JPH02292292A - 新規白金錯体および腫瘍治療剤組成物 - Google Patents

新規白金錯体および腫瘍治療剤組成物

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JPH02292292A
JPH02292292A JP1112990A JP11299089A JPH02292292A JP H02292292 A JPH02292292 A JP H02292292A JP 1112990 A JP1112990 A JP 1112990A JP 11299089 A JP11299089 A JP 11299089A JP H02292292 A JPH02292292 A JP H02292292A
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formula
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platinum
platinum complex
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Hideki Kawai
英樹 河合
Takeshi Namita
波多 剛
Masato Mutou
昌図 武藤
Hideyuki Hashimoto
秀之 橋本
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は、新規白金錯体およびそれを有効成分とする腫
瘍治療剤組成物に関する。
[従来の技術] 腫瘍の化学療法は、近年シスジアンミンジク口ロプラチ
ナム(■)(以下、CDDPと略す)の適用で飛躍的な
進歩をとげた。すなわち、CDDPはそれまで化学療法
剤での治療が難しかった卵巣癌や精巣癌などの性器癌に
著効を示したためである。しかしながら、CDDPには
腎毒性や骨髄毒性などの重篤な副作用があり、臨床作用
上の問題点となっている。
一方、特にD L F (dose Iimit1ng
 factor)となっている腎毒性を改善すべく、様
々な研究が重ねられ、シスージアンミン−1,1−シク
ロブタンジ力ルボキシレイトプラチナム(■)(以下、
CBDCAと略す)、シスージアンミンー0,0′−グ
リコレイトプラチナム(II)などの第二世代白金錯体
が開発された(特開昭56−154493号公報等)。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、これらの化合物は腎毒性こそ弱いものの
、抗腫瘍活性がCDDPほど高くはない。
このため抗腫瘍作用が強く、かつ毒性が弱い白金錯体の
開発が望まれている。
本発明の目的は強い抗腫瘍活性を有し、かつ毒性が弱い
という両条件を満足する新規白金(II)錯体を提供す
ることにあり、さらにかかる両条件を満足する腫瘍治療
剤を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 上記目的は、以下の本発明により達成される。
すなわち本発明は、下記一般式(I)で表わされる新規
白金錯体および該白金錯体を有効成分とする腫瘍治療剤
組成物を提供する。
e 灸 CR1 / O=CR2 〔式中、R1は水素原子または炭素数4以下のアルキル
基を示し、R2は炭素数18以下の炭化水素基、または
カルボキシル基もしくはその塩が結合した炭素数3〜1
0からなる基を示す)、1,2−ジアミノシク口ヘキサ
ンの立体配置はシスートランスーα一もしくはトランス
ーd−を示す〕炭素数18以下の炭化水素基とは、アル
キル基、アルケニル基、シクロアルキル基、アリール基
などであり、具体的には、例えばメチル、エチル、Me などが挙げられるが、これらに限定されない。
R1は水素原子、メチル基、エチル基などが挙げられる
また、R1はR2と結合して−(CH2)4−(CH2
)s一基を形成してもよい。
また、カルボキシル基もしくはその塩が結合した炭素数
3〜10からなる基とは、アルキル基、アルケニル基、
シクロアルキル基、アリール基などに、カルボキシル基
もしくはその塩が結合したものであり、具体的には、例
えば −CH2CH2COOH、  一CH2CH2CH2C
OOHなどが挙げられる。
カルボキシル基の塩としては、ナトリウム塩、カリウム
塩、N−メチルグルカミン塩、アンモニウム塩などが挙
げられる。
