JPH02291269A - インターフエロン―ガンマ結合蛋白 - Google Patents

インターフエロン―ガンマ結合蛋白

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JPH02291269A
JPH02291269A JP1296033A JP29603389A JPH02291269A JP H02291269 A JPH02291269 A JP H02291269A JP 1296033 A JP1296033 A JP 1296033A JP 29603389 A JP29603389 A JP 29603389A JP H02291269 A JPH02291269 A JP H02291269A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、インターフェロンーガンマ(I FN−ガン
マ)結合活性を有する蛋白、それと実質的に相同性を有
する蛋白もしくはその断片、これらの蛋白もしくはその
断片をコードするDNA分子持にcDNA分子、及び該
eDNAクローンの単離に用いるヒトIFN−ガンマレ
セブターに対するモノクローナル抗体に関する。更に本
発明は、該ヒトIFN−ガンマ結合蛋白のクローニング
、組換えDNA技術によるその製造法、及びそれを含有
する薬学的組成物に関する。
インターフェロンーガンマは活性化T−リンパ球によっ
て産生されるリンホカインの1種であり、抗ウィルス活
性、成長抑制活性、及び各種の細胞における免疫調節活
性を示し、臨床的に重要な価値を有するものである。し
かしながら、IFN−ガンマは、ポジティブな生物学的
活性とともに、望ましくない効果も有し自己免疫疾患の
進行に関与していることが明らかにされている。また、
IFN−ガンマは若年糖尿病患者においても関与してお
り、多発性筋炎患者の筋肉切除組織中にも存在している
ことが明らかにされている。更には、多発性硬化症、乾
癖などの自己免疫疾患の悪化にIFN−ガンマが関与し
ていることも明らかにされている。
従って、内因的に過剰にIFN−ガンマが形成された場
合あるいは過剰に外因的に投与された場合のIFN−ガ
ンマの望ましくない活性もしくは効果を除去しあるいは
中和する方法、特にIFNガンマの作用をブロツクする
方法を開発することが、自己免疫疾患の進行をコントロ
ールするために特に望まれている。
本件特許出願と同じ出願人による欧州特許出願Nα24
0975明細書には、本件発明とは相違する細胞からI
FN−ガンマ固定化カラムを用いたアフィニティーク口
マトグラフィーによって本件発明とは相違する分子量範
囲を有するIFN−ガンマレセプターが単離されたこと
が記載されている。更に、IFN−ガンマレセプターに
対するポリクローナル抗体についても記載されている。
本発明は、ヒトIFN−ガンマレセプター、特にWIS
H  HeLa,FS−11細胞などの非免疫細胞の分
子量約90,000DaのI FNガンマレセプターに
対するモノクローナル抗体に関する。
更に本発明は、IFN−ガンマ結合活性を有し第9図ま
たは第13図に示すアミノ酸配列を含む蛋白、それと実
質的に相同性を有する蛋白あるいはその断片に関する。
これらのアミノ酸配列が蛋白分子の全配列の1部である
より大きな蛋白、及びこれらのアミノ酸配列の1部のみ
を本質的に有する断片も本発明に包含される。相同性蛋
白及びその断片も、それらが本発明の蛋白と同じ生物学
的活性を示す限り、本発明に包含される。
更に本発明は、本発明の蛋白もしくはその断片をコード
するヌクレオチド配列を含む組換えDNA分子もしくは
cDNA分子を含有するDNA分子;それを含む複製可
能な発現ビークル並びにそれで形質転換された宿主細胞
;及び該形質転換細胞を適当な培養培地中で培養し、該
細胞あるいは培養上清から蛋白もしくはその断片を採取
することからなる蛋白もしくはその断片の製造法に関す
る。
本発明によれば、ヒトIFN−ガンマレセプターに対す
るモノクローナル抗体により、ヒトiFN−ガンマ結合
蛋白の1部をコードするcDNAクローンが単離される
。このモノクローナル抗体は、ヒト細胞のIFN−ガン
マレセプタ−ニ1251 − I FN−ガンマが結合
するのをブロックする能力を有する。ラムダgtlのc
 DNAHeLa発現ライブラリーをこのモノクロ−ナ
ル抗体でスクリーニングし、106個の組換え体から5
個のポジティブクローンを得た。このクローンのうち4
個はQ,  5Kbの挿入断片を有し、他の1個はQ,
  7kbの挿入断片を有していた。サザンプロット分
析により分析した所、0.  5Kb断片はクロスハイ
ブリダイズしたが、0、7κbクローンとはハイブリダ
イズしなかった。これらの挿入断片をBlueseri
pjプラスミドベクターに連結し、E.coli  T
GIコンピテントバクテリアに導入した。2つのクロー
ンの挿入断片(0.  5Kb及び0.  7Kb断片
)を含有するコロニーを生育せしめ、次いでヘルパーウ
ィルスにより1本鎖DNAを得、これを配列決定に用い
た。1つのオープンリーディングフレームが見出された
が、公知のDNA配列に対する相同性は見られなかった
第9図に0,5Kb断片のクローン15−21−1のヌ
クレオチド配列が示されており、第10図に0.7Kb
断片のクローン18−4−3の相補性DNA鎖のヌクレ
オチド配列が示されている。
挿入断片によってコードされる蛋白を単離しその特性を
調べた。溶原体を調製し、誘導された蛋白を抗IFN−
ガンマレセプクー免疫吸着剤により精製した。溶出分画
中の蛋白のサイズを、SDS−PAGE,銀染色次いで
ウエスタンプロット分析により求めた。0.5Kbクロ
ーンから得られる融合蛋白は約130,000のMr(
β−ガラクトシダーゼのMr=114,000)を示し
た。この融合蛋白への1251−IFN−ガンマの結合
が溶液中で観察され、また非ラベル化IFN−ガンマを
過剰に加えることによってこの結合が抑制された。β−
ガラクトシダーゼ単独ではこのような結合は観察されな
かった。融合蛋白に対する1251−IFN−ガンマの
交差実験、それに続く免疫沈降により、SDS−PAG
E及びオートラジオグラフィーで調べた所、Mr155
,000の複合体が形成された(IFN−ガンマのMr
は25,000).これにより、0.  5KbcDN
A断片はヒトIFN−ガンマ結合蛋白の結合リガンド領
域の少なくとも1部をコードしていることが判明した。
0.5Kb及び0.7κb挿入断片からプローブを調製
し、ラムダg t 1. 1のヒト胎盤cDNAライブ
ラリーについてスクリーニングした。106個の組換え
体から10個のポジティブクローンを得た。そのうちの
9個が1.15−2.3Kbのサイズの挿入断片を有し
、これらすべては交差ハイブリダイスした。他の1個の
クローンは1.8κbのサイズの挿入断片を有しそれ自
身とのみハイブリダイズした。1,8κbと2,3Kb
の2つのクローンを発現ビークルに連結し、バクテリア
細胞にトランスフェクトし、それらによってコードされ
る蛋白を発現させた。
他のプローブを本発明のcDNA配列から調製し、結腸
、肝、腎ライブラリーなどのcDNAライブリーのスク
リーニングに用い、あるいはストリンジエント条件下で
のコロニーハイブリダイゼーションなどの公知の方法に
よる本発明の蛋白をコードするゲノムDNAの単離に用
いた。次いで、ポジティブクローンを、周知の方法によ
り適当に構築された発現ベクターに挿入した。2本鎖c
DNAを、ホモボリマーテーリング、あるいは合成DN
Aリンカーもしくはプラント末端リゲーションを用いた
制限酵素連結により、プラスミドベクターに連結した。
DNAリガーゼを用いてDNA分子を連結させ、またア
ルカリホスファターゼ処理によって望ましくない連結を
回避した。
目的とする蛋白を発現できるためには、発現ベクター中
