JPH023010Y2 - - Google Patents

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JPH023010Y2
JPH023010Y2 JP7074885U JP7074885U JPH023010Y2 JP H023010 Y2 JPH023010 Y2 JP H023010Y2 JP 7074885 U JP7074885 U JP 7074885U JP 7074885 U JP7074885 U JP 7074885U JP H023010 Y2 JPH023010 Y2 JP H023010Y2
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JP
Japan
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piston ring
oil
ring body
piston
sliding surface
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JP7074885U
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  • Pistons, Piston Rings, And Cylinders (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は内燃機関のピストンに嵌め込まれるオ
イルリングの内、シリンダ壁からかき取つた過剰
のオイルをピストンリング本体の所要個所に設け
たオイル窓を通じてピストン内側に流し込む組合
わせオイルリングに関する。
「従来の技術」 一般に組合わせオイルリングはオイルバンより
はねかけられるオイルを受ける最下部に装着され
ており、そしてシリンダへのオイル潤滑は上部の
圧力リングが焼付かない程度の最小限のオイルを
供給し、残りのオイルはオイルバンへ戻すため
に、第8図イ,ロに示す如きの断面略M字形状、
カツタ形状のものがよく知られている。
ところが、これら形状のピストンリング本体1
とピストンリング溝2の上下面部7,8にはクリ
アランスCがあり、ピストンリング本体1が上
(下)面より下(上)面へ移行するとき、あるい
はピストンリング本体1が持ち上つた時にはサイ
ドクリアランス内等のオイルがシリンダ6壁側へ
排出されることによりオイル消費量が増大すると
ともに高速時にはフラツタリング現象の発生の要
因ともなるリングの持上がり現象が生じ易い。
また、オイル窓3がピストンリング本体1の2
本の上下レール4,5間に形成されているため、
シリンダ壁とピストン壁間のオイルを積極的に回
収することは困難である。
また、ロのようにカツタ形のピストンリング本
体が鋳物にて形成されているため、全体重量が重
くなりリングの慣性力が大きくなり好しくない。
「考案が解決しようとする問題点」 本考案は上記せる問題点に鑑みなされたもの
で、ピストンリング本体の上・下部プレートの
上・下面に張りを持たせることによつて、ピスト
ンリング溝内に装着したさいに、該ピストンリン
グ溝の内面との隙間が0にすることによりオイル
の消費量を低く押さえることと、ピストンリング
本体のオイル窓が摺動面の下側のみに設けたので
オイルが積極的に回収することができることを技
術的課題とするものである。
「問題点を解決するための手段」 本考案は上記せる技術的課題を解決するため以
下の技術的手段(構成)をとるものである。
半径方向外方に突出部を有する断面略U字形状
のピストンリング本体と、該ピストンリング本体
の内周に挿入されるエキスパンダーからなる組合
わせオイルリングであつて、ピストンリング本体
の上・下部プレート上下面に張りを持たせる手段
と、該張りにより該ピストンリング本体の上・下
部プレートの上下面はピストンリング溝装着時に
は該ピストンリング溝の内面に接することのでき
る手段と、該ピストンリング本体の摺動面が中央
部に1ケ所のみ備える手段と、該摺動面の下側の
みにオイル窓が形成される手段とからなる組合わ
せオイルリングを提供することにある。
「作用」 本考案の組合わせオイルリングの摺動面は中央
部分にのみ1ケ所形成され、オイル窓は該摺動面
の下側のみに形成されているのでシリンダ下部か
ら上つてくる(あるいはかき下げられる)オイル
はピストンリング本体の上・下部プレートの上下
面の積極的シールと摺動面シールによつて流路が
規制され、ピストンリング下側のオイル窓を通過
してピストンリング溝底のオイル穴へと導かれオ
イルバンへスムーズに回収される。
「実施例」 以下図に基いて本考案の技術的手段の一実施例
を説明する。
10は鋼板よりプレスなどの機械により打抜か
れるとともに断面略U字形状すなわち半径方向外
方にシリンダ壁19と摺接する摺動面11を有す
るピストンリング本体で、該ピストンリング本体
10は半径方向内方に上部プレート12と下部プ
レート13が形成されると同時に該上部プレート
12は軸方向上方に下部プレート13は軸方向下
方に張りを持たせてある。
該ピストンリング本体10をピストン21の外
周に形成されたピストンリング溝14に装着した
ときには第1図の2点鎖線で示す如く上部プレー
ト12と下部プレート13は略水平状態に保持さ
れる。
15はピストンリング本体10の摺動面11の
下側に貫通して形成されたオイル窓で、該オイル
窓15の開口部には耐熱性のコイルばねのエキス
パンダー16が挿入されている。
図面中17はピストンリング溝14の上面、1
8はピストンリング溝14の下面、19はピスト
ンリング本体10の摺動面11と摺接するシリン
ダ、20はピストン21側のオイル孔、22はピ
ストンリング溝14内のオイルの流れ、23は該
