JPH022936A - 組織型プラスミノーゲン活性化因子の測定方法及びその測定試薬キット - Google Patents

組織型プラスミノーゲン活性化因子の測定方法及びその測定試薬キット

Info

Publication number
JPH022936A
JPH022936A JP63146363A JP14636388A JPH022936A JP H022936 A JPH022936 A JP H022936A JP 63146363 A JP63146363 A JP 63146363A JP 14636388 A JP14636388 A JP 14636388A JP H022936 A JPH022936 A JP H022936A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
antibody
buffer
measuring
recognizes
plasma
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP63146363A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2627644B2 (ja
Inventor
Nobuyuki Shima
伸行 島
Koji Itagaki
康治 板垣
Fumiko Ogaki
大垣 文子
Kanji Too
侃二 東尾
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Snow Brand Milk Products Co Ltd
Original Assignee
Snow Brand Milk Products Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Snow Brand Milk Products Co Ltd filed Critical Snow Brand Milk Products Co Ltd
Priority to JP63146363A priority Critical patent/JP2627644B2/ja
Publication of JPH022936A publication Critical patent/JPH022936A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2627644B2 publication Critical patent/JP2627644B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Or Testing Involving Enzymes Or Micro-Organisms (AREA)
  • Preparation Of Compounds By Using Micro-Organisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 主束上皇机几分立 本発明は、エンザイム・イムノアッセイを用いて、t−
PAを高感度かつ高精度で測定するための方法及びその
測定試薬キットに関する。
皿米及歪 血液は生体機能を司る最も重要な液性因子であり、種々
の研究が盛んに行われ、その機能が明らかにされてきて
いる。この中でも、近年になり、特に詳細な解析が進め
られてきたのが、凝固・線溶系の機能である。つまり、
出血により凝固因子が活性化されて止血されたり、血管
内に血流が生成した際に、線溶機能が活性化されてフィ
ブリンが分解され、−時的に停止していた血流が再開さ
れたりする機能である。そして、このフィブリン分解の
過程で、重要な役割を果たす物質がt−PAである。因
に、このt−PAの血中濃度は、正常な状態の成人で5
 ng/m 12程度であることが知られている。した
がって、vA?B系機能の異常をチエ・7りするために
、t−PAの血中濃度を測定することは非常に意義があ
る。また、最近では、遺伝子組換技術によってヒト型の
t−PAが大量に供給されるようになり、心筋梗塞患者
や脳梗塞患者のような血栓によって起こった重度の疾患
に対し、血栓溶解の目的で使用されるようになってきた
が、t−PAを大量に投与することによって出血傾向と
