JPH02289116A - ポリエチレンテレフタレート混繊糸 - Google Patents
ポリエチレンテレフタレート混繊糸Info
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- JPH02289116A JPH02289116A JP10315589A JP10315589A JPH02289116A JP H02289116 A JPH02289116 A JP H02289116A JP 10315589 A JP10315589 A JP 10315589A JP 10315589 A JP10315589 A JP 10315589A JP H02289116 A JPH02289116 A JP H02289116A
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- Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は、嵩高でかつドレープ性に富んだ布帛を呈する
ポリエステル糸に関する。
ポリエステル糸に関する。
更に詳しくは、熱に対する収縮率が異なり、しかも2成
分糸の複屈折率が共に低いポリエチレンテレフタレート
糸からなるポリエチレンテレフタ(従来の技術〕 熱に対する収縮率が異なる2成分糸からなるポリエステ
ル混繊糸は古くから知られており、嵩高糸(例えば特公
昭61−13009号公報)、シルキー織物性繊維(例
えば特開昭55−57013号公報)として知られてい
る。
分糸の複屈折率が共に低いポリエチレンテレフタレート
糸からなるポリエチレンテレフタ(従来の技術〕 熱に対する収縮率が異なる2成分糸からなるポリエステ
ル混繊糸は古くから知られており、嵩高糸(例えば特公
昭61−13009号公報)、シルキー織物性繊維(例
えば特開昭55−57013号公報)として知られてい
る。
これらの先行技術に於ては、両成分糸の熱に対する収縮
率の差を生じせしめるために、一方をホモポリマー、他
方をコポリマーとするあるいは両成分糸の延伸または熱
処理条件を変える等の方法が採用されている。
率の差を生じせしめるために、一方をホモポリマー、他
方をコポリマーとするあるいは両成分糸の延伸または熱
処理条件を変える等の方法が採用されている。
かかる従来の方法で嵩高性を高めようとすると、高収縮
成分糸がコポリマーの場合は、共重合成分の比率を増す
ため軟化温度が低くなり、耐アイロン性などが損なわれ
る問題があった。高収縮成分糸をホモポリマーで得よう
とすると、高倍率、低温で延伸する必要があり、布帛を
熱処理すると、風合が硬化するという欠点があった。
成分糸がコポリマーの場合は、共重合成分の比率を増す
ため軟化温度が低くなり、耐アイロン性などが損なわれ
る問題があった。高収縮成分糸をホモポリマーで得よう
とすると、高倍率、低温で延伸する必要があり、布帛を
熱処理すると、風合が硬化するという欠点があった。
また、低収縮成分糸としては、ポリエチレンテレフタレ
ートで複屈折率(Δn)が150 X 10− ’以上
のものが使用されるため、混繊糸を布帛として熱処理し
たものの風合はドレープ性に欠けるものであった。
ートで複屈折率(Δn)が150 X 10− ’以上
のものが使用されるため、混繊糸を布帛として熱処理し
たものの風合はドレープ性に欠けるものであった。
本発明は、従来のポリエステル混繊糸では二律背反の関
係にあった高い嵩高性とドレープ性を同時に発現するこ
とが可能なポリエステル混繊糸を提供することを目的と
する。
係にあった高い嵩高性とドレープ性を同時に発現するこ
とが可能なポリエステル混繊糸を提供することを目的と
する。
従来の紡糸、延伸法で作られるポリエチレンテレフタレ
ート糸は複屈折率が通常は150 X 10−3以上で
かつ、沸水収縮率が5〜10%である。
ート糸は複屈折率が通常は150 X 10−3以上で
かつ、沸水収縮率が5〜10%である。
本発明者らは、ポリエチレンテレフタレート糸の高速紡
糸の研究を鋭意検討した結果、紡速6000m/分以上
で高速紡糸したポリエチレンテレフタレート糸は、結晶
化度が高く、かつ複屈折率が130X10−3以下で沸
水収縮率が2〜4%という、低い値であり、一方、高速
紡糸過程で、紡口から押出されたフィラメントが固化す
る以前に、水性液を付与することで、結晶化度、及び複
