JPH02290817A - 免疫抑制療法補助剤 - Google Patents

免疫抑制療法補助剤

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JPH02290817A
JPH02290817A JP10989789A JP10989789A JPH02290817A JP H02290817 A JPH02290817 A JP H02290817A JP 10989789 A JP10989789 A JP 10989789A JP 10989789 A JP10989789 A JP 10989789A JP H02290817 A JPH02290817 A JP H02290817A
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JP
Japan
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emulsion
immunotherapy
oil
prostaglandin
fat emulsion
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JP10989789A
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Naoji Kamata
鎌田 直司
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Mitsubishi Tanabe Pharma Corp
Original Assignee
Green Cross Corp Japan
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はプロスタグランジン含有脂肪乳剤の新規の用途
に関する。詳しくは、免疫抑制療法補助剤、即ち、免疫
抑制療法時に免疫抑制剤の働きを補助する用途に関する
[従来の技術及び発明が解決しようとする課題]免疫機
能は生体に本来備わっているものであり、外界からの異
物の侵入に対して攻撃、排除を行い、それが生体の防御
機構となっていることは疑う余地が無い。しかし、この
免疫作用を人為的に抑制したり、増強したりしなければ
ならない状況も多々考えられる。即ち、自己免疫疾患や
アレルギー疾患に対する免疫抑制療法や免疫不全、腫瘍
等に対する免疫増強療法がそれに相当する。
臓器移植という自然界には起こり得ない人為的な出来事
に対しても、免疫応答は作動する状態となっており、一
卵性双生児間の移植の如く、遺伝的背景が全く同じで免
疫反応が起こらないというケースは臨床上極めて稀であ
るため、臓器移植には免疫抑制療法は必須であると言っ
ても過言ではない。
臓器移植の拒絶反応が免疫学的機序によって起こるとい
うことが確認され、この結果、免疫抑制療法が臓器移植
に必須のものと考えられるようになり、歴史的にはX線
の全身照射が最初に用いられた方法であるが、結果は良
好ではなかった。
1980年代に、アザチオプリンの優れた免疫抑制効果
が見出され、その後、腎移植の臨床でも有効であること
が明らかになり、それ以降20年以上の長い間に亘リア
ザチオプリンとステロイドの併用が臓器移植臨床の免疫
抑制療法の基本となっている。前者のアザチオプリンは
プリンのアナログであり、核酸合成を阻害することによ
り免疫抑制効果を発揮する。一方、後者のステロイドは
リンパ球の細胞内レセブターと結合し、その後核酸に障
害を与えて蛋白代謝を阻害するほか、抗マクロファージ
作用、リンパ球減少作用、抗炎症作用など免疫抑制剤と
しては多彩な作用を持っている。
前述したような臓器移植の臨床において、併用療法で用
いられるステロイド剤の果たしている役割はあまりに大
きく、今日においてさえ不可欠のものである。
今日に至っては、シクロスボリンがアザチオプリンにと
ってかわりつつあり、また、併用剤の一つにALG (
抗リンパ球グロプリン)が加わり、移植片の生着促進作
用については目をみはるものがある。このように移植の
臨床の進歩を支えてきたのは、外科的手術の進歩ではな
く、正に免疫抑制療法の進歩といえよう。
しかし、免疫抑制剤を使用することは、本来の生体の防
御機構を抑制するものであるため、それ自体の持つ薬理
作用としての副作用も同時に起こってくる。一般に免疫
抑制下では感染症が発生しやすくなる。薬剤別でという
と、例えば、アザチオプリンは骨髄抑制が、シクロスボ
リンには肝毒性と腎毒性が、ステロイド剤では白内障、
ステロイド腫瘍及びそれからの消化管出血、骨壊死など
の副作用が知られている。特に、長期治療を要する臓器
移植臨床においては、多量のステロイドを連続投与する
必要があるが、ステロイド製剤は上記のような種々の副
作用をもたらすので、併用療法においては、充分な注意
を払う必要がある。
本発明は上記の従来技術の問題を解消するために創案さ
れたもので、本発明者が種々研究を行った結果、免疫抑
制療法時に免疫抑制剤とプロスタグランジン含有脂肪乳
剤を併用することにより、免疫抑制剤の作用の増強、免
疫抑制剤の投与量の低減、免疫抑制剤の副作用の軽減、
移植器管の生着率の向上等の効果が得られることを見出
して、本発明を完成した。
