JPH02289537A - 光学活性6―t―ブトキシ―3,5―ジヒドロキシヘキサン酸エステルの製造法 - Google Patents

光学活性6―t―ブトキシ―3,5―ジヒドロキシヘキサン酸エステルの製造法

Info

Publication number
JPH02289537A
JPH02289537A JP2039762A JP3976290A JPH02289537A JP H02289537 A JPH02289537 A JP H02289537A JP 2039762 A JP2039762 A JP 2039762A JP 3976290 A JP3976290 A JP 3976290A JP H02289537 A JPH02289537 A JP H02289537A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
formula
optically active
butoxy
ester
acid ester
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2039762A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0791223B2 (ja
Inventor
Nobuo Kiyofuji
清藤 信夫
Noboru Sayo
昇 佐用
Hidenori Kumobayashi
雲林 秀徳
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Takasago International Corp
Original Assignee
Takasago International Corp
Takasago Perfumery Industry Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Takasago International Corp, Takasago Perfumery Industry Co filed Critical Takasago International Corp
Priority to JP2039762A priority Critical patent/JPH0791223B2/ja
Publication of JPH02289537A publication Critical patent/JPH02289537A/ja
Publication of JPH0791223B2 publication Critical patent/JPH0791223B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02PCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
    • Y02P20/00Technologies relating to chemical industry
    • Y02P20/50Improvements relating to the production of bulk chemicals
    • Y02P20/52Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts

Landscapes

  • Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
  • Low-Molecular Organic Synthesis Reactions Using Catalysts (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】
[産業上の利用分野1 本発明は、医桑の合成原料の中間体として有用な光学活
性6−L−ブトキシ−3,5−ジヒドロキシヘキサン酸
エステルの製造法に関する。 [従来の技術] 6−L−ブトキシ−3,5−ジヒドロキシヘキサン酸エ
ステルの3位、5位の立体配置がそれぞれIRI 、 
IsIである化合物は、コレステロール低下剤として注
目されているコンパクチンならびにメビノリンの化学構
造のラクトンの部分に容易に変換できることが知られて
いる(に、Prasadら:”Tetrahedron
 Lett、 −、25,339111984))。こ
のラクトン部はコレステロール生合成をm!1する主要
酵素の一つである3−ヒドロキシ−3−メチルグルタリ
ル−CoA還元酵素の阻害剤の活性部分であると推定さ
