JPH0229489Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 技術分野 本考案は、電子式金銭登録機等に用いられるデ
ータ処理装置に関し、もつと詳しくは、演算処理
内容の記憶を行うための構成に関する。

背景技術 従来からの電子式金銭登録機では、フロツピデ
イスクや磁気テープなどのような永久的にデータ
内容を格納することができる永久記憶手段からの
内容を、そのままランダムアクセスメモリに読み
込んでロードすることができるように構成されて
いる。したがつて、他の電子式金銭登録機にスト
アされているデータ内容を、永久記憶手段にダン
プし、このダンプされたデータをもう１つの電子
式金銭登録機にロードした後、そのデータ内容の
一部たとえば集計器、回数器の内容が不要である
ときには、精算モードにし、たとえば特開昭58−
1264公開公報記載のように、レポートを発行後、
所定領域のデータ（たとえば集計器および回数器
の内容）をクリアするようにしている。したがつ
てレポート用紙が無駄になるとともに、クリアの
ために時間がかかる。

目 的 本考案の目的は、無駄な処理をなくしたデータ
処理装置を提供することである。

考案の構成 本考案は、(a)データ内容を永久的に格納する永
久記憶手段７と、 (b) データ内容を格納する複数のストア領域Ｆ０
１，Ｆ０２，Ｆ０３を有する記憶手段３と、 (c) データ入力手段４であつて、 （c1） 前記ストア領域Ｆ０１，Ｆ０２，Ｆ０
３を指定するストア領域指定手段８と、 （c2） ストア領域指定手段８によつて指定さ
れたストア領域Ｆ０１，Ｆ０２，Ｆ０３のス
トア内容をクリアすべきか否かを指示するク
リア指示手段８と、 （c3） 永久記憶手段７から記憶手段３へのデ
ータ内容の移送を指示するロードキー１２と
を有する、そのようなデータ入力手段４と、 (d) データ入力手段４のストア領域指定手段８と
クリア指示手段８とロードキー１２との出力に
応答し、永久記憶手段７からのデータ内容を記
憶手段３に移送して格納し、クリア指示手段８
によつてクリアすべきことが指示されていると
き、ストア領域指定手段８によつて指定されて
いる記憶手段３のストア領域Ｆ０１，Ｆ０２，
Ｆ０３をクリアし、クリアすべきことが指示さ
れていないとき、ストア領域Ｆ０１，Ｆ０２，
Ｆ０３のデータ内容をそのまま保持する処理手
段１とを含むことを特徴とするデータ処理装置
である。

作 用 本考案によれば、クリア指示手段８の操作によ
り、不必要なデータが永久記憶手段７から記憶手
段３に移送されるロード時にクリアされるので、
無駄な処理を行なう必要がなくなる。したがつ
て、本考案は、種々の装置たとえば電子式金銭登
録機に用いることができ、各装置における独自の
無駄な処理をなくすことができる。

実施例 第１図は本考案の一実施例のブロツク図であ
る。マイクロコンピユータなどによつて実現され
る処理手段１は、プログラムがストアされている
リードオンリメモリ２を含む。この処理手段１に
は、ランダムアクセスメモリなどによつて実現さ
れる記憶手段３が接続される。処理手段１には、
データ入力手段４と、処理手段１の演算結果を目
視表示する表示手段５と、前記演算結果を印字す
る印字手段６とが備えられる。また処理手段１
は、記憶手段３の内容および演算結果などを、永
久記憶手段７に移送してダンプさせ、あるいはま
た永久記憶手段７のデータ内容を記憶手段３に移
送してロードする。永久記憶手段７は、たとえば
フロツピデイスクや磁気テープなどである。

第２図はデータ入力手段４の正面図である。デ
ータ入力手段４は置数を行うためのテンキー８
と、商品の部門を入力する部門キー９と、締切り
キー１０と、ダンプキー１１とロードキー１２と
を含む。ダンプキー１１は記憶手段３の内容を永
久記憶手段７に移送してダンプするために操作さ
れる。またロードキー１２は、永久記憶手段７の
内容を記憶手段３に移送してロードするために操
作される。モードスイツチ１３は、金銭登録を行
う登録モードと印字手段６によつてレポートを発
生し、かつ集計器および回数器を零にクリアし、
精算モードなどによつて動作モードを切換えるこ
とができる。