屈折率が低く、しかも、沸水収縮率が5%以上となるこ
とを見出した。この高速紡糸して得られる2成分糸を組
合したポリエステル混繊糸を鋭意研究した結果、本発明
に到達した。すなわち本発明による低収縮成分糸と高収
縮成分糸とからなるポリエチレンテレフタレート混繊糸
は、低収縮成分糸が沸水収縮率が4%以下であり、高収
縮成分糸がX線回折法によって求められる結晶化度が5
0%以下、フィラメント断面内の複屈折率の外層と内層
との差が10 X 10− ’以上で、且つ沸水収縮率
が5%以上であり、しかも画成分の複屈折率が130X
10”’以下であることを特徴とする。
糸の研究を鋭意検討した結果、紡速6000m/分以上
で高速紡糸したポリエチレンテレフタレート糸は、結晶
化度が高く、かつ複屈折率が130X10−3以下で沸
水収縮率が2〜4%という、低い値であり、一方、高速
紡糸過程で、紡口から押出されたフィラメントが固化す
る以前に、水性液を付与することで、結晶化度、及び複
屈折率が低く、しかも、沸水収縮率が5%以上となるこ
とを見出した。この高速紡糸して得られる2成分糸を組
合したポリエステル混繊糸を鋭意研究した結果、本発明
に到達した。すなわち本発明による低収縮成分糸と高収
縮成分糸とからなるポリエチレンテレフタレート混繊糸
は、低収縮成分糸が沸水収縮率が4%以下であり、高収
縮成分糸がX線回折法によって求められる結晶化度が5
0%以下、フィラメント断面内の複屈折率の外層と内層
との差が10 X 10− ’以上で、且つ沸水収縮率
が5%以上であり、しかも画成分の複屈折率が130X
10”’以下であることを特徴とする。
本発明の混繊糸は、低収縮成分糸と高収縮成分糸が混繊
されて構成される0画成分糸の混繊比率は特に限定され
ないが、嵩高性、ドレープ性を良好とする範囲として、
重量比で10〜90%の範囲が採用される。
されて構成される0画成分糸の混繊比率は特に限定され
ないが、嵩高性、ドレープ性を良好とする範囲として、
重量比で10〜90%の範囲が採用される。
本発明に於ては、低収縮成分糸および高収縮成分糸は実
質的にポリエチレンテレフタレートホモポリマーで形成
されていなければならない、コポリマーであると、融点
が下がり、耐熱性が悪化するばかりでなく、染色の堅牢
度も低下する0本発明に於ては、低収縮成分糸および高
収縮成分糸の両者ともが、複屈折率が130 X 10
− ’以下でなければならない、 130XIO−1
を越えると、布帛のドレープ性が不良となる。布帛の力
学的物性を損なわない意味から、画成分糸の複屈折率は
70X10−”以上であることが好ましく 、80X1
0−3〜120X10−3であることが最も好ましい。
質的にポリエチレンテレフタレートホモポリマーで形成
されていなければならない、コポリマーであると、融点
が下がり、耐熱性が悪化するばかりでなく、染色の堅牢
度も低下する0本発明に於ては、低収縮成分糸および高
収縮成分糸の両者ともが、複屈折率が130 X 10
− ’以下でなければならない、 130XIO−1
を越えると、布帛のドレープ性が不良となる。布帛の力
学的物性を損なわない意味から、画成分糸の複屈折率は
70X10−”以上であることが好ましく 、80X1
0−3〜120X10−3であることが最も好ましい。
低収縮成分糸は、後述する方法で測定されるX線回折に
より求められる結晶化度(Xc)が約50%以上を有す
る。紡糸速度が6000m/分を越えて得られる糸は、
Xcが約60%を越える。かかる高結晶性により、沸水
収縮率が4%以下と、掻めて低収縮糸となる。かかる高
結晶性でしかも低複屈折率の糸は、染色に於て、きわめ
て易染性を示す。
より求められる結晶化度(Xc)が約50%以上を有す
る。紡糸速度が6000m/分を越えて得られる糸は、
Xcが約60%を越える。かかる高結晶性により、沸水
収縮率が4%以下と、掻めて低収縮糸となる。かかる高
結晶性でしかも低複屈折率の糸は、染色に於て、きわめ
て易染性を示す。
本発明に使用する高収縮成分糸は、複屈折率が130
X 10−3以下であると同時に、Xcが50%以下で
あり、しかも後述する透過干渉顕微鏡によって測定され
る複屈折率差δ(Δn)がフィラメントの断面内で外層
と内層とで10×10−3以上の差を有する。
X 10−3以下であると同時に、Xcが50%以下で
あり、しかも後述する透過干渉顕微鏡によって測定され
る複屈折率差δ(Δn)がフィラメントの断面内で外層
