JPH0229223Y2 - - Google Patents

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JPH0229223Y2
JPH0229223Y2 JP2519185U JP2519185U JPH0229223Y2 JP H0229223 Y2 JPH0229223 Y2 JP H0229223Y2 JP 2519185 U JP2519185 U JP 2519185U JP 2519185 U JP2519185 U JP 2519185U JP H0229223 Y2 JPH0229223 Y2 JP H0229223Y2
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cylinder
partition plate
intake
spring
cooling
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JP2519185U
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JPS61142123U (ja
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  • Cylinder Crankcases Of Internal Combustion Engines (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 《産業上の利用分野》 本考案は各種作業機器に搭載される強制空冷側
弁エンジンの冷却装置に関し、特に、冷却各部へ
の冷却風供給構造に関する。
《従来技術》 一般に、強制空冷側弁エンジンでは、クランク
ケースの外側に遠心式フアンを配置し、この遠心
式フアンで起こした冷却風でエンジンのシリンダ
及び吸排気ブロツクを冷却するようにしている
が、このものでは冷却風がフアンの回転方向下手
側に集中して、冷却のバランスがくずれ、シリン
ダ及び吸排気ブロツクに冷却の過不足を生じ、シ
リンダが歪み、シリンダ・ピストン間の気密性・
耐久性も低下させたり、附属機器を過熱させたり
することがあつた。
そこで、空冷側弁エンジンにおいて、フアンケ
ース内の吸排気ブロツクとシリンダとの境界部分
に吸排気ブロツク側からシリンダ側へ流れる冷却
風を吸排気ブロツク部とシリンダ部とに分配する
仕切板を配置して、吸排気ブロツクとシリンダと
をバランス良く冷却するようにしたものが提示さ
れている(実開昭57−126531号)。
《考案が解決しようとする問題点》 この種のエンジンが草刈機等の作業機に搭載さ
れる場合には、転倒時の事故防止のために緊急停
止できる構造が要請され、そのために、フライホ
イール外周面に対向させてブレーキバンドが配置
されるが、前記従来例のものでは仕切板をフアン
ケースに固定していたことから、ブレーキバンド
姿勢保持用スプリングを挿通させるための切欠き
を仕切板に大きく形成しておかなければならず、
仕切板の剛性が低下するうえ、冷却バランスを崩
して冷却効果が低下するという問題があつた。
《問題点を解決するための手段》 本考案では、上述の問題を解消するために、ク
ランクケースの外面にフライホイール兼用の遠心
式冷却フアンを配置し、冷却フアンのフライホイ
ール部の外周面に対向させてブレーバンドを配置
し、このブレーキバンドの一端を固定ピンに支持
させるとともに、ブレーキバンドの他端部をシリ
ンダ側のエンジン機壁に枢支したブレーキレバー
に取付け、ブレーキレバーと吸排気ブロツク側の
エンジン機壁とに亘つてブレーキバンドの姿勢保
持用スプリングを張架してなる強制空冷側弁エン
ジンにおいて、冷却フアンの外面を覆うフアンケ
ースの背面に送風口をシリンダ及び吸排気ブロツ
クの上面に向けて開口し、フアンケース内におけ
るシリンダと吸排気ブロツクとの境界部に沿わせ
て仕切板を位置させ、仕切板のフアン側部分に分
風バランス用通風口を開口させることにより、フ
アンケース内で吸排気ブロツク側からシリンダ側
に向つて流れる冷却風を吸排気ブロツク側に分風
するように構成し、仕切板に姿勢保持用スプリン
グの外径より僅かに大径のスプリング挿通孔を開
口し、仕切板をエンジン機壁に固定したことを特
徴としている。
《作用》 本考案では、シリンダ部と吸排気ブロツク部と