[課題を解決するための手段] 上記の課題を解決すべくなされた本発明の免疫抑制療法
補助剤は、プロスタグランジン含有脂肪乳剤を主成分と
するものであり、免疫抑制剤を用いる免疫抑制療法時に
併用される。
本発明で用いられるプロスタグランジン含有脂肪乳剤中
のプロスタグランジン(以下、PGという)としては、
PGAI   PGA2 、PGB+PGD2 、PG
EI  PGE2 、PGF +α、PGF2α、PG
 12又はその誘導体等が挙げられる。PC誘導体とし
てはアルキルエステルが例示される。また、好ましくは
PGE,が挙げられる。
本発明において、脂肪乳剤は、植物油(例えば、大豆油
、ゴマ油、ヒマシ油、綿実油、オリーブ油等、好ましく
は大豆油)5〜50%(W/V) 、植物油100重量
部に対してリン脂質1〜50重量部、好ましくは5〜3
0重量部、及び適量の水から主としてなる。その他、必
要に応じて更に乳化補助剤[例えば、0.3%( V/
V)までの量の炭素数6〜22、好ましくは12〜20
の脂肪酸又はその薬理学的に許容される塩など]、安定
化剤[例えば、0.  5%(W/V) 、好まし<ハ
n.  1%(W/V)以下の量のコレステロール類、
5%(V/V) 、好ましくは1%(W/V)以下の量
のホスファチジン酸など]、高分子物質(例えば、PC
I重量部に対して0.1〜5重量部、好ましくは0、5
〜1重量部のアルブミン、デキストラン、ビニル重合体
、非イオン性界面活性剤、ゼラチン、ヒドロキシエチル
澱粉など)、等張化剤(例えば、グリセリン、ブドウ糖
など)等を添加することもできる。該脂肪乳剤中のPG
の含有量は、乳剤の形態及び用途によりて適宜増減でき
るが、一般には当該乳剤中に極微量、例えば、0.2〜
100μg/1!含有させることで十分である。
上記の脂肪乳剤おいて、植物油としては高純度の精製大
豆油を用いるのが好ましく、より好ましくは精製大豆油
を例えば水蒸気蒸留法により更に精製して得た高純度の
精製大豆油(純度:トリグリセリド、シグリセリド及び
モノグリセリドとして99.9%以上含有)が用いられ
る。
リン脂質としては卵黄レシチン、大豆レシチンなどの精
製リン脂質が挙げられ、常法の有機溶媒による分画法に
よって調製することができる。即ち、例えば、粗卵黄リ
ン脂質を冷n−ヘキサンーアセトンに溶解し、攪拌下、
徐々にアセトンを添加し、不溶物を濾別回収し、この操
作を更にもう1回繰り返した後、溶媒を留去することに
よって精製リン脂質を得ることができる。これは主とし
てホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールア
ミンからなり、これ以外のリン脂質としてホスファチジ
ルイノシトール、ホスファチジルセリン1スフインゴミ
エリンなども含有する。
乳化補助剤としての炭素数6〜22の脂肪酸は、医薬品
に添加可能なものであればいずれも使用できる。この脂
肪酸は直鎖状、分枝状のいずれでもよいが、直鎖状のス
テアリン酸、オレイン酸、リノール酸、バルミチン酸、
リノレン酸、ミリスチン酸などを用いるのが好ましい。
これらの塩としては、薬理学的に許容される塩、例えば
、アルカリ金属塩(ナトリウム塩、カリウム塩など)、
アルカリ土類金属塩(カルシウム塩など)等を用いるこ
とができる。
安定化剤としてのコレステロール類やホスファチジン酸
は医薬用として使用可能なものであればいずれも使用で
きる。
高分子物質として用いられるアルブミン、ビニル重合体
、非イオン性界面活性剤としては次のものが好ましい。
即ち、アルブミンとしては、抗原性の問題からヒト由来
のものが用いられる。
ビニル重合体としては、ポリビニルピロリドンなどを挙
げることができる。
また、非イオン性界面活性剤としては、ポリアルキレン
グリコール(例えば、平均分子量1,000〜IO.O
QO,好ましくは4.000 〜8.00(lのポリエ
チレングリコールなど)、ボリオキシアルキレン共重合
体(例えば、平均分子量1.000〜20,000,好
ましくはe.ooo〜10.000のポリオキシエチレ
ンーポリオキシプロピレン共重合体など)、硬化ヒマシ
油ボリオキシアルキレン誘導体[例えば、硬化ヒマシ油
ボリオキシェチレンー(4o)一エーテル、同一(20
)一エーテル、同一(100)エーテルなど] ヒマシ
油ポリオキシアルキレン誘導体[例えば、ヒマシ油ボリ
オキシエチレンー(20)一エーテル、同一(40)一
エーテル、同一(100)一エーテルなど]等を用いる
ことができる。
等張化剤としてのグリセリンやブドウ糖は医薬用として
使用可能なものであればいずれも使用できる。
本発明の脂肪乳剤は種々の方法により調製できるが、例
えば、次の方法によって製造される。
即ち、所定量の植物油(好ましくは大豆油)、リン脂質
、PG及びその他前記の添加剤などを混合、加熱して溶
液となし、常用のホモジナイザ−(例えば加圧噴射型ホ
モジナイザー、超音波ホモジナイザーなど)を用いて均
質化処理することにより油中水型分散液を作り、次いで
これに必要量の水を加え、再び前記ホモジナイザーで均
質化を行って水中油型乳剤に変換することにより本発明
の脂肪乳剤を製造することができる。製造上の都合によ
っては、脂肪乳剤の生成後に安定化剤、等張剤などの添
加剤を加えてもよい。
本発明の脂肪乳剤は注射など非経口で投与し、特に静脈
投与が好ましい。その投与は、例えば、PGとして1 
〜50μgS0.02 〜0.2ng/kg/分の割合
で1日1回静脈内に持続注入することにより行う。
本発明の脂肪乳剤は、免疫抑制剤を用いる免疫抑制療法
時に使用される。ここで用いられる免疫抑制剤としては
、免疫抑制作用を有するものであれば特に限定されない
。より具体的には、例えば、抗生物質[例、シクロスボ
リン(商品名サンディミュン、サンド薬品一三共)、ミ
ゾリビン(商品名プレディニン、東洋醸造)など]、副
腎皮質ホルモン[例、プレドニゾロン(商品名プレドニ
ン、塩野義、その他)、コハク酸メチルプレドニゾロン
ナトリウム(商品名ソル・メドロール、アップジョンー
住友、日本アップジジン)など]、代謝拮抗剤[例、メ
ルカプトプリン(商品名口イヶリン、武田、その他)、
アザチオプリン(商品名イムラン、日本ウェルカム、住
友製薬、そノ他)ナど] アルキル化剤[例、シクロホ
スファミド(商品名エンドキサン、塩野義)など]等が
挙げられる。
これらの免疫抑制剤はいずれも、市販製剤を利用できる
。それらの投与量については、各々の免疫抑制剤の従来
の投与量に準ずることができる。
また本発明のプロスタグランジン含有脂肪乳剤との併用
による免疫抑制作用の増強により、投与量を適宜低減す
ることもできる。投与方法については、各々の免疫抑制
剤の従来の投与方法に準じて、経口、静注等の投与が可
能である。
本発明の免疫抑制療法補助剤は免疫抑制剤と併用され、
免疫抑制療法、特に臓器移植時の拒絶(免疫)反応の抑
制において有用である。このような臓器移植として、心
臓移植、肝臓移植、腎臓移植、膵臓移植、骨髄移植、皮
膚移植等が挙げられる。
[発明の効果] 本発明の免疫抑制療法補助剤を用いれば、免疫抑制剤を
使用する免疫抑制療法、特に臓器移植時の拒絶(免疫)
反応抑制処置において、a.免疫抑制剤の作用の増強 b,免疫抑制剤の投与量の低減 C.免疫抑制剤による副作用の軽減 d.移植器官の生着率の改善 等を図ることができる。
従って、本発明のプロスタグランジン含有脂肪乳剤は免
疫抑制療法時の補助剤として臨床上極めて有用である。
[実施例] 本発明をより詳細に説明するために実施例、試験例を挙
げて説明するが、本発明はこれらによってなんら限定さ
れるものではない。
実施例 精製大豆油30gに精製卵黄リン脂質3、6g,PGE
I  900μg及びオレイン酸ナトリウム0.15g
を加え、40〜75℃で加熱溶解させた。これに蒸留水
2 0 0 yfを加え、次いで、日本薬局方グリセリ
ン7.5gを加え、20〜40℃の注射用蒸留水で全量
を3 0 0 xlとし、ホモミキサーで粗乳化した。
これをマントンーガウリン型ホモジナイザーを用い、1
段目120kg/cシ、合計圧500kg/cdの加圧
下で10回通過させ乳化した。これにより均質化された
極めて微細なPGEIを含有する脂肪乳剤を得た。この
乳剤の平均粒子径は0.2〜0.4μであり、1μ以上
の粒子を含有しなかった。
試験例 本発明の免疫抑制療法補助剤の効果を、ラットを用いた
心臓移植試験により試験した。心臓移植は常法に準じて
行い、また実験動物及び薬剤投与法は下記のとおりであ
る。移植を受けた実験動物の移植後の平均生存期間を調
べた。その結果を第1表に示す。
(1)実験動物: (提供側):ラットRTIa (DA)(受入側):ラ
ットPVG ■薬剤投与法: 免疫抑制剤二市販品シクロスボリンを用いた。
本発明補助剤:実施例で調製したPGE+含有脂肪乳剤
を用いた。
用量:第1表に示される用量で移植後2週間連日投与し
た。
第  1  表 第1表に示されるように、本発明の補助剤を免疫抑制剤
と併用することにより、移植を受けた実験動物の生存期
間を大きく延長できることが判明した。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、プロスタグランジン含有脂肪乳剤を主成分とする免
    疫抑制療法補助剤。
JP10989789A 1989-04-29 1989-04-29 免疫抑制療法補助剤 Pending JPH02290817A (ja)

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JP10989789A JPH02290817A (ja) 1989-04-29 1989-04-29 免疫抑制療法補助剤

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JP10989789A JPH02290817A (ja) 1989-04-29 1989-04-29 免疫抑制療法補助剤

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JPH02290817A true JPH02290817A (ja) 1990-11-30

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JP10989789A Pending JPH02290817A (ja) 1989-04-29 1989-04-29 免疫抑制療法補助剤

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