JPH02310306A - 鋼の精錬方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 【発明の目的】

（産業上の利用分野） この発明は、溶鋼の精錬をアーク炉を用いて行うのに利
用される鋼の精錬方法に関するものである。 （従来の技術） 従来、溶鋼の精錬を行うに際して、還元剤や昇熱剤など
として、金属Ａｌを含有するＡｌ２ｏ３主体のアルミ灰
を用いる精錬方法が採用されることがある。 また、アーク炉を用いて溶鋼の精錬を行うに際し、電力
消費量を低減すると共に操業サイクルを短縮するために
、溶鋼中に酸素または酸素富化布ヌを吹き込む０２ブロ
ーを行うと共にこれに加えて炭素質材料を吹き込むＣイ
ンジェクションを行い、Ｃ→ＣＯへの燃焼に伴う発熱で
溶鋼の昇温を促進するとともに、発生したｃｏでスラグ
をバブリングさせ、これによってアークを包み込んで熱
損失を低減する技術も採用されることがある。 そして、このような技術においては、上記の０２ブロー
とＣインジェクションとに加えて、溶鋼中に前記した金
属Ａｌを含有するＡｌ２０３主体のアルミ灰を吹き込む
Ａｌインジェクションを行い、溶鋼温度の上昇を促進す
るとともに０２ブローにより生成した酸化鉄の少なくと
も一部を還元しかつ溶鋼中のＣ含有量を所望のレベルま
で増大させるようにした精錬方法もあった。 この場合に用いられるアルミ灰は、アルミニウムの精錬
過程やスクラップの溶解過程で副生するアルミドロスを
粉砕して得たものであって、Ａｌ＋ＡｆＬ２０３が約９
０％以上、そのうちＡ又が３０〜６０％程度を占める粉
末であって、溶鋼の昇熱のみならず、脱酸、脱硫や還元
などのためにも使用されるものである。 （発明が解決しようとする課題） このように、金属Ａｉを含有するＡｌ２０３主体のアル
ミ灰を還元剤や昇熱剤などとして用いる鋼の精錬方法で
は、精錬作業の能率をより一層向上させることが可能で
あり、操業コストをさらに低減させることが可能である
が、このアルミ灰は、金属入党の表面をＡ交２０３が覆
った粉末状をなしたものであるため、低融点の金属Ａｌ
が高融点のＡ又２０３　（融点は約２０４０℃）で被覆
された難溶融性のものとなっていることから、ランスや
投げ入れによる添加手法では迅速でかつ高能率な溶解が
困難であるという課題を有していた。 （発明の目的） この発明は、このような従来の課題にかんがみてなされ
たもので、溶鋼の精錬に際して、還元剤や昇熱剤などと
して、金属Ａｌを含有するＡｆＬ２ｏ３主体のアルミ灰
を用いる場合において、アルミ灰の迅速かつ高能率な溶
解およびそれにもとづく効率のよい還元作用や昇熱作用
などを得ることが可能である鋼の精錬方法を提供するこ
とを目的としている。

【発明の構成】

（課題を解決するための手段） この発明は、金属Ａｌを含有するＡ文２０３主体のアル
ミ灰を還元剤や昇熱剤（脱酸剤や脱硫剤などとして作用
する場合をも含む、）などとして用いる鋼の精錬方法に
おいて、鋼の精錬に中空電極を用いたアーク炉を使用し
て、前記中空電極の中空孔より前記アルミ灰を装入し、
前記中空電極の下端で形成される高温のアーク中に前記
アルミ灰を供給する構成としたことを特徴としており、
このような鋼の精錬方法の構成を前述した従来の課題を
解決するための手段としている。 （発明の作用） この発明に係る鋼の精錬方法では、上述した構成として
いるので、金属ＡＭを含有するＡ文２０３主体のアルミ
灰は、中空電極の中空孔より装入されて、当該中空電極
の下端で形成される高温のアーク中に供給されるので、
金属Ａｌを被覆しているＡ２Ｏ３が高融点のものである
としてもアークの温度はそれよりもさらに高温のものと
なっていることから、ＡＱ２０ｓは容易かつ迅速に溶融
されて金属ＡＪ１も容易かつ迅速に溶融されることとな
り、溶鋼中への金属Ａ文の添加による還元作用、昇熱作
用、脱酸作用、脱硫作用などが迅速かつ有効に発揮され
るようになるという作用がもたらされる。 （実施例） 第１図はこの発明の実施例において用いたアーク炉の概
要を示す断面説明図であって、このアーク炉１は、炉殻
２の内側に耐火物３を内張すした炉体４の上部に炉蓋５
をそなえ、炉体４の内部にはスクラップおよび溶鋼６が
貯留されるようになっているとともに、炉蓋５には中空
孔７ａを有する中空電極７を昇降可能に設けた構造をな
すものであり、精錬作業中においては中空電極７と溶鋼
６との間でアーク８が発生する。 そこで、この実施例では、クロム含有鋼の精錬過程にお
いてスラグ中に含まれるクロム酸化物を還元するために
、溶鋼６中に、金属Ａｌを４０重量％含有するｊ’ｌｌ
、　０３主体（金属ＡｌとＡｆＬ２０３との合計は９５
重量％）のアルミ灰（商品名；アルミックス）を中空電
極７の中空孔７ａから装入し、中空電極７の下端で形成
される高温のアーク８中に前記アルミ灰を供給して、こ
の際の溶鋼温度の上昇速度、クロム酸化物の還元効率お
よびアルミ灰添加の際の熱効率を調べたところ、第１表
の実施例の欄に示す結果であった。 また、比較のために、ランスを７−ク８の部分に向けた
状態にしてこのランスを通して前記アルミ灰をアーク８
のところに吹き込んで、この際の溶鋼温度の上昇速度、
Ｃｒ酸化物の還元効率およびアルミ灰の添加の際の熱効
率を調べたところ、第１表の比較例の欄に示す結果であ
った。 第　　１　　表 第１表に示した結果より明らかなように、アルミ灰を中
空電極７の中空孔７ａより装入してアーク８中に添加し
た実施例の場合には、アルミ灰をランスによりアーク８
に向けて吹き込んだ比較例の場合に比べて、溶鋼温度の
上昇速度をかなり大きなものにすることが可能であると
共に、Ｃｒ酸化物の還元効率およびアルミ灰添加の際の
熱効率の大幅な向上を実現することが可能であることが
認められた。

【発明の効果】

この発明は、金属Ａ４Ｑ、を含有するＡｆＬ２ｏ３主体
のアルミ灰を還元剤や昇熱剤などとして用いる鋼の精錬
方法において、鋼の精錬に中空電極を用いたアーク炉を
使用して、前記中空電極の中空孔より前記アルミ灰を装
入し、前記中空電極の下端で形成される高温のアーク中
に前記アルミ灰を供給する構成としたから、ランスや投
げ入れによってアルミ灰を添加する従来の場合に比べて
、アルミ灰″の溶解効率を著しく高めることが可能であ
り、アルミ灰の添加による還元作用、昇熱作用。 脱酸作用、脱硫作業を迅速かつ効率よく得ることが可能
であって、従来のランスを用いる場合のようなランスの
保守や損耗のおそれもないという著しく優れた効果がも
たらされる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の実施例において用いたアーク炉の断
面説明図である。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）金属Ａｌを含有するＡｌ＿２Ｏ＿３主体のアルミ
   灰を還元剤や昇熱剤などとして用いる鋼の精錬方法にお
   いて、鋼の精錬に中空電極を用いたアーク炉を使用して
   、前記中空電極の中空孔より前記アルミ灰を装入し、前
   記中空電極の下端で形成される高温のアーク中に前記ア
   ルミ灰を供給することを特徴とする鋼の精錬方法。