆動される往復動機関のシリンダライ
ナの潤滑性能の改善に関するものである。
[従来の技術] 第5図は一般に使用されている舶用デイーゼル
エンジンのシリンダ部分を示すもので、1はシリ
ンダライナ、2はピストン、3はピストン2外周
に取付けたピストンリング、4は注油孔であり、
前記シリンダライナ1の内表面は、第6図に示す
如く、ピストンリング3の摺動方向に沿つてウエ
ーブ状に形成され、凸部5または凹部6の間隔P
がピツチ、又凸部5先端から凹部6底面までの距
離Hがウエーブ深さと夫々称されている。
前記ピストンリング3は、リング背圧、すべり
速度、温度等の条件が非定常でしかも条件が厳し
いものである。
[考案が解決しようとする問題点] 而して、従来のシリンダライナ1は、摺動面総
てに亘つて同一ピツチP及び同一深さHのウエー
ブとなつているため、特に上下の死点付近で油膜
の破断を起し易い問題があり、このような油膜の
破断が起ると、シリンダライナ1及びピストンリ
ング3の摺動面にスカフイングが生じ、この状態
で運転を続けると、更に損傷が拡大して運転性能
が得られないばかりでなく、運転不能になつてし
まう虞がある。
本考案は斯かる実情に鑑み、死点付近でも油膜
の破断を起させないようにしたものである。
[問題点を解決するための手段] 本考案はピストンリングが摺動する内周面に、
連続した凹凸によつて摺動方向にウエーブ形状を
形成したシリンダライナにおいて、全領域に関し
ウエーブピツチをピストンリング幅以下とし、ピ
ストンの上下死点領域のウエーブ深さを中間領域
のウエーブ深さより浅くした構成を有する。
[作用] 従つて、死点付近でも油膜の破断がなく、スカ
フイングの発生が防止される。
[実施例] 以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明す
る。
本考案では、第1図に示すように、シリンダラ
イナ1の内表面に、ウエーブピツチPは等間隔で
あるが、上下死点領域Aのウエーブ深さH1をそ
の中間領域Bのウエーブ深さH2より浅くなるよ
う凸部5と凹部6を連続して設けたものである。
尚、中間領域Bのウエーブ深さH2は従来と同程
度にしてある。
第2図は、ある条件のもとでウエーブ深さを
10μm一定とした時の油膜厚さとピストンストロ
ーク(クランク角度で示す)との関係を調べた計
算結果である。又第2図中イ,ロ,ハ,ニは
夫々、ピストンリング幅0.45cmに対してウエーブ
ピツチを0.1cm,0.2cm,0.3cm,0.4cmとした場合
を示している。
従つて、第2図から明らかなように、ピストン
リング幅を越えない範囲でウエーブピツチが広い
方が油膜が全体的に厚く形成されることが分る。
一方、第3図は、第2図と同様な条件のもとで
ウエーブピツチを0.4cm一定とした時の油膜厚さ
とピストンストロークとの関係を調べた計算結果
である。又第3図中ホ,ヘ,トは夫々ウエーブ深
さを5μm,20μm,30μmとした場合を示してお
り、ニは第2図中のニと同じ10μmの場合を示し
ている。
従つて、第3図から明らかなように、上下死点
領域ではウエーブ深さが浅い方が油膜が厚く形成
されることが分る。
以上から、上下死点領域Aと中間領域Bの全て
の領域に亘つて油膜を厚く形成するには、第4図
のチに示すような曲線、即ち第2図のニと第3図
のヘ(又はト)を組合わせた曲線を採用すること
が好ましく、そのため、本考案では前記した如
く、全領域に関し、ウエーブピツチをピストンリ
ング幅以下とし、上下死点領域Aのウエーブ深さ
H1を中間領域Bのウエーブ深さH2より浅くした
ものである。これによつて、全ストロークに関し
て従来より厚い油膜を形成することができ、良好
な潤滑状態を保つことができる。
尚、本考案は前記実施例にのみ限定されるもの
ではなく、本考案の要旨を逸脱しない限り種々変
更を加え得ることは勿論である。
[考案の効果] 以上説明したように、本考案のシリンダライナ
によれば、従来のシリンダライナより全ストロー
クに関して厚い油膜を形成することができ、良好
な潤滑状態を得られてスカフイングの発生を防止
することができる、と言う優れた効果を奏し得
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のシリンダライナの要部を示す
断面図、第2図はウエーブ深さを一定とした時の
油膜厚さとピストンストロークとの関係を示す
図、第3図はウエーブピツチを一定とした時の油
膜厚さとピストンストロークとの関係を示す図、
第4図は第2図と第3図とを組合せた状態を示す
図、第5図は一般の舶用デイーゼルエンジンのシ
リンダ部分の断面図、第6図は第1図の部分拡大
図である。 1はシリンダライナ、2はピストン、3はピス
トンリング、5は凸部、6は凹部を示す。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. ピストンリングが摺動する内周面に、連続した
    凹凸によつて摺動方向にウエーブ形状を形成した
    シリンダライナにおいて、全領域に関しウエーブ
    ピツチをピストンリング幅以下とし、ピストンの
    上下死点領域のウエーブ深さを中間領域のウエー
    ブ深さより浅くしたことを特徴とするシリンダラ
    イナ。
JP15025685U 1985-10-01 1985-10-01 Expired JPH0231557Y2 (ja)

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JP15025685U JPH0231557Y2 (ja) 1985-10-01 1985-10-01

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JPS6259743U JPS6259743U (ja) 1987-04-14
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JP15025685U Expired JPH0231557Y2 (ja) 1985-10-01 1985-10-01

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JP5297384B2 (ja) * 2007-10-05 2013-09-25 日本ピストンリング株式会社 シリンダ
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Publication number Publication date
JPS6259743U (ja) 1987-04-14

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