JPH02286708A - 乳化分散組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野コ 本発明は乳化分散組成物に関するものであり、詳しくは
、天然スクワレンまたはスクワランを繊維材料に耐久性
良く固着するための乳化分散組成物に関するものである
。

［従来技術とその課題］ 深海鮫肝油を原料とする天然スクワレンまたはスクワラ
ン、特に通常スクワレンを水素添加することにより製造
されるスクワランについては、戦前はその耐熱安定性、
潤滑性を利用してエンジンオイルとして利用され、戦後
は皮膚への浸透性、展伸性、親和性の良さ、生理的に不
活性等から、化粧品基材としての用途が開発され、あら
ゆる化粧品の油性原料として使用されている。

また、薬剤の皮膚への吸収を助けるので、医薬用軟膏、
座薬、皮膚治療薬等に利用されている。

その他、離型剤、特殊潤滑剤等にも利用されている。

以上のように、天然スクワレンまたはスクワランの存す
る耐熱性、潤滑性、浸透性、生理的不活性等の特性を利
用して、オムツカバー、使い捨てオムツ等のベビー用品
、肌着、中表等の繊維材料用加工剤の成分として利用し
た場合、これら単独の乳化分散物にて処理を行っても、
耐家庭洗濯性、耐ドライクリーニン性等の耐久性はほと
んどなく、天然スクワレンまたはスクワランを繊維材料
に対して耐久性良く固定することが必要である。

［課題を解決するための手段］ そこで本発明は天然スクワレンまたはスクワランと官能
基含有化合物とから成り、天然スクワレンまたはスクワ
ランを繊維材料に耐久性良く固着するための乳化分散剤
を提供することを目的とする。

［作用コ 本発明は天然スクワレンまたはスクワランの重量に対し
て、下記−服代（１）（２）および（３）にて示される
化合物の少なくとも一種類以上を０．５〜２００重量％
配合して成る乳化分散組成物を開示するものである。

Ｒ□−ＮＨＣＨ２０−Ｒ２（１） ［式中、Ｒ□はアミノ基残きまたはアミノ基含有残基を
示し、Ｒ２は水素原子または一価の炭化水素基を示すコ ［式中、Ｒ３はエポキシ残基またはエポキシ基含有残基
を示すコ （Ｒ，０ＣＮＨ苛Ｒ％ＮＨＣＯ−Ｒ４）□［式中、Ｒ４
は分子中に少なくとも１個の活性水素原子を含有し、熱
処理によりイソシアネート基を再生するブロック剤残基
を示し、Ｒ＋ｓはイソシアネート化合物の残基を示し、
ｎ十ｍは２以上の整数である］ 本発明の（１）式の中のＲ１はアミノ基残基またはアミ
ノ基含有残基であって、尿素およびエチェン尿素、エス
テル化尿素、エーテル化尿素等の変性尿素、メラミン、
変性メラミン等が例示できる。中でも、尿素、メラミン
が特に好ましい。また式中Ｒ２は水素原子または一価の
炭化水素基であって、後者としてはメチル基、エチル基
、プロピル基、ヘキシル基、フェニル基等が例示できる
。中でも水素原子が最も一般的であり、具体的化合物と
しては、メチロール尿素、ジメトキシメチル尿素、トリ
メチロールメラミン、ヘキサメチロールメラミン、メタ
ノール変性メラミン、トリメトキシメラミン等があげら
れる。

本発明の（２）式で示されるものとしては、γ−グリシ
ドキシプロピルトリメトキシシラン、γ−グリシドキシ
プロピルメチルジメトキシシラン等のシランカップリン
グ剤、エチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリ
エチレングリコールジグリシジルエーテル等のポリエチ
レングリコール誘導体、プロピレングリコールジグリシ
ジルエーテル、ポリプロピレングリコールジグリシジル
エーテル等のポリプロピレングリコール誘導体、ネオペ
ンチルグリコールジグリシジルエーテル等の脂肪族アル
コール誘導体、グリセリンポリグリシジルエーテル、ジ
グリセリンボリグリシジルエーテル等の多官能エポキシ
化合物等が例示できる。中でも、シランカップリング剤
および多官能エポキシ化合物が好ましい。

本発明の（３）式中のＲ４は分子中に少なくとも１個の
活性水素原子を含有し、熱処理によりイ６一 ソシアネート基を再生するブロック剤残基であり、ブロ
ック剤としては、イソプロパツール、フェノール、アセ
チルアセトン、カプロラクタム、メチルエチルケトンオ
キシム、重亜硫酸ソーダ等が例示できる。

