JPH0229312A - 割り型構造の射出成形用金型 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明はトンネルゲートを有する割り型構造の射出成形
用金型に関する。

〈従来の技術〉 プラスラック製品等の樹脂成形品の形状によっては、通
常の射出成形用金型ではなく、割り型構造の射出成形用
金型を使用しなければならないがこれについては周知で
ある。

従来の割り型構造の射出成形用金型について説明する。

射出成形機に連結された上下方向に開閉自在な固定側金
型と可動側金型との間には、内部にキャビティを有する
左、右側スライドコアが設けられている。この左、右側
スライドコアは２つに分割された金型であって、固定側
金型と可動側金型との開閉に応じて左右方向に開閉自在
となっている。しかも左側スライドコアと右側スライド
コアとの対向面には、固定側金型に設けたスプルーから
供給される溶融原料をキャピテイに導くための原料流路
が設けられている。つまり左、右側スライドコアが閉じ
たられた状態でキャビティに導入して、その後、溶融原
料が硬化すれば、左、右側スライドコアを固定側金型、
可動側金型とどもに型開きさせ、キャビティに対応した
形状の樹脂成形品を取り出すようにしている。

〈発明が解決しようとする課題〉 しかしながら、上記従来例による場合には、原料流路に
残留した溶融原料が硬化して形成された所謂ランナが樹
脂成形品に付いた状態となっているので、後の行程にお
いてデー１−カット作業が必要となる。しかもこのゲー
トカッｌ−作業が樹脂成形品のコストダウンを推進する
上で大きな障害となっている。

一方、ゲートカット作業を省略することができる割り型
構造の射出成形用金型としては、左、右側スライドコア
の近傍にスライドカット機構等を備えたものがあるが、
上記した従来例のものと比較すると構成が温かに複雑と
なり、それ故、装置の価格が高いものとなっている。

本発明は上記事情に鑑みて創案されたものであり、ゲー
トカット作業を行う必要がなく、しかも装置の価格を安
くすることができる割り型構造の射出成形用金型を提供
することを目的とする。

〈課題を解決するための手段〉 本発明に割り型構造の射出成形用金型は、射出成形機の
固定側に取り付けてある固定側金型と、射出成形機の可
動側に取り付けてあり前記固定側金型に対し上下方向に
開閉自在である可動側金型と、前記固定側金型と前記可
動側金型との間に設けてある２分割金型であって固定側
金型と可動側金型との開閉に応じて左右方向に開閉自在
である左、右側スライドコアと、左、右側スライドコア
の内部に設けてあるキャビティと、前記固定側金型に設
けてあるスプルーと、前記左側スライドコアと前記右側
スライドコアとの対向面に設けてあり前記スプルーを介
して供給された溶融原料を前記キャビティに導く原料流
路と、前記可動側金型にキャビティ側に向けて設けてあ
り前記原料流路の内部で硬化した溶融原料の下端部を支
持するランナ移動抑止部材・と、前記原料流路のキャビ
ティ側端部に設けてあるゲートとを具備しＣいる。

〈作用〉 固定側金型、可動側金型が左、右側スライドコアととも
に閉じた状態で、スプルーからの溶融原料を原料流路、
ゲートを順次的に通してキャビティの内部に導入する。

そしてキャビティの溶融原料が硬化したならば、固定側
金型、可動側金型を左、右側スライドコアとともに開け
る。すると、原料流路の内部で硬化した溶融原料、即ち
ランチは、左、右側スライドコアが左右方向に開く過程
でゲートによって樹脂成形品から切り離される。

〈実施例〉 以下、本発明にかかる割り型構造の射出成形用金型の一
実施例を図面を参照して説明する。

第１図は割り型構造の射出成形用金型の全体構造を示す
型閉じ状態の平面断面図、第２図は割り型構造の射出成
形用金型の全体構造を示す型開き状態の平面断面図、第
３図は第１図のＡ−Ａ線による要部矢視図、第４図は第
２図のＢ　−Ｂ線による要部矢視図、第５図は第３図の
Ｃ−Ｃ線による断面図、第６図は第５図のＤ　−Ｄ線に
よる断面図、第７図は第６図のＥ部分の要部拡大図、第
８図は樹脂成形品に付いたランナがゲートによって切り
離される様子を示す第７図に対応する図である。

割り型構造の射出成形用金型の主構成部である固定側金
型１０、可動側金型２０は、図外の射出成形機の固定側
、可動側に夫々連結されており、これで可動側金型２０
が固定側金型１０に対し上下方向に開閉自在となってい
る。また固定側金型１０と可動側金型２０との間には、
２分割金型である左、右側スライドコア３０Ａ　、３０
Ｂが開閉自在に設けられており、可動側金型２０の開閉
とともに左右方向に開閉するようになっている。なお、
左、右側スライドコア３０Ａ　、　３０Ｂの内部には、
樹脂成形品ａの形状に対応したキャビティ４０が合計８
つ設けられている（第３図では４つのキャビティ４０が
図示されている）。

