JPH02291268A - ヒトリンホトキシンn末端欠失変異体 - Google Patents

ヒトリンホトキシンn末端欠失変異体

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JPH02291268A
JPH02291268A JP1282660A JP28266089A JPH02291268A JP H02291268 A JPH02291268 A JP H02291268A JP 1282660 A JP1282660 A JP 1282660A JP 28266089 A JP28266089 A JP 28266089A JP H02291268 A JPH02291268 A JP H02291268A
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JP
Japan
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terminal
sequence
mutant
human lymphotoxin
terminal deletion
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JP1282660A
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English (en)
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Haruichi Uesugi
上杉 晴一
Takeshi Takeda
健 武田
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Sankyo Co Ltd
Original Assignee
Sankyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、遺伝子操作の手法を用いてN末端特定領域を
人為的に欠失させたヒトリンホトキシンN末端欠失変異
体、及び、該リンホトキシンN末端欠失変異体合成遺伝
子に関するものである。
N末端特定領域を欠失させることにより、天然のものよ
り強力な抗腫瘍を有するヒトリンホトキシンを大量に得
ることが可能になり、新規抗腫瘍剤としての利用が期待
できる。
従来の技術 ヒトリンホトキシン(以下、rHLJとする。)及びこ
れをコードするcDNAは公知であり、第1図に示すア
ミノ酸配列及びeDNA配列が報告されている(Nat
ure, vol.312, pp.721−724,
(I984)) .この、天然のHLmRNAに対する
CDNA配列は、ヌクレオチドの部分配列の変換を可能
とする制限酵素切断部位をもたず、アミノ酸の改変等の
蛋白質工学の利用にそのまま用いることには不便な点が
あった。この点を克服するため、本発明者らは、コード
されるHLのアミノ酸配列が変わることなく、該c D
 N Aが、(I)制限酵素BssHI , EcoR
I , Kpnl 、HindIII、Xhol , 
Sacl , Smal 、Hpal  及びBamH
 I  の認識部位を、それぞれ1箇所だけ有する。
(2)コドンの変更により、100ヌクレオチド鎖長を
1つのブロックとして、その中に存在するダイレクトリ
ピートが消去されている。
(3)連続したいずれの30ヌクレオチドをとっても、
この中の6塩基対を超えるパリンドローム配列が消去さ
れている。
という特徴を有するように、ヌクレオチド配列を改変し
た。さらに、この遺伝子を大腸菌中で発現させ,抗腫瘍
活性を有するHLを得た(第10回、日本分子生物学会
年会、プログラム・講演要旨集、104頁、(I987
)、特願昭 62−287035号)。
また、遺伝子操作の手法を用いて、ヒト腫瘍壊死因子、
HL等のN末端欠失変異体を得ることが試みられ、N末
端側のアミノ酸を人為的に欠損させることにより、全ア
ミノ酸を有する完全な組換え体に比べて高い比活性を示
すN末端欠失変異体が得られることが報告されている(
Cancer Res.,vol.47, pp.14
5−149, (I987),生化学,第59巻,第8
号,930頁, (I987)等)。
特に、HLに関しては、N末端から、19個、22個、
24個及び26個のアミノ酸を欠失したN末端欠失変異
体が得られ、これらは、全アミノ酸を有する完全な5L
とほぼ同等又はやや高い比活性を示すことが見出された
(上記生化学,第59巻,第8号,930頁, (I9
87))。
発明が解決する課題 本発明者らは、上記(第10回、日本分子生物学会年会
、プログラム・講演要旨集、104頁、(I987)、
特願昭 62−287035号)に記載のcDNAを用
いて、より高い比活性を示すHL−N末端欠失変異体を
得る研究を進めてきた。その結果、N末端から27個の
アミノ酸を欠失したN末端欠失変異体を得て、該変異体
が、N末端側のアミノ酸を欠失させたHLとしては最も
高い比活性を示すことを見出し、本発明を完成させた。
すなわち、本発明は、遺伝子操作の手法を用いてN末端
特定領域を人為的に欠失させたHL−N末端欠失変異体
、並びに、その間効物,突然変異体、変異体及びその前
駆体に関する。
さらに詳しくは、次の一般式(I)で示されるHL−N
末端欠失変異体: (N) −R−LysProAlaAlaHisLeu
IleGlyAspProSerLysGlnAsnS
erLeuLeuTrpArgA1aAsnThrAs
pArgAlaPheLet+G1nAspG1yPh