本発明の化合物(I)は、1,2−ジアミノシク口ヘキ
サンと下記一般式(m) 本発明の錯体は、エノール化体(V)から酸性プロトン
2ヶが外れたものが2価の白金に配位している化合物で
ある。
本発明の化合物(I)は下式の反応式〈1)、〈2)に
よって得ることができる。
〔式中、R1およびR2は前記と同じ〕で示されるα,
γ−ジオキソカルボン酸を配位子とする。
一般式(II[)のα,γ−ジオキソカルボン酸は、下
記式のとおり互変異性体であるエノール体(V)と平衡
にあり、 (III) (V) 〔式(V)中のR1およびR2は前記と同じ〕(n) (III) 化合物(I) (IV) 7/ulJ   化合物(I) (III) 〔上記式(IV)中のXは、NO3または1/2S04
を示す〕 アルカリとしては、苛性ソーダ、苛性カリ、炭酸ソーダ
、炭酸水素ナトリウムなどが好ましく用いられる。
(1〉、(2)の反応は、水溶液または水溶液一水可溶
性溶媒(メタノール、エタノール、テトラヒド口フラン
など)の混合溶媒中0〜80℃、好ましくは0℃〜室温
で、1〜24時間撹拌すればよい。
一般式(III)のα,γ−ジケトカルボン酸は、一般
に白金錯体原料に対し0.5〜2モル、好ましくは等モ
ルである。
水溶液中あるいは含水溶媒中で反応して得られる本発明
の化合物(I)は、水が配位したアコ錯体となる場合が
あるが、アコ錯体も本発明化合物に含まれる。
本発明の錯体の内、配位子のR2がカルボキシル基の結
合した炭化水素基でカルボキシル基が塩となっている錯
体は、R2がカルボキシル基が結合した炭化水素基に対
応する錯体をメタノール溶媒中で塩基と反応させること
により収率よく得ることができる。
本発明の白金錯体の合成原料である一般式(IV)の白
金化合物は、公知の手法、例えばJournal of
Pharmaeeutical Science, 8
5. 315 (1976)に記載されている手法を応
用し、下記式(VI)で示される化合物に硝酸銀または
硫酸銀を作用させることにより容易に得られる。
〔式中、Halはハロゲンを表わす〕
この式(VI)の化合物には、用いた1,2−ジアミノ
シク口ヘキサンの立体構造に従い、(シス−dach)
PtHa 12、(トランスーα−dach)PtHa
l2、(トランスーd−dach)PtHal2の3種
の異性体が存在する(dachは1,2−ジアミノシク
口ヘキサンを示す)。
の水溶液を強イオン交換樹脂に通じる公知の方法によっ
て得られる。
本発明の白金錯体のもう一つの原料であるα,γ−ジオ
キソカルボン酸〔化合物(■)〕は、下式に示される一
般的反応により合成される。
メタノール中 HOCC−CHC一几2 (nl) 〔上記式中、R1およびR2は前記と同じ〕本発明の白
金錯体の有効量を含む治療剤を臨床において投与する場
合、経口または非経口経路により投与される。その剤形
は、錠剤、糖衣錠、丸剤、カプセル剤、散剤、トローチ
剤、液剤、坐剤、注射剤などを包含し、これらは医薬上
許容される賦形剤(excipient)を配合して製
造される。
賦形剤としては次のようなものを例示すること?できる
。乳糖、シヨ糖、ブドウ糖、ソルビトール、マンニトー
ル、ばれいしょでんぷん、アミロベクチン、その他各種
でんぷん、セルローズ誘導体(例えば、カルボキシメチ
ルセルローズ、ハイドロキシエチルセルローズなど)、
ゼラチン、ステアリン酸マグネシウム、ポリビニルアル
コール、ステアリン酸カルシウム、ポリエチレングリコ
ールワックス、アラビアゴム、タルク、二酸化チタン、
オリーブ油、ピーナッツ油、ゴマ油などの植物油、・■
パラフィン油、中性脂肪基剤、エタノール、プロピレン
グリコール、生理食塩水、滅菌水、グリセリン、青色剤
、調味剤、濃厚剤、安定剤、等張剤、緩衝剤など、およ
びその他医薬上許容される賦形剤。
本発明の治療剤は、本発明の白金錯体を0.001〜8
5重量%、好ましくは0.005〜60重量%含Uする
ことができる。
本発明の治療剤の投与量は、主として症状により左右さ
れるが、1日成人体重あたり0.  005〜200m
g,好ましくは0.01〜50mgである。
[実 施 例コ 以下、実施例を挙げて本発明をさらに具体的に説明する
参考例1 4−アセチルフエノキシ酢酸エチルエステルの合成 水素化ナトリウム(浦性、含量60%)3.24gをジ
メチルホルムアミド60mlに加え、氷冷する。
p−ヒドロキシアセトフエノン10.0g (73. 