の境界部分に仕切板を配置しているので、フアン
ケース内の仕切板よりも吸排気ブロツク側での冷
却風の風圧が高くなり、吸排気ブロツク側へ多量
の冷却風が流れて、高温化しやすい吸排気ブロツ
クを強力に冷却することになる。また、仕切板を
エンジン機壁に固定していることから、仕切板に
は姿勢保持用スプリングが干渉しない程度のスプ
リング挿通孔を開口させているだけであるから、
仕切板の剛性が低下することも、冷却バランスが
崩れることもない。
《実施例》 図面は本考案の実施例を示し、第1図は縦軸エ
ンジンの中央縦断面図、第2図は要部横断平面図
である。
この縦軸エンジンEは、クランクケース1から
側方にシリンダ2と吸排気ブロツク3とからなる
シリンダブロツクを突出させ、クランクケース1
の下面開放部4をオイルパンケース5で閉塞し、
クランクケース1内に縦向きに配設したクランク
軸6の上端部をクランクケース1の上壁7から上
向きに突出させるとともに、クランク軸6の下端
部をオイルパンケース5の底壁8から下側に突出
させて出力部に形成し、クランクケース1の上壁
7から突出しているクランク軸6の軸端部にフラ
イホイール兼用の遠心式冷却フアン9が固着して
ある。
クランクケース1の上側は冷却フアン9を覆う
状態で配設したフアンケース10で覆われてお
り、フアンケース10の上面にクランク軸6を同
心状の冷却風連通口11が開口している。そし
て、フアンケース10には冷却風連通口11を覆
う状態で化粧ケース12が固定してあり、化粧ケ
ース12の周側壁13には防塵網14で覆われた
冷却風取入口15が設けてある。
冷却フアンケース10内は、シリンダブロツク
のシリンダ2よりもフアン回転方向下手側で締切
られており、シリンダブロツクに向けて送風口1
6が開口している。
フアンケース10内には、冷却フアン9のフラ
イホイール部17に対向する状態にブレーキバン
ド18が配設してあり、このブレーキバンド18
の一端部はクランクケース1の上壁7に固定ピン
19により固定してあり、ブレーキバンド18の
他端部はシリンダ2の冷却フアン回転方向下手側
におけるエンジン機壁20に揺動可能に枢支した
ブレーキレバー21に取付けてある。
ブレーキレバー21には吸排気ポート3側のエ
ンジン機壁22に一端を固定したブレーキバンド
姿勢保持用スプリング23の他端部が止め付けて
あり、このスプリング23の弾性力によつてブレ
ーキバンド18をブレーキ作動側に付勢してい
る。また、ブレーキレバー21の操作端部はフア
ンケース10から外部に突出させてあり、この操
作端部に例えばソレノイド等からなるブレーキ解
除作動具(図示せず)が連結してある。このブレ
ーキ解除作動具はエンジン始動操作時に通電させ
ることにより作動してブレーキレバー21をスプ
リング23に抗してブレーキ解除側に揺動させ、
ストツプスイツチを操作することにより通電を断
ち、ブレーキレバー21をスプリング23の弾性
力でブレーキ作動側に揺動させるようにしてあ
る。
フアンケース10内におけるシリンダ2と吸排
気ブロツク3との境界部24には冷却風がシリン
ダ2側へ流れるのを制限する仕切板25がエンジ
ン機壁22に固定して配設してある。この仕切板
25はフアン側上部を切欠いて通風口26に形成
するとともに、ブレーキバンド姿勢保持用スプリ
ング23を挿通させる挿通孔27が透設してあ
る。
また、仕切板25のシリンダ2側におけるフア
ンケース10内には、シリンダバレル部28とシ
リンダヘツド部29との境界部30の上側に冷却
風がシリンダヘツド部29側に流れるのを制限す
る分風板31が配置してある。この分風板31は
仕切板25に形成した通風口26よりも外寄りで
仕切板25に接当固定されるとともに、シリンダ
側のエンジン機壁20に固定されている。この仕
切板25と分風板31とにより、吸排気ブロツク
3、シリンダバレル部20、シリンダヘツド部2
1に送り込む冷却風量を調節し、各部における冷
却バランスを整えている。
なお、上記実施例では通風口26を仕切板25
の切欠きにより形成したが、通風口26を窓孔状
に形成してもよい。また、スプリング23の張架
姿勢によつてはスプリング挿通孔27を仕切板2
5と分風板31とに設けることもある。さらに、
姿勢保持用スプリング23をブレーキ解除側に作
用させ、ブレーキレバー21の操作によりブレー
キ側に作動させるようにしてもよい。
《効果》 以上述べたように、本考案ではフアンケース内
を吸排気ブロツクとシリンダとの境界部に仕切板