eSerLeuSerAsnAsnSerLeuLeu
ValProThrSerGlyIleTyrPheV
alTyrSerGlnValValPheSerGl
yLysAlaTyrSerProLysAlaThr
SerSerProLeuTyrl,euAla ( 
I )HisGluValG] nLeuPheSer
SerGlnTyrProPheHisValProL
euLeuSerSerGlnLysMetVaiTy
rProG1yLeuGlnGluProTrpLeu
Hj.sSerMetTyrHisGlyAlaAla
PheGlnLeuThrG1nGlyAspGlnL
euSerThrHisThrAspGlyI1ePr
oHisLeuVal1、euSerProSerTh
rVa lPhePheGlyA laPheA la
Leu−(C) (式中、N及びCは、アミノ末端及びカルボキシ末端を
それぞれ表わし、Rは、メチオニン、N一ホルミルメチ
オニン、リーダー配列、又は、水素原子を表わす。)、
並びに、その間効物、突然変異体、変異体及びその前駆
体に関する。
また、本発明は、次の配列を有する、HL−N末端欠失
変異体をコードするヌクレオチド配列:Met  Ly
s  Pro  Ala  Ala  His  Le
u  Ile  GlyCGAT ATG AAA C
CT GCA GCT CAC CTC ATT GG
CTA TAC TTT GGA CGT CGA G
TG GAG TAA CCGAsp Pro Ser
 Lys Gin Asn Ser Leu Leu 
TrpGAT CCG TCT AAG CAG AA
T TCA CTA CTG TGGCTA GGC 
AGA TTC GTC TTA AGT GAT G
AC ACCArg Ala Asn Thr A.s
p ArgAla Phe Leu GinAGA G
CA AAC ACG GAC CGT GCC TT
C CTC CAGTCT CGT TTG TGC 
CTG GCA CGG AAG GAG GTCAs
p Gly Phe Ser Leu SerGAT 
GGC TTC TCC TTG TCCCTA CC
G AAG AGG AAC AGG7o Leu Val Pro Thr Ser GlyCT
G GTA CCG ACC AGT GGCGAC 
CAT GGC TGG TCA CCGAsn As
n Ser Leu AAC AAC TCT TTG TTG TTG AGA AA.C I1e Tyr Phe Val ATC TAG TTC GTG TAG ATG AAG CAC Tyr Ser Gin Val Val Phe S
er Gly Lys A].aTAC TCT CA
G GTG GTT TTT AGC GGG AAA
 GCTATG AGA GTC CAC CAA A
AA TCG CCC TTT CGASer Ser
 Gln Lys Met Val Tyr Pro 
Gly LeuAGC TCC CAG AAG AT
G GTT TAC CCC GGG CTTTCG 
AGG GTC TTC TAC CAA ATG G
GG CCC GAATyr Ser Pro Lys
 Ala Thr Ser Ser Pro LeuT
AC AGC CCG AAG GCC ACC ’r
CT TCC CCG CTGATG TCG GGC
 TTC CGG TGG AGA AGG GGC 
GACGln Glu Pro Trp Leu Hi
s Ser Met Tyr HisCAA GAA 
CCG TGG CTG CAC AGC ATG T
AC CATGTT CTT GGC ACC GAC
 GTG TCG TAC ATG GTATyr L
eu Ala His Glu Val Gln Le
u Phe SerTAT CTG GCG CAT 
GAG GTC CAA CTG TTC TCGAT
A GAC CGC GTA CTC CAG GTT
 GAC AAG AGCGly Ala Ala P
he Gin Leu Thr Gin Gly As
pGGG GCG GCG TTT CAG TTA 
ACC CAA GGT GACCCC CGC CG
C AAA GTC AAT TGG GTT CCA
 CTGSer Gln Tyr Pro Phe H
is Val Pro Leu LeuAGC CAA
 TAT CCG TTC CAC GTG CCA 
CTC CTGTCG GTT ATA GGC AA
G GTG CAC GGT GAG GACGln 
Leu Ser Thr His Thr Asp G
ly I].e ProCAA CTA TCT AC
T CAC ACA GAC GGG ATC CCG
GTT GAT AGA TGA GTG TGT C
TG CCC TAG GGCHis Leu Val
 Leu Ser Pro Ser Thr Val 
PheCAC CTA GTC CTC AGC CC
G AGT ACT GTC TTCGTG GAT 
CAG GAG TCG GGC TCA TGA C
AG AAGPhe  Gly  Ala  Phe 
 Ala  Leu  ***  木*本TTT GG
A GCC TTC GCT CTG TAG TGA
 GAAA CCT CGG AAG CGA GAC
 ATC ACT CAG CT及び、天然I−{ L
の27部位のロイシンをコードしない、該ヌクレオチド
配列の突然変異体、変異体、及び、該コードされてぃる
HL−N末端欠失変異体の少なくともN一末端領域をコ
ードするすべてのヌクレオチド断片、並びに、それぞれ