4mmol)を少量ずつ加え、その後、室温にもどし撹
拌する。エチルブロモアセテート9,Oml(80. 
 7mmol)をゆっくり滴下し、滴下後80゜Cで2
時間加熱する。
希塩酸で反応溶媒を中和し、酢酸エチルで抽出する。有
機層は水、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸マグネシウム
で乾燥する。
得られた粗生成物を、シリカゲル力ラムクロマトグラフ
ィ−(ヘキサン:酢酸エチル=2 : 1)で精製する
ことにより無色油状物が15.36g(収率94%)で
得られた。
’H−NMR (9 0MH z, CDC 1 3 
) pI)m :7.94 (d. J−8.911z
, 211)、6.94 (d, J=911z,2+
1) 、4.68 (S, 211)、4.27 (q
. J=7.311z.2+1) 、2.55 (S,
 311)、1.29 (t. J=6.911z.参
考例2 無水メタノール240mlにナトリウムメトキシド13
.4g (0.248mol)を溶解させ、室温で撹拌
する。
4−アセチルフエノキシアセチツクアシットエチルエス
テル36.  9g (0.  166mmol)とジ
メチルオキサレート23.5g (0.199mmol
)をゆっくり加え、そのまま60℃で3時間半加熱し、
その後、室温で10時間撹拌する。
メタノールを減圧下留去し、希塩酸を加え、水層を酢酸
エチルで抽出する。有機層を水、飽和食塩水で洗浄し、
無水硫酸マグネシウムで乾燥する。
溶媒を濃縮後、粗生成物をベンゼンから再結晶する。淡
黄色針状結晶が33.  3g (収率68%)で得ら
れた。
融点 : 117.8〜LL8.4℃ IR (KBr  disc)cm−1:2950、1
755、1730、1600、1260、1168、1
110、1081、 840、778 ’H−NMR (9 0MH z%CDC 1 3 )
 l)l)m  :15.33  (brs, ill
)、8.00 (d, J=911z. 211)、7
.03 (S. II+)、6.98 (d. J=9
112, 2+1)、4.73(S, 2+1)、3.
94 (S. 3+1)、3.83 (8. 311)
参考例3 4−(3−カルポメトキシ−1,3−ジオキソブ口ビル
)フエノキシアセチ・ソクアシ・ンドメチノレ?ステル
8 2 1 mgをメタノール50mlに加え、室温で
撹拌する。これにIN一水酸化ナトリウム水溶液12m
lを加え、そのまま3時間撹拌する。
出てきた不溶物を1戸別し、メタノールで洗浄後、この
不溶物を水20mlに加え、さらにIN一塩酸12ml
を加える。
酢酸エチルで抽出し、有機層を水で5回洗う。
無水硫酸ナトリウムで乾燥後、溶媒を濃縮乾固し、ベン
ゼンで洗うことにより淡黄色結晶が646+ng(収率
87.0%)で得られた。
融 点  :  178.0〜179.7℃(分解)1
20℃で着色 元素分析 二C1■H,。07 =266.20IR(
KBr   disc)cm’:3530、2920、
2780、2580、1733、1598、1245、
1178、1113、822 、 778’H−NMR
  (90MHZ,CD3 0D)  ppm  :8
.03 (d, J=9.3Hz. 2H)、7.07
 (d. J= 8.911z. 211) 、4.7
9 (S, 2H)実施例1 2,4−ジオキソペンタン酸810mg(6.2mmo
 I )をテトラヒド口フラン50mlに溶解し、炭酸
水素ナトリウム523mg (6.  2mmol)を
加え、水冷する。
これにジニトラト(トランスーα−1,2−ジアミノシ
ク口ヘキサン)白金(II) 2.  69g(6. 
