JPH02311366A - 窒化ケイ素粉末組成物 - Google Patents

窒化ケイ素粉末組成物

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JPH02311366A
JPH02311366A JP1132259A JP13225989A JPH02311366A JP H02311366 A JPH02311366 A JP H02311366A JP 1132259 A JP1132259 A JP 1132259A JP 13225989 A JP13225989 A JP 13225989A JP H02311366 A JPH02311366 A JP H02311366A
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秀樹 広津留
Masahiko Nakajima
征彦 中島
Yoshiyuki Nakamura
中村 美幸
Koichi Uchino
内野 紘一
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、高靭性且つ高温における曲げ強度が高い焼結
体を製造することができる窒化ケイ素粉末組成物に関す
る。窒化ケイ素は、高温構造材料とじてがスタービン部
材、ノズル、軸受等に利用されている。
〔従来の技術〕
従来、窒化ケイ素粉末の製造方法とじては、(1)金属
ケイ素直接窒化法、(2)シリカ還元窒化法、(3)へ
ロrン化ケイ素法が知られている。これらの方法でつく
られる粉末は、製造履歴が異なるためか金属不純物量や
酸素量あるいは粒径、比表面積が同程度であっても、粉
末の焼結性や焼結後の焼結体の特性、例えば曲げ強度、
破壊靭性値に大きな違いがある。
一般には、(1)の方法で製造された粉は、易焼結性で
あるが高温曲げ強度が低い、(2)の方法の粉末は、難
焼結性であるが高温曲げ強度が高い、(3)の方法の粉
末は、中間的匁性能を示すといわれている。
酸素量については、(1)の方法の粉末は、粉砕工程を
経るため通常全酸素量が2重量%を超える場合が多く、
少なくても1.5重量%はある。(1)の方法で不純物
除去のために識処理等の工程を通すと全酸素量は低減す
るがそれでも1.0重量%未満にすることは難しい。一
方、(2)の方法の粉末でも、原料としてシリカ粉末を
用いるためにシリカの残留があり、全酸素量は2重量%
を超えるのが普通である。
以上の粉末が現在入手可能なものである。当然のことな
がら、粉末の焼結性及び焼結体特性には、粉体酸素量の
影響があるのはもちろんであるが、その他に比表面積、
結晶性、粒子形状、粒度(微粉)等様々の粉体特性がか
らみあっており、前記各製法の粉末特性が焼結体特性に
どのように関係しているかはほとんどわかっていないの
が現状である。
また、焼結体の靭性と高温強度については、一般に靭性
を高くすると高温強度が低下し、高温強度を高くすると
靭性が低下する。現在までに窒化ケイ素で高靭性且つ高
温強度の高い焼結体は得られていない。靭性強化につい
ては、炭化ケイ素ウィスカー等を添加するウィスカー強
化、分散粒子を添加する粒子分散強化等が知られている
。例えば、特開昭64−33076号公報では、窒化ケ
イ素に熱膨張率の異なるSiC等のセラミックウィスカ
ーを混入し、焼結体に於ける靭性を向上させている。し
かし、ウィスカー強化の場合、分散性、配向等の問題が
あり、大型形状の焼結体を製造するのが難しいし、棟だ
コスト的にも非常に高価であり、しかもSiCウィスカ
ーについては近年発ガン性等の問題が指摘されている。
〔発明が解決しようとする課題〕
窒化ケイ素焼結体の高温強度と破壊靭性は相反する部分
があり、双方が共に優れている焼結体を得ることは非常
にむずかしい。
本発明の目的は、前記課題を解決した窒化ケイ素焼結体
を製造するに好適な窒化ケイ素粉末を提供することにあ
り、且つ同粉末を金属ケイ素直接窒化法にて製造するこ
とによシ、他の製法、例えばへロrン化ケイ素法による
粉末等に比べ安価に提供することにある。
〔課題を解決するだめの手段〕
すなわち、本発明は、金属ケイ素粉末を原料として得ら
れた酸素含有量0.6重I%以下、平均粒中から選ばれ
た1種又は2種以上の成分とからなることを特徴とする
窒化ケイ素粉末組成物である。
以下、さらに詳しく本発明について説明する。
本発明における窒化ケイ素粉末組成物中の酸素量は0.
