JP2607785B2 - 燃料タンクの給油口に使用するためのシール配列構造 - Google Patents

燃料タンクの給油口に使用するためのシール配列構造

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JP2607785B2
JP2607785B2 JP3282825A JP28282591A JP2607785B2 JP 2607785 B2 JP2607785 B2 JP 2607785B2 JP 3282825 A JP3282825 A JP 3282825A JP 28282591 A JP28282591 A JP 28282591A JP 2607785 B2 JP2607785 B2 JP 2607785B2
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カール・フロイデンベルク
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    • B60K15/00Arrangement in connection with fuel supply of combustion engines or other fuel consuming energy converters, e.g. fuel cells; Mounting or construction of fuel tanks
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、燃料タンクの給油口に
使用するためのシール配列構造に関する。
【0002】
【従来の技術及び解決すべき課題】従来のシール配列構
造として、給油口に挿入される給油ガンの密封のための
半径方向シールと、半径方向シールから独立であって無
鉛蓋を密封する軸方向シールとから成り、無鉛蓋がばね
を負荷した旋回アームに固定され、軸線を同心に取り囲
む密封面を具備し、旋回アームによって軸方向シールに
押圧されるものがある。上記の種類のシール配列構造は
ドイツ特許3829948号により知られている。そこ
に記載されている無鉛蓋は、給油時以外に燃料蒸気の逃
失を阻止するためのものである。この無鉛蓋は燃料蒸気
の逃失を阻止するという点に関し環境保護思想の要求に
依然として望ましい形で適合するものでない。本発明の
目的は、長期間の使用中に燃料タンクの確実な密封が無
鉛蓋によって保証されるシール配列構造を提供すること
である。
【0003】
【課題を解決するための手段】この目的は本発明に基づ
き、給油口に挿入される給油ガンの密封のための半径方
向シールと、半径方向シールから独立であって無鉛蓋を
密封する軸方向シールとから成り、無鉛蓋がばねを負荷
した旋回アームに固定され、軸線を同心に取り囲む密封
面を具備し、旋回アームによって軸方向シールに押圧さ
れる、燃料タンクの給油口に使用するためのシール配列
構造において、無鉛蓋及び軸方向シールが、軸線に対し
て傾倒し得るように、球欠状に形成された支持面にそれ
ぞれ支えられ、これによって無鉛蓋及び軸方向シール
が、同一面で互いに当接されることを特徴とするシール
配列構造によって達成される。従属請求項は有利な実施
態様に関するものである。本発明に基づくシール配列構
造においては、無鉛蓋及び軸方向シールが軸線に対して
傾倒しうるようにそれぞれ支えられ、これによって同一
面で互いに当接されるように構成されている。製造及び
/又は組立の時に起こる、軸方向シールに対する無鉛蓋
の傾斜がこうして自動的に補償されるから、極端な場合
でも2つの部材の同一面の、従って密接な相互接触が保
証される。得られる密封効果の面倒な検査を多くの場合
廃止することができる。無鉛蓋及び軸方向シールを球欠
状に形成された支持面にそれぞれ支えれば、特に好適で
あることが判明した。これによって無鉛蓋を閉じる時
に、比較的大きな相対変位も問題なく補償される。
【0004】支持面の一つだけを球欠状に形成した構造
は、基本的に本発明思想に適合する。この支持面は旋回
アームと無鉛蓋の間に設けられ、例えば玉継手の部材を
成す。公知のシール構造を本発明の趣旨により改造する
ことは、この観点のもとで特に簡単である。玉継手が使
用される場合は、これを自己ロック式に形成すれば有利
であることが判明した。この点に関連して「自己ロック
式」の概念は、ばね荷重により旋回アームに働く力と少
なくとも同様の挙動の力によって初めて継手内の相対運
動が可能であるという意味である。このため通常の使用