 2mmol)を含む水溶液81mlをゆっくり滴下し
、滴下後、室温にもどし、そのまま12時間撹拌する。
溶媒を留去し、メタノールを加え、不溶物を戸別する。
冫戸液を減圧留去した後、エタノーノレー西乍酸エチル
で再沈殿し、沈殿をテトラヒド口フランで洗浄する。沈
殿をメタノールー水混合溶媒に溶解し、減圧下メタノー
ルを留去する。出てきた沈殿を集め減圧乾燥することに
より、淡黄色の固体を1.5g得た(収率53%)。
融 点 :  230.0〜231。8℃(分解)IR
(KBr  disc)cm−1 :3430、320
0, 2940、1565、1380、1165’H−
NMR (400MHzSD2 0)I)l)[11 
 :6.30 (ill, S)、5.82 (21{
, dd, J =9.2.35.2Hz) 、2.5
2 (2H, m)、2.04 (2+1. d, J
=12.2Hz) 、1.93 (3H. S)、1.
56 (2H. m)、1.33 (2H. m)、l
.L5 (211. m)実施例2 2,4−ジオキソヘブタン酸688mg(4.4mmo
l)をテトラヒド口フラン56mlに溶解し、炭酸水素
ナトリウム3 6 5mg (4. 41111110
1)を加え、水冷する。
これにジニトラト(トランスーα−ジアミノシク口ヘキ
サン)白金(II) 1. 82gを含む水溶it)t
 5 6 mlをゆっ《り滴下し、滴下後、室温にもど
しそのまま12時間撹拌する。
実施例1と同様に処理することにより、目的物を淡黄色
固体1.17g(収率55%)で得られた。
融 点  :  230.8〜233.9℃(分解)I
R(KBr  disc)cm’  :3400, 3
180、3050、2930、1820, 1545、
1505、1380、1060,  800 ’H  NMR (4 0 0MH z,  D 2 
0) ppm  :6.27 (III, S)、5.
83 (211, dd, J =9.2. 38!!
z) 、5.27 (21L brs)、2.53 (
211, ffl)、2.21(21!, tt J=
7.211z)、2.04 (211, brd, J
=lL.611z) 、1.56 (411. m)、
1.32 (211. m)、1.14 (211. 