以下、可動側金型２０について詳しく説明すると、射出
成形機の可動側に取り付けてある可動側固定板２１の上
部には、スペーサブロック２２を介してコアプレート２
３が設けられている。このコアプレート２３の中央部に
は、第１図及び第２図に示すように紙面奥側から手前側
にかけて延びた略直方体のコアブッシング２７が設けら
れている（第４図参照）。このコアブッシング２７の上
部には、樹脂成形品ａの下端部を支持する凹部２７１が
合計８個設けられており、コアプレート２３の内部を通
ったエジェクタピン２６がコアブッシング２７の内部に
通されている。つまりエジェクタビン２６の先端部が凹
部２７１から突出することで樹脂成形品ａが取り外され
るようになっている。なお、エジェクタビン２６は、ス
ペーサブロック２２の内部に配置されたエジェクタプレ
ート２４、リターンプレート２５により上下方向に移動
するようになされている。またコアプレート２３の上側
端部には、左、右側スライドコア３０Ａ　、３０Ｂの外
側端部に接触するスライドコアストッパー２８が夫々設
けられている。

左、右側スライドコア３０Ａ　、３０Ｂは、コアプレー
ト２３の上面に左右方向移動自在に設けられており、左
、右側スライドコア３０Ａ　、　３０Ｂの上部には、第
３図に示すようにキャビティビン挿通孔３１、アンギュ
ラピン挿通孔３２が夫々設けられている他に、後述する
樹脂通路６０の一部に相当する樹脂道、路孔６１が設け
られている。更に詳しく説明すると、キャビティビン挿
通孔３１はキャビティ４０に対応した配置となっており
、合計８個あるキャビティビン挿通孔３１の間には、合
計４個の樹脂通路孔６１が設けられている。また樹脂通
路孔６１の奥側は、第５図に示すように、この両側に相
当するキャビティ４０に延びた樹脂分配孔６２に接続さ
れている。

但し、第３図及び第４図では左、右側スライドコア３０
Ａ　、　３０Ｂの半分しか示されていない。

次に、固定側金型１０について詳しく説明する。

射出成形機の固定側に取り付けてある固定側固定板１１
の下部には、型閉じ状態の左、右側スライドコア３０Ａ
　、３０Ｂを覆うキャビプレート１２が設けられている
。この固定側固定板１１及びキャビプレート１２には、
射出成形機のノズル（図示せず）に接続されるスプルー
５０が内蔵されている（第１図及び第２図参照）。また
キャビプレー目２の下部には、上記したキャビティビン
挿通孔３１に挿入されるアンギュラピン２２が斜め外向
きに夫々設けられている。またキャビプレート１２の下
面中央部にはキャビブッシング１５が設けられている。

このキャビブッシング１５の下部には、上記したキャビ
ティビン挿通孔３１に挿入されるキャビティビン１３が
合計８本設けられている他に、原料流路６０の一部に相
当する樹脂通路溝６３が設けられている。なお、図示さ
れていないが、樹脂通路溝６３はキャビブッシング１５
の長手方向にかけて延びており、この途中でスプルー５
０に接続されている。

原料流路６０について更に詳しく説明すると、スプルー
５０から導入された溶融原料は、樹脂通路溝６３、各樹
脂通路孔６１、樹脂分配孔６２を順次的に通って各キャ
ビティ４０に導かれることになるが、この溶融源ネ」の
通路が原料流路６０である。

ところで、溶融原料が原料流路６０に残留した状態で硬
化すれば、原料流路６０の通路形状に対応したランナｂ
が形成されることになる。このランナｂは、左、右側ス
ライドコア３０＾、３０Ｂが型開きしても、コアブッシ
ング２７の上部に設けてあるランナ移動抑止部材７０に
より下方から支持されるようになっている（第５図参照
）。

このランチ移動抑止部材７０とは、隣合う凹部２７１の
間に設けられているバイブであって、この内部にランナ
ｂの下端部が入り込むことにより、左、右側スライドコ
ア３０Ａ　、　３０Ｂが型開きしてもランナｂが移動し
ないようになっている。しかもランチ移動抑止部材７０
の内部には、ランナエジェクタピン２９が挿通し、この
先端部が第５図に示す状態から若干上方に移動すること
で、ランナｂが外されるようになっている。なお、ラン
ナエジェクタピン２９は、エジェクタピン２６とともに
エジェクタプレート２４、リターンプレート２５により
上下方向に移動するようになされている。

次に、ゲート８０について第６図、第７図及び第８図を
参照して説明する。

上記した樹脂分配孔６２の基端部は、左、右側スライド
コア３０Ａ　、　３０Ｂの対向面に沿って延びているが
、この樹脂分配孔６２のキャビティ側端部は、右側スラ
イドコア３０Ｂ側に若干面げられ、しかも先細りになっ
た構造となっている。この部分がゲート８０である。

