JPH0229314Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0229314Y2
JPH0229314Y2 JP2758186U JP2758186U JPH0229314Y2 JP H0229314 Y2 JPH0229314 Y2 JP H0229314Y2 JP 2758186 U JP2758186 U JP 2758186U JP 2758186 U JP2758186 U JP 2758186U JP H0229314 Y2 JPH0229314 Y2 JP H0229314Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ring
fixed piece
sliding surface
rotating shaft
seal ring
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP2758186U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS62140268U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP2758186U priority Critical patent/JPH0229314Y2/ja
Publication of JPS62140268U publication Critical patent/JPS62140268U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0229314Y2 publication Critical patent/JPH0229314Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、回転軸の撓みや傾斜に追随して軸封
機能を営む軸封装置に関する。
〔従来の技術〕
従来から、この種の軸封装置として第2図に示
すように、回転軸1上にOリング8を介して支持
されスプリング2で軸方向に押圧されたシールリ
ング3を、非回転のフランジ4に支持された固定
片6と密接摺動させることによつて軸封機能を営
み、かつ固定片6とこれを支持するフランジ4の
互いの対向面6a,4aを、シールリング3と固
定片6の摺動面Sを通る平面と軸線Oとの交点
P2近傍を中心とする球面状に形成するとともに、
該両対向面6a,4a間を、シールリング3側の
リング溝7に装着したOリング5により気密保持
して、固定片6を回転軸1の撓み運動に追随して
傾倒動作可能にしてなるものがある。
〔考案が解決しようとする問題点〕
上記固定片6の追随動作は、Oリング8を介し
て回転軸1と一体に傾倒するシールリング3の動
作を受けて行なわれるが、上記従来の軸封装置
は、フランジ4と固定片6の対向面4a,6a
が、摺動面Sを通る平面と軸線Oとの交点P2
傍を中心とする球面状であつて、とくに、固定片
6が大径のものでは円筒面に近い形状になるた
め、Oリング5によるシール部が摺動面Sよりも
外周側に大きくずれた位置にあり、固定片6に軸
方向に作用する流体圧力が完全なアンバランス状
態になつてしまう。したがつて摺動面S外周の密
封空間Aが高圧になると、固定片6がフランジ4
に押し付けられてその対向面6a,4a同士が非
常に大きな荷重で圧接し、回転軸1の撓み運動に
対する固定片6の追随性が損なわれる問題があつ
た。
また、Oリング5を装着するリング溝7が固定
片6の球面状対向面6aに形成されているため、
該固定片6が回転軸1の撓み運動に追随して傾倒
動作した場合、Oリング5によるシール位置が球
面に沿つて移動し、そのシール性および固定片6
に加わる荷重が安定しない問題があつた。
本考案は、このような点に鑑み、高圧条件でも
回転軸の撓み運動に対して良好に追随可能な軸封
装置を提供することを目的とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
上記問題点を解決するため、本考案の軸封装置
は、シールリングが、回転軸上に支持されスプリ
ングで軸方向に押圧されて固定片と密接摺動する
とともに、固定片との摺動面が小径部と大径部と
に段付形成された回転軸の前記大径部の外径と略
同径位置にあつて、前記摺動面側と反摺動面側が
軸方向に圧力バランスされ、前記固定片と、該固
定片を反シールリング側から支持するフランジの
互いの対向面が、シールリングと回転軸の間に介
在させたOリングと略対応する軸線上の点を中心
とする球面状に形成され、該両球面状対向面間に
介在させたもう一つのOリングが、前記摺動面と
略同径に位置してフランジに設けたリング溝に装
着されてなる構成とした。
〔作用〕
本考案によると、固定片とフランジの互いの対
向面が、シールリングと回転軸間のOリングの位
置と略対応する軸線上の点を中心とする球面状を
なしているため、回転軸上にOリングを介して支
持されて該回転軸と一体的に撓み(傾斜)動作す
るシールリングからの荷重による固定片の追随動
作は、円滑に行なわれる。しかも両球面状対向面
間に介在させるOリングが、軸方向に圧力バラン
スされた構造であるシールリングと固定片の摺動
面と略同径に位置しているので、該固定片は、摺
動面の外周側の面と、前記Oリングの外周側にお
けるフランジとの対向面に作用する流体圧力が軸
方向にバランスし、したがつて高圧条件下でもフ
ランジと固定片の対向面同士が圧接状態となるこ
とはなく、前記追随性は損なわれない。さらに、
前記Oリングはフランジに設けたリング溝に装着
されているので、固定片が傾倒動作してもOリン
グによるシール位置は不変である。
〔実施例〕
以下、本考案を、第1図に示す一実施例を参照
しながら説明する。
本実施例の軸封装置は、回転軸1外周面を外径
がD1の小径部1aと外径がD2の大径部1bとに
段付形成し、該回転軸1の大径部1bにOリング
8を介して支持されスプリング2で軸方向に押圧
付勢されたシールリング3は、その摺動面3sが
前記小径部1a側にあつて、前記大径部1bのの
外径D2と略同径に位置している。
一方、摺動面6sにおいてシールリング3の摺
動面3sと摺接する固定片6は、その反摺動面側
を図示しない機体のフランジ4で支持されてお
り、該フランジ4と固定片6の互いの対向面4
a,6aは、軸線O上における、シールリング3
側のOリング8と略対応する点P1を中心とする
球面状に形成されている。また、該両球面状対向
面4a,6a間の隙間をシールするOリング5
は、前記摺動面3s,6sと略同径に位置してフ
ランジ4の対向面4aに凹設したリング溝7に装
着されている。
上記構成によると、シールリング3はその摺動
面3sが回転軸1のの大径部1bの外径D2(バラ
ンス径)と略同径に位置していることから、摺動
面3s側の端面3aと反摺動面側の端面3bに作
用する密封空間Aの圧力は、前記バランス径D2
の外周側で軸方向にほぼバランスされている。ま
た、フランジ4と固定片6の対向面4a,6a間
の隙間に介在させたOリング5も摺動面3s,6
sと略同径すなわちほぼバランス径D2位置にあ
るので、前記Oリング5よりも外周側の隙間から
固定片6の球面状対向面6aに作用する密封空間
Aの圧力、摺動面6sの外周側の端面6bに作用
する密封空間Aの圧力も軸方向にバランスしてい
る。このため、密封空間Aが高圧になつても、固
定片6がフランジ4側へ押し付けられてその対向
面4a,6a同士が大きな荷重で圧接することは
ない。しかも、前記対向面4a,6aが、軸線O
上におけるシールリング3側のOリング8と対応
する点P1を中心とする球面状をなしているので、
固定片6が比較的大径であつても前記対向面3
s,6sの傾斜の度合が大きく、固定片6は、O
リング8を介して回転軸1と一体に傾斜するシー
ルリング3に追随して円滑に傾倒運動を行なう。
また、Oリング5の装着されたリング溝7はフラ
ンジ4に形成されているので、固定片6に変位運
動が生じても、Oリング5の位置は変わることが
ない。
〔考案の効果〕
以上、本考案によると、固定片とフランジの互
いの対向面が、シールリング側のOリングと対応
する軸線上の点を中心とする球面状をなしている
ので、固定片が回転軸の傾斜に追随しやすく、し
かもシールリングおよび固定片が軸方向に圧力バ
ランスされた構造であることから、固定片の前記
追随動作が円滑に行なわれ、さらに、前記固定片
の前記追随動作によつて前記固定片とフランジの
対向面間のOリングの位置が変化することもない
ので、シール性が安定するといつた優れた効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る軸封装置の一実施例を示
す半裁断面図、第2図は従来の軸封装置を示す半
裁断面図である。 1……回転軸、1a……小径部、1b……大径
部、3……シールリング、3s,6s……摺動
面、4……フランジ、4a,6a……対向面、
5,8……Oリング、6……固定片、7……リン
グ溝、P1……球面中心の点。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. シールリングが、回転軸上に支持されスプリン
    グで軸方向に押圧されて固定片と密接摺動すると
    ともに、固定片との摺動面が小径部と大径部とに
    段付形成された回転軸の前記大径部の外径と略同
    径位置にあつて、前記摺動面側と反摺動面側が軸
    方向に圧力バランスされ、前記固定片と、該固定
    片を反シールリング側から支持するフランジの互
    いの対向面が、シールリングと回転軸の間に介在
    させたOリングと略対応する軸線上の点を中心と
    する球面状に形成され、該両球面状対向面間に介
    在させたもう一つのOリングが、前記摺動面と略
    同径に位置してフランジに設けたリング溝に装着
    されてなることを特徴とする軸封装置。
JP2758186U 1986-02-28 1986-02-28 Expired JPH0229314Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2758186U JPH0229314Y2 (ja) 1986-02-28 1986-02-28