の相補配列に関するものである。
本発明のHL−N末端欠失変異体は、天然HLの27個
のN末端アミノ酸残基を欠失しているが、さらに,好適
な方法により置換または変換することも可能である。
例えば、本発明のHL−N末端欠失変異体は、遊離のア
ミノ末端を有していてもよく、この部位は好適に置換さ
れていてもよい。既に記載したように、27残基を欠失
したHL−N末端欠失変異体く以下、「Δ27N」とす
る。)は、26残基を欠失したH L − N末端変異
体(以下、「Δ26N」とする。)を含む、他のいかな
るN末端欠失HL変異体より高い活性を有する。従って
、N末端をロイシン又は置換ロイシン(天然HLの残基
27)で置換したものは好ましくなく,この残基を有す
るペプチド及びこの残基をコードするヌクレオチド配列
は、特に本発明から除外される。
好適なN末端の置換の例としては、メチオニン、N−ホ
ルミルメチオニン、リーダー配列、又は、投与前、投与
時、もしくは、投与後の好適な時に切断されて遊離の分
子を生じるか、又は、切断はされないが活性に影響を与
えないような、例えばエステルのような基等が挙げられ
る。
一般に、いかなるN末端の置換も、体内の標的部位に到
達する前、到達時、または到達後に切断されるか分解さ
れるものを選択するのがさらに好ましい。そのような置
換は、体内の環境において(pH条件/イオン強度等の
変化により)自然に分解または切断されるであろうし、
または、例えば、リン酸基を切断する脱リン酸化酵素の
ような酵素の作用により、切断されるであろう。
リーダー配列のような置換は、一般にHLを得るのに用
いられる発現系において副産物となる。
その様な置換は、一般には発現系において、もしくは投
与時に、切断されるか、または、HLの生理活性に影響
を与えずに保持されるが、多くの場合はペプチドの発現
に有用である。本発明においてリーダー配列が用いられ
る場合には、天然に生じるリーダー配列(上記、Nat
ure)を用いることが好ましいが、いかなる好適な配
列も用いられうる。
なお、本発明においてペプチドとは、ベプチド結合で結
合している2個以上のアミノ酸から成るすべての分子を
意味し、この術語には、オリゴペプチド、ポリペプチド
及び蛋白質が含有される。
本発明のHL−N末端欠失変異体の基礎をなす完全なH
L分子は、すべての好適な分子を含むが、先行の参考文
献のいずれかにおいてHLとして記載されている抗腫瘍
活性を有する。さらに特異的には、本発明のHL−N末
端欠失変異体は、図1または図2の、28以降のアミノ
酸残基の配列と相同性を有するものである。
カルボキシ末端の16個のアミノ酸を欠失すると不活性
なHLが生じることが見出されている(上記、Natu
re)。そういった場合は、不活性なHLに、図1また
は図2に示された配列と物質的に類似の配列(特に最後
の16残基)を供与することが好ましい。活性に影響が
なければ、この数は決定的なものではなく、目的に応じ
て、残基は同効物によっても置換されうる。末端のロイ
シン残基は、活性にとって重要であり、保持することが
好ましい。
一般に、いかなる蛋白質であっても、その活性はある保
存領域に依存し、他方で、他の領域は、その保存領域に
関してほとんど重要性を持たない。
従って、本発明は、その配列が依然として物質的にHL
活性を示す、すべての変異体または突然変異体を含有す
る。そのような変異体及び突然変異体は、例えば、欠失
、挿入、置換を含むものである。一般に、変化が小さい
場合には、もしもその変化が分子の必須部分におけるも
のでなければ、活性にほとんど影響を与えず、目的に応
じて、例えば、それをコードする遺伝子上に新たな制限
酵素断片部位(以下、「制限部位」とする。)を生じる
ような、遺伝子操作に関する二次的な効果をもたらす。
コードされたアミノ酸配列は、HL活性に影響を及ぼさ
ないかぎり、目的に応じていかなる態様においても修復
され得る。点突然変異及び他の変化は、制限部位を付加
または除去すること、遺伝子操作または発現に他の効果
をもたらすこと、HL分子に他の有用性を授けるように
ように修復すること等に有効である。
本発明におけるHL−N末端欠失変異体のC末端は、活
性に必須である場合を除いて、本発明の中核を構成して
いない。目的に応じて、カルボキシル基は、置換または
修復されうる。その置換は、例えば、塩やエステルの形
成や、他の好適な置換を含有する。修復は、活性に影響
を与えないかぎり、部分的であるかどうかを問わず、一
つまたはそれ以上のC末端のアミノ酸残基の欠損を含む
特に、末端のロイシンは活性に必須であり、欠失または
その他の変化は、末端のロイシン以外の残基にて行われ
るのが好ましい。末端のカルボキシル基の除去は、例え
ば好ましくない反応より防御するのに有用であり、さら
に好適な保護基で置換することによりこの目的は達成さ
れうる。修復は、一つまたはそれ以上の残基を他の好適
な残基と置換することを含む。
HL分子への置換又は修復は、暫定的または永久的なも
のである。例えば、C末端がエステル化されたHLは、
in vivoにおいて、標的器官への到達前または到
達時に脱エステル化されうる。
本発明のHLは、活性に影響のない範囲で、糖が付加さ
れうる。
糖の付加は、真核細胞の系、特に晴乳動物の系を用いる
か、または、産物を好適な酵素系で処理することにより
によって好適に行われうる。
分子の選択的な置換は、一般的には容易ではない。例え
ば、C末端のカルボキシル基だけを修復するためには、
同じ処理で修復を受けそうな他のすべての基を保護する
必要があろう。選択的な置換は、発現系の好適な選択、
及び/又は、コードするアミノ酸配列の好適な修復によ