 m)、0.88 (3H.t.J=7.3Hz)実施
例3 エチル2,4−ジオキソデカネート9 5 0 mg(
4. 43mmol)をテトラヒド口フラン70mlに
溶解し、氷冷する。
これにジヒドロキシ(トランスーα−ジアミノシク口ヘ
キサン)白金(II)を含む水溶液(濃度8.72Xl
O−2auool/ml) 60cr+1 (4. 0
3nonol)を滴下し、そのまま12時間撹拌する。
減圧下テトラヒド口フランを留去し、水層を61:酸エ
チルで洗浄する。水層を約10mlになるまで濃縮し、
水冷する。出てきた沈殿を戸取し、氷水で1回洗浄し、
減圧乾燥する。淡黄色団体が1.00g (収率49%
)得られた。
融 点  +  229.1〜238.0゜C(分解)
’H−NMR (400MHz, CD3 0D) I
)I)m  :6.21 (Ill, S)、2.44
 (211. m)、2.20 (2+1, t.J=
8.OllZ)、2.03 (2H, m)、1.58
 (4Jl. m)、1.32 (1011. m) 
、0.89 (311. t. J=7.0Hz)IR
(KBr   disc)cm”  :2936、16
20、1560、1320実施例4 ?.4−ジオキソオクタンジカルボン酸513mg (
2.  54mmol)をテトラヒド口フラン38ml
に溶解し、水冷する。
これにジヒドロキシ(トランスーα−ジアミノシク口ヘ
キサン)白金(II)を含む水溶岐(濃度6.  7 
2 X 1 0−2mmol/ml) 3 8ml (
2.  5 5mmol)をゆっくり滴下し、滴下後、
室温にもどし、そのまま12時間撹拌する。
溶媒を減圧留去し、残渣をメタノールー酢酸エチルで再
沈殿させる。さらに沈殿を水−アセトンから再沈殿させ
ることにより、目的物が淡黄色固体として1.43mg
(収率48%)で得られた。
m,  p,  :  238.5〜246.8℃(分
解、220゜Cで着色) 元素分析 I  C +4H 24N 2 0■ptI
R(KBr   disc)cm−”  :3492、
2944、1709、1620、1535、1431、
1336、1220、1038 実施例5 4−(3−カルボキシ−1,3−ジオキ゛ノプロピル)
フエノキシ酢酸8.18g (30.7mmol)ト炭
酸水素ナトリウム2.58g (30.7mmol)ヲ
テトラヒト口フランー水(1 0 : 1) 440m
lに加え、氷冷する。
これにジニトラト(トランスーα−1.2−ジアミノシ
ク口ヘキサン)白金(II) 13.  29g(30
.  7mmol)を含む水溶液400mlをI R間
半で滴下する。滴下後、直ちに室温{こもどし、そのま
ま12時間撹拌する。
減圧下、テトラヒド口フランを留去し、1斤出した黄色
固体を冫戸別し、水で洗浄する。沈殿をメタノール40
0mlに溶解し、不溶物を除いた後、P液を約50ml
になるまで濃縮し、酢酸エチルを加えて再沈殿させる。
沈殿をテトラヒド口フランで洗浄し、乾燥することによ
り、口的の錯体を9.20g(収率51%)得た。
融点 : 229.2〜249.2℃ (分解、190℃で着色) 元素分析 :  C18H24N2 0s P tIR
  (KB r,  d i s c) cm−’  
:3400、3200、2930、1600、1579
、1538、1498、1380、1250、1225
、1177、1060’H−NMR  (400Mll
Z.CD30D)  ppffl   :7.94 (
211,  d.  J=9.311z)、6.96 
(211.  d.  J=9.311z)、6.94
 (ill, S)、8.33 (ill.  brd
)、6.05 (ill.  brd)、5.71 (
211,  brddt)、2.50(211,  m
)、2.10 (211,  m)、1.65 (21
1,  brd)、1.41 (20.  m)、1.
25 (211.  m)実施例6 実施例5で得られる白金錯体化合物615mg( 1 
.  0 4 mmol)をメタノール60mlに溶解
し、これにナトリウムメトキシド56mg(1.04m
mo I )を加え、30分間室温で撹拌する。
溶媒を10mlになるまで濃縮し、テトラヒド口フラン
を加え沈殿化する。沈殿をP別し、テトラヒド口フラン
で洗浄する。乾燥後、淡黄色結晶が606mg(収率9
5%)で得られた。
融点 : 2B1.0〜266.2°C(分解、230
℃で着色) IR(KBr  disc)cm−1 :3410、3
160、2940、1610、1543、1500、1
420、1360、1245、1185、1050、8
40,  800’H−NMR (400MHZ,D2
 0) ppm  :7.81 (21{, d, J
=8.911z)、6.91 (2+1, d, J=
8.911z)、6.87 (E, S)、5.76 
(211,dd.J=68.7. 8)、5.09 (
2H, m)、4.54 (2H. S)、2.51 
(211, brs)、2.08 (211, brs
)、1.61 (2+1,II1)、1.34 (21
1, II1)、1.23 (211. m)実施例7 実施例5で得られる白金錯体化合物295mg(0. 