には、転写調節及び翻訳調節情報を含む特定のヌクレオ
チド配列が、遺伝子を発現し目的とする蛋白を産生ずる
ように目的とする蛋白をコードするDNAに連結されて
いなければならない。
転写を誘導するためにはプロモーターが上流に存在しな
ければならない。プロモーターには、強力プロモーター
、弱いプロモーターなどの種々の効率を有する各種のプ
ロモーターがある。
本発明の蛋白またはその断片をコードするヌクレオチド
配列及びその上流にシグナルペプチドのヌクレオチド配
列並びに作動可能なように連結した転写及び翻訳調節シ
グナルを含むDNA分子を、目的とする遺伝子配列を宿
主細胞のクロモゾームに組み込むことのできるベクター
に挿入する。そのクロモゾームにDNAが安定に組み込
まれた宿主細胞は、当該発現ベクターを含む宿主細胞の
選択を可能にする1つもしくはそれ以上のマーカーを当
該発現ベクター中に導入することによって選択すること
ができる。
好ましい態様においては、DNA分子は宿主中にて自己
複製可能なプラスミドベクターもしくはウイルスベクタ
ー中に挿入される。特定のウィルスベクターまたはプラ
スミドベクターを選択する際の重要な要素としては、当
該ベクターを含有する宿主が当該ベクターを含有してい
ない宿主から容易に区別できて選択できること;宿主中
での当該ベクターのコピー数が高いこと;異なる宿主間
において当該ベクターが複製可能であることなどが挙げ
られる。目的とする構成を有するベクターまたはDNA
配列が発現用として調製されると、次いで、適当な各種
の手段、例えば形質転換、トランスフエクション、接合
、プロトプラスト融合、エレクトロボレーション、リン
酸カルシウム沈殿、直接注入などの手段によって適当な
宿主細胞中に導入される。
本発明で用いることのできる宿主細胞は原核細胞または
真核細胞のいずれでもよい。好ましい原核宿主細胞とし
ては、E.coliなどのバクテリアが挙げられる。こ
のような場合には、産生される蛋白はグリコシル化され
ていない。また原核宿主細胞は、発現プラスミド中のレ
プリコーン及びコントロール配列と親和性を有するもの
でなければならない。
好ましい真核宿主細胞としては、ヒト細胞、サル細胞、
マウス細胞、チャイニーズハムスター卵巣細胞などの噛
乳動物細胞が挙げられる。これらの細胞は、翻訳後の蛋
白分子を修正することが出来、例えば正しい部位でのグ
リコシレーション化、正しいホールディングなどが行な
われる。酵母及び昆虫細胞によってもグリコシレーショ
ン化などの翻訳後の修正が行なわれる。強力プロモータ
ー配列及び酵母での目的蛋白の産生に用いることのでき
る高コピー数プラスミドなどを利用した多くの組換えD
NA技術が知られている。酵母は、クローン化噛乳動物
遺伝子のリーダー配列を認識し、リーダー配列を有する
ペプチド(即ち、プレペプチド)を分泌することができ
る。
ベクターの導入後に、ベクターを含有する細胞のみが生
育する選択培地中で宿主細胞を生育させる。クローン化
遺伝子の発現により目的とする蛋白もしくはその断片が
産生される。次いで、抽出、沈降、クロマトグラフィー
、電気泳動などの慣用的方法により発現蛋白を単離し精
製することができる。
本発明により提供されるヒトIFN−ガンマレセプター
に対するモノクローナル抗体は、該レセプターの精製に
有用であり、また本発明のCDNAクローンの単離に有
用である。このモノクローナル抗体はIFN−ガンマに
結合してその生物学的活性を抑制する。従って、本発明
のモノクローナル抗体は、IFN−ガンマの生物学的活
性を抑制することについて報告されていない従来公知の
モノクローナル抗体[^guel, M. andMe
rlin,G.  (1 9 8 7) . I.Ex
p.Med. 1 6 5,pp.988−999]と
は相違する。
本発明のヒトIFN−ガンマレセプターに対するモノク
ローナル抗体は、リガンドアフィニティク口マトグラフ
ィーによって溶解胎盤膜から精製されるレセプター調製
物をマウスに注射することによって誘導される。HeL
a細胞のレセプターに1251−IFN−ガンマが結合
するのを4℃でブロツクする3つのモノクローナル抗体
が同定された。このうちの1つの抗体が、IFN−ガン
マの生物学的活性、例えば抗ウィルス活性、HLADR
表面抗原誘導能、HK一細胞仲介細胞毒性に対する保護
作用などの生物学的活性をブロックした。この抗体は3
7℃で細胞に対するより高い結合能を示し、他の2つの
抗体に比べて、過剰のIFN−ガンマを加えた場合でも
IFN−ガンマとより置換しにくかった。溶解胎盤粗調
製物のイムノアフィニティーク口マトグラフィーにより
、分子量約88,000の精製レセプターが得られた。
この精製レセプターは、溶液中において1251−IF
N−ガンマとの結合能を保持していた。
本発明を以下の例により説明するがこれらに限定される
ものではない。
例1 マウスの免疫化及び細胞融合 胎盤膜から得られるヒトIFN−ガンマレセプター調製
物をB A L B / cマウスに皮下注射して免疫
した。この調製物は、IFN−ガンマを結合した^Il
igel  1 0、次いでSephacr71 S 
− 3 0 0[Noyick,D.ef al (1
 9 8 7) I.Biol.Chem. 2 62
.p.8483]で精製し、最後に抗IFN−ガンマモ
ノクローナル抗体[Noviek,D,el at (
1 983)EMBO  J.2.p.1527]を結
合したアガロースビーズに吸着させた。完全フロイント
アジュバントとともに2回注射し、他の2回はアジュバ
ントなしで1週間毎に注射した。最後のブーストは融合
を行なう4日前に腹腔内投与した。
それぞれのマウスに、1回当り〜30μgの調製物を投
与した。血清について、   I−IFNガンマのHe
La細胞への結合をブロツクする能力をチェックした。
このアッセイで1:500の力価を示すマウスの牌細胞
(200X106)をNSO/1ミエローマ細胞(4x
l06)と融合した。1mMピルベート、2mMグルタ
ミン、ペニシリン(10ユニット/ml)、ストレプト
マイシン20μg / m1、フンギゾン250μg 
/ ml及び10%牛血清(FBS)を添加しHATを
含有するダルベツコの修正イーグル培地でハイブリドー
マを選択した。抗IFN−ガンマレセプター抗体をを分
泌するハイブリドーマを限界希釈法によりクローン化し
た。
例2 ハイブリドーマ上清のスクリーニング ハイブリドーマの上清について、   I=IFN−ガ
ンマのHeLa細胞への結合競争抑制及びWISH細胞
でのIFN−ガンマの抗ウィルス活性の中和作用により
、抗IFN−ガンマレセプター抗体の存在をテストした
(a)抗IFN−ガンマレセプター抗体による抑制 デキサメタゾン(10’M)存在下の96−ウユルマイ
クロプレート(50,000セル/ウエル)にHeLa
細胞(ATCC  H229,CCL2.1)を接種し
た。24時間後に培地を除去し、C a”, N g”
 (P B S)及びナトリウムアジド(0.02%)
を含む水冷リン酸緩衝化生理食塩水で細胞を洗浄した。
ハイブリドーマ上清(50μl/ウェル)を加え、プレ
ートを4℃で2時間放置した。2%FBS及び0.02
%ナトリウムアジド(PBS−2%)を含む水冷PBS
で2回洗浄後、CHO細胞からアフィニティク口マトグ
ラフィーによって精製されクロラミン=T法によってラ
ベル化された1251−IFNガンマをそれぞれのウエ
ルに加え(50μl1200,000cpm)、プレー
トを4℃で2時間放置した。次いでプレートをPB82
%で4回洗浄し、NaOH (0.75M,125μl
)とともに採取し、それぞれのウェルの内容物について
カウントした。
24−ウエルプレート(Coslar)中でH e L
 a細胞に対する結合競争抑制アッセイを実施した(2
50,000セル/ウエル、デキサメタゾンなし)。用
いた容量[ハイブリドーマ上清希釈液250μl.  