なるため、或いは、治療に必要なt−PAの血中濃度維
持が難しいため、t−PAの血中濃度測定が不可欠とさ
れている。更には、各種の疾患と血中L−PA値との因
果関係にも注目されるようになり、t−PA値が正常値
より高い場合は肺梗塞症等の疾患が想定され、また、t
−PA値が正常値より低い場合はエンドトキシン・シ”
!7りによるDIC(播種性血管向凝固症)等の疾患が
想定されるようになってきている。
一方、現在までに、t−PAの血中濃度を測定するため
の試薬キットとしては、t−PAのポリクローナル抗体
を用いた2種類のELtSAキットが既に市販されてい
る。しかし、これら市販の測定キットは、何れも、検量
線の直線性が悪く、感度も低いという問題があり、また
、一次抗体としてアフィノピューリファイされていない
ポリクローナル抗体を用いるために、特異性が劣るとい
う問題もあった。更に、血漿中のt−PAを測定する場
合、t−PAがインヒビターと結合している状態を考慮
して、血漿を分離後、速やかに酸処理を行い、その後、
直ちに中和処理を行ったものをサンプルとして用いなけ
れば正確な測定値を得ることができず、したがって、大
量のサンプルを処理する際には、煩雑な前処理操作が大
きな欠点となっていた。なお、サンドイッチ・エンザイ
ム・イムノアッセイ法によるt−PAの測定については
、特開昭59−174759に提案されているが、測定
に用いる血漿サンプルの調製についても問題がある。因
に、血漿中には測定の対象となるt−PAの他に、類似
の特性を持った蛋白分解酵素が多数存在し、また、エン
ザイム・イムノアッセイ法の標識として用いる酵素の阻
害物質も多種存在するため、このような物質に対する抑
制を検討しなければ、高精度で、且つ、高感度の測定は
困難である。
口が解ンしようとする晋。
本発明者らは、上述のような問題に鑑み、エンザイム・
イムノアッセイ法にょるt−PAのiIq定について鋭
意検討を重ねたところ、サンドインチ法を採用し、該方
法における一次抗体として(−PAの一本鎖及び二本鎖
の両方を等しく認識し、かつ遊離のt−PAのみならず
、t−PA−FAIコンプレックスもほぼ完全に認識す
るモノクローナル抗体を用いることにより、簡単な操作
で高感度、高精度にt−pxを測定できることを見出し
た。しかも、特に、血漿中のt−PAを測定する際に、
ベンズアミジン等の低分子のセリンプロテアーゼインヒ
ビター、エチレンジアミン四酢酸(EDTA) 、及び
牛血端7/l、ブミン(BSA)を含む所定のリン酸食
塩榎衝液(P B S)を用いて測定に供するサンプル
を希釈することにより、簡単な操作で、測定の感度と精
度を高めることに成功した。
したがって、本発明は、高感度で、且つ、高精度の測定
値が得られるt−PA測定法を提供することを課題とす
る。また、特に、血漿中のt−PAを測定する際に、煩
雑なサンプルの前処理操作を必要としない筒便なt−P
A測定法を提供することを課題とする。更には、これら
の測定法に適した測定試薬キットを提供することも課題
とする。
以下本発明の詳細な説明する。
光皿見桃底 本発明の特徴は、t−PAを測定するサンドイッチ・エ
ンザイム・イムノアッセイ法において、一次抗体として
L−PAの一本鎖及び二本鎖の両方に親和性を有し、か
つ遊離のt−PA及びLPA−PA Iコンプレックス
の両方に親和性を有するモノクローナル抗体を使用する
ことにある。
また、本発明は、サンプルの血漿を希釈するための緩衝
液として、5〜10mMの塩酸ベンズアミジン、1〜1
)01IIのEDTA、0.05〜0.15%のBSA
0.01〜0.10%のTween20を含むPBSを
用いることも特徴とし、更には、本発明に係る測定法を
実施するのに適した、固定化一次抗体、酵素標識二次抗
体、及びサンプル希釈用緩衝液を組み合せた測定試薬キ
7)も特徴とする。
課 を解ンするための 本発明に用いる一次抗体は、t−PAの一本鎖及び二本
鎖の両方及び遊離のt−PA、更にはtPA−FAIコ
ンプレックスの両方に親和性を有するモノクローナル抗
体であり、該モノクロナル抗体としては先に本発明者ら
が出願したモノクローナル抗体(特開昭6l−221)
28)の中から選ばれる。また、酵素標識する二次抗体
は、一次抗体と抗原認識部位の異なるポリクローナル抗