6重量%以下である。酸素量が0.6重量%を超えると
、焼結の際に生じるα→β転移が低温側よシ起こりやす
くなジ、さらには焼結助剤が形成する粒界相の旨が多く
なるので窒化ケイ素の溶解性が大きくなる。その結果、
β核の数が多くなり、充分に成長したアスペクト比の高
いβ柱状晶を得ることが困難とな9、高温強度及び靭性
の優れた焼結体を得ることができなくなる。
平均粒径は、特に常圧焼結を採用する場合に非常に重要
であυ、一般的には、小さいことが好ましいといわれて
いる。本発明の窒化ケイ素粉末組成物の平均粒径は、0
.6〜0.8μmの範囲である。
′0.8μmを超えると、焼結助剤例えば酸化イツトリ
ウム、酸化アルミニウム、酸化マグネシウム等と窒化ケ
イ素粉末組成物中に含まれる酸、素との反応により生じ
る複合酸化物への窒化ケイ素の溶解度の低下が起こり充
分に緻密化しなくなる。一方、0.5μm未満であると
焼結助剤が形成する粒界相への窒化ケイ素の溶解度が大
きくなり、その結果、β核の数が多くなって充分に成長
したアスペクト比の高いβ柱状晶を得ることができなく
なる。
一般に、窒化ケイ素中の酸素量が少なくなると、一般的
な焼結助剤Y2O3,Al2O3系では、S、H,ハン
グシャ及びに、H,ジャック[S、H,Hampshi
re 。
K、H,、、J ack 、プロシーディンゲス オシ
 ブリティッシュ セラミック ソサイエテイ(Pro
c。
Br1t、 Ceram、 Soc、 )第61巻、第
37〜49頁(1981))らが述べているように、液
相量が十分に得られないため、焼結しずらくなる。すな
わち、相境界反応律速となり、一般には拡散を速める効
果のある焼結助剤例えばMgOt−添加して焼結する。
その場合、焼結性は改善されるが、前述したようなアス
ペクト比の高いβ柱状晶に問題が残る。
これに対し、本発明では、窒化ケイ素とCr3C2゜C
r2N 、 TiB2 、 TiN 、 Nb1%及び
TaNの中から選ばれた1種又は2種以上の成分(以下
副成分という)を合成時に複合させることにより、前述
の低酸素量の組成物であるにもかかわらず、一般的な焼
結助剤Y2O3y A12o3系においても充分に緻密
化させることができるものである。すなわち、窒化ケイ
素粉末組成物中の副成分が、焼結時に、添加した焼結助
剤が形成する粒界相に溶解し、粒界相の組成を変化させ
窒化ケイ素の粒界相への溶解度を太きくシ、緻密化を促
進するものである。また、このような粒界相は、同時に
窒化ケイ素の焼結にともなうα→β転移を高温側に遅ら
せるので、その結果、焼結体中に発達したアスペクト比
の大きいβ柱状晶が生成され、焼結体特性における高温
強度及び靭性を向上させることができる。なお、窒化ケ
イ素100重量部に対する副成分の割合は、1〜10重
量部が好ましい。
本発明の窒化ケイ素粉末組成物を製造するには、金属ケ
イ素粉末と副成分の粉末をボールミル、V型混合器等で
混合し、0.8 、!i’ / cIrL3程度のカサ
密度に成形した後、窒素、アンモニア、水素等の雰囲気
中1600〜1450℃程度の温度で窒化を行いインボ
ラトラ合成する。得られたインイツトは、常法により、
例えば、粗砕・中砕後、ボールミル、振動ミル、ジェッ
トミル、アトライターミル等で湿式又は乾式粉砕し窒化
ケイ素粉末組成物を得る。粉末の粒度としては前述した
少なくとも平均粒径を十分に留意し、粉砕機を含め、適
切な条件で処理する。
本発明の窒化ケイ素粉末組成物を用いる大きな特徴は、
α→β転移で生成するアスペクト比の大きいβ柱状晶が
数多く見られることである。すなわち、β柱状晶の大き
さは不均質であるが、その不均質が例えば数十μm単位
の領域で均質であり、且つ、その組織が高温強度発現に
重要な役割をなしていることである。
一般に、高温強度発見は粒界相の強化、例えば霜融点粒
界相を合成できるような焼結助剤の選択ん ら、がラス質の結晶化等が主に研究され、その大半が焼
結側からのアプローチであった。そこで、度の異った粉
体等から焼結助剤一定下で種々実験した結果、金属ケイ
素直接窒化法において、金属ケイ素粉末に副成分を添加
して窒化することによp粒界相の組成を変化させ、焼結
体中のβ柱状晶の太さ、アスペクト比を制御すると共に
β柱状晶における稜線のはつきりしたβ柱状晶、言い換
えれば、結晶性の高いβ柱状晶を析出させ且つ、粒界相
自体を強化することにより焼結体の高靭性化を達成した
ものである。さらに述べれば、(30μm)X(25μ
m)焼結体の視野中において、アスペクト比が大きいと
思われる5本のβ柱状晶の平均アスペクト比が10以上
あれば高温強度が単位密度当り250 MPa以上発現
できることを本発明により見出したものであシ、これは
理論密度に近い値に焼結できれば、温度1200℃の強
度において、700MPa以上の発現は十分に可能とな
るものである。
〔実施例〕
以下、実施例と比較例をあげて更に具体的に本発明を説
明するが、本発明は、これに限定されない。
実施例1〜10、比較例1〜5 金属ケイ素粉末(純度99.98重量%)100重量部
に対し第1表に示すような副成分(市販品)を添加混合
し、その混合粉末0.5ゆを、150X150 X 2
0 t (ms)形状に成形した後、窒素及びアンモニ
アからなる混合雰囲気中1300〜1450℃で窒化を
行った。得られたインボラトラ粗砕、中砕、湿式粉砕及
び酸処理を行って、窒化ケイ素粉末組成物とした。その
粉体特性を第1表に示す。
次に、この窒化ケイ素粉末組成物に焼結助剤として平均
粒径1.5μmのY2O35重量部と平均粒径0.8 
μmのAl2O32重量部を添加し、1.1.1−トリ
クロロエタンを加え4時間ボールミルで湿式混合し、乾
燥後100ユ/cIIL2の成形圧で6×10×60 
mm形状に金型成形し、それe2700kl?/cIr
L2の成形圧でC工P成形した。これらの成形体をカー
ボンルツボにセットし、”2がス雰囲気中1800℃の
温度で4時間焼成して焼結体を得た。得られた焼結体は
、研削後、相対密度、破壊靭性値(KIC)。
室温(σRT)及び1200°C(σ1200)におけ
る6点曲げ強度を測定した。その結果を第1表に示す。
得られた焼結体をSEM観察したところ、実施例1〜1
0については、成長したアスペクト比の大きいβ柱状晶
を呈する組織であった。その1例として実施例1、比較
例1のSEM写真をそれぞれ第1図及び第2図に示した
なお、第1表に示した測定値は次の方法によった。
(1)酸素(重1t% ) : LECO社製Tc−1
,36型0 / N同時分析計による。
(2)比表面積(m”/g):湯浅アイオニクス社製カ
ンターソープJr、BET 1点法 による。
(3)平均粒径(μm):掘場製作所社製C!APA−
700による。
(4)相対密度(チ):アルキメデス法による。
(5) 6点曲げ強度CMP&):島津製作所社製オー
トグラフAG−200OAによる。
(6)  破壊靭性値(MFh・mV2) :  I 
M法による。
〔発明の効果〕
本発明の窒化ケイ素粉末組成物は、低酸素で且つ焼結性
に優れており、高温強度及び靭性の優れた焼結体を得る
ことができる。
これは、窒化ケイ素粉末組成物中のCr3C2。
Cr2N 、 TiB2 、 TiN # NbB2及
びTaNの副成分が粒界相に作用し、窒化ケイ素のβ柱
状晶の発生とその成長を制御した結果によるものである
【図面の簡単な説明】
第1図と第2図は、それぞれ実施例1と比較例1で得ら
れた窒化ケイ素焼結体の粒子構造の組織別ヲ示す500
0倍のSEM写真である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.金属ケイ素粉末を原料として得られた酸素含有量0
    .6重量%以下、平均粒径0.3〜0.8μmの粉末で
    あつて、主成分窒化ケイ素と、Cr_3C_2,Cr_
    2N,TiB_2,TiN,NbB_2及びTaNの中
    から選ばれた1種又は2種以上の成分とからなることを
    特徴とする窒化ケイ素粉末組成物。
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