  I−IFN−ガマン(2 0 0.000cpm 
)250μ13以外は、96−ウェルの場合と同様にし
てアッセイを実施した。トリプシン(250μl)とと
もに細胞を採取し、ウェルをPBS (2X150μl
)で洗浄し、細胞と洗浄液を集め、カウントした。
(b)IFN−ガンマ活性の中和 96−ウェルプレート中のWISH細胞(ATCC  
CCL25)の培養液にハイブリドーマ上清(50μl
)を加え、37℃で2時間インキユベートし、次いでI
FN−ガンマ(20■/ ml, 5 0 Ill )
を加えた。37℃で1晩プレートをインキユベートし、
水庖性口内炎ウィルスを加え、更にプレートを1晩イン
キユベートシ、クリスタルバイオレットによる染色法[
RubinNeinel ai. (1 9 8 1)
 J.Viro1、37,p,755]により細胞変性
効果の程度を測定した。中和力価測定用として、中和ア
ッセイを行なう前にハイブリドーマ上清(または腹水)
を希釈した。I FN−ガンマの1ユニットを中和する
に十分な抗体の量を中和1ユニットと定義した。全ての
アッセイにおいて、IFN−ガンマGg23−901−
503のNIH対照スタンダートを用いた。
例3 ハイブリドーマのスクリーニング ハイブリドーマ上清について、上記したようにして抗I
 F N−ガンマレセプター抗体の存在をスクリーニン
グした。スクリーニングした468個のハイブリドーマ
のうち3個のハイブリドーマ上清が1251−IFN−
カンマのHeLaの細胞への結合を抑制し、そのうちの
1個は中和アツセイについてもポジティブであった。こ
のポジティブクローンを更に生育させてサブクローン化
し、次いでマウスに注射して腹水を得た。マウスでの免
疫応答、組織培養液及び腹水液中での抗体産生及び抗体
スクリーニングは、結合アツセイ(表I)及び中和アッ
セイ(表■)によって行なった。
ヒトIFN−ガンマレセプターに対する3個のモノクロ
ーナル抗体のうち、抗体Nα1−77とその全てのサブ
クローンは、溶解IFN〜ガンマレセプターに特異的に
結合し、   I−fFN−ガンマの細胞への結合を抑
制し(4℃)、IFN−ガンマの抗ウィルス活性及びI
FN−ガンマによるHLA−DR誘導をブロツクし、I
FN−ガンマによるNK−CMCに対する耐性誘導を阻
止することが明らかになった。他の2つのモノクローナ
ル抗体(No.37とNα183)は”51−IFNガ
ンマの細胞への結合を4℃で抑制したが、IFN−ガン
マの生物学的活性をブロツクすることはできなかった。
全ての生物学的活性は37℃で測定した。レセプターへ
の結合は生物学的活性にとって必須であると考えられる
ので、抗体Nα177が他の2つの抗体に比べてレセプ
ターに対してより高い親和性を有しているか否かをテス
トし、またIFN−ガンマが37℃でレセプターに結合
している抗体を追い出すことができるか否かをテストし
た。
他の2つの抗体は過剰なIFN−ガンマを加えることに
よって細胞表面から追い出されたが、抗体Nα177の
場合にはそのようなことは観察されなかった。IFN−
ガンマの非存在下に細胞とインキユベートした場合には
、いずれの抗体も抗ウィルス活性またはHLA−DR誘
導活性を示さなかったことは注目に値する。
ハイブリドーマ177からサブクローン化されたハイブ
リドーマ177−1を1988年11月14目にフラン
スのパリのCollection Nl口onaled
e Cultures de Mic+ooBanis
mes  (CNCM)に寄託しCNCM  I−81
4の受託番号が付与された。
例4 3つのモノクローナル抗体Nα37,kl77及び尚1
83が4℃で125X−IFN−ガンマの細胞への結合
を抑制した。例2(1)で記載したと同様にしてテスト
を実施した。結果は表Iに示した。
しかしながら、抗体Nα177−1のみがIFNガンマ
の生物学的活性を抑制した。従って、結合能の比較実験
はインターナリゼーションを防ぐためにナトリウムアジ
ドの存在下で37℃で実施した。抗体177−1が、他
の2つの抗体に比べて有意に高い細胞に対する結合能を
示した。これは第1図に示されており、第1図では、N
 a N 3の存在下で37℃でH e L a細胞を
モノクローナル抗体Nα37−1 (番−4) 、Nα
183〜2(表一▲)及びNα177−1  (■−■
)とインキユベートし、次いでl25I−ヤギ抗マウス
血清を加えたテストの結果が示されている。抗IFN−
ガンマレセプター抗体非存在下でのバックグランド カ
ウント(200cpm)は差し引かれている。
4℃での各種抗体の20μg / mlとの結合がよく
示されている。
続いてtFN−ガンマを添加することによって、細胞に
結合していた抗体Nα37−1とNα183−2とが有
意に追い出され、中和抗体Nα1. 7 7 − 1の
みがほんのわずかしか追い出されなかった。37℃での
IFN−ガンマによる抗IFN−ガンマレセプターモノ
クローナル抗体の結合抑制を第2図に示した。第2図で
は、各種濃度のIFN−ガンマとともにHeLa細胞を
抗体Nα37−1(ト1、3 0p g/ml) 、k
l 8 3−2(k−1、30tig/m!)またはN
a 1 7 7 − 1(ト■、1.6μg/ml)と
インキユベートし、次いで細胞を洗浄し、更に1251
−ヤギ抗マウス血清でインキユベートしてテストした結
果が示されている。最大結合は3 5 0 0 cpm
であった。抗IFN−ガンマレセプターモノクローナル
抗体非存在下でのバックグランドカウント(2 5 Q
cpm ’)は差し引いた。
例5 ク 抗体Nal77の全てのサブクローンはIFNガンマの
活性をブロックした。各種サブクローンの中和力価は4
000−30.000ユニット/耐であった。他の2つ
の抗体についてはこのようなブロック活性は観察されな
かった。結果は表Hに示した。コントロール実験ではこ
れらの抗体のいずれもがIFN−ガンマの抗ウィルス活
性をブロックしなかった。抗体のいずれもが、細胞にお
いて抗ウィルス状態を誘導する能力を本来何していなか
った。抗IFN−ガンマレセプターモノクローナル抗体
について、IFN−ガンマによるHeLa細胞でのHL
A−DR抗原誘導のブロック能をテストした。抗体Nα
177−1 (■1)が高いブロック活性を示し(第3
図)、l.:20,000希釈腹水液で50%抑制が観
察された。抗体階3 7 − 1 (}−6)及びNα
18:3−2(k一▲)はわずかのブロック活性しか示
さなかった(第3図)。IFN−ガンマの非存在下でH
eLa細胞と抗体とをインキユベートした場合には、い
ずれの抗体の場合にもHLA−DR抗原は誘導されなか
った。ポジティブコントロールとして、Novick,
D.e+ at (1983)  EMBO  J,2
.p.1527に記載された抗I1”N−ガンマモ?ク
ローナル抗体Nα1.66−5(ロ■ロ)を用いた。こ
の抗体は、IFN−ガンマ誘導HLA−DR発現を抑制
したが、Novick, D. el al ( 1 
982) 1,lmmunol.129. p.224
4に記載された抗■FN−ガンマモノクローナル抗体N
α7ではこのような抑制は観察されなかった(示されて
いない)。抗体の非存在下でのHLA−DRの最大誘導