 5a++nol)をメタノールに20mlに溶解し、
これにN−メチルーD−グルカミン97エ(0.5mm
ol)を加え、30分間室温で撹拌する。
溶媒を5mlになるまで濃縮し、テトラヒド口フランを
加え沈殿化する。沈殿を戸別し、テトラヒド口フランで
洗浄する。乾燥後、淡黄色結晶が360mg(収率92
%)で得られた。
融 点  :  1B5.4〜193.1℃(分解)’
H−NMR (400MHz,D2 0)ppm :7
.79 (211. d. J=8.9Hz)、6.8
7 (2H. d, J=8.911z)、6.84 
(ill, S)、5.78 (2H.dd.J=70
.2, 8.011z)、5.10 (2)−1. m
)、4.48 (211, S)IR (KBr  d
isc)cm’  :3060、1547、1386、
1249実施例8 3−(3〜力ルボキシ−1,3−ジオキソブ口ピル)フ
ェノキシ酢酸1.  33g (5.  0mmol)
をテトラヒド口フラン70mlに溶解し、水冷する。
これにジヒドロキシ(1・ランスーα−ジアミノヘキサ
ン)白金(II) 1.  7 1 g (5.  O
mmo!)を含む水溶液74m1を滴下し、滴下後、室
温で12時間撹拌する。
溶媒を留去し、残渣をメタノールに溶解し、不溶物を戸
別する。P液を濃縮乾固した後、残渣をメタノールー酢
酸エチルで再沈殿させ、沈殿をテトラヒド口フランで洗
浄する。乾燥後、淡黄色錯体が1.18g(収率40%
)で得られた。
融 点  :  231.7〜246.2゜C(分解)
元素分析 :  C20H2bN2 011P t0(
.tH2Uυ1}{ fR  (KBr   disc)cm−’  :29
3G、I620、1560、1510、I342実施例
9 Me 4−(1−メチルシク口プロピル)−2.4−ジオキソ
ブタン酸8 5 1 mg ( 5. 0mmol)を
メタノール60011に溶解し、炭酸水素ナトリウム8
40mg (1 0.  017l[IIO+)を加え
、水冷する。
これにジニトラト(トランス−1−1.2−ジアミノシ
ク口ヘキサン)白金(II) 2.  15g(5. 
 0mmol)を含む水溶液59m1をゆっくり滴下し
、その後、室温にもどし、そのまま12時間撹拌する。
溶媒を留去し、メタノールを加え、不溶物を戸別する。
P液を濃縮し、残渣をメタノールー酢酸エチルで再沈殿
し、沈殿を冷水で洗浄する。乾燥後、淡黄色の結晶が得
られた。収ffi1.40g(56.5%)。
融 点  :  249.8〜257.1℃(分解)I
R  (KBr   disc)cm”  :3400
、3170、3080、2940、1620、1545
、1510、1350、1160、 810 ’H−NMR  (400MHz,D2 0)ppm 
 +6JO (ill,  S)、2.50 (211
.  [0)、2.06 (2tl.  m)、1.5
8 (211.  m)、1.31 (3!l,  S
)、1.31 (211,  m)、1.25 (2+
1, il+)、1.16 (211,  m)、0.