ピストン21とシリンダ19の隙間、24はピス
トン21とシリンダ19の隙間を示す。
第3図乃至第6図は本考案の他の実施例を示す
断面図である。
第3図の組合わせオイルリングが第1図の組合
わせオイルリングと相違する点はピストンリング
本体の摺動面111の当り面の形状を小さく形成
した高圧面タイプにある。
その他の構成については同一にして作用効果に
別段差がないので、同符号を付しその説明を省略
する。
第4〜5図の組合わせオイルリングが第1図の
組合わせオイルリングと相違する点はピストンリ
ング本体の上・下部プレート12,13の先端部
分121,131をピストンリング溝上面17・
下面18に対して所要角度θをもつて内方に曲げ
たものと曲面122,123が形成されたところ
にある。
かくすることによつて組合わせオイルリングを
ピストンリング溝14に装着することが容易とな
る。
その他の構成については同一にして作用効果に
別段差がないので同符号を付し、その説明を省略
する。
第6図の組合わせオイルリングが第1図の組合
わせオイルリングと相違する点はピストンリング
本体の摺動面112のみを偏心させることにあ
る。
その他の構成については同一にして作用効果に
別段差がないので同符号を付し、その説明を省略
する。
第7図はピストンリング本体に3ピースタイプ
のスペーサ30を組合わせた応用例であつて、該
スペーサによつてピストンリング本体の上・下部
プレートに張りを持たせた点にある。
「考案の効果」 本考案の組合わせオイルリングはピストンリン
グ本体とコイルエキスパンダーを組合わせた構造
からなつていて、該ピストンリング本体は第1図
に2点鎖線で示すように上・下部プレートに張り
を持たせてあるので、自由状態ではピストンリン
グ溝より幅が厚く、ピストンリング溝に装着した
時に、第2図に示すようにピストンリング溝の
上・下面に全面(あるいは一部)が積極的に接触
し、サイドクリアランスは零となり、オイル洩れ
を防ぐことができる。
そのため、ピストンがその行程にあつても常に
オイルリング全体はピストンリング溝の上・下面
部を積極的にシールし、オイル上りを防止するこ
とができる。
また、ピストンリング本体の上・下部プレート
に張りを持たせてあるが、ピストンリング溝内の
ピストンリング本体はシリンダにより追従できる
柔軟性を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案組合わせオイルリングの一部断
面正面図、第2図は本考案組合わせオイルリング
をピストンリング溝装着時の状態を示す一部断面
正面図、第3図乃至第6図は本考案の他の実施例
を示す一部断面正面図、第7図は本考案の応用例
を示す一部断面正面図、第8図イ,ロは従来の組
合わせオイルリングの一部断面正面図である。 10:ピストンリング本体、11:摺動面、1
2:上部プレート、13:下部プレート、14:
ピストンリング溝、15:オイル窓、16:エキ
スパンダー。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 半径方向外方に突出部を有する断面略U字形状
    のピストンリング本体と、該ピストンリング本体
    の内周に挿入されるエキスパンダーからなる組合
    わせオイルリングであつて、該ピストンリング本
    体の上下部プレートの上・下面に張りを持たせる
    とともに該ピストンリング本体の上下面はピスト
    ンリング溝装着時に該ピストンリング溝の上下面
    に接し、かつ該ピストンリング本体の摺動面は中
    央部に1ケ所のみ形成し、該摺動面の下側のみに
    オイル窓を形成して構成されることを特徴とする
    組合わせオイルリング。
JP7074885U 1985-05-15 1985-05-15 Expired JPH023010Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7074885U JPH023010Y2 (ja) 1985-05-15 1985-05-15

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JP7074885U JPH023010Y2 (ja) 1985-05-15 1985-05-15

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Publication Number Publication Date
JPS61188071U JPS61188071U (ja) 1986-11-22
JPH023010Y2 true JPH023010Y2 (ja) 1990-01-24

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JP7074885U Expired JPH023010Y2 (ja) 1985-05-15 1985-05-15

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2582093Y2 (ja) * 1992-08-03 1998-09-30 株式会社リケン 鋼製オイルコントロールリング
JP5425525B2 (ja) * 2009-05-28 2014-02-26 株式会社リケン ピストンリング

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Publication number Publication date
JPS61188071U (ja) 1986-11-22

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