と内層とで10×10−3以上の差を有する。
高収縮成分糸の沸水収縮率は、5%以上であることが必
要である。沸水収縮率が5%未満では、布帛の嵩高性が
得られない、10%以上となると、低収縮成分糸との湧
水収縮率差が大きくなり、良好な嵩高性が得られる。沸
水収縮率が15%以上となると極めて高い嵩高性が得ら
れる。
要である。沸水収縮率が5%未満では、布帛の嵩高性が
得られない、10%以上となると、低収縮成分糸との湧
水収縮率差が大きくなり、良好な嵩高性が得られる。沸
水収縮率が15%以上となると極めて高い嵩高性が得ら
れる。
本発明に使用する高収縮成分糸は、沸水収縮率が大であ
るにもかかわらず、嵩高発現後の布帛が硬化せず、すぐ
れたドレープ性を有する。
るにもかかわらず、嵩高発現後の布帛が硬化せず、すぐ
れたドレープ性を有する。
複屈折率が130X10−’を越えるか、Xcが50%
を越えると、ドレープ性が得られず、硬い風合の布帛と
なる。Xcが20〜40%の範囲であれば、力学的物性
を損なうことなく、嵩高かつドレープ性が最もよくバラ
ンスしたものとなる。
を越えると、ドレープ性が得られず、硬い風合の布帛と
なる。Xcが20〜40%の範囲であれば、力学的物性
を損なうことなく、嵩高かつドレープ性が最もよくバラ
ンスしたものとなる。
更に、本発明の高収縮成分糸は、複屈折率がフィラメン
ト断面内で外層と内層とでl0XIO−3以上の複屈折
率差δ(Δn)を有することが必要である。δ(Δn)
がl0XIO−’未満では、湧水収縮率が5%以上の場
合、ドレープ性が得られない。
ト断面内で外層と内層とでl0XIO−3以上の複屈折
率差δ(Δn)を有することが必要である。δ(Δn)
がl0XIO−’未満では、湧水収縮率が5%以上の場
合、ドレープ性が得られない。
δ(Δn)がio x io−’以上であれば、湧水収
縮率が5%以上であっても良好なドレープ性が得られる
。更に驚くべきことに、δ(Δn)がl0XIO−’以
上であれば、高収縮成分糸の力学的特性も改善される。
縮率が5%以上であっても良好なドレープ性が得られる
。更に驚くべきことに、δ(Δn)がl0XIO−’以
上であれば、高収縮成分糸の力学的特性も改善される。
具体的には、伸度が約50%以下となり、編織工程で通
常の紡糸延伸糸と同様の取扱が可能となる。
常の紡糸延伸糸と同様の取扱が可能となる。
結晶化度が50%以下、複屈折率が130 X 10−
’以下という低結晶、低配向糸に於て、伸度が約50
%以下であることは、驚くべきことである。
’以下という低結晶、低配向糸に於て、伸度が約50
%以下であることは、驚くべきことである。
ドレープ性、力学的特性から、好ましいδ(Δn)は2
0XLO−3以上、更に好ましくは30X10−3以上
である。
0XLO−3以上、更に好ましくは30X10−3以上
である。
本発明に用いる高収縮成分糸は、かかる特殊な微細構造
により、本発明に用いる低収縮成分糸に四速する易染性
を示すのも特長である。
により、本発明に用いる低収縮成分糸に四速する易染性
を示すのも特長である。
従って、本発明のポリエチレンテレフタレート混繊糸は
、従来の混繊糸で問題となるような、画成分糸の大きな
染色性差にもとづく霜降り調の染色斑も一挙に解決され
た。
、従来の混繊糸で問題となるような、画成分糸の大きな
染色性差にもとづく霜降り調の染色斑も一挙に解決され
た。
本発明のポリエチレンテレフタレート混繊糸の製造方法
は以下の如くである。
は以下の如くである。
低収縮成分糸は、ポリエチレンテレフタレートを公知の
高速紡糸法(例えば、特開昭57−89754号公報)
を用いて、紡糸速度6000m/分以上の紡糸速度で紡
糸することによって製造する。
高速紡糸法(例えば、特開昭57−89754号公報)
を用いて、紡糸速度6000m/分以上の紡糸速度で紡
糸することによって製造する。
高収縮成分糸は、上記高速紡糸法に於て紡口より押出さ
れた糸が固化する以前に、水性液を付与して象、冷しつ
つ、紡糸速度5000 m /分収上で紡糸することに
より製造する。
れた糸が固化する以前に、水性液を付与して象、冷しつ
つ、紡糸速度5000 m /分収上で紡糸することに
より製造する。
水性液を付与する際の、糸温度は約100°C以上であ
る。 100″C未満ではXcが50%を越え、δ(
Δn)もl0XIO−3未満となり、本発明の高収縮成