時に旋回アームに対する無鉛蓋の位置関係は最適の相互
関係から別に変更されない。従って無鉛蓋を閉鎖位置に
移した後、時間的遅れなしに全周囲区域で無鉛蓋と軸方
向シールの気密の接触が保証される。
【0005】圧縮ばねにより無鉛蓋を軸線の周りに傾倒
し得るように旋回アームに支えることができる。このよ
うな構造では傾倒の可能性を特に簡単に実現することが
できる。傾倒の可能性を妨げる引っ掛かりは事実上あり
得ず、このため良好な実用性が特に長い使用期間にわた
って保証される。
【0006】無鉛蓋及び軸方向シールの双方又はいずれ
か一方は少なくとも1個の円周状の、垂直に張り出す密
封縁を具備することができる。この密封縁を軸方向シー
ル又は無鉛蓋と係合させることができる。ラビリンス効
果等を利用すれば、これによって密封効果の改善が得ら
れる。
【0007】無鉛蓋及び軸方向シールの双方又はいずれ
か一方が少なくとも1個の円周状の、垂直に陥没した密
封溝を具備し、この密封溝を軸方向シール又は無鉛蓋と
係合させることができる構造が同様の目的のために用い
られる。
【0008】これによって半径方向に順次続く密封帯の
間に流体力学的ポケットが作り出され、密封ギャップを
通過する燃料蒸気がそこで凝縮するので逃失が阻止され
る。
【0009】無鉛蓋及び軸方向シールの双方又はいずれ
か一方が少なくとも1個の円周状の、垂直に張り出す密
封縁を具備し、これを軸方向シール又は無鉛蓋の密封溝
と係合させることができるならば、最適の密封効果が得
られる。その結果ラビリンス効果が生じ、得られる密封
効果を大幅に改善する。特にこのような構造で密封縁と
密封溝の形状と大きさが互いに対応し合う場合がそうで
ある。
【0010】無鉛蓋及び軸方向シールの双方又はいずれ
か一方を球欠状に形成された支持面に支えることによっ
て、2つの部材の少なくとも一方を軟質弾性材料で作る
ことがもはや必ずしも必要でない。むしろ両方に硬質材
料を使用しても良好な密封効果が保証される。硬質材料
は極めて高い寸法精度でたやすく製造され、手頃なコス
トで入手でき、しばしば燃料蒸気の長期間の作用に対し
て寸法精度がはなはだ高いのが特徴である。このことは
本発明に基づくシール配列構造の使用価値にとって極め
て有利である。
【0011】
【実施例】次に添付の図面に基づいて本発明を詳述す
る。図1に示すシール配列構造は燃料タンクの給油口1
に使用するためのものである。シール配列構造は給油口
1に挿入される給油ガン3の密封のための半径方向シー
ル2と、半径方向シールから独立であって無鉛蓋5を密
封する軸方向シール4とから成り、無鉛蓋5がばねを負
荷した旋回アーム6に固定されており、旋回アーム6に
よって軸方向シール4に押圧される。図示の実施例にお
いて、球欠状に形成された支持面7及び17にそれぞれ
支えられる、無鉛蓋5及び軸方向シール4が互いに当接
される。無鉛蓋5と旋回アーム6の間に球欠状に形成さ
れた支持面7は玉継手8の部材を成す。玉継手は自己ロ
ック式に形成されている。すなわち摩擦力に基づき無鉛
蓋5は支持面7に対し静止状態にある。その場合旋回ア
ーム6に負荷するばね12の押圧力が無鉛蓋5と軸方向
シール4の間に全周にわたって密な接触を保証するのに
十分な大きさであるように、自己ロック作用を設計し
た。その結果、この点で最適な基本調整を得ることに関
連して、通常無鉛蓋5と旋回アーム6との別の変位した
相互関係は生じない。従って閉鎖運動に際し、可能な最
短期間で無鉛蓋5と軸方向シール4の間の密封接触が得
られる。
【0012】玉継手8が自己ロック式に形成されていな
い構造の場合は、無鉛蓋5を圧縮ばね13で軸線11の
周りに傾倒し得るように旋回アーム6に支えることが可
能である。これによって製造が簡素化されると共に、長
期間の使用中に特に良好な信頼性が保証される。
【0013】図2は軸方向シール4と無鉛蓋5の縦断面
図を示す。この変型においては2つの部材が硬質材料か
ら成る。軸方向シール4と無鉛蓋5は円形に画成され、
同心の円周を成す複数個の密封縁9又は密封溝10を具備
する。密封縁9と密封溝10は形状と大きさが互いに対応
し合い、相互に密接して挿入することができる。2つの
部材の製造に硬質材料を使用するにもかかわらず、これ
によって卓越した密封効果が得られる。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、無鉛蓋及び軸方向シー
ルの双方又はいずれか一方が軸線に対して傾倒し得るよ
