JPH0229092Y2 - - Google Patents

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JPH0229092Y2
JPH0229092Y2 JP1984172740U JP17274084U JPH0229092Y2 JP H0229092 Y2 JPH0229092 Y2 JP H0229092Y2 JP 1984172740 U JP1984172740 U JP 1984172740U JP 17274084 U JP17274084 U JP 17274084U JP H0229092 Y2 JPH0229092 Y2 JP H0229092Y2
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JP
Japan
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wire
annular plate
coil body
ring
welding
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JP1984172740U
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  • Tension Adjustment In Filamentary Materials (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、溶接用ワイヤをコイル状にして積層
収容したペイルパツクから溶接用ワイヤをから
み、もつれのない状態で円滑に連続的に取出す為
の溶接用ワイヤの抑え部材に関する。
〔従来の技術と問題点〕
大容量の溶接用ワイヤ収容容器として、ペイル
パツクが使用されるが、ペイルパツクからのワイ
ヤの取出しは、ワイヤコイル体の上部のものから
順にペイルパツク外上部へ取出し、コンジツトチ
ユーブを経て溶接トーチへと該溶接トーチ側に設
けられたワイヤ送給機構により導くという順序で
行なう。このペイルパツクからの溶接用ワイヤの
取出しを円滑に行なうべく種々の取出し装置が考
えられているが、いずれも長時間連続的に取出
す、特に高能率溶接に対応させて高速取出しを行
なうと、からみ、もつれ等が生じ満足のいくもの
ではない。
殊に最近のペイルパツクに収納された溶接用ワ
イヤのように弾性限界の範囲内で捩り、例えばワ
イヤ1ターン当り略360゜の捩りを与えて収納され
た溶接用ワイヤでは、ペイルパツク内でワイヤに
捩れようとする力が内在し、ワイヤを自由にする
とペイルパツクの軸心方向に跳ねようとする傾向
を有するため、ワイヤ取出し時におけるからみ、
もつれ等はより顕著にあらわれる。このため従来
においてペイルパツク内のワイヤコイル体の上端
に円環状の抑え部材を載置してワイヤを上方から
抑えることによつてワイヤの跳ね上がりをなくす
方法が提案されている(特開昭56−151175等)。
第3図は従来の抑え部材を用いて溶接用ワイヤ
を取出す状態を示した図で、ペイルパツク1は胴
部2と底部3からなり、(さらに内筒を備える場
合もある)、その内部には捩り入りの溶接用ワイ
ヤ5がコイル状に積層されて収容される。4はこ
の溶接用ワイヤのコイル体を示す。該コイル体4
の上部には、剛性を有する抑え部材6が載置さ
れ、ワイヤの跳ね上がりを防止している。ところ
がこのような従来の抑え部材はペイルパツクの保
管時には有効であるが肝心のペイルパツクからの
溶接用ワイヤの取出し時には問題を有することが
確認された。即ち、第3図に示すようにワイヤ5
はコイル体4の上端から順次回転しながら上方へ
と取り出されるが、このときコイル体4上部の全
面に均一に接触し抑圧しているはずの抑え部材6
が取出されるワイヤ5により持ち上げられて浮き
上がる状態を呈する。このため抑え部材6がこの
浮き上がる分だけコイル体4上部のワイヤに自由
度が与えられる結果となりワイヤの飛び出し、跳
ね上がりを誘発し、からみ、もつれの発生を余儀
なくされていた。
〔問題点を解決するための手段・作用〕
本考案は上記従来技術の欠点を解消するために
なされたものであつて、ペイルパツクからのワイ
ヤ取出し時においてからみ、もつれ等がなく円滑
に取出し得る溶接用ワイヤの抑え部材を提供する
ことを目的とし、その要旨とするところは内筒な
しのペイルパツク内にコイル状にして積層収容し
た溶接用ワイヤのコイル体の上端に載置する溶接
用ワイヤの抑え部材であつて、可撓性を有して内
周側から取り出されるワイヤ部分のみ局部的にめ
くれその他の部分はコイル体上面に接触する軟質
の環状板と、該環状板の外周よりに環状に嵌合し
て取り付けた硬質の成形リングと、該成形リング
に支持部材を介して前記環状板の中央上方に設け
た前記環状板の内周孔より狭隘なワイヤ通過孔を
有する規制リングとからなる溶接用ワイヤの抑え
部材にある。
以下本考案を図面に示す具体例に基づいて説明
する。もとより、下記の具体例は本考案を限定す
るものではなく、適宜本考案の主旨を逸脱しない
範囲で種々の態様が考えられる。
第1図は本考案の溶接用ワイヤの抑え部材の使
用状態を示した断面図で、第2図は抑え部材の全
体斜視図である。第3図は同一部分には同一番号
を付してある。ペイルパツク1内に収容されたワ
イヤのコイル体4の上面には本考案の抑え部材7
が載置される。該抑え部材7はコイル体4に接触
して抑える環状板8と成形リング9とワイヤが通
過する規制リング15とからなる。環状板8は軟
質の材料例えばポリエチレン、ポリ塩化ビニル等
の合成ポリマ、ネオプレン等の合成ゴム、天然ゴ
ム、布等からなり、その板厚を調整することによ
りコイル体上面に対する適度な抑え作用と可撓性
を具備するようにしている。このようにするとワ
イヤ5がコイル体4の上端から上方へと回転しな
がら取り出される際取り出されるワイヤ部分のみ
局部的にめくれ(第1図の矢印A部分)、その他