れており、このラクトン部を有する多くの類縁体が合成
されている。  (J、 R,PROIIS編: −D
RUGS OF THt FUTURE″VOL、 1
2.No、 5.437光学活性な6−L−ブトキシ−
3,5−ジヒドロキシヘキサン酸エステルの合成に使用
できる方〆五としては、天然物の糖類であるD−グルコ
ースを利用して光学活性な1.3−ジオール体を合成す
る方法(T、 Leeら: “TeLrahedron
 1.eLL。 26.4995(1985)、Y、Yangら:  −
Tetrahedron LeLL。 ■、4305119821 )がある、また、2カ所の
不斉炭素原子を一つずつ構築する方法として、特定な反
応剤としてトリアルキルボロンを用いてジアステレオ選
択的に還元する方法(に、Chenら:”’reLra
hedron Left、  、 28.155(19
871) 、不斉アルドール反応による方法(J、 E
、 Lynchら:”Tetrahedron LeL
L、  ” 、  28.13811987)) 、不
斉エポキシ化を利用する方法(に、 Prasadら:
“Tetrahedron 1.eLL、 −、25,
339H19841) 、微生物を用いる方法i p、
 R,0rtizo De MonLellanoら、
m、、^m、Chem、Soc、−、98,2018i
19761)等がある。 [発明が解決しようとする課題] 光学活性1.3−ジオールを得るために、出発原料に天
然物を用いる場合には目的物までの反応工程が艮い等の
欠点がある。また、出発原料の光学活性体を光学分割に
より人手する方法では、鏡像体が不要となり生産効率に
問題がある。更に。 微生物を用いる方法では、生成物のη体装置が限られて
いる例が多く、菌体と生成物の分離操作が煩雑である等
の欠点がある6本発明の1.3−ジオール体の合成にお
いて、糖類を原料とする以外では、lカ所の不斉点を利
用してもう1カ所の不斉点を誘起させるジアステレオ選
択的な方法を用いる手法があるが、この立体制御におい
ては一般に高価な試薬を必要とする。 本発明は、6−t−ブトキシ−3,5−ジヒドロキシヘ
キサン酸エステルの有利な製造法を提供しようとするも
のである。 [課題を解決するための手段〕 本発明者らは、上記の課題を解決しようとして研究を重
ねた結果。 (1)ジケテンから容易に合成できる4−t−ブトキシ
−アセト酢酸エステルを、ルテニウム−光学活性ホスフ
ィシ錯体を触媒とする不斉水素化反応で光学活性な4−
t−ブトキシ−3−ヒドロキシブタン酸ニスデルとし。 (2)つづいて酢酸ニスデルのリチウムエノラートとの
反応により光学活性な6−L−ブトキシ−5=ヒドロキ
シ−3−オキソ−ヘキサ〉酸エステルに誘導した後、 (3)更に、ルデニウムー光学活性ホスフィン錯体を触
媒としてジアスデレオ選択的水素化を行うこと によって収率よく、かつ、立体選択的に目的とする6−
し−ブトキシー3.5−ジヒドロキシヘキサン酸エステ
ルを有利に製造する方法を見出し、本発明を完成した。 本発明は、・数式(+) (ただし1式中の R1は低級アルキル基、 t−Buは(−ブチル基を示す) で表わされる4−L−ブトキシアセト酢酸ニスデルを1
次の一般式(l!) Ru (R” −B I NAP)(0,CRJ)。 (■1) (ただし1式中の R”−BINAPは式(10) %式%) で表わされる光学活性4−t−ブトキシ−3−ヒドロキ
シブタン酸ニスデルを得、これと酢酸エステルのリチウ
ムエノラートを反応させて、 数式で表される三級ホス
フィンを示し。 [?2は水素原子またはメチル基を示し。 R″は低級アルキル基またはトリフロロメチル基を示す
) で表わされるルテニウム−光学活性ホスフィン錯体を触
媒として不斉水素化を行い、・数式(1■)(ただし、
式中のR1とt−Buは上記と同じ意(ただし1式中の R“は低級アルキル基を示し、 し−Buは上記と同じ、仏式を有する)で表される光学
活性6−し−ブトキシ−5−ヒドロキシ−3−オキソヘ
キサン酸ニスデルとし、次に・数式(Vl) Rug Cfi、(R”−BINAP)2  (NEL
、)(Vl) (ただし、式中の R”−BINAPは上記と同じ意義を有し、ELはエチ
ル基を示す) で表わされるルテニウム−光学活性ホスフィン錯体を触
媒として不斉水素化を行うことを特徴とする−数式(■
) (ただし1式中のR4およびt−Buは上記と同じ意義
を有する) で表わされる光学活性6−L−ブトキシ−3,5−ジヒ
ドロキシヘキサン酸エステルの製造法を提供するもので