うに支えられ、これによって同一面で互いに当接される
ように構成されているから、両者の当接面間に常に密接
な相互接触が保証される。これによって燃料蒸気の逃失
を確実に阻止することができる。また、本発明により無
鉛蓋及び軸方向シールの両方に硬質材料を使用すること
が可能となる。硬質材料は極めて高い寸法精度でたやす
く製造され、手頃なコストで入手でき、しばしば燃料蒸
気の長期間の作用に対しても寸法精度がはなはだ高いの
が特徴である。本発明によればこれらの優れた特性を活
かすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づくシール配列構造の部分縦断面図
である。
【図2】軸方向シールと無鉛蓋の別の実施例の縦断面図
である。
【符号の説明】
4 軸方向シール 5 無鉛蓋 7,17 支持面 11 軸線
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−109729(JP,A) 特開 昭58−8872(JP,A) 実開 昭52−150031(JP,U) 実開 昭61−9678(JP,U) 実開 昭55−106725(JP,U) 実開 昭58−132268(JP,U) 実公 昭59−34744(JP,Y1)

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給油口に挿入される給油ガンの密封のた
    めの半径方向シールと、半径方向シールから独立であっ
    て無鉛蓋を密封する軸方向シールとから成り、無鉛蓋が
    ばねを負荷した旋回アームに固定され、軸線を同心に取
    り囲む密封面を具備し、旋回アームによって軸方向シー
    ルに押圧される、燃料タンクの給油口に使用するための
    シール配列構造において、 無鉛蓋(5)及び軸方向シール(4)が、軸線(11)
    に対して傾倒し得るように、球欠状に形成された支持面
    (7)及び(17)にそれぞれ支えられ、これによって
    無鉛蓋(5)及び軸方向シール(4)が、同一面で互い
    に当接されることを特徴とするシール配列構造。
  2. 【請求項2】 支持面(7)が玉継手(8)の部材から
    成ることを特徴とする請求項1に記載のシール配列構
    造。
  3. 【請求項3】 玉継手(8)が自己ロック式に形成され
    ていることを特徴とする請求項2に記載のシール配列構
    造。
  4. 【請求項4】 無鉛蓋(5)が圧縮ばねによって軸線の
    周りに傾倒し得るように旋回アームに支えられているこ
    とを特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載
    のシール構造。
  5. 【請求項5】 無鉛蓋(5)及び/又は軸方向シール
    (4)が少なくとも1個の円周状の、垂直に張り出す密
    封縁(9)を具備し、この密封縁を軸方向シール(4)
    及び/又は無鉛蓋(5)と係合させることができること
    を特徴とする請求項1ないし3のいずれか1項に記載の
    シール構造。
  6. 【請求項6】 無鉛蓋(5)及び/又は軸方向シール
    (4)が少なくとも1個の円周状の、垂直に陥没した密
    封溝(10)を具備し、この密封縁を軸方向シール
    (4)及び/又は無鉛蓋(5)と係合させることができ
    ることを特徴とする請求項1ないし5のいずれか1項に
    記載のシール構造。
  7. 【請求項7】 無鉛蓋(5)及び/又は軸方向シール
    (4)が少なくとも1個の円周状の、垂直に張り出す密
    封縁(9)を具備し、この密封縁を軸方向シール(4)
    及び/又は無鉛蓋(5)の密封溝(10)と係合させる
    ことができることを特徴とする請求項5又は6に記載の
    シール配列構造。
  8. 【請求項8】 密封縁(9)と密封溝(10)の形状と
    大きさが互いに対応し合うように形成されていることを
    特徴とする請求項7に記載のシール配列構造。
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DE4034467.3 1990-10-30
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EP (1) EP0484642B1 (ja)
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