式中Ｎ　Ｒ５はイソシアネート化合物の残基を示し、ポ
リエチレングリコール、ポリプロピレングリコール、ポ
リプロピレントリオール等のポリエーテルポリオール化
合物、ポリエチレンアジペート、ポリブチレンアジペー
ト、ポリヘキシレンアジペート等のポリエステルポリオ
ール化合物が挙げられ、通常ポリイソシアネート系ウレ
タン樹脂と呼ばれるものである。

本発明は天然スクワレンまたはスクワランの重量に対し
て、−服代（１）（２）および（３）で示される化合物
の少なくとも一種類以上を０．５〜２００重量％配合す
ることを特徴とする特許に一般式（１）で示されるメチ
ロール化合物および一般式（２）で示されるエポキシ化
合物は、１０〜８０重量％、一般式（３）で示されるイ
ソシアネー化合物は、３０〜１００重量％配合すること
が好ましい。一般式（１）（２）および（３）で示され
る化合物を２種類以上組み合わせて配合することもでき
る。

本発明の乳化分散組成物を使用して繊維材料を処理する
方法としては、液中処理、パラドル乾燥処理、スプレー
−乾燥処理、パラドルスチーム処理等任意でよい。中で
も液中処理、パラドル乾燥処理が得に好ましく、処理後
、１６０℃以上での熱処理を行なうのが好ましい。

本発明の対称となる繊維は特に限定されないが、綿、麻
、絹のような天然繊維、ビスコースレーヨンのような再
生繊維、アセテートのような半合成繊維、ボリアミド、
アクリル、ポリエステルのような合成繊維の単独、たは
混用繊維、複合繊維、これらから成る糸状、編織物、不
織布、縫製品等が挙げられる。また、繊維と他の素材と
の複合製品でもよい。

［実施例コ 以下、実施例により本発明をさらに詳しく説明するが、
本発明がこれらの実施例のみに限定されることを意味す
るものではない。

支Ｌ性 第１表に示し割合で作成した乳化組成物を使用して綿ブ
ロードを処理し、その耐久性を測定した。その結果を第
１表の示した。

耐久性評価評価法については、試供綿１００％ブロード
布（精練漂泊山上がり）を使用し、加工条件としては、
パディング（ウェイトピックアップ７５％）し、１００
℃で３分間の乾燥を行い、その後、１６０℃で２分間の
熱処理を行った。

加工した布を家庭洗濯およびドライクリーニングを行い
、加工上がり布と洗濯後の布の風合差をハンドリングに
て評価した。

家庭洗濯条件 ニュービーズ（商品名、花王石鹸■製）２ｇ／１ 浴比　　　　１：２０ ４０℃×１５分〜水洗〜脱水〜乾燥を洗濯１回とする。

ドライクリーニング条件 パークロルエチレン使用 ＤＣ−８００ＣＰ　（高松油脂Ｇｌ製チャージソープ）
　　　　　　　　　　　１％チャージ容積比　　　１：
２０ 常温×１５分〜脱水〜乾燥をドライクリーニング１回と
する。

耐久性評価基準 ○　　　洗濯後も加工上がりの風合が７割以上残ってい
る。

Δ〜Ｏ　洗濯後も加工上がりの風合が４〜６割残ってい
る。

△　　　洗濯後も加工上がりの風合が１〜３割残ってい
る。

×　　　洗濯後加工上がりの風合いが殆ど残っていない
。

（以下余白） ［発明の効果］ 本発明は、天然スクワレンまたはスクワランに一般式（
１）（２）および（３）で示される化合物を配合して成
る乳化分散組成物を使用して繊維材料を処理することに
より、天然スクワレンまたはスクワランを耐久性良く固
着することができる。

特許出願人　　日本石油化学株式会社 ほか１名

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 天然スクワレンまたはスクワランの重量に対して、下記
   一般式 Ｒ＿１−ＮＨＣＨ＿２Ｏ−Ｒ＿２（１） ［式中、Ｒ＿１はアミノ基残基またはアミノ基含有残基
   を示し、Ｒ＿２は水素原子または一価の炭化水素基を示
   す］ ▲数式、化学式、表等があります▼（２） ［式中、Ｒ＿３はエポキシ残基またはエポキシ基含有残
   基を示す］ ▲数式、化学式、表等があります▼（３） ［式中、Ｒ＿４は分子中に少なくとも１個の活性水素原
   子を含有し、熱処理によりイソシアネート基を再生する
   ブロック剤残基を示し、Ｒ＿５はイソシアネート化合物
   の残基を示し、ｎ＋ｍは２以上の整数である］ にて表わされる化合物の少なくとも一種類以上を０．５
   〜２００重量％配合して成る乳化分散組成物。