は2700±t o o cpmであった。IFNガン
マ非存在下での基本レベルは2 0 0 cpmであり
、この値は全ての測定値から差し引いた。
表■:抗IFN−ガンマレセプターモノクロサンプル 
     力価(ユニット/m1)免疫血清(マウス)
         35000コントロール血清   
      〈60ハイブリドーマ 37      
    < 60ハイブリドーマ +77      
    2000ハイブリドーマ17?−I A4HQ ハイブリドーマ17?−10 ”      3000
0ハイブリドーマ +83          < 6
0腹水液+77−10 ”        600[1
0抗IFN−ガンマ レセプターモノクローナル抗体に
よるIFN−ガンマ誘導クラスIIMHC抗原(H L
 A − D R)の抑制を次のようにしてテストした
。HeLa細胞(5X10’セル/ウエル)を96−ウ
エルプレートに接種し、RPMI1.640培地(10
0μl11%FBS含有、RPMI−1%)中で37℃
で3時間インキユベートした。各種のモノクローナル抗
体を一連の2倍希釈液として加え(50μlRPMI−
1%)、更にプレートを37℃で3時間インキユベート
した。次いでIFN−ガンマ(60ユニット/ml、5
0μl  RPMI−1%)を加え、プレートを37℃
で40時間インキユベートした。次いでプレートを冷P
BS (3X100μl)で洗浄し、ホルムアルデヒド
(3.5%PBS,100μl)で0℃で30分間固定
化した。次いでプレートを冷PBSでリンスし、BSA
の溶液(100μl15mM  Tris−HCI,1
50mMNaC l, pH7.  5の0.5%溶液
)とともに0℃で30分間インキユベートした。次いで
プレートを冷PBSでリンスし、抗HLA−DRモノク
ローナル抗体(0.1%BSA及び0.1%ナトリウム
アジドを含有する50μlRPMI−1640培地で1
 : 500に希釈したL−243腹水液)とともに室
温で1時間インキユベートした。
プレートをPBSでリンスし、   ■−プロテインA
(0.1%BSA及び0.1%ナトリウムアジドを含有
する50μA’RPMI−1640培地を含むウエル1
個当り]. 05cpm )とともに室温で30分間イ
ンキユベートした。0.05%Tveen20を含むP
BS (3x200μl)で過剰の放射活性物質を除去
した。次いでNaOH(0.75Nm  200μA’
)で細胞を溶解しカウントした。
37℃での抗IFN−ガマンレセプターモノクローナル
抗体の細胞への結合及びIFN−ガンマによる競争結合
を次のようにして調べた。
HeLa細胞を24−ウエルプレートに接種し、37℃
で24時間生育させた。培地を除去]7、各種濃度の抗
IFN−ガンマレセプターモノクローナル抗体(10%
FBS及び0.04%ナトリウムアジドを含有するRP
MI培地溶液250μlとして)をIFN−ガン? (
0−6 t−t g/ml)とともに加え、プレートを
3時間インキユベートし+25 た。PBS−2%で2回洗浄後、   ■−ヤギ抗マウ
ス血清(2501!,100,000cpm)を加えた
。プレートを室温で5時間放置し、PBS−2%(3X
1.mJ)で洗浄し、トリプシンとともに採取してカウ
ントした。
例6 抗体Nal77−1から調製したF (a b’ ) 
2フラグメントとターゲット細胞V−9 3 7(AT
CC  CRL1593)とをIFN−ガンマとともに
インキユベーションすることによって、IFN−ガンマ
によって誘導されるナチュラルキラー細胞仲介細胞毒性
(NK−CMC)に対する抵抗性が抑制された。
この抑制効果は用量依存性であって、エフェクター細胞
(E)とターゲット細胞(1゛)との比(E : T)
が2、3種の値の時に明らかな抑制効果を示した。抗体
k37−1またはそのF (a b’ ) 2フラグメ
ントとターゲット細胞とをインキコベートした時にはこ
のような抑制効果は観察されなかった。NKエフェクタ
ー細胞ヲIFN−アルファとともにプレインキユベーシ
ョンして活性化した場合にも、抗IFN−ガンマレセプ
ターモノクローナル抗体Nα177−1によりIFN−
ガンマ処理ターゲッ1・細胞U−937が同程度に抑制
された(データは示されていない)。
IFN−ガンマ誘導抗NK効果の抗IFN−ガンマレセ
プターモノクローナル抗体による抑制効果の結果を第4
図に示した。第4図では、U−937細胞を抗体Nα3
’l−1(A−一▲)またはNα177−1(II−一
雪)とプレインキユベートし、あるいは抗体なしでプレ
インキユベートし(●一番)、次いでIFN−ガンマを
加えた。コントロール細胞はIFN−ガンマで処理しな
かった(〇一〇)。次いで細胞を[”Cr] −Na2
CrO4でラベル化し、各種の割合い(E : T)で
エフェクター細胞と混合L,た。自然に細胞毒性が6%
以下になった。
NK細胞仲介細胞毒性に対するIFN−ガンマ誘導抵抗
性の抗IFN−ガンマレセプターモノクローナル抗体に
よるブロック効果を以下のようにして調べた。U−93
7ターゲット(T)細胞(3.5X].05)を抗IF
N−ガンマレセプターモノクローナル抗体(10%FB
S含有RPMI培地750μl中に50−100ngの
量)とともに、あるいは抗体なしで37℃で3時間プレ
インキュベートした。IFN−ガンマ(250μl培地
中に1000ユニットの量)を加え、更に9時間インキ
ユベートした。次いで細胞を”[Cr]Na  Cry
4(0.5mCi,L5hr)でラベル化し、洗浄して
、次いでエフエクター(E)細胞(ナイロンウール非粘
着末梢血単核細胞100μl/ウエル)と各種の割合い
(E : T)で37℃で4時間インキユベートした(
104セル、50μl/ウエル)。次いで細胞をスピン
し上清をカウント(C)Lた。ターゲット細胞単独の上
清中の自然レリース(S)(トータルeDfflの6%
まで)を測定し、ラベル化ターゲ・ソト細胞へT+it
on X − 1 0 0 (1%,100μl)を加
えてトータルcpm  (T)を測定した。
細胞毒性%を以下の式から求めた。
T−S 例7 グラフィ− 本発明のハイブリドーマ(例えばハイブリドーマ177
または183)から分泌されたモノクローナル抗体を投
与したマウスの腹水のイl・ノグロプリン分画から免疫
吸着剤を調製した。腹水液を硫酸アンモニウム(最終濃
度50%飽和)で4“℃で沈殿せしめた。遠心により沈
殿物を集め、水に再溶解し、生理食塩水に対して透析し
た。約10■のイムノグ口プリンをポリアクリルヒドラ
ジドアガロース(Biomaker)に結合した。
溶解した胎盤膜調製物を4℃で流速0.2ml/win
で抗体力ラムに付した。カラムは0.1%T+iton
  X−100 (40[111)を含むPBSで洗浄
し、0.05%Trijon  X−100及び0.0
2%ナトリウムアジドを含有するクエン酸(50mM,
pH2)を溶出した。溶出分画をHetpes  バッ
フy−(LM,pH8、5)で中和し4℃に保持した。
カラムを放射ラベル化IFNガンマの結合によりモニタ
ーし、ワンステップにより4250倍に精製された(表
■)。精製されたレセプター調製物を還元条件下で7.