ある。 (原  料) 本発明に用いられる原料である化合物(1)は、市場で
容易に人手できる4−クロロアセト酢酸エステルからり
、 5eebachら: “5ynthesis371
19863に記載の方法で得ることができる。 (11)式のルテニウム−光学活性ホスフィン錯体Ru
 (R”  B INAP)(Ox CR” )(II
 ) は、特開昭62−265293号公報で開示されている
方法により得ることができる。すなわち、以下に記述1
“る Rug Cjl、(R”−BINAP)!  (NEi
 )とカルボン酸塩をメタノール、エタノール、しブタ
ノール等のアルコール溶媒中で反応させたのち、溶媒を
留去し、エーテル、エタノール等の溶媒で抽出して錯体
を得る。またトリフロロアセテート基を有する錯体は、
上記のようにして得たRu (R” −B INAP)
(Os CR’ )gにトリフロロ酢酸を、溶媒として
の塩化メチレン中で反応させることにより得られる。(
!1)式のルデニウムー光学活性ホスフィン錯体の例と
して1次のものが挙げられる。 Ru(BINAP)(OxCCH3)。 [BINAPは、2.2’−ビス(ジフェニルホスフィ
ノ)−1,1’  −ビナフチルを意味する〕 Ru (Tojl  BINAP)(Oa CCHs 
)2[ToI2−B I NAPは2.2°−ビス(ジ
−p−トリルホスフィノ)−1,1’ −ビナフチルを
意味する] Ru (B I NAP)(Os CCF−)=Ru(
Toε−B I NAP)(0,CCF、)。 また、(■)式のルテニウム−光学活性ホスフィン錯体 Rux Cjl−(R”−B I NAP)t  (N
Eu3)は、T、 Ikariyaら: −J、Che
m、Soc、、 Che+w。 Commun、 ” 922(19851及び特開昭6
1−63690号公報で開示されている方法により得る
ことができる。すなわち、ルテニウムクロライドとシク
ロオクタ−1,5−ジエン(以下、CODと略記する、
)をエタノール溶液中で反応させることにより得られる
[ Ru CRz  (COD ) ] nとR”−B
INAPをトリエチルアミンの存在下でトルエンまたは
エタノール等の溶媒中で加熱反応させることにより得ら
れる。 (Vl)式のルテニウム−光学活性ホスフィン錯体の例
として次のものが挙げられる。 Ru、C14(BINAP)g  (NEt−)Ru=
 CB−(ToI2− B I NAP ) xlNE
L31上にあげたルテニウム−光学活性ホスフィン錯体
中のホスフィン誘導体は、それぞれ鏡像体を有している
が、それらの表示は省略した。 (操作方法) 本発明を実施するには%4−t−ブトキシアセト酢酸エ
ステル(1)を、メタノール、エタノール、イソプロパ
、ノール等のアルコール溶媒に溶かしておき、つづいて Ru (R” −B I NAP)(Ox CR’ )
z(■1)を基質1モルに対してO,lないし0.00
1:eル、好ましくは、0.01ないし0.002モル
を添加し、水素圧5ないし150k g / c m’
、好ましくは30ないし70 k g / cdで1反
発温度25ないし100℃で基質が完全に消費されるま
で水素化を行い、光学活性4−1゜−ブトキシ−3−ヒ
ドロキシブタン酸エステル(+V )を得る。次に、T
、 E、 LinLhらの−TeLrahedron 
LelL、−、28,1385(19871に記載の方
法により用意した酢酸エステルのエルレートと、光学活
性4−L−ブトキシ−3−ヒドロキシブタン酸エステル
(1v)をテトラヒドロフラン溶媒中1反発温度−50
℃(すなわち零下50℃)で反応させた後、常法により
処理して6−t−ブトキシー5−ヒドロキシ−3−オキ
ソヘキサン酸エステル(V)を得る。 こうして得た6−t−ブトキシ−5−ヒドロキシ−3−
オキソヘキサン酸エステル(Vlをメタノール、エタノ
ール、イソプロパツール等のアルコール溶媒に溶かして
おき、この中に Rus Cl2−  (R”−B I NAP ) *
  (NE us )(Vl)を基質1モルに対してO
,Iないし0.001モル、好ましくは、O,Olない
し0.002モルを添加し、水素圧10ないし120 
k g / c m’、好ましくは50ないし100k
 g / c m’ 、反応温度5ないし100℃、好
ましくは30ないし50℃で水素化を行い、溶媒を留去
した後、残置をシリカゲルカラムクロマトグラフィーで
精製して5目的とする光学活性6− t、−ブトキシ−
3,5−ジヒドロキシヘキサン酸エステル(■)を得た
。 本発明において、原料の4−1−ブトキシアセト酢
酸エステルのエーテル基としてt−ブチル基を用いる理