分糸が得られない。水性液は、通常の紡糸油剤や水が使
用可能であり、簡便には、水が用いられる。紡糸速度が
5000m/分未満では、δ(Δn)が10 X 10
− ’未満となる。
る。 100″C未満ではXcが50%を越え、δ(
Δn)もl0XIO−3未満となり、本発明の高収縮成
分糸が得られない。水性液は、通常の紡糸油剤や水が使
用可能であり、簡便には、水が用いられる。紡糸速度が
5000m/分未満では、δ(Δn)が10 X 10
− ’未満となる。
第1図に、本発明の高収縮成分糸を得る装置の一具体例
を図示する。第1図に於て、紡糸頭1に装着された紡口
2より押出された糸8は、紡口下に設けられた加熱筒3
を通った後、冷却チャンバー4により冷却されつつ、冷
却ノズル5によって水性液を付与し冷却固化され、給油
ノズル6によって油剤を付与した後、延伸することなく
巻取機7で巻取られる。
を図示する。第1図に於て、紡糸頭1に装着された紡口
2より押出された糸8は、紡口下に設けられた加熱筒3
を通った後、冷却チャンバー4により冷却されつつ、冷
却ノズル5によって水性液を付与し冷却固化され、給油
ノズル6によって油剤を付与した後、延伸することなく
巻取機7で巻取られる。
本発明のポリエチレンテレフタレート混繊糸は、低収縮
成分と高収縮成分を公知の混繊機を用いて合糸し、空気
撹乱法(インターレース)などによって混繊する。
成分と高収縮成分を公知の混繊機を用いて合糸し、空気
撹乱法(インターレース)などによって混繊する。
(結晶化度)
X線回折装置を用い、試料の厚みを約0.5閣として以
下の条件で試料の繊維軸に対して赤道方向に回折角2θ
が7°から35°までの回折強度曲線を描いた。
下の条件で試料の繊維軸に対して赤道方向に回折角2θ
が7°から35°までの回折強度曲線を描いた。
30に:V 、 80m人、スキャンユング速度1°/
分、チャート速度10mm/分、タイムコンスタント1
秒、レシービングスリット0.3 ramとした。
分、チャート速度10mm/分、タイムコンスタント1
秒、レシービングスリット0.3 ramとした。
2θ=17°〜26°の範囲に描かれた3つの主要な反
射を低角度側から(100)、 (010)、 (11
0)とする。2θ=7°と35°の間にある回折強度曲
線を直線で結び、ベースラインとする。第2図のように
20=20°付近の谷を頂点とし、低角側及び高角側の
すそに沿って直線で結び、結晶部と非晶部に分離し、次
式に従って面積法で求める。
射を低角度側から(100)、 (010)、 (11
0)とする。2θ=7°と35°の間にある回折強度曲
線を直線で結び、ベースラインとする。第2図のように
20=20°付近の谷を頂点とし、低角側及び高角側の
すそに沿って直線で結び、結晶部と非晶部に分離し、次
式に従って面積法で求める。
以下、実施例をもって本発明の詳細な説明する。
尚、実施例に於て各特性の測定は以下の方法で行なった
。
。
(複屈折率及び複屈折率差)
東独カールツアイスイエナ社製透過定量干渉顕微鏡を使
用し、緑色光線(波長549 Iaμ)を用い、繊維軸
に平行に振動している光に対する屈折率n //と、繊
維軸に垂直に振動している光に対する屈折率n上の値か
ら、フィラメント断面の各点における複屈折率は、nz
zn上で測定される。
用し、緑色光線(波長549 Iaμ)を用い、繊維軸
に平行に振動している光に対する屈折率n //と、繊
維軸に垂直に振動している光に対する屈折率n上の値か
ら、フィラメント断面の各点における複屈折率は、nz
zn上で測定される。
フィラメント断面の半径をRとして、断面の中心(内層
)から外層までの距離をχとした場合、χ/Rが0.9
の位置を外層とした。
)から外層までの距離をχとした場合、χ/Rが0.9
の位置を外層とした。
複屈折率差δ(Δn)は、外層の複屈折率と内層の複屈
折率との差で示される。
折率との差で示される。
本発明で称する複屈折率Δnは、χ/Rの各点に於ける
n1l−n上を測定し、体積平均により求めた。
n1l−n上を測定し、体積平均により求めた。
(湧水収縮率)
繊維に0.1g/dの荷重をかけ長さり、を測定した。
次に無荷重で98°CX5分間沸水処理を行なった後、
40″C以下で1昼夜乾燥後、繊維に再び0.1g/d
の荷重をかけ、長さL2を測定した。
40″C以下で1昼夜乾燥後、繊維に再び0.1g/d
の荷重をかけ、長さL2を測定した。
湧水収縮率は次式で表わされる。