第３図は記憶手段３のメモリマツプを示す図で
ある。記憶手段３には、フアイル番号01である部
門管理フアイルＦ０１と、フアイル番号02である
フアンクシヨン管理フアイルＦ０２と、フアイル
番号03であるオペレータ管理フアイルＦ０３とが
備えられる。さらにまた置数バツフアBNと、置
数された値の桁数を計数する置数カウンタFCN
とが備えられる。

第４図は部門管理フアイルＦ０１の記憶状態を
示す図である。この部門管理フアイルＦ０１に
は、商品名と各商品毎の登録金額を集計する集計
器と登録回数がストアされる回数器とが設けられ
る。

第５図はフアンクシヨン管理フアイルＦ０２の
ストア状態を示す図である。このフアンクシヨン
管理フアイルＦ０２には、データ入力手段４に設
けられている訂正キー１５を返品キー１６および
割引キー１７に関連する処理手段１によるいわゆ
るフアンクシヨン名とそのフアンクシヨンによつ
て処理された金額が集計される集計器と、フアン
クシヨン動作の回数がストアされる回数器とが設
けられる。

第６図はオペレータ管理フアイルＦ０３のスト
ア状態を示す図である。このオペレータ管理フア
イルＦ０３には、各オペレータに対応したコード
と、そのオペレータが金銭登録処理を行つた金額
を表す集計器と、登録回数をストアする回数器と
が備えられる。第７図はキー操作の手順を示す。
記憶手段３の内容を永久記憶手段７に移送してダ
ンプするには、まずフアイルＦ０１，Ｆ０２，Ｆ
０３のフアイル番号をテンキー８によつて入力
し、その後ダンプキー１１を操作する。これによ
つてたとえばフアイル番号01を入力したときに
は、部門管理フアイルＦ０１の内容が永久記憶手
段７にダンプされる。

永久記憶手段７のデータ内容を記憶手段３に移
送してロードするには、まずフアイル番号を入力
し、その後集計器および回数器をクリアすべきか
否かすなわちクリアの有無を表すデータを入力
し、最後にロードキー１２を操作する。フアイル
番号は２桁で構成されており、クリアの有無を表
すデータは１桁で構成される。このクリアの有無
を表すデータが論理「１」であるときには、先に
入力されているフアイル番号を有するフアイルＦ
０１，Ｆ０２，Ｆ０３の集計器および回数器の内
容を零にクリアし、また論理「０」であるときに
は、その集計器および回数器の内容をクリアする
ことはなく、永久記憶手段７のデータ内容のすべ
てが記憶手段３に移送されてロードされることに
なる。

このようにして電子式金銭登録機のデータ内容
を永久記憶手段７にストアすることによつてその
データ内容が消失してしまわないようにバツクア
ツプすることができるとともに、他の電子式金銭
登録機を用いて引き続き金銭登録などの処理をす
ることができ、あるいはフアイルＦ０１，Ｆ０
２，Ｆ０３のテーブルを他の金銭登録機において
作成することができる。

第８図を参照して動作を説明する。ステツプ
n1からステツプn2に移りキー入力があるかが判
断され、キー入力があるときにはテンキー８によ
つて置数が行われたかが判断され、そうであれば
ステツプn4に移り、置数カウンタFCNが１だけ
インクリメントされる。ステツプn5では入力さ
れた値が置数バツフアBNにストアされる。この
ようにしてフアイル番号さらにはクリアの部分を
表すデータが置数バツフアBNにストアされるこ
とになる。

ダンプ動作を行うにはダンプキー１１が操作さ
れる。これによつてステツプn6からステツプn7
に移り、置数カウンタFCNが２であるかが判断
される。置数カウンタFCNの内容が２であると
き、すなわち置数バツフアBNのストア内容が２
桁であるときには、ステツプn8に移る。ステツ
プn8では記憶手段３における置数バツフアBNで
示されるフアイル番号を有するフアイルＦ０１，
Ｆ０２，Ｆ０３の内容を、記憶手段７に移送して
かきこむ。その後ステツプn14に移り、置数カウ
ンタFCNの内容を零とし、ステツプn15では置数
バツフアBNの内容をクリアする。

記憶手段７から記憶手段３にデータ内容をロー
ドするには、ロードキー１２を操作する。これに
よつてステツプn9からステツプn10に移り置数カ
ウンタFCNの内容が３であるかが判断され、そ
うであればステツプn11に移る。ステツプn11で
は永久記憶手段７からの置数バツフアBNにスト
アされている第１および第２置数データで支持さ
れたフアイルのデータ内容を読込んで記憶手段３
に移送してロードする。

ステツプn12では置数バツフアBNの第３置数
データすなわちクリアを表すデータが論理「１」
であるかを判断し、そうであればステツプn13に
おいて対象フアイル集計器および回収キーの内容
を零にクリアする。その後ステツプn14に移り置
数カウンタFCNを零とし置数バツフアBNをクリ
アする。クリアの有無を表すデータが論理「０」
であるときに、ステツプn12からステツプn14に
移る。このとき集計器および回収キーはクリアさ
れない。

効 果 以上のように本考案によれば、記憶指示手段の
操作により、不必要なデータがロード時にクリア
されるので無駄な処理を行う必要がなくなる。

すなわち本考案では、永久記憶手段７から記憶
手段３にデータ内容を移送するにあたり、データ
入力手段４のクリア指定手段８によつてクリアす
べきことを指示したときには、ストア領域指定手
段８によつて指定された記憶手段３のストア領域
をクリアし、クリアすべきことを指示しないとき
には、記憶手段３のデータ内容は移送されたまま
とする。したがつて、たとえば機種に応じてロー
ド情報を選択することが、簡単な操作で行なうこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例のブロツク図、第２
図はデータ入力手段４の正面図、第３図は記憶手
段３のメモリマツプを示す図、第４図は部門管理
フアイルＦ０１のストア状態を示す図、第５図は
フアンクシヨン管理フアイルＦ０２の記憶状態を
示す図、第６図はオペレータ管理フアイルＦ０３
のストア状態を示す図、第７図はキー操作手順を
示す図、第８図は動作を説明するためのフローチ
ヤートである。 １……処理手段、２……リードオンリメモリ、
３……記憶手段、４……データ入力手段、５……
表示手段、６……印字手段、８……テンキー、９
……部門キー、１０……締切りキー、１１……ダ
ンプキー、１２……ロードキー、１３……モード
スイツチ、Ｆ０１……部門管理フアイル、Ｆ０２
……フアンクシヨン管理フアイル、Ｆ０３……オ
ペレータ管理フアイル。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 (a) データ内容を永久的に格納する永久記憶手段
   ７と、 (b) データ内容を格納する複数のストア領域Ｆ０
   １，Ｆ０２，Ｆ０３を有する記憶手段３と、 (c) データ入力手段４であつて、 （c1） 前記ストア領域Ｆ０１，Ｆ０２，Ｆ０
   ３を指定するストア領域指定手段８と、 （c2） ストア領域指定手段８によつて指定さ
   れたストア領域Ｆ０１，Ｆ０２，Ｆ０３のス
   トア内容をクリアすべきか否かを指示するク
   リア指示手段８と、 （c3） 永久記憶手段７から記憶手段３へのデ
   ータ内容の移送を指示するロードキー１２と
   を有する、そのようなデータ入力手段４と、 (d) データ入力手段４のストア領域指定手段８と
   クリア指示手段８とロードキー１２との出力に
   応答し、永久記憶手段７からのデータ内容を記
   憶手段３に移送して格納し、クリア指示手段８
   によつてクリアすべきことが指示されていると
   き、ストア領域指定手段８によつて指定されて
   いる記憶手段３のストア領域Ｆ０１，Ｆ０２，
   Ｆ０３をクリアし、クリアすべきことが指示さ
   れていないとき、ストア領域Ｆ０１，Ｆ０２，
   Ｆ０３のデータ内容をそのまま保持する処理手
   段１とを含むことを特徴とするデータ処理装
   置。