JPH023146Y2 - - Google Patents

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JPH023146Y2
JPH023146Y2 JP2749383U JP2749383U JPH023146Y2 JP H023146 Y2 JPH023146 Y2 JP H023146Y2 JP 2749383 U JP2749383 U JP 2749383U JP 2749383 U JP2749383 U JP 2749383U JP H023146 Y2 JPH023146 Y2 JP H023146Y2
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JP
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floor
space
wind tunnel
measured
wind
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JP2749383U
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JPS59134039U (ja
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  • Aerodynamic Tests, Hydrodynamic Tests, Wind Tunnels, And Water Tanks (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、風洞用気流制御装置に関するもの
で、とくに床面と近接して存在する状態の被計測
体、たとえば車両、もしくは離着陸時の飛翔体な
どの実験計測に用いられる風洞において、風洞の
実験計測の成果をより高めるために風洞に付設し
て使用せられる気流制御装置に関する。なお、以
下の説明において、かゝる被計測体の最も一般的
な例として自動車を選んで説明するが、本案装置
の対象が自動車に限られるものでないことは勿論
である。
一般に、自動車用風洞を用いて実車の送行状態
をシユミレートする場合、風洞の床下には通常各
種の計測機器類が収蔵されているため、風圧ある
いは風による車体の冷却などに関する実験の場合
には、床面ならびに自動車のいずれもが静止した
状態のまゝで、前方からの送風によつて実験を行
うのがふつうである。しかし、上記の状態はあく
までも近似の状態であつて、自動車が路面を走行
しているときの状態とは、以下に述べるように明
らかな相違点がある。
すなわち、上記のように床面ならびに自動車を
静止状態としてこれに風を吹かせると、実車送行
では発生しない床面境界層が発生する。これは床
面と気流との速度差によつて当然に生じるもので
あつて、この層のために自動車の下面と床面の上
面との間を流れる気流の量が減少し、実車走行状
態を現出しようとする意図が実現されないことに
なる。そこで従来からこの床面境界層を減少せし
めるための装置が種々考えられたが、いずれも複
雑高価な装置となつている。さらに、特に風洞の
床下に収納配置される諸種の計測機器類が妨げと
なる場合、実用に適せず、効果的対策が行われな
かつた。
この考案は、持ち運びが容易にできる簡単な装
置の付設によつて、床面境界層の発生を解消し、
静止した床面上に静置した被計測体に向つて風洞
から気流を流す実験方式によつて、実車走行状態
にきわめて近い結果を実現することのできる装置
を提供することを目的とするものである。
この考案の他の目的は、風洞の主風速(動圧)
がfullに利用でき、所要動力として境界層による
風速低下を主風速に戻すための運動量損失分の補
充のみで済ませることのできる装置を提供するこ
とにある。
この考案のさらに他の目的は、一般に各種の計
測機器類が床下に収蔵されているこの種の風洞に
おいて、該収蔵機器類によつてなんらの制肘を受
けることなく、また大きなダクトを引回すなどの
必要もなく、可能最小限の空間内に設置しうる装
置を提供することにある。
本案装置は上記の目的を達成するための手段と
して、風洞内の床面に静置した被計測体の下面と
該床面の上面との間の空間内の空気に対して、一
斉に被計測体の前方から後方に向うほゞ直線方向
の移動を連続して強制するための多数のフアンを
上記直線方向と直交の方向に並設するとともに、
上記空間の両側面に対する上記空気の出入を防止
するための遮蔽壁を被計測体の前後方向の線に沿
つて上記空間の両側面に立設した構成をそなえ
る。
つぎに本案装置について、一実施例を示す図面
に基いて以下に具体的に説明する。第1図および
第2図において、1は風洞のノズル、2は風洞内
の床面で、3はその上に静置される被計測体とし
ての自動車である。4,4,…はフアンで、図例
では自動車3の前端下面に風洞の風の方向と直交
の方向に多数を並設される。フアン4,4,…
は、自動車3の下面5と床面2の上面との間の空
間6内の空気に対して一斉に自動車の前方から後
方に向うほゞ直線方向の移動を連続して強制する
ためのもので、この場合は押込用のフアンであ