5%ポリアクリルアミドゲルを用いたSDS−PAGE
で分析した所、分子量約88.000に対応する主要バ
ンドが表われた。この精製IFN−ガンマレセプターは
IFN−ガンマ結合活性を保持していた。
イムノアフィニティーク口マトグラフィーにて精製した
IFN−ガンマレセプターのSDS−PAGEの分析結
果を第5図に示した。第5図においては、溶解した胎盤
膜レセプターのアリコート(レーンC,  0.  9
μg)、イムノアフィニティーク口マトグラフィーによ
り精製したレセプタ−(レーンB.  0.  6μg
)、サンプル培地単独(レーンD)及び分子量マーカー
(レーンA,ホスホリラーゼ 94,000;牛血清ア
ルブミン67,000.オボアルブミン43,000及
びカルボニツクヒドラーゼ30.000)を、β一メル
カプトエタノールの存在下でポリアクリルアミドゲル中
に電気泳動した。銀染色により蛋白バンドを視覚化した
1251−IFN−ガン 蛋白  マの結合   非活性 工程  (mg)  (pmol)  (pmol/m
g)精製 (倍率) 溶出液 (フラクションI−3) 0.02    0J4    IT レセプターを精製する際のモニターとして用いたレセプ
ターへの放射ラベル化IFN−ガンマの結合は以下のよ
うにして調べた。各種の精製工程から得たレセプターの
アリコート(20−40μl)を、0.1%BSA含有
PBS (200μl)中のラベル化IFN−ガンマ(
100,  000ユニット)とともにあるいはこのラ
ベル化IFN−ガンマなしで、   I−IFN−ガン
マ(250ユニット)と混合した。混合物を4℃で2時
間インキユベートし、ラビットIGg(0.1%のPB
S溶液,  0.5ml)を加え、次いでPEG−80
00 (22%のPBS溶液、0.5ml)を加えた。
混合物を4℃で10分間放置し、次いで0.45μフィ
ルター(2 5+omHAWP, Millipore
 )に通した。濾液を冷PEG−8000溶液(8%P
BS溶液)で洗浄してカウントした。過剰の非ラベル化
IFN−ガンマの存在下でバックグランドカウントを求
め、これを差し引いた。レセプターへのIFN−.ガン
マの結合は1251−IFN−ガンマのpm山数で示し
た。
例8 ウェスタンプロットによる分析 アフィニティーク口マトグラフィーによって精製したレ
セプターのサンプル(500ng/スロット)を還元条
件下でSDS−PAGEにより分析し、60ボルト、2
50mAで、25mMTris  HCI/10mMグ
リシンバッフ7一(pH8.  5) /2 0%メタ
ノール中で4℃で2時間ニトロセルロースシ一ト(BA
  85.Schleichet 1nd Schue
ll)上にエレクトロプロットした。エレクトロプロッ
トの後、ニトロセルロースシ一トを、0.05%Tve
en−20と0.02%ナトリウム アジドを含むPB
S (プロックバッファ一)に溶解した5%非脂肪ミル
クとともに1晩インキユベートした。次いでニトロセル
ロースシ一トを、3つの抗IFN−ガンマレセプターモ
ノクローナル抗体(プロックバッファーで1:150に
希釈した腹水液のイムノグ口プリン分画10■/ml)
の混合物とともに室温で2時間インキユベートした。0
.05%Twpen−20のPBS溶液で洗浄後、ニト
ロセルロースシートを、   ■−ヤギ抗マウス血清(
0.  7X1 0 6cpLll/ml,  プロッ
クバッファ−溶液)とともに室温で3時間インキユベー
トした。次いでシートを洗浄し、乾燥してオートラジオ
グラフィーに付した。
ロードフラクション、流出液及び溶出液のウエスタンプ
ロット分析を実施した。溶解胎盤膜を含むロードフラク
ションのウエスタン プロット分析の結果、分子量88
,000の単一バンドが現われた。この胎盤膜調製物を
イムノアフィニティーク口マトグラフィーに通した所、
分子量88,000のバンドは流出液中には検出されな
かった。
例9 ラムダgtllのcDNA  HeLaライブラリー(
CIonlech Labonlories, Inc
. U. S,^.)から得た異なる挿入断片の1×1
06個の組換え体について、抗IFN−ガンマレセプタ
ーモノクローナル抗体によりスクリーニングした。ファ
ージをE,coli株Y1090に吸着させ、25,0
0 0 p. I, u,の密度で9cmペトリ皿にプ
レートし、42℃で4時間生育せしめた。プレートを3
7℃にして30分後に、あらかじめ10mMイソプロビ
ルチオガラクトシダーゼ(IPTG)に浸漬しておいた
ニトロセルロースフィルターをプラーク上に置き、更に
37℃で6時間インキユベートし、その後第2のフィル
ターを10時間適用した。
フィルターをマークし、10%低脂肪ミルク(1%)及
び0.05%Tveen20を含むPBSにブロックの
ために室温で2時間移した。2つのフィルターのセット
を0.05%Tveen 2 0含有PBSで洗浄し、
例3で得た抗IFN−ガンマレセプターモノクローナル
抗体(好ましくは抗体177−1 .ブロック溶液に2
0μg / mlで溶解した)とともに室温で3時間イ
ンキユベートした。
フィルターをP B S−Tveenで5回洗浄し、ポ
ジティブクローンを1251−ヤギ抗マウスF (a 
b) 2  (ブロック溶液7 X 1 0  cpa
+ /ml)で同定し、4℃で1晩インキユベートし、
次いでP B S−Tveenでよく洗浄した。ポジテ
ィブクローンを、クロロホルム100μ!含有1 ml
 T M G(10mM  Tris−HCI.pH7
.5.1mM  MgS04 、0.02%ゼラチン)
に取り、上記したと同様にしてファージを更にサブクロ
ーン化した。第6A図にはcDNA  HeLa発現ラ
イブラリーのスクリーニング結果が、第6B図にはポジ
ティブクローンのサブクローニングが示されている。ポ
ジティブファージで感染した500mlE.colt 
 1088からDNAストックを調製した。DNAはC
sClグラジェント次いでフエノールークロロホルム抽
出により精製した。
例10 ポジティブcDNAクローンを含む精製したラムダgt
ll  DNAをEcoRIで消化し、1%アガロース
ゲルでサイズ分画した。4つのクローンが0,  5K
bのサイズの挿入断片を有し、1つのクローンが0.7
κbのサイズの挿入断片を有していた。マルチプライム
DNAラベルシステムキット(AMERSHAM)を用
いて、0.  5Kbクローンの1つ(15−21−1
)及び0,  7Kbクローン(18−4−3)からプ
ローブを調製した。
この方法は、その長さにそって多くの部位で変性テンプ
レー}DNA上のDNA合成をプライムするためにラン
ダム配列へキサヌクレオチドを使用する方法である[F
einbe+g A, P, and Vogelsl
einB。,DNA制限酵素断片をラベル化するための
技術、Aagl.Biochem.  (1 9 8 
3) 1 3 2 : 6−13及び(1984)13
7:266コ。上記したプローブを用いたサザンブ口ツ
ティングによりクローン間の交差ハイブリダイゼーショ
ンをチェックした。0.5Kbプローブは4つの全ての
0.5Kkクローンとハイブリダイズしたが0.7κb
クローンとはハイブリダイズしなかった。0.7Kbプ
ローブは0.  7Kbクローンとのみハイブリダイズ
した。
0.5Kbクローン15−21−1のEcoRI挿入断
片をBluescriplベクター中でサブクローン化
し、E,coli  TGIコンピテントバクテリアに
導入した。この形質転換バクテリアを1988年11月
14日に、フランスのパリのCollection N
alionale de Cultures deMi
croo『gmnis+ns (C. N. C. M
. )にブタベスト条約に基いて寄託し、受託番号C.
 N.  C. M,1−815が付与された。
例11 ラムダg t L 1 (CIonLech Labo
ratoriesnc. , U, S.^,)のヒト
胎盤cDNAライブラリーから得た1×106個の組換
え体について、0,  5Kb及び0.  7Kbクロ
ーン(例10)から調製した上記のDNAプローブを用
いてスクリーニングした。ファージをE.coli株4
1088に吸着せしめ、25.000p.f.uの密度
で9cmペトリ皿にプレートし、37℃で1晩生育させ
た。
ニトロセルロースフィルターセットを上に置き、DNA
変性溶液を含むトレーに浸漬した。フィルターを洗浄し
、固定化し、次いでプレハイブリダイズして非特異的部
位が非ラベル化DNAによって飽和されるようにした。
次いでフィルターを32P−ラベル化プローブと67℃
でハイブリダイズさせ、洗浄し、次いでオートラジオグ
ラフィーに付した。10個のポジティブクローンが得ら
れた。ポジティブクローンから得たDNAをCsCl次
いでフェノールクロロホルム抽出により精製した。
例12 ポジティブcDNAクローンを含有する精製したラムダ
gtll  DNAを、EcoRIで消化し次いで1%
アガロースゲルでサイズ分画した。
0,7Kbプローブによって単離されたクローンのうち
の9個が1.  15−2.  3Kbのサイズの挿入
断片を有しており、これらはすべて交差ハイブリダイズ
した。一方、0.  5Kbプローブによって単離され
たクローンのうちの1個が1,8Kbのサイズの挿入断
片を有しそれ自身とのみハイブリダイズした。交差ハイ
ブリダイゼーションはサザンプロット分析により行なっ
た。
更に、制限酵素消化によってクローンの特徴付けを行な
った。1.8Kbフラグメント(No.39)を、第7
図の制限酵素地図に示したようにして制限酵素で切断し
た。ラムダgtllのEcoRI部位(左側末端から1
9.6κh)から1.IKb離れた所にKpn1部位が
見出された。ラムダgtllのEcoRI部位から0.
  6Kbノ所にSacI部位が見出された。1.  
8KbフラグメントをKpnIで切断しゲルに付し0.