って達成されうる。
以上、本発明のHL−N末端欠失変異体の置換及び変換
について記載したが、これらの変化は、すべて、HL活
性に影晋のない範囲で行われる。
本発明の好適なHL−N末端欠失変異体は次の式で表わ
され: (N) −R−LysProA1aAlaHisLeu
IleG1yAspProSerLysGlnAsnS
erLeuLeuTrpArgAlaAsnThrAs
pArBA]−aPheLeuGlnAspGlyPh
eSerLeuSerAsnAsnSerLeuLeu
ValProThrSerG1yIleTyrPheV
alTyrSerGlnValValPheSerGl
yLysAlaTyrSerProLysAlaThr
SerSerProLeuTyrLeuAla ( I
 )HisGluValG1nLeuPheSerSe
rG1nTyrProPhe!{isValProLe
uLeuSerSerGlnLysMetValTyr
ProGlyLeuGlnGluProTrpLeuH
isSerMetTyrtlisG1yAlaA1aP
heG1nLeuThrGlnGlyAspG1nLe
uSerThrHisThrAspGlyIlePro
HisLeuValLeuSerProSerThrV
alPhePheGlyAlaPheAlaLeu−(
C) (式中、N及びCは、アミノ末端及びカルボキシ末端を
それぞれ表わし、Rは、メチオニン、N一ホルミルメチ
オニン、リーダー配列、又は、水素原子を表わす。)、
並びに、その間効物、突然変異体、変異体及び前駆体を
含有する。
ここで、同効物とは、活性に影響がない範囲で、C末端
、N末端または他の場所における、塩、エステル、糖等
が付加された配列を含む該HL−N末端欠失変異体をい
う。
突然変異体とは、活性に影響がない範囲でアミノ酸が置
換、挿入、欠損した該HL−N末端欠失変異体をいう。
変異体とは、自然集団に生じうる天然のHLで、かつ活
性に必須な保存領域のアミノ酸配列が図1。
に示された配列と共有部分を有するHLの、N末端より
図1の26部位に相当するロイシンまでを欠失した変異
体のうち、HL活性を有するものをいう。この定義には
、相同遺伝子由来の変異体も含まれる。
前駆体とは、活性に影響を与えるかまたは与えないが、
HLが活性を有するときには存在せず、その効果は標的
部位に到達する前又は到達時に打ち消される、リーダー
配列又は置換基等をいう。
本発明のヌクレオチド配列は、本発明のI{ L −N
末端欠失変異体の全部または部分をコードするヌクレオ
チド配列である。ヌクレオチド配列がHL−N欠失変異
体の部分のみをコードする場合は、この部分は少なくと
もHL−N末端欠失変異体のN一末端部分を含有するも
のであるが、天然に存在するHLの27部位のロイシン
残基は含有しない。この配列については特に限定はなく
、また、DNAであってもRNAであってもよい。本発
明のH L − N末端欠失変異体をコードする遺伝子
は、ここで開示される情報を元に、図1および図2に示
される配列より、周知の技術を用いて容易に逆構築され
うる。
図2に示される配列は、天然に生じるペプチド配列をコ
ードしているので、好適な配列である。
ハイブリダイゼーションは、配列の相同性の指標として
は最適ではないが、図2の配列の50%以上の相同性、
好ましくは80%以上の相同性を有する配列が、好適に
用いられる。
それぞれの場合において、ヌクレオチド配列は、HL−
N末端変異体の配列,少なくとも、そのN−末端部分を
コードしているものである。
完全なHL−N末端欠失変異体をコードするものより短
い配列も、他のペプチドのN末端部を修復するか、HL
をコードするプラスミドの修復の為に用いられうる。い
ずれの場合も、結果としてのペプチドは,本発明のN末
端を有する。
本発明のヌクレオチド配列は、目的に応じて他の制限部
位を供するように改変されうる。この場合は、コードさ
れているHLのアミノ酸配列を変えないか、または、目
的に応じてアミノ酸配列を変えたとしても、HLの活性
に影響を与えないように改変されうる。
本発明のヌクレオチド配列は,好適にはDNAの配列で
ある。このような配列は、例えばプローブとして単独で
も用いられるが、一般的には発現系の一部を形成するの
が好ましい。
好適な発現ベクターは、ファージ又はプラスミドである
が、コスミド、レトロウイルス、又は他のベヒクルも用
いられる。さらに、発現に必須又は有用である、プロモ
ーター、オペレーター、インドゥーサー、ターミネータ
ー等のコントロール配列が、使用されるベクターに組み
込まれて用いられる。用いられるベクターは、目的に応
じて好適な態様に改変されうる。
好適な二本鎖のヌクレオチド配列は、以下に示され、: Met Lys Pro Ala.Ala His L
eu Ile GlyCGAT ATG AAA CC
T GCA GCT CAC CTC ATT GGC
TA TAC TTT GGA CGT CGA GT
G GAG TAA CCGAsp Pro Ser 
Lys Gin Asn Ser Leu !,eu 
TrpGAT CCG T(:T AAG CAG A
AT TCA CTA CTG TGGCTA GGC
 AGA TTC GTC TTA AGT GAT 
GAC ACCArg Ala Asn Thr As
p Arg Ala Phe Leu GinAGA 
GCA AAC ACG GAC CGT GCC T
TC CTC CAGTCT CGT TTG TGC
 CTG GCA CGG AAG (EAGGTCT
yr Ser Pro Lys Ala Thr Se