由は、例えばベンジル基、トリアルキルシリル基等も保
護基として用いることができるが、次の工程において最
も安定かつ高収率を与える保護基としてt−ブチル基が
優れている。また、最後の工程であるジアステレオ選択
的不斉水素化で、光学活性5yn−ジオール体(■)を
得るためには、基質(V)の5位の炭素原子の立体配置
が(Slの場合、(R)B I NAPをルテニウムに
組み合わせることが必須となり、また、(R)の場合に
は(S)−BNAPをルテニウムに組み合わせることが
必要である。 〔実施例] 次に実施例により本発明を説明するが、本発明は下記の
実施例に制限されるものではない。 なお、実施例中の分析は1次の分析機器を用いて行った
。 ガスクロマトグラフィー二島1ac−9A(株式会社島
津製作所製) カラム、0V−101シリカキヤピラリーφ o、  
25mmX25m (ガスクロ工業株式会社製) 測定温度:100ないし250℃で10℃/分で昇温 高速液体クロマトグラフィー: 日立を皮体クロマトグラフィーL−6000(株式会社
日立製作所製) カラム:デヴエロシル(Develosil)  I 
00−φ 4. 6mmX250mm (野村化学株式会社製) 展開溶媒:エーテル:ヘキサン=l:91mβ/分 検出器:UV検出器 L−4000 (UV−254nm) (株式会社日立製作所製) 実施例1 あらかじめ窒素置換した三方コック付100mJ2のナ
ス型フラスコに、 Ru((R)−BINAPI (0
*CCl1.L90階g  (0,106ミリモル)を
はかりとり、4−t−ブトキシ−3−オンーブタン酸メ
チルエステル20g (106ミリモル)とメタノール
60mβを加えて溶液とした。あらかじめ窒素置換した
200mI2のオートクレーブに上記の溶液を加え、水
素圧100 k g / c m”、反応温度30℃で
16時間攪拌し、水素化を行い、溶媒を留去し、残留物
を減圧蒸留し、無色透明の(3S)−4−t−ブトキシ
−3−ヒドロキシブタン酸メチルエステル21.1gを
得た。収率100 %。 沸点=78℃72 m m Hg ’HNMRl5ppnn: 1.20(s、9H12、
50(d、 J・711z、 2H)3、31 (d、
 JII6Hz、 2旧3、65 (s、3H)  、
 4.10 (m、 I旧、得られた(3S)−4−t
−ブトキシ−3−ヒドロキシブタン酸メチルエステルを
(R)(+)−a−メトキシ−〇−トリフルオロメチル
フェニルアセチルク′ロライドと反応させてエステル体
を合成し、高速液体クロマトグラフィーで分折を行った
結果、(3S)−4−t−ブトキシ−3−ヒドロキシブ
タン酸メチルエステル98.2%と(3R) −4−t
−ブトキシ−3−ヒドロキシブタン酸メチルエステル!
、8%の混合物であり、(3S)−4−t−ブトキシ−
3−ヒドロキシブタン酸メチルエステルの光学純度は9
6.4%eeであった。 実施例2 あらかじめ窒素置換した三方コック付100mAのナス
型フラスコに、(Ru ((S) −To l −B 
INAPI(LCCFsL 6.I mg (0,06
6ミリモル)をはかりとり、4−t−ブトキシ−3−オ
ンーブタン酸メチルエステルIg(7ミリモル)とメタ
ノール50mβを加えて溶液とした。あらかじめ窒素置
換した100mJ!のオートクレーブに上記の溶液を加
え、水素圧100kg/crn”、反応温度30℃で1
6時間攪拌し、水素化を行い、溶媒を留去し、残留物を
減圧蒸留し、無色透明の(3R)−4−t−ブトキシ−
3−ヒドロキシブタン酸メチルエステル649mgを得
た。収率65%。 得られた(3R)−4−t−ブトキシ−3−ヒドロキシ
ブタン酸メチルエステルを実施例1と同様にして、(R
)−(+)−a−メトキシ−〇−トリフルオロメチルフ
ェニルアセチルクロライドと反応させ、エステル体とし
た後、高速液体クロマトグラフィーで分析を行った結果
、(3R)−4−t−ブトキシ−3−ヒドロキシブタン
酸メチルエステルの光学純度は96.4%eeであった
。 実施例3 あらかじめ窒素置換した三方コック付100m1&のナ
ス型フラスコに、 Ru((R)−BINAPI (0
,CCll5L 90mg (0,I 06ミリモル)
をはかりとり、4−t−ブトキシ−3−オンーブタン酸
メチルエステル20g (106ミリモル)とエタノー
ル60mI2を加え溶液とした。あらかじめ窒素2換し
たI 00mI2のオートクレーブに上記の溶液を加え
、水素圧100 k g/ ctrl、反応温度30℃
で18時間攪拌し、水素化を行い、溶媒を留去し、残留
