JPH02310246A - 用紙搬送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、複写機等の画像形成装置において使用される
用紙搬送装置に関する。

〔従来の技術〕

たとえば、複写機においては、負に帯電された感光体を
原稿からの反射光により露光して負の静電潜像を形成し
、これを正電荷のトナーで現像することによりトナー像
を形成している。そして、トナー像に用紙を密着させ、
用紙を介して感光体上の正電荷のトナー像に転写装置か
ら負電位を与えることにより、トナー像をを用紙に転写
している。そして、用紙を感光体から剥離し、搬送ベル
トにより定着器方向に送り、定着後に機外に排出するよ
うにしている。前記搬送ベルトによる用紙の搬送に際し
、通常の用紙の場合は、用紙が薄く且つ搬送ベルトに接
触する面積がある程度広いので、用紙と搬送ベルトとの
馴染みがよく、用紙と搬送ベルトとの摩擦が充分あり、
また、搬送中の振動等により用紙が搬送ベルトから離れ
ようとしたとき、用紙と搬送ベルトとの間に負圧が発生
して用紙が離れ難くなっている。

ところが、用紙として、葉書のような面積が小さく且つ
厚手の用紙を使用した場合、用紙と搬送ベルトとの馴染
みが悪く、用紙と搬送ベルトとの摩擦が小さくなるとと
もに、用紙と搬送ベルトとの間の負圧も期待できない。

このため、搬送中の振動等により用紙が搬送ベルトから
跳ね上がって移動して姿勢が狂い、転写部を通過中の用
紙の後端部で、用紙と感光体とのズレが生じ、像のボケ
。

にじみを生じる。また、用紙が定着器に突入する際、突
入抵抗があるため、搬送力が低下するき定着器へ用紙を
送り込めず用紙が停止してしまう。

そこで、葉書等の小サイズで厚手の用紙を使用した場合
でも、安定に用紙の搬送が行えるように、用紙を搬送ベ
ルト側に押付けるスターホイールと呼ばれる補助搬送部
材を設けることが、本出願人により特願昭６３−２８０
２７８　号として提案されている。

第６図に示すように、スターホイールＳは、金属性の円
板の円周に多数の三角状の突起Ｔを形成して全体として
星状となっており、図示しない金属製の傾動可能なアー
ムの先端に枢着され、自重で用紙Ｐに圧接されるように
なっている。このスターホイールＳは、用紙Ｐの画像部
Ｉに圧接されるので、画像に与える影響を最小限に抑え
るため、その先端は鋭角且つ幅狭となっている。

このスターホイールＳを使用することにより、用紙Ｐが
搬送ベル）Ｂにより矢印方向に搬送されるとき、用紙Ｐ
は、スターホイールＳの自重で押さえられるので、葉書
等を搬送する場合でも安定に搬送することができる。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところが、上記スターホイールＳを使用して用紙Ｐを搬
送すると、用紙Ｐ上に形成された画像の種類によっては
、後続する用紙上に点線状の汚れが発生することがあっ
た。以下、この汚れが発生する理由について説明する。

上述したように、スターホイールＳ自体及びこれを直接
支持する部材は金属であるが、これらの部材は、更に、
合成樹脂製の部材を介して金属製のベースフレーム（図
示せず）に取り付けられているため、スターホイールＳ
は、ペースフレームの電位すなわち接地電位に対して浮
いた、すなわち、フローティングの状態にある。用紙Ｐ
が搬送ベルトＢにより搬送されるとき、スターホイール
Ｓは用紙Ｐの移動にしたがって回転するが、このときス
ターホイールＳの突起Ｔの先端と用紙Ｐ或いは搬送ベル
）Ｂとの間で摩擦が生じ、この摩擦により静電気が発生
し、スターホイールＳが、たとえば、−２００Ｖ程度に
負帯電する。これに対して用紙Ｐ上の画像部■のトナー
は正に帯電しているので、トナーがスターホイールＳに
静電力で引かれて移動する。特に複写画像が黒っぽい、
とき、すなわち、画像部■の面積が広いとき、スターホ
イールＳは多量のトナーと長時間接するのでトナーの付
着量が多くなる。