r Ser Pro LeuTAC AGC CCG 
AAG GCC ACC TCT TCC CCG C
TGATG TCG GGC TTC CGG TGG
 AGA AGG GGCGACAsp Gly Ph
e Ser Leu Ser Asn Asn Ser
 LeuGAT GGC TTC TCC TTG T
CC AAC AAC TCT TTGCTA CCG
 AAG AGG AAC AGG TTG TTG 
AGA AACTyr Leu Ala His Gl
u Val Gln Leu Phe SerTAT 
CTG GCG CAT GAG GTC CAA C
TG TTC TCGATA GAC CGC GTA
 CTC CAG GTT GAC AAG AGCL
eu Val Pro Thr Ser Gly Il
e Tyr Phe ValCTG GTA CCG 
ACC AGT GGC ATC TAC TTC G
TGGAC CAT GGC TGG TCA CCG
 TAG ATG AAG CACSer Gin T
yr Pro Phe His Val Pro Le
u LeuAGC CAA TAT CCG TTC 
CAC GTG CCA CTC CTGTCG GT
T ATA GGC AAG GTG CAC GGT
 GAG GACTyr Ser Gln Val V
al Phe Ser Gly Lys AlaTAC
 TCT CAG GTG GTT TTT AGC 
GGG AAA GCTATG AGA GTC CA
C CAA AAA TCG CCC TTT CGA
Ser Ser Gln Lys Met Val T
yr Pro Gly LeuAGC TCC CAG
 AAG ATG GTT TAC CCC GGG 
CTTTCG AGG GTC TTC TAC CA
A ATG GGG CCC GAAGln Glu 
Pro Trp Leu His Ser Met T
yr HisCAA GAA CCG TGG CTG
 CAC AGC ATG TAC CATGTT C
TT GGC ACC GAC GTG TCG TA
C ATG GTAPhe  Gly  Ala  P
he  Ala  Leu  ***  ***TTT
 GGA GCC TTC GCT CTG TAG 
TGA GAAA CCT CGG AAG CGA 
GAC ATC ACT CAG CTGly Ala
 Ala Phe Gin Leu Thr Gln 
Gly AspGGG GCG GCG TTT CA
G TTA ACC CAA GGT GACCCC 
CGC CGC AAA GTC AAT TGG G
TT CCA CTGGln Leu Ser Thr
 His Thr Asp Gly Ile ProC
AA CTA TCT ACT CAC ACA GA
C GGG ATC CCGGTT GAT AGA 
TGA GTG TGT CTG CCC TAG G
GCHis Leu Val Leu Ser Pro
 Ser Thr Val PheCAC CTA G
TC CTC AGC CCG AGT ACT GT
C TTCGTG GAT CAG GAG TCG 
GGC TCA TGA CAG AAG及び、天然H
Lの27部位のロイシンをコードしない、該ヌクレオチ
ド配列の突然変異体、変異体、、及び、該コードされて
いるHL−N末端欠失変異体の少なくともN一末端領域
をコードするすべてのヌクレオチド断片、並びに、それ
ぞれの相補配列が含まれる。
ここで、突然変異体又は変異体とは、ペプチドの突然変
異体又は変異体をコードするすべてのヌクレオチド配列
、及び、ペプチドのアミノ酸配列に影響を与えずに配列
の変化したものを意味する。
本発明のHL−N末端欠失変異体合成遺伝子及びN末端
欠失変異体は、以下に記載する方法で製造することがで
きる。
一般には、本発明のペプチド及びヌクレオチド配列を産
生ずるためには幾つかの方法がある。簡単な方法として
は、図2に示されたヌクレオチド配列を合成し,それを
好適な発現プラスミドに挿入し、好適な宿主を形質転換
し、細胞に破砕、遠心等を行い、本発明のHL−N末端
欠失変異体を得ることである。図2における「U」及び
「L」の表示は、完全なコード配列を作成するために好
適なオリゴヌクレオチドの分割を示している。
逆に、制限酵素を用いて、ρTLymよりPst I 
−Sal I断片、または、Pst I − EcoR
I断片を得て、アミノ酸を欠失させる形でコードするよ
うに、5′一末端に好適なオリゴヌクレオチドをライゲ
ーションすることもできる。
すなわち、HL合成遺伝子を含有するプラスミドpTL
ym  (第10回、日本分子生物学会年会、プログラ
ム・講演要旨集、104頁、(I98力、特願昭 62
−287035号)を制限酵素 ClaI  及びSa
ll  で切断し、二つの断片を回収する。この二つの
断片のうち、HLfi伝子を含む短い方の断片をさらに
制限酵素Pst Iで切断し、N末端からPst I部
位(第2図参照)まで欠失したPstl−SalI断片
を回収する。
次に、目的のN末端領域のアミノ酸を欠失し、残りのア
ミノ酸をコードし、かつ5′末端にCla1 部位を有
するようなHL−N末端欠失変異体合成遺伝子を作成す
るために、3′末端にPst I部位、5′末端にCl
a I部位を有するようにあらかじめ設計したオリゴヌ
クレオチド、及び、該オリゴヌクレオチドに相補的なオ
リゴヌクレオチドを混合し、アニーリングする。このも
のを上記記載したPst I −Sal I  断片と
混和させて、目的のN末端領域を欠失したHLをコード