体、又はモノクローナル抗体を用いるが、−船釣にサン
ドイッチ・エンザイム・イムノアッセイ法では、ポリク
ローナル抗体を用いた方が良好な測定結果が得られるた
め、抗t−PAポリクローナル抗体を用いることが好ま
しい。この二次抗体の標識に用いる酵素は、ペルオキシ
ダーゼ、ガラクトシダゼ、或いは、ホスファターゼ等を
例示し得る。
更には、測定試薬キットに組み込む一次抗体は、96六
マイクロウエル、ガラスピーズ、プラスチック小試験管
、イムノボール等の固相表面に固定化する。
本発明においては、t−PAの一本鎖及び二本鎖の両方
及び遊離のt−PA、およびt−PA−PAIコンプレ
ックスの両方に親和性を有するモノクローナル抗体を一
次抗体として、96六マイクロウエル、ガラスピーズ、
プラスチック小試験管、イムノボール等の固相表面に固
定化する。抗体の固定化は、例えばPBSで希釈した抗
体を37η、3時間、固相表面に接触、吸着させる方法
等、通常の方法を用いることができる。一次抗体を固相
表面に吸着させた後、0.1%BSA、0.05%Tw
een20を含むPBSで3〜4回洗浄することにより
、固相表面に固定化した一次抗体は使用が可能となる。
なお、一次抗体の固定化に用いられる固相としては、9
6穴マイクロウエル(ファルコン社製)が簡単であり、
最も利用されることが多い。
二次抗体として用いる抗体と標識酵素を結合させる方法
としては、例えば、抗体をF(ab’)zフラグメント
に切断した後、高純度t−PAを固定化したアフィニテ
ィー・クロマトグラフィーにより、t−PAに特異的な
F(ab’)zのみを取得し、マレイミド化ペルオキシ
ダーゼと結合させる方法(特開昭58−149700)
等を用いることができる。
このようにして、作成された固定化一次抗体及び酵素標
識二次抗体を用いて、サンドイッチ・エンザイム・イム
ノアッセイにより、t−PAの測定を行う。
特に、L−PA測測定対象が血漿のような夾雑酵素や酵
素阻害物質を含むものであっても、セリン・プロテアー
ゼ・インヒビターである塩化ヘンズアミジン、キレート
化剤のエチレンジアミン四酢酸、−a的なエンザイム・
イムノアッセイに用いられるブロッキング剤の牛血清ア
ルブミン、及び界面活性剤のTween20を含むリン
酸食塩緩衝液(0,lN NaClでpl+ 7.4に
調整)で希釈することにより、簡単にサンプルとして測
定することが可能である。
次に、サンプルの希釈に用いるリン酸食塩緩衝液の組成
を示す。
リン酸食塩緩衝液 塩酸ベンズアミジン      5〜10  mMエチ
レンジアミン四酢酸   1〜10  mM生血清アル
ブミン     0.05〜0.15%Tween 2
0         0.01〜0.10%一次抗体を
固定化したウェル中に、血漿サンプルを一定の4度段階
で希釈液により希釈したちの各100μl添加し、37
℃、3時間、又は4℃、夜放置して抗体とt−PAを結
合させる。その後0.1%のBSA及び0.05%のT
ween20を含有するPBSで3回洗浄した後、洗浄
に用いたものと同一のPBSで至適濃度に希釈した二次
抗体を100μp加える。そして、37℃、3時間又は
4℃、−夜放置して二次抗体とt−PAを充分反応させ
る。次いで、洗浄用PBSで3回洗浄し、ラベルした酵
素に適した基質を添加する。例えば、ペルオキシダーゼ
を用いた場合、オルトフェニレンジアミン10mg、3
5%過酸化水素水5μl、及びpH4,5゜0.1Mク
エン酸−0,2Mリンi!122ナトリウム緩衝液25
m1からなる基質液を用いるとよい。この基質液を使用
直前に調製し、各ウェルに100μp添加する。その後
、37℃、30分間反応させ、反応を6N硫酸液50μ
2を加えて反応を停止させ、発色を492nmの波長で
吸光度を測定し、同様に測定したt−PA標準液の検量
線によってt−PA量を測定する。
なお、本発明の方法によるt−PA標準液の検量線、及
び市販の測定キットを用いたt−PA標準液の検量線を
添付の第1図に示す。
本発明に係る測定方法に用いるt−PA測定用試薬キッ
トは、前述したモノクローナル抗体からなる固定化一次
抗体と酵素標識二次抗体及び検体希釈用のリン酸食塩緩
衝液を組合せて成るものであって、本試薬キットをt−
PAのエンザイム・イムノアッセイに利用すると、t−