  5Kbのフラグメント(15−21−1)をプロー
ブとして用いたサザンプロット分析から、この0.5K
bフラグメントはそのKpnI部位がラムダgtllの
右側末端の近くに来るように位置していることが推定さ
れた。
2.  3Kbフラグメント(No.76)を、第8図
の制限地図に示したようにして制限酵素で切断した。
2,  3Kb挿入断片の中間にSa1部位が見出され
た。ラムダgtllのEcoR1部位(右側末端から1
9.6Kb)の直ぐ近くにXbaI部位が見出された。
例13 クローンの配列決定 CsClラジエントによって精製された0.5Kb, 
 0.  7Kb,  1.  8Kb及び2,3Kb
ポジティブクローンのDNAをEcoRIで切断した。
Slrmjxgene Cloning S7stem
  (San DiegoCxlilornia)のB
luescripプラスミドベクターのDNAをEco
RIによって同様に切断し、次いでデホスホリル化し分
離用アガロースゲルに付した。フェノールークロロホル
ム抽出によりゲルからDNAバンドを抽出した。クロー
ンとベクターの両者がT4リガーゼによって連結できる
ようになった。連結されたベクターを用いて E,coli (TGI)コンビテントバクテリアを形
質転換した。4℃でこのバクテリアにベクターを加え、
熱ショック(42℃)を与え、氷に移し、次いで室温更
に37℃にした。最後にバクテリアをLBアンビシリン
(Amp)上にプレートした。コロニーを採取し、LB
+Amp中で生育させた。配列決定用に以下のようにし
て1本鎖DNAを調製した。連結ベクターで形質転換さ
れたE,coli  TGIバクテリアを2T培地及び
アンビシリン中で生育し、次いでヘルパーウィルスを加
えた。ポリエチレングリコールでDNAを沈殿させ、フ
ェノールークロロホルムで抽出した。
最後に、DNAをTris−EDTAに懸濁させて、S
eq@enceκ目(U S B)による配列決定用に
供した。第9図に、0.5KbcDNAセグメンのヌク
レオチド配列とその翻訳アミノ酸配列が示されている。
第10図に、0.7κbcDNAセグメントの相補性鎖
とその翻訳アミノ酸配列が示されている。第11図に、
1.8KbcDNAセグメントの2つの部分ヌクレオチ
ド配列及びそれらの翻訳アミノ酸配列が示されている。
第12図に、2.3KbcDNAの部分ヌクレオチド配
列が示されている。第13図にその部分翻訳アミノ酸配
列が示されている。
例14 溶原体の蛋白溶解物のHeLa細胞からの分離DNA 
CIoning,A Practical Appto
gch,Vol.  1.Ch,  2, Ed.D.
M.GIove+,IRL  プレスに記載されている
技術を用いた。
(1)E.colt  Y1089でのラムダgtll
組換え溶原体の作成: E.colt  Y1.089細胞を飽和するまで生育
させ、上記した0.  5Kbクローン(15−21−
1)を含有するラムダgtll組換えファージで32℃
で感染させた。細胞をプレートし32℃で感染させた。
細胞をプレートし32℃でインキユベートした(この温
度で、温度感受性ファージレセプターは機能する)。シ
ングルコロニーについて、42℃で温度感受性をテスト
した。シングルコロニーから得た細胞を2つのプレート
にスポットした。1つのプレートを42℃でインキユベ
ートし、他のプレートは32℃でインキユベートした。
32℃で生育するが42℃では生育しないコロニーが溶
原体(17sogen )である。
(2)ラムダgtl1組換え溶原体からの粗溶解物の調
製: E.colf  Y108組換え溶原体のシングルコロ
ニー(1 5−2 1−1)をL培地に接種し、32℃
で生育させた。培養液の光学密度で600allになっ
た時に、温度を急激に42℃まで上昇させ、42℃で2
0分間インキユベートした。次いで終濃度10mMでI
 PTGを加え、37℃で75分間インキユベートした
。遠心により細胞を採取し、蛋白バッファ一(1 0m
M  Hepes. 1 5 0mM  Na.CI,
0.1%Triton X−100.1mM  PMS
F及び20TIアブロチニン)に懸濁し、液体窒素で凍
結した。最初に溶融させた後に、終濃度0.3■/ m
lでライソザイムを加え、濃濃度5−10μg/mlで
DNaseを加えた。
急激な溶融と凍結を3回繰り返し、溶原体の完全な溶解
物を得た。得られる粗抽出物をスピンしてイムノアフィ
ニティーカラムに適用した。
例15 粗溶解物のイムノアフィニティーク口マトグラフイー 例7と同様にして免疫吸着剤を調製した。例14で得ら
れた粗E.coli抽出物(溶原体100■)をスピン
し(to.000xg)、得られる上清を抗体力ラム(
3■IgG/0.3mアガロース)に4℃で適用した。
0.1%Taiwan X一100を含有するPBSで
カラムを洗浄し、0.05%Triton X − 1
 0 0と0.02%ナトリウムアジトを含有するクエ
ン酸(50mM, p}I2)で溶出した。5つの0.
5mlフラクションをHEPESバッファ一(LM.p
H8.5)に集め、4℃に保持した。フラクションNα
1と2が溶出蛋白の75%を含有していた。精製した溶
解物を還元条件下でSDS−PAGEに付し銀染色して
分析した所、分子量約130.000に対応する主要バ
ンドが現われた(β−ガラクトシダーゼの分子量は11
4,000である)。結果は第14図に示した。レーン
Aはβ−ガラクトシダーゼ;レーンBは溶解物溶出フラ
クション;レーンCは口−ドフラクション(粗溶原体)
;及びレーンDは分子量マーカーである。
例16 ウエスタンプロット分析 誘導された融合蛋白(100μg/スロット)を含む粗
E.coli抽出物あるいはアフィニティーク口マトグ
ラフィーで精製した融合蛋白(1μg/スロット)のサ
ンプルを、還元条件下でSDS−PAGEにより分析し
、次いで60ボルトで250mAで、25mM  Tr
is  HCI!10m  グリシンバッフy − (
pH8.  5) / 2 0%メタノール中で4℃で
2時間ニトロセルロースシ一トに電気プロットした。エ
レクトロプロット後(こ、0.05%Tveen − 
2 0と0.02%ナトリウムアジドを含むPBS (
プロックバッファ−)に溶解した10%非脂肪ミルクと
ともに1晩インキユベートした。ニトロセルロースシ一
トを抗IFN−ガンマレセプターモノクローナル抗体(
プロツクバッファーで1:500に希釈した腹水のイム
ノグ口プリンフラクション1 0 mg/ ml )と
ともに室温で2時間インキユベートした。0.05%T
veen−20含有PBSで洗浄後、   ■−ヤギ抗
マウス血清(プロツクバッファ一に0.  7 X 1
 06cpm /mlで溶解)とともに4℃で1晩ニト
ロセルロースシ一トをインキユベートした。次いでシー
トを洗浄し、乾燥してオートラジオグラフィーに付した
。第15図に示したように、粗抽出物とアフィニティー
ク口マトグラフィーで精製したものとの両者において約
130.000のMrのバンドが現われた。第15図で
は、レーンAは分子量マーカー;レーンBではイムノア
フィニティーク口マトグラフィーで精製した溶原体;及
びレーンCは粗溶原体を示す。
例17 放射ラベル化125I−IFN−ガンマの融合蛋白への
交差結合 アフィニティーク口マトグラフィーで精製した融合蛋白
(5μg)または純粋なβ−ガラクトシダーゼの調製物
を、非ラベル化IFN−ガンマ(1000倍)の存在下
もしくは非存在下で、1251−IFN−ガンマ(10
00ユニット、5X105cpm)と混合し、得られる
混合物を室温で2時間放置した。Di Saccin7
1 Sabetgte(D S S)を終濃度0.3m
Mで加えた。15分後に4℃でLM  Tris−HC
Iバッファーを加えて交差結合をストップさせた。混合
物をラビット抗−β−ガラクトシダーゼ血清で免疫沈降
させ(1:200,室温で2時間)、次いでProf^
Sephxrose ビーズを加えた。0.05% T
veen20を含有するPBSでビーズを2回洗浄し次
いでPBSで1回洗浄し、サンプルバッファーに懸濁し
、上清をSDS−PAGEで分析し、次いでオートラジ
オグラフィーに付した。第16図のレーンEに示される