する遺伝子を含んだ、Cla I −Sal I  断
片を得ることができる。
制限酵素Sal Iで処理した後に、この断片の5′末
端をポリスクレオチドキナーゼを用いてリン酸化し、こ
れとは別にpTLymをClaI  及びSall  
で切断して得られる長い方の断片とライゲーションを行
なうことにより、HL−N末端欠失変異体合成遺伝子を
含有するプラスミドを作成することができる。目的の遺
伝子が挿入されていることは、プラスミドのヌクレオチ
ド配列を調べることにより確認できる。
また逆に,上記Pst I − Sal I断片に図4
に示す027N断片をアニールし、このものを上記の長
い方のCla I − Sal I断片にアニールして
、リガーゼとポリメラーゼを用いてプラスミドの構築を
完成させることもできる。
pTLymをHL遺伝子の原料として用いられた場合、
AmpRにおけるPst I部位を消去することにより
操作行程を減らすことも可能である。この場合には、合
成オリゴヌクレオチドとライゲーションする前に、Ps
t Iと他の好適な酵素で切断すればよい. 本発明のMLをコードしているヌクレオチド断片は、目
的に応じて、いかなる好適なベクターへも挿入しつる。
理想的にはそのベクターは,挿入を容易にするためにC
la I部位とSal I部位を有していることが好ま
しいが、そうでない場合でも、プラントエンド・エンド
ライゲーション法による挿入が可能である。この方法に
おいては、形質転換体の発現を試験するべきである。
得られたプラスミドを用いて大腸菌を形質転換し、アン
ピシリンにより形質転換体を選択し、インドールアクリ
ル酸等のトリプトファンプロモーターの誘導剤を添加す
ることにより、目的のH L−N末端欠失変異体を発現
させることができる。
発現の程度は、菌体をSDSポリアクリルアミドゲル電
気泳動法(Nature, vol.227, pp.
680−685,(I970))で泳動することにより
解析できる。
他のベクターを用いた時は、その選択マーカーに依存し
た選択方法が用いられうる。
さらに、この形質変換体を培養した後に集菌し、超音波
処理により菌体を破砕し、遠心操作を行なう。その遠心
上清の抗腫瘍活性を測定し、同時に、該遠心上清のHL
−N末端欠失変異体の含量をSDSポリアクリルアミド
ゲル電気泳動法で測定することにより、目的のHL−N
末端欠失変異体の比活性を算出することができる。
また、この遠心上清について通常用いられる蛋白精製操
作を行ない、HL−N末端欠失変異体を得ることができ
る。
本発明のHL−N末端欠失変異体は、天然のHLと同一
の生物学的活性を有しており、ヒトをはじめとする晴乳
動物に投与することにより、極めて有効な抗腫瘍効果を
示す。
本発明のHL−N末端欠失変異体を投与するための方法
は、非経口投与(例えば、静注、筋注、皮下注又は腹腔
内注)であり、投与される組成物には、治療上有効量の
生成物が、薬理上許容される希釈剤、担体及び/又はア
ジュバントとともに通常含有されている。
ヒト血清アルブミンのような標準的希釈剤が本発明の医
薬組成物として考えられ、生理的食塩水のような標準的
担体が同様に考えられる。
投与形態としては、皮下注射、静脈内注射、筋肉注射、
座刑などの非経口投与法、または、錠剤、カプセル剤、
散剤、顆粒剤などによる経口投与法が挙げられる。投与
量は、投与経路または投与回数などによって異なるが、
例えば成人に対しては、通常は一日1 − 1,000
μg/Kg体重を一日に一回又は数回に分けて投与する
のが好ましい。
以下に実施例を挙げて本発明をより具体的に説明するが
、これらは本発明の範囲を制限するものではない。
実施例 本発明では、HLのN末端側よりそれぞれ、26個、2
7個、28個のアミノ酸を欠失した変異体(以下それぞ
れ、Δ26N、Δ27N、Δ28Nとする。)をコード
する遺伝子を含有するプラスミド(以下そ九ぞれ、pT
LymΔ26N、pTLymΔ2 7 N, pTLy
m△28Nとする。)を構築した。構築の手順は、第3
図に示すフローチャートにしたがった。以下にpTLy
m△26Nの構築方法について記載する。
pTLymプラスミド(第10回、日本分子生物学会年
会、プログラム・講演要旨集、104頁、(I987)
、特願昭 62−287035号)をCla I  及
びSal I  で切断して得られる二つの断片を電気
泳動法により回収した。HL遺伝子を含む短い方の断片
( c D N A配列を第2図に示す。)をざらにP
st I  で切断し、N末端からPst I sit
e  (第2図参照)までを欠失したPst I −S
al I断片を電気泳動法にて回収した。
第4図に示す、UΔ26Nと、5′末端をリン酸化した
 L△2 6 Nを 0,01 Azso  ( 75
−100p mol)ずつ混合し、アニーリングを行な
った後、上記のPst 1 −Sal I  断片を0
.5 p mol加え、さらにT4DNAリガーゼを3
50単位加えて、15℃で12時間、ライゲーション反
応を行なった。
熱処理をし、エタノール沈澱を行なった後、Sail 
 を25単位加え、37℃で12時間切断反応を行ない
、さらに、このものについて5%ゲルを用いたポリアク
リルアミドゲル電気泳動を行ない、単離、精製の後にΔ
26NをコードするClal−Sal I  断片を得
た。
この断片0.3 p molにポリヌクレオチドキナー
ゼを10単位加え、37℃で1時間反応を行ない、5′
末端をリン酸化した。この反応液と、先にpTLymを
Cla I  及びSalI  で切断して得られた長
い方の断片(Cla I −Sal lベクター)0.