(強度・伸度)
東洋ボールドウィン社製TENSILON UTM−n
−20型引張試験機により、切裂20cm(但し、捲
縮を引伸した後の長さ)、引張速度20cm/分で測定
した。
−20型引張試験機により、切裂20cm(但し、捲
縮を引伸した後の長さ)、引張速度20cm/分で測定
した。
(嵩高性)
得られたマルチフィラメントを筒編地に製繊し、編地の
厚みを測定した。次いで、この編地を98°C沸水中で
5分間湧水処理を行なった後、厚みを測定した。嵩高性
は次式によって編地の厚み増加率(%)で示した。
厚みを測定した。次いで、この編地を98°C沸水中で
5分間湧水処理を行なった後、厚みを測定した。嵩高性
は次式によって編地の厚み増加率(%)で示した。
増加率が10%以上であれば、嵩高性良好と言える。
(ドレープ性)
上記、嵩高性測定の湧水処理後の筒編地を宮能検査によ
って3段階に分は評価した。
って3段階に分は評価した。
3:非常に柔らかい(合格)
2:柔らかい(合格)
1:硬い(不合格)
(フィラメント温度)
走査赤外温度計を用いて紡糸線上に沿ってフィラメント
温度を非接触で測定した。
温度を非接触で測定した。
(染色性)
編地を染料レゾリンブルー(3%0・−・f)により9
8°Cで1時間染色した。
8°Cで1時間染色した。
染色後の編地を肉眼観察し、糸の染着差による霜降り調
の発生の有無を検査した。霜降り調の無いものを良好と
した。
の発生の有無を検査した。霜降り調の無いものを良好と
した。
1施貫土
(η)=0.6のポリエチレンテレフタレートを、紡糸
温度300″Cで、第1図に示す装置を用いて紡糸した
。紡糸に於ける各条件は以下の様にした。
温度300″Cで、第1図に示す装置を用いて紡糸した
。紡糸に於ける各条件は以下の様にした。
紡糸口金 0.3φ−24Ho1e加熱筒内温
200’C 冷却風 20 ”C、0,3m/sec低収縮成
分糸の紡糸に於ては、第1図中5の水性液付与を行なわ
ないで、紡糸速度5000 、6000 。
200’C 冷却風 20 ”C、0,3m/sec低収縮成
分糸の紡糸に於ては、第1図中5の水性液付与を行なわ
ないで、紡糸速度5000 、6000 。
7000 、8000m/分で紡糸し、50デニール/
24fのポリエチレンテレフタレート糸を得た。(各々
をA、B、C,Dとする。) 高収縮成分糸の紡糸に於ては、第1図中5の水性液とし
て、20゛Cの水を糸の押出重量に対して約4倍量を付
与しつつ冷却を行なった。糸温度が120°c 、 i
sooC、180°C,200°Cのときに水を付与し
つつ、各々紡糸速度6000 m /分で紡糸し、50
デニール/24fのポリエチレンテレフタレート糸を得
た。(各々をE、F、G、Hとする。)次に、A−D群
とE−1(群からなる糸を通常のインターレース付きの
混繊機を用いて混繊糸とした。得られた混繊糸を一口筒
編機で編立て、約200 g / %の目付の編地とし
た。この編地を染料レゾリンブルー(3%0・−・f)
で、98°Cで1時間の染色をした。第1表に原糸の物
性、第2表に混繊糸の編地の評価結果を示した。
24fのポリエチレンテレフタレート糸を得た。(各々
をA、B、C,Dとする。) 高収縮成分糸の紡糸に於ては、第1図中5の水性液とし
て、20゛Cの水を糸の押出重量に対して約4倍量を付
与しつつ冷却を行なった。糸温度が120°c 、 i
sooC、180°C,200°Cのときに水を付与し
つつ、各々紡糸速度6000 m /分で紡糸し、50
デニール/24fのポリエチレンテレフタレート糸を得
た。(各々をE、F、G、Hとする。)次に、A−D群
とE−1(群からなる糸を通常のインターレース付きの
混繊機を用いて混繊糸とした。得られた混繊糸を一口筒
編機で編立て、約200 g / %の目付の編地とし
た。この編地を染料レゾリンブルー(3%0・−・f)
で、98°Cで1時間の染色をした。第1表に原糸の物
性、第2表に混繊糸の編地の評価結果を示した。
第
表
〔発明の効果〕
本発明のポリエチレンテレフタレート混繊糸は前述のよ
うに構成されているのでこの混繊糸を用いた繁織吻は、
熱処理によって極めて高い嵩高性とドレープ性を呈する
。ブラウス、ワンピースなど婦人服などに有用である。
うに構成されているのでこの混繊糸を用いた繁織吻は、
熱処理によって極めて高い嵩高性とドレープ性を呈する
。ブラウス、ワンピースなど婦人服などに有用である。
