JPH02290088A - 形状記憶合金製温度補償部材並びに該温度補償部材を用いた圧電素子駆動型アクチュエータ - Google Patents

形状記憶合金製温度補償部材並びに該温度補償部材を用いた圧電素子駆動型アクチュエータ

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JPH02290088A
JPH02290088A JP1294682A JP29468289A JPH02290088A JP H02290088 A JPH02290088 A JP H02290088A JP 1294682 A JP1294682 A JP 1294682A JP 29468289 A JP29468289 A JP 29468289A JP H02290088 A JPH02290088 A JP H02290088A
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JP
Japan
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piezoelectric element
shape memory
memory alloy
temperature compensating
frame
Prior art date
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JP1294682A
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English (en)
Inventor
Manabu Yoshimura
学 吉村
Kazuhiro Yonekura
米倉 千浩
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、電圧の印加により伸縮する圧電素子を用い
た圧電素子駆動型アクチュエータ並びに該アクチュエー
タに用いられる形状記憶合金製温度補償部制に関するも
のである。
[従来の技術] 従来、この種のアクチュエータにおいては、圧電素子の
伸縮方向の一端がフレームに固着され、同圧電素子の伸
縮方向の他端には可動部材が連結されて、電圧の印加に
よる圧電素子の伸縮にともなって、その伸縮方向に可動
部材が動かされることで、運動変換機構を介して、例え
ば、印字ワイヤを進退させるようになったものがある。
前記アクチュエータに用いられる圧電素子は一般に積層
型圧電セラミックより構成され、その長手方向の伸縮方
向に負の線膨張特性を有する。
このため、電圧の印加による圧電素子の伸縮量が、周囲
の温度変化による前記圧電素子の負の線膨張によって影
響され、この分だけ可動部材の動き量が変化する。
前記圧電素子の負の線膨張を補正するために、第7図に
示すように、圧電素子5の一端とフレーム1との間に正
の線膨張特性を有する温度補償部材6を介挿することか
考えられる。
[発明が解決しようとする課題] ところで、圧電素子5を、縦・横・長さ(高さ)がそれ
ぞれ2・3・18(mm)で、長手力向の負の線膨張が
−6.OXIO−6/゜Cの積層型圧電セラミックを使
用し、フレーム1を組成36N i−Feで線膨張率1
.2X10−8/℃の特性をもつインバー合金より構成
し、温度補償部材6を、線膨張率1 1.  7 X 
1 0−8/’CのSUS合金で構成した場合、前記圧
電素子5の負の線膨張量を前記温度補償部材の6の正の
線膨張量で補正するために必要な温度補償部材6の長さ
しは、11.7xlO−6xL−6、OXIO−”X1
8=1.2xlO−ax (L+18) の関係式で求められ、温度補償部材6の長さしは、ほぼ
12.34mmとなる。このため、温度補償部材6の長
さLが長くなり、その分だけアクチュエータが大型化し
、かつ重量が増加するという問題や、圧電素子5の発熱
が温度補償部材6にすばやく熱伝動せずに正確な温度補
償ができないという問題があった。
そこで、本発明は圧電素子の負の線膨張を補正するため
の温度補償部材の長さを可及的に短くして、これらの問
題を解決することを技術的課題とするものである。
[課題を解決するための手段] そして、この発明は、電圧の印加により伸縮する圧電素
子と、該圧電素子を伸縮方向の一端において固着するフ
レームと、前記圧電素子の伸縮方向の他端に連結された
可動部材とから構成され、前記圧電素子の一端と前記フ
レームとの間、もしくは他端と前記可動部材との間に圧
電素子とフレームとの熱膨張差を緩和するように形状記
憶させられた形状記憶合金から構成される温度補償部材
を介挿したアクチュエータの構成を特徴としている。ま
た、温度補償部材は形状記憶合金の変態温度を相違させ
たものを積層することによってほぼ線形に変形すること
を特徴としている。
[作用] 上記構成によれば、周囲の温度変化による圧電素子の負
の線膨張量が温度補償部材の正の線膨張量によって補正