の部分はコイル体上面に接触した状態を呈する。
成形リング9は上記環状板8を環状に形成する
ためのもので、第2図に示すように環状板8の外
周よりに設けた挾持部11,11,11に嵌め込
んで、該環状板8に取り付ける。この硬質の成形
リング9は軟質の環状板8を成形する即ち該板8
に平板状態を保持させる効果の他に抑え部材の重
量を増加させる効果も有する。成形リング9は前
者の効果で充分ならば硬質プラスチツクのリン
グ、後者の効果も具備させる場合は鋼製のリング
を使用すればよい。成形リングは、環状板8の外
周より、すなわち外周部13と内周部14の略中
間部から外周側に取り付ける。これは上記環状板
の局部的めくれ作用をより効果的に行なわせるた
めである。逆に成形リングを環状板の内周よりに
設けると、従来の抑え部材の場合と同様になり、
ワイヤ5により抑え部材が浮き上がりコイル体4
上面との接触が断たれるようになる。
規制リング15は支持16,16,16により
成形リング9に支持されて環状板8の内周孔の上
方に位置するリングであり、該リングのワイヤ通
過孔は環状板8の、内周孔よりも狭隘に形成され
ている。本具体例では規制リング15を円環リン
グとし、3本の斜め上方へ延びるアーム状支持部
材16により成形リング9に取付けている。規制
リング15の、支持部材16の材質は例えば成形
リング9と同様の材質とし、支持部材16の両端
と規制リング15、成形リング9とを溶接によ
り、あるいは挾持して脱着自在に接続する。この
ような規制リング15を設けると、ワイヤ5がコ
イル体4の上端から1コイルずつ引出され旋回し
ながら上方へ引き上げられていく際、ワイヤ5は
狭隘な規制リング15の孔を通ることにより旋回
運動範囲を規制されて、あまり大きな振り幅(旋
回運動径)にならず、落ち着いた状態で引き上げ
られるようになる。又コイル体4の内部空間に2
〜3コイルまとめて引き出された場合でも、規制
リング15の遮蔽作用により引き出されたワイヤ
の無秩序な動きが規制され、正常なるワイヤの取
り出しを可能にすることができる。
なお環状板8の外周部13とペイルパツク胴部
2内壁との間隙からのワイヤの飛び出しは実開昭
57−138856方式で解消しており、10は該方式で
用いる紐、12は紐10が挿通する環状板8に設
けられた孔である。また本具体例では環状板8の
内周部14を単独な円形状としたが、その他波形
(連続凹凸)として取り出されるワイヤに若干の
抵抗力が作用するようにしてもよい。
〔考案の効果〕
本考案ではこのように抑え部材のコイル体上面
に接触する部分を軟質材からなる環状板として可
撓性をもたせているのでペイルパツク1上方へ取
り出されるワイヤ部分のみめくれ、他の部分は依
然としてコイル体上面に接触状態にあり、従つて
抑え部材のワイヤ抑え機能を低下させることはな
い。その結果コイル体上端のワイヤコイルから順
次1ターンずつ規則的に引出さすことができる。
さらに本考案では引き上げられるワイヤの動きを
規制する規制リングを設けているので、ワイヤを
落ち着いた状態で引き上げることができ極めて円
滑にペイルパツクからのワイヤ取出しを実現でき
る。
本考案の抑え部材は通常の溶接用ワイヤを長時
間連続的に、又高速取出しを行なう場合はもちろ
んのこと、特に捩りを与えられてペイルパツク内
に積層収納された溶接用ワイヤの取出しにその効
果を発揮し、溶接作業を中断することなく、ワイ
ヤ取出しを円滑に継続して行なうことが可能であ
り、簡単な構成にもかかわらず極めてその実用性
は高い。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の抑え部材の使用状態を示す断
面図、第2図は抑え部材の全体斜視図、第3図は
従来の抑え部材の使用状態を示す図である。 1:ペイルパツク、4:コイル体、5:溶接用
ワイヤ、7:抑え部材、8:環状板、9:成形リ
ング、15:規制リング、16:支持部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. コイル状にして内筒なしのペイルパツクに積層
    収容した溶接用ワイヤのコイル体の上端に載置す
    る溶接用ワイヤの抑え部材であつて、可撓性を有
    して内周側から取り出されるワイヤ部分のみ局部
    的にめくれその他の部分はコイル体上面に接触す
    る軟質の環状板と、該環状板の外周よりに環状に
    嵌合して取り付けた硬質の形成リングと、該成形
    リングに支持部材を介して前記環状板の中央上方
    に設けた前記環状板の内周孔より狭隘なワイヤ通
    過孔を有する規制リングとからなることを特徴と
    する溶接用ワイヤの抑え部材。
JP1984172740U 1984-11-14 1984-11-14 Expired JPH0229092Y2 (ja)

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JP1984172740U JPH0229092Y2 (ja) 1984-11-14 1984-11-14

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JPS6188968U JPS6188968U (ja) 1986-06-10
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WO1999038789A1 (en) * 1998-01-29 1999-08-05 Nippon Steel Welding Products & Engineering Co., Ltd. Welding wire charge

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JPS6188968U (ja) 1986-06-10

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