物を減圧蒸留し、無色透明の(3S)−4−t−ブトキ
シ−3−ヒドロキシブタン酸メチルエステル20gを得
た。収率95%。 得られた(3S)−4−t−ブトキシ−3−ヒドロキシ
ブタン酸メチルエステルな実施例1と同様にして、(R
)−(+)−a−メトキシ−a−トリフルオロメチルフ
ェニルアセチルクロライドと反応させ、エステル体とし
た後、高速液体クロマトグラフィーで分析を行った結果
、(3S)−4−t−ブトキシ−3−ヒドロキシブタン
酸メチルエステルの光学純度は90%eeであった。 実施例4 聚1 三頚フラスコに滴下ロート、温度計を付け、テトラヒド
ロフラン80mβを加え、氷水中で冷却して0℃とし、
これにリチウムジイソプロピルアミド60m12(60
ミリモル)を加え、さらに滴下ロートから酢酸t−ブチ
ルエステル6.7mA(50ミリモル)をテトラヒドロ
フラン15m2に溶かした溶液を、30分間で加えた。 滴下終了後、15分間攪拌して酢酸t−ブチルエステル
のリチウムエノラートを合成した0反応液をドライアイ
ス−アセトン中で冷却して一50℃にし、実施例1で得
た(3S) −4−t−ブトキシ−3−ヒドロキシブタ
ン酸メチルエステル3.3g (16,5ミリモル)を
テトラヒドロフラン15+nJlに溶かしたものを、滴
下ロートか620分間で加えた。さらに1時間30分間
攪拌した0反応の終了をガスクロマトグラフィーで確認
した後、飽和塩化アンモニウム水30mAとエーテル1
00mβを加えて抽出した。有機層を無水硫酸マグネシ
ウムで乾燥後、溶媒を留去した。残置をシリカゲルカラ
ムクロマトグラフィー(工一チル:ヘキサン=I:りで
精製し、(5S)−6−t−ブトキシ−5−ヒドロキシ
−3−オキソヘキサンfIit−ブチルエステル2.3
gを得た。 収率46%、このものの機器分析値は次のとおりである
。 HNMRδppm:  1.10(s、9旧 、  1
.45(s、9旧、2、65 (d、 J・6)1z、
 2H13,35Id、 J・6Hz、 2旧 3.40(s、3H1、4,15(m、l1ll、実施
例5 あらかじめ窒素置換した三方コック付100rr+J2
のナス型フラスコに、Rug C12m ((RIBI
NAP)2 (NEt*ll 5mg (0,009ミ
リモル)をはかりとり、実施例4で合成した(5S)6
−t−ブトキシ−5−ヒドロキシ−3−オキソヘキサン
酸し一ブチルエステル500mg (1,75ミリモル
)とメタノール60mβを加えて溶液とした。あらかじ
め窒素置換した100mβのオートクレーブに上記の溶
液を加え、水素圧50 k g / c m” 、反応
温度30℃で16時間攪拌し、水素化を行った。溶媒を
留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー
(エーテル:ヘキサン=5:I)で精製し、(3R,5
S)−6−t−ブトキシ−3,5−ジヒドロキシヘキサ
ン&2し一ブチルエステル340mgを得た。収率68
%、このものの機器分析値は次のとおりである。 ’IINMRδppm:  1.18(s、9)1t 
 、  1.42(s、9H1゜、65(d、J・6t
lz、2旧 2.35(d、J・7)1z、 2H13、25(d、
 J駕511z、 2)1)4、05 (a+、 2旧 得られた(3R,5S)−6−t−ブトキシ−3,5−
ジヒドロキシヘキサン酸t−ブチルエステルをアセトン
ジメチルアセタールと反応させ、アセタールを合成し、
ガスクロマトグラフィーで分析を行った結果、(3R,
5S)−6−t−ブトキシ−3,5−ジヒドロキシヘキ
サン酸し一ブチルエステル91%、(3S、5S)−6
−t−ブトキシ−3,5−ジヒドロキシヘキサン酸し一
ブチルエステル9%の比率であった。したがって、(3
R,5S)−6−t−ブトキシ−3,5−ジヒドロキシ
ヘキサン酸し一ブチルエステルのジアステレオ選択性は
82%deであった。 実施例6 聚1 実施例5と同様にしてRui C12−((S)−To
l−BINAPlx(NELsl  I 5.8mg 
(0,009ミリモル)を計りとり、実施例4で合成し
た(5S)−6−t−ブトキシ−5−ヒドロキシ−3−
オキソヘキサン酸し一ブチルエステル500mg (1
,75ミリモル)とメタノール50m℃を加え溶液とし
た。あらかじめ窒素rIt換した100mj!のオート
クレーブに上記の溶液を加え、水素圧50kg/crn
”、反応温度30℃で21時間攪拌し、水素化を行った
。溶媒を留去し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグ
ラフィー(エーテル:ヘキサン=5:りで精製し、(3
3,5S)−a−t−ブトキシ−3,5−ジヒドロキシ
ヘキサンMF、−ブチルエステル345mgを得た。収
率70%。実施例5と同様の方法でジアステレオ選択性
を測定したところ、(3S、5S)−6−t−ブトキシ
−3,5−ジヒドロキシヘキサン酸し一ブチルエステル
のジアステレオ選択性は71%deであった。 実施例7 実施例4において、酢@1.−ブチルエステルに替えて
酢酸メチルエステルを用いて同様な操作により合成した
(5S)−6−t−ブトキシ−5−ヒドロキシ−3−オ
キソヘキサン酸メチルエステルを用いた。すなわち、実
施例5と同様にしてRug C12,1(R)−BIN
APlx(NEtsl  I 6 、9 m g (0
,01ミリモル)を計りとり、(5S)−6−し=ブト
キシー5−ヒドロキシー3−オキソヘキサン酸メチルエ
ステル500mg (2,15ミリモル)とメタノール
50+nRを加え溶液とした。 あらかじめ窒素置換した100mI2のオートクレーブ
に上記の溶液を加え、水素圧50 k g / c rri’、反応温度30℃で21時間
攪拌し、水素化を行った。溶媒を留去し、残留物をシリ
カゲルカラムクロマトグラフィー(エーテル:ヘキサン
=5:I)て精製し、(3R,5S)−6−し−ブトキ
シ−3,5−ジヒドロキシヘキサン酸メチルエステル3
23mgを得た。収率65%。 このものの機器分析値は次のとおりである。 墨11  NMRδ ppm:   1.201g、9
 旧2、40 (d、 J・7Hz、 2)1)3、2
5 (d、 J・5Hz、 2H)3、 TOig、 
3H) 4.10(驕621 実施例5と同様の方法でジアステレオ選択性を測定した
ところ、(3R,5S)−6−t−ブトキシ−3,5−
ジヒドロキシヘキサン酸メチルエステルのジアステレオ
選択性は65%deであった。 実施例8 1】 実施例5と同様にしてRu5C12a ((R)−BI
NAP) x(NELsll 5mg (0,009ミ
リモル)を計りとり、実施例4で合成した(5S)−6
−t−ブトキシ−5−ヒドロキシ−3−オキソヘキサン
酸し一ブチルエステル500mg (1,75ミリモル
)とエタノール50mβを加え溶液とした。あらかじめ
窒素置換した100mβのオートクレーブに上記の溶液
を加え、水素圧50 k g / c m″、反応温度
30℃で16時間攪拌し、水素化を行った。溶媒を留去
し、残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(エ
ーテル:ヘキサン=5:l)で精製し、(3R,5S)
−6−t−ブトキシ−3,5−ジヒドロキシヘキサン酸
し一ブチルエステル300mgを得た。収率60%。 実施例5と同様の方法でジアステレオ選択性を測定した
ところ、(3R,5S) −6−t−ブトキシ−3,5
−ジヒドロキシヘキサン酸し一ブチルエステルのジアス
テレオ選択性は60%deであった。
【発明の効果】
本発明は、コレステロール合成酵素阻害剤として有用な
コンパクチン、メビノリン等及びその類縁体のラクトン
部の前駆体となる光学活性な6−し−ブトキシ−3,5
−ジヒドロキシヘキサン酸エステルを、有利に取得する
方法である。すなわち、光学活性ルテニウム錯体を触媒
とし不斉水素化反応、炭素鎖伸長反応、これに続いて光
学活性ルテニウム錯体を触媒とするジアステレオ選択的
水素化からなる合成プロセスを採用し、従来方法に見ら
れない高エナンチオ選択性及び高ジアステレオ選択的水
素化を可能にした、工業的に優れた方法である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】  般式( I ) ▲数式、化学式、表等があります▼( I ) (ただし、式中の R^1は低級アルキル基、 t−Buはt−ブチル基を示す) で表わされる4−t−ブトキシアセト酢酸エステルを、
    次の般式(II) Ru(R^2−BINAP)(O_2CR^3)_2(
    II) (ただし、式中の R^2−BINAPは式(III) ▲数式、化学式、表等があります▼ (III) で表される三級ホスフィンを示し、 R^2は水素原子またはメチル基を示し、 R^3は低級アルキル基またはトリフロロメチル基を示
    す) で表わされるルテニウム−光学活性ホスフィン錯体を触
    媒として不斉水素化を行い、一般式(IV)▲数式、化学
    式、表等があります▼(IV) (ただし、式中のR^1およびをt−Buは上記と同じ
    意義を有する) で表わされる光学活性4−t−ブトキシ−3−ヒドロキ