を配置しているので、高温になる吸排気ブロツク
に多量の冷却風を、比較的高温化しにくいシリン
ダヘツド部に少量の冷却風を供給することができ
るので、冷却バランスを良好にすることができ、
冷却が偏ることに起因するシリンダの歪み等を確
実に防止することができる。
また、仕切板をエンジン機壁に固定しているこ
とから、フアンケース内にブレーキバンド姿勢保
持用スプリングを配置しても、スプリング挿通孔
を仕切板にスプリング外径よりも僅かに大径に開
口させるだけですみ、仕切板の剛性を高く維持す
ることができるうえ、仕切板の分風効果を低下さ
せることがなく、冷却バランスを良好にすること
ができ、エンジンを効率良く冷却することができ
る。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例を示し、第1図は強制空
冷縦軸エンジンの縦断面図、第2図はフアンケー
ス部分での横断平面図、第3図は仕切板及び分風
板の斜視図である。 1……クランクケース、2……シリンダ、3…
…吸排気ブロツク、9……冷却フアン、10……
フアンケース、16……送風口、17……フライ
ホイール部、18……ブレーキバンド、19……
固定ピン、20,22……エンジン機壁、23…
…姿勢保持用スプリング、24……2と3との境
界部、25……仕切板、26……通風口、27…
…スプリング挿通孔、E……強制空冷側弁エンジ
ン。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 強制空冷側弁エンジンEのクランクケース1の
    外面にフライホイール兼用の遠心式冷却フアン9
    を配置し、冷却フアン9のフライホイール部17
    の外周面に対向させてブレーキバンド18を配置
    し、このブレーキバンド18の一端を固定ピン1
    9に支持させるとともに他端部をシリンダ側のエ
    ンジン機壁20に枢支したブレーキレバー21に
    取付け、ブレーキレバー21と吸排気ブロツク側
    のエンジン機壁22とに亘つてブレーキバンド1
    8の姿勢保持用スプリング23を張架してなる強
    制空冷側弁エンジンにおいて、冷却フアン9の外
    面を覆うフアンケース10の背面に送風口16を
    シリンダ2及び吸排気ブロツク3に向けて開口
    し、フアンケース10内におけるシリンダ2と吸
    排気ブロツク3との境界部24に沿わせて仕切板
    25を位置させ、仕切板25のフアン側部分に分
    風バランス用の通風口26を開口させることによ
    り、フアンケース10内で吸排気ブロツク3側か
    らシリンダ2側に向つて流れる冷却風を吸排気ブ
    ロツク3側に分風するように構成し、仕切板25
    に姿勢保持用スプリング23の外径より僅かに大
    径のスプリング挿通孔27を開口し、仕切板25
    をエンジン機壁22に固定し、スプリング挿通孔
    27に姿勢保持用スプリング23を貫通させたこ
    とを特徴とする強制空冷側弁エンジンの送風装
    置。
JP2519185U 1985-02-22 1985-02-22 Expired JPH0229223Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2519185U JPH0229223Y2 (ja) 1985-02-22 1985-02-22

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Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS61142123U JPS61142123U (ja) 1986-09-02
JPH0229223Y2 true JPH0229223Y2 (ja) 1990-08-06

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ID=30520042

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JP2519185U Expired JPH0229223Y2 (ja) 1985-02-22 1985-02-22

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