ように、0,5Kbクローンによってコードされる融合
蛋白と 125I−IFN−ガンマとが交差結合した場
合にM. W.  155.  000の複合体が得ら
れた。過剰の非ラベル化IFN−ガンマを加えた場合に
ほのこのバンドは消えた(レーンD)。純粋なβ−ガラ
クトシダーゼ自身と交差結合を行なった時にはこのよう
なバンドは観察されなかった(レーンF)。第16図で
は、レーンAは分子量マーカー;レーンBとCは、それ
ぞれ過剰の非ラベル化IFN−ガンマの存在下及び非存
在下で125I−IFN−ガンマと交差結合した純粋な
溶原体(0.  lb)  ;レーンDとEは、それぞ
れ過剰の非ラベル化IFN−ガンマの存在下及び非存在
下で1251−I F N−ガンマと交差結合した純粋
な溶原体(0,  5Kb)  ,及びレーンFはl2
5I−IFN−ガンマに交差結合した純粋なβ−ガラク
トシダーゼである。
例18 クローン39cDNAの発現 ヒト胎盤cDNAライブラリーから0.  5Kbプロ
ーブにより単離されたラムダg t 1. 1クローン
嵐39の1.  8Kb挿入断片(例12)をEcoR
Iで切断し、Sjrxlagene CloningS
Hlem(Lm Jolla, Cai)から得たKS
 Bluegctip+ベクター(B S)のECOR
I部位に挿入した。得られるBS−39cDNAにおい
ては、1,8Kb挿入断片(第7図)のセンスストラン
ドの3′末端側のAhall[部位はBSベクターのH
indm部位とT3  RNAポリメラーゼプロモータ
ーに接近しており、一方、5′末端はBSベクターのB
amHI部位とT7  RNAボリメラーゼプロモータ
ーに接近している(第17図)。発現ベクターとして、
Che+nsjovsk7 Y,,el atBioc
hemicxl Engineering m, An
nals,N,Y.Acad.Sci., Vol4 
1 3. pp8 8 − 9 6、1983に記載さ
れたプラスミドTL− I FN一αCを用いた。
このプラスミドはtrp−tacプロモーター及びリポ
ソーム結合部位それに続<EcoR1部位を有しており
、このベクターをEcoRIとHinduで切断し、E
coRI−BamHI合成リンカー(イニシェータ−A
TGを含む)を用いてBS−39cDNAのBamHI
−HindI[[フラグメントに連結し、プラスミドT
L−39cDNAを得た(第17図)。この構築体にお
いては、39cDNAフラグメントのコード配列に9個
のコドンが付加されている。TL−39cDNAプラス
ミドをE.coli   JM101  i9にトラン
スフエクトし、Cbe+naioysk7 Y..et
 al  (上記と同じ)に記載されたようにしてイソ
プロビルチオガラクトシダーゼ(IPTG)で誘導した
。例14−17と同様にして、細胞の採取及び蛋白の抽
出、イムノアフィニティーク口マトグラフィー、ウエス
タンプロット分析及びl251−IFN−ガンマの交差
結合をそれぞれ実施した。   I−IFN−ガンマの
交差結合のために、ラビット抗IFN−ガンマ血清また
はマウス抗IFN−ガンマレセプターモノクローナル抗
体を免疫沈降用に用いた。
第18図では、レーンAは分子量マーカー;レーンBは
非誘導バクテリアNα39の粗抽出物;レーンCとDは
、それぞれ誘導60分後および45分後のI PTG誘
導バクテリアNα39の粗抽出物;レーンE−Hはレー
ンA−Dと同様に抗体Nα177−1とインキユベート
した場合;レーンI−LはレーンA−Dと同様に抗体N
cL183とインキユベートした場合であり;ネガティ
ブコントロールは抗IFN−ガンマ抗体とインキユベー
トした場合である。
第18図に示されているように、ブロックを抗体Nal
77−1とインキユベートした場合にはMr32,00
0のシングルバンドが現われる(レーンCとD)。プロ
ットを抗体Nal83とインキユベートした場合には、
Mr32,000の主要バンドとMr17,000のマ
イナーバンドが現われる(レーンGとH)。3 9 c
 DNAの断片を用いたので、39cDNAの天然生成
物のサイズよりも得られる蛋白のサイズは小さい。この
蛋白は第11図に示した配列を含有している。フラグメ
ントBalI−Kpnlの配列(第11B図)は第9図
の配列を含有している。
例19 クローン76cDNAの発現 ヒト胎盤cDNAライブラリーから0.7Kbプローブ
を用いて単離した(例12と同様)ラムダgtllクロ
ーンNα76の2.3κb挿入断片をEcoRIで切断
し、KS BlnescriptベクターのEcoRI
部位に挿入した。2.  3Kb挿入断片(第8図)の
センスストランドの3′末端側のXbaI部位はBSベ
クターのBamHI部位及びT7RNAボリメラーゼプ
ロモーターに接近しており、一方、5′末端はBSベク
ターのHindn[部位とT3RNAボリメラーゼプロ
モーターに接近していた。発現プラスミドTL−IFN
−acをEcoRIとHindlIIで切断し、Eco
RI−HindlI[合成リンカーに再連結した(第1
9図)。得られるプラスミドを再びHindll[とB
amHIで切断し、上記のBSクローン76cDNAか
ら切り出したH i r. d IIIBamHI  
2.3Kb  cDNAに連結した(第19図)。この
プラスミドをE.colt  JM101i9にトラン
スフエクトし、I PTGで誘導した。イムノプロット
のモノクローナル抗体Nα183と反応するMr34,
000の蛋白とMr17.000の蛋白を同定した(第
20図)。この蛋白は第13図に示した配列を含有して
いる。
細胞培養液からの抽出、イムノアフィニティーク口マト
グラフィー、ウエスタンプロット分析及び125■−I
FN−ガンマ交差結合は上記したと同様にして実施した
第20図では、レーンAとBは、それぞれ誘導120分
後及び180分後のI PTG誘導バクテリアNα76
の粗抽出物;レーンCは非誘導バクテリアNα76の粗
抽出物;及びレーンDは分子量マーカーである。プロッ
トは抗体Nα177−1と183の混合物とインキユベ
ートした。
第20図に示したように、プロットを抗体翫177−1
と183の混合物とインキユベートした場合には、Mr
17.000と32.000の蛋白が得られた(レーン
AとB)。
有用性と組成物 本発明のIFN−ガンマ結合蛋白、それと実質的に相同
性を有する蛋白またはその断片は、全身的にあるいは局
所的に投与されたIFN−ガンマの活性を調節しそして
IFN−ガンマの有害な効果から保護するために、単独
であるいは一緒に用いることができる。これらの蛋白は
、IFN−ガンマが内因的に過剰に形成された場合ある
いは外因的に過剰に投与された場合の症状を処置するた
めに用いることができる。内因的にIFN−ガンマが望
ましくなく産生された場合には、リウマチ性関節炎、多
発性硬化症、若年性糖尿病初期、多発性筋炎、ベーチッ
ト病、甲状腺炎、エリテマトーデス、皮膚炎などの各種
自己免疫疾患及び炎症疾患あるいは敗血性ショックにお
いて生じるような局所炎症あるいは全身炎症が起こり、
このような場合にIFN−ガンマ結合蛋白によるIFN
ガンマの活性の調節が有用である。IFN−ガンマ結合
蛋白によるIFN−ガンマの活性の調節は、IFN−ガ
ンマを過剰に投与した時あるいは患者がIFN−ガンマ
に対して感受性を有すると診断された時に有用である。
あるいは、内因的及び外因的IFN−ガンマの抗ウィル
ス活性、抗炎症活性、抗細胞活性(gnlicellu
lsr)及び他のいずれの活性を延長させあるいは促進
させるためにIFN−ガンマ結合蛋白を用いることがで
きる。
本発明の蛋白は、公知の方法により、薬学的に許容し得
る担体との混合物として薬学的に有用な組成物に製剤化
することができる。適当な担体及び製剤は、例えばRe
minglon’ PhatmaceulicaSci
enceg,E.W, Marlinに記載されている
本発明の薬学的組成物は、蛋白と生理学的に許容し得る
担体、安定剤及び賦形剤とを混合することによって調製
することができ、またパイアル中に凍結乾燥することに
よって投与形態に調製することができる。活性成分の投
与量は、投与ルート、疾患、患者の症状等によって変動