1p molを混合し、DNAリガーゼ350単位を加
え、20℃で12時間ライゲーション反応を行なった。
この反応液を用いて、通常の方法にしたがって大腸菌H
B101株を形質転換し、得られた形質転換体から目的
とするプラスミドpTLymΔ26Nを回収した。目的
とする遺伝子が挿入されていることは、DNAの塩基配
列を決定することにより確認した。
pTLym△2 7 N, pTLymΔ28Nについ
ても、それぞれ第4図に示す、U△27NとL△27N
、UΔ28NとL△28Nを用いて同様に構築した。
(2)各種N末端欠失変異体の発現 pTLymΔ2 6 N, pTLymΔ27N及びp
TLymΔ28Nで形質転換させた大腸菌HB101株
を、40μg/mlのアンピシリンを含むL B培地5
 ml中で培養した。培養条件は、37℃で8〜10時
間とした。このうち50μ1を、0.2% (w/v)
カザミノ酸及び40μg/mlアンピシリンを含むM9
培地5 mlに植え継ぎ、37℃で10〜16時間培養
した。このうち2 mlを上記のカザミノ酸及びアンピ
シリンを含むM9培地Zoo mlに加え37℃で培養
し、■。5時間後にインドールアクリル酸(以下IAA
とする。)を終濃度40μg/mlになるように加えて
トリプトファンプロモーターを誘導した。さらに24時
間培養を続けたのち集菌し、この菌体をSDS含有サン
プルバッファ− (Sample Buffer)で充
分煮沸し、15%のポリアクリルアミドのゲルに供与し
てSDSポリアクリルアミドゲル電気泳動を行なった。
△26N及びΔ27N1こついての結果を第5図に示す
。N末端領域を欠失した場合の分子量より算定した結果
より、IAAで誘導されたバンド(図中の矢印:1はN
末端を欠失していない組換え体、5はΔ26N、6は△
27Nを示し、16Kは分子量を示す。)がそれぞれの
、N末端を欠失していない組換え体又はN末端欠失体を
示す。
(3)粗抽出液の調製 培養後集菌した大腸菌を、20mlの30mMNaC1
を含む、20 mM Tris−HCI(pH8.0)
で洗浄し、破砕緩衝液(20 mM Tris−HCI
(pH8.0), 30 niM NaC1,1 mM
 EDTA, 5 mM β−メルカプトエタノール)
に懸濁した。超音波処理を1分間隔で12回行ない、菌
体を破砕した。15,000 rpmで1時間遠心し、
その上清を粗抽出液として回収した。
(4)粗抽出液中のI{L−N末端欠失変換体の定j1 上記の粗抽出液を15%ゲルを用いてSDSポリアクリ
ルアミドゲル電気泳動法で泳動した。N末端を欠失して
いない組換え体、Δ26N及び△27Nについての結果
を第6図に示す。(図中の矢印=1はN末端を欠失して
いない組換え体、4は△26N、5はΔ27Nを示し、
16Kは分子量を示す。) 次に、HL一末端欠失変異体のバンドの濃度をDual
−wave length TLC scanner 
CS−900 (島津製作所社製)で測定し,粗抽出液
中の各HL−N末端欠失変異体の相対比を算出した。こ
の値は、N末端を欠失していない組換え体が約2.逐で
あったのに対して、Δ26Nは約 6.8%、Δ27N
は約6.5%、Δ28Nは約7.6%であった。
また、同時に、ウサギにN末端を欠失していないHL組
換体を免疫して血清より調製した抗HL抗体を用いて、
上、記粗抽出液中の、該抗体と反応する抗原の検出を行
った。実施例(2)で記載した大腸菌HB10i/pT
Lyn+形質転換体の粗抽出液中には多量の抗原が見出
されたが、コントロールとしてのpBR322.を含有
する大腸菌の粗抽出液中には、全く見出されなかった。
(5)HL−N末端欠失変異体の部分精製Δ27Nにつ
いて部分精製を行なった。
pTLymΔ27N形質転換させた大腸菌HBIO1株
を、0.2%(W/V)カザミノ酸及び40 pg/m
lアンピシリンを含むM9培地51で24時間培養した
。培養後集菌した菌体を、実施例(3)記載の破砕緩衝
液に懸濁した。この懸濁液を超音波処理して上滑を得て
、このものに、4℃で30分間、終濃度が1%になるよ
うにストレプトマイシンを加えた。その後30分間放置
し、このものを7.000 rpmで20分間遠心して
沈澱を除くことにより、除核酸処理を行なった。
この上清に、水冷下で30分間、終濃度が60xになる
ように硫酸アンモニウl1を加えた。水冷下で30分間
放置後、7,000 rpmで20分間遠心して沈澱を
回収した。
この沈澱を30 mlのQ緩衝液(20 mM Tri
s−HCI (PH8.5) )に溶解し、次いでQ緩
衝液に対して充分透析を行なった。透析後、この試料を
Q−Sepharose Fast Flow  (フ
ァルマシア社製)カラム(φ2.4 x 13.5 c
m)に供与した.OM〜2Mの食塩勾配(Q緩衝液: 
300 011 X 300 ml)をかけて溶出し、
流速は1m17分とした。
各両分のHL活性を測定し、Δ27Nが約0.1κの食
塩濃度付近の両分に溶出されていることを確認した。
次にこの両分に、水冷下で30分間、終濃度が60xに
なるように硫酸アンモニウムを加えた。水冷下で30分
間放置後、15,000 rpmで20分間遠心し、沈
澱を得た。この沈澱をGM衝液(20mM Tris−
HCI(pH8.0), 0.I M NaCl) 1
0 mlに溶解し、さらにG緩衝液に対して充分透析を
行なった。
透析後、試料をSephadex G−75  (ファ
ルマシア社製)カラム(φ2.2 x 87 am)に
供与し、ゲル濾過を行なった。各両分について実施例(
2)で記載したSDSポリアクリルアミドゲル電気泳動
を行ない、△27Nが145〜172 ml (Kd=
0.261)の両分に溶出されていることを確認した。
最終標品として約14 mg、純度9囲のΔ27Nが得
られた。
発明の効果 試験例 (I)抗腫瘍活性の測定 B.B,Aggarwalらの方法(J.Bol.Ch
em.,  vol.260, No.4, pp.2
,345−2,354)に基づいて行なった。
実施例(3)で記載した、各HLの粗抽出液を0.1m
gから10−6mgまで段階希釈し、96 wellマ
イクロプレートに分注した。これに0.1 mlのL−
929細胞(3 x 105cells/ml)と、1
 μg/mlのアクチノマイシンDを加え、5% c0
2存在下、18時間培養した。上清を廃棄した後、96
 wel1マイクロプレートを生理食塩水(  0.9
% (W/V)のNaC1)で2回洗浄した後、0.5
% (W/いのクリスタルバイオレット(メタノール:
水 I:4)を100μ1ずつ分注し、20分間放置し
た。
クリスタルバイオレット液を廃棄した後、生理食塩水で
3回ミクロプレートを洗浄し、次いで1% (W/V)
 (7) S D S水溶液を200μ1加え30分間
放置した。
放置した後、この液を590 nmで吸光度を測定し、
これより活性を測定した。なお、対照の50%の吸光度
を示すHL活性を1ユニットと定義した。
同時に、各粗抽出液中の全蛋白量を通常の方法で測定し
た。
粗抽出液中の全蛋白量当たりの活性を算出し、さらに、
実施例(4)の結果より、各HLの比活性を求めた。こ
の結果を表1に示す。
Δ27Nは、N末端を欠失していない組換え体に比べて
、13.5倍の比活性を有していた。
表1 粗抽出液中の全 蛋白質の活性 (lニット/mg蛋白) 比活性 (ユニット/mg蛋白) 完全体本 6.O x 105 2.8 X 107 Δ26N 1.9 X 107 2.8 X  108 Δ27N 2.5 X 107 3.8 X 108 Δ28N 検出できず 本完全体は、N末端を欠失していない組換え体を表す。
【図面の簡単な説明】
第1図は、公知のHLcDNAのヌクレオチド配列を示
し、第2図は、本発明に用いた、N末端を欠失していな
い組換え体をコードする遺伝子ヌクレオチド配列を示す
。 第3図は、HL−N末端欠失変異体をコードする遺伝子
を含有する、ブラスミド構築のフローチャートを示す。 第4図は、該プラスミド構築に用いた合成オリゴヌクレ
オチドを示す。 第6図は、HLの、末端を欠失していない組換え体、及
び、N末端欠失変異体を発現する大腸菌の、SDSポリ
アクリルアミド電気泳動における泳動パターンを示す。 第6図は、上記各大腸菌の粗抽出液の、SDSポリアク
リルアミド電気泳動における泳動パターンを示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、次の一般式( I )で示されるアミノ酸配列を有す
    るヒトリンホトキシンN末端欠失変異体:【アミノ酸配
    列があります】( I ) (式中、N及びCは、アミノ末端及びカルボキシ末端を
    それぞれ表わし、Rは、メチオニン、N−ホルミルメチ
    オニン、リーダー配列、又は、水素原子を表わす。)、
    並びに、その同効物、突然変異体、変異体及び前駆体。 2、次の配列を有する、ヒトリンホトキシンN末端欠失
    変異体をコードするヌクレオチド配列:【遺伝子配列が
    あります】 及び、天然ヒトリンホトキシンの27部位のロイシンを
    コードしない、該ヌクレオチド配列の突然変異体、変異
    体、及び、該コードされているN末端欠失変異体の少な
    くともN−末端領域をコードするすべてのヌクレオチド
    断片、並びに、それぞれの相補配列。
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