    シブタン酸エステルを得、これと酢酸エステルのリチウ
    ムエノラートを反応させて、一般式(V) ▲数式、化学式、表等があります▼(V) (ただし、式中の R^4は低級アルキル基を示し、 t−Buは上記と同じ意義を有する) で表される光学活性6−t−ブトキシ−5−ヒドロキシ
    −3−オキソヘキサン酸エステルとし、次に般式(VI) Ru_2Cl_4(R^2−BINAP)_2(NEt
    _3)(VI) (ただし、式中の R^2−BINAPは上記と同じ意義を有し、Etはエ
    チル基を示す) で表わされるルテニウム−光学活性ホスフィン錯体を触
    媒として不斉水素化を行うことを特徴とする一般式(V
    II) ▲数式、化学式、表等があります▼(VII) (ただし、式中のR^4およびt−Buは上記と同じ意
    義を有する) で表わされる光学活性6−t−ブトキシ−3.5−ジヒ
    ドロキシヘキサン酸エステルの製造法。
JP2039762A 1989-02-27 1990-02-22 光学活性6―t―ブトキシ―3,5―ジヒドロキシヘキサン酸エステルの製造法 Expired - Fee Related JPH0791223B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2039762A JPH0791223B2 (ja) 1989-02-27 1990-02-22 光学活性6―t―ブトキシ―3,5―ジヒドロキシヘキサン酸エステルの製造法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1-43196 1989-02-27
JP4319689 1989-02-27
JP2039762A JPH0791223B2 (ja) 1989-02-27 1990-02-22 光学活性6―t―ブトキシ―3,5―ジヒドロキシヘキサン酸エステルの製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02289537A true JPH02289537A (ja) 1990-11-29
JPH0791223B2 JPH0791223B2 (ja) 1995-10-04

Family

ID=26379144

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2039762A Expired - Fee Related JPH0791223B2 (ja) 1989-02-27 1990-02-22 光学活性6―t―ブトキシ―3,5―ジヒドロキシヘキサン酸エステルの製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0791223B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6403804B1 (en) 1998-12-07 2002-06-11 Takasago International Corporation Process for preparing optically active oxazolidinone derivative
JP2004533481A (ja) * 2001-07-06 2004-11-04 テバ ファーマシューティカル インダストリーズ リミティド 7−アミノsyn3,5−ジヒドロキシヘプタン酸誘導体の製造方法、それらの中間体及び中間体の製造方法
CN115286504A (zh) * 2022-08-18 2022-11-04 上海博氏医药科技有限公司 一种合成(r)-2-(2-(叔丁氧基)-2-氧乙基)戊酸的方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6403804B1 (en) 1998-12-07 2002-06-11 Takasago International Corporation Process for preparing optically active oxazolidinone derivative
JP2004533481A (ja) * 2001-07-06 2004-11-04 テバ ファーマシューティカル インダストリーズ リミティド 7−アミノsyn3,5−ジヒドロキシヘプタン酸誘導体の製造方法、それらの中間体及び中間体の製造方法
CN115286504A (zh) * 2022-08-18 2022-11-04 上海博氏医药科技有限公司 一种合成(r)-2-(2-(叔丁氧基)-2-氧乙基)戊酸的方法