る。同様の目的をもつて、多数の吸引用のフアン
を自動車3の後端下面に風洞の風の方向と直交の
方向に列設してもよいことは勿論である。
7,7は、空間6の両側面に自動車3の前後方
向の線に沿つて立設される遮蔽壁で、遮蔽壁7,
7によつて空間6内の空気が空間6の両側面から
逃げ、あるいは両側面から進入することを防ぎ、
もつて空間6内の空気に対して前方から後方に向
うほゞ直線方向の移動を強制するためのものであ
る。
上記の構成よりなる本案装置を稼動するに当つ
ては、空間6の占める広さ、その高さ、ないしは
風洞のノズル1から送られる主風速の値などに応
じ、床面2の上面ないし自動車3の下面5に存在
する境界層内の風速の大きさが変動するので、そ
の状態に応じてフアン4の回転速度を調整する必
要がある。しかし風速に多少の変動を許し得るも
のとする場合においては、このフアンを可変速に
する必要がないことは勿論である。このようにし
て、ふつうには境界層の存在によつて上記空間に
入りにくい空気を、強制的に該空間内に押し込む
ことにより、少なくとも空気の移動に関しては実
車走行状態にきわめて近い状態を実現することが
可能となる。さらに流れを一様にするためには、
金網等の整流装置をフアン下流部につけることも
ありうる。
本案装置は以上のように構成されるので、持ち
運びが容易にできる簡単な装置の付設によつて床
面境界層の発生による車床下部に流れる空気量の
低減を解消し、静止した床面上に静置した被計測
体に向つて風洞から気流を流す実験方式によつて
実車走行状態にきわめて近い結果を実現すること
ができる。また、風洞の主風速をfullに利用する
ことができ、所要動力として境界層による風速低
下を主風速に戻すための運動量損失分の補充のみ
で済ませることができる。さらに、各種の計測機
器類が床下に収蔵されているのを例とするこの種
の風洞において、該収蔵機器類によつてなんらの
制肘を受けることなく、また大きなダクトを引回
すなどの必要もなく、可能最小限の空間内に設置
することができる、などの特有の効果がある。
【図面の簡単な説明】
第1図は本案装置の側面図、第2図はその正面
図である。 1……風洞のノズル、2……床面、3……自動
車、4……フアン、5……自動車の下面、6……
空間、7……遮蔽壁。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 風洞内の床面に静置した被計測体の下面と該床
    面の上面との間の空間内の空気に対して一斉に被
    計測体の前方から後方に向うほゞ直線方向の移動
    を連続して強制するための多数のフアンを上記直
    線方向と直交の方向に並設するとともに、上記空
    間の両側面に対する上記空気の出入を防止するた
    めの遮蔽壁を被計測体の前後方向の線に沿つて上
    記空間の両側面に立設したことを特徴とする風洞
    用気流制御装置。
JP2749383U 1983-02-25 1983-02-25 風洞用気流制御装置 Granted JPS59134039U (ja)

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Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2749383U JPS59134039U (ja) 1983-02-25 1983-02-25 風洞用気流制御装置

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JP2749383U JPS59134039U (ja) 1983-02-25 1983-02-25 風洞用気流制御装置

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Publication Number Publication Date
JPS59134039U JPS59134039U (ja) 1984-09-07
JPH023146Y2 true JPH023146Y2 (ja) 1990-01-25

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ID=30158374

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JP2749383U Granted JPS59134039U (ja) 1983-02-25 1983-02-25 風洞用気流制御装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP7052515B2 (ja) * 2018-04-16 2022-04-12 高砂熱学工業株式会社 車両用環境試験室の空調システム

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Publication number Publication date
JPS59134039U (ja) 1984-09-07

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