JPH0230401Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本考案は、白アリ駆・防除剤の添着材に関す
る。

〈従来の技術とその問題点〉 従来の白アリ駆・防除は、多量の白アリ駆・防
除剤を床下の木部あるいは土中に散布して行つて
いた。しかし、この作業は作業者が床下に長時間
入らなければならないため、作業が非常にやりず
らい。

施行後は悪臭がただよつたり、居住者特に幼
児・老人・病人には衛生上好ましくない。また最
近社会問題となつている地下汚染公害も起す。

そのうえ、最近の白アリ駆・防除剤は速効性で
毒性が強いので、寝不足・二日酔等の体調不調者
は、仕事につかないよう求められているほか、散
布後１〜２日間は人間が近寄ることを避けるよう
指導されている。このため、新築中の建物に白ア
リ剤を散布するときは、散布後数日間は大工等の
他の作業者も立ち入られないので、作業の進行上
大きな障害となつている。

〈考案の構成とその作用〉 本考案は、上記の不都合を解消するため開発し
た白アリ駆・防除剤の添着材で、つぎのように構
成する。

すなわち粘着テープの粘着面へ白アリの駆・防
除剤を含侵させた布片を粘着してなる白アリ駆・
防除剤の添着材である。

この添着材を床下の任意の場所、例えば床組み
の大引きあるいはつか柱に添着すれば、薬剤が木
部に侵滲して、散布したと同様の効果を奏する。
このため、作業者による床下への直接の散布作業
は一切不要となるため、衛生上の諸問題を完全に
解消できる。

〈実施例〉 以下に本考案の実施例を図面に基いて説明す
る。１は帯状の粘着テープで、大きさは一例とし
て500mm×100mmとする。但し、この大きさは使用
場所によつて変わり、上記は一例にすぎない。粘
着テープ１の粘着面２へ白アリの駆・防除剤を含
侵させた帯状の布片３を粘着する。白アリの駆・
防除剤としては、例えばレントレク（商標）を使
う。粘着面２は薬剤を含侵させよいガーゼを用い
る。この添着材４を袋（図示せず）に入れて閉じ
る。

使用するには、袋から添着材４を取出し、第２
図に示すように床下の大引き５へ粘着面２を内側
にして粘る。つか柱６へ添着するときは、柱６の
外周へ巻付ける。

添着すれば、布片３に含侵された薬剤は除々木
部に侵滲して、薬剤を散布したと同様の効果を呈
する。

なお、第１図に仮想線で示すように布片３の幅
をひろげて、下辺が粘着テープ１の下方へ出るよ
うにすれば、木部へ粘着した場合、薬剤含侵部分
が粘着テープ１の下方に露出する。このため、白
アリが粘着テープ１の表面をつたつて横切るのを
防ぐことができる。

〈考案の効果〉 本考案は以上説明したように、粘着テープへ薬
剤を含侵させた布片を粘着した添着材を、床下の
任意の場所へ添着する。添着すれば、布片の薬剤
は木部へ侵滲して、散布したと同様の効果を呈す
る。このため、従来の作業者による薬剤の散布作
業が一切不要となるので作業者の健康を害すると
いう白アリ駆除作業の大きな問題点を一気に解消
できるものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の白アリ駆・防除剤の添着材を
示す平面図、第２図は同使用状態を示す説明図で
ある。 １……粘着テープ、２……粘着面、３……布
片、４……添着材。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ 粘着テープの粘着面へ白アリの駆除・防除剤
   を含侵させた布片を粘着してなる白アリ駆・防
   除剤の添着材。 ２ 布片の下辺を粘着テープの下方へ出るように
   粘着してなる実用新案登録請求の範囲第１項記
   載の白アリ駆・防除剤の添着材。