次に、たとえば、白の面積が広い画像の複写用紙が搬送
されてくると、この用紙に対してもスターホイールＳは
同様に圧接されるが、このとき突起Ｔの先端が用紙に食
い込み、突起Ｔに付着していたトナーが、今度は用紙側
に移動する。トナーが用紙の白い部分に付着すると、用
紙上では点線状の汚れとなってしまい、複写画像の品質
が低下する。

本発明は、前記問題点を解決するために案出されたもの
であって、用紙の搬送を安定化するための補助搬送部材
がトナーの極性とは異なる極性に帯電されるのを防止す
ることにより、スターホイールに起因する用紙の汚れを
防止することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の用紙搬送装置は、前記目的を達成するため、搬
送べ・ルトにより搬送される転写後の用紙に圧接して用
紙の姿勢を安定化する補助搬送部材を接地したことを特
徴とする。

前記補助搬送部材は、抵抗器を介して接地することが望
ましい。

また、前記補助搬送部材を接地せずに、画像を構成する
トナーの電荷と同極性のバイアスを印加してもよい。

〔作用〕

搬送ベルトにより用紙が搬送されるとき、用紙の画像面
が補助搬送部材により押圧されて用紙の姿勢が安定化さ
れる。このとき、補助搬送部材と用紙或いは搬送ベルト
との摩擦により静電気が発生し、補助搬送部材がトナー
の極性とは異なる極性に帯電しようとする。ここで、本
発明では、補助搬送部材が直接或いは抵抗器を介して接
地されているので、補助搬送部材は接地電位に維持され
、トナーが補助搬送部材に吸着されることがない。

また、補助搬送部材にトナーの電荷と同極性のバイアス
が印加された場合も、両者間に静電吸着力は作用せず、
この場合も、トナーが補助搬送部材に吸着されることは
ない。

〔実施例〕

以下、図面を参照しながら実施例に基づいて本発明の特
徴を具体的に説明する。

第１図は本発明の用紙搬送装置を複写機に適用した場合
の実施例を示す側面図、第２図は同複写機の用紙搬送装
置部分の平面図である。

矢印方向に回転するドラム状の感光体１の周囲には、周
知のように帯電コロトロン２．サイトイレ−スランプ３
．！先部４．現像器５．転写コロトロン６、剥離コロト
ロン７、剥離爪８．クリーナ９等が順次配置されている
。

画像形成の際には、先ず、感光体１が帯電コロトロン２
により一様に負帯電された後、サイトイレ−スランプ３
により非画像部分の電荷が除電され、次に、露光部４に
おいて原稿からの反射光りが感光体１上に照射され、感
光体１上に原稿画像に対応した静電潜像が形成される。

この静電潜像は、現像器５により正電荷のトナー像で現
像される。この感光体１上のトナー像の形成に同期して
、図示しない用紙トレイから用紙が搬送ロール１０によ
り感光体１方向に搬送され、転写コロトロン６と感光体
１０間に搬入される。転写コロトロン６には、たとえば
、−５，２ｋＶ程度の負電圧が印加されているので、正
電荷を有するトナーは、用紙方向に引かれて用紙に転写
される。次に、剥離コロトロン７部分で、たとえば、４
，２ｋＶの交流が印加されて除電が行われ、感光体１に
対する用紙の吸着が弱められた後、剥離爪８により用紙
が感光体１から剥離される。

剥離後の用紙は、ロール１１．１２に巻装されたエチレ
ンプロピレンゴム（ＥＰＤＭ）等の合成ゴムからなる搬
送ベルト１３により矢印方向に搬送される。

搬送ベルト１３を幅方向に挟むような位置で、支持台１
５．１６が金属製のベースフレーム１４に固定され、こ
の支持台１５．１６に内蔵された軸受板（図示せず）に
よりロール１１の軸１１ａが枢支される。また、支持台
１５．１６に一体的に設けられた軸受１ｆｆｌ１７．１
８によりロール１２の軸１２ａ　が枢支される。なお、
支持台１５．１６．　　軸受板１７．１８は、軽量であ
りまた成形性がよいという理由により合成樹脂から形成
されている。

支持台１５の上面には、上面から見て略し字状の金属製
の支持板１９が固定されており、この支持板１９に、搬
送ベルト１３方向に伸延し且つ搬送ベルト１３の搬送方
向の面に対して軸１９ａを中心として傾動可能な状態で
金属製の支持アーム２０が枢着されている。支持アーム
２０は、全体として上面から見て略し字状となっており
、用紙搬送方向と直交する方向に伸びる伸延部２０ａと
、この伸延部２０ａの先端から感光体１方向に伸びる軸
受部２０ｂ　とを備えている。軸受部２０ｂ　には、下
方に伸びる一対の軸受板２０Ｃ（第１図においては一方
のみ示す）が形成されており、この軸受板２０ｃ　に形
成された縦長溝２０ｅにより、円周に多数の三角状の突
起２１ａが形成され全体として星形状の金属円板からな
るスターホイール２１が、上下移動可能に枢支されてい
る。

また、軸受板２０Ｃのスターホイール２１の取付部より
も感光体上側には、感光体１から剥離された用紙が、ス
ターホイール２１に横側から衝突するのを防止するため
の傾斜部２０ｄ　が形成されている。

先に述べたように、支持アーム２０は、軸１９ａを中心
として傾動可能となっており、支持アーム２０を下ろし
たときに、スターホイール２１の軸は縦長溝２Ｏｅ内で
上下動可能となっているので、スターホイール２１は、
自重により搬送ベルト１３に押付けられることになる。

また、支持板１９には、高抵抗たとえば１００ＭΩの抵
抗器２２の一方のリード線２２ａがネジ１９ｂにより接
続され、他方のリード線２２ｂ　は、ベースフレーム■
４に設けられた切り起こし片１４ａにネジ１４１１によ
り接続されている。

次に、本実施例の用紙搬送装置における用紙剥離後の動
作について説明する。

感光体１から剥離された用紙は、搬送ベルト１３により
スターホイール２１方向に搬送される。用紙の先端がス
ターホイール２１部分に到ると、用紙はスターホイール
２１により搬送ベルト１３の面に押し付けられ、用紙が
安定に搬送される。このとき、スターホイール２１と搬
送ベルト１３或いは用紙との摩擦により静電気が発生し
、スターホイール２１が負に帯電しようとするが、本実
施例では、支持板１９が抵抗器２２を介してベースフレ
ーム１４に接続されおり、すなわち、接地されているの
で、スターホイール２１で発生した電荷は、スターホイ
ール２１゜支持アーム２０．支持板１９．抵抗器２２．
ペースフレニム１４の経路で放電する。したがって、ス
ターホイール２１の電位は接地電位に維持され、用紙上
のトナーの極性すなわち正電荷と逆になることがない。

このときの電気的接続関係を模式的に示すと第３図に示
すようになる。

これにより、用紙上のトナーがスターホイール２１に吸
着されることがなくなり、後続の用紙にスターホイール
２１からトナーが再度用紙に移動して用紙が汚れたりす
ることがなくなる。

搬送ベルト１３及びスターホイール２１により搬送され
た用紙は、正しい姿勢が維持された状態で加熱ロール２
３ａと加圧ロール２３ｂからなる定着部２３に送られ、
ここでトナーが用紙に定着され、最終的な複写用紙が完
成する。

なお、上述の実施例においては、スターホイール２１を
抵抗器２２を介して接地したが、第４図に模式的に示す
ように直接接地することもできる。但しこの場合、特殊
な環境の下で不都合が発生する場合がある。たとえば、
湿度が非常に高く用紙の含水率が高いような場合、用紙
の電気抵抗が低下するため、用紙の先端が搬送ベルト１
３に接触した時点で、転写コロトロン６による電荷が、
用紙。

搬送ベルト１３．スターホイール２１．支持アーム２０
゜支持板１９．ベースフレーム１４の経路で放電する。

このため転写電界が乱れてしまい、転写不良を生じる。

なお、搬送ベルト１３の抵抗値は、通常１０５〜１０９
Ω・Ｃｌ１１の範囲にあり、一般的には１０７Ω・ｃｍ
程度である。

そこで、先に述べたようにスターホイール２１を高抵抗
を介して接地すれば、転写電界に対する放電経路の抵抗
を高く維持しつつ、スターホイール２１の帯電を防止す
ることができる。但し、搬送ベルト１３の組成を変えて
、たとえば、前記エチレンプロピレンゴムの炭素含有量
を減らして、搬送ベルト１３の抵抗値を充分高く、たと
えば１０１０Ω・ｃｍ以上にすれば、スターホイール２
１を直接接地しても差し支えない。

また、スターホイール２１を、抵抗器２２を介して或い
は直接に接地するのに代えて、第５図に模式的に示すよ
うに、バイアス電源２４からスターホイール２１に＋５
００〜＋２０００　Ｖ程度の正のバイアスを印加するよ
うにしてもよい。すなわち、この場合、スターホイール
２１の極性とトナーの極性が同じになるため、スターホ
イール２１にトナーが静電的に吸着されることがなくな
る。

〔発明の効果〕

以上に述べたように、本発明においては、スターホイー
ルを、抵抗器を介して或いは直接に接地するか、または
、スターホイールにトナーの電荷と逆極性のバイアスを
印加するようにしている。

これにより、スターホイールとトナーとが互いに異極性
になることがなくなり、スターホイールにトナーが静電
的、に吸着されない。したがって、スターホイールに付
着したトナーが、後続の用紙に再度付着して用紙に汚れ
が発生することがなくなり、出力画像の品質を高めるこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の用紙搬送装置を複写機に適用した場合
の実施例を示す側面図、第２図は同複写機の用紙搬送装
置部分の平面図、第３図は同用紙搬送装置の電気的接続
関係を模式的に示す説明図、第４図は本発明の他の実施
例における電気的接続関係を模式的に示す説明図、第５
図は本発明の更に他の実施例における電気的接続関係を
模式的に示す説明図、第６図はスターホイールに起因す
る用紙の汚れを説明するための模式図である。 １：感光体　　　　　２：帯電コロトロン３；サイトイ
レ−スランプ ４；露光部　　　　　５：現像器 ６：転写コロトロン　７：剥離コロトロン８：剥離爪　
　　　　９；クリーナ １０：搬送ロール　　　１１．１２：ロール１１ａ、　
１２ａ、　１９ａ　：軸　　１３：搬送ベルト１４：ベ
ースフレーム　１４ａ：切り起こし片１４ｂ、　１９ｂ
　：ネジ　　　１５，１６：支持台１７．１８：軸受板
　　　１９：支持板２０：支持アーム　　　２０ａ：伸
延部２０ｂ；軸受部　　　　２０ｃ；軸受板２０ｄ：傾
斜部　　　　２０ｅ：縦長溝２Ｉニスターホイール　２
１ａ　：突起２２；抵抗器　　　　　２２ａ、２２ｂ　
：リード線２３：定着器　　　　　２３ａ二加熱ロール
２３ｂ：加圧ロール　　２４：バイアス電源特許出願人
　　　　　富士セロツクス株式会社代　　理　　人　　
　　　　　　小　　堀　　　益Ｍ３図　第４図　第５図 第６図 第１図 第２図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、搬送ベルトにより搬送される転写後の用紙に圧接し
   て用紙の姿勢を安定化する補助搬送部材を接地したこと
   を特徴とする用紙搬送装置。 ２、搬送ベルトにより搬送される転写後の用紙に圧接し
   て用紙の姿勢を安定化する補助搬送部材を、抵抗器を介
   して接地したことを特徴とする用紙搬送装置。 ３、搬送ベルトにより搬送される転写後の用紙に圧接し
   て用紙の姿勢を安定化する補助搬送部材に、画像を構成
   するトナーの電荷と同極性のバイアスを印加したことを
   特徴とする用紙搬送装置。