JPH0230285Y2 - - Google Patents

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JPH0230285Y2
JPH0230285Y2 JP1982008337U JP833782U JPH0230285Y2 JP H0230285 Y2 JPH0230285 Y2 JP H0230285Y2 JP 1982008337 U JP1982008337 U JP 1982008337U JP 833782 U JP833782 U JP 833782U JP H0230285 Y2 JPH0230285 Y2 JP H0230285Y2
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JP
Japan
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layer
adhesive
ethylene
vinyl acetate
flooring
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JP1982008337U
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JPS58112538U (ja
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Landscapes

  • Floor Finish (AREA)
  • Synthetic Leather, Interior Materials Or Flexible Sheet Materials (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 本案は床面、壁面等に貼付施工を行なう装飾材
に関するもので、特に張り替えなどの場合に、層
間で剥離し、その一部を施工面に均一に残して撤
去する装飾材に関するものである。
通常施工面に貼着する床材、壁材等は、紙、ア
スベストなどを主材とする基材層と、軟質合成樹
脂その他の表面層との二層の積層体からなつてお
り、接着剤を用いて施工面に貼付けられるもので
ある。ところが、張り替えのため、施工面より、
剥す場合に、その撤去の作業が厄介であり、ま
た、施工面より装飾材を均一に剥すことができ
ず、基材層の一部が裂けてそのまま施工面に残る
ことがあり、これが新しい床材、壁材を貼着する
場合の障害となる欠点があつた。
そこで、基材層の裏面に剥離剤の層を形成し、
これを接着剤を以つて施工面に貼付け、接着剤の
層と、剥離剤の層との界面で剥離するようにした
ものや、基材層を二層とし、その層間で剥離させ
て基材層の一方の層を施工面に残留させるように
したもの、いわゆる″ピールアツプ床材″が開発
された。このピールアツプ床材によれば、床材を
施工面より容易に剥すことができ、また施工面上
には接着剤の層又は基材層の一部が残り、残留す
る層の表面が平面のため、その表面に新しい床材
を直接貼付けることができ、施工上極めて有利で
ある。しかしながら本来床材などは使用中にあつ
ては、容易に剥離してはならないものであり、撤
去作業の観点からは容易に剥離できることが望ま
しいという相反する要求を満たさなければならな
い。もつともこの問題は界面での剥離強度を設定
することによつて解消されるのではあるが、剥離
強度は、素材や、素材中に含浸させるバインダー
の含浸量その他の条件によつて左右され、剥離強
度を適切な値にコントロールすることがむずかし
いため、従来この点について末だ未解決な問題点
が残されていた。
本案は、塩化ビニル樹脂と、エチレン酢酸ビニ
ル樹脂との接着力を、エチレン酢酸ビニル樹脂中
のエチレン含有量によつて、コントロールできる
点に着目し、これら成分を主体とした二層の積層
構造とし、層間剥離強度を容易に設定できるピー
ルアツプ床材、壁材を提供するものである。すな
わち本案は、塩化ビニル樹脂を主体とする第一層
と、1.7〜9重量%のエチレンを含むエチレン酢
酸ビニル樹脂を主体とする第二層とを層間剥離が
可能な強度で接着積層した少なくとも二層の積層
体を有することを特徴とする床材、壁材等の貼付
装飾材である。
また、本案の床材、壁材等の貼付装飾材におい
ては、前記第二層をアスベスト、紙、フエルト、
ガラス繊維などの基材に、エチレン酢酸ビニル樹
脂を塗布又は含浸させた層をもつて形成するもの
である。
以下本案の実施例を図によつて説明する。
第1図において、本案の貼付装飾材1は、表面
層となる第一層2と、バツクアツプ層となる第二
層3とを上下に積層し、さらに必要により第一層
2の表面を上引層4で被覆したものである。
第一層2は塩化ビニル樹脂の発泡又は無発泡の
層からなり、その表面にエンボスシボなどの模様
を付してもよい。なお、塩化ビニル樹脂中にエチ
レン酢ビ共重合体、塩ビ・酢ビ共重合体、エチレ
ン酢ビ塩ビ三元グラフト重合体などを添加するこ
ともできる。さらに、補強のため、第一層2中に
ガラス繊維などの補強材(図示略)を内装しても
よい。
第二層3はエチレン酢酸ビニル樹脂からなつて
いる。あるいは、第2図に示すようにアスベス
ト、紙、フエルト、ガラス繊維布などをベース5
とし、このベース5にエチレン酢酸ビニル樹脂3
aを塗布、含浸させたものを用いてもよい。
以上の第一層2と、第二層3とを、上下に積層
し、塩化ビニル樹脂と、酢酸ビニル樹脂との接着
力を利用して接合一体化する。
なお、第1図に示す例では両層の製造工程にお
いて剥離紙を用いる必要があるが、第2図に示す
例では、これが不要となる。
上引層4は、第一層2の表面を保護するための
もので、必ずしも必要ではないが、必要のときに
は用途に応じて耐摩耗性、防滑性その他使用条件
に適合した材質のものを選定使用する。第一層2
の表面に模様などが付されているときには透明又
は半透明材を用いることにより、これを外面に表
わすことができる。
実施例において、本案の装飾材1を、床面、壁
面などの施工面に接着剤を用いて接着する。接着
剤は、施工場所によつては耐水性接着剤を用いる
ほか、特に限定されるものではなく、通常の接着