第1図は、本発明の混繊糸を得る紡糸装置の一例を示す
略示正面図である。 1・・・紡糸頭、 2・・・紡口、3・・・加
熱筒、 4・・・冷却チャンバー5・・・水
性液付与ノズル、6・・・給油ノズル、7・・・巻取機
、 8・・・糸。 第2図は、X線回折曲線の一例を示す図である。
略示正面図である。 1・・・紡糸頭、 2・・・紡口、3・・・加
熱筒、 4・・・冷却チャンバー5・・・水
性液付与ノズル、6・・・給油ノズル、7・・・巻取機
、 8・・・糸。 第2図は、X線回折曲線の一例を示す図である。
Claims (1)
- 低収縮成分糸と高収縮成分糸とからなるポリエチレンテ
レフタレート混繊糸において、低収縮成分糸の沸水収縮
率が4%以下であり、高収縮成分糸のX線界回折法によ
って求められる結晶化度が50%以下、フィラメント断
面内の複屈折率の外層と内層との差が10×10^−^
3以上で、且つ沸水収縮率が5%以上であり、しかも両
成分糸の複屈折率が130×10^−^3以下であるこ
とを特徴とするポリエチレンテレフタレート混繊糸。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1103155A JP2823233B2 (ja) | 1989-04-22 | 1989-04-22 | ポリエチレンテレフタレート混繊糸 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1103155A JP2823233B2 (ja) | 1989-04-22 | 1989-04-22 | ポリエチレンテレフタレート混繊糸 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02289116A true JPH02289116A (ja) | 1990-11-29 |
JP2823233B2 JP2823233B2 (ja) | 1998-11-11 |
Family
ID=14346615
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1103155A Expired - Fee Related JP2823233B2 (ja) | 1989-04-22 | 1989-04-22 | ポリエチレンテレフタレート混繊糸 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2823233B2 (ja) |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5795329A (en) * | 1980-12-03 | 1982-06-14 | Teijin Ltd | Polyester blended fiber yarn |
JPS5971413A (ja) * | 1982-10-12 | 1984-04-23 | Teijin Ltd | 高ドレ−プ布帛用ポリエステル原糸およびその製造方法 |
JPS63288211A (ja) * | 1987-05-18 | 1988-11-25 | Asahi Chem Ind Co Ltd | ポリエチレンテレフタレ−ト異収縮混繊糸 |
-
1989
- 1989-04-22 JP JP1103155A patent/JP2823233B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5795329A (en) * | 1980-12-03 | 1982-06-14 | Teijin Ltd | Polyester blended fiber yarn |
JPS5971413A (ja) * | 1982-10-12 | 1984-04-23 | Teijin Ltd | 高ドレ−プ布帛用ポリエステル原糸およびその製造方法 |
JPS63288211A (ja) * | 1987-05-18 | 1988-11-25 | Asahi Chem Ind Co Ltd | ポリエチレンテレフタレ−ト異収縮混繊糸 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2823233B2 (ja) | 1998-11-11 |
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