し得る。投与法は、同様の薬剤の投与方法と同じ方法が
採用され、処置すべき症状によって変動する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、HeLa細胞と抗IFN−ガンマレセプター
モノクローナル抗体との結合を表わしたグラフを示す。 第2図は、IFN−ガンマによる抗IFN−ガンマレセ
プターモノクローナル抗体の結合抑制を表わすグラフを
示す。 第3図は、IFN−ガンマによるHeLa細胞でのHL
A−DR抗原誘導に対する抗IFN−ガンマレセプター
モノクローナル抗体のブロック能を表わすグラフを示す
。 第4図は、IFN−ガンマ誘導抗NK効果の抗IFN−
ガンマレセプターモノクローナル抗体による抑制効果を
表わすグラフを示す。 第5図は、アフィニティーク口マトグラフィーにて精製
した。IFN−ガンマレセプターのSOS−PAGEの
分析結果を示す写真である。 第6図は、cDNA  HeLa発現ライブラリーのス
クリーニング結果及びポジティブクローンのサブクロー
ニングの結果を示す写真である。 第7図は、1.  8Kbフラグメントの制限酵素地図
を示す。 第8図は、2.  3Kbフラグメントの制限酵素地図
を示す。 第9図は、0.5KbcDNAセグメントのヌクレオチ
ド配列とその翻訳アミノ酸配列を示す。 第10図は、0.7κhcDNAセグメントの相補性鎖
とその翻訳アミノ酸配列を示す。 第11A図及び第11B図は、1..8KbcDNAセ
グメントの2つの部分ヌクレオチド配列及びそれらの翻
訳アミノ酸配列を示す。 第12図は、2.3KbcDNAの部分ヌクレオチド配
列を示す。 第13図は、2.5KbcDNAの部分ヌクレオチド配
列の翻訳アミノ酸配列を示す。 第14図は、HeLa細胞から得た溶原体の蛋白溶解物
をSDS−PAGEに付して分析した結果を示す写真で
ある。 第15図は、誘導された融合蛋白を含む粗E.coli
抽出物及びアフィニティーク口マトグラフィーで精製し
た融合蛋白をウェスタンプロット分析した結果を示す写
真である。 第16図は、融合蛋白への放射ラベル化l251−IF
N−ガンマの交差結合をSDS−PAGEにより分析し
た結果を示す写真である。 第17図は、プラスミドTL−39cDNAの構築を示
す。 第18図は、クローン3 9 c DNAの発現のウエ
スタンプロット分析の結果を示す写真である。 第19図は、プラスミドTL−76cDNAの構築を示
す。 第20図は、クローン76cDNAの発現のウエスタン
プロット分析の結果を示す写真である。

Claims (32)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)第9図のヌクレオチド配列を含む組換えDNA分
    子もしくはcDNA分子を含有するDNA分子。
  2. (2)制限酵素消化により実質的に第7図に示す制限酵
    素地図を示し第11A図及び第11B図のヌクレオチド
    配列を含む1.8KbのcDNA、あるいは0.5Kb
    のcDNAである請求項1のcDNA。
  3. (3)第9図に示すアミノ酸配列を含む蛋白またはそれ
    と実質的に相同性を有する蛋白をコードする請求項1ま
    たは2のDNA分子。
  4. (4)第9図に示すアミノ酸配列を含む蛋白またはそれ
    と実質的に相同性を有する蛋白をコードするDNA分子
    の発現を引き起すことのできるDNA配列に作動可能な
    ように連結している請求項1から3のいずれかの組換え
    DNA分子。
  5. (5)第12図のヌクレオチド配列を含む組換えDNA
    分子もしくはcDNA分子を含有するDNA分子。
  6. (6)制限酵素消化により実質的に第8図に示す制限酵
    素地図を示し第12図のヌクレオチド配列を含む2.3
    KbのcDNA、あるいは0.7KbのcDNAである
    請求項5のcDNA分子。
  7. (7)第13図に示すアミノ酸配列を含む蛋白またはそ
    れと相同性を有する蛋白をコードする請求項5または6
    のDNA分子。
  8. (8)第13図に示すアミノ酸配列を含む蛋白またはそ
    れと相同性を有する蛋白をコードするDNA分子の発現
    を引き起こすことのできるDNA配列に作動可能なよう
    に連結している請求項5から7のいずれかの組換えDN
    A分子。
  9. (9)蛋白分子の少なくとも1部が第9図に示すヌクレ
    オチド配列によってコードされている蛋白。
  10. (10)第9図のアミノ酸配列を含む請求項9の蛋白、
    またはそれと実質的に相同性を有する蛋白。
  11. (11)第11B図に示すアミノ酸配列を含む請求項9
    または10の蛋白。
  12. (12)第11A図に示すARG−GLY−ASN−S
    ERからスタートするアミノ酸配列を更に含む請求項1
    1の蛋白。
  13. (13)IFN−ガンマ結合活性を有する請求項9から
    12のいずれかの蛋白、それと実質的に相同性を有する
    蛋白、あるいはその断片。
  14. (14)第13図に示すアミノ酸配列を含む蛋白、それ
    と実質的に相同性を有する蛋白、あるいはその断片。
  15. (15)第12図に示すヌクレオチド配列またはその1
    部によってコードされる蛋白。
  16. (16)IFN−ガンマ結合活性を有する請求項14ま
    たは15の蛋白、それと実質的に相同性を有する蛋白、
    またはその断片。
  17. (17)請求項4のDNA分子を含む複製可能な発現ビ
    ークルであって、形質転換宿主細胞中にて請求項9から
    13のいずれかの蛋白を発現することのできる上記発現
    ビークル。
  18. (18)請求項8のDNA分子を含む複製可能な発現ビ
    ークルであって、形質転換宿主細胞中にて請求項14か
    ら16のいずれかの蛋白を発現することのできる上記発
    現ビークル。
  19. (19)請求項17の複製可能な発現ビークルで形質転
    換された宿主細胞。
  20. (20)請求項18の複製可能な発現ビークルで形質転
    換された宿主細胞。
  21. (21)請求項19または20の原核宿主細胞。
  22. (22)請求項19または20の真核宿主細胞。
  23. (23)請求項9から16のいずれかの蛋白を製造する
    方法であって、 (a)請求項19または20の形質転換宿主細胞を適当
    な培養培地中で培養する工程;及び (b)該蛋白を単離する工程 からなる上記方法。
  24. (24)請求項23の方法によって製造された蛋白。
  25. (25)IFN−ガンマがそのレセプターに結合するの
    をブロックしIFN−ガンマの生物学的活性を抑制する
    抗ヒトIFN−ガンマレセプターモノクローナル抗体。
  26. (26)CNCM I−814(No.177−1)の
    受託番号を有するハイブリドーマによって産生される請
    求項25の抗ヒトIFN−ガンマレセプターモノクロー
    ナル抗体。
  27. (27)CNCM I−814(No.177.1)の
    受託番号を有するハイブリドーマ。
  28. (28)薬学的に許容し得る担体と共に、活性成分とし
    て請求項9から16のいずれかまたは24の蛋白を含有
    する薬学的組成物。
  29. (29)動物におけるIFN−ガンマの有害効果から保
    護するための請求項9から16のいずれかまたは24の
    蛋白。
  30. (30)IFN−ガンマが過剰に内因的に形成された状
    態または過剰に外因的に投与された状態を処置するため
    の請求項9から16のいずれかまたは24の蛋白。
  31. (31)自己免疫疾患におけるIFN−ガンマの作用か
    ら保護するための請求項9から16のいずれかまたは2
    4の蛋白。
  32. (32)IFN−ガンマの効果を調節するための請求項
    9から16のいずれかまたは24の蛋白。
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