される。
特に、前述したように形状記憶合金の変態温度を相違さ
せたものを積層し、これを温度補償部材として用いたの
で線膨張率が士数倍になり、従って温度補償部材の長さ
を極力短くすることができ、アクチュエータの小型、軽
量化と共に圧電素子からの熱伝動性を良くすることかで
きる。
[実施例] 以下、この発明の実施例を第1図〜第6図に従って説明
する。
第1の実施例を説明する。
圧電素子駆動型アクチュエータを斜視図で表わした第1
図において、所定板厚の金属板よりなるフレーム1は、
基台部2と、この基台部2の両側に形成された第1,第
2の両支持部3,4とを主体として略U字状に形成され
ている。
基台部2の支持面2a上には電圧の印加によって長手方
向へ伸縮する積層型圧電セラミックのような圧電素子5
がその伸縮方向の一端面において温度補償部材6を介し
て支持されている。
圧電素子5の伸縮方向の他端には、連動子7が接着剤な
どによって固着されている。
連動子7の片側上面とフレーム1の第1支持部3の上端
面との間には弾性変形可能な第1,第2のヒンジ部8,
9を介して第1傾動体10が傾動可能に形成されている
。さらに、連動子7の他側上面とフレーム1の第2支持
部4の上端面との間には弾性変形可能な第3,第4のヒ
ンジ部11,12を介して第2傾動体13が傾動可能に
形成されている。
第1,第2の両傾動体10.13の先端部にはそれぞれ
板ばね14,15がその基部において固着され、これら
各板ばね14.15の先端部には印字ワイヤー7を備え
たワイヤ支持アーム16が固着されている。
そして、電圧の印加によって圧電素子5が伸びると、第
1,第2の両傾動体10.13が第2,第4のヒンジ部
9,12を支点として外側へそれぞれ傾動される。これ
によって第1傾動体10側の板ばね14は引張され、第
2傾動体13側の板ばね15は押出されることで、ワイ
ヤ支持アーム16が第2図において矢印P方向へ傾動さ
れ、その印字ワイヤ17が案内部材18に案内されて印
字位置まで前進されるようになっている。
一方、前記圧電素子5とフレーム1の基台部2との間に
介挿される温度補償部材6は、第3図に示すように形状
記憶合金(T i −N i合金)20〜25をそれぞ
れ変態温度約10℃ごとにずらして積層させたものであ
る(Ti−50at%Ni合金はNi量が0.1.at
%変化すると、変態温度は約10℃変化する)。これら
形状記憶合金20〜25のそれぞれは、真空中で500
゜C−30分の熱処理を施した後、水焼入れされ、さら
に可逆形状記憶効果を与えるために変位方向(第3図中
矢印方向)の伸縮方向に3%の変形を与え、その後、変
態温度以上の熱を与え回復させるという形状記憶処理を
行ったものである。この動作を30〜40回程繰り返す
と、それぞれの形状記憶合金20〜25は前記変位方向
に温度の上下によってそれそれの高さの約0.  2%
の可逆形状記憶効果を示すようになる。このようにして
得られた形状記憶合金20〜25を積層して、1つの温
度補償部材6とみなすと、20℃〜80℃の温度範囲に
おいて、第4図(a)に示すような線膨張変化を示し、
従来のSUS合金の膨張量(第4図(b))に比べ、は
るかに膨張率はよくなる。
さて、この形状記憶合金20〜25を温度補償部材6と
して使用した場合、20℃〜80℃における線膨張量は
2 0 0 X 1 0’/’Cとして表される。また
、圧電素子5は、縦・横・長さ(高さ)がそれぞれ2・
3・18(mm)で、長手方向の負の線膨張率−6.O
XIO−8/℃の特性を有する積層型圧電セラミックが
使用されている。さらに、フレーム1は組成36N i
 −F eで線膨張率1.2X10’/’Cの特性を有
するインバー合金より構成されている。
従って、前記圧電素子5の負の線膨張量を、この実施例
の温度補償部材6の正の線膨張量で補正するために必要
な温度補償部材6の長さしは、200xlO−BxL−
6.OxlO−6xl8=1.2X10”8X (L+
18) の関係式で求められ、温度補償部材6の長さLは、ほぼ
0.7mmとなる。
この結果、温度補償部材6が、線膨張率11.7X10
−8℃の特性をもつSUS合金で構成し、温度補償部材
6の長さLが約12.34mmとなるものと比し、この
実施例では、温度補償部材6の長さLが約0.7mmと
なり約1/18程度に短縮される。従って、アクチュエ
ータの小型、軽量化が図られ、また圧電素子5の発熱が
温度補償部材6にすばやく熱伝導して、正確な温度補償
ができるという効果がある。
次に第2の実施例を説明する。アクチュエータの機械的
構成は第1の実施例と同じであるが、温度部材補償部材
6に第5図に示す別の形状記憶合金30 (Ti−50
.7at%Ni)を使用する。
この形状記憶合金30を真空中で500″C−30分の
熱処理を施した後、水焼入れされると、形状記憶合金3
0は変態温度をO℃付近にもつ形状記憶効果を示すよう
になる。
第6図はこの形状記憶合金30の膨張率と応力との関係