剤で得られる接着強度5Kg/2cm巾以上であれば
十分である。
次に張り替え施工を行なうに当つて、装飾材1
を剥すと、第一層2と、第二層3との間で層間剥
離が生じ、第二層3のみが施工面上に平滑状に薄
く残り、その上面に直接新しい装飾材を施工でき
る。したがつて、張り替え施工の場合に、施工面
の修正や調整などの工事は一切不要であり、施工
面に残された第二層3の平坦面上に均一に新しい
装飾材を敷設することができる。
本案において、第一層2と、第二層3との接着
強度(剥離強度)は、装飾材を施工面へ接着する
接着剤の接着強度以下に設定することが必要であ
る。層間の接着強度は、主として第二層3を形成
するエチレン酢酸ビニル樹脂中のエチレンの量に
よつて調整できる。第3図は、樹脂中に含まれた
エチレンの重量比に対する層間接着力の変化特性
を示すものである。同図で明らかなとおり、エチ
レンの量の増加に比例して塩化ビニルと、エチレ
ン酢酸ビニル共重合体との接着力が増大する。特
に12%を超えると、その接着力は著るしく強力な
ものとなる。通常、床材、壁材の施工に用いられ
る接着剤の強度が4.0Kg/2cm巾以上であること
から、エチレンの添加量を制限してその接着強度
が4Kg/2cm巾以下、好ましくは0.5Kg/2cm巾
〜4Kg/2cm巾になるように調整する。0.5Kg/
2cm巾以下では層間の接着強度が十分でないた
め、施工後、器物類の移動などで施工面に対し、
平行方向の力が加えられたときに層間剥離が生ず
るおそれがあり、逆に4Kg/2cm巾以上では接着
剤による接着強度より層間の接着強度が大きくな
つて、装飾材を剥す場合に、その一部が裂け、あ
るいは不規則な破損が生じて施工面の接着剤と共
に装飾材の一部が施工面に残留し、張り替えの場
合に均一な施工面を得ることができない。0.5
Kg/2cm巾〜4Kg/2cm巾の接着強度を得るため
に必要な樹脂中のエチレン含有量の範囲は第3図
により1.7〜9重量%である。 本案は以上のよ
うに床材、壁材などを構成する積層構造を、塩化
ビニル樹脂を主体とする第一層と、エチレン酢酸
ビニル樹脂を主体とする第二層との積層体とした
ので、第二層中のエチレン添加量を調整すること
により、両層間の接着強度(剥離強度)を自在に
設定することができ、特に第二層の樹脂中のエチ
レン添加量を1.7〜9重量%の範囲に設定して施
工面に用いる接着剤の接着強度以下の範囲、好ま
しくは0.5Kg/2cm巾〜4Kg/2cm巾の範囲に設
定することにより床材、壁材として必要な強度を
保たせてしかも張り替えなどの場合には層間剥離
により第二層を施工面に残して容易に撤去するこ
とができる。
又本案によれば、第二層は、エチレン酢酸ビニ
ル樹脂を主体とするものであるため、施工面に用
いる接着剤が装飾材中にしみ込むことがなく、装
飾材を美麗に保ち、層間剥離によつて施工面に残
される第二層の表面も接着剤の影響を受けること
がないため、表面平滑で、再施工の場合に、何等
の修正工事を要することなく、均一に施工できる
効果を有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本案の一実施例を示す断面図、第2図
は本案の他の実施例を示す断面図、第3図は塩化
ビニル樹脂と、エチレン酢酸ビニル共重合体との
接合面におけるエチレン重量比に対する接着強度
特性を示す図である。 1……装飾材、2……第一層、3……第二層。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 塩化ビニル樹脂を主体とする第一層と、1.7
    〜9重量%のエチレンを含むエチレン酢酸ビニ
    ル樹脂を主体とする第二層とを層間剥離が可能
    な強度で接着積層した少なくとも二層の積層体
    を有することを特徴とする床材、壁材等の貼付
    装飾材。 (2) 前記第二層をアスベスト、紙、フエルト、ガ
    ラス繊維などの基材に、エチレン酢酸ビニル樹
    脂を塗布又は含浸させた層をもつて形成してな
    る実用新案登録請求の範囲第1項記載の床材、
    壁材等の貼付装飾材。
JP833782U 1982-01-25 1982-01-25 床材、壁材等の貼付装飾材 Granted JPS58112538U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP833782U JPS58112538U (ja) 1982-01-25 1982-01-25 床材、壁材等の貼付装飾材

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP833782U JPS58112538U (ja) 1982-01-25 1982-01-25 床材、壁材等の貼付装飾材

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS58112538U JPS58112538U (ja) 1983-08-01
JPH0230285Y2 true JPH0230285Y2 (ja) 1990-08-15

Family

ID=30021035

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP833782U Granted JPS58112538U (ja) 1982-01-25 1982-01-25 床材、壁材等の貼付装飾材

Country Status (1)

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JP (1) JPS58112538U (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5488075U (ja) * 1977-11-30 1979-06-21

Also Published As

Publication number Publication date
JPS58112538U (ja) 1983-08-01

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