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2758186U JPH0229314Y2 (ja) 1986-02-28 1986-02-28

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS62140268U JPS62140268U (ja) 1987-09-04
JPH0229314Y2 true JPH0229314Y2 (ja) 1990-08-07

Family

ID=30829748

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2758186U Expired JPH0229314Y2 (ja) 1986-02-28 1986-02-28

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0229314Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS62140268U (ja) 1987-09-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4854751A (en) Antifriction bearing
JPH01206166A (ja) すべり式ブッシュ用ダストシール素子
JPH0229314Y2 (ja)
JPS60157530A (ja) 弾性的な回り−滑り軸受け
JP2607785B2 (ja) 燃料タンクの給油口に使用するためのシール配列構造
JPH0414863U (ja)
JP3893761B2 (ja) 密封装置
JPH0126933Y2 (ja)
JPH0247809Y2 (ja)
JPH0614159Y2 (ja) メカニカルシール
JPH0139972Y2 (ja)
JPH0217248Y2 (ja)
JPS62297525A (ja) ボ−ルジヨイント
JPH0227726Y2 (ja)
JPH0512533Y2 (ja)
JP2510861Y2 (ja) 自在継手の密封装置
JPS629036A (ja) デイスクブレ−キキヤリパ
JPS6319661Y2 (ja)
JPH0628398Y2 (ja) 船尾管軸封装置
JPH0640372Y2 (ja) オイルシール
JPS6322369Y2 (ja)
JPS6125767A (ja) 平面研摩装置の被加工物保持機構
JP2519846Y2 (ja) 密封装置
JPH0925927A (ja) 玉継手
JPH0446131Y2 (ja)