を示したものである。図より膨張率が2〜5%の範囲に
おいては応力はほぼ一定(約20kg/mm2)の値を
示す。
そこで前記のように処理を施した形状記憶合金30を変
態温度O′C以下で加圧して約4%収縮させて、圧電素
子5に対して一定の圧力(Preload)がかかるよ
うに形状記憶合金30を基台部2と圧電素子5との間に
組み込む。
従って、圧電素子5が発熱して形状記憶合金30の変態
温度以上になったときに、圧電素子5は負の線膨張特性
を有するので収縮する。一方、形状記憶合金30がもと
の形にもどろうとして約4%膨張するが、このとき形状
記憶合金30は応力を発生し、特に膨張率が2〜4%の
範囲ではほぼ一定の応力を示すので、形状記憶合金30
は圧電素子5に対してほぼ一定の圧力(Preload
)を加えることになる。
従って温度補償部材6を形状記憶合金30から構成すれ
ば、圧電素子5が発熱して収縮しても、形状記憶合金3
0が圧電素子5に対する圧力(Preloa.d)を一
定に保つという効果がある。
また、形状記憶合金30の変態温度は0℃に限定される
ものではなく、圧電素子5の使用温度以下であればよく
、この温度は形状記憶合金30の成分を変えれば変更可
能である。
さらに第1,第2の実施例では、形状記憶合金をT i
 −N i合金としたが、それ以外の材料で形状記憶効
果を示すものでもよく、またその形状もこれらの実施例
に限定されるものではない。
尚、本実施例では圧電素子駆動型アクチュエタとして印
字装置の印字ヘッドについて説明したが、その他の圧電
素子駆動型アクチュエータの温度補償部材として形状記
憶合金を使用することも可能である。
また、形状記憶合金を積層し、これが線膨張変化を示す
特性を利用して、温度補償部材として種々のものに応用
することも可能である。
[発明の効果コ 以上述べたように、この発明によれば、周囲の温度変化
による圧電素子の負の線膨張量を温度補償部材の正の線
膨張量によって補正するようにした圧電素子駆動型アク
チュエータにおいて、形状記憶合金を温度補償部材とし
て用いたので、温度補償部材の長さを極力短くすること
ができる。従ってアクチュエータの小型、軽量化と共に
、熱伝導性を良くするという効果がある。
また、前記形状記憶合金をその変態温度をずらして複数
個積層することによって、広い温度範囲にわたって温度
補償部材として使用することができるという効果がある
【図面の簡単な説明】
第1図から第6図までは本発明を具体化した実施例を示
すもので、第1図は圧電素子駆動型アクチュエータを示
す斜視図、第2図は同側面図、第3図は第1の実施例の
形状記憶合金製温度補償部材の斜視図、第4図は第1の
実施例の使用例を示す積層された形状記憶合金と従来の
SOS合金の膨張率と温度との関係を示す図、第5図は
第2の実施例の使用例を示す形状記憶合金製温度補償部
材の斜視図、第6図は第5図の温度補償部材の応力と膨
張率との関係を示す図、また第7図は従来の圧電素子駆
動型アクチュエータを示す側面図である。 図中、1はフレーム、5は圧電素子、6は温度補償部材
、20〜25及び30は形状記憶合金である。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 1.電圧の印加により伸縮する圧電素子と、該圧電素子
    を伸縮方向の一端において固着するフレームと、 前記圧電素子の伸縮方向の他端に連結された可動部材と
    、 から構成され、 前記圧電素子の一端と前記フレームとの間もしくは他端
    と前記可動部材との間に、圧電素子とフレームとの熱膨
    張差を緩和するように形状記憶させられた形状記憶合金
    から構成される温度補償部材を介挿したことを特徴とす
    る圧電素子駆動型アクチュエータ。
  2. 2.温度によって可逆的に形状変化させられる形状記憶
    合金を用い、該形状記憶合金の変態温度を相違させたも
    のを積層することによってほぼ線形に変形することを特
    徴とする温度補償部材。
JP1294682A 1989-02-14 1989-11-13 形状記憶合金製温度補償部材並びに該温度補償部材を用いた圧電素子駆動型アクチュエータ Pending JPH02290088A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006507663A (ja) * 2002-07-03 2006-03-02 バイキング テクノロジィーズ エル.シー. てこ式スマートマテリアルアクチュエータ用の温度補償インサート
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EP3808653A1 (en) * 2019-10-18 2021-04-21 Claverham Limited Linear actuators

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