JPH02293867A - 画像形成方法 - Google Patents

画像形成方法

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JPH02293867A
JPH02293867A JP1114212A JP11421289A JPH02293867A JP H02293867 A JPH02293867 A JP H02293867A JP 1114212 A JP1114212 A JP 1114212A JP 11421289 A JP11421289 A JP 11421289A JP H02293867 A JPH02293867 A JP H02293867A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、電子写真用トナーに関し、とりわけ、定着ロ
ーラーの耐久性を著し《高めた画像形成方法に関する。
[従来の技術] 従来、電子写真法・とじては米国特許第2297691
号明細書、特公昭42−23910号公報及び特公昭4
3−24748号公報に記載されている如く多数の方法
が知られているが、一般には光導電性物質を利用成し、
次いで該潜像をトナーを用いて現像し、必要に応じて紙
等の転写材にトナー画像を転写した後、加熱あるいは圧
力等により定着し複写物を得るものである。
また、電気的潜像をトナーを用いて可視化する現像方法
も種々知られている。
例えば、米国特許第2874063号明細書に記載され
ている磁気ブラシ法、同2618552号明細書に記載
されているカスケード現像法及び特開昭62−6397
0号記載のジャンビングーブラシ現像法,液体現像法等
多数の現像法が知られている。これらの現像法等に用い
られるトナーとしては、従来、天然或いは合成樹脂中に
染料、顔料を分散させた微粉末が使用されている。更に
、第3物質を種々の目的で添加した現像微粉末を使用す
ることも知られている。
近年、白一黒複写機からフルカラー複写機への展開が急
速になされつつあり、2色カラー複写機やデジタル化し
たフルカラー複写機の発売も市場では行われつつある。
フルカラー電子写真法によるカラー画像形成は、一般に
3原色であるイエロー.マゼンタ.シアンの3色のカラ
ートナー又はそれに黒色を加えた4色を用いて全ての色
の再現を行うものである。
その一般的方法は、先ず原稿からの光を1・ナーの色と
補色の関係にある色分解光透過フィルターを通して光導
電層上に静電潜像を形成する。次いで現像.転写工程を
経てトナーは支持体に保持される。次いで前述の工程を
順次複数回行い、レジストレーションを合せつつ、同一
支持体上にトナーは重ね合せられ、ただ一回のみの定着
によって最終のフルカラー画像が得られる。
このような、複数回の現像を行い、定着工程として同一
支持体上に色の異なる数種のトナー層の重ね合せを必要
とするカラー電子写真法では、カラートナーが持つべき
定着特性は極めて重要な要素である。
すなわち、定着したカラートナーは、トナー粒子による
乱反射を出来る限り抑え、適度の光沢性や艶が必要であ
る。
また、トナー層の下層にある異なる色調のトナー層を妨
げない透明性を有し、色再現性の広いカラートナーでな
ければならない。
これらを満足しつるカラートナーとして、本出願人等は
特開昭50−62442号公報、特開昭51−1446
25号公報.特開昭59−57256号公報で新規なカ
ラー用結着樹脂と着色剤の組合せを開示してきた。
これら記載のカラートナーは、かなりのシャープメルト
性を有しており、定着時完全溶融に近い状態までトナー
形状が変化し、好ましい光沢性及び色再現性が得られる
。しかし、耐オフセット性は未だ十分とは言えない。
定着ローラーには大別して、シリコンゴムローラーとテ
フロンコート系ローラーがあるが特にシリコンゴムロー
ラーを定着ローラーとして用いる場合、離型用オイル塗
布如何によらず、繰り返し使用による木質的なシリコン
ゴム表面の離型性の低下ゆえに、高温オフセットが発生
し易くなる。
シリコンゴムローラーにおいて、使用開始初期は、ロー
ラー表面の平滑性や清浄性のゆえ、ある程度の離型性は
維持され得る。しかし、カラー画像のように画像面積が
大きく支持体上のトナー保持量も、白黒複写画像に比べ
て格段に多いカラー複写を複写し続けると、徐々にロー
ラーの離型性は低下する。この離型性の悪化のスピード
は、白黒複写の数倍に達する。このことにより、僅か数
千〜数万枚後にローラー表面にトナーの被膜や粒状の付
着物が形成され、あるいは、熱ローラー通過時画像面の
トナー上層部がはぎ取られる、いわゆる高温オフセット
が発生する。
一方、テフロンコート系ローラーは、一般に耐久性は良
好であるが、トナーを圧力で延展し易く、従って、コピ
ー画像に於で解像力を低下させたり、地肌汚れを目立た
せたりする欠点がある。
これらの欠点を改良する為に、ゴムの上に300〜10
0μmのPFA  (バーフルオロアルコキシ樹脂)チ
ューブを被覆したもの(特公昭58−43740号公報
)がある.これらのローラーを用いた場合、トナーの圧
展によるコビ−画像の解像力低下は改良される。
しかし、一般にテフロンコート系ローラーを定着ローラ
ーに用いる場合、加圧ローラーには、例えば芯金外周面
を比較的厚いゴム等の弾性材層で被覆したものが使用さ
れている。
この場合、第1図に示したのとは逆に、定着ローラーと
加圧ローラーの中心を結ぶ線の垂直方向より定着された
後に定着ローラーから排紙される方向が、定着ローラー
側になっている。
この為、定着された画像は、定着ローラーと加圧ローラ
ーが接触しているニツブ部を通り過ぎても定着ローラー
に引きずられ、いわゆる“つれまわり゜゛現象を起こし
、オフセットが発生する。これを防止する為に、排紙用
の分離ヅメを付ける方法もあるが、この分離ヅメは定着
ローラーに接触しており、従って、傷をつけたり、画像
面にスジ跡を残したりする為、特に画像面積の広い写真
等のフルカラーの複写に於では画質を著しく低下させる
ことになる。
この問題を解決或いはIli1減すべく種々の方策が、
定着器及びトナーで試みられているが未だ十分な解決は
されているとはいえない。
定着器としては、表面剥離性の優れた材料を用いる。或
いはオイルをローラーに塗布する等の工夫がなされ、現
在商品化されている複写機の熱ローラ定着器は何らかの
形でオイル塗布を行っているのが殆どである。ところが
、離型性を増すための多量のオイル塗布は、シートのオ
イル汚れ、コスト増等の好ましくない問題を引き起こし
ている。
又トナーとしては、剥離性を増す為に加熱時に十分溶融
するような低分子量のポリエチレンワックスを添加する
方法も行われているが、オフセット防止には効果がある
反面多量の含有はカラートナーのOHP画像の透明性を
損なうこと、1!:電特性が不安定になる、耐久性が低
下する等の悪影響も認められ、十分なものとはいい難い
また、特にカラー複写特有の問題として、最低3色のカ
ラートナー、好ましくは4色のカラーバランスが調和し
ていなければならず、従って、定着特性や色再現性に於
でも各色バランスのとれたものでなければならない。
原理的には色の3原色であるイエロー,マゼンタ,シア
ンの3色が有れば、減色混合法によって殆ど全ての色を
再現することが可能のはずであり、それゆえ現在市場の
フルカラー複写機は3原色のカラートナーを重ね合せて
用いる構成となっている。これにより理想的にはあらゆ
る色をあらゆる濃度範囲を実現できるはずであるが、現
実的にはトナーの分光反射特性,トナーの重ね合せ定着
時の混色性,彩度の低下等未だ改善すべき点を有してい
る。
3色の重ね合せで黒色を得る場合は、前述のように単色
カラーよりもさらに3倍のトナー層が転写紙上に形成さ
れることになり、さらに耐オフセット性に対し困難を要
する。
しかるに本発明者等は、カラートナーの改良と定着装置
の改良を相補完する形で鋭意研究を進め、以下のことを
把握した。
即ち、カラートナー用として顔料系着色剖を用いると、
定着ローラーの汚染は染料系着色剤を用いたものに比べ
、著しく減少する。従って、定着ローラーの耐久性も改
良されることになる。しかし、顔料系着色剤のみを使用
した場合、特にマゼンタトナーについては、得られた画
像は彩度のおちた色再現性の悪いものとなる。
マゼンタトナーと定着性について本出願人は特開昭62
−15555〜7号に於て、ローダミン系の塩基性染料
を単独又は顔料と共に用いることにより、ローダミン系
油溶染料よりもシリコンゴム定着ローラーへの染着オフ
セットを著しく改良することが可能であることを示した
しかし、本発明者らの詳細なる検討結果、ローダミン系
塩基性染料の単独使用については、これが水に解離し易
い塩を形成している為、帯電特性に劣り、温度や湿度等
の環境の影響を大きく受けることを把握した。
また、顔料一染料併用系では、彩度をあげることは可能
であるが、併用系であるが故の欠点を有している. それは、用いる染料と顔料の親和性が悪いため、分散工
程中結着樹脂中で相互が反発し合い色調の均一化が難し
い。また、それぞれの染顔料の結着樹脂への相溶性が一
様でない為、両者が同時に同一の分散状態にはならず、
顔料が分散不良を起こしているか、或いは、分散時間が
長くなり過ぎたことによる染料の分離が発生し易くなる
。この様に着色剤が偏在したものをトナーとして用いる
と、セ子写真としての帯電特性に劣り、カブリの原因や
トナーの機内飛散による汚染、さらにはOHP画像の透
光性をも低下させることになることも把握した。
また特開昭62−15555〜7号の実施例で、荷電制
御剤としてフェノール樹脂を用い、着色剤にこの口−ダ
ミン系塩基性染料と顔料との併用系を掲げシリコンゴム
ローラーへの染着オフセットが全く発生しないことを示
した。
しかし、これも前述した様に、着色剤の分散が悪く、帯
電特性に劣るトナーは凝集し易い性質を有し、特に現像
時にトナーがキャリアの周囲に付着して、トナーと共に
キャリアも現像されるいわゆる“キャリア引き゜”とい
われる現象が発生する。
そこで、本発明者らが鋭意検討を行い、顔料一染料併用
系に於て、結着樹脂とは異なる樹脂で処理した染料を用
いることにより、染料のマイグレーションを防止し、色
再現性が良好で定着特性も良好なカラートナーを発明す
るに至った。
これは以下の理由によるものと推察される。
予め結着樹脂とは異なる樹脂にて処理した染料を、顔料
及び結着樹脂等と混練してトナーを得る場合と、顔料.
染料.染料処理用樹脂及び結着樹脂を一度に混練してト
ナーを得る場合とは、着色剤の分散状態が全く異なる。
これは、明確ではないが、染料処理用樹脂と染料間との
作用が、顔料や結着樹脂の存在によって変わる為と考え
られる。
このことにより、前述した様に顔料一染料併用系でかつ
フェノール樹脂を含有していても、分散の悪いものは、
“キャリア引き”等の現象が起き、このキャリアが定着
機を通過する際に、特にシリコンゴムローラーの場合は
、ゴムにキャリアが埋め込まれ、結果的には定着ローラ
ーの寿命を短くすることになる。
従って、染料を予め結着樹脂とは異なる樹脂で処理する
のとそうでないのとは、トナーにした場合その性質が全
く異なるものである. さらに、本発明者らは定着ローラー及び加圧ローラーか
らなる定着装置に於で、白紙を通したときにその排紙方
向が、定着ローラーと加圧ローラーの中心を結ぶ線の垂
直方向より加圧ローラー側になる様にすることにより、
定着画像面の定着ローラーによる“つれまわり”を防止
することができることを知見した. この定着装置と前記カラートナーを用いることにより、
色再現性が良好なる複写画像が得られ、定着ローラーの
耐久性を飛躍的に延ばすことが可能であることを把握し
た。
[発明が解決しようとする課題] 先述の問題点に鑑み、本発明の目的は、フルカラー複写
において、良好な定着性及び混色性を示すカラートナー
による画像形成方法を提供することにある。
また別の目的は、十分な摩擦帯電性を持ったカラートナ
ーによる画像形成方法を提供することにある。
また別の目的は、画像品質を著しく高める光沢性の高い
カラートナーによる画像形成方法を提供することにある
また別の目的は、繰り返し複写によっても、キャリアス
ベントしに《い耐久性に優れたカラートナーによる画像
形成方法を提供することにある。
また別の目的は、高温オフセットが十分に防止され、定
着可能温度域の広い画像形成方法を提供することにある
また別の目的は、繰り返しの定着通紙によっても耐オフ
セット性が維持される画像形成方法を提供することにあ
る。
[課題を解決するための手段及び作用]本発明の特徴と
するところは、マゼンタトナー シアントナー,イエロ
ートナーの3色、又はこの3色トナー及び黒色トナーを
有する現像剤で多色電子写真法によりフル力ラートナー
画像を形成し、 各トナーにおいて、該マゼンタトナーは、マゼンタ用着
色顔利及び結着樹脂とは異なる樹脂で処理されたマゼン
タ用染料を含有した樹脂粒子及び流動向上剤を有するト
ナーであり、 該シアントナーは、銅シアン用着色顔料を含有した樹脂
粒子及び流動向上剤を有するトナーであり、 該イエロートナーは、イエロー用着色顔料を含有した樹
脂粒子及び流動向上剤を有するトナーであり、 該黒色トナーは、マゼンタ用着色顔料,シアン用着色顔
料及びイエロー用着色顔料から選ばれる少なくとも2種
類以上の顔料又はカーボンブラックを含有したポリエス
テル樹脂及び流動向上剤を有するトナーであり、 該フルカラー画像を転写紙へ転写し、定着ローラー及び
加圧ローラーが、その芯金上にゴム状弾性体層を有した
熱ローラー定着装置であり、がっ、白紙を通したときに
その排紙方向が、定着ローラーと加圧ローラーの中心を
結ぶ線の垂直方向より加圧ローラー側になる様にした定
着装置を用いて転写紙上のフルカラートナー画像を定着
する画像形成方法にある。
本発明に用いられる結着樹脂としては、スチレン系樹脂
、ポリエステル、ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ボリ
ブロピレン、ポリウレタン、ボリアミド、シリコーン樹
脂、エボキシ樹脂、ポリビニルブチラール、フェノール
樹脂、キシレン樹脂、塩素化パラフィン、パラフィンワ
ックス、等が単独或いは混合して使用される。
好ましい結着樹脂としては、スチレン系樹脂、ポリエス
テル樹脂が挙げられる。
スチレン系樹脂としては、重合性モノマーとして例えば
、スチレン、0−メチルスチレン、m−メチルスチレン
、p−メチルスチレン、p−フエニルスチレン、p一エ
チルスチレン、2.4−ジメチルスチレン、p−n−プ
チルスチレン、p−tert−プチルスチレン、p−n
−へキシルスチレン、p−n−才クチルスチレン、p−
n−ノニルスチレン、p−n−デシルスチレン、p−n
−ドデシルスチレン、p−メ1・キシスチレン、p−ク
ロルスチレン、3,4−ジクロルスチレン、m−ニトロ
スチレン、0−ニトロスチレン、p−ニトロスチレン等
のスチレン誘導体;エチレン、ブロビレン、ブヂレン、
イソブチレン等のエチレン及び不飽和モノオレフィン類
;ブタジエン、イソブレン等の不飽和ジオレフィン類;
塩化ビニル、塩化ビニリデン、臭化ビニル、フッ化ビニ
ル等のハロゲン化ビニル類;酢酸ビニル、ブロビオン酸
ビニル、ベンゾエ酸ビニル等のビニルエステル類;メタ
クリル酸メチル、メタクリル酸エチル、メタクリル酸プ
ロビル、メタクリル酸n−ブチル、メタクリル酸イソブ
チル、メタクリル酸n−オクチル、メククリル酸ドデシ
ル、メタクリル酸−2−エチルヘキシル、メタクリル酸
ステアリル、メタクリル酸フェニル等のα−メチレン脂
肪族モノカルボン酸エステル類;アクリル酸メチル、ア
クリル酸エチル、アクリル酸n−ブチル、アクリル酸イ
ソブチル、アクリル酸プロビル、アクリル酸n−オクチ
ル、アクノル酸ドデシル、アクリル酸2−エチルヘキシ
ル、アクリル酸ステアリル、アクリル酸2−クロルエチ
ル、アクリル酸フエニル等のアクリル酸エステル類;マ
レイン酸、マレイン酸ハーフエステル、ビニルメチルエ
ーテル、ビニルエチルエーテル、ビニルイソブチルエー
テル等のビニルエーテル類;ビニルメチルケトン、ビニ
ルへキシルケトン、メチルイソブロペニルケトン等のビ
ニルケトン類;N−ビニルビロール、N−ビニル力ルバ
ゾール、N−ビニルインドール、N−ビニルピロリドン
等のN−ビニル化合物;ビニルナフタリン類;アクリロ
ニトリル、メタクリ口ニトリル、アクリルアミド等のア
クリル酸もし《はメタクリル酸誘導体;アク口レイン類
等を1種又は2種以上使用して重合させたものが用いら
れる。
本発明の実施上特に好ましいスチレン系樹脂としては、
スチレンとアクリル酸エステル類又はαーメチレン脂肪
族モノカルボン酸エステル類との共重合体が挙げられる
これは、これらのモノマーで得られたスチレン系樹脂が
、フル力ラートナー用結着樹脂として用いた−場合、混
色性が良好で耐オフセット性に優れているからである。
さらに、定着性に優れたスチレン系樹脂を得るには、樹
脂中のスチレン量が50〜95 mo1%、好ましくは
60〜90 mo!2%が望ましい。
ポリエステル樹脂の組成は、以下の通りである。
ポリエステル樹脂全成分中45〜55mOρ%がアルコ
ール成分であり、55〜45 moi)%が酸成分であ
る。
アルコール成分としては、エチレングリコール、ブロビ
レングリコール、1.3−ブタンジオール、1.4−ブ
タンジオール、2.3−ブタンジオール、ジエチレング
リコール、トリエチレングリコール、1.5−ペンタン
ジオール、1.6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグ
リコール、2−エチル−1.3−ヘキサンジオール、水
素化ビスフェノールA、又(A)式で表わされるビスフ
ェノール誘導体;(式中Rはエチレン又はブロビレン基
であり、x+5’はそれぞれ1以上の整数であり、かつ
、x+yの平均値は2〜10である。) 又(B)式で示されるジ才一ル類; グリセリン,ソルビット,ソルビタン等の多価アルコー
ル類が挙げられる。
また、全酸成分中50mOρ%以上を含む2価のカルボ
ン酸としては、フタル酸、テレフタル酸、イソフタル酸
、無水フタル酸等のベンゼンジカルボン酸類又はその無
水物;こはく酸、アジビン酸、セバシン酸、アゼライン
酸等のアルキルジカルボン酸類又はその無水物またさら
に、炭素数6〜18のアルキル基で置換されたこはく酸
もしくはその無水物;フマル酸、マレイン酸、シトラコ
ン酸、イタコン酸等の不飽和ジカルボン酸又はその無水
物等が挙げられ、又、3価以上のカルボン酸としては、
トリメリット酸、ビロメリット酸、ペンゾフェノンテト
ラカルボン酸やその無水物等が挙げられる。
本発明の実施上特に好ましいポリエステル樹脂のアルコ
ール成分としては、前記(A)式で示されるビスフェノ
ール誘導体であり、酸成分としては、フタル酸、テレフ
タル酸、イソフタル酸又はその無水物;こは《酸、n−
ドデセニルコハク酸又はその無水物、フマル酸、マレイ
ン酸、無水マレイン酸等のジカルボン酸類、トリメリッ
ト酸又はその無水物のトリカルボン酸類が挙げられる。
これは、これらの酸、アルコールで得られたポリエステ
ル樹脂がシャープな溶融特性を示し、フルカラー用及び
熱ローラー定着用トナーとして混色性が良好で、耐オフ
セット性に優れているからである。
さらに、ここで得られたポリエステル樹脂のガラス転移
温度は、50〜75℃好ましくは55〜65℃、さらに
数平均分子量Mnl,500〜7,000好ましくは2
, 000〜5,000 、重量平均分子量Mw6,0
00〜150,000好ましくは10, 000〜10
0, 000であることが望ましい。
またその酸価は、90以下好ましくは50以下、OH価
は、50以下好ましくは30以下であることが望ましい
。これは、分子鎖の末端基数が増えると、トナーにした
とき、トナーの帯電特性に於で環境依存性が大きくなる
為である。
本発明に用いられるマゼンタ用着色顔料としては、どの
様な顔料でも本発明に使用できるが、染料との併用によ
って彩度の高いマゼンタ色を出すことができ、さらに他
着色剤と混合して深みのある黒色を呈する願料としては
、次の様なものが挙げられる。C. I.ビグメントレ
ッドl, 2, 3, 4, 5,6, 7, 8, 
9, 10, 11, 12, 13, 14, 15
, 16, 17,18, 19, 21, 22, 
23, 30, 31, 32, 37, 38, 3
9,40, 41, 48, 49, 50, 51,
 52, 53, 54, 55, 57,58, 6
0, 63, 64, 68, 81, 83, 87
, 88, 89, 90,112, 114, 12
2, 123, 163, 202, 26, 207
, 209,C.I.ビグメントバイオレット19, 
C.I.バットレッド1, 2, 10, 13, 1
5, 23, 29. 35等が挙げられる。
本発明に用いられるマゼンタ用染料としては、どの様な
染料でも本発明に使用できるが、顔料との併用によって
その色を鮮明にしさらにマゼンタ色に近いものとして、
以下のものが挙げられる。
C.I.ソルベントレッド1, 3, 8, 23, 
24, 25,27,30,49,81,82,83,
84,100,109,121  、C.I.ディスバ
ースレッド9、C.I.ソルベントバイオレット8. 
13, 14, 21, 27 、C.I.ディスバー
スバイオレット1等の油溶染料、C.I.ベーシックレ
ッド1, 2, 9, 12, 13, 14, 15
. 1?, 18, 22,23, 24, 27, 
29, 32, 34, 35, 36, 37. 3
g, 39,40、c.r.ベーシックバイオレット1
, 3, 7, 10,14, 15, 21, 25
, 26, 27. 28等の塩基性染料が挙げられる
本発明に用いられる樹脂としては、結着樹脂とは異なり
さらには結着樹脂中にて分散するものであればどの様な
樹脂でも使用できるが、例えば次の様なものが挙げられ
る。
ポリクロルスチレン、スチレンーP−クロルスチレン共
重合体、スチレンーマレイン酸共重合体、スチレンーフ
マル酸共重合体、スチレンーアクリル酸メチル共重合体
、スチレンーアクリル酸エチル共重合体、スチレンーア
クリル酸ブチル共重合体、スチレンーアクリル酸オクチ
ル共重合体、スチレンーメタクリル酸メチル共重合体、
スチレンーメタクリル酸エチル共重合体、スチレンメタ
クリル酸ブチル共重合体、スチレンー2エチルヘキシル
共重合体、スチレンーαクロルメタクリル酸メチル共重
合体、スチレンービニルメチルエーテル共重合体、スチ
レンービニルメチルケトン共重合体、スチレンーマレイ
ン酸一メタクリル酸メチル三元共重合体等のスチレン系
樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸
ビニル、ポリエチレン、ボリブロビレンやスチレン等を
グラフトさせた変性ポリエチレンや変性ボリブロビレン
、ポリエステル、フェノール樹脂、エボキシ樹脂、ポリ
ビニルブチラール樹脂、塩素化バラフィン等が挙げられ
る。
これらの染料、顔料及び処理用樹脂の中でも好ましい組
み合わせとして、染料では、C.I.ソルベントレッド
23, 24, 25, 27, 30, 49, 1
09 、C.I、ディスパースバイオレット1等の油溶
染料が挙げられ、顔料としては、C.I.ビグメントレ
ッド13,16. 1g, 22, 23. 3g, 
81, 122, 123, 202, 206,20
7, 209、C.I.バットレッド1, 2, 29
、C.I.ピグメントバイオレット19等が挙げられる
。染料処理用樹脂では、スチレンーアクリル酸メチル共
重合体、スチレンーアクリル酸エチル共重合体、スチレ
ンーアクリル酸ブチル共重合体、スチレンーメタクリル
酸メチル共重合体、スチレンーメタクリル酸エチル共重
合体、スチレンーメタクリル酸ブチル共重合体、スチレ
ンーマレイン酸一メタクリル酸メチル三元共重合体、ス
チレンーマレイン酸一2−エチルヘキシル三元共重合体
等のスチレン系樹脂、ポリエチレン、ボリブロビレンや
スチレン、アクリル酸等をグラフトさせた変性ポリエチ
レンや変性ボリブロビレン、ポリエステル、フェノール
樹脂、エボキシ樹脂等が挙げられる。
処理用樹脂は、トナー結着樹脂中に分散させる為、結着
樹脂と同程度又はそれ以下の溶融粘度を有するものが分
散良好となる。
その為には処理用樹脂の数平均分子量Mnが300〜6
0, 000、好まし《は500〜50, 000で、
重量平均分子量Mivがi,ooo 〜1oo,ooo
 .好ましくは1,500〜90, 000であること
が望ましい。また、ポリエチレンやボリブロビレン等分
子量測定用溶媒に溶解しにくいものは粘度による平均分
子量が300〜70, 000、好ましくは600〜5
0, 000であることが望ましい。
本発明に於る染料及び顔料を樹脂で処理する方法として
は、 (1)染料又は顔料と樹脂を二本ロールミル、バンバリ
ーミキサー、二一ダー、三本ロールミル等により溶融混
練させる方法、 《2》樹脂を適当な溶媒に溶解し、そこに、染料又は顔
料を溶解又は分散させた後に溶媒を除去,乾燥する方法
、 等が挙げられる。
(3)また、重合反応を阻害しない染料又は顔料を用い
る場合は、重合時に染料を分散させて得る方法も可能で
ある。
本発明に用いるシアン用着色顔料としては、C. I.
ビグメントブルー2. 3, 15, 16, 17、
C. I.バットブルー6、C.I.アシツドブル−4
5又は(1)式で示される構造を有するフタ口シアニン
骨格にフタルイミドメチル基を1〜5個置換した銅フタ
口シアニン顔料等である。
本発明に用いるイエロー用着色顔料としては、C.I.
ピグメントイエロー1. 2, 3, 4, 5, 8
, 7,10, 11, 12. 13. 14. 1
5, 16, 17. 23, 65, 73,83、
C.I.バットイエロー1. 3. 20等が挙げられ
る. その含有量としては、OHPフイルムの透過性に対し敏
感に反映するイエロートナーについては、結着樹脂10
0重量部に対して12重量部以下であり、好ましくは0
.5〜7重量部が望ましい.12重量部を越えると、イ
エローの混合色であるグリーン.レッド、又、画像とし
ては人間の肌色の再現性に劣る。
その他のマゼンタ,シアンのカラートナーについては、
結着樹脂100重量部に対しては15重量部以下、より
好ましくは0.1〜9重量部が望ましい。
特に2色以上の着色剤を併用して用いる黒色トナーにつ
いては20重量部以上の総着色剤量の添加はキャリアへ
のスペント化を生じ易くなるのみではなく、着色剤がト
ナー表面に数多く露出することによるトナーのドラム融
着や、定着性の不安も増加させる.従って、着色剤の量
は結着樹脂100重量部に対して3〜15重量部が好ま
しい。
黒色トナーを形成するための好ましい着色剤の配合割合
は、イエロー用着色顔料.マゼンタ用着色顔料及びシア
ン用着色顔料の比が1 : 1.5〜2。5:0.5〜
1.5が好ましい。
本発明に使用されるカーボンブラックの粒径は、50〜
7011μであり、好ましくは50〜60mμである.
粒径が50mμ未満のカーボンブラックを含有したトナ
ーは、色度が黄味に穆行し、鮮鋭な黒色が得られないば
かりでなく、カーボンブラックの分散が非常に困難とな
りトナー表面に露出するカーボンブラックが不均一とな
る.そのため、流動性向上剤の付着性が悪化し、流動性
の著しい低下をもたらし良好な摩擦帯電量が得られず、
結果としてカブリやトナー飛散の原因となる。また、粒
径が70mμを越える場合は、カーボンブラックの黒色
度が低く、鮮烈な黒色を呈する画像は得られない. また、このカーボンブラックの吸油量は、50〜100
cc7100gであり、好ましくは60 〜80cc7
100gである.吸油量が100cc7100gを越え
ると、カーボンブラックのストラクチャーが長くなり、
導電性が増加するとともにトナーの摩擦帯電量が低下し
、カブリや飛散の原因となる。また吸油量が50cc7
100g未満であると、高画像濃度が得られない. 樹脂中に含有される該カーボンブラックは、結着樹脂1
00重量部に対して2.1〜10.0重量部、好ましく
は3.0〜6.0重量部である。カーボンブラック含有
量が2.1重量部未満であると、高画像濃度が得られず
、ベタ部一様性が低下し、10.0重量部を越えると、
十分な摩擦帯電量が得られない。
上記カーボンブラックの物性測定において、粒径は走査
電子顕微鏡写真の粒子径を直接選別的にカウントするこ
とにより測定した。
又、吸油量の測定法については後記した。
本発明に係るトナーには、負荷電特性を安定化するため
に、荷電制御剤を配合することも好ましい。その際トナ
ーの色調に影響を与えない無色または淡色の負荷電性制
御剤が好ましい。負荷電制御剤としては例えばアルキル
置換サリチル酸の金属錯体(例えば、ジーターシャリー
プチルサリチル酸のクロム錯体または亜鉛錯体)の如き
有機金属錯体が挙げられる.負荷電制御剤をトナーに配
合する場合には、結着樹脂100重量部に対して0.1
〜10重量部、好ましくは0.5〜8重量部添加するの
が良い。
以上前述した材料を用いて得たマゼンタトナー,シアン
トナー,イエロートナー.黒色トナーの分級品(後述す
るシリカ,酸化アルミニウム.酸化チタン等の流動向上
剤を有しない着色剤含有樹脂粒子)の粒度分布は、複写
画像品質から体積平均粒径が4.0〜16.0μm1好
ましくは6.0〜14.0μm.個数平均分布の5.0
4μm以下が50%以下、好ましくは40%以下であり
、体積平均分布の20.2μm以上が9%以下、好まし
くは5%以下であることが望ましい。
本発明に用いられる流動向上剤としては、着色剤含有樹
脂粒子に添加することにより、流動性が添加前後を比較
すると増加し得るものであれば、どのようなものでも使
用可能である。
例えばフッ素系樹脂粉末、すなわちフッ化ビニリデン微
粉末、ポリテトラフル才口エチレン微粉末等;又は脂肪
酸金属塩、すなわちステアリン酸亜鉛、ステアリン酸カ
ルシウム、ステアリン酸鉛等;又は金属酸化物、すなわ
ち酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化亜鉛粉末等;又
は微粉末シリカ、すなわち湿式製法シリカ、乾式製法シ
リカ、それらシリカにシランカップリング剤、チタンカ
ップリング剤、シリコンオイル等により表面処理を施し
た処理シリカ等がある。
好ましい流動向上剤としては、ケイ素ハロゲン化合物の
気相酸化により生成された微粉体であり、いわゆる乾式
法シリカ又はヒュームドシリカと称されるもので、従来
公知の技術によって製造されるものである。例えば四塩
化ケイ素ガスの酸水素焔中における熱分解酸化反応を利
用するもので、基礎となる反応式は次の様なものである
SiCj!4+ 2 H2+ 02→SiOz+ 4 
HCR又、好ましい流動向上剤としては、上記製造工程
と同様にして得られる酸化アルミニウム、酸化チタンが
挙げられる。
その粒径は平均の一次粒径として、0.001〜2μm
の範囲内である事が望ましく、特に好ましくは、0.0
02〜0.2μmの範囲内の微粉体を使用するのが良い
本発明に用いられるケイ素ハロゲン化合物の気相酸化に
より生成された市販のシリヵ微粉体としては、例えば以
下の様な商品名で市販されているものがある。
AEROSIL              130(
日本アエロジル社)       200TT600 MOX170 MOX  80 COκ 84 Ca−0−SEL (CABOT Co.社) M−  5 MS−  7 MS−75 }IS−  5 EH−  5 Wacker  }IDK  N  20(WACKE
R−CHEMIE GMBH社)V15 N20E T30 T40 D−C  Fine  Silica (ダウコーニングGo.社) Fransol ( Fransil社) さらには、該ケイ素ハロゲン化合物の気相酸化により生
成されたシリカ微粉体に疎水化処理した処理シリカ微粉
体を用いることがより好ましい。
該処理シリカ微粉体において、メタノール滴定試験によ
クて測定された疎水化度が30〜80の範囲の値を示す
ようにシリカ微粉体を処理したものが特に好ましい。
疎水化方法としては、シリカ微粉体と反応、あるいは物
理吸着する有機ケイ素化合物等で化学的に処理すること
によって付与される。
好ましい方法としては、ケイ素ハロゲン化合物の気相酸
化により生成されたシリカ微粉体を有機ケイ素化合物で
処理する。
その様な有機ケイ素化合物の例は、ヘキサメチルジシラ
ザン、トリメチルシラン、トリメチルクロルシラン、ト
リメチルエトキシシラン、ジメチルジク口ルシラン、メ
チルトリクロルシラン、アリルジメチルク口ルシラン、
アリルフエニルジク口ルシラン、ベンジルジメチルクロ
ルシラン、プロムメチルジメチルクロルシラン、α−ク
ロルエチルトリクロルシラン、ρ−クロルエチルトリク
ロルシラン、クロルメチルジメチルク口ルシラン、トリ
オルガノシリルメルヵブタン、トリメチルシリルメルカ
ブタン、トリオルガノシリルアクリレート、ビニルジメ
チルアセトキシシラン、ジメチルエトキシシラン、ジメ
チルジメトキシシラン、ジフエニルジェトキシシラン、
ヘキサメチルジシロキサン、1.3−ジビニルテトラメ
チルジシロキサン、1.3−ジフェニルテトラメチルジ
シロキサン及び1分子当り2から12個のシロキサン単
位を有し末端に位置する単位にそれぞれ1個宛のStに
結合した水酸基を含有するジメチルボリシロキサン等が
ある。これらは1種あるいは2種以上の混合物で用いら
れる。
その処理シリカ微粉体の粒径としては0 . 003〜
0.1μmの範囲のものを使用することが好ましい。
市販品としては、タラノックス−500 (タルコ社)
 、AEROSIL R−972  (日本アエロジル
社)等がある。
着色剤含有樹脂粒子への添加量としては、該樹脂粒子1
00重量部に対して0.01〜10重量部、好ましくは
0.1〜5重量部である。0.01重量部未満では、流
動性向上に効果はなく、10重量部を越えると、カブリ
や文字のにじみ、機内飛散を助長する。
本発明に用いられる定着装置としては、白紙を通したと
きに、その排紙方向が、定着ローラーと加圧ローラーの
中心を結ぶ線の垂直方向より加圧ローラー側になる様に
すれば、本発明に用いることが可能である。
排紙方向を加圧ローラー側になる様にする方法としては
、例えば、 ■ 加圧ローラーの硬度を定着ローラー硬度より高くす
る、(この加圧ローラー硬度を高くする方法としては、
(i)芯金につける弾性体の硬度を定着ローラーのもの
より高くしたものを用いる方法、( it )定着ロー
ラーと同じ弾性体を用いる場合、定着ローラーの弾性体
層厚さより薄くすることにより、ローラーとして硬いも
のにする方法とがある。) ■ 定着ローラーの径を加圧ローラー径より大きくする
、 等が挙げられる。
さらに、加熱装置を定着ローラー側だけでなく、加圧ロ
ーラー側にも取り付けることにより、定着ローラー側だ
けに取り付けた場合よりも“つれまわり”を著しく減少
することが可能である。
これらの方法を取り入れた定着装置として、例えば定着
ローラーとして弾性体がシリコンゴム系でRTV又はL
TV単層のローラー又は定着オイルによるゴムの膨潤を
少なくする為、下層にHTV層を設け、定着オイルとの
ぬれをよくする為に上層にRTV又はLTV層を設けた
二層構造のものが挙げられ、そのゴム硬度(JIS−^
)が30〜70度、(二層の場合は二層合わせたときの
)、好ましくは35〜60度であり、層厚さは0.5〜
5mm、好ましくは1.0〜3.5mmであり、加圧ロ
ーラーとしては硬度40度以上、好ましくは50度以上
のものでシリコンゴム系でもフッ素ゴム系でもテフロン
コート系であってもかまわない。
又、定着ローラーとして、耐定着オイル性や耐摩耗性の
向上を目的として、シリコンゴムーフッ素ゴム系.シリ
コンゴム又はフッ素ゴムーテフロンコート系等の二層構
造を有するものやシリコンゴム又ハフッ素ゴムーテフロ
ンコートーシリコンゴム等の三層構造を有するものを用
いてもかまわないが、この場合も前記した硬度範囲に入
ることが肝要である。
定着ローラー径としては、複写機の小型化が要求されて
いる為、あまり大きくできない。又、定着ローラー径を
小さくすると、ニツブが十分にとれない為、トナーが十
分に融解せず、従って混色性が悪くなったり、混色性を
上げる為に定着速度をおとさねばならなくなる。従って
、定着ローラー及び加圧ローラー径としては、40〜8
0ffllnφが適当である。
以下に、本発明に於る各測定法について述べる。
(1)ガラス転好温度Tgの測定 本発明に於では、示差熱分析測定装置( DSC測定!
置) , DSC−7  (パーキンエルマー社製)を
用い測定する。
測定試料は5〜20mg,好ましくは10a+gを精密
に矛平量する。
これをアルミバン中に入れ、リファレンスとして空のア
ルミバンを用い、測定温度範囲30℃〜200℃の間で
、昇温速度10℃/minで常温常湿下で測定を行う。
との昇温過程で、温度40〜100℃の範囲におけるメ
インビークの吸熱ピークが得られる。
このときの吸熱ピークが出る前と出た後のべ一スライン
の中間点の線と示差熱曲線との交点を木発明に於るガラ
ス転移温度T8とする。
(2)分子量分布の測定 本発明に於では、高速液体クロマトグラフイ−(日木分
光社製JASCO TRI ROTAR−VI HPL
Csyste■)にて測定した。カラムは、東洋ソーダ
工業社製Toso TSκ3el−2(too, −3
(100, −4000, −50GOを用い、溶媒は
THFを用いた, Detectorは、昭和電工社製
Shodex RISE−51であり、測定条件は、F
low rateが1.OgIIl/win .カラム
温度40℃. Injvol.754cj+で行った。
試料の分子量は、試料の有する分子量分布を数種の単分
散ボリスチレン標準試料により作製した検量線の対数値
とカウント数との関係から算出Iノた。
検量線作成用の標準ボリスチレン試料としては、例えば
、Pressure Chemical Co.製或い
は東洋ソーダ工業社製の分子量が6 X 10”, 2
.IX 10’,4 X 103, 1.75 X 1
0’, 5.IX 10’, 1.IX 10’3.9
X 10’, 8.8X 10’ , 2 X 10’
, 4.48’ X 10’のものを用い、少なくとも
10点程度の標準ボリスチレン試料を用いるのが適当で
ある。
(3)粒度分布測定 測定装置としては、コールターカウンターTA−11型
(コールタ−社製)を用い、個数平均分布.体積平均分
布を出力するインターフェイス(日科機製)及びC×−
1パーソナルコンピュータ(キヤノン製)を接続し電解
液は1級塩化ナトリウムを用いて1%Nacp*溶液を
調製する。
測定法としては、前記電解水溶液100〜1501中に
分散剤として界面活性剤、好ましくはアルキルベンゼン
スルホン酸塩を0.1〜51加え、さらに測定試料を0
.5〜50+H加える。
試料を懸濁した電解液は超音波分散器で約1〜3分間分
敗処理を行い、前記コールターカウンターTA−II型
により、アバチャーとして100μmアバチャーを用い
て2〜40μmの粒子の粒度分布を測定して体積平均分
布.個数平均分布を求める。
これら求めた体積平均分布,個数平均分布より、体積平
均粒径,個数平均粒径.個数平均分布の5.04μm以
下、体積平均分布の20.2μm以上の各値を得る。
(4)吸油量( DBP法)の測定 吸油量の測定は、ASTM法D 2414−79に準拠
して行う。
アブソーブトメーターのコックを操作し、自動ビュレッ
ト系統に気泡が残らない様に完全にDBP(ジブチルフ
タレイト)を満たし、装置の各諸元を次の条件にする。
■ スプリング張力   2.68kg/cm■ ロー
タ一回転数   125 rpm■ ト.ルク用リミッ
トスイッチの目盛 5■ ダンパーバルブ   0.1
50 ■ DBPの滴下速度   4 mJ/minDBPの
滴下速度を実測により調整したのち、アブソーブトメー
ター混合室に一定量の乾燥試料を入れ、ビュレットカウ
ンターをO点に合わせ、スイッチを自動にして滴下を開
始する。トルクが設定点(この場合ぢ)になるとリミッ
トスイッチが作動して滴下が自動的に停止し、その時の
ビュレットカウンターの目盛(V)を読み、次式によっ
て吸油量を算出する。
OA = −X  100 W 〇八:吸油量( mAl/100g) ■=終点(リミットスイッチ作動点)までに用いたDB
Pの使用量(mid) W:乾燥試料の重さ(g) [実施例] 以下に実施例をもって本発明を詳細に説明する. 大】C』1 プロボキシ化ビスフェノールとフマル酸を縮合して得ら
れたポリエステル樹脂(Mn =3,800,M w 
= 21,000, Tg= 57℃.酸価=12,0
}1価=23)100重量部に対して、下記第1表の処
方量の着色剤及び荷電制御剤を用いてフルカラートナー
を得た。
(以下余白) その製造方法は、マスターバッチ法で行った。
先ず、ポリエステル樹脂と前記着色剤量の6倍量のもの
を3本ロールミルで溶融混練し、冷却後ハンマーミルに
て1 mm以下に粗砕し、マスターバッチ用着色樹脂を
得た。次いで、前記所定量になる様にポリエステル樹脂
.荷電制御剤及びマスターバッチ用着色樹脂を秤量し、
ヘンシエルミキサーにより予備混合した。この後、3木
ロールミルで溶融混練し、冷却後ハンマーミルを用いて
約1〜2m+a程度に粗粉砕し、次いで、エアジェット
方式による微粉砕機で30μm以下の粒径に微粉砕した
さらに、得られた微粉砕物を分級して、第2表に示した
粒度分布に稠整した。
これらの各分級品に流動向上剤として、ヘキサメチルジ
シラザンで処理したシリカ微粉末を各分級品100重量
部に0.5重量部.酸化アルミニウム微粉末を0.2重
量部,を外添添加し、フルカラー用トナーとした。
(以下余白) 第2表(各トナー分級品の粒度分布) キャリアとしては、スチレンーアクリル酸2−エチルヘ
キシルーメタクリル酸メチル(共重合重量比50 : 
20 : 30)を0.5重量%コーティングしたCu
−2n−Fe系フエライトキャリア(平均粒径42μD
;250メッシュバス400メッシュオン82重量%)
を用い、各色トナー濃度が5重量%になるよう現像剤を
調製した。
これらの現像剤及びトナーを用いて、キヤノン製フルカ
ラー複写機CLC−1で画出し試験を行った。定着ロー
ラーとしては, rlTV/テフロンコート(4フッ化
エチレン樹脂)/HTV三層のもので、ゴム層厚3.O
mm ,硬度45度,定着ローラー径40mmφのもの
を用い、加圧ローラーとしては、フッ素ゴム系ローラー
で、硬度55度.層厚1 mm,径が4 0mmφのも
のを用いた。また、加熱装置は加圧ローラー側にも取り
付けた。また、白紙通紙テストでは、その排紙方向は、
加圧ローラー側になった。
画出し試験の結果、フルカラーモードで2万枚の耐刷後
でも定着ローラーへのオフセットは全くなく、カブリの
ないオリジナルカラーチャートを忠実に再現するフルカ
ラー画像が得られた。
夫i■ユ スチレンとアクリル酸n−ブチルを重合して得られたス
チレン系樹脂(Mn =16,000 ,MW =49
,000, Tg=59℃)100重量部に対して、下
記第3表の処方量の着色剤及び荷電制御剤を用い、実施
例1と同様に行い、第4表に示した粒度分布のフルカラ
ートナー分級品を得た。
(以下余白) 第4表(各トナー分級品の粒度分布) 流動向上剤としてヘキサメチルジシラザンで処理したシ
リカ微粉末をトナー分級品100重量部に対して0.5
重量部外添添加し、フルカラー用トナーどした。
キャリアは、ビニリデンフルオライドーテトラフル才口
エチレン共重合体(共重合重量比8:2)とスチレンー
アクリル2−エチルヘキシルーメタクリル酸メチル(共
重合比45 : 20 : 35)を50:50の重量
比率で0.6重量%コーティングしたCu−Zn−Fe
系フエライトキャリア(平均粒径48μm250メッシ
ュパス400メッシュオン91.0重量%)ヲ用い、各
色トナー濃度が9重二%になるよう現像剤を調製した。
これらの現像剤及びトナーを用いて、実施例1と同様の
定着装置を用いてキヤノン製フルカラー複写機CLC−
1で画出し試験を行った。
その結果、フルカラーモードで2.0万枚の耐刷後でも
、定着ローラーへのオフセットはなく、カブリのないオ
リジナルカラーチャートを忠実に再現するフルカラー画
像が得られた。
実施例3 定着ローラーは、シリコンゴム(RTV) 一シリコン
コム(I{Tv)の二層構造のもので、層厚2.0+n
m ,硬度50度,ローラー径60mmφのものを用い
、加圧ローラーとしては、シリコンゴム(HTV)一テ
フロンコート(4フッ化エチレン樹脂)の二層構造のも
ので、層厚1.Omm ,硬度60度.ローラー径60
mmφのものを用いた。加熱装置は加圧ローラー側にも
取り付けた。この定着装置を用いた白紙通紙テストでは
、その排紙方向は、加圧ローラー側になった。この定着
装置をキヤノン製フルカラー複写機CLC−1に取り付
け、実施例1のトナー及び現像剤を用いて画出し試験を
行った。
その結果、フルカラーモードで1.5万枚の耐刷後でも
定着ローラーへのオフセットは全くなくカブリのないオ
リジナルカラーチャートを忠実に再現するフルカラー画
像が得られた。
実施例4 定着ローラーは、RTV/HTVシリコンゴムニ層のも
ので、層厚1.5mm ,硬度55度,ローラー径80
mmφのものを用い、加圧ローラーとしては、シリコン
ゴム(HTV)一フッ素ゴム二層構造のもので、層厚1
.Omm ,硬度55度,ローラー径60mmφのもの
を用いた。加熱装置は、加圧ローラー側にも取り付けた
。この定着装置を用いた白紙通紙テストでは、その排紙
方向は、加圧ローラー側になった.この定着装置をキヤ
ノン製フルカラー複写機CLC−1に取り付け、実施例
2のトナー及び現像剤を用いて画出し試験を行った。
その結果、フルカラーモードで3,5万枚の耐刷後でも
定着ローラーへのオフセットは全くなく、カブリのない
オリジナルカラーチャートを忠実に再現するフルカラー
画像が得られた。
匿比■ユ マゼンタトナー用着色剤として, C.I.ソルベント
レッド25を1.5重量部用いた以外は、実施例1と同
様にして、マゼンタトナー分級品を調製した(体積平均
粒径7.91μm.個数平均分布5.04μm以下33
.1%,体積平均分布20.2μm以上0.0%)。他
色については、実施例1で用いたものを使用した。
この後は実施例1と同様にして、画出し試験を行った。
その結果、フルカラーモードで6千枚の耐刷後、定着ロ
ーラーへマゼンタトナーだけがオフセットしていること
が分かった。
比較例2 定着ローラーとして、フッ素ゴムーテフロンコート(4
フッ化エチレンーフロロアルコキシエチレン共重合体樹
脂)二層のもので、硬度78度層厚0.5mm ,ロー
ラー径60mmφのものを用い、加圧ローラーとしては
、シリコンゴム(HTV)一層のもので、硬度50度,
層厚5.Omm +ローラー径60mmφのものを用い
た。加熱装置は、定着ローラー側のみに取り付けた。こ
の定着装置を用いた白紙通紙テストでは、その排紙方向
は、定着ローラー側になった。
この定着装置をキヤノン製フルカラー複写機CLC−1
に取り付け、実施例1のトナー及び現像剤を用いて画出
し試験を行った。
その結果、画出し1枚目から画像が定着ローラーに巻き
付《、いわゆる“オフセットジャム”が発生し、耐刷テ
ストはできなかった。
[発明の効果] 以上説明したように、本発明の画像形成方法により、画
出し試験、例えば3,5万枚の耐刷後でも、オフセット
は発生せず、カブリのないオリジナル力ラーチャートを
忠実に再現するフルカラー画像を得ることができる。
また、複写機内のトナーの搬送性は良好で、安定した画
像濃度が得られ、カブリ,トナー飛散も殆どない良好な
画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の特徴を説明するため、定着ローラー
と加圧ローラーの中心線を結ぶ線の垂直方向より排紙さ
れる方向が、加圧ローラー側になっているものを示した
ものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)マゼンタトナー、シアントナー、イエロートナー
    の3色、又は前記3色トナー及び黒色トナーを有する現
    像剤で多色電子写真法によりフルカラートナー画像を形
    成し、 各トナーにおいて、該マゼンタトナーは、マゼンタ用着
    色顔料及び結着樹脂とは異なる樹脂で処理されたマゼン
    タ用染料を含有した樹脂粒子及び流動向上剤を有するト
    ナーであり、 該シアントナーは、シアン用着色顔料を含有した樹脂粒
    子及び流動向上剤を有するトナーであり、 該イエロートナーは、イエロー用着色顔料を含有した樹
    脂粒子及び流動向上剤を有するトナーであり、 該黒色トナーは、マゼンタ用着色顔料、シアン用着色顔
    料及びイエロー用着色顔料から選ばれる少なくとも2種
    類以上の顔料又はカーボンブラックを含有した樹脂及び
    流動向上剤を有するトナーであり、 該フルカラートナー画像を転写紙へ転写し、定着ローラ
    ー及び加圧ローラーが、その芯金上にゴム状弾性体層を
    有した熱ローラー定着装置であり、かつ、排紙方向が、
    定着ローラーと加圧ローラーの中心を結ぶ線の垂直方向
    より加圧ローラー側になる様にした定着装置を用いて転
    写紙上のフルカラートナー画像を定着することを特徴と
    する画像形成方法。
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