CN115286504B (zh) * 2022-08-18 2024-01-26 上海博氏医药科技有限公司 一种合成(r)-2-(2-(叔丁氧基)-2-氧乙基)戊酸的方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0791223B2 (ja) 1995-10-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN103764624B (zh) R‑联苯丙氨醇的合成
Hayashi et al. Asymmetric synthesis catalyzed by chiral ferrocenylphosphine-transition-metal complexes. 8. Palladium-catalyzed asymmetric allylic amination
JPH064544B2 (ja) 光学活性アルコ−ルの製造方法
US5621142A (en) Aminoalkylcyclopropane derivatives
US4994602A (en) Process for preparing optically active 6-t-butyoxy-3,5-dihydroxyhexanoic esters
DE60111461T2 (de) Verfahren zur Herstellung eines optisch aktiven Alkohols
JPH05331128A (ja) (R)−(−)−4−シアノ−3−ヒドロキシ酪酸t−ブチルエステル及びその製造方法
US5420306A (en) Process for producing optically active γ-butyrolactone derivatives
JPH02289537A (ja) 光学活性6―t―ブトキシ―3,5―ジヒドロキシヘキサン酸エステルの製造法
Piva et al. Diacetone D-glucose: Efficient chiral building block for asymmetric photodeconjugation
JPWO2008111371A1 (ja) ホスホロアミド化合物及びその製造方法、配位子、錯体、触媒、及び光学活性アルコールの製造方法
González-Sabı́n et al. Chemoenzymatic preparation of optically active β-amino-cyclohexanols and their application in the enantioselective addition of diethylzinc to benzaldehyde
EP1008590B1 (en) Process for preparing optically active oxazolidinone derivatives
CN103974930B (zh) 高纯度神经酰胺类的制造方法
JPH02183A (ja) 光学活性ホスフィン化合物
Nicolosi et al. Lipase-mediated separation of the stereoisomers of 1-(1-hydroxyethyl)-2-(hydroxymethyl) ferrocene
JP3976357B2 (ja) 光学活性アルコールの製造方法
DE102008033165A1 (de) Verfahren zum Herstellen eines optisch aktiven ß-Hydroxycarbonsäurederivats
JPH04149151A (ja) 4―ブロモ―3―ヒドロキシ酪酸エステル誘導体の製造法
CN109879775A (zh) 一种5-氨基乙酰丙酸盐酸盐中间体的环保制备方法
KR20070024390A (ko) 고광학순도를 갖는 키랄 3-히드록시 피롤리딘 및 그유도체를 제조하는 방법
CN110105311B (zh) 一种美国白蛾性信息素中间体的合成方法
US20050054877A1 (en) Enantiomerically selective cyclopropanation
JP4187822B2 (ja) 光学活性4−ヒドロキシ−2−ピロリドンの製造方法
KR100576740B1 (ko) 스핑고신 전구체 화합물, 그 제조방법 및 이를 이용한 스핑고신

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees