JPH02305347A - エンジンの点火時期、アイドル回転数調整装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、点火時期及びアイドル回転数を電子制御する
車両用のエンジンにおいて、その点火時期及びアイドル
回転数を調整するための装置に関する。

〔従来の技術〕

従来、車両用のエンジンとして、特開昭６０＝１２２２
３７号公報に記載のように点火時期を電子制御するエン
ジンが知られている。

ところでこのように点火時期やアイドル回転数を電子制
御するエンジンにおいては、その点火時期やアイドル回
転数を調整する際、それらの制御出力を一定値に固定す
る必要がある。例えば、点火時期調整の場合は出力点火
時期を基準値（例えばＢ　Ｔ　Ｄ　ＣｔｏｏＣＡ）に固
定し、アイドル回転数調整の場合はアイドルスピードコ
ントロールバルブ（以下ＩＳＣバルブという）を閉じる
等の調整モードの設定が必要となる。

そこで従来は、この調整モードの設定を行うためのサー
ビス端子を用意し、このサービス端子から調整モード設
定用の信号を電子制御装置に加えるようにしていた。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところで前記従来技術によれば、点火時期とアイドル回
転数との両方を電子制御するエンジンにおいて以下の問
題があった。

■調整しようとする基準点火時期が通常のアイドリング
時における点火時期と異なる場合は、その点火時期の差
分が影響してアイドル回転数を変化するので点火時期の
調整精度が下がる。

■一般に通常のアイドリング運転においては、燃費向上
などの観点から点火時期を基準値（例えば１０°）より
も進角側（例えば２０°）に設定しており、サービス用
端子を接続すると接続前よりも点火時期が遅角してアイ
ドル回転数が低下する。

そしてこのようなときＩＳＣバルブを閉じると、アイド
ル回転数の低下が一段と大きくなってエンジンストップ
等が懸念される。

そこで本発明は、点火時期調整及びアイドル回転数調整
の調整精度を向上すると共に、その作業性を向上するこ
とを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

この目的のため本発明は、制御ユニットにより点火時期
及びアイドル回転数を電子制御するエンジンにおいて、
上記制御ユニットは、２本のサービス用端子からそれぞ
れオン、オフ信号が入力されるモード判定部を備え、上
記２本のサービス用端子からのオン、オフ信号の組合せ
に基づく上記モード判定部からの指令に応じて点火時期
調整モードと、アイドル回転数調整モードとを個別に設
定することを特徴とする。

そして点火時期調整モードにおいては、点火時期を基準
点火時期に固定してアイドル回転数を必要に応じ上昇制
御し、また、アイドル回転数調整モードにおいては、ア
イドルスピードコントロールバルブ（Ｉ　ＳＯバルブ）
を全閉として点火時期を通常よりも進角側に制御するこ
とを特徴とする。

〔作　　　用〕

このような手段では、２本のサービス用端子にオン、オ
フ信号を与えることで点火時期調整モードとアイドル回
転数調整モードとを個別に設定でき、点火時期調整モー
ドにおいては、点火時期が基準点火時期に固定されてア
イドル回転数が必要に応じ上昇制御され、また、アイド
ル回転数調整モードにおいては、アイドルスピードコン
トロールバルブ（ＩＳＣバルブ）が全閉とされて点火時
期が通常よりも進角側に制御されるので、点火時期調整
及びアイドル回転数調整の調整精度が向上すると共に、
その作業性が向上する。

〔実　施　例〕

以下、本発明の一実施例を添付の図面を参照して具体的
に説明する。

まず、第２図により一実施例が適用されるエンジンの概
略構成を説明すると、図中符号Ｉはエンジン本体１であ
り、その燃焼室２に連通ずる吸入ポート３には吸気弁４
が、また排気ポート５には排気弁６が設けられ、更に燃
焼室２には点火プラグ７が取付けられている。そして上
記吸入ポート３には、エアクリーナ８が吸気管９、スロ
ットルバルブ１０を有するスロットルボディ１．Ｌ吸気
マニホールド１２を介して連通ずることで吸気系を構成
し、排気ポート５には排気マニホールド１３が連通して
排気系を構成している。

前記スロットルボディ】１にはＩＳＣバルブ１４を有す
るバイパス通路１５、およびアイドルアジャストスクリ
ュー１６を有するバイパス通路１７がそれぞれスロット
ルバルブ１０を迂回するように設けられ、また、吸入ポ
ート３の入口にはインジェクタ１８がマルチポイント式
に取付けられている。

一方、制御系として制御ユニット３ｏに入力するクラン
ク角センサ２０、スロットルバルブ１０下流の圧カセン
ザ２１、ウォータジャケット内の水温センサ２２、吸気
マニホールド１２内の吸気温センサ２３、排気マニホー
ルド１３内の０２センサ２４、スロットル開度センサ２
５、エンジン本体１に取付けられたノックセンサ２６が
それぞれ設けられている。

制御ユニット３０は、クランク角センサ２０の検出信号
からエンジン回転数Ｎｅを、また圧力センサ２１の検出
信号から吸入管圧力Ｐｍをそれぞれ演算し、これらのエ
ンジン回転数Ｎｅ、吸入管圧力Ｐｍに基づきインジェク
タ１８の基本燃料噴射量Ｔｐを定める。そしてこの制御
ユニット３０は、水温センサ２２の検出信号に基づく水
温Ｔｖ、吸気温センサ２３の検出信号に基づく吸気温Ｔ
ａ、および０２センサ２４の検出信号により前記基本燃
料噴射量Ｔｐに各種補正を加えて燃料噴射量Ｔｉを算出
し、この燃料噴射量Ｔｉに応じたパルス幅の燃料噴射信
号をインジェクタＩ８に出力することで運転条件に応じ
て燃料噴射するようになっている。

また制御ユニット３０はスロットル開度センサ２５の検
出信号に基づきアイドリング運転時と判定すると、■Ｓ
Ｃバルブ１４の開度を調整してエンジン回転数Ｎｅを所
定のアイドル回転数にフィードバック制御する。

さらに、制御ユニット３０はエンジン回転数ＮＢ　％吸
入管負圧Ｐｍに基づき基本点火時期、進角限界等を求め
、ノックセンサ２６によるノッキング検出の有無に応じ
て進角または遅角の補正をし、最適点火時期ＩＧＴを学
習して定める。そして最適点火時期ＩＧＴに応じた点火
信号を、イグナイタ２７、点火コイル２８、ディストリ
ビュータ２９を介して点火プラグ７に出力し、ピストン
上死点前の所定のクランク角で着火燃焼するようにして
いる。

ここで第１図に示すように１．制御ユニット３０にはモ
ード判定部３１が設けられ、このモード判定部３１には
２本のサービス端子Ａ、Ｂがそれぞれオン、オフ信号を
出力すべく接続されている。

上記モード判定部３１は、第３図に示すように２本のサ
ービス端子Ａ、Ｂのオン、オフ信号に基づき、双方がオ
フのときは通常運転の通常モード、一方のサービス端子
Ａのみがオンのときは点火時期調整モード、他方のサー
ビス端子Ｂのみがオンのときはアイドル回転数調整モー
ドであると判定してそのモード信号を指令出力する。

点火時期調整モードおよび通常モードの指令出力はＩＳ
Ｃバルブ目標回転数設定部３２に入力し、ここで設定さ
れた目標回転数の信号とクランク角センサ２０からエン
ジン回転数演算部３４を介して検出された実際のエンジ
ン回転数の信号とがフィードバック回路３３に入力する
ようになっている。そしてこのフィードバック回路３３
がＩＳＣバルブ１４に制御信号を出力することでアイド
ル回転数を目標値にフィードバック制御するようになっ
ている。

またモード判定部３１からの通常モードの指令出力はア
イドル時固定点火時期算出部３５に入力すると共に、ア
イドル回転数調整モードの指令出力はアイドル回転数調
整時固定点火時期算出部３７に入力する。そしてアイド
ル時固定点火時期算出部３５またはアイドル回転数調整
時固定点火時期算出部３７で算出された点火時期の信号
は出力バッファ３６を介してイグナイタ２７に出力され
、所定の点火時期に調整されるようになっている。

以下、２木のサービス端子Ａ、＋３のオン、オフ信号に
応じて作用を説明する。

まず、サービス端子Ａ、Ｂが共にオフの通常運転の場合
、モード判定部３１は通常モードの指令出力をＩＳＣバ
ルブ目標回転数設定部３２とアイドル時固定点火時期算
出部３５とに出力する。そこでＩＳＯバルブ目標回転数
設定部３２では例えば７００ｒ、ｐ、ｍのアイドル回転
数が設定され、フィードバック回路３３によりＩＳＣバ
ルブ１４をフィードバック制御することでそのアイドル
回転数に制御される。一方、アイドル時固定点火時期算
出部３５においては、例えばＢ　Ｔ　Ｄ　Ｃ１５°ＣＡ
の点火時期が算出され、この算出された点火時期の信号
は出力バッファ３６を介してイグナイタ２７に出力され
てＢＴＤＣ１５゜ＣＡの点火時期で点火される。

つぎに燃費向上などの観点から例えばＢＴＤＣＩ５°Ｃ
Ａ前後に設定されていた点火時期を点火時期調整の目的
で基準のＢＴＤＣ５°ＣＡに固定する場合、サービス端
子Ａのみをオンすることで、−１，０− モード判定部３１は点火時期調整モードの指令出力をＩ
ＳＣバルブ目標回転数設定部３２に出力する。

そこでＩＳＯバルブ目標回転数設定部３２では、点火時
期調整の作業が容易にできるように通常モードにおける
アイドル回転数７０Ｏｒ、ｐ、ｍを３０Ｏｒ、ｐ　ｍア
ップした例えば１ｏｏＯｒ、ｐ、ｍのアイドル回転数が
設定され、フィードバック回路３３により■ＳＣバルブ
１４をフィードバック制御することでそのアイドル回転
数に制御される。従って、点火時期を遅角側に調整した
ことでアイドル回転数が低下してＩＳＣバルブ１４を閉
じた場合にエンジンストップする従来の不都合は解消さ
れ、点火時期調整の調整精度が向上し、その作業精度も
向上する。

またＩＳＣバルブ１４を全閉とするアイドル回転°数調
整を行う場合、サービス端子Ｂのみをオンすることで、
モード判定部３１はアイドル回転数調整モードの指令出
力をアイドル回転数調整時固定点火時期算出部３７に出
力する。そこでアイドル回転数調整時固定点火時期算出
部３７では、通常のＢＴＤ　Ｃ１５°　ＣＡよりも進角
側であるＢ　Ｔ　Ｄ　Ｃ２０″′Ｃ−１１＝ Ａ程度の点火時期が算出され、この算出された点火時期
の信号が出力バッファ３６を介してイグナイタ２７に出
力されることでＢ　Ｔ　Ｄ　Ｃ２０°　ＣＡの点火時期
で点火される。従って、ＩＳＣバルブ１４を全閉にした
ことにともなうアイドル回転数の低下分を回復でき、ア
イドル回転数調整の調整精度が向上すると共に、その作
業性が向上する。

〔発明の効果〕

以上説明したとおり本発明によれば゛、２本のサービス
用端子にオン、オフ信号を与えることで点火時期調整モ
ードとアイドル回転数調整モードとを個別に設定でき、
点火時期調整モードにおいては、点火時期が基準点火時
期に固定されてアイドル回転数が必要に応じ上昇制御さ
れ、また、アイドル回転数調整モードにおいては、アイ
ドルスピードコントロールバルブ（Ｉ　ＳＣバルブ）が
全閉とされて点火時期が通常よりも進角側に制御される
のであり、点火時期調整及びアイドル回転数調整の調整
精度を向上することができると共に、その作業性を向上
することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における制御ユニットのブロ
ック図、 第２図は本発明の一実施例が適用される自動車用エンジ
ンの概略構成図、 第３図はサービス端子のオン、オフ状態と設定モードと
の関係図である。 ■・・・エンジン本体、　　　２・・・燃焼室、３・・
・吸入ポート、　　　　４・・・吸気弁、５・・・排気
ポート、　　　　６・・・排気弁、７・・・点火プラグ
、　　、　訃・・エアクリーナ、９・・・吸気管、１０
・・・スロットルバルブ、１１・・・スロットルバルブ
、１２・・・吸気マニホールド、１３・・・排気マニホ
ールド、１４・・・ＩＳＣバルブ１４．１５・・・バイ
パス通路 １６・・・アイドルアジャストスクリュー、１７・・・
バイパス通路　　　１８・・・インジェクタ、２０・・
・クランク角センサ、２１・・・圧力センサ、２２・・
・水温センサ、　　　２３・・・吸気温センサ、２４・
・・０２センサ、 ２５・・・スロットル開度センサ、 ２６・・・ノックセンサ、２７・・・イグナイタ、２８
・・・点火コイル、 ２９・・・ディストリビュータ、 ３０・・・制御ユニット、　　３１・・・モード判定部
、３２・・・ＩＳＣバルブ目標回転数設定部、３３・・
・フィードバック回路、 ３４・・・エンジン回転数演算部、 ３５・・・アイドル時固定点火時期算出部、３６・・・
出力バッファ、 ３７・・・アイドル回転数調整時固定点火時期算出部、
Ａ・・・サービス端子、　　　Ｂ・・・サービス端子。 特許出願人　　　富士重工業株式会社 代理人　弁理士　小　橋　信　淳 同　　弁理士　村　井　　進 −１４＝ 区 「０ 憾

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、制御ユニットにより点火時期及びアイドル回転数を
   電子制御するエンジンにおいて、 上記制御ユニットは、２本のサービス端子からそれぞれ
   オン、オフ信号が入力されるモード判定部を備え、 上記２本のサービス端子からのオン、オフ信号の組合せ
   に基づく上記モード判定部からの指令に応じて点火時期
   調整モードと、アイドル回転数調整モードとを個別に設
   定することを特徴とするエンジンの点火時期、アイドル
   回転数調整装置。 ２、点火時期調整モードにおいては、点火時期を基準点
   火時期に固定し、アイドル回転数制御を作動させること
   を特徴とする請求項１記載のエンジンの点火時期、アイ
   ドル回転数調整装置。 ３、アイドル回転数調整モードにおいては、アイドルス
   ピードコントロールバルブ（ＩＳＣバルブ）を全閉とし
   、点火時期を当該モード専用の制御ロジックに変更する
   ことを特徴とする請求項１記載のエンジンの点火時期、
   アイドル回転数調整装置。 ４、専用の制御ロジックは調整時の点火時期を通常より
   も進角側に制御することを特徴とする請求項３記載のエ
   ンジンの点火時期、アイドル回転数調整装置。