82 (211, II+>実施例10 本実施例では、発明化合物の抗腫瘍活性を従来公知のC
DDPあるいはCBDCAと比較して示す。
CDF,マウス(雄性、6週齢、17?′f6〜10匹
使用)腹腔内にDBA/2マウスで継代したマウス白血
病細胞L1210  1X105個を移植した。移植日
を0日として、1口目、5日目、9日口の計3回被検薬
を腹腔内投与した。各薬剤は、0.05%”Tween
  80”溶液に溶解または懸濁して使用した。L12
10移植マウスに対する白金錯体の抗腫瘍効果の判定は
、以下の式によって求められる”/C値ならびに30ロ
ロにおける生存マウス数によって行なった。
表 L1210ft−植マウスに対する自全811体の抗腫
1jJ fl用化 吻 用   量 (sg / kg) 生’H日数 (f均士標準偏差) T/C  生I?マウス (%) 幻 照 el 2±O 0/It) 以下余白 実施例1に 示した化合物 8. 15. 13. 5±0. 8±1 7±3 8±8. 0±4 2±2。
0/6 0/0 0/′6 1/6 0/6 0/一) CDDP 2.5    14.0±2.4    171   
 (1/65,0    15.3±1.6    1
87    0/67.5    18.5±6.0 
   226    1./6CBDCA 8. 9. 10, 13. 9. 3±0. 3±0, 1±1, 1±2 1±3. 6±O 】19 O/10 0/10 0/10 0/】0 0/10 0/10 表 L ] 2 1. 0移植マウスに対する白金SjI体
の抗腫瘍作用用   量 (Hg / kg) 生存日数 《平均士標準偏差) T/C  生存マウス (%) 化 表 L1210移植マウスに対する白金i:一体の抗腫瘍作
用物 Ill   hi (sg / kl+’) 生イj日数 (甲均士標県偏差》 T/C  ’Iイfマウス (0o) 大施例2に 示した化合物 】0 】00 8. 12. 14. 16. 8±0. 3±1 8±3. 5±4. 8±4 0±1. 0/6 0/6 0/6 0/6 0/6 0/6 大施例3に 示した化合物 8±0. 5±1. 0±1. 5±1 0±5 0±2. 1〕7 0/6 0/6 0/6 0/() 0/6 0/6 CDDP 2.5    14.0±2.4    171   
 0/55,0    15.3±1.6    18
7    0/67.5    18.5±6.0  
  226    1/6CDDP 2.5    15.3±1.5    189   
0/65.0    15.2±2.  1    1
88   0/67.5    21.2±7.4  
  262    2/6CBDCA 8. 9, 10. 13. 9. 3±0. 3±0. 1±13 1±2. 1±3 6±0. 0/10 0/10 0/10 0/10 0/10 0/10 CBDCA 〕0 9. 10. 13. 14. 9. 3±0. 3±0. 1±1 1±2 1±3. 6±0. 0/10 0/10 0/】0 0,/10 0/10 0/】0 表 表 L1210移植マウスに対する白金錯体の抗腫瘍作用化
合物 用  量 (mg /眩) 生存日数 (平均士標準偏差) T/C  生存マウス (%) L12]0移植マウスに対する白金81i体の抗+1・
II瘍作用化合物 用  ロ (sg / kg) 生存日数 (甲均士標準偏差) T/C  生存マウス (%) 実施例4に 示した化合物 8. 13. 17. 610. 5±0. 2±2. 0±7. 2±5. 0/5 0/6 0/6 1/6 0/6 対 It<t +4 実施例5に 示した化合物 7. 1 1. 16. 19, 17. 24. 4±1, 8±1, 3±3. 7±7. 8±6. 2±2. 8±6. 0 / 1 0 0/6 0,/6 】/6 1/6 0/6 3/6 C D U) P 之1  11<t  ffT CBDCA 2,5    14.7±1.5    199   
0/65.0    1g.5±1.0    250
    0/67,5    15.7±7.7   
 212    0/68. 5±0.5 】 l0 8. 9. 10, 13. 】4. 3±0. 3±0. 1±1. 1±2. 1±3. 6±0. 0/10 0/10 0/10 0/10 0/10 0/10 0/10 CDDP χl 照 群 CBDCA 2.5    14.7±L5    199    