以下、上記のような構成の割り型構造の射出成形用金型
の動作説明を行う。

まず、第１図に示すように固定側金型１０と可動側金型
２０とが型閉じした状態で、射出成形機のノズルから供
給された熔融原料をスプルー５０、原料流路６０、ゲー
ト８０を介して各キャビティ４０に導入する。そしてキ
ャビティ４０に入れられた溶融原料が硬化すれば、固定
側金型１０と可動側金型２０とを型開きする。と同時に
アンギュラピン２２がアンギュラピン挿通孔３２から抜
ける過程で、アンギュラピン２２から左、右側スライド
コア３０Ａ　、　３０Ｂに対して左右方向の力が与えら
れることになり、よって左、右側スライドコア３０Ａ　
、３０Ｂが型開きする。そしてこの型開きの過程で各樹
脂成形品ａに付いたランナｂはゲート８０により切り離
される。

このゲート８０によりランナｂが切り離される原理にｐ
いて第８図を参照して説明すると、左、右側スライドコ
ア３０Ａ　、　３０Ｂが型開きしても、ランナｂはラン
ナ移動抑止部材７０で、樹脂成形品ａはコアブッシング
２７の凹部２７１で夫々支持状態となっている。またゲ
ート８０の内部で硬化したランナｂのキャビティ側先端
部は、左、右側スライドコア３０Δ、３０Ｂが型開きす
る過程で右側スライドコア３０Ｂの図中Ｃ部分から力を
受けることになり、これによりランナｂが樹脂成形品ａ
から切り離される。

そして第２図に示すように固定側金型１０と可動側金型
２０とが左、右側スライドコア３０Ａ　、　３０Ｂとと
もに完全に型開き状態になれば、エジェクタプレート２
４、リターンプレート２５を上方向に移動させる。する
と、エジェクタビン２６がランナエジェクタビン２９と
ともに移動し、樹脂成形品ａが既にカットされたランナ
ｂとともにコアブッシング２７から取り外されることに
なる。これで一連の樹脂成形品ａを製造する行程が終了
する。

なお、本発明にかかる割り型構造の射出成形用金型は上
記実施例に限定されず、ゲートやランチ移動抑止部材等
については金型構成の相違に併せて設計変更し得るもの
である。

〈発明の効果〉 以上、本案割り型構造の射出成形用金型による場合には
、左、右側スライドコアに設けられている原料流路のキ
ャビティ側端部に若干の設計変更を加えるだけで、樹脂
成形品に付いたランナを切り離す機能が得られるので、
装置の価格を安くすることができる。しかもゲートカッ
ト作業を行う必要がないので、樹脂成形品のコストダウ
ンを推進する上で大きな意義がある。

【図面の簡単な説明】

第１図から第８図にかけては本発明にかかる割り型構造
の射出成形用金型の一実施例を説明するための図であっ
て、第１図は割り型構造の射出成形用金型の全体構造を
示す型閉じ状態の平面断面図、第２図は割り型構造の射
出成形用金型の全体構造を示す型開き状態の平面断面図
、第３図は第１図のＡ　−Ａ線による要部矢視図、第４
図は第２図のＢ　−Ｂ線による要部矢視図、第５図は第
３図のＣ−Ｃ線による断面図、第６図は第５図のＤ　−
り線による断面図、第７図は第６図のＥ部分の要部拡大
図、第８図は樹脂成形品に付いたランナがゲートによっ
て切り離される様子を示す第７図に対応する図である。 １０・・・固定側金型 ２０・・・可動側金型 ３０Ａ　、　３０Ｂ　　・・・左、右側スライドコア４
０・・・キャビティ ５０・・・スプルー ６０・・・原料流路 ７０・・・ランナ移動抑止部材 ８０・・・ゲート ａ・・・樹脂成形品 ｂ・・・ランナ 特許出願人　　シャープ株式会社 特許出願人　　シャープ精機株式会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. （１）射出成形機の固定側に取り付けてある固定側金型
   と、射出成形機の可動側に取り付けてあり前記固定側金
   型に対し上下方向に開閉自在である可動側金型と、前記
   固定側金型と前記可動側金型との間に設けてある２分割
   金型であって固定側金型と可動側金型との開閉に応じて
   左右方向に開閉自在である左、右側スライドコアと、左
   、右側スライドコアの内部に設けてあるキャビティと、
   前記固定側金型に設けてあるスプルーと、前記左側スラ
   イドコアと前記右側スライドコアとの対向面に設けてあ
   り前記スプルーを介して供給された溶融原料を前記キャ
   ビティに導く原料流路と、前記可動側金型にキャビティ
   側に向けて設けてあり前記原料流路の内部で硬化した溶
   融原料の下端部を支持するランナ移動抑止部材と、前記
   原料流路のキャビティ側端部に設けてあるゲートとを具
   備していることを特徴とする割り型構造の射出成形用金
   型。