PA試料(血漿検体)を該試薬キット中の緩衝剤により
、酸処理を行うことなく、簡易な操作で希釈することが
でき、更に該試薬キット中の一本鎖及び二本鎖のt−P
A、遊離のt−PA及びt−PA−PAIコンプレック
スにそれぞれ等しく親和性を有するモノクローナル抗体
を一次抗体として用いることにより、高感度かつ高精度
でt−PAを測定することが可能となる。
因に、現在L −P A III定試薬キットとして市
販されている各製品においては、一次抗体及び二次抗体
としてポリクローナル抗体を用いており、血中のt−P
Ajlを41q定する場合、両製品とも遊離のt−PA
の回収は可能であるものの、血中に存在するインヒビタ
ーPAIとt−PAとが結合したt−PA−PAIコン
プレックスの完全なる回収は不可能であるために、血中
の全t−PA抗原量を測定するには、血漿を酸処理(p
H3,9) してtPA−FAIコンプレックスを切断
した後、中和して測定することが必要である。そして、
この酸処理により未処理の場合に比べてt−PA抗原量
は約1.5〜2倍高値となるという問題があり、しかも
上記酸処理と中和には臨床検査上手数と時間がかかり、
実用工大きな障害となっている。
これに対し、本発明に係る試薬キットでは、次抗体に前
述したように、−本積及び二本鎖のtPA及び遊離のt
−PA、更にはt−PA−PAlコンプレックスをとも
に等しく認識し得るモノクローナル抗体を用いているた
め、遊離のtPAのみならずt−PA−FAIコンプレ
ックスもほぼ完全に認識し回収されるので、血漿を酸処
理しな(でも容易に血中の全t−PA抗原量を測定する
ことが可能となる。事実、本発明による試薬キットは血
漿の酸処理、未処理でも全t−PA抗原量はほぼ一定で
あった(実施例5参照)。
更に、本発明に係る試薬キットのリン酸食塩緩衝1反を
用いて、凍結保存血漿を融解したものを希釈する場合1
00%の回収率を得ることができる。
なお、このことは、上記緩衝液中のセリンプロテアーゼ
インヒビター、例えばベンズアミジンハイドロクロライ
ドとエチレンジアミン四酢酸(EDTA)による、血漿
に由来する抗原抗体反応阻害因子の影響の排除及び血漿
に由来する各種プロテアーゼによるt−PA抗原分解作
用の抑制の各作用に因るものと推定される。
以下実施例を示して本発明及びその効果を具体的に説明
する。
実施例1 ヒト血 を試 としたt−PAの測 マウス腹水より精製した抗t−PAモノクロナル抗体(
モノクローナル抗体の調製については特開昭61−22
1)28号公報参照)100.cig/m7!(P B
 S)をPBSで10倍に希釈したものを、96六マイ
クロウエルプレート(ファルコン社製)に各ウェル当り
100μβ分注した。次いで、37℃で3時間放置した
後、上記プレートを裏返して液を排除し、各ウエルヲ0
.1%BSA(牛血清アルブミン)と0.05%Twe
en20を含有するPBS(BT−PBS)で3回洗浄
したものを一次抗体として用いた。
次に、試料として14名の健康成人からの血漿を、下記
組成のリン酸食塩緩衝液を用いて10倍並びに20倍に
希釈した。
5mM  EDTA 10 mM  塩酸ベンズアミジン 0.1% BSA 0105% Tween()ウィーン)20上記組成の
ものをPBSに溶解し、ρ1)7.4に調整したものを
上記希釈用緩衝液とした。
上記により希釈して得られた血漿の希釈液を、各ウェル
当り100μβ分注し、37℃で3時間放置して前記一
次抗体に反応させた後、BT−PBSで3回洗浄した。
次に、二次抗体としてペルオキシダーゼラベルL−PA
ポリクローナル抗体をBT−PBSで1000倍に希釈
したものを各ウェルに100μl加え、37℃で3時間
放置した後、BT−PBSで3回洗浄した後、下記組成
の基質液を100μl添加し、37℃で30分間反応さ
せた。
基質液組成: オルトフェニレンジアミン   10  nag35%
過酸化水素水       5 μ10、1Mクエン酸
−0,2Mリン酸225mj!ナトリウム緩衝液(p)
l 4.5) 反応終了後、6N硫酸を各ウェル当り50μl加え、酵
素反応を停止させ、次いでマイクロプレートフォトメー
ター(コロナ社製)で492nmの吸光度を測定した。
同様に処理したt−PA標準品を用いて検量線を描き、
血漿当りのt−PA濃度を測定した。
これらの測定値に基いて、10倍及び20倍に希釈した
血漿値のt−PA換算値を算出した結果は表1に示すと
おりである。
表  1 (単位、ng/m 7!血漿) 実施例2 本例は、ヒト血漿を検体として用いた場合の添加回数の
試験結果を示したものである。
実施例1に示した14人分の血漿をプールし、このプー
ル血漿を抗t−PAマウスモノクローナル抗体固定化カ
ラムを通し、t−PAのみを選択的に除去した。これに
段階希釈したL−PAを添加し、これを実施例1に示す
組成の血漿希釈のためのリン酸食塩緩衝液(BEハソフ
ァ−)で10倍に希釈した。一方、対照として、t−P
A添加血漿を実施例1に示したBT−PBSで10倍に
希釈した。本検量線を、BT−PBS、BEハソファの
2種をつくり、それぞれを、実施例1に示した手順に従
ってall+定した。
結果は第2図に示す通りであって、BT−PBS希釈血
漿サンプルは、検量線、BEバッファ希釈のものに比較
して誤差の大きいことが明らかである。
次に、上記血漿希釈液のための緩衝液に、塩酸ヘンズア
ミジンに代えて低分子セリンプロテアゼの1種であるパ
ラアミノベンザミジンを含むリン酸緩衝液を用い同様の
試験を行った。すなわち、上記BEパンファーの組成中
の塩酸ヘンザミジンの代わりにパラアミノベンザミジン
を用いるほかは、上述したと同様の手順に従って試験を
行った。
その結果、血漿希釈のための緩衝液組成にパラアミノベ
ンザミジンのような低分子セリンプロテアーゼインヒビ
ターを用いた場合にも、塩酸ベンザミジンを上記組成に
用いた場合と同様の効果が得られた。
上述により、各種血漿へのt−PA添加回収試験を行っ
た結果を表示すると表2のとおりである。
表2 実施例3 本例は一末鎖t−PAと二本鎖t−PAの回収比較試験
を行った結果を示したものである。
t−PA(90%以上が一本鎖のfibroblasL
 tPA)溶液にプラスミン溶液を加えたちの並びに等
量の緩衝液(実施例1で用いたもの)を加えたものをそ
れぞれ37℃で1時間反応させて一本tX t−PAと
二本鎖t−PAを得た。−本積と二本鎖の確認は電気泳
動法により行った。
次いで、t−PA?m度が等しい一末鎖L−PA溶液並
びに二本鎖t−PA溶液を、本発明によるt−PA  
ELISAプロトコールに従って測定した。
結果は第3図に示すとおりであって、−末鎖tPA溶液
、二本鎖t−PA溶液ともに抗原量に差は認められず、
これにより本発明によるIF、LISAは、−本積及び
二本鎖t−PAを等しく認識することがわかる。
実施例4 本例C!t−PA−PA Iコンプレックスの回収試験
を行った結果を示したものである。
0、1Mグリシン、0.5M NaC1を含む0.1?
I)リス1)C1(pH8,2)で2倍段階希釈した精
製P A I (72,8μg/m l〜1.2μg/
m 1’ )を用意し、これに0.05%Tween2
0を含むP B S (pl+ 7.4)で調整した1
)00n/m 1のtPA溶液を等量混合し、37℃で
30分間インキュヘートを行った。
これらの反応液のt−PA抗原量及び活性を測定した。
t−PA抗原量は本発明によるELISAプロトコール
に従って測定した。
また、t−PA活性は合成基質S−2288を用いて行
った。すなわち、100n+M  )リスIICI(p
H8,2)に15mHのS −2288と0.26mg
/m 1のt −P Astimulatorを加えた
ものを基質液として用意し、この基質液30μlにサン
プルを等増加えた後、37℃で2時間反応させた。同時
に標準t−PAとしてWl(0・t −P Astan
dardを用いて反応させた。
結果は第4図に示すとおりで、FA I −H農産が増
加するに伴ない、t−PA活性は減少したが、t−PA
抗原量には変化がみられなかった。tPA活性が減少す
るのはt−PAがFAIとコンプレックスを形成してい
るためと考えられる。この結果より、本発明によるEL
ISAは遊離のtPAのみならず、t−PA−PA I
コンブ1/・jリスも認識していることがわかる。
実施例5 本例は本発明に係る測定方法と、従来の酸処理を行う方
法との比較を行った結果を示したものである。
15例の血漿試料を用い、各血漿試料を2分割し、一方
は実施例1に示す方法で測定した。他方は、市販の測定
試薬を用い、前述した酸処理と中和を行う前処理、すな
わち、血漿に等量の1.0M酢酸緩衝液(pH3,9)
を加え、37℃、15分間保温した後、直ちに0. I
M NagllP04と0.4M Na01)を含む中
和液を2容を加える処理を行った後、BT−PBSで液
量を10倍に希釈した。
次いで、この希釈した液を試料として用い、実施例1に
示した手順に従って測定を行った。
結果は表3に示すとおりである。
表3 (単位、ng/m 1血漿) 表3にみられるとおり、本発明による測定方法は、酸処
理を行う従来法に比べて測定結果に実質的な差がなく、
一方、本発明は、酸処理と中和の前処理を省略し得る利
点がある。
主所鬼四米 以上述べたとおり、本発明によると、従来の測定法にお
いて必須とされていた検体(例えば血漿)の煩雑な前処
理(M処理と中和)を行う必要がなく、塩酸ベンズアミ
ジン、EDTA、BSA及びTween20を含むリン
酸食塩緩衝液(PBS)で希釈するという節易な操作で
測定精度が著しく向上し、かつ多数の検体を同時に高感
度で測定することが可能となる。
更に、従来方法では比較的低い感度と検量線の非直線性
が問題とされていたが、本発明によると、一本鎖及び二
本鎖のt−PA、Muのt−PA及びt−PA−PA 
Iコンプレックスとそれぞれ等しく親和性を有するモノ
クローナル抗体を一次抗体として使用することにより、
高感度でかつ検量線の直線性の良好なt−PA測定方法
を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
添付の第1図は、本発明の方法によるL−PA標準液の
検量線と市販のall定試薬キットを用いたt−PA標
準液の検量線をそれぞれ示す。第2図は、ヒト血漿を検
体として用いた場合の添加回収試験の結果を示す。また
、第3図は、−末鎖tPAと二本鎖L−PAの添加回収
試験の結果を示し、°第4図はt−PA−PA Iコン
プレックスの回収試験結果を示す。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)組織型プラスミノーゲン活性化因子(t−PAと
    記す)を固定化した一次抗体と酵素標識二次抗体とを用
    いるサンドイッチ・エンザイム・イムノアッセイにより
    測定する方法において、固定化一次抗体として、一本鎖
    及び二本鎖の両方のt−PAを等しく認識し、かつ遊離
    のt−PAのみならず、t−PA−PAIコンプレック
    スも等しく認識するモノクローナル抗体を用いることを
    特徴とするt−PAの測定方法。
  2. (2)一本鎖及び二本鎖の両方のt−PA及びt−PA
    −PAIコンプレックスを認識するモノクローナル抗体
    は、固相表面に固定化したものである請求項(1)に記
    載の測定方法。
  3. (3)5〜10mMの塩酸ベンズアミジン、又はパラア
    ミノベンザミジン、FOY、DFP、PMSFなどの低
    分子セリンプロテアーゼインヒビター、1〜10mMの
    エチレンジアミン四酢酸、0.05〜0.15%の牛血
    清アルブミン、及び0.01〜0.10%のトウィーン
    20を含むリン酸食塩緩衝液から成ることを特徴とする
    、t−PAを免疫学的手法で測定する際に検体を希釈す
    るのに用いるための緩衝液。
  4. (4)一本鎖及び二本鎖の両方のt−PA及びt−PA
    −PAIコンプレックスをともに等しく認識するモノク
    ローナル抗体からなる固定化一次抗体、t−PA抗体に
    標識酵素を結合させた酵素標識二次抗体及び請求項(3
    )に記載の緩衝液を組合せたことを特徴とするt−PA
    のサンドイッチ・エンザイム・イムノアッセイに用いる
    t−PA測定試薬キット。
JP63146363A 1988-06-14 1988-06-14 組織型プラスミノーゲン活性化因子の測定方法及びその測定試薬キット Expired - Lifetime JP2627644B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63146363A JP2627644B2 (ja) 1988-06-14 1988-06-14 組織型プラスミノーゲン活性化因子の測定方法及びその測定試薬キット

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63146363A JP2627644B2 (ja) 1988-06-14 1988-06-14 組織型プラスミノーゲン活性化因子の測定方法及びその測定試薬キット

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH022936A true JPH022936A (ja) 1990-01-08
JP2627644B2 JP2627644B2 (ja) 1997-07-09

Family

ID=15406027

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63146363A Expired - Lifetime JP2627644B2 (ja) 1988-06-14 1988-06-14 組織型プラスミノーゲン活性化因子の測定方法及びその測定試薬キット

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2627644B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1991008303A1 (en) * 1989-11-28 1991-06-13 Teijin Limited Antibody against human double-stranded tissue plasminogen activator
CN114236122A (zh) * 2021-11-22 2022-03-25 深圳市雅为泓源生物科技有限公司 试剂盒及其制备方法和应用

Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5824862A (ja) * 1981-07-17 1983-02-14 マリンクロツド・インコ−ポレイテツド フイブリノペプチドaのラジオイムノアツセイ
JPS61181964A (ja) * 1985-02-07 1986-08-14 Kowa Co 人正常細胞由来の組織型プラスミノーゲンアクチベーターに対するモノクロナル抗体を用いる免疫学的測定試薬

Patent Citations (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5824862A (ja) * 1981-07-17 1983-02-14 マリンクロツド・インコ−ポレイテツド フイブリノペプチドaのラジオイムノアツセイ
JPS61181964A (ja) * 1985-02-07 1986-08-14 Kowa Co 人正常細胞由来の組織型プラスミノーゲンアクチベーターに対するモノクロナル抗体を用いる免疫学的測定試薬

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1991008303A1 (en) * 1989-11-28 1991-06-13 Teijin Limited Antibody against human double-stranded tissue plasminogen activator
CN114236122A (zh) * 2021-11-22 2022-03-25 深圳市雅为泓源生物科技有限公司 试剂盒及其制备方法和应用

Also Published As

Publication number Publication date
JP2627644B2 (ja) 1997-07-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH06258326A (ja) エンドトキシン特異的測定剤
JPWO2011125875A1 (ja) 新規モノクローナル抗体ならびにdダイマーの免疫学的測定法
JPWO2006123789A1 (ja) 酵素分析方法
WO2001092885A1 (fr) Methode immunologique de turbidimetrie provoquee par du latex et reactif pour la mise en oeuvre de ladite methode
CN110531085A (zh) 一种测定人体神经丝轻链蛋白含量的磁微粒化学发光检测试剂盒及其制备方法
JPWO1999050663A6 (ja) IgA腎症の検査法
CN117092344B (zh) 一种检测金黄色葡萄球菌蛋白a的试剂盒及其应用
JP4390963B2 (ja) 免疫測定方法及び試薬キット
US4882272A (en) High molecular weight kininogen assay
JPH022936A (ja) 組織型プラスミノーゲン活性化因子の測定方法及びその測定試薬キット
Broze Jr An acquired, calcium-dependent, factor X inhibitor
CA2039173C (en) Factor ix chromogenic assay
JP3857468B2 (ja) Dダイマー及びdd/e複合体の免疫学的分析方法及び分析用キット
JPH06508219A (ja) プラスミン−α2−アンチプラスミン錯化合物の分析方法及びこの分析方法を繊維素溶解系の変化の尺度として利用する方法
JP3898618B2 (ja) 酵素免疫測定法による抗血液凝固因子抗体の定量方法
Boger et al. Development and clinical evaluation of immunoluminometric assays for lactoferrin and elastase-α1-proteinase inhibitor complexes in body fluids with special references to bronchoalveolar lavage and neonatal sepsis
JP2890250B2 (ja) ヒトプラスミン−α2−プラスミンインヒビター複合体の免疫学的測定法および免疫学的測定用試薬
Shimamoto et al. Protein C in human plasma determined by homogeneous enzyme immunoassay with use of a centrifugal analyzer.
JP2012193959A (ja) 試料中の総プロテインsタンパク質量の測定試薬及び測定方法
JPH08313530A (ja) 総ヘモグロビン測定方法及び測定キット
JP3501381B2 (ja) リウマチ因子測定試薬
SU1436073A1 (ru) Способ определени плазминогена в эуглобулиновой фракции крови
JPH0658940A (ja) 複合体化したカテプシンGとα−1−抗キモトリプシンの検出方法
HU201844B (en) Immun adsorptive-amidolytic method for detecting plasminogen activator precursor (pro-uppa) and plasminogen activator (upa) of the human urine
JPH0682446A (ja) 腎疾患の診断法