0/65,0    18.5±1.0    250
    0/67.5    15.7±7.7   
 212    0/68. 5±0.5 8. 10. 13. 14, 9、 3±0. 3±0 1±1 1±2. 1±3. 6±0. 1]/10 】56 0/10 0/10 0/10 0/10 0/10 11/H) 実施例11 本実施例では、発明化合物の抗腫瘍活性を従来公知のC
DDPあるいはCBDCAと比較して示す。
CDF+マウス(雄性、6週齢、1群6〜10匹使用)
腹腔内にDBA/2マウスで継代したマウス白血病細胞
L1210  1X105個移植した。移植口を0口と
して、1日口、2口目、3口口、4口目、5口目の計5
回被検薬を腹腔内投与した。各薬剤は、0,05%”T
ween  80’溶液に溶解七で使用した。L121
0移植マウスに対する白金錯体の抗腫瘍効果の判定は、
実施例10と同様に行なった。
結果を表−6に示す。
以下余白 表 L1210移植マウスにえjする白金錯体の抗腫瘍作用
化 物 用   量 (mg/kg) 生存日数 (平均士標♀偏差) T/C  牛7tマウス (%) 実施例6に 示した化合物 14. 15, 22. 22. 17. 3±4 0±2. 3±8. 0±6, 0±4, 5±7 】85 07/6 0/6 2/6 2/′ぞ) 1/6 1/6 CDDP 12. 12. 7±2. 0±2. 8±2. 2±3. 0/6 0/6 0/6 0,/6 CBDCA 8. 12. 10, 8±0. 3±2. 3±1. 2±2 2±1. 0±1. 0/′6 0/6 0./6 0/6 0./6 0/′6 実施例12 本発明化合物マウスにおける急性毒性試験を、CDDP
を対照として行なった。Slc:ICRマウス(雄性、
5週齢)の腹腔内に被検薬を投与した。被検薬は、0.
05%”7’ween  80”溶液に溶解または懸濁
して用いた。投与後14日目の死亡率からLD5o値を
算出した。
結果を表−7に示す。
[発明の効果コ 本発明の化合物は強い抗腫瘍活性を有し、かつ毒性も弱
く、抗腫治療剤として有用である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記一般式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼・・・( I ) 〔式中、R^1は水素原子または炭素数4以下のアルキ
    ル基を示し、R^2は炭素数18以下の炭化水素基、ま
    たはカルボキシル基もしくはその塩が結合した炭素数3
    〜10からなる基を示す)、1,2−ジアミノシクロヘ
    キサンの立体配置はシス−,トランス−l−もしくはト
    ランス−d−を示す〕で表わされる新規白金錯体。
  2. (2)請求項(1)記載の白金錯体を有効成分とする腫
    瘍治療剤組成物。
  3. (3)下記式(II) ▲数式、化学式、表等があります▼・・・(II) で表わされる白金化合物と、下記一般式(III)▲数式
    、化学式、表等があります▼・・・(III) 〔式中、R^1は水素原子または炭素数4以下のアルキ
    ル基を示し、R^2は炭素数18以下の炭化水素基、ま
    たはカルボキシル基もしくはその塩が結合した炭素数3
    〜10からなる基を示す〕で表わされるα,γ−ジオキ
    ソカルボン酸とを反応せしめて得られる白金錯体を有効
    成分とする腫瘍治療剤組成物。
  4. (4)下記一般式(IV) ▲数式、化学式、表等があります▼・・・(IV) 〔式中、XはNO_3または1/2SO_4を示す〕で
    表わされる白金化合物と、下記一般式(III)▲数式、
    化学式、表等があります▼・・・(III) 〔式中、R^1は水素原子または炭素数4以下のアルキ
    ル基を示し、R^2は炭素数18以下の炭化水素基、ま
    たはカルボキシル基もしくはその塩が結合した炭素数3
    〜10からなる基を示す〕で表わされるα,γ−ジオキ
    ソカルボン酸とをアルカリ共存下で反応せしめて得られ
    る白金錯体を有効成分とする腫瘍治療剤組成物。
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